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テーブルトークRPG - Wikipedia

テーブルトークRPG

テーブルゲームのジャンル

テーブルトークRPG、あるいはテーブルトップ・ロールプレイング・ゲームえい: Tabletop role-playing game)とは、テーブルゲームジャンルのひとつ。ゲームなどのコンピュータ使つかわずに、かみ鉛筆えんぴつサイコロなどの道具どうぐもちいて、人間にんげん同士どうし会話かいわとルールブックに記載きさいされたルールにしたがってあそぶ“対話たいわがた”のロールプレイングゲーム(RPG)を言葉ことば[1]和製わせい英語えいご

元々もともとミニチュアゲームから派生はせいしたもので、アメリカ考案こうあんされた、テーブルトップゲームである。

TRPGTTRPGtRPGなどと略記りゃっきされることがある。また、会話かいわがたRPGともばれる。なお、TRPG会話かいわがたロールプレイングゲームホビージャパン登録とうろく商標しょうひょうである。

テーブルトークの意味いみ 編集へんしゅう

 
ダークアイ』(The Dark Eye, Das Schwarze Auge)をプレイちゅう様子ようす

テーブルトークRPG」は日本にっぽんでの造語ぞうご和製わせい英語えいご)であり[2]日本にっぽん韓国かんこく以外いがいでは通用つうようしない。英語えいごけんでは、ライブアクションRPGコンピュータRPG区別くべつするため、Tabletop role-playing game(テーブルトップロールプレイングゲーム)やPen-and-paper role-playing game(ペンアンドペーパーロールプレイングゲーム)などと呼称こしょうする[3]

1974ねん世界せかいはつのロールプレイングゲームである『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下いか、『D&D』)が発売はつばいされた[ちゅう 1]。しかし、日本にっぽんでは『D&D』よりもさきに『ウィザードリィ』などの海外かいがいせいコンピュータRPGをはじめ、『ハイドライド』『ザ・ブラックオニキス』『夢幻むげん心臓しんぞう』『ドラゴンスレイヤー』などの国産こくさんコンピュータRPGが人気にんきとなったこと、そして1986ねんエニックス現在げんざいスクウェア・エニックス)からファミリーコンピュータけに発売はつばいされた『ドラゴンクエスト』がだいヒットした[ちゅう 2]という経緯けいいから、日本にっぽんではRPGとえばコンピュータRPGすのが一般いっぱんてきであるため、 元来がんらいRPGをコンピュータRPGと区別くべつする呼称こしょうとしてこの言葉ことば普及ふきゅうした。

日本にっぽんでは、テーブルゲームとしてのウォー・シミュレーションゲームやRPGがアメリカなどにくらべるとそれほど一般いっぱんせず、それにたいして、元々もともと派生はせいてき存在そんざいである「コンピュータを使つかったシミュレーションゲームやRPG」が急速きゅうそく普及ふきゅうせた。このような状況じょうきょう背景はいけいに、日本にっぽんでは1980年代ねんだいなか以降いこう、「RPG」はコンピュータRPG言葉ことばとして普及ふきゅうした。本来ほんらい意味いみでの「RPG」を愛好あいこうする人々ひとびと少数しょうすうであり、かれらの「RPG」をしめあたらしい用語ようご必要ひつようになったため、「テーブルトークRPG」という言葉ことば登場とうじょうした。[よう出典しゅってん]

1987ねんゲームブック雑誌ざっしウォーロック』10ごう記事きじにおいて、近藤こんどういさおが「テーブル・トークのRPG」という表現ひょうげんをしたのちに「ぼく造語ぞうごですからはじめて言葉ことばでしょうが」とべている[4]。このかたりは『ウォーロック』誌上しじょうでたびたび近藤こんどういさおによって使用しようされ、そのうちに安田やすだひとし積極せっきょくてき使つかうようになった。安田やすだひとしおおくのTRPG関連かんれん雑誌ざっし執筆しっぴつしていたため、このかたりゲーマーたちのあいだひろられるようになった。しかもこの時期じき日本にっぽん一気いっきにTRPG人口じんこう増加ぞうかしていたときであったので、はじめから「RPG」ではなく「テーブルトークRPG」と人々ひとびとおおきな割合わりあいめるにいたった。[よう出典しゅってん]

ロールプレイングの意味いみ 編集へんしゅう

ロールプレイング(role-playing)とは、想像そうぞうじょうのある役柄やくがらえんじることである[5]

ロールプレイング(role-playing)を英和えいわ辞典じてんくと、役割やくわり演技えんぎ翻訳ほんやくされる[6]。しかし、ゲームとしてのロールプレイングの意味いみは、えいえい辞典じてん説明せつめいとおり「pretending to be someone else(だれかのふりをする)」をしめ[7][8]ものであり前者ぜんしゃとはことなる。

ゲームデザイナーのゲイリー・ガイギャックスは、「ロールプレイとは、想像そうぞうじょうのある役柄やくがらえんじること」「自分じぶん現在げんざい(または未来永劫みらいえいごうけっしてなることができない何者なにものかをえんじること」であるとしている[5]。つまり、ロールプレイング(role-playing)とはキャラクターという「役柄やくがら(role)」を「演技えんぎする(play)」ことであり、社会しゃかいてきな「役割やくわり(role)」を「たす(play)」ことではない(「医者いしゃのふりをする」ことと、「医者いしゃ役割やくわりたす」ことには、おおきなちがいがある)。ゲームデザイナーの小太刀こだち右京うきょうは、「roleplay。演技えんぎ。しばしばrole-play(役割やくわりえんじる)と解釈かいしゃくするものがいるが、誤訳ごやくである」としている[9]

かつて、このロールプレイの意味いみを「役割やくわりたす」と解釈かいしゃくして、仮想かそう人格じんかくえんじることは抑制よくせいてきであるべきで、キャラクタークラスなどの任務にんむ分担ぶんたんたすのみでりるとする主張しゅちょうがネットじょうにあらわれたことがある[10]。しかし、これはたんなる誤訳ごやく、ないしデマにすぎないものであった[11]

テーブルトークRPGでは、プレイヤーは、たんなる無名むめいの「戦士せんし」や「魔法使まほうつかい」ではなく、名前なまえ仮想かそう人格じんかくなどが付与ふよされたプレイヤーキャラクター担当たんとうする。ゲームによっては、「ライフパス」(出自しゅつじ人生じんせい遍歴へんれきしめ要素ようそ)や「性格せいかく」「属性ぞくせい」(あるいはシステムによっては「くせ」や「趣味しゅみ」といったところまで)といったルールにより、仮想かそう人格じんかくにシステムてき裏付うらづけをあたえる工夫くふうがなされる[12]おなじ「戦士せんし」であっても、豪胆ごうたん人物じんぶつ細心さいしん人物じんぶつ明朗めいろう快活かいかつ人物じんぶつなぞめいたかげのある人物じんぶつといった千差万別せんさばんべつ個性こせい表現ひょうげんすることにより、キャラクターは差別さべつされ、一層いっそうきとし、仮想かそう世界せかいでの冒険ぼうけんたのしみを増加ぞうかさせるのである[13]。またプレイヤーが温厚おんこう慎重しんちょう性格せいかくであるのにもかかわらず、こうずな戦士せんしえんじたり、狡猾こうかつ魔術まじゅつえんじたりすることは、それがキャラクターに合致がっちしているかぎり、「上手じょうずなロールプレイ」であるとなされる[14]

特徴とくちょう 編集へんしゅう

 
ダンジョンズ&ドラゴンズ』をプレイちゅう様子ようす

ゲームのすすかた 編集へんしゅう

まずゲームの参加さんかしゃ英語えいごプレイヤーばれる)それぞれが自分じぶんあやつるキャラクターを用意よういする(通常つうじょう一人ひとりずつ)[1]。これをプレイヤー・キャラクター(PC)という。一般いっぱんにPCは「能力のうりょく」などの数値すうちされたデータによって表現ひょうげんされ、これにたとえば、戦士せんし魔術まじゅつといったキャラクタークラス代表だいひょうされるような役割やくわりあらわすデータやシンボルや肩書かたがきが付随ふずいする。参加さんかしゃはそれを専用せんようシートなんらかの記録きろく媒体ばいたい通常つうじょうのプレイではかみ)にメモしておく。

一人ひとり通常つうじょう自分じぶんのプレイヤー・キャラクターをつくらず使つかわず、一般いっぱんゲームマスター(GM)とばれるやく[1]。ゲームマスターはゲームシステムによっては、ダンジョンマスター(DM、地下ちかろう主人しゅじん)、審判しんぱんいん、ジャッジ(審判しんぱん)、キーパー(維持いじしゃ)、ストーリーテラーかた)などとばれることがある。

ゲームマスターは参加さんかしゃ(プレイヤー)と対話たいわしながらゲームの舞台ぶたいとなる世界せかいとそこに登場とうじょうするいろいろな事件じけん人物じんぶつ説明せつめいし、められたルールにしたがって、プレイヤーがかんがえたキャラクターの行動こうどう実現じつげんしたかかを裁定さいていすることでゲームを進行しんこうさせる。単純たんじゅんしてえば、コンピュータであそぶRPGでの、コンピュータやくをゲームマスターという人間にんげん担当たんとうするのがテーブルトークRPGだといえる。

しばしばテーブルトークRPGは「ルールのあるごっこあそび」と説明せつめいされるように、プレイヤー・キャラクターのおこな行動こうどうを、「なにでもっただけでみとめる」のではなく、各種かくしゅのデータとルールにしたがって判定はんていしてその成否せいひ決定けっていするてんが「ごっこあそび」や「なりきりチャット」とはことなる。判定はんていは、おもに6から100面体めんていまでの様々さまざま形状けいじょうサイコロ(ダイス)を乱数らんすう発生はっせい装置そうちとしてもちいておこなわれるが、トランプなど手段しゅだんもちいる場合ばあいもある。

プレイヤーたちは、ゲームの舞台ぶたいとなる世界せかいにおいて、プレイヤー・キャラクターをえんじながら、行動こうどうをゲームマスターにたいして宣言せんげんし、戦闘せんとうなぞきといった課題かだい挑戦ちょうせんする。これをかえしつつたがいに協力きょうりょくまたは競争きょうそうしながらストーリーをつむし、最終さいしゅうてき目標もくひょう達成たっせい目指めざすことが、ゲームの目的もくてきとなっている。プレイヤーとは別個べっこ架空かくう人格じんかくであるキャラクターをえんじることが特徴とくちょうであることから、「演技えんぎゲーム」という意味いみロールプレイングゲームという呼称こしょうゲームの総称そうしょうとして使つかわれている[15]

1かいのゲームにかかる時間じかんはゲームマスターが用意よういするシナリオによりことなるが、すくなくとも3、4時間じかんようすることが普通ふつうである。

キャラクター、世界せかい設定せってい、ルール 編集へんしゅう

キャラクターや架空かくう世界せかいそれ自体じたい表現ひょうげんするために、様々さまざま世界せかい設定せっていやテイストやルールをつゲームシステムが数多かずおお発表はっぴょう発売はつばいされている。

ゲームマスターをのぞ参加さんかしゃ、すなわちプレイヤーは、さまざまな種族しゅぞく人格じんかく性質せいしつ能力のうりょく技術ぎじゅつをもったキャラクターをえんじる。それらの要素ようそは、ゲームのルールや世界せかいにおいて、重要じゅうよう指針ししんとなるものである。ゲームのシステムは大抵たいてい、そのゲームの世界せかいにおいてどのようなキャラクターをえんじることができ、世界せかいなかでどのようなことができるのか、をさだめたルールや設定せっていがある[16]たとえば、ファンタジー世界せかい設定せっていでは、種族しゅぞくには、エルフ人間にんげんドワーフなど、キャラクタークラスには、戦士せんし僧侶そうりょ盗賊とうぞくなどがある。これらのルールや設定せっていやデータは、プレイヤーが自分じぶんのキャラクターにあたえられた役割やくわりたし、あたえられた課題かだいんで目的もくてきたっするための、行動こうどう判断はんだん基盤きばんとなるものである。

ミニチュア・ウォーゲームという体裁ていさいっていた初期しょきのRPGにもストーリーせいはあったが[17]物語ものがたりせい世界せかい設定せってい重視じゅうしする風潮ふうちょうとともに、キャラクターの人格じんかく会話かいわおよびかく世界せかい展開てんかいされるストーリーを重視じゅうしするプレイスタイル登場とうじょうし、それにてきしたルールシステムもつくられるようになった。

頒布はんぷ形態けいたい 編集へんしゅう

テーブルトークRPGでは、基本きほんとなるゲームシステムを集約しゅうやくした「ルールブック」のほか、特定とくていのテーマに沿ったデータのみをあつめたデータしゅうやプレイを補助ほじょする小物こものるいなどが頒布はんぷされることがある。以下いかおも種類しゅるいげる。

ボックスタイプ
厚紙あつがみせいはこなかに、冊子さっしがたのルールブックやダイス(後述こうじゅつとうプレイに必要ひつよう最低限さいていげんのセット一式いっしきはいったもの。
黎明れいめい発売はつばいされたシステムにおおられる形態けいたいだが、箱入はこいりのため容積ようせきおおきい、流通りゅうつう経路けいろ玩具おもちゃけいとなるため取扱とりあつかいてんかぎられる、単価たんか比較的ひかくてき高額こうがくであるとう理由りゆうから、書籍しょせきタイプの普及ふきゅうともな採用さいようするシステムは減少げんしょうした(長期ちょうき展開てんかいしているシステムのなかには、はんげのさいにボックスタイプから書籍しょせきタイプへ移行いこうしたものもある)。その、ネット通販つうはんによって流通りゅうつう問題もんだいてん緩和かんわされたこともあり、一部いちぶ商品しょうひんにボックスタイプを採用さいようするシステムもられるようになった。
書籍しょせきタイプ
プレイに必要ひつようとなる一部いちぶ小道具こどうぐ(ダイスとう市販しはんひん)はユーザーがわ用意よういし、ルールやデータとうのみを書籍しょせきとして販売はんばいしているもの。
書籍しょせきはんがたによって文庫ぶんこばん新書判しんしょばん、A4ばんなどの種類しゅるいがある。またソフトカバーのものとハードカバーのものとがある。なかには、袋綴ふくろとじやりのページでカードやかみせいポーンなどをどうこりしたものもある。
ルールブック
基本きほんルールブック
そのシステムにおいて根幹こんかんとなるルールを集約しゅうやくした書籍しょせき一般いっぱんにはいちさつまとめられているが、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のように分冊ぶんさつ発売はつばいされているものや、プレイに必要ひつよう最低限さいていげんのセット一式いっしきどうこりされているものもある。
拡張かくちょうルールブック
上級じょうきゅうルールブック」とうしょうされる場合ばあいもある。基本きほんセットに収録しゅうろくされたルールをより詳細しょうさいにしたものや、より複雑ふくざつ汎用はんようルールを追加ついかするもの。
エラッタ
英語えいごで「正誤せいごひょう」の公式こうしきサイトやサポート誌上しじょう掲載けいさいされるほか、ルールブックばんげのさい直接ちょくせつ修正しゅうせいされることがある。
サプリメント
ワールドガイド
おも世界せかい設定せってい解説かいせつする書籍しょせき特定とくてい地域ちいき都市とし特徴とくちょう動植物どうしょくぶつ周辺しゅうへん地図ちずなどが収録しゅうろくされる。プレイに必要ひつようとなる拡張かくちょうルールや数値すうちてきなデータは、世界せかい設定せってい解説かいせつ補助ほじょする程度ていどまる。
シナリオしゅう
おもにプレイヤーにあたえる課題かだい(シナリオ)をあつめた書籍しょせき連続れんぞくしたストーリーを展開てんかいできるよう構成こうせいされたものもおおい。
その追加ついかデータしゅう
プレイヤーが課題かだいえるさい障害しょうがいとなる汎用はんようせいたか動植物どうしょくぶつのデータしゅう代表だいひょうてきだが、ほかにも追加ついかのプレイヤーキャラクターよう種族しゅぞく職業しょくぎょうのデータしゅうや、魔法まほう存在そんざいする世界せかいかん利用りようできる汎用はんよう魔法まほうデータしゅう一風いっぷうわったところでは『GURPS High-Tech』のようなきん現代げんだい武器ぶきふく文明ぶんめい利器りきのデータしゅうったものまで存在そんざいする。
追加ついかがたサプリメント
「ソースブック」とうしょうされる場合ばあいもある。特定とくていのテーマや世界せかいかん沿った拡張かくちょうルールやワールドガイド、追加ついかデータを収録しゅうろくした書籍しょせき。ただし基本きほんルールは収録しゅうろくされていない。
独立どくりつがたサプリメント
特定とくていのテーマや世界せかいかん沿った拡張かくちょうルールやワールドガイド、追加ついかデータを収録しゅうろくした書籍しょせき追加ついかがたサプリメントとことなり、基本きほんルールが簡易かんいてき収録しゅうろくされているため、これ単体たんたいでプレイ可能かのう
サポートツール
シートるい
プレイのさいには様々さまざまなデータを記録きろくする必要ひつようがあるため、公式こうしきがあらかじめ専用せんよう記録きろく用紙ようし用意よういしていることがある。それらの記録きろく用紙ようしはプレイに必要ひつよう最低限さいていげんのセット一式いっしきかくルールブックに公式こうしき収録しゅうろくされている場合ばあい公式こうしきサイトやサポート誌上しじょう配布はいふされる場合ばあい有志ゆうし非公式ひこうしき作成さくせいする場合ばあいがある。
キャラクターシート
プレイヤーキャラクターのデータを記録きろくする専用せんよう用紙ようし基本きほんルールブックにふくまれ、通常つうじょうはデータの記録きろく部分ぶぶん白紙はくしだが、システムによってはあらかじめデータがある程度ていどまれた「サンプルキャラクター」が用意よういされていることもある。
マッピングシート
プレイヤーキャラクターの現在げんざい位置いちや、目標もくひょうぶつ障害しょうがいぶつとの位置いち関係かんけいなどをしめすために使つかわれる専用せんよう用紙ようし白紙はくしのものと、あらかじめ地形ちけいとう印刷いんさつされたものとがあり、またマスはいっていないもの、正方形せいほうけいのマスはいったもの(スクエア・シート)、六角形ろっかっけいのマスはいったもの(ヘクス・シート)とがある。
プレイエイド
ゲームプレイを円滑えんかつするためあらかじ準備じゅんびされたガイダンスや記録きろく用紙ようしとうのこと。エイドは英語えいごで「助力じょりょく」「補佐ほさ」「援助えんじょとう基本きほんとなるルールを要約ようやくした「ルールサマリー」や、武器ぶき魔法まほうなどの膨大ぼうだいなデータから(そのかいのプレイで使用しよう許可きょかされる)一部いちぶ抜粋ばっすいした一覧いちらんひょう、ゲームの進行しんこう管理かんりひょうなどがある。
ルールサマリー
りゃくしてたんに「サマリー」ともばれる。サマリーは英語えいごで「まとめ」「要約ようやくとう基本きほんルールを簡易かんいてき解説かいせつし(おおくの場合ばあいは1まいかみに)まとめた用紙ようしで、データの記録きろくらんはない。システムによってサマリーの有無うむことなる。サマリーはあくまでサポートツールであり、詳細しょうさいなデータや例外れいがい処理しょりとう掲載けいさいのため、サマリーとはべつにルールブックの準備じゅんび推奨すいしょうされる。
そののシート
ほかにも、ゲームマスターけに複数ふくすうてきキャラクターを管理かんりするためのシートや、シナリオやキャンペーンの進行しんこうをチェックするためのシートなどが用意よういされているシステムもある。
乱数らんすう発生はっせい
「ランダマイザ」とも。テーブルトークRPGでは、ある行動こうどうたい成否せいひ決定けっていしたり予測よそく不能ふのう事態じたいきることをしめすため、乱数らんすう発生はっせいもちいられる。
カードるい
ゲームシステムによってはそのシステムでもちいる独自どくじのカードが用意よういされていることがある。また判定はんていにトランプとう市販しはんひん使用しようするシステムでも、オリジナルデザインのものが別途べっと用意よういされることもある。
ダイス
サイコロのこと。ゲームシステムによっては、せい六面体ろくめんたいではないものをもちいることもある。おおくのTRPGでは「(もちいる個数こすう)D(もちいるサイコロのめんすう)」と表記ひょうきする(「3D6」は6めんサイコロ3、「D20」は20めんサイコロ(1個いっこ)の意味いみとなる)。この表記ひょうきほうは「ダイスコード」とばれる。プレイに必要ひつよう最低限さいていげんのセット一式いっしきどうこりされている場合ばあいと、プレイにさいしてユーザーが各自かくじ用意よういしなければならない場合ばあいとがある。
その乱数らんすう発生はっせい
ほかにも、コインやアプリなどがもちいられるシステムもある。書籍しょせきタイプのシステムのなかには、ページのすみにダイスの出目でめえがかれ、ページをランダムにえらぶことでダイスの代用だいようとするものもある。
マスタースクリーン
ゲームマスターが、シナリオ情報じょうほうとうをプレイヤーからかくすためにもちいる携帯けいたいがた衝立ついたて公式こうしき専用せんようのものを販売はんばいする場合ばあいと、手近てぢかなもの(バインダーとう)で代用だいようする場合ばあいがある。公式こうしきのものの場合ばあい、プレイのさい頻出ひんしゅつするデータひょう印刷いんさつされているほか、公式こうしきイラストがえがかれているものもある。
マップタイル
あらかじめ地形ちけいとう印刷いんさつされた(おも正方形せいほうけい、または六角形ろっかっけいの)小型こがたのタイル。上述じょうじゅつのマッピングシート1マスに相当そうとうするタイル1まい最小さいしょう単位たんいとし、1マスで1まいのものや、部屋へや廊下ろうかなどまとまった複数ふくすうマスで1まい構成こうせいするものもあり、複数ふくすうのタイルをわせてひとつのマップを構成こうせいする。タイルをえることで様々さまざま地形ちけい対応たいおうする。
ポーン
プレイヤーキャラクターの現在げんざい位置いちや、目標もくひょうぶつ障害しょうがいぶつとの位置いち関係かんけいなどをしめすために使つかわれるこま上述じょうじゅつのマッピングシートやマップタイルと併用へいようする。イラストがえがかれたかみてたものやプラスチックせいフィギュアなどがおもだが、手近てぢか小物こものしゴムやコインとう)で代用だいようされることもある。
筆記具ひっきぐ
記録きろく用紙ようし白紙はくしのマッピングシートにむためにもちいる。基本きほんてきにプレイにさいしてユーザーが各自かくじ用意よういするものだが、まれにセットにどうこりされる場合ばあいがある。みの修正しゅうせい消去しょうきょ頻発ひんぱつするため、鉛筆えんぴつやホワイトボードマーカーのような「からみがせる」タイプの筆記具ひっきぐ推奨すいしょうされる。
計算けいさん器具きぐ
プレイにさいして頻繁ひんぱん数値すうちデータを参照さんしょうするため、必須ひっすではないが計算けいさん器具きぐもちいるユーザーもいる。電卓でんたくほかに、数値すうち単純たんじゅん増減ぞうげん管理かんりするための「カウンター」や、ダイスをねたアプリとうもちいられることもある。
稀有けうれいだが、『トンネルズ&トロールズ完全かんぜんばん』にはロゴマークりのカード電卓でんたくどうこりされている。
リプレイ
プレイ風景ふうけい文章ぶんしょうやイラストとう記録きろくしたもの。詳細しょうさい後述こうじゅつ

コンピューターRPGとの差違さい 編集へんしゅう

コンピュータRPGはテーブルトークRPGより派生はせいしたもので、ゲームマスターの役割やくわりをコンピュータに肩代かたがわりさせ、1人ひとりあそべるようにしたものであった[18]当初とうしょ、コンピュータRPGは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下いか、『D&D』)に代表だいひょうされる「迷宮めいきゅう秘境ひきょう探検たんけん魔物まもの退治たいじのゲーム」を再現さいげんするゲームであった。こういったゲームはTRPGのあそかたなかでもボードゲームやウォーゲームちかいもので、機械きかいてき処理しょりいており、コンピュータRPGはたかいレベルでこれを再現さいげんしている。また、このころはテーブルトークRPG自体じたい、このたね製品せいひんあそかたがほとんどであった。

テーブルトークRPGは、コンピュータRPGにあるような強力きょうりょく演出えんしゅつとは縁遠えんどおいが、はや段階だんかいでさまざまなジャンルを可能かのうにしてきた。「迷宮めいきゅう秘境ひきょう探検たんけん魔物まもの退治たいじのゲーム」以外いがいにも「恒星こうせいあいだ宇宙うちゅうでの冒険ぼうけん」「邪神じゃしん復活ふっかつ阻止そしするホラーもの」「犯罪はんざい事件じけん推理すいりやアクション」などのジャンルは80年代ねんだいにはすでに誕生たんじょうしている[19]

コンピュータRPGではプレイヤーはあらかじめプログラムされた行動こうどうしかとれないが、テーブルトークRPGでは原則げんそくてきにはプレイヤーはいかなる行動こうどう宣言せんげんおこなうこともできるため、無限むげん自由じゆうがあるともえる[1][20]

歴史れきし 編集へんしゅう

「ロールプレイングゲーム」という呼称こしょうは、職業しょくぎょう訓練くんれん精神せいしん医学いがく臨床りんしょうにおいておこなわれるロールプレイング由来ゆらいである。また、テーブルトークRPGのもとになった、戦争せんそうシミュレーションのミニチュアゲーム政治せいじ闘争とうそうなどのボードゲームでは、プレイヤーが自分じぶんったぐん将軍しょうぐん指導しどうしゃ立場たちばにたって、この将軍しょうぐん指導しどうしゃられたであろう限定げんていされた情報じょうほうもとこまうごかすあそかたなどのように、プレイヤーが指導しどうしゃという一個人いっこじん視点してんとおしてぐん団体だんたいあやつあそかたもロールプレイングとばれていた。「ロールプレイングゲーム」の呼称こしょう最初さいしょのテーブルトークRPGが登場とうじょうした時点じてんではまだ使つかわれておらず、1970年代ねんだい後半こうはんになってから、さきげたボードゲームもふくめて各個かっこプレイヤーが一人ひとり個人こじん担当たんとうするゲーム全般ぜんぱん意味いみもちいられた。

テーブルトークRPGが最初さいしょ登場とうじょうしたのは1970年代ねんだい前半ぜんはんアメリカである。ロールプレイングゲーム元祖がんそとされるのは1974ねんの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下いか、『D&D』)である[17]。『D&D』はゲイリー・ガイギャックスによってデザインされ、TSRしゃから発売はつばいされたが、これはガイギャックスとジェフ・ペレンがつくったミニチュアウォーゲームチェインメイル』(1971ねん、ガイドン・ゲームズより発売はつばい)から発展はってんしたものであった(そのため、『チェインメイル』は『D&D』の原型げんけいとみなされる[21] )。『D&D』の内容ないようは、ドラゴンなどの魔物まもの危険きけんわな仕掛しかけられたダンジョン迷宮めいきゅう)のなかを、武器ぶき使つか戦士せんし魔法使まほうつかいなど、ことなる能力のうりょくったキャラクターをわせたグループ(パーティ)をんで探検たんけんし、様々さまざまなぞ(リドル)をき、ダンジョンのおくねむ財宝ざいほう魔法まほう物品ぶっぴん獲得かくとくする、というものである。また、1970年代ねんだい後半こうはんにはこのゲームの達成たっせい目的もくてき進行しんこう方式ほうしき継承けいしょうしたコンピュータRPG誕生たんじょうした。なお、『D&D』黎明れいめいには、この作品さくひんたいして数々かずかず誤解ごかい非難ひなん陰謀いんぼうろんっていた。詳細しょうさいは「ダンジョンズ&ドラゴンズにかんする論争ろんそう」のこう参照さんしょう

安田やすだひとしは、『D&D』はヒロイック・ファンタジー、『指輪ゆびわ物語ものがたり』、マイケル・ムアコックの「エルリック・サーガ」といった作品さくひん影響えいきょうけていると指摘してきしている[22]

1970ねんだい後半こうはんになると、SF歴史れきしきん現代げんだい舞台ぶたいにするテーブルトークRPGが登場とうじょうしてくる。また、特定とくてい小説しょうせつ映画えいがなどの世界せかい再現さいげんするものも登場とうじょうする。

背景はいけい世界せかい多様たようにより、「ダンジョン探索たんさく」や「怪物かいぶつ退治たいじ」をゲームの目的もくてきにしないものも登場とうじょうしてきた。たとえば1977ねん発売はつばいされた『トラベラー』は、科学かがく技術ぎじゅつ発達はったつして自在じざい宇宙うちゅう旅行りょこうできるようになった世界せかい舞台ぶたいに、さまざまな文明ぶんめいをもった惑星わくせいたびすることを目的もくてきにしている[19]1979ねん発売はつばいされた『ルーンクエスト』はファンタジー世界せかいながら、文化ぶんか人類じんるいがく背景はいけいにした緻密ちみつカルト祭祀さいし集団しゅうだん)を設定せっていし、詳細しょうさい設定せっていをもった背景はいけい世界せかいグローランサ)と物語ものがたり提示ていじしたことに特徴とくちょうがあった。このゲームではプレイヤーキャラクターが所属しょぞくするカルトによってまったことなる行動こうどう規範きはんさだめられており、従来じゅうらいの「プレイヤーキャラクターはおな目的もくてきった仲間なかま(パーティー)である」という概念がいねんとはことなるプレイスタイルをっていた。

これらのゲームは「ある役割やくわりせられた仮想かそう人物じんぶつみさおえんじして、司会しかい審判しんぱんやくまじえて会話かいわ進行しんこうするゲーム」という部分ぶぶんでは『D&D』と共通きょうつうするものの、背景はいけい世界せかいのみならず達成たっせい目的もくてき進行しんこう方式ほうしきが『D&D』とはまったくことなるゲームとなっている。このようなゲームの登場とうじょうは、テーブルトークRPGの多様たようせいしめすことになった。

また、最初さいしょの『D&D』をはじめ黎明れいめいのゲームは背景はいけい世界せかい緻密ちみつ設定せっていをもたなかったが、『トラベラー』や『ルーンクエスト』のような緻密ちみつ世界せかい設定せっていつゲームの登場とうじょうにより、のゲームでは「ゲームシステム」と「世界せかい背景はいけい物語ものがたり」という二分にぶんされた制作せいさくがなされるようになる。

英語えいごけんだけの現象げんしょうであったテーブルトークRPGは、やがて言語げんごけんにも紹介しょうかいされ、はじめは英語えいごのゲームをそのままあそぶというかたち伝播でんぱしていくが、やがて、かく言語げんご独自どくじのゲームがつくられるようになる。テーブルトークRPGがおお発表はっぴょうされている英語えいごけんくにとして、フランスイタリアドイツ日本にっぽんなどがあり、そのなかからはNephilimのようにぎゃく英語えいご翻訳ほんやくされるものもてきた。

日本にっぽんにおける歴史れきし 編集へんしゅう

黎明れいめい 編集へんしゅう

日本にっぽんにおけるテーブルトークRPGのはじまりは、1970年代ねんだい後半こうはんもとめられる。原宿はらじゅくキディランドなどの玩具おもちゃてん模型もけいてんで、日本にっぽん国外こくがいせい原語げんごのTRPGが輸入ゆにゅう販売はんばいされるようになり、それをプレイする人々ひとびと初期しょきのユーザーとなった。元々もともとアメリカ大学生だいがくせいあそびからまれたゲームであるため、ルールはすべ英語えいごかれており、それをめなければゲームをはじめることすらできなかった。しかし、かれらは次第しだいにゲームの翻訳ほんやく翻案ほんあん、さらには自作じさくまでおこなうようになる。

日本にっぽんではテーブルトークRPGよりも一足ひとあしさきにボードシミュレーションゲームが紹介しょうかいされており、1980年代ねんだい前半ぜんはんにはファンそう確立かくりつされ、日本語にほんごのゲームや日本語にほんご専門せんもんもいくつか出版しゅっぱんされていた。[よう出典しゅってん]TACTICS』『シミュレイター』などの当時とうじのボードシミュレーションゲーム雑誌ざっしでは、「ボードシミュレーションゲームの兄弟きょうだいのようなゲーム」として日本にっぽん国外こくがいのRPGならびにその周辺しゅうへん状況じょうきょうがたびたび紹介しょうかいされている。1982ねん5がつ1にち発売はつばいの『TACTICS』3ごうロールプレイングゲーム『ドンキーコマンド』[23]掲載けいさいされる。『ドンキーコマンド』はコマンド隊員たいいんをキャラクターとして作成さくせいし、秘密ひみつ基地きち潜入せんにゅう爆破ばくは奪取だっしゅ任務にんむおこな1人ひとりプレイようのルールであった[ちゅう 3]

日本語にほんごかれたTRPG製品せいひん商業しょうぎょうベースで発売はつばいされるようになったのは1983ねんで、このとし多摩たまゆたかにより『エンタープライズ』がツクダホビーから発売はつばいされている。また、同年どうねんにはツクダホビーやバンダイから、ロールプレイングゲームの要素ようそつボードゲームが日本人にっぽんじんのゲームデザイナーにより多数たすう発売はつばいされた(ツクダホビー『クラッシャージョウ』、バンダイ『元禄げんろく忍者にんじゃでん』など)。1984ねんには日本人にっぽんじんさくによるはつ本格ほんかくてきなテーブルトークRPGである『ローズ・トゥ・ロード』(門倉かどくら直人なおとちょツクダホビー発売はつばい)が発売はつばいされた。また、同年どうねんには日本にっぽん国外こくがいせいTRPGのはつ日本語にほんご翻訳ほんやく製品せいひんとなる『トラベラー』がホビージャパンより発売はつばいされている。その1985ねんには『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(新和しんわ)、1986ねんには『クトゥルフのごえ』(ホビージャパン)と、著名ちょめい日本にっぽん国外こくがい作品さくひん日本語にほんご翻訳ほんやくばん発売はつばいながれがつづき、のブーム(繁盛はんじょう)の端緒たんしょひらいた。

日本語にほんごのTRPG製品せいひん発売はつばいされていった1980年代ねんだい前半ぜんはんは、コンピュータRPGが日本にっぽんのパソコンゲームファンに注目ちゅうもくされだした時期じきでもある。『ログイン』『Beep』などのコンピューターゲームでは「『ウィザードリィ』や『ウルティマ』のもととなったゲーム」として、『D&Dとう紹介しょうかいはじまり、コンピュータゲームをきっかけにテーブルトークRPGに興味きょうみつ、というながれをつくした。なお、コンピューターゲームでは、コンピューターRPGにたいしての「ボードRPG」という造語ぞうごさかんにもちいられていた。

1980年代ねんだい後半こうはんはいると、パソコンゲーム雑誌ざっしコンプティーク』(角川書店かどかわしょてん誌上しじょうに、『D&D』のシステムをもちいた『ロードスとう戦記せんき』のリプレイ掲載けいさいされた。その、リプレイを原案げんあんとした小説しょうせつばん『ロードスとう戦記せんき』が発表はっぴょうされおおきな反響はんきょうび、漫画まんがOVA、パソコンようゲームなど、いわゆるマルチメディア展開てんかいせ、日本にっぽんにおけるテーブルトークRPG普及ふきゅう一役ひとやくうことになる。

ソード・ワールドRPGの成功せいこうとテーブルトークRPGブーム到来とうらい 編集へんしゅう

1989ねんに『ソード・ワールドRPG』が富士見書房ふじみしょぼうから発売はつばいされると、とく中高生ちゅうこうせい中心ちゅうしんとしたてい年齢ねんれいそうにもひろ普及ふきゅうした[24]

『ソード・ワールドRPG』がおおきく普及ふきゅうした理由りゆうは、

  • 書店しょてん入手にゅうしゅしやすい文庫本ぶんこぼんかたちだったこと(それまでのシステムやサプリメントなどのテーブルトークRPG関連かんれん商品しょうひんおおくは、ボードゲームメーカーによるボックスがたのものがおおく、価格かかくも3500 - 5000えんたかめの商品しょうひん主流しゅりゅうであった)。
  • 『ロードスとう戦記せんき』とおな世界せかいで、ちが大陸たいりくあつかっていた(出版しゅっぱんしゃ、システムはことなる)。
  • メディアミックス展開てんかい雑誌ざっしでのリプレイ連載れんさい関連かんれんした冒険ぼうけん小説しょうせつやシナリオの出版しゅっぱん、TVゲームなど)。
  • 日本にっぽん環境かんきょうったルール(キャラクターは複数ふくすうのスキルをっていて、「魔法まほう使つかえる戦士せんしとう容易ようい表現ひょうげんでき、また、作成さくせいしたばかりのキャラクターやしょう人数にんずうでのパーティでも冒険ぼうけんができた)。

などがげられる。

こうして、テーブルトークRPGの一大いちだいブームがおとずれた。角川書店かどかわしょてん富士見書房ふじみしょぼうからはRPG関連かんれん書籍しょせき数多かずおお出版しゅっぱんされた。RPGをもとにした小説しょうせつ作品さくひんである『ドラゴンランス戦記せんき』(富士見書房ふじみしょぼうより翻訳ほんやく刊行かんこう)や『ロードスとう戦記せんき』(角川書店かどかわしょてん)は日本にっぽんのファンタジー小説しょうせつ裾野すそのひろげた[25]

ふゆ時代じだい到来とうらいから復調ふくちょうまで 編集へんしゅう

ところが、こうしたブームは、1990年代ねんだいなかばにんでしまうこととなる。これをぞくに、「TRPGふゆ時代じだい」とぶ。停滞ていたいしていった原因げんいんは、ブームにじょうじた粗製そせい濫造らんぞう作品さくひんしつ低下ていか、『マジック:ザ・ギャザリング』をはじめとするトレーディングカードゲーム台頭たいとう主要しゅようなファン年齢ねんれいそう就職しゅうしょく進学しんがくともな離脱りだつなどが、よくげられている。

2001ねんながらく冬眠とうみん状態じょうたいだった『ソード・ワールドRPG』リプレイのしんシリーズがスタートし、よく2002ねんには、『ナイトウィザード』の初版しょはん、『アルシャード』の初版しょはん、『ダンジョンズ&ドラゴンズだい3はん』といった、その展開てんかい継続けいぞくしていった人気にんきシステムが相次あいついで出版しゅっぱんされ、本格ほんかくてき復調ふくちょう傾向けいこうはじめる。

2000年代ねんだい後半こうはん以降いこうは、ルールブック、サプリメントリプレイ、アクセサリなどのTRPG関連かんれん製品せいひん毎月まいつき10てん程度ていど発売はつばいされるような状況じょうきょうとなり(関連かんれん小説しょうせつ定期ていき刊行かんこうぶつふくめればさらにえる)、回復かいふく安定あんていしたとみられる。しかし、TRPGは「ふゆ時代じだい」をはさんで、サブカルチャーメディアへの露出ろしゅつ連携れんけいよわまったため、この時点じてんではわか世代せだいへの広範こうはん普及ふきゅうられたかつての状況じょうきょうにまではいたっていなかった。経験けいけんしゃへの普及ふきゅうさい拡大かくだいこるのは2010年代ねんだい後半こうはんだいブーム以降いこうとなる。

クトゥルフ神話しんわTRPGの隆盛りゅうせい動画どうが配信はいしんによるだいブーム 編集へんしゅう

2000年代ねんだい終盤しゅうばんから2010年代ねんだい初頭しょとうにかけて、ニコニコ動画どうがなどの動画どうがサイトに『アイドルマスターシリーズ』や『東方とうほうProject』のキャラクターをもちいた初心者しょしんしゃ解説かいせつ動画どうがやリプレイ動画どうがなどが投稿とうこうされるようになり、なかでも2012ねんごろから『クトゥルフ神話しんわTRPG関連かんれん動画どうが投稿とうこうすう急増きゅうぞうした。これにともない『クトゥルフ神話しんわTRPG』基本きほんルールブックのぞうばんペースもがり[26]、2015ねん6がつだい20さつとなっている[27]。『クトゥルフ神話しんわTRPG』関連かんれん動画どうが急増きゅうぞうは、2012ねん4がつよりテレビアニメが放送ほうそうされた『いよれ! ニャルさん』の影響えいきょうきもある[28]

『クトゥルフ神話しんわTRPG』の知名度ちめいど増加ぞうかともない、2010年代ねんだい後半こうはんになると既存きそんのキャラクターを使つかうのではなく、純粋じゅんすいにオリジナルのキャラクターでオリジナルのシナリオをプレイしたリプレイ動画どうが活性かっせいする。 さらに、動画どうが視聴しちょうしゃがそこで使つかわれたシナリオを使用しようして自分じぶんたちでもプレイをおこない、それをゲーム実況じっきょう動画どうが体裁ていさい配信はいしんする、というかえしがこるようになり、ゲーム実況じっきょう界隈かいわいからわか世代せだいのテーブルトークRPG参入さんにゅう加速かそくした。 この要因よういんには、オンラインセッションもちいられるツールが2010年代ねんだい後半こうはんごろから高度こうど整備せいびされ、SNSアカウントとの連携れんけいやスマートフォンからのプレイがおこなえるようになり、実際じっさいのプレイを体験たいけんするためのハードルががったこともある。

このような経緯けいいから日本にっぽんにおいて動画どうがサイトに投稿とうこうされているテーブルトークRPG動画どうがは『クトゥルフ神話しんわTRPG』をあつかうものが主流しゅりゅうとなっている。2020ねんごろには『クトゥルフ神話しんわTRPG』は日本にっぽん国内こくないにおいてもっとあそばれているTRPGだという認識にんしき波及はきゅうしており[29]、この認識にんしき米国べいこくケイオシアムしゃ共有きょうゆうしている[30]。このことは、『クトゥルフ神話しんわTRPG』の関連かんれん動画どうがをきっかけにそれをあそぶようになった人口じんこうが、それ以前いぜんまでの日本にっぽんのテーブルトークRPGのコミュニティの規模きぼ上回うわまわっていることをしめしてもいる。

日本にっぽんにおける制作せいさく販売はんばい形態けいたい 編集へんしゅう

日本にっぽんにおいては黎明れいめいより、制作せいさくしゃ企画きかくしゃ海外かいがい製品せいひん翻訳ほんやくやオリジナル作品さくひん制作せいさくおこない、かれらと契約けいやくした玩具おもちゃメーカーや出版しゅっぱんしゃ流通りゅうつう販売はんばいになう、という形態けいたいおおくをめる。しかし採算さいさんれず市場いちばから撤退てったいした玩具おもちゃメーカーや出版しゅっぱんしゃすくなくない。そのため、同一どういつまたはどう系統けいとうのルールブックがべつ出版しゅっぱんしゃから販売はんばいされたり、絶版ぜっぱん作品さくひん権利けんりがらみで販売はんばい不可ふかとなる事例じれいすくなからずられる。

文庫ぶんこRPG 編集へんしゅう

日本にっぽん独特どくとく出版しゅっぱん形態けいたいが「文庫ぶんこほんがた」である。『ソード・ワールドRPG』や『GURPS』(ガープス)、『MAGIUS』(マギウス)が代表だいひょうてきである。それらをデザインしたグループSNEは、そのまえに『トンネルズ&トロールズ』の日本語にほんごばん文庫ぶんこ出版しゅっぱんし、ゲームブックファンそうにテーブルトークRPGをアピールすることに成功せいこうしている。

1990ねんだい前半ぜんはんのテーブルトークRPGのブームにはビッグネームからマイナー製品せいひんまですうおおくのタイトルが文庫ぶんこ次々つぎつぎ発売はつばいされ、文庫本ぶんこぼんという形態けいたいはテーブルトークRPGのデファクトスタンダードになっていった。1990ねんだい後半こうはん以降いこう日本にっぽんでは、A4ばんもしくはB5ばん書籍しょせきタイプ製品せいひん主流しゅりゅうめることになる(情報じょうほうりょうおおいがその分厚ぶあつくなり、文庫ぶんこタイプにくらべてこう価格かかく という特徴とくちょうつ)。過去かこにも、大判おおばん書籍しょせきタイプのRPGルールブックはあった(『パワープレイ』など)。ところが、文庫ぶんこタイプの代表だいひょうかく『ソード・ワールドRPG』『GURPS』ですら、この時期じきに『完全かんぜんばん』としてA4ばん書籍しょせきタイプで出版しゅっぱんされた(これは日本にっぽんのみの現象げんしょうではなく、アメリカでも一足早ひとあしはやく、ボックスがたよりも大判おおばん書籍しょせきタイプが主流しゅりゅうとなっていた)。

しかし、2004ねん発売はつばいされた『アリアンロッドRPG』は、ひさしぶりに文庫ぶんこタイプで出版しゅっぱんされた。この作品さくひん基本きほんルールやリプレイ入門にゅうもんしゃけのサプリメント文庫ぶんこ出版しゅっぱんし、追加ついかデータなどの記述きじゅつりょうおおくなるパワーユーザーけのサプリメントはB5ばん書籍しょせき出版しゅっぱんするというスタイルをとった。こうした、両方りょうほう利点りてんかす展開てんかい手法しゅほうは、2006ねん発売はつばいの『アルシャードガイア』、2008ねん発売はつばいの『ソード・ワールド2.0』、2009ねん発売はつばいの『ダブルクロス The 3rd Edition』などにもがれている。

リプレイほん 編集へんしゅう

日本にっぽんのテーブルトークRPG市場いちばにおいて特徴とくちょうてきなものに、「リプレイほん」といわれる商品しょうひん存在そんざいがある[ちゅう 4]

リプレイとはテーブルトークRPGのプレイ風景ふうけい記録きろくしたものである。一般いっぱんてきにはプレイヤーキャラクターとゲームマスターの発言はつげん羅列られつという戯曲ぎきょく形式けいしき記述きじゅつされる。リプレイは元々もともとは、ゲームのルールをわかりやすく説明せつめいするためにルールブックに10すうぎょう程度ていどかれるものでしかなかった。これは行為こうい判定はんていなどがおこなわれている様子ようす戯曲ぎきょく形式けいしきにしてしたものにすぎなかったが、日本にっぽんのテーブルトークRPGの黎明れいめいではまった未知みちあそびであったテーブルトークRPGの紹介しょうかいおこなうためにこのリプレイという形式けいしきこのんで使つかわれた。ウォー・シミュレーションゲーム雑誌ざっしパソコンゲーム雑誌ざっしでは1かいのゲームプレイの最初さいしょから最後さいごまでをすうページにわたるリプレイとして掲載けいさいすることで、テーブルトークRPGの実態じったい紹介しょうかいしていった。さらには、コンプティーク1986ねん連載れんさいされた『ロードスとう戦記せんき』など、すうかいのセッションにわたるキャンペーンプレイをすべてリプレイとして掲載けいさいするというこころみもおこなわれた。リプレイが長文ちょうぶんするにしたがい、たいしてきさせないようにする工夫くふうたんなる記録きろく以上いじょうの「もの」がもとめられるようになり、リプレイの文章ぶんしょうには様々さまざま演出えんしゅつ編集へんしゅうおこなわれるようになった。こうして日本にっぽん独自どくじ文化ぶんか誕生たんじょうしたのである。

リプレイ文化ぶんかはテーブルトークRPGの黎明れいめいこそゲーム雑誌ざっしじょう記事きじでしかられなかったが、『ロードスとう戦記せんき』や『ソードワールドRPG』がメディアミックス展開てんかいしていくのと同時どうじにリプレイも単品たんぴん商品しょうひんとして文庫本ぶんこぼん形式けいしきされるようになる。その結果けっか、「リプレイほん」はテーブルトークRPGをプレイしていないひとなかにもライトノベル一種いっしゅとしてれられるようになり、様々さまざまなリプレイほん出版しゅっぱんされていくようになっていったのである。ここにいたり、ゲームの紹介しょうかいとしてはじまったリプレイが独立どくりつしたいち作品さくひんとしてされるようになった。結果けっか、ゲームはプレイしないがリプレイほんんでいるリプレイ読者どくしゃというそうされるようにもなった。リプレイほん2011ねん現在げんざいにおいてもライトノベルのひとつとして出版しゅっぱんされつづけており、ライトノベル市場いちばにおいて独自どくじ地位ちいきずいている。

創作そうさく 編集へんしゅう

日本にっぽんのテーブルトークRPGの文化ぶんかとして創作そうさく活動かつどうさかんである。それにともな創作そうさくかんするガイドラインが2021ねん10がつから制定せいていされた。

タイトル一覧いちらん 編集へんしゅう

日本にっぽん業界ぎょうかい著名ちょめい人物じんぶつ五十音ごじゅうおんじゅん 編集へんしゅう

企画きかく・デザイン 編集へんしゅう

ライター、小説しょうせつ 編集へんしゅう

イラストレーター 編集へんしゅう

制作せいさく企画きかく会社かいしゃ五十音ごじゅうおんじゅん 編集へんしゅう

出版しゅっぱんしゃ五十音ごじゅうおんじゅん 編集へんしゅう

下記かきは、各社かくしゃから出版しゅっぱんされたTRPG専門せんもん、サポート休刊きゅうかん廃刊はいかんされたものをふくむ)。

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

注釈ちゅうしゃく 編集へんしゅう

  1. ^ えばD&Dこそ世界せかい最初さいしょのロールプレイング・ゲームにして、このジャンルのゲームをした元祖がんそなのだ。」 ロブ・ハインソーアンディ・コリンズジェームズ・ワイアット「ロールプレイング・ゲームとは」『ダンジョンズ&ドラゴンズ 基本きほんルールブック だい4はんプレイヤーズ・ハンドブック』ホビージャパン、2008ねん12月、6ぺーじISBN 978-4-89425-779-5 
  2. ^ ただし、アメリカでは1980ねんに「DragonQuest」という(かみの)RPGが発売はつばいされており、日本にっぽんのドラゴンクエストと商標しょうひょうけん問題もんだいになった。詳細しょうさい該当がいとう記事きじ参照さんしょう
  3. ^ ただし、デザイナー本人ほんにん掲載けいさい『TACTICS』3ごうにて「ロールプレイングゲームとだいされているが、そのようになっていない」とことわきをしている。
  4. ^ 『ログ・ホライズンTRPGリプレイ ごちそうキッチンとやまいてんわざわい』(ISBN 978-4-04-729929-0)、『クトゥルフ神話しんわTRPGリプレイ るるいえあんてぃーく』(ISBN 978-4047262393とう

出典しゅってん 編集へんしゅう

  1. ^ a b c d 菊池きくちたけし/F.E.A.R『アリアンロッドRPG 2E ルールブック①』富士見書房ふじみしょぼう、2011ねん、14-15ぺーじ ISBN 978-4-8291-4631-6
  2. ^ 多摩たまゆたか注釈ちゅうしゃく」『次世代じせだいRPGはこーなる!』電撃でんげきゲーム文庫ぶんこ、1995ねん8がつ、200ぺーじISBN 4-07-303456-1 
  3. ^ Kim, John. “"Narrative" or "Tabletop" RPGs”. 2017ねん9がつ19にち閲覧えつらん
  4. ^ 近藤こんどう 1987, p. 31.
  5. ^ a b ゲイリー・ガイギャックス『ロールプレイング・ゲームの達人たつじん教養きょうよう文庫ぶんこ、1989ねん、18ぺーじ ISBN 4-390-11312-7
  6. ^ しん英和えいわちゅう辞典じてん研究けんきゅうしゃ
  7. ^ 『ケンブリッジえいえい辞典じてん』ケンブリッジユニバーシティプレス
  8. ^ role-playing game Oxford Learner's Dictionaries
  9. ^ 小太刀こだち右京うきょうトワイライトガンスモークエンターブレイン、2014ねん、20ぺーじ ISBN 978-4-04-729263-5
  10. ^ キャラクタープレイ -あるいはきずつきやすい人々ひとびと (1998) (馬場ばば秀和ひでかずのRPGコラム#1)
  11. ^ 小太刀こだち右京うきょう『なぜなに未来みらい侵略しんりゃく テーブルトークRPGへんしん紀元きげんしゃ、2016ねん、20ぺーじ ISBN 978-4-7753-1412-8
  12. ^ スティーブ・ジャクソン『ガープス・ベーシック 完訳かんやくばん富士見書房ふじみしょぼう、1999ねん、15-16ぺーじ ISBN 4-8291-7409-9
  13. ^ わき洋平ようへい、グループSNE『ガープスがよくわかるほん角川かどかわスニーカー・G文庫ぶんこ、1994ねん、63-64ぺーじ ISBN 4-04-461403-2
  14. ^ スティーブ・ジャクソン『ガープス・ベーシック 完訳かんやくばん富士見書房ふじみしょぼう、1999ねん、232-233ぺーじ ISBN 4-8291-7409-9
  15. ^ スティーブ・ジャクソン『ガープス・ベーシック 完訳かんやくばん富士見書房ふじみしょぼう、1999ねん、11ぺーじより ISBN 4-8291-7409-9
  16. ^ 山北やまきたあつし、スペース・ワン・ゼロ『パワープレイ』ホビージャパン、1991ねん、4-9ぺーじ ISBN 4-938461-56-0
  17. ^ a b 安田やすだ 2006, p. 5.
  18. ^ 伏見ふしみ健二けんじ広野ひろの一光かずみつ『ウィザードリィⅤのすべて』JICC出版しゅっぱんきょく、1993ねん、36ぺーじ ISBN 4-7966-0552-5
  19. ^ a b 友野とものしょう『バカバカRPGをかたる』しん紀元きげんしゃ、2007ねん、10ぺーじ ISBN 978-4-7753-0541-6
  20. ^ 遥遠ようえんこころざし蟷螂かまきりしゃ『パワープレイでわかるRPG入門にゅうもんホビージャパン、1994ねん、10-13ぺーじ ISBN 4-89425-050-0
  21. ^ ロブ・ハインソー、アンディ・コリンズ、ジェームズ・ワイアット『ダンジョンズ&ドラゴンズだい4はん 基本きほんルールブック プレイヤーズ・ハンドブック』ホビージャパン、2008ねん、7ぺーじ ISBN 4-89425-798-X
  22. ^ 安田やすだ 2006, p. 244.
  23. ^ 『TACTICS』3ごう表紙ひょうし
  24. ^ 清松きよまつみゆき『ソード・ワールドRPG完全かんぜんばん富士見書房ふじみしょぼう、1996ねん、314ぺーじ ISBN 4-8291-7306-8
  25. ^ 安田やすだ 2006, p. 7.
  26. ^ https://twitter.com/Howard_P_L/status/192406878138015744
  27. ^ https://twitter.com/LOGiN_TRPG/status/611836848411836416
  28. ^ ニコどうのTRPG動画どうが4まんほんだい調査ちょうさ! ネットでアナログゲームが復活ふっかつ!? - ASCII.jp
  29. ^ 「TRPG」「クトゥルフ神話しんわTRPG」「CoC」ってなに?SNSでよくかける電源でんげんゲームの基礎きそ知識ちしき - Game*Spark 2022ねん4がつ17にち記事きじ
  30. ^ 実際じっさい戦争せんそうやSFがはいんだテーブルトップのゲームプレイの進化しんかとは―Steam Digital Tabletop Fest 2021パネルディスカッションレポート - Game*Spark 2021ねん11月14にち記事きじより抜粋ばっすい ″Lynne「River of London RPG」では「BRP」ベースをつよくし、よりシンプルで初心者しょしんしゃになじみやすいものを目指めざしています。わたしたちは新規しんきプレイヤーの獲得かくとく滅入めいっていて、欧米おうべいでは「D&D」がはばをきかせていますし、日本にっぽんではTRPG=「クトゥルフのごえ」とおもわれているふしがあります。″ 

参考さんこう文献ぶんけん 編集へんしゅう

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう