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検察審査会 - Wikipedia

検察けんさつ審査しんさかい(けんさつしんさかい)は、検察官けんさつかん独占どくせんする起訴きそ権限けんげん公訴こうそけん)の行使こうし民意みんい反映はんえいさせ、また不当ふとう起訴きそ処分しょぶん抑制よくせいするために、地方裁判所ちほうさいばんしょまたはその支部しぶ所在地しょざいち設置せっちされる、作為さくい選出せんしゅつされた日本にっぽん国民こくみん公職こうしょく選挙せんきょほううえにおける有権者ゆうけんしゃ)11にんによって構成こうせいされる機関きかん

検察けんさつ審査しんさかいほう昭和しょうわ23ねん7がつ12にち法律ほうりつだい147ごう)にもとづき設置せっちされている。

概要がいよう

編集へんしゅう

全国ぜんこく地方裁判所ちほうさいばんしょ地方裁判所ちほうさいばんしょ支部しぶがある場所ばしょに149かしょ165かい設置せっちされている。

検察けんさつ審査しんさかいほうだい2じょうにより「検察官けんさつかん公訴こうそ提起ていきしない処分しょぶん当否とうひ審査しんさかんする事項じこう」や「検察けんさつ事務じむ改善かいぜんかんする建議けんぎまた勧告かんこくかんする事項じこう」をあつか機関きかんとされている。

日本にっぽんにおいては、事件じけんについて裁判所さいばんしょ公訴こうそ提起ていき起訴きそ)する権限けんげんは、原則げんそくとして検察官けんさつかん独占どくせんしている(起訴きそ独占どくせん主義しゅぎ)。したがって、犯罪はんざい被害ひがいしゃひとし特定とくてい事件じけんについて、告訴こくそおこなうなど裁判さいばんがなされることを希望きぼうしても、検察官けんさつかん判断はんだんにより、起訴きそ起訴きそ猶予ゆうよ処分しょぶんになり、公訴こうそ提起ていきされないことがある。

このような場合ばあいに、検察官けんさつかん起訴きそ判断はんだん不服ふふくとするものもとめにおうじ、判断はんだん妥当だとうせい審査しんさするのが、検察けんさつ審査しんさかい役割やくわりである。

検察官けんさつかん通常つうじょう収集しゅうしゅうされた証拠しょうこから有罪ゆうざい判決はんけつ見込みこみが高度こうどにある場合ばあいにのみ起訴きそる。一方いっぽう起訴きそ判断はんだんけん検察けんさつのみがつため、検察官けんさつかん恣意しいてき判断はんだんによって、被疑ひぎしゃ免罪めんざいされ、犯罪はんざい被害ひがいしゃ寝入ねいりする事態じたいこりうる。検察けんさつ審査しんさかい意義いぎのひとつとして、こうした事態じたいふせぐという役割やくわりゆうする。

連合れんごうこく最高さいこう司令しれいかんそう司令しれいだい陪審ばいしん導入どうにゅうする提案ていあんたいして、日本国にっぽんこく政府せいふ反発はんぱつするなか折衷せっちゅうあんとして誕生たんじょうした。1948ねん昭和しょうわ23ねん)7がつ検察けんさつ審査しんさかいほうによってはじまった。

検察けんさつ審査しんさかい休日きゅうじつについては、裁判所さいばんしょ休日きゅうじつかんする法律ほうりつだい1じょう規定きてい準用じゅんようされている(ほうだい45じょうの2)。

検察けんさつ審査しんさかい事務じむかん

編集へんしゅう
かく検察けんさつ審査しんさかい最高さいこう裁判所さいばんしょさだめる員数いんずう検察けんさつ審査しんさかい事務じむかんく。検察けんさつ審査しんさかい事務じむかん裁判所さいばんしょ事務じむかんなかから最高さいこう裁判所さいばんしょめいじる。検察けんさつ審査しんさかい事務じむかん勤務きんむする検察けんさつ審査しんさかいは、最高さいこう裁判所さいばんしょさだめるところによりかく地方裁判所ちほうさいばんしょさだめる。
最高さいこう裁判所さいばんしょかく検察けんさつ審査しんさかい検察けんさつ審査しんさかい事務じむかんのうちいちにんかく検察けんさつ審査しんさかい事務じむ局長きょくちょうめいずる。
検察けんさつ審査しんさかい事務じむ局長きょくちょう以外いがい検察けんさつ審査しんさかい事務じむかんは、検察けんさつ審査しんさ会長かいちょう指揮しき監督かんとくけて、検察けんさつ審査しんさかい事務じむてのひらる。
検察官けんさつかん公訴こうそ提起ていきしない処分しょぶん当否とうひ審査しんさかんする事項じこう」に規定きていする事項じこうかんする会議かいぎろくについて署名しょめい押印おういんしなければならない(検察けんさつ審査しんさかいほう施行しこうれいだい27じょう)。
検察けんさつ審査しんさかい事務じむ局長きょくちょう
検察けんさつ審査しんさかい事務じむ局長きょくちょうは、毎年まいとし9がつ1にちまでに、検察けんさつ審査しんさいん候補者こうほしゃ員数いんずう当該とうがい検察けんさつ審査しんさかい管轄かんかつ区域くいきない市町村しちょうそんあてて、これを市町村しちょうそん選挙せんきょ管理かんり委員いいんかい通知つうちしなければならない。
検察けんさつ審査しんさかい事務じむ局長きょくちょうは、検察けんさつ審査しんさ会長かいちょう指揮しき監督かんとくけて、検察けんさつ審査しんさかい事務じむてのひらる。
検察けんさつ審査しんさかい事務じむきょく総務そうむ課長かちょう検察けんさつ審査しんさかい事務じむきょく審査しんさ課長かちょう
検察けんさつ審査しんさかい事務じむきょく総務そうむ課長かちょう検察けんさつ審査しんさかい事務じむきょく審査しんさ課長かちょう検察けんさつ審査しんさかい事務じむかんなかから最高さいこう裁判所さいばんしょめいずる。課長かちょう上司じょうしいのちけてつとむをつかさどる。
  • 総務そうむ事務じむ
  1. 検察けんさつ審査しんさかい庶務しょむかんする事項じこう
  2. 検察けんさつ審査しんさかい制度せいど普及ふきゅう宣伝せんでんかんする事項じこう
  3. 審査しんさぞくしない事項じこう
  • 審査しんさ事務じむ
  1. 審査しんさ事件じけん処理しょりかんする事項じこう
  2. 検察けんさつ審査しんさかい招集しょうしゅう手続てつづきおよ会議かいぎろく作成さくせい保管ほかんかんする事項じこう
  3. 審査しんさ事件じけんかんする資料しりょう保管ほかんかんする事項じこう
かく検察けんさつ審査しんさかい会長かいちょう
かく検察けんさつ審査しんさかい最初さいしょ会議かいぎで、互選ごせんにより選出せんしゅつされる。

検察けんさつ審査しんさいん

編集へんしゅう

かく検察けんさつ審査しんさかい管轄かんかつ地域ちいき衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょけんゆうする国民こくみんなかから、くじで無作為むさくい選出せんしゅつされる。いち審査しんさかい定数ていすうは11にん

検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ

編集へんしゅう

検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ毎年まいとし3がつ、6がつ、9がつおよび12月にひらかねばならない(ほうだい21じょうだい1こう)。

検察けんさつ審査しんさ会長かいちょうとく必要ひつようがあるとみとめるときは、いつでも検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ招集しょうしゅうすることができ、検察けんさつ審査しんさいんおよ補充ほじゅういん全員ぜんいんたいして検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ招集しょうしゅうじょうはっする(ほうだい21じょうだい2こうほうだい22じょう)。

検察けんさつ審査しんさいんおよ補充ほじゅういんたいする招集しょうしゅうじょう送達そうたつまたはっしたから5にち経過けいかした検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ期日きじつとのあいだにはすくなくとも5にち猶予ゆうよ期間きかんをおかなければならない。ただし、急速きゅうそくようする場合ばあいは、このかぎりでない(検察けんさつ審査しんさかいほう施行しこうれい だい17じょう)。

検察けんさつ審査しんさいん全員ぜんいん出席しゅっせきがなければ、検察けんさつ審査しんさ会議かいぎひら議決ぎけつすることができない(ほうだい25じょう)。検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ議事ぎじ過半数かはんすうでこれをけっする(ほうだい27じょう)。ただし、起訴きそ相当そうとう議決ぎけつ起訴きそ議決ぎけつには8にん以上いじょう賛成さんせい必要ひつようとする(ほうだい39じょうの5・ほうだい41じょうの6だい1こう)。

補充ほじゅういんは、検察けんさつ審査しんさかい許可きょかて、検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ傍聴ぼうちょうすることができる(ほうだい25じょうの2)。

検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ非公開ひこうかいであるが、議事ぎじについては検察けんさつ審査しんさかい事務じむかんによって会議かいぎろくつくらなければならない(ほうだい26じょうほうだい28じょう)。

審査しんさ補助ほじょいん

編集へんしゅう

審査しんさ補助ほじょいんとは検察けんさつ審査しんさかい審査しんさおこなうにたって、法律ほうりつかんする専門せんもんてき知見ちけんおぎな必要ひつようがある場合ばあい事件じけんごとに委嘱いしょくされる弁護士べんごしのこと。

かく検察けんさつ審査しんさかいにつき審査しんさ補助ほじょいん1人ひとり

検察けんさつ審査しんさ会議かいぎにおいて、検察けんさつ審査しんさ会長かいちょう指揮しき監督かんとくけて、法律ほうりつかんする学識がくしき経験けいけんもとづき、つぎかかげる職務しょくむおこなう。

  1. 当該とうがい事件じけん関係かんけいする法令ほうれいおよびその解釈かいしゃく説明せつめいすること。
  2. 当該とうがい事件じけん事実じじつじょうおよ法律ほうりつじょう問題もんだいてん整理せいりすること
  3. 当該とうがい問題もんだいてんかんする証拠しょうこ整理せいりすること。
  4. 当該とうがい事件じけん審査しんさかんして法的ほうてき見地けんちから必要ひつよう助言じょげんおこなうこと。

検察けんさつ審査しんさかい議決ぎけつにより起訴きそ議決ぎけつしょ作成さくせい補助ほじょしなければならない。

検察けんさつ審査しんさかい自主じしゅてき判断はんだんさまたげるような言動げんどうをしてはならない。

委嘱いしょく必要ひつようがなくなったとみとめるときまた審査しんさ補助ほじょいんつづきその職務しょくむおこなわせることが適当てきとうでないとみとめるときは、検察けんさつ審査しんさかい議決ぎけつによってかいしょくさせられる。

委嘱いしょくかいしょくについては検察けんさつ審査しんさかい委嘱いしょくしょまたかいしょくしょ作成さくせいし、これを本人ほんにん交付こうふする。

検察けんさつ審査しんさ会議かいぎについて職務しょくむじょうりえた秘密ひみつ評議ひょうぎについて守秘しゅひ義務ぎむう。

起訴きそ議決ぎけつしょには議決ぎけつしょ作成さくせい補助ほじょした審査しんさ補助ほじょいん氏名しめい記載きさいされる。

申立もうしたて

編集へんしゅう

検察けんさつ審査しんさかいほうだい2じょう2こうだい30じょうにより起訴きそ処分しょぶんたいする審査しんさ申立もうしたては、告訴こくそひと告発こくはつひと事件じけんについての請求せいきゅうをしたもの犯罪はんざい被害ひがいしゃ被害ひがいしゃ死亡しぼうした場合ばあいにおいては、その配偶はいぐうしゃ直系ちょっけい親族しんぞくまた兄弟きょうだい姉妹しまい)ができる。また審査しんさ申立もうしたてじん審査しんさしている検察けんさつ審査しんさかいたいし、意見いけんしょまた資料しりょう提出ていしゅつすることができる(ほうだい38じょうの2)。 なお、「起訴きそ処分しょぶん」が対象たいしょうであるため、いちざい一部いちぶ起訴きそれい殺人さつじん起訴きそすべきところを傷害しょうがい致死ちし起訴きそした)や、略式りゃくしき手続てつづきによる判決はんけつている場合ばあいには、申立もうしたての対象たいしょうとはならない。 また、告訴こくそ告発こくはつ受理じゅりされていない状態じょうたいでは、「起訴きそ処分しょぶん自体じたい発生はっせいしえず、告訴こくそじん告発こくはつじん申立もうしたておこなうことができない。 また、検察官けんさつかん処分しょぶんではない家庭かてい裁判所さいばんしょによる少年しょうねん審判しんぱんにおける処分しょぶん決定けっていについても、申立もうしたて対象たいしょうとはならない(家裁かさいからの検察官けんさつかん送致そうち検察官けんさつかん起訴きそにした場合ばあいには申立もうしたて対象たいしょうとなる)。

申立もうしたてじん以下いか事項じこう記載きさいした審査しんさ申立もうしたてしょ署名しょめい押印おういんしなければならない(検察けんさつ審査しんさかいほう施行しこうれいだい18じょう)。

  1. 申立もうしたてじん氏名しめい年齢ねんれい職業しょくぎょうおよ住居じゅうきょ
  2. 申立もうしたてじん告訴こくそ告発こくはつまた請求せいきゅうつて受理じゅりすべき事件じけんについての請求せいきゅうをしたものであるときは、そのむね
  3. 被疑ひぎしゃ氏名しめい年齢ねんれい職業しょくぎょうおよ住居じゅうきょただし、氏名しめいあきらかでないときは、被疑ひぎしゃ特定とくていするにりる事項じこう
  4. 申立もうしたてじん告訴こくそ告発こくはつしくは請求せいきゅうつて受理じゅりすべき事件じけんについての請求せいきゅうをした被疑ひぎ事実じじつまた申立もうしたてじん被害ひがいしゃとする被疑ひぎ事実じじつ要旨ようし
  5. 起訴きそ処分しょぶん年月日ねんがっぴ
  6. 起訴きそ処分しょぶんをした検察官けんさつかん氏名しめいおよ官職かんしょくただし、官職かんしょくあきらかでないときは、その所属しょぞく検察庁けんさつちょう名称めいしょう
  7. 起訴きそ処分しょぶん不当ふとうとする理由りゆう
  8. 申立もうしたて年月日ねんがっぴ
  9. 申立もうしたてしょ提出ていしゅつすべき検察けんさつ審査しんさかい名称めいしょう

管轄かんかつ検察けんさつ審査しんさかい以上いじょうある場合ばあいいち管轄かんかつ検察けんさつ審査しんさかい審査しんさ申立もうしたてを受理じゅりしたときは、当該とうがい検察けんさつ審査しんさかい事務じむ局長きょくちょうは、申立もうしたてしょについてほか管轄かんかつ検察けんさつ審査しんさかい通知つうちしなければならない(検察けんさつ審査しんさかいほう施行しこうれいだい19じょう)。

ただし、内乱ないらんざい独占どくせん禁止きんしほう違反いはんについては申立もうしたてをすることができない(ほうだい30じょう)。

また審査しんさ申立もうしたてがなくても検察けんさつ審査しんさかい過半数かはんすうによる議決ぎけつがあるときは、みずか資料しりょうもとづき職権しょっけん起訴きそ処分しょぶん審査しんさおこなうことができる(ほうだい2じょう3こう)。

申立もうしたてによる審査しんさ順序じゅんじょは、審査しんさ申立もうしたて順序じゅんじょによる。ただし、検察けんさつ審査しんさ会長かいちょう申立もうしたてによる審査しんさについてとく緊急きんきゅうようするものとみとめるとき順序じゅんじょ変更へんこうしたり、職権しょっけんによる審査しんさについてはみずか順序じゅんじょさだめることができる。

検察けんさつ審査しんさかい審査しんさにおいて起訴きそとした検察官けんさつかん必要ひつよう資料しりょう提出ていしゅつ出席しゅっせきをして起訴きそとした理由りゆう説明せつめい要求ようきゅうすることができる(ほうだい35じょう)。

また、公務こうむしょまた公私こうし団体だんたいたいする照会しょうかいほうだい36じょう)、審査しんさ申立もうしたてじんおよ証人しょうにん尋問じんもんほうだい37じょうだい1こう)、専門せんもんから助言じょげん聴取ちょうしゅほうだい38じょう)ができる。

証人しょうにんたいする呼出よびだしじょう送達そうたつ出頭しゅっとうとのあいだには、急速きゅうそくようする場合ばあいのぞき、すくなくとも24あいだ猶予ゆうよ期間きかんをおかなければならない(検察けんさつ審査しんさかいほう施行しこうれいだい25じょう)。

証人しょうにん検察けんさつ審査しんさかい呼出よびだしおうじないときは、当該とうがい検察けんさつ審査しんさかい所在地しょざいち管轄かんかつする簡易かんい裁判所さいばんしょたいして、以下いか事項じこう記載きさいした書面しょめん証人しょうにん検察けんさつ審査しんさかい呼出よびだしおうじない事由じゆうがあることをみとめるにりる資料しりょう提出ていしゅつし、証人しょうにん召喚しょうかん請求せいきゅうすることができる(ほうだい37じょうだい2こう検察けんさつ審査しんさかいほう施行しこうれいだい26じょう)。

  1. 証人しょうにん氏名しめい年齢ねんれい職業しょくぎょうおよ住居じゅうきょ
  2. 被疑ひぎしゃ氏名しめいただし、氏名しめいあきらかでないときは、そのむね
  3. 被疑ひぎ事件じけん罪名ざいめい
  4. 出頭しゅっとう年月日ねんがっぴおよ場所ばしょ
  5. 証人しょうにん検察けんさつ審査しんさかい呼出よびだしおうじないむね

検察けんさつ審査しんさかいから証人しょうにん召喚しょうかん請求せいきゅうけた裁判所さいばんしょ召喚しょうかんじょうはっしなければならない(ほうだい37じょうだい3こう刑事けいじ訴訟そしょうほうだい63じょう刑事けいじ訴訟そしょうほうだい153じょう)。証人しょうにん正当せいとう理由りゆうがなく召喚しょうかんおうじない場合ばあいは10まんえん以下いか過料かりょうしょする(ほうだい43じょうだい2こう)。召喚しょうかんおうじない証人しょうにんたいしては、さらにこれを召喚しょうかんすることができる(ほうだい37じょうだい4こう刑事けいじ訴訟そしょうほうだい152じょう)。

検察けんさつ審査しんさかいほうだい39じょうの5により、検察けんさつ審査しんさかいは、審査しんさのち以下いかの3つの議決ぎけつおこなうことが出来できるとされている。

  1. 起訴きそ相当そうとうみとめるときは「起訴きそ相当そうとうとする議決ぎけつ」(起訴きそ相当そうとう
  2. 公訴こうそ提起ていきしない処分しょぶん不当ふとうみとめるときは「公訴こうそ提起ていきしない処分しょぶん不当ふとうとする議決ぎけつ」(起訴きそ不当ふとう
  3. 公訴こうそ提起ていきしない処分しょぶん相当そうとうみとめるときは「公訴こうそ提起ていきしない処分しょぶん相当そうとうとする議決ぎけつ」(起訴きそ相当そうとう

ほうだい27じょうにより、起訴きそ処分しょぶんへの当否とうひ議決ぎけつ過半数かはんすう(6にん以上いじょう)でけっするとされている。さらに「起訴きそ相当そうとう」とする議決ぎけつは、どうだい39じょうの5により8にん以上いじょう(3ぶんの2以上いじょう)の多数たすうによらなければならないとされている。

2009ねん5がつ以降いこうは「起訴きそ相当そうとう」とした事件じけんについては、そのまま手続てつづき終了しゅうりょうする。一方いっぽう、「起訴きそ不当ふとう」と「起訴きそ相当そうとう」の議決ぎけつがなされた事件じけんについては、ほうだい41じょうにより、検察官けんさつかんは、再度さいど捜査そうさおこない、起訴きそするかどうか検討けんとうしなければならない。2009ねん5がつ以降いこうは「起訴きそ不当ふとう議決ぎけつ事件じけんについては、だい41じょうの8により、検察官けんさつかん前回ぜんかい同一どういつ理由りゆう起訴きそ処分しょぶんとした場合ばあい検察けんさつ審査しんさかいふたた不服ふふく申立もうしたてをすることができない(2009ねん5がつ以前いぜんは「起訴きそ不当ふとう」とした事件じけん起訴きそ処分しょぶんとなった場合ばあいでも、検察けんさつ審査しんさかいふたた不服ふふく申立もうしたてをすることができた)。なお、検察官けんさつかん前回ぜんかい同一どういつ理由りゆう起訴きそ処分しょぶんとして審査しんさもうてができなくても、ほうだい2じょう3こうによって検察けんさつ審査しんさかい自身じしんみずか資料しりょうもとづ過半数かはんすうによる議決ぎけつによって職権しょっけん審査しんさおこなうことはできる。

なお、ほうだい2じょう2こうだい30じょうによる起訴きそ処分しょぶんたいする審査しんさ申立もうしたておこなわれた場合ばあい理由りゆうした審査しんさ結果けっか議決ぎけつ議決ぎけつしょ謄本とうほん送付そうふおよびその申立もうしたてにかかる事件じけんについての議決ぎけつ要旨ようし通知つうち当該とうがい検察官けんさつかん指揮しき監督かんとくする検事正けんじせいおよ検察官けんさつかん適格てきかく審査しんさかいおこなこととなっている(ほうだい40じょう)。

起訴きそ議決ぎけつ

編集へんしゅう

2009ねん5がつ20日はつか以前いぜんは、検察けんさつ審査しんさかいおこなった議決ぎけつ拘束こうそくりょくはなく、審査しんさされた事件じけん起訴きそするかの判断はんだん検察官けんさつかんゆだねられるため、「起訴きそ不当ふとう」や「起訴きそ相当そうとう」と議決ぎけつされた事件じけんであっても、結局けっきょく起訴きそされない場合ばあいすくなくなかった(2009ねん以前いぜんすう年間ねんかんでも起訴きそされる割合わりあいは2-3わり[1])。しかし、司法しほう制度せいど改革かいかく一環いっかんとして、検察けんさつ審査しんさかいほう改正かいせいされたため(刑事けいじ訴訟そしょうほうとう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつ平成へいせい16ねん法律ほうりつだい62ごう[2]だい3じょう)、この起訴きそ議決ぎけつ制度せいどが、2009ねん5月21にちから導入どうにゅうされ、検察けんさつ審査しんさかい議決ぎけつ拘束こうそくりょくしょうじるようになった(2009ねん5月21にち施行しこう[3]

起訴きそ相当そうとう」と議決ぎけつした事件じけんについては、再度さいど捜査そうさをした検察官けんさつかんから、ふたた不起訴ふきそとしたむね通知つうちけたとき(3かげつ以内いない検察官けんさつかん延長えんちょうようするとして期間きかん延長えんちょうした場合ばあい指定していした期間きかん〉に検察官けんさつかんからの対応たいおう通知つうちがない場合ばあいふくむ)は、検察けんさつ審査しんさかいは、ふたた審査しんさ実施じっしする(41じょうの2)。このさい専門せんもんとして弁護士べんごし審査しんさ補助ほじょいん委嘱いしょくして、審査しんさおこなわなければならない(41じょうの4)。ふたたび「起訴きそ相当そうとう」と判断はんだんをした場合ばあいは、検察官けんさつかん検察けんさつ審査しんさ会議かいぎ出席しゅっせきして意見いけんべる機会きかいあたえたうえで、今度こんどは8にん以上いじょう多数たすうで「起訴きそをすべき議決ぎけつ」(起訴きそ議決ぎけつ)がされる(41じょうの6)。

強制きょうせい起訴きそ

編集へんしゅう

起訴きそ議決ぎけつされた場合ばあいは、裁判所さいばんしょによって指定していされた弁護士べんごし検察官けんさつかん職務しょくむおこな指定してい弁護士べんごしとして以下いか場合ばあいのぞいて公訴こうそ提起ていきして公判こうはん担当たんとうすることになる(41じょうの9、41じょうの10)。

  1. 被疑ひぎしゃ死亡しぼうし、また被疑ひぎしゃたる法人ほうじん存続そんぞくしなくなった場合ばあい
  2. 当該とうがい事件じけんについて、すで公訴こうそ提起ていきされその被告ひこく事件じけん裁判所さいばんしょ係属けいぞくする場合ばあい
  3. 確定かくてい判決はんけつ場合ばあい
  4. 起訴きそ対象たいしょうけい廃止はいしされた場合ばあい
  5. 起訴きそ対象たいしょうつみについて大赦たいしゃがあった場合ばあい
  6. 公訴こうそ時効じこう成立せいりつする場合ばあい
  7. 被告人ひこくにんたいして裁判さいばんけんゆうしない場合ばあい
  8. 公訴こうそ提起ていき手続てつづき規定きてい違反いはんしたため無効むこうである場合ばあい

検察けんさつ審査しんさかいによる起訴きそ議決ぎけつによる強制きょうせい起訴きそ適否てきひについて、最高裁判所さいこうさいばんしょは「刑事けいじ訴訟そしょう手続てつづき判断はんだんされるべきもので行政ぎょうせい訴訟そしょうではあらそえない」とする判断はんだんを2010ねん11月25にちしめしている[4]

審査しんさされた事件じけん

編集へんしゅう

起訴きそ不当ふとう」「起訴きそ相当そうとう議決ぎけつがされたのちで、起訴きそされた事件じけんは、2002ねんすえまでに1100けんあり、なかには懲役ちょうえき10ねんくだされたれい札幌さっぽろじゅん看護かんご殺人さつじん事件じけん)もある。また、甲山こうざん事件じけんのように、一度いちど起訴きそになったのち検察けんさつ審査しんさかい起訴きそ不当ふとう議決ぎけつけ、警察けいさつさい捜査そうさおこない、起訴きそしたが、最終さいしゅうてきには無罪むざいとなったれいもある。

  • なお、これらの事例じれいは『強制きょうせい起訴きそ制度せいど』が存在そんざいしなかった時代じだいの、事件じけん事案じあんふくまれる。

議決ぎけつ起訴きそされた事件じけん無罪むざいとなったれい

編集へんしゅう

起訴きそ不当ふとう」または「起訴きそ相当そうとう議決ぎけつが3かい以上いじょうなされたれい

編集へんしゅう

起訴きそ議決ぎけつがなされたれい

編集へんしゅう
起訴きそ議決ぎけつがなされたれい
事件じけん 起訴きそ議決ぎけつ 起訴きそ 事件じけんめい 結果けっか
2001ねん7がつ21にち 2010ねん1がつ27にち[ちゅう 1] 2010ねん4がつ20日はつか 明石あかし花火はなび大会たいかい歩道橋ほどうきょう事故じこ 2016ねん7がつ12にち最高裁さいこうさい免訴めんそ[ちゅう 2]確定かくてい
2005ねん4がつ25にち 2010ねん3がつ26にち 2010ねん4がつ23にち JR福知山ふくちやません脱線だっせん事故じこ 2017ねん6がつ13にち最高裁さいこうさい無罪むざい確定かくてい
2002ねん4がつ-5月 2010ねん7がつ1にち 2010ねん7がつ20日はつか 沖縄おきなわ公開こうかいかぶ詐欺さぎ事件じけん 2014ねん3がつ17にち最高裁さいこうさい一部いちぶ無罪むざい一部いちぶ免訴めんそ[ちゅう 3]確定かくてい
2005ねん3がつ31にち 2010ねん10がつ4にち 2011ねん1がつ31にち くがさんかい事件じけん 2012ねん11月12にち東京とうきょう高裁こうさい無罪むざい確定かくてい
2010ねん9がつ7にち 2011ねん7がつ21にち 2012ねん3がつ15にち 尖閣諸島せんかくしょとう中国ちゅうごく漁船ぎょせん衝突しょうとつ事件じけん 2012ねん5がつ17にち公訴こうそ棄却ききゃく[ちゅう 4]、2012ねん6がつ7にち指定してい弁護士べんごし取消とりけし決定けってい
2009ねん7がつ9にち 2011ねん12がつ20日はつか 2012ねん3がつ27にち 石井いしい町長ちょうちょう暴行ぼうこう事件じけん 2015ねん4がつ27にち最高裁さいこうさい科料かりょう9000えん確定かくてい
2006ねん12月9にち 2012ねん10がつ23にち 2012ねん12月12にち 鹿児島かごしまゴルフ指導しどうしゃじゅん強姦ごうかん事件じけん 2016ねん1がつ14にち最高裁さいこうさい無罪むざい確定かくてい
2008ねん5がつ27にち 2013ねん3がつ7にち 2013ねん5がつ21にち 松本まつもと柔道じゅうどう事故じこ 2014ねん4がつ30にち長野ながの地裁ちさい禁錮きんこ1ねん執行しっこう猶予ゆうよ3ねん確定かくてい
2011ねん3がつ11にち 2015ねん7がつ17にち 2015ねん9がつ15にち 福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこ 2023ねん1がつ18にち東京とうきょう高裁こうさい無罪むざい上訴じょうそちゅう
2017ねん10がつ14にち 2020ねん7がつ21にち 2020ねん10がつ2にち 東名とうめい高速こうそく夫婦ふうふ死亡しぼう事故じこ名誉めいよ毀損きそん事件じけん 2021ねん2がつ9にち公訴こうそ棄却ききゃく[ちゅう 5]
2021ねん4がつ4にち 2023ねん3がつ 2023ねん8がつ クレジットカード詐欺さぎ事件じけん 2024ねん9がつ4にち長崎ながさき地裁ちさい一部いちぶ無罪むざい懲役ちょうえき6がつ[6]

最高さいこう裁判所さいばんしょによると2024ねん9がつ3にちまでに検察けんさつ審査しんさかい議決ぎけつによって強制きょうせいてき起訴きそされたのは、全国ぜんこくで15にんとされる。[7]

ある刑事けいじ事件じけん冤罪えんざいであるとあん指摘してきした検察けんさつ審査しんさかい議決ぎけつれい

編集へんしゅう

交通こうつう事故じこでの審査しんされい

編集へんしゅう

問題もんだいてん

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かつて検察けんさつ審査しんさかいには、起訴きそする強制きょうせいりょくがないというてん問題もんだいとされていた。そこで、2009ねん平成へいせい21ねん)5がつから、検察けんさつ審査しんさかい議決ぎけつ強制きょうせいりょくたせる制度せいど導入どうにゅうされた。

審査しんさ過程かてい非公開ひこうかい
検察けんさつ審査しんさかい議事ぎじ審査しんさ過程かてい情報じょうほう公開こうかいがなされておらず、審査しんさいん個人こじん情報じょうほう保護ほごしたうえ議事ぎじろく公開こうかいすべきとする意見いけん[10]弁護士べんごしなかからえらばれる審査しんさ補助ほじょいん審査しんさいん専門せんもんてき助言じょげんおこなうが、審査しんさ補助ほじょいん発言はつげん内容ないようあやまりをチェックする方法ほうほう実質じっしつなく、審査しんさ補助ほじょいん発言はつげん疑義ぎぎがある場合ばあい会議かいぎろく当該とうがい部分ぶぶん公開こうかいなどをもとめる意見いけん[11]されている。
一方いっぽうで、起訴きそ議決ぎけつまでの審査しんさは、起訴きそいたるまでの捜査そうさおなじで密行みっこうせいもとめられるため、判断はんだん理由りゆうしるされた議決ぎけつしょ公開こうかい十分じゅうぶんとする意見いけんがある[12]。また、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくだい陪審ばいしんでは、審理しんり非公開ひこうかいになっている[12]
国家こっか訴追そつい主義しゅぎとの
国家こっか訴追そつい主義しゅぎ原則げんそくとする日本にっぽん現行げんこうほうじょう刑事けいじ訴追そつい国家こっか責任せきにんつこととなっている。訴追そつい権限けんげん一部いちぶ国民こくみん付与ふよすることによって、多数決たすうけつによる「理由りゆうなき起訴きそ」が可能かのうとなり、その審査しんさ判断はんだん基準きじゅんがあいまいであり、適正てきせい手続てつづきによらず人権じんけん不当ふとうおびやかされる危険きけんせいがあることから憲法けんぽう違反いはんのおそれがある[13][14]
また、検察けんさつ審査しんさかい行使こうしする起訴きそ権限けんげん内閣ないかく責任せきにんわないため、濫用らんようがあってもふせぎようがく、三権分立さんけんぶんりつはんする行政ぎょうせい無責任むせきにんほう制度せいどであるというむね批判ひはんもある[15][16][17]
一方いっぽうで、「内閣ないかく責任せきにんわない起訴きそ行政ぎょうせい無責任むせきにん憲法けんぽう違反いはん」という指摘してきについては、内閣ないかく責任せきにんわない起訴きそ検察けんさつ審査しんさかい強制きょうせい起訴きそ制度せいどができるまえにも裁判所さいばんしょによる司法しほうけん行使こうしとして起訴きそ判断はんだんをするづけ審判しんぱん制度せいど存在そんざい提示ていじされている[18]。また、検察けんさつ審査しんさかい強制きょうせい起訴きそについては刑事けいじ司法しほう手続てつづきなかでチェックがされる制度せいどてき枠組わくぐみとなっていると見解けんかいされた[18]
起訴きそによる不利益ふりえき問題もんだい
検察けんさつ審査しんさかいによって間違まちがった強制きょうせい起訴きそがなされた場合ばあい、いったいだれ責任せきにんをとり、だれがどのように謝罪しゃざいするのか、損害そんがい回復かいふくするための措置そちを、だれがどのようにしてやってくれるのかといった疑問ぎもんてんされている[19]
このような問題もんだいづけ審判しんぱん制度せいどにおける無罪むざい判決はんけつおなじであるとする見解けんかいもある。検察けんさつ審査しんさかい強制きょうせい起訴きそ制度せいどづけ審判しんぱん制度せいど同様どうよう逮捕たいほ勾留こうりゅうずに在宅ざいたくのまま訴追そついされることが通例つうれいため身柄みがら拘束こうそく前提ぜんていとした刑事けいじ補償ほしょうほう対象たいしょうにはならない[20]
なおもと被告人ひこくにん刑事けいじばつしたい勢力せいりょくとう故意こい客観きゃっかんてき事実じじつはんする告訴こくそおこなったり裁判所さいばんしょ偽造ぎぞう証拠しょうこ提出ていしゅつしたり証人しょうにんとして偽証ぎしょうおこなったことがあきらかになった場合ばあいは、もと被告人ひこくにん関係かんけいしゃ虚偽きょぎ告訴こくそざい証拠しょうこ偽造ぎぞうざい証拠しょうこ変造へんぞうざい偽証罪ぎしょうざい告訴こくそをして当事とうじしゃ刑事けいじばつ対象たいしょうとしたり民事みんじ訴訟そしょう提起ていきして損害そんがい賠償ばいしょう請求せいきゅうすることで責任せきにんらせることは可能かのうである。
訴追そつい対象たいしょうしゃ弁明べんめい
検察けんさつ審査しんさかい制度せいどでは「判断はんだんするひとに、被疑ひぎしゃ弁明べんめい機会きかいもなく、直接ちょくせついぶんいてもらえない状態じょうたい起訴きそ議決ぎけつになってしまう」という批判ひはんがある[21]
それについては日本にっぽん検察けんさつ審査しんさかいでは起訴きそ処分しょぶんまえ検察官けんさつかんとう被疑ひぎしゃ調しらべる過程かてい作成さくせいされた否認ひにん調書ちょうしょ閲覧えつらんできることや被疑ひぎしゃ上申じょうしんしょ提出ていしゅつするというかたちで、被疑ひぎしゃのいいぶんいてもらうことは可能かのうとする意見いけんがある。
またアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくだい陪審ばいしんでもほとんどの場合ばあい被疑ひぎしゃには出席しゅっせきけん供述きょうじゅつけんはないまま起訴きそされている。被疑ひぎしゃ出席しゅっせきけん供述きょうじゅつけんみとめているれい少数しょうすうであり、また出席しゅっせきした場合ばあい自己じこまけざい拒否きょひ特権とっけん放棄ほうきしたものとされ、だい陪審ばいしんからの質問しつもんには証言しょうげん拒絶きょぜつけん制限せいげんされうそをついた場合ばあい偽証罪ぎしょうざい適用てきようされることから、出席しゅっせきけんがある場合ばあいでも被疑ひぎしゃ出席しゅっせきしない事例じれいおおい。

一覧いちらん

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全国ぜんこく検察けんさつ審査しんさ協会きょうかい連合れんごうかい

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全国ぜんこく検察けんさつ審査しんさ協会きょうかい連合れんごうかいとは検察けんさつ審査しんさかい審査しんさいんとうにより結成けっせいされた組織そしきであり、それぞれの支部しぶごとに「検察けんさつ審査しんさ協会きょうかいたんきょう」が設立せつりつされている。どうかいのサイトによると「全国ぜんこくてき情報じょうほう収集しゅうしゅう伝達でんたつと、統一とういつてき広報こうほう、グッズの作成さくせい頒布はんぷなど幅広はばひろ広報こうほう啓蒙けいもう活動かつどう」をおも役割やくわりとしている。

テーマにした作品さくひん

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 3かい起訴きそ相当そうとう議決ぎけつのちで「起訴きそ議決ぎけつ」(正確せいかくには検察けんさつ審査しんさかい強制きょうせい起訴きそ制度せいど施行しこうまえに2かい起訴きそ相当そうとう議決ぎけつをし、検察けんさつ審査しんさかい強制きょうせい起訴きそ制度せいど施行しこうに1かい起訴きそ相当そうとう議決ぎけつをしたのちで「起訴きそ議決ぎけつ」)。
  2. ^ 共犯きょうはんとの共謀きょうぼう認定にんていしないかたちでの公訴こうそ時効じこう成立せいりつみとめたうえでの免訴めんそであり実質じっしつてき無罪むざい
  3. ^ 公訴こうそ時効じこう成立せいりつ認定にんていしたもの。
  4. ^ 被告人ひこくにん外国がいこく在住ざいじゅうし、起訴きそじょう送付そうふできないことによるもの。
  5. ^ 2021ねん1がつ22にち被告人ひこくにん死亡しぼうしたことによるもの。

出典しゅってん

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  1. ^ 起訴きそ相当そうとう起訴きそ不当ふとう議決ぎけつ事件じけんはら起訴きそ理由りゆうべつ事後じご措置そち”. 平成へいせい19年度ねんど犯罪はんざい白書はくしょ. 法務省ほうむしょう. 2009ねん2がつ2にち閲覧えつらん
  2. ^ 刑事けいじ訴訟そしょうほうとう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつ平成へいせいじゅうろくねん法律ほうりつだいろくじゅうごう”. 司法しほう制度せいど改革かいかく推進すいしん本部ほんぶ. 首相しゅしょう官邸かんてい. 2005ねん12月6にち閲覧えつらん
  3. ^ 検察けんさつ審査しんさかい起訴きそ相当そうとう」2かい起訴きそ議決ぎけつ法的ほうてき拘束こうそくりょく. 朝日新聞あさひしんぶん. (2009ねん5がつ19にち). オリジナルの2009ねん5がつ22にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090522151058/http://www.asahi.com/national/update/0519/TKY200905180395.html 2009ねん5がつ19にち閲覧えつらん 
  4. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょだいいちしょう法廷ほうてい決定けってい 平成へいせい22ねん11月25にち みんしゅうだい64かん8ごう1951ぺーじ平成へいせい22(くだりト)63、『執行しっこう停止ていし申立もうした却下きゃっか決定けっていたいする抗告こうこく棄却ききゃく決定けっていたいする特別とくべつ抗告こうこくおよ許可きょか抗告こうこく事件じけん』。
  5. ^ もと兵庫ひょうご県議けんぎ野々村ののむら被告ひこく裁判さいばん神戸こうべ新聞しんぶん連載れんさい特集とくしゅう
  6. ^ 魚拓ぎょたく”. ウェブ魚拓ぎょたく. 2024ねん9がつ18にち閲覧えつらん
  7. ^ 魚拓ぎょたく県内けんないはつ強制きょうせい起訴きそ 被告ひこく懲役ちょうえき6かげつ判決はんけつ 一部いちぶ無罪むざいに|NHK 長崎ながさきけんのニュース”. ウェブ魚拓ぎょたく. 2024ねん9がつ18にち閲覧えつらん
  8. ^ 検察けんさつ、4ぶんの1を「一転いってん起訴きそ」 交通こうつう事故じこ不服ふふくもうて。”. 47NEWS. 共同通信きょうどうつうしん (全国ぜんこく新聞しんぶんネット). (2010ねん12月26にち). オリジナルの2010ねん12月29にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101229223620/http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122601000288.html 2017ねん10がつ24にち閲覧えつらん 
  9. ^ 渡辺わたなべおさむ (2010ねん7がつ14にち). “■ひき事件じけんけんしん検察庁けんさつちょう姿勢しせい : ほう刑事けいじ裁判さいばん言語げんごかんがえる”. 2014ねん4がつ7にち閲覧えつらん
  10. ^ 衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいんかい. だい176かい国会こっかい. 12 October 2010. 2011ねん2がつ3にち閲覧えつらん川内かわうち博史ひろふみ議員ぎいん質問しつもん
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  13. ^ ごうはら信郎のぶお櫻井さくらい敬子けいこ. “記者きしゃレク]検察けんさつ審査しんさかい決議けつぎなに問題もんだい”. The JOURNAL. インサイダー. 2011ねん2がつ3にち閲覧えつらん
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  16. ^ 播磨はりま益夫ますお (2010ねん10がつ26にち). “わたし視点してん”. 朝日新聞あさひしんぶん 
  17. ^ 参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかい. だい176かい国会こっかい. 26 November 2010. 2011ねん2がつ3にち閲覧えつらんもりゆうこ議員ぎいん質問しつもん
  18. ^ a b 参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかい. だい176かい国会こっかい. 26 November 2010. 2012ねん2がつ17にち閲覧えつらん法務大臣ほうむだいじん答弁とうべん
  19. ^ これでいいのか、検察けんさつ審査しんさかい”. 江川えがわ紹子ジャーナル. 2011ねん2がつ3にち閲覧えつらん
  20. ^ “「人民じんみん裁判さいばん」の危惧きぐ現実げんじつに 相次あいつ無罪むざい被告ひこく負担ふたんおおきく”. 産経新聞さんけいしんぶん. (2019ねん5がつ17にち). https://www.sankei.com/article/20190517-445PLKHPMNJ5ZGWDCI7YVAPPAI/2/ 2022ねん5がつ4にち閲覧えつらん 
  21. ^ 落合おちあい洋司ようじ [@yjochi] (2011ねん1がつ31にち). "検察けんさつ審査しんさかい制度せいど趣旨しゅし自体じたい否定ひていしようとはおもわないが". X(きゅうTwitter)より2011ねん10がつ15にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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