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戦闘員 - Wikipedia

戦闘せんとういん

戦闘せんとう参加さんかできる人間にんげん

戦闘せんとういん(せんとういん、英語えいご: combatantフランス語ふらんすご: combattantドイツ: Kombattant)とは、国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそうにおいて戦闘せんとう行為こうい直接ちょくせつ参加さんかする権利けんりのあるものす。交戦こうせんしゃともばれる。

概要がいよう

編集へんしゅう

武力ぶりょく紛争ふんそうにおける国際こくさいほうでは、あらゆるひとが「文民ぶんみん」または「戦闘せんとういん」のいずれか一方いっぽう分類ぶんるいされる。戦闘せんとういんは、武力ぶりょく紛争ふんそうあいだ敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかする権利けんりがあり、国際こくさいほう上合かみあい法的ほうてき敵対てきたいする紛争ふんそう当事とうじしゃ戦闘せんとういん攻撃こうげきすることができる。また、てき権力けんりょくないおちいった場合ばあい捕虜ほりょとしての待遇たいぐうける権利けんりゆうする。一方いっぽうで、文民ぶんみん敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかする権利けんりはないが、同時どうじに、戦闘せんとういんから攻撃こうげきされることもないという国際こくさいほうじょう保護ほごける[注釈ちゅうしゃく 1]。このように、戦争せんそう武力ぶりょく紛争ふんそうにおける攻撃こうげき対象たいしょう戦闘せんとういん軍事ぐんじ施設しせつのみであり、文民ぶんみんみんようぶつ攻撃こうげき対象たいしょうとしてはならないという原則げんそく軍事ぐんじ目標もくひょう主義しゅぎといい、これをまもるためには、だれ文民ぶんみんだれ戦闘せんとういんかを相手方あいてがた外見がいけんから認識にんしきできなければならないので、戦闘せんとういんかならず「自己じこ文民ぶんみんたる住民じゅうみん区別くべつする」義務ぎむ区別くべつ義務ぎむ)がある。そのにも、戦闘せんとういん敵対てきたい行為こういおこなうにたっては国際こくさいほう遵守じゅんしゅしなければならず、無制限むせいげん戦闘せんとうゆるされているわけではない。国際こくさいほう違反いはんした戦闘せんとうおこなわれた場合ばあい、その行為こうい戦争せんそう犯罪はんざいとなる。

戦闘せんとういんとは「紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい構成こうせいいん」と「ぐん民兵みんぺい」のことであり、これ以外いがいのあらゆるひと文民ぶんみんとなる。ただし、紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい構成こうせいいんであっても、衛生えいせい要員よういん軍医ぐんい衛生えいせいへいなど、ぐん内部ないぶ衛生えいせい施設しせつ衛生えいせい部隊ぶたいぞくし、傷病しょうびょうしゃ捜索そうさく収容しゅうよう輸送ゆそう治療ちりょう疾病しっぺい予防よぼうなど、もっぱら医療いりょううえ任務にんむ従事じゅうじするもの)と宗教しゅうきょう要員よういん(もっぱら宗教しゅうきょううえ任務にんむ従事じゅうじする従軍じゅうぐん聖職せいしょくしゃ)は例外れいがいてき戦闘せんとういんではない。衛生えいせい要員よういん宗教しゅうきょう要員よういんてき権力けんりょくないおちいった場合ばあい捕虜ほりょにはならず特別とくべつ保護ほごける。なお、予備よびやくについては、現役げんえき任務にんむからはなれて事実じじつじょう文民ぶんみんとしての生活せいかついとなんでいるならば、軍隊ぐんたい構成こうせいいんとはみなされなず、文民ぶんみんとなる。また、民間みんかん軍事ぐんじ会社かいしゃ従業じゅうぎょういんとう紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい編入へんにゅうされている場合ばあい紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい構成こうせいいんたるので戦闘せんとういんだが、編入へんにゅうされていない場合ばあい文民ぶんみんとなる。

軍隊ぐんたい

編集へんしゅう

紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい」とは、部下ぶか行動こうどうについて当該とうがい紛争ふんそう当事とうじしゃたいして責任せきにん司令しれいした組織そしきされたあらゆる武装ぶそう行為こうい主体しゅたい兵力へいりょく集団しゅうだん部隊ぶたいなど)のことである。この定義ていぎ以下いかの3つの要件ようけんふくんでいる。

  • 紛争ふんそう当事とうじしゃの1つとむすびついていること
  • 組織そしきされていること
  • 責任せきにんある指揮しきもとづいていること

以上いじょう要件ようけんたせば軍隊ぐんたいであり、当該とうがい軍隊ぐんたいぞくする政府せいふやその敵対てきたい勢力せいりょくによる承認しょうにん不要ふようである。

したがって、州兵しゅうへい税関ぜいかん警察けいさつたい国境警備隊こっきょうけいびたいなど、かならずしも国内こくないほうじょう軍隊ぐんたい資格しかくゆうしない武装ぶそう行為こうい主体しゅたいであっても、事実じじつじょう軍隊ぐんたいとしての任務にんむけている場合ばあい上記じょうき要件ようけんさえたせば国際こくさいほうじょう軍隊ぐんたいとみなされる。ほう執行しっこう機関きかん通常つうじょう国内こくない治安ちあん維持いじとう目的もくてきとしたものであり武装ぶそうしていても『事実じじつじょう軍隊ぐんたいとしての任務にんむけている場合ばあい』にたらないので、軍隊ぐんたい編入へんにゅうしないかぎり、それ自体じたい国際こくさいほうじょう軍隊ぐんたいとはみなされない。じゅん軍事ぐんじてきほう執行しっこう機関きかん軍隊ぐんたい編入へんにゅうした場合ばあい敵対てきたいする紛争ふんそう当事とうじしゃ通告つうこくする。

軍隊ぐんたい種別しゅべつ

編集へんしゅう

戦闘せんとういんぞくする軍隊ぐんたい以下いかの4つの種別しゅべつ分類ぶんるいされる。正規せいきぐん以外いがいはすべて不正規ふせいきぐんである。

  1. 正規せいきぐん主権しゅけん国家こっか保有ほゆうする正式せいしき軍隊ぐんたい
  2. 民兵みんぺいたい戦時せんじ政府せいふ人民じんみん招集しょうしゅうして組織そしきした団体だんたい(その構成こうせいいん民兵みんぺいばれる。)
  3. 義勇ぎゆうたい有志ゆうし人民じんみん組織そしきした団体だんたい(その構成こうせいいん義勇ぎゆうへいばれる。)
  4. 組織そしきてき抵抗ていこう運動うんどう団体だんたい占領せんりょう住民じゅうみん占領せんりょうぐん抵抗ていこうするために組織そしきした武装ぶそう団体だんたいレジスタンスパルチザンともばれる。)

ぐん民兵みんぺい

編集へんしゅう

ぐん民兵みんぺいとは、いま占領せんりょうされていない地域ちいき住民じゅうみんが、てき接近せっきんたり正規せいき軍隊ぐんたい編成へんせいする時間じかんてき余裕よゆうがない場合ばあいに、侵入しんにゅうする軍隊ぐんたい抵抗ていこうするために自発じはつてき武器ぶきをとるものである。ぐん民兵みんぺいは、自発じはつてき行動こうどうするという定義ていぎから、必然ひつぜんてき軍隊ぐんたいもとめられる十分じゅうぶん組織そしきせい欠如けつじょしている。したがってぐん民兵みんぺい厳密げんみつには軍隊ぐんたい構成こうせいいんではない。しかしながら、ぐん民兵みんぺい一定いってい条件じょうけん[注釈ちゅうしゃく 2]遵守じゅんしゅすれば戦闘せんとういん資格しかくあたえられ、文民ぶんみんではなくなる。

一方いっぽうたん自発じはつてき散発さんぱつてき組織そしきてき敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかするだけのそのものはすべて、文民ぶんみんとみなされる[注釈ちゅうしゃく 3]

組織そしきされた武装ぶそう集団しゅうだん

編集へんしゅう

国家こっかたい国家こっか」の国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそう国際こくさいほう適用てきようされるのはもちろんであるが、1977ねんジュネーヴしょ条約じょうやくだい2追加ついか議定ぎていしょは、「国家こっかたい国家こっか」の国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそう内戦ないせん内乱ないらん)の場合ばあいにも国際こくさいほう適用てきようすることとした。[注釈ちゅうしゃく 4]

伝統でんとうてき国際こくさいほうにおいては、はん反乱はんらん団体だんたい交戦こうせん団体だんたい承認しょうにんすることで、はん反乱はんらん団体だんたい国際こくさいほうじょう地位ちいゆうする交戦こうせん団体だんたいとしてみとめるという制度せいどがある。交戦こうせん団体だんたい承認しょうにんけた反乱はんらん団体だんたい国家こっかじゅんずる存在そんざいとなり、「国家こっかたい国家こっか」の国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそう適用てきようされる国際こくさいほう適用てきようされ、国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそう同様どうよう条件じょうけんはん反乱はんらん団体だんたい戦闘せんとういん資格しかくあたえられることになる。[注釈ちゅうしゃく 5]

交戦こうせん団体だんたい承認しょうにんけないはん反乱はんらん団体だんたいなどの戦闘せんとう部隊ぶたいには戦闘せんとういん資格しかくはない。しかしながら、「部下ぶか行動こうどうについて責任せきにん司令しれいした組織そしきされた武装ぶそう行為こうい主体しゅたい」という定義ていぎさえたせば国際こくさいほうじょう軍隊ぐんたいであって、その構成こうせいいん文民ぶんみんではない。[注釈ちゅうしゃく 6]

このとき、反乱はんらん団体だんたいなどがゆうする軍隊ぐんたいとくに「組織そしきされた武装ぶそう集団しゅうだん」とぶ。「組織そしきされた武装ぶそう集団しゅうだん」はさらに「反乱はんらんぐん」と「その組織そしきされた武装ぶそう集団しゅうだん」に分類ぶんるいされる。

反乱はんらんぐん

編集へんしゅう

くに軍隊ぐんたい一部いちぶ政府せいふ敵対てきたいし、それが独立どくりつした場合ばあい、「反乱はんらんぐん」となる。反乱はんらんぐんはもはやくに軍隊ぐんたい一部いちぶではないが、かつての指揮しき系統けいとう維持いじするなど十分じゅうぶん組織そしきされており、反乱はんらんぐんそのものがくに軍隊ぐんたいとは別個べっこ国際こくさいほうじょう軍隊ぐんたいである。

その組織そしきされた武装ぶそう集団しゅうだん

編集へんしゅう

政府せいふ敵対てきたいする反乱はんらん団体だんたいなどが、おも文民ぶんみんたる住民じゅうみんから構成こうせいいん採用さいようする。 国家こっか軍隊ぐんたい匹敵ひってきする規模きぼ練度れんどであることはすくないものの、紛争ふんそう当事とうじしゃのために敵対てきたい行為こういおこなうに十分じゅうぶんなほど、軍事ぐんじめん組織そしきされている。[注釈ちゅうしゃく 7]

戦闘せんとういん資格しかく

編集へんしゅう

国際こくさいほうじょう戦闘せんとういん資格しかく普遍ふへんてきさだめたのは「陸戦りくせん法規ほうき慣例かんれいかんする条約じょうやく」(ハーグ陸戦りくせん条約じょうやく)の条約じょうやく附属ふぞくしょである「陸戦りくせん法規ほうき慣例かんれいかんする規則きそく」(ハーグ陸戦りくせん規則きそくだい1じょうだい2じょうだい3じょうである。また、「捕虜ほりょ待遇たいぐうかんする1949ねん8がつ12にちのジュネーヴ条約じょうやく」(ジュネーヴだい3条約じょうやくだい4じょうAこうにもハーグ陸戦りくせん規則きそくとほぼ同様どうよう規定きていがある。これらは正規せいきぐん構成こうせいいん無条件むじょうけん戦闘せんとういん資格しかくあたえている一方いっぽう不正規ふせいきぐん構成こうせいいん民兵みんぺい義勇ぎゆうへい組織そしきてき抵抗ていこう運動うんどう団体だんたい構成こうせいいん)とぐん民兵みんぺいには条件じょうけんつきで戦闘せんとういん資格しかくあたえている。

その、「1949ねん8がつ12にちのジュネーヴしょ条約じょうやく国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそう犠牲ぎせいしゃ保護ほごかんする追加ついか議定ぎていしょ議定ぎていしょI)」(ジュネーヴしょ条約じょうやくだい1追加ついか議定ぎていしょだい43じょうだい44じょうでは、正規せいきぐん不正規ふせいきぐんわず、すべての軍隊ぐんたい構成こうせいいんぐん民兵みんぺい一律いちりつ条件じょうけん戦闘せんとういん資格しかくあたえている。

現在げんざい一般いっぱん国際こくさいほうにおいて、ハーグ陸戦りくせん規則きそく・ジュネーヴだい3条約じょうやくにおける条件じょうけんとジュネーヴしょ条約じょうやくだい1追加ついか議定ぎていしょにおける条件じょうけんのどちらが妥当だとうするかは議論ぎろんつづいている[注釈ちゅうしゃく 8]

条件じょうけん

編集へんしゅう

以下いかに、それぞれの戦闘せんとういん資格しかく条件じょうけんひょうしめす。

ハーグ陸戦りくせん規則きそく ジュネーヴだい3条約じょうやく ジュネーヴしょ条約じょうやくだい1追加ついか議定ぎていしょ
正規せいきぐん構成こうせいいん[注釈ちゅうしゃく 9] 無条件むじょうけん 無条件むじょうけん 【1】部下ぶか行動こうどうについて責任せきにん司令しれいしたにあること。【2】攻撃こうげきまた攻撃こうげき準備じゅんびのための軍事ぐんじ行動こうどうおこなっているあいだ自己じこ文民ぶんみんたる住民じゅうみん区別くべつすること。ただし、敵対てきたい行為こうい性質せいしつじょう区別くべつすることができない戦闘せんとういんについては、交戦こうせんあいだ参加さんかする攻撃こうげき先立さきだ軍事ぐんじ展開てんかいをしているときにてき目撃もくげきされているあいだは、武器ぶき公然こうぜん携行けいこうすること。
民兵みんぺい 【1】部下ぶかについて責任せきにん1人ひとりもの指揮しきしていること。【2】遠方えんぽうから認識にんしきすることができる固着こちゃく特殊とくしゅしめぎあきらゆうすること。【3】武器ぶき公然こうぜん携行けいこうしていること。【4】戦争せんそう法規ほうきおよ慣例かんれいしたがって行動こうどうしていること。 【1】部下ぶかについて責任せきにん1人ひとりもの指揮しきしていること。【2】遠方えんぽうから認識にんしきすることができる固着こちゃく特殊とくしゅしめぎあきらゆうすること。【3】武器ぶき公然こうぜん携行けいこうしていること。【4】戦争せんそう法規ほうきおよ慣例かんれいしたがって行動こうどうしていること。
義勇ぎゆうへい
組織そしきてき抵抗ていこう運動うんどう団体だんたい構成こうせいいん 戦闘せんとういん資格しかくみとめない
ぐん民兵みんぺい 占領せんりょうされていない地域ちいき住民じゅうみんてき接近せっきんたり正規せいき軍隊ぐんたい編成へんせいしている時間じかんてき余裕よゆうがない場合ばあいに、【1】公然こうぜん武器ぶき携行けいこうしていること。【2】戦争せんそう法規ほうきおよ慣例かんれいしたがって行動こうどうしていること。 占領せんりょうされていない地域ちいき住民じゅうみんてき接近せっきんたり正規せいき軍隊ぐんたい編成へんせいしている時間じかんてき余裕よゆうがない場合ばあいに、【1】公然こうぜん武器ぶき携行けいこうしていること。【2】戦争せんそう法規ほうきおよ慣例かんれいしたがって行動こうどうしていること。

敵対てきたい行為こうい

編集へんしゅう

戦闘せんとういんのみが直接ちょくせつ参加さんかする権利けんりのある『敵対てきたい行為こうい』(戦闘せんとう行為こうい)とは、以下いかの3つの要件ようけんをすべてたす行為こういのことであると定義ていぎされている。

  1. 危害きがい敷居しきい敵対てきたいする紛争ふんそう当事とうじしゃ軍事ぐんじ行動こうどう軍事ぐんじ能力のうりょくたいして不利益ふりえきおよぼすおそれのある行為こうい、または、保護ほごされるべきひとものたいして傷害しょうがい損壊そんかいなどをあたえるおそれのある行為こうい
  2. 直接ちょくせつ因果いんが関係かんけい行為こういと①の危害きがいあいだ直接的ちょくせつてき因果いんが関係かんけいがある
  3. 交戦こうせんしゃとのつながり味方みかた紛争ふんそう当事とうじしゃ支援しえんし、かつ、敵対てきたいする紛争ふんそう当事とうじしゃがいする目的もくてきで、①の危害きがい直接ちょくせつこすことを明確めいかく意図いとしておこなわれた行為こうい

したがって、たとえば、武力ぶりょく紛争ふんそうさい兵士へいしからの違法いほう殺人さつじん強姦ごうかんたいして、自己じこ他人たにんまもるために個人こじん実力じつりょく行使こうしする場合ばあい状況じょうきょうによっては『危害きがい敷居しきい』の要件ようけんたすことはあるかもしれないが、それは正当せいとう防衛ぼうえい目的もくてきおこなわれた行為こういであり、味方みかた紛争ふんそう当事とうじしゃ支援しえんしたり敵対てきたいする紛争ふんそう当事とうじしゃがいしたりする目的もくてきおこなわれた行為こういでないことはあきらかであるので、『交戦こうせんしゃとのつながり』の要件ようけんたさず、敵対てきたい行為こうい戦闘せんとう行為こうい)には該当がいとうしない。

諜報ちょうほう活動かつどう

編集へんしゅう

一般いっぱん軍隊ぐんたい構成こうせいいんであって、諜報ちょうほう活動かつどう情報じょうほう収集しゅうしゅう[注釈ちゅうしゃく 10]おこなもの間諜かんちょうスパイ)としてあつかわれ、捕虜ほりょ待遇たいぐうあたえられない。ただし、以下いか場合ばあい例外れいがいである。

  1. 情報じょうほう収集しゅうしゅうおこなっているあいだに、軍服ぐんぷく着用ちゃくようしている場合ばあいは、その情報じょうほうあつまり行為こうい諜報ちょうほう活動かつどうではなく、したがって間諜かんちょうとはならない。
  2. 敵対てきたいする紛争ふんそう当事とうじしゃ占領せんりょうする地域ちいき住民じゅうみんは、①虚偽きょぎ口実こうじつもとづく行為こういによる情報じょうほうしゅうと②故意こいにひそかな方法ほうほうでの情報じょうほう収集しゅうしゅうのみが諜報ちょうほう活動かつどうとされ、それ以外いがい情報じょうほう収集しゅうしゅうをしても諜報ちょうほう活動かつどうにはてはまらない。また、たと諜報ちょうほう活動かつどう虚偽きょぎ口実こうじつもとづく行為こういによる情報じょうほうあつまり故意こいにひそかな方法ほうほうでの情報じょうほう収集しゅうしゅう)をした場合ばあいでも、諜報ちょうほう活動かつどうおこなっている最中さいちゅうてきらえられないかぎり、間諜かんちょうとはならない。
  3. 敵対てきたいする紛争ふんそう当事とうじしゃ占領せんりょうする地域ちいき住民じゅうみんでないものは、諜報ちょうほう活動かつどうおこなっても、所属しょぞく軍隊ぐんたい復帰ふっきするまえてきらえられないかぎり、間諜かんちょうとはならない。

間諜かんちょう(スパイ)は、捕虜ほりょとなる権利けんりゆうしないというだけであって、戦闘せんとういん資格しかく自体じたいはあり、諜報ちょうほう活動かつどう(スパイ行為こうい)も国際こくさいほう違反いはんするというわけではない。

傭兵ようへい

編集へんしゅう

以下いかの6つの条件じょうけんにすべててはまった場合ばあい傭兵ようへいであり、戦闘せんとういん資格しかくがなく、戦闘せんとういんとしての権利けんりみとめられない[注釈ちゅうしゃく 11] 条件じょうけんに1つでもてはまらない場合ばあい傭兵ようへいではない。

  • 武力ぶりょく紛争ふんそうにおいてたたかうために現地げんちまたは国外こくがい特別とくべつ採用さいようされていること
  • 実際じっさい敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかしていること
  • しゅとして私的してき利益りえきたいという願望がんぼうにより敵対てきたい行為こうい参加さんかしており、紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい類似るいじ階級かいきゅうぞくするものや類似るいじ任務にんむ従事じゅうじする戦闘せんとういんたいして支払しはらわれる報酬ほうしゅうがく相当そうとう上回うわまわがく支給しきゅうされること
  • 紛争ふんそう当事とうじしゃ国民こくみんではなく、紛争ふんそう当事とうじしゃ支配しはい占領せんりょうしている地域ちいき住民じゅうみんでもないこと
  • 紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい構成こうせいいんではないこと[注釈ちゅうしゃく 12]
  • 紛争ふんそう当事とうじしゃでないくに自国じこく軍隊ぐんたい構成こうせいいんとしておおやけ任務にんむ派遣はけんしたものでないこと

なお、「傭兵ようへい募集ぼしゅう使用しよう資金しきん供与きょうよおよ訓練くんれん禁止きんしする条約じょうやく」では締約ていやくこく傭兵ようへい募集ぼしゅう使用しよう資金しきん援助えんじょ訓練くんれんすることを犯罪はんざいとし、さらに傭兵ようへい犯罪はんざいしゃとして処罰しょばつすべきとしている。

少年しょうねんへい

編集へんしゅう

ジュネーヴしょ条約じょうやくだい1追加ついか議定ぎていしょ児童じどう権利けんりかんする条約じょうやくでは、くにが15さい未満みまん児童じどう自国じこく軍隊ぐんたい採用さいようしたり戦闘せんとう行為こうい参加さんかさせることを禁止きんししており、これをけて、国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょ(ICC)は強制きょうせいてきなものであろうと児童じどう自身じしん志願しがんもとづくものであろうと、15さい未満みまんもの兵士へいしとして採用さいようしたり戦闘せんとう行為こうい参加さんかさせることは明確めいかく戦争せんそう犯罪はんざいであるとしている。15さい未満みまん児童じどう戦闘せんとう行為こうい参加さんかてき権力けんりょくないおちいった場合ばあいはジュネーヴしょ条約じょうやくだい1追加ついか議定ぎていしょもとづき特別とくべつ保護ほごける。

2002ねん発効はっこうした「武力ぶりょく紛争ふんそうにおける児童じどう関与かんよかんする児童じどう権利けんりかんする条約じょうやく選択せんたく議定ぎていしょ」(武力ぶりょく紛争ふんそう選択せんたく議定ぎていしょ)では、各国かっこく戦闘せんとういん年齢ねんれい制限せいげんを15さい未満みまんから18さい未満みまんげるべきとし、15さい以上いじょう18さい未満みまん児童じどう軍隊ぐんたい採用さいようするさいは、

  1. しん志願しがんする児童じどう対象たいしょうとすること
  2. 児童じどう父母ちちはは保護ほごしゃ事情じじょうらせ同意どういること
  3. 児童じどうあたえられる任務にんむについて十分じゅうぶん情報じょうほう提供ていきょうすること
  4. 採用さいようまえ児童じどう年齢ねんれいについて信頼しんらいできる証拠しょうこること

確保かくほする必要ひつようがあるとした。

医療いりょう要員よういん

編集へんしゅう

傷病しょうびょうしゃ捜索そうさく収容しゅうよう輸送ゆそう診断しんだん治療ちりょう疾病しっぺい予防よぼうなどの医療いりょうじょう目的もくてき配置はいちされた組織そしき施設しせつ[注釈ちゅうしゃく 13]医療いりょう組織そしきという。医療いりょう組織そしき管理かんり運用うんよう医療いりょうよう輸送ゆそう手段しゅだん運用うんよう管理かんりなどの医療いりょうじょう目的もくてき配属はいぞくされたものは「医療いりょう要員よういん」である。

医療いりょう要員よういんには、傷病しょうびょうしゃ捜索そうさく収容しゅうよう輸送ゆそう治療ちりょう疾病しっぺい予防よぼうなどの任務にんむにもっぱら従事じゅうじする「衛生えいせい要員よういん」と、文民ぶんみん敵対てきたい行為こうい災害さいがいから保護ほごするための人道的じんどうてき任務にんむ[注釈ちゅうしゃく 14]遂行すいこうする文民ぶんみん保護ほご組織そしき要員よういんふくまれる。衛生えいせい要員よういんについては、戦闘せんとういんではないが、文民ぶんみん保護ほご組織そしき要員よういん戦闘せんとういん資格しかくゆうしている。

ただし、文民ぶんみん保護ほご組織そしき要員よういん以下いかの6つの条件じょうけんたせば、尊重そんちょう保護ほごされる。

  1. 要員よういん部隊ぶたい文民ぶんみん保護ほごのための任務にんむ常時じょうじてられ、もっぱらその遂行すいこう従事じゅうじしていること
  2. 任務にんむ遂行すいこうたる要員よういん武力ぶりょく紛争ふんそうあいだちゅう軍事ぐんじてき任務にんむ遂行すいこうしないこと。
  3. 適当てきとうおおきさの国際こくさいてき特殊とくしゅしめぎあきら明確めいかく表示ひょうじ文民ぶんみん保護ほご組織そしき要員よういん軍人ぐんじん明瞭めいりょう区別くべつできることと、要員よういん身分みぶん証明しょうめいしょあたえられていること。
  4. 要員よういん部隊ぶたい秩序ちつじょ維持いじ自衛じえいのために軽量けいりょう個人こじんよう武器ぶきのみを装備そうびしていること
  5. 要員よういん敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかせず、敵対てきたいする紛争ふんそう当事とうじしゃたい有害ゆうがい行為こういおこなわないこと。
  6. 文民ぶんみん保護ほご任務にんむ自国じこく領域りょういきにおいてのみ遂行すいこうすること。

また、必要ひつよう場合ばあい衛生えいせいへい看護かんご補助ほじょ担架たんかしゅとして傷病しょうびょうしゃ収容しゅうよう輸送ゆそう治療ちりょうたるための特別とくべつ訓練くんれんけた軍人ぐんじん特別とくべつ要員よういん)が、当該とうがい任務にんむ遂行すいこうしているさいにも、そのもの保護ほごされる。

国連こくれん活動かつどう

編集へんしゅう

PKO国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどう)は本来ほんらい紛争ふんそう当事とうじしゃ休戦きゅうせん停戦ていせん合意ごういした場合ばあい中立ちゅうりつてき立場たちばから停戦ていせんかんなどをおこなうものであるので、国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどうおこな国連こくれん部隊ぶたいは「紛争ふんそう当事とうじしゃ」の軍隊ぐんたいには該当がいとうせず、その構成こうせいいん戦闘せんとういんにはたらない

しかしながら、現実げんじつには休戦きゅうせん停戦ていせん合意ごういまもられていなかったり現地げんち治安ちあん悪化あっかしていたりすることにより、国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどうおこな国連こくれん部隊ぶたい戦闘せんとうまれることがある。 国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどうおこな国連こくれん部隊ぶたい自衛じえいなどにより戦闘せんとう行為こうい積極せっきょくてき関与かんよしている場合ばあいは、紛争ふんそう当事とうじしゃとみなされることがある。このとき、その国連こくれん部隊ぶたい戦闘せんとういんたり、武力ぶりょく紛争ふんそうかんする国際こくさいほう適用てきようされる。このことは1999ねんされたコフィー・アナン国連こくれん事務じむ総長そうちょうの「国連こくれん部隊ぶたいによる国際こくさい人道じんどうほう遵守じゅんしゅ」という告示こくじにより明文化めいぶんかされた。

一方いっぽう戦闘せんとう行為こういおこなっていない国連こくれん部隊ぶたい上述じょうじゅつとおり、戦闘せんとういんであるが、「国際こくさい連合れんごう要員よういんおよ関連かんれん要員よういん安全あんぜんかんする条約じょうやく」によってその安全あんぜん保障ほしょうされ、敵対てきたい勢力せいりょくらえられたさいどう条約じょうやく8じょうによって事実じじつじょう武力ぶりょく紛争ふんそうほう原則げんそく適用てきようされ捕虜ほりょ同様どうよう待遇たいぐうける。

国連こくれん憲章けんしょうだい7しょうもとづき安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい(安保理あんぽり)がみとめる強制きょうせい行動こうどう場合ばあい国連こくれん部隊ぶたい紛争ふんそう当事とうじしゃとして戦闘せんとう参加さんかすることになるので、その国連こくれん部隊ぶたい兵士へいし戦闘せんとういんであり、武力ぶりょく紛争ふんそうかんする国際こくさいほう適用てきようされる。

報道ほうどう関係かんけいしゃ

編集へんしゅう

武力ぶりょく紛争ふんそうおこなわれている地域ちいきにおいて職業しょくぎょうじょう危険きけん任務にんむ従事じゅうじする報道ほうどう関係かんけいしゃは、文民ぶんみんとしての地位ちい両立りょうりつしないような行動こうどうをとらないかぎり、文民ぶんみんとしての地位ちいゆうする。報道ほうどう関係かんけいしゃは、自身じしん報道ほうどう関係かんけいしゃであることを証明しょうめいするための、国籍こくせきこく居住きょじゅうこく所属しょぞくする報道ほうどう機関きかん所在しょざいするくに発行はっこうする国際こくさいてき身分みぶん証明しょうめいしょ取得しゅとくすることができる。

また、軍隊ぐんたい認可にんかけている報道ほうどう関係かんけいしゃ従軍じゅうぐん記者きしゃ)は文民ぶんみんでありながらも、戦場せんじょう軍隊ぐんたい随伴ずいはんしているさい捕獲ほかくされた場合ばあい捕虜ほりょとなる権利けんりゆうする。

不法ふほう戦闘せんとういん

編集へんしゅう

国際こくさいほうじょう敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかするためには戦闘せんとういん資格しかく条件じょうけんたしている必要ひつようがある。戦闘せんとういん資格しかくのないもの敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかし、その結果けっかてき権力けんりょくないおちいった場合ばあい、「不法ふほう戦闘せんとういん」(unlawful combatant)もしくは「敵性てきせい戦闘せんとういん」(enemy combatant)とばれる。武力ぶりょく紛争ふんそうほうにおいては、あらゆるひとかなら戦闘せんとういん文民ぶんみんかのいずれかにぞくするのであり、戦闘せんとういん資格しかくがない以上いじょうは、不法ふほう戦闘せんとういん文民ぶんみんである

文民ぶんみんであるにもかかわらず敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかしたことは犯罪はんざいであり、抑留よくりゅうこくはそのてんにつき刑事けいじ責任せきにん追及ついきゅうすることができる。ただし、不法ふほう戦闘せんとういんてき権力けんりょくないおちいった場合ばあいジュネーブしょ条約じょうやく共通きょうつう3じょう適用てきようされ、人道的じんどうてき処遇しょぐうしなければならない[注釈ちゅうしゃく 15]

フィクション

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一部いちぶフィクション作品さくひんでは、正義せいぎ味方みかた敵対てきたいする「あく組織そしき」において、怪人かいじん幹部かんぶ役回やくまわりとはことなり、特別とくべつ肩書かたがきがない最下さいかきゅうした)の戦闘せんとう要員よういんを「戦闘せんとういん」とんでいる場合ばあいもある。日本にっぽん特撮とくさつ番組ばんぐみでは、『仮面かめんライダー』に登場とうじょうする「ショッカー戦闘せんとういん」(そのとおショッカー戦闘せんとういん)や、『スーパー戦隊せんたいシリーズ』に登場とうじょうする、あく組織そしき最下さいかきゅう戦闘せんとう要員よういん名称めいしょう番組ばんぐみごとことなる)などがある。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかする権利けんりがないにもかかわらず、文民ぶんみん敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかした場合ばあい、そのあいだ、その文民ぶんみんたいする保護ほご停止ていしされ攻撃こうげき対象たいしょうとなる。
  2. ^ 公然こうぜん武器ぶき携行けいこうすること」と「戦争せんそう法規ほうき慣例かんれいしたがって行動こうどうしていること」の2つが条件じょうけんである。
  3. ^ 文民ぶんみんであるにもかかわらず敵対てきたい行為こうい直接ちょくせつ参加さんかしたもの犯罪はんざいじんとして処罰しょばつされる
  4. ^ 民族みんぞく解放かいほう戦線せんせん植民しょくみん支配しはいおよ外国がいこくによる占領せんりょうならびに人種じんしゅ差別さべつ体制たいせいたいしてたたか武力ぶりょく紛争ふんそう)は伝統でんとうてきには内戦ないせん(すなわち国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそう)に分類ぶんるいされるとかんがえられてきたが1977ねんジュネーブしょ条約じょうやく追加ついか議定ぎていしょでは国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそう分類ぶんるいされた。
  5. ^ 実際じっさいには、交戦こうせん団体だんたい承認しょうにん制度せいどもちいられることはほとんどなかった。
  6. ^ 戦闘せんとういん資格しかくはないのでてき権力けんりょくないおちいっても捕虜ほりょとしての待遇たいぐうあたえられず、敵対てきたい行為こういについては刑事けいじ責任せきにんうが、ジュネーヴしょ条約じょうやくだい2追加ついか議定ぎていしょもとづいた人道的じんどうてき処遇しょぐう保障ほしょうされる。
  7. ^ 当然とうぜんながら、暴徒ぼうと、テロリスト、海賊かいぞく暴力団ぼうりょくだん人質ひとじちはんなどのたんなる「組織そしきてき犯罪はんざいしゃ」と「その組織そしきされた武装ぶそう集団しゅうだん」は区別くべつされる。前者ぜんしゃのようなたんなる組織そしきてき犯罪はんざい集団しゅうだんは『責任せきにんある指揮しきもとづいていること』・『紛争ふんそう当事とうじしゃの1つとむすびついていること』という軍隊ぐんたいもとめられる要件ようけん欠如けつじょしている。
  8. ^ ジュネーヴしょ条約じょうやくだい1追加ついか議定ぎていしょはジュネーヴだい3条約じょうやく規定きてい補足ほそく拡充かくじゅうするものであるので、すくなくともジュネーヴしょ条約じょうやくだい1追加ついか議定ぎていしょ締約ていやくこくはその規定きてい拘束こうそくされる。なお、ジュネーヴしょ条約じょうやくだい1追加ついか議定ぎていしょ締約ていやくこくは2017ねん1がつまつ現在げんざい、174ヵ国かこくである。
  9. ^ 正規せいきぐん編入へんにゅうされた民兵みんぺいたい義勇ぎゆうたい構成こうせいいんふく
  10. ^ おも敵情てきじょう視察しさつ地形ちけい探知たんちのためにおこなわれる。
  11. ^ そもそも戦闘せんとういんとはぐん民兵みんぺいのぞいては紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい構成こうせいいんのことであり、「紛争ふんそう当事とうじしゃ軍隊ぐんたい構成こうせいいんではないこと」という5つ条件じょうけんたす以上いじょう傭兵ようへい戦闘せんとういん資格しかくがないことは戦闘せんとういん定義ていぎじょう当然とうぜんである。にもかかわらず、このような規定きていがあるのは、だい2世界せかい大戦たいせん以降いこう民族みんぞく解放かいほう戦線せんせんでの政府せいふがわやとった傭兵ようへい残虐ざんぎゃく行為こうい国際こくさい社会しゃかいからきびしく批判ひはんされたことをけ、傭兵ようへいたいする非難ひなん意味いみめ、傭兵ようへい戦闘せんとういん資格しかくがないことを明示めいじてきにするためである。
  12. ^ フランスぐん外人がいじん部隊ぶたい構成こうせいいんはフランスぐん正規せいきへいであるため、この条件じょうけんたさず、国際こくさいほうじょう傭兵ようへいには該当がいとうしない。
  13. ^ たとえば、病院びょういん輸血ゆけつ施設しせつ医療いりょう物資ぶっし貯蔵庫ちょぞうこ医薬品いやくひん保管ほかんしょなど
  14. ^ 警報けいほう発令はつれい避難ひなん実施じっし避難ひなんしょ管理かんり灯火ともしび管制かんせい救助きゅうじょ応急おうきゅう医療いりょう消火しょうか危険きけん地域ちいき探知たんち表示ひょうじ汚染おせん除去じょきょなどの防護ぼうご措置そち緊急きんきゅう収容しゅうよう施設しせつ需品じゅひん提供ていきょう被災ひさい地域ちいき秩序ちつじょ維持いじ緊急きんきゅう援助えんじょ公益こうえき事業じぎょうのための施設しせつ緊急きんきゅう修復しゅうふく遺体いたい処理しょり生存せいぞん重要じゅうよう物資ぶっし維持いじなど
  15. ^ ジュネーヴしょ条約じょうやく共通きょうつう3じょう条文じょうぶん文言もんごんじょう国際こくさいてき武力ぶりょく紛争ふんそうのみに適用てきようされるかのようにおもえるが、ニカラグア事件じけんにおける国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ(ICJ)の判決はんけつにより、解釈かいしゃくじょうあらゆる武力ぶりょく紛争ふんそう適用てきようされることがしめされた。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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