放射線 ほうしゃせん 医学 いがく (ほうしゃせんいがく)とは、放射線 ほうしゃせん を用 もち いた診断 しんだん や治療 ちりょう 等 とう を中心 ちゅうしん とした医学 いがく の一 いち 分野 ぶんや である。
医療 いりょう 機関 きかん における診療 しんりょう 科 か 名 めい は「放射線 ほうしゃせん 科 か 」とするところが多 おお いが、「放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん 科 か 」や「放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう 科 か 」を標榜 ひょうぼう することも可能 かのう である。
高 こう 輝度 きど 高 だか 精細 せいさい モニタで画像 がぞう 診断 しんだん を行 おこな う放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん 医 い 。マイクに口述 こうじゅつ している。
シャウカステン にかけたフィルムで画像 がぞう 診断 しんだん を行 おこな う放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん 医 い
Dr. Macintyre's X-Ray Film (1896)
1895年 ねん 、ヴィルヘルム・レントゲン (Wilhelm Röntgen: 1845.3.27-1923.2.10)博士 はかせ はX線 せん を発見 はっけん し、医療 いりょう への貢献 こうけん のみならず近代 きんだい 物理 ぶつり 学 がく の幕 まく を開 ひら いたこの発見 はっけん により1901年 ねん 最初 さいしょ のノーベル物理 ぶつり 学 がく 賞 しょう を受賞 じゅしょう した。
X線 せん 発見 はっけん と同 おな じ1895年 ねん 、早速 さっそく X線 せん による治療 ちりょう が行 おこな われている。文献 ぶんけん 的 てき に最初 さいしょ に報告 ほうこく されたがんのX線 せん 治療 ちりょう は、1896年 ねん 2月 がつ のVoigtによる進行 しんこう 期 き 上 じょう 咽頭 いんとう がんの疼痛 とうつう 緩和 かんわ 照射 しょうしゃ である。
その後 ご 、現代 げんだい では照射 しょうしゃ 装置 そうち や治療 ちりょう 計画 けいかく 装置 そうち の技術 ぎじゅつ 的 てき 進歩 しんぽ により、強度 きょうど 変調 へんちょう 放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう (Intensity-modulated Radiation Therapy: IMRT) や画像 がぞう 誘導 ゆうどう 放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう (Image-Guided Radiation Therapy) などより高 こう 精度 せいど な治療 ちりょう へと発展 はってん していった。
また、放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん 学 がく を支 ささ える撮影 さつえい 技術 ぎじゅつ に関 かん しても、発展 はってん を続 つづ け、単純 たんじゅん X線 せん 写真 しゃしん をはじめとして、1970年代 ねんだい 初頭 しょとう に実用 じつよう 化 か したラドン変換 へんかん を基本 きほん 原理 げんり とするコンピュータ断層 だんそう 撮影 さつえい 、1946年 ねん のブロッホ、パーセルによる核 かく 磁気 じき 共鳴 きょうめい 信号 しんごう 検出 けんしゅつ 成功 せいこう に端 はし を発 はっ し、1983年 ねん に実用 じつよう 化 か した核 かく 磁気 じき 共鳴 きょうめい 画像 がぞう 法 ほう 、そして単一 たんいつ 光子 こうし 放出 ほうしゅつ 型 がた コンピュータ断層 だんそう 撮影 さつえい 法 ほう (single photon emission computed tomography: SPECT) や陽電子 ようでんし 放射 ほうしゃ 断層 だんそう 撮影 さつえい (positron emission tomograpy: PET) といったモダリティーが開発 かいはつ されていった。
大 おお きく以下 いか の三 みっ つに分類 ぶんるい される。
放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん 学 がく
編集 へんしゅう
放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん 手技 しゅぎ を用 もち いた治療 ちりょう 法 ほう である。直訳 ちょくやく すると「介入 かいにゅう 的 てき 放射線 ほうしゃせん 医学 いがく 」となるが、一般 いっぱん 的 てき でなく、「IVR」、「インターベンショナルラジオロジー」と呼称 こしょう されることが通例 つうれい である[1] が、それが普及 ふきゅう の障害 しょうがい になっているとの考 かんが えから関連 かんれん 学会 がっかい で「画像 がぞう 下 か 治療 ちりょう 」と言 い う訳語 やくご が定 さだ められた[2] 。主 おも に経 けい 皮 がわ 的 てき アプローチにより行 おこ なわれ、注射 ちゅうしゃ 針 はり や細 ほそ いカテーテルと呼 よ ばれる細 ほそ い管 かん を用 もち いて血管 けっかん 内 ない から病変 びょうへん 部 ぶ へアプローチするものや、肺 はい や肝臓 かんぞう などに体外 たいがい から直接 ちょくせつ 針 はり を刺 とげ 入 いれ した上 うえ で、病変 びょうへん 部 ぶ の生 なま 検 けん をしたりや針 はり 先 さき からラジオ波 は を流 なが すことによるジュール熱 ねつ によって病変 びょうへん を焼 や き切 き ったりするものなど、診断 しんだん 治療 ちりょう への介入 かいにゅう は多岐 たき にわたる。従来 じゅうらい の手術 しゅじゅつ 治療 ちりょう と比 くら べ体 たい への侵 おかせ 襲 かさね が少 すく ない方法 ほうほう であり、一部 いちぶ の手術 しゅじゅつ 療法 りょうほう の置換 ちかん による低 てい 侵 おかせ 襲 かさね 化 か および耐 たい 術 じゅつ 能 のう に乏 とぼ しい患者 かんじゃ の代替 だいたい 治療 ちりょう の提供 ていきょう を目的 もくてき として発展 はってん してきた。以前 いぜん は、血管 けっかん 造影 ぞうえい や超 ちょう 音波 おんぱ 、透視 とうし 下 か による治療 ちりょう 部位 ぶい の把握 はあく が中心 ちゅうしん であったが、最近 さいきん ではCT、MRI等 とう も応用 おうよう されている[3] 。治療 ちりょう 対象 たいしょう および方法 ほうほう はかなり広範 こうはん であり、日進月歩 にっしんげっぽ の著 いちじる しい分野 ぶんや である。治療 ちりょう を行 おこ なう部門 ぶもん ではあるが、診断 しんだん 部門 ぶもん に分類 ぶんるい される。
この他 ほか に放射線 ほうしゃせん 透視 とうし 下 した において、消化 しょうか 器 き 内科 ないか 的 てき には血管 けっかん 以外 いがい に経 けい 皮 がわ 的 てき に胆 きも 管 かん を造影 ぞうえい したり(ERCP )内容 ないよう 物 ぶつ のドレナージ を行 おこな う(PTCD )などの手技 しゅぎ や、整形 せいけい 外科 げか 的 てき には非 ひ 観 かん 血 ち 的 てき に骨 ほね や関節 かんせつ を整復 せいふく するなどの手技 しゅぎ がある。
放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう 学 がく
編集 へんしゅう
高 こう エネルギーのX線 せん 、電子 でんし 線 せん (electron)、陽子 ようし (proton)、重 じゅう 粒子 りゅうし 線 せん (heavy particle)、中性子 ちゅうせいし (neutron)などを照射 しょうしゃ し、体 からだ を突 つ き抜 ぬ けて悪性 あくしょう 細胞 さいぼう に到達 とうたつ し、死滅 しめつ させるという治療 ちりょう である。
現時点 げんじてん では、主 おも に高 こう エネルギーX線 せん 、電子 でんし 線 せん が用 もち いられており、X線 せん は身体 しんたい 内部 ないぶ の腫瘍 しゅよう 、電子 でんし 線 せん は皮膚 ひふ がんなどの体 からだ 表面 ひょうめん やそれに近 ちか い腫瘍 しゅよう の治療 ちりょう に用 もち いられている。一方 いっぽう で、陽子 ようし 線 せん 治療 ちりょう ・重 じゅう 粒子 りゅうし 線 せん 治療 ちりょう の施設 しせつ も増 ふ えつつあり、また研究 けんきゅう レベルでは照射 しょうしゃ した中性子 ちゅうせいし が薬剤 やくざい と反応 はんのう してアルファ線 あるふぁせん とイオンを放射 ほうしゃ しがん細胞 さいぼう を傷害 しょうがい するホウ素 ほうそ 中性子 ちゅうせいし 補足 ほそく 療法 りょうほう (BNCT)の施設 しせつ も設置 せっち され始 はじ めている。陽子 ようし 線 せん ・重 じゅう 粒子 りゅうし 線 せん 治療 ちりょう ・BNCTの卓越 たくえつ した線量 せんりょう 分布 ぶんぷ は強度 きょうど 変調 へんちょう 放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう よりも理想 りそう に近 ちか く、有害 ゆうがい 事象 じしょう の軽減 けいげん が期待 きたい されている治療 ちりょう である。
陽子 ようし 線 せん ・重 じゅう 粒子 りゅうし 線 せん 治療 ちりょう は日本 にっぽん での施設 しせつ 設置 せっち 当時 とうじ から2016年 ねん ごろまでは、治療 ちりょう 技術 ぎじゅつ の確立 かくりつ や治療 ちりょう 成績 せいせき に関 かん する信頼 しんらい できる論文 ろんぶん が少 すく ない事 こと が問題 もんだい であったが、2022年 ねん 現在 げんざい では治療 ちりょう 成績 せいせき に関 かん する論文 ろんぶん なども多 おお く報告 ほうこく されている。陽子 ようし 線 せん 治療 ちりょう は2022年 ねん 現在 げんざい 、小児 しょうに がんの限局 げんきょく 性 せい 固形 こけい 腫瘍 しゅよう 、限局 げんきょく 性 せい 及 およ び局所 きょくしょ 進行 しんこう 性 せい 前立腺 ぜんりつせん がん、頭 あたま 頸部悪性 あくせい 腫瘍 しゅよう 、手術 しゅじゅつ 困難 こんなん な骨 ほね 軟部腫瘍 しゅよう 、4センチメートル以上 いじょう の切除 せつじょ 不能 ふのう 肝 きも 細胞 さいぼう がん、切除 せつじょ 不能 ふのう 肝 きも 内 ない 胆 きも 管 かん がん、切除 せつじょ 不能 ふのう 局所 きょくしょ 進行 しんこう 膵がん、切除 せつじょ 不能 ふのう 局所 きょくしょ 大腸 だいちょう がん術後 じゅつご 再発 さいはつ 病変 びょうへん に対 たい して保険 ほけん 収載 しゅうさい されている。重 じゅう 粒子 りゅうし 線 せん 治療 ちりょう では、陽子 ようし 線 せん 治療 ちりょう の保険 ほけん 適用 てきよう に加 くわ えて子宮 しきゅう 頸部腺 せん がんが保険 ほけん 適用 てきよう となっている。
核 かく 医学 いがく とは、放射 ほうしゃ 性 せい 同位 どうい 元素 げんそ (radioisotope; RI) やその化合 かごう 物 ぶつ の生体 せいたい 内 ない (in vivo )や試験管 しけんかん 内 ない (in vitro )の挙動 きょどう を追跡 ついせき し、診断 しんだん ・治療 ちりょう を行 おこな う医学 いがく 分野 ぶんや である[4] 。核 かく 医学 いがく 画像 がぞう は、CTやMRIといった他 ほか の診断 しんだん 用 よう 画像 がぞう と根本 こんぽん 的 てき に異 こと なる側面 そくめん を持 も っている。その違 ちが いは、CTやMRIは形態 けいたい 画像 がぞう と呼 よ ばれ、患者 かんじゃ の解剖 かいぼう 学 がく 的 てき な構造 こうぞう を画像 がぞう に反映 はんえい するのに対 たい し、核 かく 医学 いがく 画像 がぞう は機能 きのう 画像 がぞう と呼 よ ばれ、種々 しゅじゅ の放射 ほうしゃ 性 せい 薬剤 やくざい を用 もち いた生理 せいり ・生化学 せいかがく 的 てき 機能 きのう 情報 じょうほう を画像 がぞう に反映 はんえい する点 てん にある[5] 。
核 かく 医学 いがく 検査 けんさ においては、放射 ほうしゃ 性 せい を放出 ほうしゅつ するアイソトープ を含 ふく んだ薬品 やくひん (放射 ほうしゃ 性 せい 医薬品 いやくひん )を投与 とうよ し、ガンマカメラ(シンチカメラまたはアンガー型 がた カメラとも呼 よ ぶ)で体内 たいない での動態 どうたい を計測 けいそく する[6] 。アイソトープ検査 けんさ 、RI検査 けんさ ともいわれる。
核 かく 医学 いがく における検査 けんさ ・計測 けいそく 条件 じょうけん と目的 もくてき による分類 ぶんるい [7]
非 ひ 密封 みっぷう RIを体内 たいない に注射 ちゅうしゃ し、各種 かくしゅ 臓器 ぞうき の機能 きのう や動態 どうたい を直接 ちょくせつ 計測 けいそく する。
骨 ほね シンチグラフィー(骨 ほね シンチ)や18 F-フルオロデオキシグルコース・陽電子 ようでんし 放射 ほうしゃ 断層 だんそう 撮影 さつえい (18 F-FDG-PET:positron emission tomography)などが、これにあたる。
生体 せいたい から採取 さいしゅ した血液 けつえき や尿 にょう などからホルモンなどの微量 びりょう 物質 ぶっしつ を生体 せいたい 外 がい で測定 そくてい する。
核 かく 医学 いがく による治療 ちりょう
131 Iによって、甲状腺 こうじょうせん 機能 きのう 亢進 こうしん 症 しょう や甲状腺 こうじょうせん がん のうち、乳頭 にゅうとう がんと濾胞がんの治療 ちりょう を行 おこ なう。ヨード内用 ないよう 療法 りょうほう 。
90 Yによって、一部 いちぶ のリンパ腫 りんぱしゅ の治療 ちりょう を行 おこ なう。(商品 しょうひん 名 めい :ゼヴァリン)
89 Srによって、骨 ほね シンチで取 と り込 こ みのある全身 ぜんしん 性 せい の有 ゆう 痛 つう 性 せい 多発 たはつ 骨 こつ 転移 てんい に対 たい して、疼痛 とうつう 緩和 かんわ を図 はか る。(商品 しょうひん 名 めい :メタストロン)
223 Raによって、骨 ほね 転移 てんい のある去勢 きょせい 抵抗 ていこう 性 せい 前立腺 ぜんりつせん 癌 がん に対 たい して、全 ぜん 生存 せいぞん 期間 きかん (中央 ちゅうおう 値 ち )を11.1ヶ月 かげつ から14ヶ月 かげつ へ延長 えんちょう する[8] 。2016年 ねん 6月 がつ 販売 はんばい 開始 かいし 。(製品 せいひん 名 めい :ゾーフィゴ)
OECD各国 かっこく の人口 じんこう 100万 まん 人 にん 当 あ たりCT/MRI台数 だいすう
厳密 げんみつ な話 はなし をすると、被曝 ひばく とは、単 たん に身体 しんたい が電離 でんり 放射線 ほうしゃせん にさらされたという現象 げんしょう を指 さ す術語 じゅつご である[12] 。従 したが って、それに引 ひ き続 つづ く、何 なん らかの生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 影響 えいきょう があったとしても、これは被曝 ひばく とは別個 べっこ の概念 がいねん として認識 にんしき する必要 ひつよう がある。そのため、中立 ちゅうりつ 的 てき な概念 がいねん である被曝 ひばく により、白内障 はくないしょう 、唾液 だえき 分泌 ぶんぴつ 低下 ていか 、粘膜 ねんまく 炎 えん 、二 に 次 じ 発 はつ がんなどの患者 かんじゃ にとって不利益 ふりえき と考 かんが えられる影響 えいきょう や、甲状腺 こうじょうせん 眼 め 症 しょう の治療 ちりょう やがんの治癒 ちゆ などの有益 ゆうえき と考 かんが えられる影響 えいきょう といった相反 あいはん する事象 じしょう が併存 へいそん しても整合 せいごう 性 せい が保 たも たれる。さらに、同 おな じ被曝 ひばく という事実 じじつ とそれに引 ひ き続 つづ く生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 影響 えいきょう が同 おな じでも、利益 りえき ・不利益 ふりえき が相対 そうたい 的 てき な場合 ばあい もある。例 たと えば、被曝 ひばく すると創傷 そうしょう 治癒 ちゆ の遅延 ちえん や治癒 ちゆ 能 のう の低下 ていか が生 しょう じる。これは一見 いっけん 不利益 ふりえき な影響 えいきょう にも思 おも えるが、これを応用 おうよう して難治 なんじ 性 せい のケロイドの治療 ちりょう が可能 かのう となっている[13] 。また全身 ぜんしん におおよそ4-10Gy被曝 ひばく すると骨髄 こつづい 機能 きのう が荒廃 こうはい して致死 ちし 的 てき となるとされており、この被曝 ひばく は、患者 かんじゃ の著 いちじる しい不利益 ふりえき につながるとも考 かんが えられそうだが、白血病 はっけつびょう などの血液 けつえき 疾患 しっかん では、これを応用 おうよう して骨髄 こつづい 移植 いしょく 前 まえ に白血病 はっけつびょう 細胞 さいぼう を死滅 しめつ させるための前 ぜん 処置 しょち として採用 さいよう されている[14] 。
上記 じょうき のとおり、本来 ほんらい は、言葉 ことば の概念 がいねん 上 じょう の問題 もんだい から、生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 影響 えいきょう の善悪 ぜんあく を論 ろん じた後 のち 、その影響 えいきょう を及 およ ぼす被曝 ひばく 量 りょう にさかのぼった上 うえ で、被曝 ひばく の是非 ぜひ を議論 ぎろん されるべきだが、放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう 分野 ぶんや を除 のぞ いた、画像 がぞう 診断 しんだん 領域 りょういき における被曝 ひばく の生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 影響 えいきょう は実質 じっしつ 的 てき に身体 しんたい への侵 おかせ 襲 かさね と見 み なして差 さ し支 つか えないことから、通例 つうれい に従 したが って、以下 いか では両者 りょうしゃ を特 とく に区別 くべつ しない。[15] 。
医療 いりょう 被曝 ひばく の線量 せんりょう 限度 げんど
編集 へんしゅう
放射線 ほうしゃせん 防護 ぼうご のため、1990年 ねん の国際 こくさい 放射線 ほうしゃせん 防護 ぼうご 委員 いいん 会 かい (International Comission on Radiation Protection: ICRP)の勧告 かんこく に準拠 じゅんきょ し、日本 にっぽん でも被曝 ひばく 線量 せんりょう 限度 げんど が法令 ほうれい により定 さだ められているが、医療 いりょう の目的 もくてき で電離 でんり 放射線 ほうしゃせん を患者 かんじゃ に曝射する場合 ばあい に限 かぎ っては、線量 せんりょう 限度 げんど の法的 ほうてき な定 さだ めはない。これは、被曝 ひばく する本人 ほんにん がその被曝 ひばく する行為 こうい によって診断 しんだん や治療 ちりょう といった直接 ちょくせつ の利益 りえき を受 う けるからである[1] 。い換 いか えると、患者 かんじゃ が医学 いがく 的 てき 利益 りえき を享受 きょうじゅ する場合 ばあい には、被曝 ひばく 線量 せんりょう にかかわらず医療 いりょう 被曝 ひばく が正当 せいとう 化 か されるということである。これは医療 いりょう 被曝 ひばく の線量 せんりょう 限度 げんど を法令 ほうれい で定 さだ めてしまうと、国民 こくみん が適切 てきせつ な医療 いりょう を受 う ける機会 きかい を失 うしな うことと同値 どうち である。こうした特殊 とくしゅ 性 せい から、その他 た の被曝 ひばく (職業 しょくぎょう 被曝 ひばく ・公衆 こうしゅう 被曝 ひばく )と同列 どうれつ に比較 ひかく されるべきではない。[15] 。(放射線 ほうしゃせん を人体 じんたい に対 たい して照射 しょうしゃ する判断 はんだん は医師 いし および歯科 しか 医師 いし のみ可能 かのう であり、診療 しんりょう 放射線 ほうしゃせん 技師 ぎし は医師 いし 又 また は歯科 しか 医師 いし の指示 しじ がなければ放射線 ほうしゃせん を人体 じんたい に対 たい して照射 しょうしゃ することが許 ゆる されない。)
しかしながら結果 けっか 論 ろん ではあるが、放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん で健康 けんこう と診断 しんだん された場合 ばあい は被曝 ひばく という害 がい と健康 けんこう であるという安心 あんしん のみが残 のこ される事 こと になる。二 に 次 じ 予防 よぼう を目的 もくてき とした検診 けんしん における放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん では、被曝 ひばく によるリスクを考慮 こうりょ したガイドラインが設定 せってい されている。
ただし、医療 いりょう 被曝 ひばく の「正当 せいとう 化 か 」および「最適 さいてき 化 か 」がなされた上 うえ で、被曝 ひばく が必要 ひつよう 最小限 さいしょうげん となるように行 おこな われる必要 ひつよう がある[15] 。
放射線 ほうしゃせん 医療 いりょう による、病気 びょうき の診断 しんだん ・治療 ちりょう を「主 しゅ 作用 さよう 」としたとき、医療 いりょう 被曝 ひばく による生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 影響 えいきょう のうち好 この ましくないものを、医療 いりょう 用 よう 薬剤 やくざい になぞらえて「副作用 ふくさよう 」とも見 み なしうる。放射線 ほうしゃせん 医療 いりょう は治療 ちりょう によって患者 かんじゃ が得 え る利益 りえき と害 がい (リスク)を考慮 こうりょ して、医師 いし ・歯科 しか 医師 いし が有益 ゆうえき と判断 はんだん して施 ほどこ される。(例 たと えば、95%以上 いじょう の確 かく 率 りつ で治療 ちりょう が奏功 そうこう し、回復 かいふく 困難 こんなん な有害 ゆうがい 事象 じしょう を生 しょう じる確 かく 率 りつ が5%以下 いか である、など。)
医療 いりょう 被曝 ひばく の現状 げんじょう
編集 へんしゅう
放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん 、放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう の進歩 しんぽ と普及 ふきゅう に伴 ともな い日本 にっぽん を含 ふく む一部 いちぶ の医療 いりょう 先進 せんしん 国 こく では医療 いりょう 被曝 ひばく の実効 じっこう 線量 せんりょう が自然 しぜん 放射線 ほうしゃせん からの被曝 ひばく より大 おお きくなっている[16] 。原子 げんし 放射線 ほうしゃせん の影響 えいきょう に関 かん する国連 こくれん 科学 かがく 委員 いいん 会 かい (UNSCEAR)の2008年 ねん の報告 ほうこく によると、全 ぜん 世界 せかい での放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん は1988年 ねん には13.8億 おく 回 かい 、一人 ひとり あたりの平均 へいきん 線量 せんりょう は0.35mSvであったが、2008年 ねん には31億 おく 回 かい 、平均 へいきん 線量 せんりょう は0.62mSvとなった。医療 いりょう 先進 せんしん 国 こく の平均 へいきん は1.92mSvとなっているが日本 にっぽん では2.3mSv[17] 、米国 べいこく は3.0mSv[18] と推定 すいてい されている。放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう に関 かん しては1991~1996年 ねん の間 あいだ は年間 ねんかん 470万 まん 回 かい であったが、1997~2007年 ねん の間 あいだ では510万 まん 回 かい に増加 ぞうか している。直線 ちょくせん 加速器 かそくき による治療 ちりょう も増 ふ えてきている。医療 いりょう 先進 せんしん 国 こく では放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう は1千 せん 人 にん あたり年間 ねんかん 2.4回 かい (世界 せかい 平均 へいきん は0.8回 かい )となっており、頻度 ひんど は増 ふ え続 つづ けている。
日本 にっぽん においてはCT機器 きき の普及 ふきゅう 率 りつ が他国 たこく より突出 とっしゅつ しており[19] 、人口 じんこう 百 ひゃく 万 まん 人 にん あたり92.6台 だい (2002年 ねん )、2位 い がオーストラリアで45.3台 だい (2004年 ねん )、3位 い アメリカ32.3台 だい (2004年 ねん )であった。この普及 ふきゅう 率 りつ の高 たか さにより、容易 ようい に悪 わる く言 い えば安易 あんい に検査 けんさ を受 う けることが可能 かのう である。CTを1回 かい 受 う けるだけで6.9mSv、胃 い のX線 せん 検査 けんさ では0.6–2.7mSvの医療 いりょう 被曝 ひばく がある[20] 。
放射線 ほうしゃせん 診療 しんりょう における代表 だいひょう 的 てき なX線 せん 検査 けんさ での被曝 ひばく 量 りょう は、胸部 きょうぶ 0.04mSv、腹部 ふくぶ 1.2mSv、上部 じょうぶ 消化 しょうか 管 かん 8.7mSv、胸部 きょうぶ CT 7.8mSv、腹部 ふくぶ CT 7.6mSvである[21] [22] 。なお、骨髄 こつづい 移植 いしょく のために行 おこな われる全身 ぜんしん 照射 しょうしゃ の一 いち 回 かい の照射 しょうしゃ 量 りょう は2,000mSv(2Gy)で、1日 にち 2回 かい の照射 しょうしゃ を3日間 にちかん 行 おこな い、総量 そうりょう で12,000mSv(12Gy)を照射 しょうしゃ する[23] [24] 。肺 はい がんに対 たい する定位 ていい 放射線 ほうしゃせん 治療 ちりょう では1回 かい 10,000mSv(10Gy)以上 いじょう の大 だい 線量 せんりょう を4回 かい から5回 かい 照射 しょうしゃ して1週間 しゅうかん 程度 ていど で終了 しゅうりょう させているプロトコルが主流 しゅりゅう である[25] 。
不 ふ 必要 ひつよう な画像 がぞう 診断 しんだん
編集 へんしゅう
CTのような高額 こうがく な装置 そうち の場合 ばあい 、検査 けんさ が過剰 かじょう に行 おこな われる懸念 けねん が指摘 してき されている[26] 。ただ、現時点 げんじてん では、諸 しょ 外国 がいこく と比較 ひかく したときCTとMRIの装置 そうち 台数 だいすう は際 きわ だって多 おお いが、装置 そうち の活用度 かつようど はほとんど最下位 さいかい であり、検査 けんさ 数 すう としてはそれほど多 おお いという状況 じょうきょう でではない[27] 。
実際 じっさい 、低 てい 線量 せんりょう の放射線 ほうしゃせん 被 ひ ばくによる影響 えいきょう には不明 ふめい な点 てん が多 おお いが、低 てい 線量 せんりょう の被 ひ ばくも発 はつ がんを生 しょう じるという仮説 かせつ (LNT仮説 かせつ )にも基 もと づき15ヵ国 かこく で放射線 ほうしゃせん 検査 けんさ の頻度 ひんど にともなう発癌 はつがん リスクを調 しら べた結果 けっか によれば、日本 にっぽん の医療 いりょう 被曝 ひばく による発癌 はつがん リスクは3.2%(年 とし 7587件 けん の発癌 はつがん 数 すう に相当 そうとう )と最 もっと も高 たか く[28] 、これは欧米 おうべい 諸国 しょこく に比 くら べても3倍 ばい 程 ほど 高 たか い数字 すうじ であり、特徴 とくちょう としてCT検査 けんさ による被曝 ひばく が大 おお きな比重 ひじゅう を占 し めており、他国 たこく に比 くら べてCT装置 そうち の設置 せっち 台数 だいすう が多 おお い事 こと などが背景 はいけい にあるのではと指摘 してき されている[29] 。
アメリカ食品 しょくひん 医薬品 いやくひん 局 きょく では画像 がぞう 診断 しんだん 法 ほう における不要 ふよう な放射線 ほうしゃせん 照射 しょうしゃ を減 げん ずる方針 ほうしん が提示 ていじ されている[30] 。一方 いっぽう 、被曝 ひばく を抑 おさ えるために装置 そうち の改良 かいりょう も行 おこな われており、低 てい 線量 せんりょう ヘリカルCTなどが開発 かいはつ され、検診 けんしん 対象 たいしょう 者 しゃ をヘビースモーカー といった高 こう リスク群 ぐん に絞 しぼ って成果 せいか を挙 あ げているが、偽 にせ 陽性 ようせい などの問題 もんだい も指摘 してき されている[31] 。
一方 いっぽう 、自然 しぜん 放射線 ほうしゃせん による被曝 ひばく 量 りょう は、概 おおむ ね年間 ねんかん 1.0~13mSvの間 あいだ で世界 せかい 平均 へいきん は約 やく 2.4mSvである。UNSCEARでは10mSv以上 いじょう の被曝 ひばく のある地域 ちいき を特筆 とくひつ している。 イラン 、ブラジル 、インド では、30mSvを超 こ えるようなホットスポットもあり[21] [22] [32] 、インドのケーララ州 しゅう で家系 かけい 内 ない 遺伝 いでん 調査 ちょうさ をしたところ、高 こう 線量 せんりょう 地域 ちいき では統計 とうけい 的 てき に有意 ゆうい に生殖 せいしょく 細胞 さいぼう 由来 ゆらい の点 てん 突然変異 とつぜんへんい が高 たか い傾向 けいこう にあることが報告 ほうこく されている[33] [34] 。ブラジルのガラパリ では内部 ないぶ 被曝 ひばく によるものと思 おも われる末梢 まっしょう 血 ち リンパ球 だま の染色 せんしょく 体 たい 異常 いじょう [35] や、対照 たいしょう 地域 ちいき に比 くら べて癌 がん の死亡 しぼう 率 りつ の高 たか さが報告 ほうこく されている[36] が、癌 がん 死亡 しぼう 率 りつ の報告 ほうこく については他 た の因子 いんし を考慮 こうりょ しておらず、予備 よび 的 てき 研究 けんきゅう の結論 けつろん とみなすべきだと研究 けんきゅう 者 しゃ 自身 じしん が記述 きじゅつ している。
しきい線量 せんりょう と影響 えいきょう の事例 じれい
編集 へんしゅう
しきい線量 せんりょう (threshold dose) とは、放射線 ほうしゃせん をある一定 いってい レベル以上 いじょう の被曝 ひばく を受 う けると、確定 かくてい 的 てき 放射線 ほうしゃせん 影響 えいきょう が起 お きるしきい値 ち となる線量 せんりょう のことであるが[37] 、しきい線量 せんりょう のある確定 かくてい 的 てき 影響 えいきょう と、しきい線量 せんりょう はないと仮定 かてい されている確 かく 率 りつ 的 てき 影響 えいきょう とがある[21] 。
確定 かくてい 的 てき 影響 えいきょう の例 れい には、胎児 たいじ への影響 えいきょう 、器官 きかん 形成 けいせい 期 き の被曝 ひばく による奇形 きけい の発生 はっせい があり、そのしきい線量 せんりょう は100mGy(ミリグレイ )とされている[21] 。しかしながら、放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん での胎児 たいじ の平均 へいきん 被曝 ひばく 量 りょう は、腹部 ふくぶ 撮影 さつえい 1.4mGy、注 ちゅう 腸 ちょう 造影 ぞうえい 検査 けんさ 6.8mGy、腹部 ふくぶ CT 8.0mGy、骨盤 こつばん CT 25.0mGyなどとなっており、このしきい線量 せんりょう 100mGyより小 ちい さい被曝 ひばく であり、顕著 けんちょ な影響 えいきょう があるとは考 かんが えられないとされている。
確 かく 率 りつ 的 てき 影響 えいきょう の例 れい には、複 ふく 数 すう 回 かい のX検査 けんさ による被曝 ひばく で白血病 はっけつびょう またはがん になる可能 かのう 性 せい がある。米国 べいこく では、CTスキャンによる検査 けんさ が年間 ねんかん 7000万 まん 件 けん 以上 いじょう 行 おこな われており、そのうちの2万 まん 9000件 けん が将来 しょうらい 的 てき にCTに関連 かんれん した癌 がん の発症 はっしょう を引 ひ き起 お こすと推定 すいてい されている[38] 。なお、この確 かく 率 りつ 的 てき 影響 えいきょう にはしきい線量 せんりょう はなく、被曝 ひばく 量 りょう に比例 ひれい するとされる。この仮説 かせつ によると、影響 えいきょう の確 かく 率 りつ は0にはならないが、日常 にちじょう 的 てき な通常 つうじょう の放射線 ほうしゃせん 検査 けんさ での被曝 ひばく 量 りょう は、問題 もんだい となるようなものではないという主張 しゅちょう がある。一方 いっぽう 、妊娠 にんしん 女性 じょせい が放射線 ほうしゃせん 診断 しんだん を受 う ける場合 ばあい 、X線 せん 検査 けんさ の回数 かいすう と胎児 たいじ の相対 そうたい リスク には比例 ひれい 関係 かんけい があるという報告 ほうこく などもあり[39] 、胎児 たいじ へのリスクをまったく考慮 こうりょ する必要 ひつよう がないとまでは言 い い切 き れない不確 ふたし かさがあり、確定 かくてい 的 てき な結論 けつろん は出 で ていない。また、白血病 はっけつびょう では50〜200mGy以下 いか の被曝 ひばく では発生 はっせい 率 りつ の増加 ぞうか は統計 とうけい 的 てき に明 あ かではない[21] 。通常 つうじょう のX線 せん 検査 けんさ では、胸部 きょうぶ 0.04mGy、腹部 ふくぶ 0.4mGy、腰椎 ようつい 1.4mGy、上部 じょうぶ 消化 しょうか 管 かん 8.2mGy程度 ていど であり、極端 きょくたん な回数 かいすう の検査 けんさ をしないかぎり、心配 しんぱい する必要 ひつよう はないという主張 しゅちょう もある[21] 。
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