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国際司法裁判所 - Wikipedia

国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ

国際こくさい連合れんごうむっつある主要しゅよう機関きかんひと

国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ(こくさいしほうさいばんしょ、えい: International Court of Justice, ICJふつ: Cour internationale de justice, CIJ)は、国際こくさい連合れんごう主要しゅよう機関きかんひとつ。自治じちてき地位ちい常設じょうせつ国際こくさい司法しほう機関きかんである[1]本部ほんぶオランダハーグ[1]

国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ
国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ紋章もんしょう
国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ設置せっちされているオランダ・ハーグの「平和へいわみや
概要がいよう 主要しゅよう機関きかん司法しほう機関きかん
略称りゃくしょう ICJ
代表だいひょう ナワーフ・サラーム英語えいごばん裁判さいばんちょう、2024ねん2がつ6にち - )
状況じょうきょう 活動かつどうちゅう
活動かつどう開始かいし 1945ねん
本部ほんぶ オランダハーグ
公式こうしきサイト www.icj-cij.org ウィキデータを編集
コモンズ International Court of Justice
国際連合の旗 Portal:国際こくさい連合れんごう
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国家こっかあいだ法律ほうりつてき紛争ふんそうについて裁判さいばんをしたり(国連こくれん憲章けんしょうだい36じょうだい3こうICJ規程きていだい36じょう)、国連こくれん総会そうかい国連こくれん安保理あんぽりなどの要請ようせいおうじて勧告かんこくてき意見いけんあたえる(国連こくれん憲章けんしょうだい96じょう、ICJ規程きていだい4しょう[1]判決はんけつ勧告かんこくてき意見いけんによる国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ意見いけんは、国際こくさいほう発展はってん多大ただい影響えいきょうあたえる[2]世界せかい法廷ほうてい (World Court) ともばれる[3]

国際こくさいほう一般いっぱんあつか常設じょうせつ司法しほう裁判所さいばんしょというてんにおいて、常設じょうせつ仲裁ちゅうさい裁判所さいばんしょ国際こくさい海洋かいようほう裁判所さいばんしょ国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょ(ICC、2003ねん3がつ発足ほっそく)などとはことなる意義いぎゆうする。

概要がいよう 編集へんしゅう

常設じょうせつ国際こくさい裁判所さいばんしょ必要ひつようせいふるくから認識にんしきされており、1899ねんと1907ねん万国ばんこく平和へいわ会議かいぎにおいてはこの創設そうせつ議題ぎだいがったものの、合意ごういにはいたらなかった[4]。そのだい1世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつ結成けっせいされた国際こくさい連盟れんめい機関きかんとして常設じょうせつ国際こくさい裁判所さいばんしょ設立せつりつ決定けっていされ、1921ねん常設じょうせつ国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ (PCIJ) がオランダハーグ設置せっちされた[5]常設じょうせつ国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょはいくつかの紛争ふんそう審理しんりしたが、国際こくさい連盟れんめい加盟かめいこくがそのまま常設じょうせつ国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ加盟かめいこくとなるわけではない[4]など、いくつかの問題もんだいかかえており、1940ねんナチス・ドイツ裁判所さいばんしょかれているオランダに侵攻しんこうすると機能きのう停止ていしした。

1945ねんサンフランシスコ会議かいぎにおいて国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ規程きてい採択さいたくされ、あたらしく創設そうせつされる国際こくさい連合れんごう機関きかんとして国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ設立せつりつされた。この裁判所さいばんしょ常設じょうせつ国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ後継こうけい規定きていされ[6]本部ほんぶつづきハーグの平和へいわみやにおかれた。裁判所さいばんしょは、原則げんそくとしてつね開廷かいていされることが宣言せんげんされており(規程きてい23じょう)、常設じょうせつせい明言めいげんされている。

当事とうじしゃとなりうるのは国家こっかのみである(規程きてい34じょう)。個人こじん法人ほうじん訴訟そしょう資格しかくゆうさない[7]国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ規程きていは、国際こくさい連合れんごう憲章けんしょうとは不可分ふかぶん一体いったいであるために国際こくさい連合れんごう加盟かめいこく当然とうぜんながら、当事とうじこくである国際こくさい連合れんごう加盟かめいこくも、安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい勧告かんこくのもとに国際こくさい連合れんごう総会そうかいでなされる決議けつぎによって当事とうじこくとなることができる[4]日本にっぽんは、国際こくさい連合れんごう加盟かめいした1956ねん昭和しょうわ31ねん)よりまえ1954ねん昭和しょうわ29ねん)より当事とうじこくとなっている。

国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょは、当事とうじしゃたる国家こっかにより付託ふたくされた国家こっかあいだ紛争ふんそうについて裁判さいばんおこなって判決はんけつ命令めいれいをする権限けんげんつ。いちしんせい上訴じょうそはできない[7]。なお、判決はんけつ意義いぎ範囲はんいあらそいがある場合ばあいにのみ当事とうじこく解釈かいしゃくもとめることができる[7]。また、国連こくれん総会そうかいおよび特定とくてい国連こくれん専門せんもん機関きかん法的ほうてき意見いけん要請ようせいした場合ばあいには勧告かんこくてき意見いけんかんこくてきいけんすことができる[8][9]

勧告かんこくてき意見いけん 編集へんしゅう

勧告かんこくてき意見いけんは、国連こくれん総会そうかいおよび特定とくてい国連こくれん付属ふぞく機関きかん法律ほうりつてき問題もんだいたいする解釈かいしゃく意見いけんもとめた場合ばあい裁判所さいばんしょしめ法律ほうりつてき解釈かいしゃくである[10]判決はんけつ日本にっぽん国内こくない裁判所さいばんしょもなす権限けんげんであるのにたいして、勧告かんこくてき意見いけん日本にっぽん国内こくない裁判所さいばんしょにはない権限けんげんである。

法律ほうりつてき問題もんだい直接ちょくせつ解決かいけつするものではないため、勧告かんこくてき意見いけんによってしめされた解釈かいしゃく直接ちょくせつ国際こくさいほうとなり法的ほうてき拘束こうそくりょくゆうして国家こっか拘束こうそくするわけではないが、国際こくさいてき権威けんいのあるものとしてめられる[11]。これが履行りこうされて慣習かんしゅう国際こくさいほう要件ようけんたした場合ばあいには、慣習かんしゅう国際こくさいほうとしての法的ほうてき拘束こうそくりょくゆうする可能かのうせいもある[9]。また、国際こくさい連合れんごうおよび付属ふぞく機関きかんにおいては行動こうどう指針ししんとなる。

機構きこう 編集へんしゅう

オランダハーグ本部ほんぶ[4]本部ほんぶはオランダ政府せいふより提供ていきょうされた宮殿きゅうでん使用しようしており、その宮殿きゅうでんは「平和へいわみや (Vredespaleis)」とばれている[12]

裁判官さいばんかんは、国籍こくせきちがう9ねん任期にんき裁判官さいばんかん15にん構成こうせいされる(規程きてい3じょう)。徳望とくぼうたかく、かつ各国かっこく最高さいこう裁判官さいばんかんにんぜられるのに必要ひつよう資格しかくゆうするもの、もしくは、国際こくさいほう有能ゆうのうのある法律ほうりつなかから、各国かっこく候補者こうほしゃ指名しめいして選挙せんきょによってえらばれる(規程きてい2じょう[13]選挙せんきょは、候補者こうほしゃ名簿めいぼから安全あんぜん保障ほしょう理事りじかいおよび総会そうかいでそれぞれ別個べっこ選挙せんきょしておこなう。裁判官さいばんかんには双方そうほう絶対ぜったい多数たすうものえらばれる(規程きてい8じょうほか)。所長しょちょう任期にんきは3ねん裁判官さいばんかん自国じこく代表だいひょうするとはみなされておらず、独立どくりつした裁判官さいばんかんとされている[13]

この司法しほう裁判所さいばんしょちょうは、所長しょちょうもしくは裁判さいばんちょう[14]とも翻訳ほんやくされている。この所長しょちょう選挙せんきょは、15にん判事はんじによる互選ごせん方式ほうしき実施じっしされる。2009ねんから2012ねんまで小和田こわだひさし日本人にっぽんじんとしてはじめて所長しょちょうつとめた[15][16]。2018ねん選出せんしゅつ所長しょちょうアブドゥルカウィ・アハメド・ユスフ[17]。2021ねん選出せんしゅつジョアン・ドノヒュー英語えいごばん[18]、2024ねん選出せんしゅつナワーフ・サラーム英語えいごばん[19]となっている。

裁判官さいばんかんは、裁判所さいばんしょ事務じむ従事じゅうじするあいだ外交がいこうかんとしての外交がいこう特権とっけんみとめられる(外交がいこう関係かんけいかんするウィーン条約じょうやく参照さんしょう)。

裁判官さいばんかん 編集へんしゅう

慣行かんこうでアジアから3にん、アフリカから3にん中南米ちゅうなんべいから2にん東欧とうおうから2にん北米ほくべい西欧せいおう・そのから5にんえらばれていた。また、この15にんなかには国連こくれん安保理あんぽり常任じょうにん理事りじこく5かこく判事はんじ一人ひとりずつふくまれていた[20]。しかし、2018ねん選挙せんきょで、英国えいこく出身しゅっしん判事はんじ後任こうにんにレバノン出身しゅっしん判事はんじ選挙せんきょされたため、西欧せいおうほか4めい、アジア4めいとなるとともに常任じょうにん理事りじこく5かこく判事はんじが1にんずつふくまれる慣行かんこう消滅しょうめつした。判事はんじ年収ねんしゅうやく1600まんえん

現職げんしょく 編集へんしゅう

現職げんしょく裁判官さいばんかん(2024ねん4がつ現在げんざい[21]
氏名しめい 国籍こくせき 地域ちいき 役職やくしょく 着任ちゃくにん 任期にんき満了まんりょう
ナワーフ・サラーム英語えいごばん   レバノン アジア 裁判さいばんちょう 2018 2027
ジュリア・セブティンデ英語えいごばん   ウガンダ アフリカ ふく裁判さいばんちょう 2012 2030
ペーテル・トムカ   スロバキア 東欧とうおう 判事はんじ 2003 2030
ロニー・アブラハム英語えいごばん   フランス 北米ほくべい西欧せいおう 判事はんじ 2005 2027
アブドゥルカウィ・アハメド・ユスフ   ソマリア アフリカ 判事はんじ 2009 2027
薛捍つとむ(シュエ・ハンチン)英語えいごばん   中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく アジア 判事はんじ 2010 2030
ダルヴィール・バンダーリ英語えいごばん   インド アジア 判事はんじ 2012 2027
岩沢いわさわ雄司ゆうじ   日本にっぽん アジア 判事はんじ 2018 2030
ゲオルク・ノルテ英語えいごばん   ドイツ 北米ほくべい西欧せいおう 判事はんじ 2021 2030
ヒラリー・チャールズワース英語えいごばん   オーストラリア 北米ほくべい西欧せいおう 判事はんじ 2021 2033
レオナルド・ネメール・カルデイラ・ブラント英語えいごばん   ブラジル 中南米ちゅうなんべい 判事はんじ 2022 2027
フアン・マヌエル・ゴメス・ロブレロスペインばん   メキシコ 中南米ちゅうなんべい 判事はんじ 2023 2032
セーラ・ハル・クリーブランド英語えいごばん   アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 北米ほくべい西欧せいおう 判事はんじ 2024 2033
ダイア・トラディ英語えいごばん   みなみアフリカ共和きょうわこく アフリカ 判事はんじ 2024 2033


過去かこ日本人にっぽんじん判事はんじ 編集へんしゅう

歴代れきだい所長しょちょう(裁判さいばんちょう) 編集へんしゅう

だい 所長しょちょう[24] 就任しゅうにん 退任たいにん くに
1 ホセ・グスタボ・ゲレーロ英語えいごばん 1946 1949   エルサルバドル
2 ジュール・バスデヴァン英語えいごばん 1949 1952   フランス
3 アーノルド・マクネア英語えいごばん 1952 1955   イギリス
4 グリーン・ハックワース 1955 1958   アメリカ
5 ヘルゲ・クレスタッド英語えいごばん 1958 1961   ノルウェー
6 ボフダン・ヴィニャルスキ英語えいごばん 1961 1964   ポーランド
7 パーシー・スペンダー英語えいごばん 1964 1967   オーストラリア
8 ホセ・ルイス・ブスタマンテ・イ・リベロ英語えいごばん 1967 1970   ペルー
9 ムハンマド・ザファルーラッハ・ハン英語えいごばん 1970 1973   パキスタン
10 マンフレッド・ラクス英語えいごばん 1973 1976   ポーランド
11 エドゥアルド・ヒメネス・デ・アレチャガ英語えいごばん 1976 1979   ウルグアイ
12 ハンフリー・ウォルドック英語えいごばん 1979 1981   イギリス
13 タスリム・エリアス英語えいごばん 1982 1985   ナイジェリア
14 ナゲンドラ・シン英語えいごばん 1985 1988   インド
15 ホセ・マリア・ルーダ英語えいごばん 1988 1991   アルゼンチン
16 ロバート・ジェニングス英語えいごばん 1991 1994   イギリス
17 モハメッド・ベジャウイ英語えいごばん 1994 1997   アルジェリア
18 ステファン・シュウェーベル英語えいごばん 1997 2000   アメリカ
19 ジルベール・ギョーム英語えいごばん 2000 2003   フランス
20 ふみひさ英語えいごばん 2003 2006   中国ちゅうごく
21 ロザリン・ヒギンズ英語えいごばん 2006 2009   イギリス
22 小和田こわだひさし 2009 2012   日本にっぽん
23 ペーテル・トムカ 2012 2015   スロバキア
24 ロニー・アブラハム英語えいごばん 2015 2018   フランス
25 アブドゥルカウィ・アハメド・ユスフ 2018 2021   ソマリア
26 ジョアン・ドノヒュー英語えいごばん 2021 2024   アメリカ
27 ナワーフ・サラーム英語えいごばん 2024 2027   レバノン

裁判さいばん 編集へんしゅう

準則じゅんそく 編集へんしゅう

国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ規程きてい38じょう1こうは、「裁判所さいばんしょは、付託ふたくされる紛争ふんそう国際こくさいほうしたがって裁判さいばんすることを任務にんむとし、つぎのものを適用てきようする」と規定きていする。すなわち、ICJが紛争ふんそう平和へいわてき解決かいけつのために適用てきようするのは国際こくさいほうである。

そして適用てきようされるものとして、どうじょうどうこうには以下いか列挙れっきょされている。

  1. 一般いっぱんまた特別とくべつ国際こくさい条約じょうやく係争けいそうこくあきらかにみとめた規則きそく確立かくりつしているもの
  2. ほうとしてみとめられた一般いっぱん慣行かんこう証拠しょうことしての国際こくさい慣習かんしゅう
  3. 文明ぶんめいこくみとめたほう一般いっぱん原則げんそく
  4. 法則ほうそく決定けってい補助ほじょ手段しゅだんとしての裁判さいばんじょう判決はんけつおよ諸国しょこくもっと優秀ゆうしゅう国際こくさい法学ほうがくしゃ学説がくせつ

すなわち条約じょうやく慣習かんしゅうほうほう一般いっぱん原則げんそくもとづき裁判さいばんがなされ、そしてそれらをあきらかにするために判例はんれい学説がくせつ援用えんようされる。

またどうじょうだい2こうでは、当事とうじこく合意ごういがある場合ばあいには、「衡平こうへいぜん (ex aequo et bono)」にもとづき裁判さいばんすることができると規定きていしている[25]。この場合ばあいの「衡平こうへいぜん」とは、「ほうはんする衡平こうへい」(Equity contra legem) のことである。えいべいほうエクィティおなじものとかんがえてい。

開始かいしから終了しゅうりょうまで 編集へんしゅう

 
法廷ほうてい様子ようす

開始かいし 編集へんしゅう

あらゆる国際こくさい裁判さいばんは、常設じょうせつ国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ東部とうぶカレリア事件じけん判決はんけつで「如何いかなる国家こっかも、平和へいわてき処理しょり手段しゅだんのいずれにも、当該とうがい国家こっか合意ごういなしには付託ふたくされることを強制きょうせいされるものではない。」と確認かくにんしたとおり、当事とうじこく同意どういなくして管轄かんかつけん成立せいりつすることはけっしてない。これを同意どうい原則げんそくという。 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょにおける裁判さいばんでも同意どうい原則げんそくつらぬかれている。

国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょにおいて管轄かんかつけん成立せいりつするには、以下いかの4つの場合ばあいがある。

(1) 個別こべつ事件じけんごとに、りょう当事とうじこく同意どういによる付託ふたくする場合ばあい(コンプロミー)
(2) 原告げんこくこく被告ひこくこくのち同意どういかたち国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ単独たんどく提訴ていそおこない、被告ひこくこく同意どういした場合ばあい応訴おうそ管轄かんかつ、フォールム・プロロガートム)
(3) 一定いってい事項じこう事件じけんについて包括ほうかつてき同意どういをし、条約じょうやく当該とうがい事件じけんこったさい付託ふたくすることを規定きていしていた場合ばあい裁判さいばん条約じょうやく裁判さいばん条項じょうこう
(4) 当事とうじこく双方そうほう国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ規程きてい36じょう2こうもとづく選択せんたく条項じょうこう受諾じゅだく宣言せんげんをしていたとき、一方いっぽう当事とうじこくがそれを援用えんようした場合ばあい

(1),(2)は事後じご同意どうい、(3),(4)は事前じぜん同意どういである。(2)については、同意どうい原則げんそくより、被告ひこくこく裁判さいばん開始かいし同意どういしてはじめて管轄かんかつけん成立せいりつするのであり、単独たんどく提訴ていそ段階だんかいでは管轄かんかつけんはない。したがって、単独たんどく提訴ていそしたとしても、被告ひこくこく同意どういしなければ裁判さいばんおこなわれることはないし、国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ一切いっさい訴訟そしょう手続てつづきをしない。

選択せんたく条項じょうこう受諾じゅだく宣言せんげん 編集へんしゅう
 
選択せんたく条項じょうこう受託じゅたく宣言せんげんをしているくに

各国かっこくは、規程きてい36じょう2こうもとづき、選択せんたく条項じょうこう義務ぎむてき管轄かんかつけん強制きょうせい管轄かんかつけん、compulsory jurisdiction)の受諾じゅだく宣言せんげんすることで、裁判さいばんへの応訴おうそみずか義務ぎむとすることができる。この宣言せんげんおこなったくには、時間じかんてき事項じこうてき範囲はんい同一どういつであるかぎりにおいて、同一どういつ宣言せんげんおこなったほかくにを、一方いっぽうてき裁判さいばんふくさせることができる。

宣言せんげんしていないくには、提訴ていそされても応訴おうそする義務ぎむわない。宣言せんげんしていないくに宣言せんげんしているくに提訴ていそした場合ばあい対応たいおうについては、くにによってことなる。

日本にっぽんは、国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょあつか範囲はんい内容ないようであれば、おなじく宣言せんげんをしている他国たこくうったえに応諾おうだくする義務ぎむ宣言せんげんを1958ねん9がつ昭和しょうわ33ねん9がつ24にち 外務省がいむしょう告示こくじだい114ごう)にっている。2007ねん7がつこの宣言せんげんかんして、選択せんたく条項じょうこう受諾じゅだく宣言せんげんをしていなかったくにが、日本にっぽんへの提訴ていそ目的もくてきとして受諾じゅだく宣言せんげんおこない、そのただちに日本にっぽんへの提訴ていそおこなういわゆる「不意打ふいう提訴ていそ」にたいして、ICJの強制きょうせい管轄かんかつ承認しょうにんしないこととした[26]南極なんきょくかい捕鯨ほげい事件じけん敗訴はいそにより、2015ねん10がつには、海洋かいよう生物せいぶつ資源しげん調査ちょうさ保存ほぞん管理かんりまたは開発かいはつについて、特別とくべつ合意ごうい存在そんざいしないかぎり、国連こくれん海洋かいようほう条約じょうやくうえ紛争ふんそう解決かいけつ手続てつづきもちいることがより適当てきとうであるとのかんがえにもとづく宣言せんげん修正しゅうせいおこなっている[26]

おもくに状況じょうきょう
安保理あんぽり常任じょうにん理事りじこく G8 BRICs 国連こくれん事務じむ総長そうちょう出身しゅっしんこく ICJ所長しょちょうふく所長しょちょう
出身しゅっしんこく
宣言せんげんしている   イギリス   イギリス
  ドイツ
  日本にっぽん
  カナダ
  イタリア
  インド   ノルウェー
  スウェーデン
  オーストリア
  ペルー
  エジプト
すべて(2013ねん11月)
宣言せんげんしていない   アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
  フランス
  ロシア
  中国ちゅうごく
  アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
  フランス
  ロシア
  ロシア
  中国ちゅうごく
  ブラジル
  ミャンマー当時とうじ国名こくめい  ビルマ連邦れんぽう
  ガーナ
  韓国かんこく
なし(2013ねん11月)
備考びこう アメリカ(ニカラグア事件じけん参照さんしょう)とフランスはかつて宣言せんげんしていたがのち撤回てっかい かならずしも事務じむ総長そうちょう在任ざいにんちゅうから受託じゅたく宣言せんげんしていたわけでなく、事務じむ総長そうちょう退任たいにんしたのち受託じゅたく宣言せんげんしたくに存在そんざいする。
宣言せんげんしているくに一覧いちらん 編集へんしゅう

宣言せんげんしているくには、ぜん74カ国かこく[27]以下いか宣言せんげんこく一覧いちらん

くに 地域ちいき 受諾じゅだく宣言せんげんねん
  日本にっぽん アジア 2015ねん10がつ6にち
  カンボジア アジア 1957ねん9がつ19にち
  パキスタン アジア 2017ねん3がつ29にち
  フィリピン アジア 1972ねん1がつ18にち
  インド アジア 2019ねん9がつ27にち
  イラン アジア 2023ねん6がつ26にち
  ひがしティモール アジア 2012ねん9がつ21にち
  キプロス アジア 2002ねん9がつ3にち
  オーストラリア オセアニア 2002ねん3がつ22にち
  ニュージーランド オセアニア 1977ねん9がつ22にち
  マーシャル諸島しょとう オセアニア 2013ねん4がつ24にち
  イギリス ヨーロッパ 2017ねん2がつ22にち
  イタリア ヨーロッパ 2014ねん11月25にち
  アイルランド ヨーロッパ 2011ねん12月15にち
  スイス ヨーロッパ 1948ねん7がつ28にち
  オーストリア ヨーロッパ 1971ねん5がつ19にち
  ベルギー ヨーロッパ 1958ねん6がつ17にち
  ブルガリア ヨーロッパ 2015ねん11月27にち
  デンマーク ヨーロッパ 1956ねん12がつ10日とおか
  ドイツ ヨーロッパ 2008ねん4がつ30にち
  エストニア ヨーロッパ 1991ねん10がつ21にち
  ラトビア ヨーロッパ 2019ねん9がつ24にち
  リトアニア ヨーロッパ 2012ねん9がつ21にち
  フィンランド ヨーロッパ 1958ねん6がつ25にち
  ジョージア ヨーロッパ 1995ねん6がつ20日はつか
  ギリシャ ヨーロッパ 2015ねん1がつ14にち
  ハンガリー ヨーロッパ 1992ねん10がつ22にち
  リヒテンシュタイン ヨーロッパ 1950ねん3がつ29にち
  ルクセンブルク ヨーロッパ 1930ねん9がつ15にち
  マルタ ヨーロッパ 1983ねん9がつ2にち
  オランダ ヨーロッパ 2017ねん2がつ21にち
  ノルウェー ヨーロッパ 1996ねん6がつ24にち
  ポーランド ヨーロッパ 1996ねん3がつ25にち
  ポルトガル ヨーロッパ 2005ねん2がつ25にち
  ルーマニア ヨーロッパ 2015ねん6がつ23にち
  スロバキア ヨーロッパ 2004ねん5がつ28にち
  スペイン ヨーロッパ 1990ねん10がつ29にち
  スウェーデン ヨーロッパ 1957ねん4がつ6にち
  カナダ 北米ほくべい 1994ねん5がつ10日とおか
  コスタリカ 中南米ちゅうなんべい 1973ねん2がつ20日はつか
  パナマ 中南米ちゅうなんべい 1921ねん10がつ25にち
  ホンジュラス 中南米ちゅうなんべい 1986ねん6がつ6にち
  バルバドス 中南米ちゅうなんべい 1980ねん8がつ1にち
  ウルグアイ 中南米ちゅうなんべい 1921ねん1がつ28にち
  パラグアイ 中南米ちゅうなんべい 1996ねん9がつ25にち
  ハイチ 中南米ちゅうなんべい 1921ねん10がつ4にち
  ドミニカ共和国どみにかきょうわこく 中南米ちゅうなんべい 1924ねん9がつ30にち
  ドミニカこく 中南米ちゅうなんべい 2006ねん3がつ24にち
  ペルー 中南米ちゅうなんべい 2003ねん7がつ7にち
  スリナム 中南米ちゅうなんべい 1987ねん8がつ31にち
  メキシコ 中南米ちゅうなんべい 1947ねん10がつ28にち
  ニカラグア 中南米ちゅうなんべい 1946ねん9がつ24にち
  リベリア アフリカ 1952ねん3がつ20日はつか
  ボツワナ アフリカ 1970ねん3がつ16にち
  カメルーン アフリカ 1994ねん3がつ3にち
  コートジボワール アフリカ 2001ねん8がつ29にち
  ジブチ アフリカ 2005ねん9がつ2にち
  ガンビア アフリカ 1966ねん6がつ22にち
  ギニア アフリカ 1998ねん12月4にち
  ギニアビサウ アフリカ 1989ねん8がつ7にち
  レソト アフリカ 2000ねん9がつ6にち
  マラウイ アフリカ 1966ねん12月12にち
  マダガスカル アフリカ 1992ねん7がつ2にち
  モーリシャス アフリカ 1968ねん9がつ23にち
  セネガル アフリカ 1985ねん12月2にち
  ソマリア アフリカ 1963ねん4がつ11にち
  みなみスーダン アフリカ 1958ねん1がつ2にち
  エスワティニ アフリカ 1969ねん5がつ26にち
  トーゴ アフリカ 1979ねん10がつ25にち
  ウガンダ アフリカ 1963ねん10がつ3にち
  コンゴ民主みんしゅ共和きょうわこく アフリカ 1989ねん2がつ8にち
  ナイジェリア アフリカ 1998ねん4がつ30にち
  エジプト アフリカ 1957ねん7がつ22にち
  赤道せきどうギニア アフリカ 2017ねん8がつ11にち
かり保全ほぜん措置そち 編集へんしゅう

自国じこく権利けんり回復かいふく不能ふのう損害そんがいおちい切迫せっぱくかつ重大じゅうだい危機ききそんしている場合ばあい一方いっぽう当事とうじこくは、かり保全ほぜん措置そちえい: provisional measureふつ: la mesure conservatoire)の申請しんせい裁判所さいばんしょもとめることができる。裁判所さいばんしょは、この場合ばあい、「一見いっけんして」(prima facie管轄かんかつけんがあるとみなす場合ばあいには、当該とうがい権利けんり保全ほぜんするためのかり保全ほぜん措置そち命令めいれいくだすことができる。確立かくりつした判例はんれいによれば、裁判所さいばんしょかり保全ほぜん措置そち命令めいれいは、たとえ裁判所さいばんしょ管轄かんかつけん明確めいかく認定にんていされるまえであっても、当事とうじこく法的ほうてき拘束こうそくする(2001ねん「ラグラン事件じけん」(本案ほんあん判決はんけつ[28]

審理しんり 編集へんしゅう

裁判さいばんは、管轄かんかつけんかんする事項じこう本案ほんあんかれる。前者ぜんしゃは、付託ふたくされた紛争ふんそう裁判所さいばんしょ管轄かんかつけんがあるか、つまりはその紛争ふんそうをそもそも裁判所さいばんしょさばきうるか、というてんについての審理しんりである。管轄かんかつけんについては相手あいてこくがわから先決せんけつてき抗弁こうべん提出ていしゅつされることがある。また、管轄かんかつけんみとめられても、「受理じゅり可能かのうせい」(admissibility)、すなわち、ほん判決はんけつ第三国だいさんごく権利けんり義務ぎむ影響えいきょうあたえるおそれなど、判決はんけつくだすにてきさないかどうかも審理しんりされる。通常つうじょう裁判所さいばんしょ管轄かんかつけんみとめられたのちに、本案ほんあんすすむが、事件じけんによっては、管轄かんかつけん判決はんけつ本案ほんあん判決はんけつ一括いっかつしておこなわれる場合ばあいもある(1995ねんひがしチモール事件じけん判決はんけつ)。

終了しゅうりょう 編集へんしゅう

判決はんけつ当事とうじこく法的ほうてき拘束こうそくする。この場合ばあい当事とうじこくのみを特定とくてい事件じけんにおいてのみ拘束こうそくし、第三国だいさんごく拘束こうそくしない。ただしその判断はんだんきわめてたか権威けんいつとされ、国際こくさいほう解釈かいしゃくおおきな影響えいきょうあたえる。また、ときとして「確立かくりつされた判例はんれい」というかたちで、裁判所さいばんしょ自身じしんによって援用えんようされる。

判決はんけつ履行りこうについては、統一とういつされた権力けんりょく機構きこうがないために国内こくないにおける強制きょうせい執行しっこうのような直接ちょくせつ判決はんけつ執行しっこうする機関きかん一般いっぱんてきにはない。しかしそれは制度せいどによってことなり、たとえば、WTOの上級じょうきゅう委員いいんかい決定けってい紛争ふんそう解決かいけつ機関きかん (DSB) による執行しっこうがなされる。ICJについては国連こくれんいち機関きかんであるから、判決はんけつ履行りこう国際こくさい連合れんごう安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい勧告かんこくあるいは決定けっていうったえることができる(国連こくれん憲章けんしょう94じょう)。

判例はんれい 編集へんしゅう

ICJほどだい38じょうだい1こうdでは、判例はんれいは「法則ほうそく決定けってい補助ほじょ手段しゅだん」とさだめた[2]ICJほどだい59じょうでは「裁判所さいばんしょ裁判さいばんは、当事とうじしゃにおいてつその特定とくてい事件じけんかんしてのみ拘束こうそくりょくゆうする」とさだめられており、ICJの判例はんれい先例せんれい拘束こうそくせい否定ひていされているが[29]、しかし実際じっさい裁判さいばんにおいては過去かこ裁判さいばんれいおお引用いんようされており[1]、また各国かっこく判例はんれい重視じゅうし尊重そんちょうしていることから実質じっしつてき国際こくさい判例はんれいほうばれる体系たいけい形成けいせいしているとえ、国際こくさいほう発展はってん多大ただい影響えいきょうりょくっている[2]

その 編集へんしゅう

付属ふぞくのビジターセンターは定休ていきゅうである月曜日げつようびのぞいて見学けんがく可能かのうであるが[30]裁判所さいばんしょ内部ないぶかんしては、法廷ほうていでの審議しんぎやイベントがおこなわれていない平日へいじつのみ、有料ゆうりょう見学けんがくできる[7]。ただし常時じょうじ開催かいさいされているわけではなく、また事前じぜん予約よやく必要ひつようである[30]地下ちかにはカフェテリアがあり、セルフサービスで食事しょくじもとれる(判事はんじ利用りようするレストランはべつにある)。またICJには図書館としょかん併設へいせつされており、120まんさつ蔵書ぞうしょ保管ほかんしている。国際こくさいほう書籍しょせきについては世界せかい最大さいだい規模きぼほこるともいわれている。平和へいわみや建設けんせつ私財しざいとうじたアンドリュー・カーネギー要望ようぼう図書館としょかん設立せつりつされた。2013ねん現在げんざい平和へいわみや図書館としょかん館長かんちょうはユルン・ベルブリート。

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

出典しゅってん 編集へんしゅう

  1. ^ a b c d 筒井つつい 1998, pp. 104–105.
  2. ^ a b c 杉原すぎはら et al. 2007, pp. 19–20.
  3. ^ 牧田まきた 2011, pp. 55–56.
  4. ^ a b c d 田辺たなべ, 平野へいや & 小寺こでら 2000, p. 54.
  5. ^ 杉原すぎはら et al. 2012, p. 401.
  6. ^ 田辺たなべ, 平野へいや & 小寺こでら 2000, p. 11.
  7. ^ a b c d 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ(ICJ)-よくある質問しつもん-」国際こくさい連合れんごう広報こうほうセンター 2020ねん6がつ23にち閲覧えつらん
  8. ^ 勧告かんこくてき意見いけん”. 国連こくれん広報こうほうセンター. 2024ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  9. ^ a b How the Court Works | INTERNATIONAL COURT OF JUSTICE” (英語えいご). www.icj-cij.org. 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ. 2024ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  10. ^ 杉原すぎはら et al. 2012, p. 411.
  11. ^ 杉原すぎはら et al. 2012, p. 413.
  12. ^ 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ(ICJ)-よくある質問しつもん- 「平和へいわみやにあるICJを見学けんがくすることはできますか?」”. 国連こくれん広報こうほうセンター. 2024ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  13. ^ a b 裁判官さいばんかん”. 国連こくれん広報こうほうセンター. 2024ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  14. ^ 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ、イスラエルに暫定ざんてい措置そち命令めいれい 作戦さくせん停止ていしにはまず朝日新聞あさひしんぶん 2024ねん1がつ26にち記事きじ(2024ねん2がつ17にち閲覧えつらん)
  15. ^ 小和田こわだひさし国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ裁判官さいばんかん裁判所さいばんしょちょう就任しゅうにんについて日本国にっぽんこく外務省がいむしょう 2009ねん2がつ6にち 2020ねん6がつ23にち閲覧えつらん
  16. ^ 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょちょう小和田こわだ選出せんしゅつ」AFPBB 2009ねん2がつ7にち 2020ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  17. ^ Current Members” (英語えいご). International Court of Justice. 2020ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  18. ^ Judge Joan E. Donoghue | INTERNATIONAL COURT OF JUSTICE” (英語えいご). www.icj-cij.org. 2024ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  19. ^ Atallah, Nada Maucourant (2024ねん2がつ14にち). “Lebanese judge Nawaf Salam takes on 'heavy task' as head of ICJ” (英語えいご). The National. 2024ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  20. ^ 裁判官さいばんかん国際こくさい連合れんごう広報こうほうセンター 2020ねん6がつ23にち閲覧えつらん
  21. ^ Current Members”. 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ. 2024ねん4がつ6にち閲覧えつらん
  22. ^ a b c 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ(ICJ)の概要がいよう”. 日本国にっぽんこく外務省がいむしょう国際こくさい機関きかん人事じんじセンター (2013ねん平成へいせい25ねん〉7がつ). 2019ねん4がつ2にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん6がつ23にち閲覧えつらん
  23. ^ 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ裁判官さいばんかん補欠ほけつ選挙せんきょ 岩澤いわさわ雄司ゆうじ東京大学とうきょうだいがく教授きょうじゅ当選とうせんについて日本国にっぽんこく外務省がいむしょう 2018ねん6がつ23にち 2020ねん6がつ23にち閲覧えつらん
  24. ^ presidency”. 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ. 2020ねん5がつ13にち閲覧えつらん
  25. ^ 杉原すぎはら et al. 2012, p. 409.
  26. ^ a b 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ(ICJ)について 外務省がいむしょう国際こくさいほうきょく国際こくさいほう 2021ねん1がつ
  27. ^ Declarations recognizing the jurisdiction of the Court as compulsory” (英語えいご). www.icj-cij.org. 国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ. 2023ねん7がつ21にち閲覧えつらん
  28. ^ 杉原すぎはら et al. 2012, pp. 408–409.
  29. ^ 小寺こでら, 岩沢いわさわ & 森田もりた 2004, pp. 54–56.
  30. ^ a b 平和へいわ宮殿きゅうでん”. Holland.com(オランダ政府せいふ観光かんこうきょく. 2017ねん8がつ28にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん6がつ23にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん 編集へんしゅう

  • 小寺こでらあきら岩沢いわさわ雄司ゆうじ森田もりた章夫あきお へん講義こうぎ国際こくさいほう有斐閣ゆうひかく、2004ねん5がつISBN 4-641-04620-4 
  • 杉原すぎはら高嶺たかね水上すいじょうせんこれ臼杵うすきとも吉井よしいあつし加藤かとう信行のぶゆき高田たかだうつ現代げんだい国際こくさいほう講義こうぎ有斐閣ゆうひかく 
  • 筒井つつい若水じゃくすい編集へんしゅう代表だいひょう)『国際こくさいほう辞典じてん有斐閣ゆうひかく、1998ねん3がつISBN 4-641-00012-3 
  • 牧田まきた幸人ゆきと国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ役割やくわり」『世界せかいほう年報ねんぽうだい1993かんだい13ごう世界せかいほう学会がっかい、2011ねん、45-57ぺーじISSN 0917-0421 
  • 田辺たなべひろしそう監修かんしゅう)、平野ひらの健一郎けんいちろう小寺こでらあきら監修かんしゅう)『国際こくさい連合れんごう』(初版しょはんだい1さつ朝倉書店あさくらしょてん世界せかい地理ちりだい百科ひゃっか事典じてん ; 1〉、2000ねん2がつ1にちISBN 978-4-254-16661-3 

外部がいぶリンク 編集へんしゅう

座標ざひょう: 北緯ほくい5205ふん11.76びょう 東経とうけい417ふん43.80びょう / 北緯ほくい52.0866000 東経とうけい4.2955000 / 52.0866000; 4.2955000