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上訴 - Wikipedia

上訴じょうそ

日本にっぽん司法しほう制度せいどにおける不服ふふく申立もうしたてのひと

上訴じょうそ(じょうそ)とは、訴訟そしょうほううえ法律ほうりつ用語ようごで、裁判さいばんたいする不服ふふく理由りゆうとして当該とうがい裁判さいばん確定かくてい遮断しゃだんして(確定かくてい遮断しゃだんこう上級じょうきゅう裁判所さいばんしょあらたな裁判さいばんもとめる(うつりしんこう不服ふふく申立もうしたてのことをう。

憲法けんぽう裁判さいばんける権利けんり具体ぐたいした制度せいどひとつであるが、かならずしもつねみとめられるわけではなく、上訴じょうそ利益りえきなどの実体じったいてき要件ようけん期間きかんなどの形式けいしきてき要件ようけん遵守じゅんしゅすることが必要ひつようであり、濫用らんようてき行使こうしには過料かりょうなどの制裁せいさいくわえられることがある。また、前述ぜんじゅつ定義ていぎじょう最上級さいじょうきゅう裁判所さいばんしょ裁判さいばんたいする上訴じょうそ観念かんねんない。

上訴じょうそなるもの

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異議いぎ
うつりしんこうゆうしないので上訴じょうそではない。
特別とくべつ上訴じょうそ特別とくべつ上告じょうこくおよ特別とくべつ抗告こうこくおよ非常ひじょう上告じょうこく
確定かくてい遮断しゃだんこうゆうしないので上訴じょうそではない。
再審さいしん請求せいきゅう
確定かくてい遮断しゃだんこうゆうせず、(そもそも完全かんぜんべつ手続てつづきであるという意味いみで)うつりしんこうゆうしないので上訴じょうそではない。
じゅん抗告こうこく
簡易かんい裁判所さいばんしょ裁判官さいばんかん命令めいれいたいするものは上訴じょうそであるが、検察官けんさつかん検察けんさつ事務じむかんまた司法しほう警察けいさつ職員しょくいん処分しょぶんたいするものは、裁判さいばんたいしてされるものではないから上訴じょうそではない。地方裁判所ちほうさいばんしょ裁判官さいばんかん命令めいれいたいするじゅん抗告こうこく上級じょうきゅう裁判所さいばんしょたいするものではないことから、上訴じょうそには該らないということになるのであろうか。

上訴じょうそ種類しゅるい

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だいいちしん判決はんけつたいする上訴じょうそ

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控訴こうそしん判決はんけつたいする上訴じょうそ

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決定けっていまた命令めいれいたいする上訴じょうそ

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上訴じょうそ構造こうぞう

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審判しんぱん方法ほうほう

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審判しんぱんにおけるルール

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検察官けんさつかん控訴こうそ上告じょうこく

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検察官けんさつかん被告人ひこくにんおなじく控訴こうそまた上告じょうこくをすることができる。

無罪むざい判決はんけつたいする検察官けんさつかん上訴じょうそ日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい39じょう一事いちじさいないしじゅう危険きけんにより禁止きんしされるとの見解けんかいがあるが、日本にっぽん判例はんれい通説つうせつではいちしん控訴こうそしん上告じょうこくしん継続けいぞくするひとつの危険きけんとして禁止きんしされないとの立場たちばをとっている[1]

えいべいほうにおいてはふるくから事実じじつしん公判こうはん審理しんりひとつの危険きけんかんがえており、無罪むざい評決ひょうけつ事件じけんたいする最終さいしゅう判断はんだんであり、それにたいして上訴じょうそはできないとしている。

冤罪えんざい疑惑ぎわくがあったことで、検察官けんさつかん上訴じょうそ問題もんだいとなった事件じけん

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弘前大学ひろさきだいがく教授きょうじゅ夫人ふじん殺人さつじん事件じけん
いちしん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそし、最高裁さいこうさい懲役ちょうえき15ねん確定かくてい。その別人べつじん真犯人しんはんにんだと名乗なのたため、再審さいしん無罪むざいとなった。
はち海事かいじけん
だいしん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそし、だいさんしん有罪ゆうざいになるも、だいさん最高裁さいこうさい無罪むざい確定かくてい
名張なばりどくぶどうしゅ事件じけん
いちしん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそし、最高裁さいこうさい死刑しけい確定かくてい
甲山こうざん事件じけん
いちしん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそするも、無罪むざい確定かくてい
東電とうでんOL殺人さつじん事件じけん
いちしん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそし、最高裁さいこうさい無期むき懲役ちょうえき確定かくていのち再審さいしん無罪むざいとなった。

下級かきゅうしん無罪むざい判決はんけつ世間せけん[だれ?]から問題もんだいされ、検察官けんさつかん上訴じょうそあま問題もんだいされなかった事件じけん

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森永もりながヒ素ひそミルク中毒ちゅうどく事件じけん
いちしんでは企業きぎょう関係かんけいしゃ全員ぜんいん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそし、工場こうじょうもと製造せいぞう課長かちょう1にんのみ有罪ゆうざい確定かくてい
リクルート事件じけん
もと官房かんぼう長官ちょうかんたいしていちしん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそし、最高裁さいこうさい有罪ゆうざい確定かくてい
薬害やくがいエイズ事件じけん
もと大学だいがく医学部いがくぶちょうたいしていちしん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそするも、公判こうはんちゅう認知にんちしょうわずら公判こうはん停止ていしとなったのち被告人ひこくにん死亡しぼうして公訴こうそ棄却ききゃく
ルーシー・ブラックマン事件じけん
いちしんでは9けん類似るいじ事件じけん有罪ゆうざいとするもとう事件じけん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそし、とう事件じけんについて最高裁さいこうさい一部いちぶ有罪ゆうざい確定かくてい
羽賀はが研二けんじ公開こうかいかぶ詐欺さぎ事件じけん
羽賀はが研二けんじらにたいしていちしん無罪むざい検察けんさつ上訴じょうそし、しん有罪ゆうざい判決はんけつ最高裁さいこうさい有罪ゆうざい確定かくてい

また、づけ審判しんぱん制度せいど検察けんさつ審査しんさかい強制きょうせい起訴きそ制度せいど下級かきゅうしん無罪むざい判決はんけつについて上訴じょうそすることは同様どうようあま問題もんだいされていない。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 高野たかのたかし (2007ねん5がつ14にち). “じゅう危険きけん”. 刑事けいじ裁判さいばんかんがえる:高野たかのたかし@ブログ. 2008ねん10がつ5にち閲覧えつらん

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょだい法廷ほうてい判決はんけつ 1950ねん9がつ27にち昭和しょうわ24(しんれ)22、『昭和しょうわねんみことのりれいだいいちごう違反いはん衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう違反いはん』。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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