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トライク - Wikipedia

トライク

ウィキメディアの曖昧あいまい回避かいひページ

トライクは「さんりんもの」という意味いみ表現ひょうげんであり、さまざまな分野ぶんやさんりん車種しゃしゅが「トライク」とばれている。

  • 馬車ばしゃ: うまかれた3りんもの三輪さんりん馬車ばしゃ1828ねんより存在そんざい[1]
  • 自転車じてんしゃ: ペダルでこぐ3りんもの(1868ねん以降いこう存在そんざいしていたことが確認かくにんされている[1])。
    • 車輪しゃりんが2つでなく3つの自転車じてんしゃ[2]三輪さんりん自転車じてんしゃ[3]
    • 幼児ようじようの(前輪ぜんりんをペダルで直接ちょくせつ駆動くどうする)3りんしゃ
  • 航空機こうくうき: さんりんのウルトラライトプレーン。
  • 自動車じどうしゃ: 原動機げんどうきき(エンジンき)のさんりんもの

「tri トライ」の語源ごげんは、「3」を意味いみする ラテン語らてんごの「tres」「tria」やギリシアの「treis」「trias」である[4]。cycleの語源ごげんは「周期しゅうきてき回転かいてんするもの」という意味いみである[5]

ほん記事きじでは「トライク」とばれるもの全般ぜんぱんあつかう。とく原動機げんどうきつきの3りんものについて詳細しょうさい解説かいせつする。

ペダルでこぐさんりんもの

編集へんしゅう
 
TAYLORTRIKE テイラートライク (2008ねん

冒頭ぼうとう定義ていぎでも解説かいせつしたように、ペダルでこぐトライクは1868ねん以降いこう存在そんざいしていたことが確認かくにんされている。したに1885ねんのものの写真しゃしん掲載けいさいしておく。

原動機げんどうきつきのさんりんもの

編集へんしゅう

原動機げんどうきエンジン)がついた、3つの車輪しゃりん車両しゃりょう中心ちゅうしんせんたいして左右さゆう対称たいしょう二等辺三角形にとうへんさんかっけい配置はいちされたものである。(なお、日本にっぽん一部いちぶひとによって「さんりんバイク」とばれることもあるが、「バイク」はあくまで「りんもの」という意味いみなので、「さんりんバイク」は「さんりんの、りんもの」という矛盾むじゅんした表現ひょうげんになる)。

いくつか分類ぶんるいがあり、前輪ぜんりんが2りんのちが1りんのトライクはぎゃくトライク、リバーストライクと分類ぶんるいされる。オートバイのように車体しゃたいかたむけることできるものはリーニングトライクと分類ぶんるいされる。そして、車体しゃたいかたむけることができ、かつ前輪ぜんりんが2りんのちが1りんのトライクはリーニングリバーストライクと分類ぶんるいされる。

日本にっぽん国外こくがいではエンジンづけさんりんものは「さんりんもの」というカテゴリで一本いっぽんされてあつかわれることがおおい。

一方いっぽう日本にっぽんではさんりんもの法体ほうたいけいがかなり混乱こんらんしてしまっている。屋根やねつきと屋根やねしで分類ぶんるいさきことなっており、屋根やねつきで後部こうぶ荷台にだいになっている貨物かもつ運搬うんぱんようのものはむかしからその存在そんざいみとめられ「オートさんりん」ともばれているが、屋根やねしで左右さゆう対称たいしょうのもののは法体ほうたいけいから当初とうしょ排除はいじょされてしまっていて法的ほうてきに(一応いちおうみとめられたのはのちになってのことである。この日本にっぽん法体ほうたいけい混乱こんらん貿易ぼうえき障壁しょうへきともなってきた歴史れきしがある(後述こうじゅつ)。

りん自転車じてんしゃ普及ふきゅうするとやがてペダルを苦労くろうらそうと自転車じてんしゃ原動機げんどうきをつけたもの(=原動機げんどうききの自転車じてんしゃ)をつくひとてきたように、さんりん自転車じてんしゃがあればそれのペダルを苦労くろうらすためにそれに原動機げんどうきをつける、ということもおこなわれるようになる。

はじめて市販しはんされた試作しさくしゃ実験じっけんしゃ規模きぼのものをのぞ場合ばあいは)原動機げんどうきつきのさんりんもの1895ねんフランスド・ディオン・ブートンによる、ド・ディオン・ブートン・トライシクル(フランス語ふらんすご: De Dion-Bouton tricycle)とされる。この製品せいひん商業しょうぎょうてき成功せいこうおさめ、これを模倣もほうした類似るいじ製品せいひんが、各国かっこく多数たすう製作せいさくされた。ド・ディオン・ブートン・トライシクルの模倣もほうしゃアメリカでもE・R・トーマス・モーター、(英語えいご: E.R. Thomas Motor Company)などによって製造せいぞうされた。

 
ハーレーダビッドソン・サービカー

米国べいこくハーレーダビッドソン以下いか、H-Dしゃりゃくす)は1932ねんから1972ねんまでハーレーダビッドソン・サービカー英語えいご: Harley-Davidson Servi-Car)を製造せいぞうしていたが、これは1932ねんしきサイドバルブ750ccのRがたをベースにしたもので、どう装置そうちきののち2りん駆動くどうする構成こうせいであった。1めい乗車じょうしゃで、こうじくうえおおきな荷台にだいもうけたシャシは、ハーレーダビッドソン・サービカーは自動車じどうしゃ整備せいび業者ぎょうしゃ車両しゃりょう回送かいそう業務ぎょうむようとして企画きかくされ、小口おぐち配送はいそう移動いどう販売はんばい警察けいさつけいら、ひろ敷地しきち施設しせつないでの連絡れんらくやメンテナンスなどの業務ぎょうむで、軽便けいべん手軽てがる移動いどう手段しゅだんとして利用りようされた。当初とうしょ実用じつようしゃであった戦後せんごアメリカのトライクであったが、1960年代ねんだい後期こうきから1970年代ねんだいにかけて、これらをカスタマイズして個性こせいてきものとしてしたしむ文化ぶんか確立かくりつした。

 
トライクのATV。オフロード走行そうこうではトライクでは転倒てんとう事故じこがあまりにおおいので、ATVようトライクの製造せいぞう中止ちゅうしになり、4りんしゃにとってかわられた。

1990年代ねんだいまでのぜん地形ちけい対応たいおうしゃ(ATV)はトライクが一般いっぱんてきで(日本にっぽん本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう製造せいぞうし「ATC(ALL TERRAIN CYCLES)」という通称つうしょう販売はんばいしていた)、しかし転倒てんとう事故じこおおく、死傷ししょうしゃて、アメリカでは訴訟そしょう発展はってんし、さんりんのATVは急速きゅうそく衰退すいたいした(日本にっぽんのオートバイメーカーもさんりんのATVの生産せいさんめ、すべて、安定あんていせいよんりんATVの生産せいさんえた)。

トライクはみちなき荒地あれち舗装ほそうオフロード)を走行そうこうすることを想定そうていすると安定あんていせいわるすぎて危険きけんものだが、しっかりと舗装ほそうされたたいらな道路どうろ走行そうこうするくらいならば十分じゅうぶん安定あんていせいがあり、世界せかいてきにはそういった用途ようとたいらな舗装ほそう走行そうこう)のために購入こうにゅうして乗車じょうしゃしている人々ひとびと相当そうとうすうおり、メーカーも相当そうとうすうある。現在げんざい世界せかいのトライクメーカーについては末尾まつびの「#メーカー」のふし参照さんしょうのこと。

 
BRPしゃのカンナムスパイダー

なお2007ねんよりカナダのボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツBRPカンナムスパイダーというトライクを製造せいぞうしており、前輪ぜんりん2りんこう1りんの「リバーストライク」であるが「Yフレーム設計せっけい」という構造こうぞうによりそれを実現じつげんしており、しかも「スタビリティコントロール」もそなえることでノーマルトライクよりもすぐれたコーナリング性能せいのうそなえ、さらに(よんりん自動車じどうしゃ普及ふきゅうしているがオートバイやトライクでは一般いっぱんてきではない)アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)やクルーズコントロールなどもそなえたもので、2009ねん5がつまでに12,500だいれその販売はんばいすうもトライクとしては比較的ひかくてきおおきいのだが、「購入こうにゅうしゃの27%はそれまでにオートバイにったことがない」「購入こうにゅうしゃの21%が女性じょせい」というデータがあり、購入こうにゅうしゃ使用しようしゃ)の特性とくせい従来じゅうらいのトライクとはことなっている。

日本にっぽん

1930年代ねんだい~1950年代ねんだい当時とうじ日本にっぽんはまだ発展はってん途上とじょうで、世界せかい一般いっぱんてきなサイズのくるま購入こうにゅうすることはむずかしかった。日本にっぽんのメーカーもその事情じじょう考慮こうりょして、部品ぶひんすうすくなく、ちいさくて使用しようする金属きんぞくりょうすくなく、安価あんかにできるオートさんりん製造せいぞう販売はんばいした。それは歓迎かんげいされ 結構けっこう割合わりあいれた。戦後せんご復興ふっこうささえる輸送ゆそう手段しゅだんとしてももちいられた。なおオートさんりんよんりんしゃくらべて不安定ふあんていで、積載せきさいするとしばしば転倒てんとう事故じここした。その日本にっぽん戦後せんご高度こうど成長せいちょうむかえ、日本人にっぽんじん平均へいきん収入しゅうにゅう上昇じょうしょうし、もうすこくるまえるようになり、転倒てんとう事故じこおおくて「危険きけん」おまけに「やすっぽい」、といったイメージの三輪車さんりんしゃけてよんりんしゃえらぶようになり、オートさんりん自動車じどうしゃ新車しんしゃ市場いちばから徐々じょじょかずらし、しばらくして日本にっぽん道路どうろからほぼ姿すがたした。

日本にっぽんの1930年代ねんだい〜1950年代ねんだいのオートさんりん隆盛りゅうせいよりすこ、1960年代ねんだい~1970年代ねんだい米国べいこくではカスタマイズが流行はやっていたハーレーダビッドソン・サービスカーがやがて日本にっぽんにもまれるようになり、日本にっぽん一部いちぶのカスタマイズしゃきのものたちのあいだで、これが流行りゅうこうした(1930~1950ねんのオートさんりん用途ようと実用じつよう一点張いってんばりであったのにたいして、こちらはほぼ純粋じゅんすいな「あそび」や「趣味しゅみ」の世界せかいである)。ハーレーダビッドソン・サービスカーの製造せいぞうられてからは、わりに(おもにH-Dしゃ以外いがいの)2りんオートバイののち部分ぶぶん改造かいぞうしてトライクにすることをたのしむ人々ひとびとてきた。四輪よんりん自動車じどうしゃのエンジンやトランスミッションをこうじくじょういて、その前方ぜんぽうにオートバイと同様どうよう乗車じょうしゃ装置そうち前輪ぜんりん配置はいちするシャシ構成こうせいのものもある。

その日本にっぽんでは、バイクをトライクに改造かいぞうする店舗てんぽなが年月としつきをかけてゆっくりとえ、また北米ほくべい流行りゅうこうしたものも細々こまごま輸入ゆにゅうされる、という状況じょうきょうにあった。

 
ヤマハ・トリシティ
 
ヤマハ・NIKEN

日本にっぽん全体ぜんたい公道こうどうじょうでは、トライクの走行そうこう台数だいすう割合わりあい非常ひじょうちいさい状況じょうきょうつづいていた。2007ねんにはヤマハがオートバイの車体しゃたいよんりんそなえたコンセプトカー「ヤマハ・テッセラクト」を発表はっぴょうした。この車体しゃたいはスイングアームにより車体しゃたい車輪しゃりんかたむ機構きこうそなえていた。

2008ねん-2009ねんころから、イタリアのピアッジオ・MP3輸入ゆにゅう販売はんばいされるようになった。日本にっぽんのトライク普及ふきゅうじょうきょうおおきく変化へんかしはじめたのは日本にっぽん大手おおてメーカーの正式せいしき参入さんにゅうによってであり、2014ねん3がつにヤマハがトリシティ発表はっぴょうし、2014ねん9がつ販売はんばい開始かいしから同年どうねん12がつまでの4かげつ出荷しゅっか台数だいすうが5,666だいとなり、「125cc以下いかりん」の2014ねん年間ねんかん出荷しゅっか台数だいすうではシグナスいでだい4、という状況じょうきょうで、現在げんざい日本にっぽん公道こうどうじょう走行そうこうするトライクの割合わりあいえつつある。またヤマハは大型おおがたのリーニング・リバース・トライク(リバースがたで、かたむけることができるトライク)であるNIKEN開発かいはつし、2018ねん9がつ受注じゅちゅう開始かいしし2018ねんまつ発売はつばいした。2016ねん3がつにはトライクファクトリージャパン株式会社かぶしきがいしゃJAPTEC)が、日本にっぽんでははつ横並よこならにんりリバーストライクである1it開発かいはつ発売はつばいし、フェラーリなどを手掛てがけたデザイナーがデザインに参画さんかくしていることも話題わだいび、ここからトライクブームが一気いっき加速かそくした。

長所ちょうしょ短所たんしょ

編集へんしゅう

長所ちょうしょ

編集へんしゅう
  • りんのオートバイと比較ひかくすると、停車ていしゃちゅうやごく低速ていそくでも自立じりつするため、停車ていしゃちゅうにスタンドや運転うんてんしゃあし車体しゃたいささえる必要ひつようがなく、低速ていそく走行そうこう容易よういである。また、停車ていしゃあしささえる必要ひつようがないため、屋根やねやドアなどの運転うんてんしゃおお構造こうぞうそなえることができる。
  • りんのオートバイを運転うんてんすることが困難こんなん身体しんたい障害しょうがいしゃ手軽てがるれるものとしても注目ちゅうもくされている。
  • りんのオートバイより積載せきさい能力のうりょく安定あんていせいすぐれているのと同時どうじに、よんりん自動車じどうしゃよりも小回こまわりがくことから、マラソン駅伝えきでん競走きょうそうのテレビ中継ちゅうけいようカメラの搬送はんそうもちいられる場合ばあいや、電動でんどうのものが空港くうこうだい規模きぼ駅舎えきしゃないにおける旅客りょかく従業じゅうぎょういん移動いどうけい貨物かもつ配送はいそう使用しようされる場合ばあいがある。
  • 日本にっぽんでは普通ふつう自動車じどうしゃ免許めんきょじゅん中型ちゅうがた自動車じどうしゃ免許めんきょ中型ちゅうがた自動車じどうしゃ免許めんきょ大型おおがた自動車じどうしゃ免許めんきょ運転うんてんでき、自動じどうりんしゃ免許めんきょ必要ひつようとしない(後述こうじゅつ特定とくていりんしゃ該当がいとうする場合ばあいのぞく)。

短所たんしょ

編集へんしゅう
  • 旋回せんかいよんりんしゃ比較ひかくして安定あんていせい限界げんかいひくい。車体しゃたいかたむけることが不可能ふかのうなものはりんしゃよう重心じゅうしん移動いどう出来できない。
  • ぜん1りん2りんのものはななまえちからよわい。とく旋回せんかいちゅうブレーキ使つかった場合ばあい制動せいどうによる慣性かんせいちから遠心えんしんりょく合成ごうせいによりななまえちからはたらき、ぜん1りんではよこ方向ほうこうりがかず内側うちがわがる。おおくはハンドルとブレーキをもどせば(もしくは重心じゅうしん移動いどう可能かのうなら)けられるが、ハンドルをりパニックブレーキをかけることでより回転かいてん転倒てんとうする。三輪さんりんぜん地形ちけい対応たいおうしゃ場合ばあいには旋回せんかい以外いがいにもくだ斜面しゃめんでのきゅう制動せいどうまた前輪ぜんりんくぼみにはままることで、重心じゅうしんたかくサスペンションがやわらかいためノーズがおおきくしずみ、一気いっきなな回転かいてんする。サイドカーであまり問題もんだいにされないのはつめの車輪しゃりんよこはなれているので横転おうてんしにくいことかんがえられる。
  • ぜん2りん1りんのものは、ぜん2りんくら1りんのグリップりょくちいさいものがおおく、とく自動車じどうしゃタイプのもの(さんりん自動車じどうしゃ)は旋回せんかいにリヤがすべやすい。
  • りんのオートバイよりも車体しゃたいおもく、電力でんりょく燃料ねんりょうといった運用うんようようするエネルギー消費しょうひりょうおおい。また、くるまはば比較ひかくしてひろいためせま場所ばしょ通行つうこうできない。
  • 高速こうそく道路どうろさい高速度こうそくどは80km/hでバイクより20km/hひくい。

各国かっこく法規ほうきによるあつか

編集へんしゅう

香港ほんこんでは、「機動きどう三輪車さんりんしゃ免許めんきょ」ですべてのエンジン三輪車さんりんしゃ運転うんてんできる。「機動きどう三輪車さんりんしゃ免許めんきょ」で、サイドカーも、屋根やねしのエンジン三輪車さんりんしゃも、屋根やねりのエンジン三輪車さんりんしゃも、すべての三輪車さんりんしゃ運転うんてんできる。

中国ちゅうごくでは、「普通ふつうさんりんたくしゃ免許めんきょ」ですべてのエンジン三輪車さんりんしゃ運転うんてんできる。日本にっぽんのように排気はいきりょう屋根やねくるましつ有無うむで、強引ごういん既存きそん複数ふくすう分類ぶんるいけてしまう(んでしまう)、ということはおこなわれていないので、普通ふつうさんりんたくしゃ免許めんきょでサイドカーをふくめすべての三輪車さんりんしゃ運転うんてんできる。

日本にっぽん法規ほうきにおけるあつか

編集へんしゅう
 
中国ちゅうごく三輪車さんりんしゃ北京ぺきん瑠璃るりしょう)。この車両しゃりょうくるましつゆうするため、日本にっぽんでは「さんりん自動車じどうしゃ登録とうろくである。
 
リアエンジン・リアドライブ(RR)自動車じどうしゃ原動機げんどうき駆動くどう装置そうち流用りゅうようし、オートバイさま前輪ぜんりん懸架けんか操舵そうだ装置そうちわせた三輪車さんりんしゃ日本にっぽんでは(くるしい措置そちだが、さんりんにもかかわらず)「自動じどうりんしゃ」に分類ぶんるいされる。

日本にっぽん法規ほうきでのあつかいは複雑ふくざつになっている。

日本にっぽん行政ぎょうせいは、昭和しょうわ26ねん道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほう制定せいていおよび昭和しょうわ35ねん道路どうろ交通こうつうほう制定せいてい当時とうじ左右さゆう対称たいしょうでかつ屋根やねさんりんのオートバイを想定そうていしなかった。りょうほう想定そうていがいとのさんりんオートバイは長年ながねん法的ほうてきには考慮こうりょがいものであり、排気はいきりょう250cc以上いじょう車両しゃりょう小型こがた自動車じどうしゃうち乗用車じょうようしゃ区分くぶん貨物かもつしゃ区分くぶんなど、陸運りくうん支局しきょくにおいても判断はんだんことなるじれ状態じょうたいとなってしまっていた。このような状況じょうきょうにおいて国外こくがいから貿易ぼうえき障壁しょうへきであるとの指摘してきけ、ほう改正かいせいにより現状げんじょう是正ぜせいおこなはこびとなった。しかしながらそのさいにいわば原動機げんどうきづけ三輪車さんりんしゃのようなわく新設しんせつすることはなく、既存きそん二輪車にりんしゃわく定義ていぎとしてめることで対応たいおうした。結果けっかとして車両しゃりょう外観がいかん三輪車さんりんしゃであるが法的ほうてき二輪車にりんしゃとしてあつかわれる車両しゃりょうや、車両しゃりょう改造かいぞう内容ないようによって登録とうろくわく複数ふくすう該当がいとうする車両しゃりょうや、分解ぶんかい不可能ふかのう三輪車さんりんしゃであるが要求ようきゅうされる技能ぎのうてき二輪車にりんしゃとしてみとめられる車両しゃりょう存在そんざいすることになった。また、三輪みわ形状けいじょう車両しゃりょうであっても荷台にだいゆうする貨物かもつようのものは「小型こがたさんりん自動車じどうしゃ」(6ナンバー登録とうろく)としてあつかわれ、乗員じょういんくるましつおおわれず、運転うんてんせきがまたがりしき座席ざせきでバーハンドルをそなえた車両しゃりょうが「自動じどうりんしゃ」に分類ぶんるいされている。

二輪車にりんしゃとしてあつかわれるかは目視もくしでは判別はんべつしにくく、普通ふつう自動車じどうしゃとしてあつかわれる車両しゃりょうりん免許めんきょ必要ひつよう車両しゃりょう誤認ごにん運転うんてんしゅ逮捕たいほした事例じれいもある[6]

三輪さんりんさんりん自動車じどうしゃなされるれい
モーガン・3ホイーラー
さんりんにもかかわらず、日本にっぽん法規ほうきじょうは「二輪車にりんしゃ」に分類ぶんるいされるれい
ホンダ・ゴールドウイング改造かいぞうした車両しゃりょう
ハーレーダビッドソンがサービスカーとして製造せいぞうした車両しゃりょう
  • 道路どうろ交通こうつうほう
    • 普通ふつう自動車じどうしゃじゅんずるものとしてあつかわれ、運転うんてん免許めんきょしょう普通ふつう免許めんきょ以上いじょう必要ひつよう大型おおがた特殊とくしゅ免許めんきょ二輪にりん免許めんきょでは運転うんてん不可ふか
      • 一般いっぱんどうでの法定ほうてい最高さいこう速度そくどは60km/h。
      • 高速こうそく道路どうろでの法定ほうてい最高さいこう速度そくど[8] 、平成へいせい11ねん7がつ16にち以降いこう登録とうろく区分くぶんがわしゃづけオートバイに分類ぶんるいされたことから、くるま検証けんしょうに「がわしゃづけオートバイ」と記載きさいされている車両しゃりょうについては、平成へいせい12ねん道路どうろ交通こうつうほう改正かいせいともな法定ほうてい最高さいこう速度そくどは100km/hになり、車検しゃけんしょう登録とうろく区分くぶんが3りん自動車じどうしゃ車両しゃりょう従来じゅうらいどおり80km/hであるとの誤解ごかい蔓延まんえんしているが(実際じっさい都道府県とどうふけん警察けいさつわせても間違まちがった回答かいとうをされることがある)警察庁けいさつちょうによりこの登録とうろく区分くぶん道路どうろ交通こうつうほうおよぶものではないとの通達つうたつており、すべてのトライクはさんりん普通ふつう自動車じどうしゃ区分くぶんの80km/hであるとこに注意ちゅうい必要ひつようである。[2]
      • ヘルメット着用ちゃくよう義務ぎむはない。ただし、バイクとおなじくからだ露出ろしゅつして運転うんてんすることにはわりないので、安全あんぜんのため極力きょくりょく着用ちゃくようしたほうがい。
    • ただし50cc以下いかのものは上記じょうきにかかわらず規制きせいことなる。[9]
    • さらに上記じょうきかかわらず、以下いか項目こうもくすべたす車両しゃりょう特定とくていりんしゃとして自動じどうりんしゃあつかいとなり、普通ふつう免許めんきょでは運転うんてんできずりん免許めんきょ必要ひつようとなる(ヘルメット着用ちゃくよう義務ぎむあり)[10]
      • 3車輪しゃりんそなえるもの
      • 車輪しゃりん車両しゃりょう中心ちゅうしんせんたいして左右さゆう対称たいしょう位置いちそなえられているもの
      • どう一線いっせんじょう車軸しゃじくにおける車輪しゃりん接地せっち中心ちゅうしん間隔かんかくが460 mm 未満みまんであるもの
      • 車輪しゃりんおよび車体しゃたい一部いちぶ、または全部ぜんぶ傾斜けいしゃして旋回せんかいする構造こうぞうゆうするもの
  • その
    • 高速こうそく道路どうろなど有料ゆうりょう道路どうろ料金りょうきん道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほうによるため、オートバイあつかいでけい料金りょうきんとなる(通行つうこう可能かのう車種しゃしゅかぎる)。

ほう改正かいせい経緯けいい

編集へんしゅう

当初とうしょ、50ccをえるさんりん自動車じどうしゃがわしゃづけのぞく)は車検しゃけんや、登録とうろくのために印鑑いんかん証明しょうめい添付てんぷ車庫しゃこ証明しょうめい必要ひつようであった。やがてトライクの法的ほうてき位置付いちづけが海外かいがいメーカーなどから関税かんぜい障壁しょうへきとして問題もんだいされるようになり、市場いちば開放かいほう問題もんだい苦情くじょう処理しょり体制たいせい(OTO)への提訴ていそがきっかけで[よう出典しゅってん]1999ねん平成へいせい11ねん)に運輸省うんゆしょうげん国土こくど交通省こうつうしょう)から「50ccちょう自動じどう三輪車さんりんしゃ道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほううえではがわしゃづけりんしゃとし、道路どうろ交通こうつうほううえでは普通ふつう自動車じどうしゃとみなす」という見解けんかいされた。これにより同年どうねん7がつ16にち以降いこうりん小型こがた自動車じどうしゃおよびりん軽自動車けいじどうしゃ分類ぶんるいされたため、印鑑いんかん証明しょうめい車庫しゃこ証明しょうめい不要ふようになり、ナンバープレート自賠責しばいせき二輪車にりんしゃに、自動車じどうしゃぜい軽自動車けいじどうしゃぜい市町村しちょうそんぜいに、運転うんてん免許めんきょ普通ふつう自動車じどうしゃ免許めんきょ以上いじょう必要ひつようであると明確めいかくされた。

現在げんざい7ナンバーで運行うんこうちゅうのものにあっては申請しんせいがないかぎ従前じゅうぜんあつかいが適用てきようされる。従前じゅうぜんあつかいでは登録とうろく制度せいど適用てきようされるため、移転いてん登録とうろくさい印鑑いんかん登録とうろく証明しょうめいしょ車庫しゃこ証明しょうめい添付てんぷ必要ひつようになる。申請しんせいがあった場合ばあいりんへの変更へんこう可能かのうであるが、一旦いったん一時いちじ抹消まっしょう登録とうろく」をすることが必要ひつようで、二輪にりんとしての新規しんき検査けんさとなる。

しょ経費けいひ差異さいつぎのようなものがげられる。

  • 自動車じどうしゃぜい
    • 三輪みわ登録とうろく・6,000えん/とし都道府県とどうふけんぜい) → りん小型こがた自動車じどうしゃ届出とどけで・4,000えん/とし市町村しちょうそんぜい
  • 自動車じどうしゃ重量じゅうりょうぜい
    • 三輪みわ登録とうろく・5,000えん/とし車輌しゃりょう重量じゅうりょう0.5t以下いか) → りん小型こがた自動車じどうしゃ届出とどけで・2,200えん/とし小型こがたりん
  • 自賠責しばいせき保険ほけんりょう
    • 三輪みわ登録とうろく・22,470えん/24かげつりん小型こがた自動車じどうしゃ届出とどけで・13,400えん/24かげつ

二輪車にりんしゃとみなされるトライク

編集へんしゅう

2008ねん10月、一部いちぶのトライクにたい自動じどうりんしゃ保安ほあん基準きじゅん適用てきようするむね基準きじゅん改正かいせい公示こうじされた。

道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう保安ほあん基準きじゅんとう一部いちぶ改正かいせいについて 平成へいせい20ねん10がつ15にち (PDF)
国土こくど交通こうつうしょうでは、自動車じどうしゃ安全あんぜん環境かんきょう基準きじゅん拡充かくじゅう強化きょうかすすめるとともに、自動車じどうしゃ安全あんぜん環境かんきょう性能せいのう確保かくほかんする国際こくさいてき整合せいごうせいはかるため、平成へいせい10ねんに「国連こくれん車両しゃりょうとう型式けいしき認定にんてい相互そうご承認しょうにん協定きょうてい」に加入かにゅうし、これにもとづく規則きそく協定きょうてい規則きそく)について段階だんかいてき採用さいようすすめているところです。(中略ちゅうりゃく)また、近年きんねん開発かいはつされたぜんりんこういちりんゆうする一定いってい要件ようけんたす自動車じどうしゃについて、基準きじゅん適用てきよう整理せいりし、りん自動車じどうしゃ基準きじゅん適用てきようすることとしました。
3車輪しゃりんゆうする自動車じどうしゃ適用てきようする保安ほあん基準きじゅん細目さいもく告示こくじだい2じょうの2関係かんけい (PDF)

改正かいせい概要がいよう

3車輪しゃりんゆうする自動車じどうしゃまた原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃであって、左右さゆう車輪しゃりん間隔かんかくが460mm未満みまんであるなどの一定いってい構造こうぞうゆうするものは、二輪車にりんしゃ保安ほあん基準きじゅん適用てきようします。一定いってい構造こうぞうとしてつぎ要件ようけん規定きていします。

  • 3車輪しゃりんそなえるもの
  • 車輪しゃりん車両しゃりょう中心ちゅうしんせんたいして左右さゆう対称たいしょう位置いちそなえられているもの
  • どう一線いっせんじょう車軸しゃじくにおける車輪しゃりん接地せっち中心ちゅうしん間隔かんかくが460mm未満みまんであるもの
  • 車輪しゃりんおよ車体しゃたい一部いちぶまた全部ぜんぶ傾斜けいしゃして旋回せんかいする構造こうぞうゆうするもの

適用てきよう時期じき

施行しこうより適用てきようします。

 
2009ねん9がつ1にち免許めんきょ区分くぶん改正かいせい一部いちぶさんりん自動車じどうしゃ 構造こうぞう図説ずせつ
 
特定とくていりんしゃ該当がいとうするヤマハ・トリシティ

この改正かいせいにより基準きじゅん適用てきようされる車両しゃりょうは、車検しゃけんにおける保安ほあん基準きじゅん自動じどうりんしゃ同一どういつになり、車両しゃりょう常時じょうじ点灯てんとうなどが必要ひつようとなる。現時点げんじてんでの該当がいとうしゃヤマハ・トリシティヤマハ・NIKENピアッジオ・MP3などである。距のせまきゅうモデルのホンダ・ジャイロなどを改造かいぞうした場合ばあいにも適用てきようされる。

2009ねん3月27にち警視庁けいしちょうからほう改正かいせい意見いけん公募こうぼ案件あんけん公示こうじされ、上述じょうじゅつ保安ほあん基準きじゅん該当がいとうする車両しゃりょうにおける免許めんきょ区分くぶん自動じどうりんしゃ免許めんきょ区分くぶん変更へんこうする法案ほうあん意見いけん募集ぼしゅうした[11]当初とうしょは2009ねん6がつ1にち施行しこう予定よていであったが、警察庁けいさつちょう多数たすう意見いけんせられたことから、それらをまえたうえあらためてさい検討けんとうされることになったため、施行しこう延期えんきとなった[12]

このけんかんし、三輪みわスクーター輸入ゆにゅうもとに「さんりんスクーターの運転うんてん免許めんきょ改正かいせいあん修正しゅうせいについて」の先行せんこう通知つうちがあり[13]同年どうねん6がつ22にち警察庁けいさつちょうから『「道路どうろ交通こうつうほう施行しこう規則きそく一部いちぶ改正かいせいする内閣ないかくれいあんとうについて』が正式せいしき公布こうふされた[14]

  • 2009ねん9がつ1にち施行しこう
    • 乗車じょうしゃようヘルメットの着用ちゃくよう必要ひつようとなる。
    • りん免許めんきょけてから1ねん、または普通ふつう中型ちゅうがた(8t限定げんていふくむ)・大型おおがた自動車じどうしゃ免許めんきょさんりんスクーターの運転うんてんはじめてから1ねん経過けいかしないものは、二人ふたりりができなくなる(高速こうそく道路どうろ運転うんてんする場合ばあいは3ねん)。
    • 2009ねん8がつ31にち時点じてんにおいて普通ふつう中型ちゅうがた(8t限定げんていふくむ)・大型おおがた自動車じどうしゃ免許めんきょっているユーザーのみ、経過けいか措置そちとして2010ねん8がつ31にちまで普通ふつう中型ちゅうがた(8t限定げんていふくむ)・大型おおがた自動車じどうしゃ免許めんきょ運転うんてん。また、試験場しけんじょうにおいて特別とくべつ試験しけんが2010ねん8がつ31にちまでの期間きかん限定げんてい実施じっしされ、該当がいとうしゃのみ受験じゅけん可能かのう合格ごうかくすれば限定げんてい免許めんきょ交付こうふされる。
      • それ以外いがいものは、該当がいとうするりん免許めんきょ大型おおがたりん免許めんきょ普通ふつうりん免許めんきょ)が必要ひつようとなる。
      • ただし1965ねん8がつ31にちよりまえ原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃ免許めんきょ小型こがた特殊とくしゅ自動車じどうしゃ免許めんきょ以外いがい運転うんてん免許めんきょきゅう軽自動車けいじどうしゃ免許めんきょふくむ)を取得しゅとくしたもので、運転うんてん免許めんきょしょうの「免許めんきょ種類しゅるい」のらんに「大型おおがた自動じどうりん」の記載きさいがある場合ばあい従前じゅうぜんどおりそのまま運転うんてんすることができる。
  • 2010ねん9がつ1にち変更へんこう
    • すべてのものにおいて、該当がいとうするりん免許めんきょ大型おおがたりん免許めんきょ普通ふつうりん免許めんきょ限定げんてい免許めんきょ)が必要ひつようとなる。

以上いじょう適用てきようされる車両しゃりょうは、道路どうろ交通こうつうほう施行しこう規則きそくにおいて「特定とくていりんしゃ」と総称そうしょうされることになった[15]

なお、現時点げんじてんでは道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほう車両しゃりょう登録とうろくにおける区分くぶん変更へんこうがわしゃづけりん登録とうろく二輪車にりんしゃ登録とうろく)については公示こうじされていない。

トライクとみなされるサイドカー

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距・くるまはばひろい(460 mm 以上いじょう)トライク・サイドカーとう免許めんきょ区分くぶん図説ずせつ

トライクは、運転うんてんせき構成こうせいがオートバイと類似るいじした3りん車両しゃりょうであるというてんで、オートバイの側面そくめんに1りん追加ついかした車両しゃりょうであるサイドカーとの共通きょうつうてんがあり、道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほうでは、どちらもがわしゃづけりん自動車じどうしゃ一種いっしゅとされる(排気はいきりょう50cc以下いかまたは出力しゅつりょく0.6kW以下いかのものは車両しゃりょうほうにおいて自動車じどうしゃとはされないためのぞく)。

一方いっぽう道路どうろ交通こうつうほうにおいては(がわしゃづけりんしゃようりん免許めんきょ・ヘルメットの着用ちゃくよう義務ぎむり)とされるのはサイドカーおよび特例とくれいりんしゃてはまるトライクのみであり、一般いっぱんてきなトライクは(3りんの)普通ふつう自動車じどうしゃよう普通ふつう免許めんきょ以上いじょう・ヘルメットの着用ちゃくよう義務ぎむし)とされる。

しかし、サイドカーであっても、車体しゃたい構造こうぞうによっては道路どうろ交通こうつうほうにおいてトライク(普通ふつう自動車じどうしゃ)とみなされ、自動じどうりん免許めんきょれないものがある。サイドトライク・サイドトライカーともばれる。

  • がわしゃ分離ぶんりしたときオートバイとして単独たんどく運転うんてんできない車両しゃりょう
  • 運転うんてんせきがわ側面そくめん開放かいほうでない(ドアがある)車両しゃりょう
  • 走行そうこう軌跡きせきが3ほんになる車両しゃりょう

をトライクとみなし、普通ふつう自動車じどうしゃ免許めんきょまたは中型ちゅうがた自動車じどうしゃ免許めんきょ必要ひつようとなる。

具体ぐたいてきに、以下いかのものがトライクあつかいになる。

りん駆動くどう (2WD) のサイドカー
りん駆動くどうさせるサイドカーは「フルタイムがた」「パートタイムがたともにトライクあつかい。ウラルかた2WDサイドカー、ドニエプル2WDがたサイドカー、BMW・R75ツェンダップ・KS750、九七式側車付自動二輪車日本にっぽん軍用ぐんようしゃ太平洋戦争たいへいようせんそうなかりくおうせいビンテージモデル。)、サイドバイク・ゼウスなど。
りん操舵そうだ (2WS) のサイドカー
ほんしゃのち操舵そうだできる場合ばあいはトライクあつかい。サイドバイク・ゼウスなど。
一体いったいがたのサイドカー
設計せっけい時点じてんから一体いったい構造こうぞうフレームで、りんのオートバイの構造こうぞうをもたないためトライクあつかい。サイドバイク・ゼウスなど。
  • 例外れいがい:この基準きじゅんがあてはまらない車種しゃしゅ存在そんざいする。クラウザー・ドマニはレーシングニーラーのサイドカーに性質せいしつちかく、バイクの操縦そうじゅう感覚かんかくがないよんりん自動車じどうしゃ免許めんきょのみの運転うんてんしゃると危険きけんであるため、正式せいしき二輪車にりんしゃ認定にんてい車種しゃしゅになっている。
  • 標準ひょうじゅんてきなサイドカーに一体いったいがたボディーをかぶせたものでは、側面そくめん開放かいほうならりん免許めんきょあつかいになる。外観がいかんていても免許めんきょことなり、免許めんきょ運転うんてんやノーヘル運転うんてんにつながるため、注意ちゅうい必要ひつようである。
光岡みつおか・ライクT3電動でんどうオートさんりんであるが、排気はいきりょう250 cc 以下いかがわしゃづけけいりんしゃとして型式けいしき認定にんてい取得しゅとくしている。

ペダルでぐトライク

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エンジンつきのトライク

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日本にっぽん国内こくないの(日本にっぽん販売はんばいされている)トライク

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b etymonline trike"
  2. ^ Oxford Dictionary
  3. ^ なお、日本にっぽんでもリカンベントタイプのさんりん自転車じてんしゃをカタカナをもちいて「トライク」とことがある
  4. ^ etymonline tri
  5. ^ [1]
  6. ^ さんりんバイク「トライク」運転うんてん男性だんせい誤認ごにん逮捕たいほ りん免許めんきょ必要ひつよう誤解ごかい朝日新聞あさひしんぶんデジタル”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル (2024ねん1がつ8にち). 2024ねん1がつ8にち閲覧えつらん
  7. ^ 軽自動車けいじどうしゃ検査けんさ協会きょうかい[出典しゅってん無効むこう]
  8. ^ ただし、車両しゃりょう性能せいのうにより50km/h以上いじょう安定あんていしてせないものは、高速こうそく自動車じどうしゃ国道こくどうのうち一部いちぶにでも対面たいめん通行つうこうでない区間くかんふく道路どうろ区間くかんは、通行つうこうできない。
  9. ^ 20cc以下いかのもの(20ccちょう50cc以下いかでも車体しゃたい要件ようけんたすホンダ・ジャイロひとしふく)は、道路どうろ交通こうつうほうにおける原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃ同様どうように30km/hで段階だんかい右折うせつなどが適用てきようされ、高速こうそく道路どうろ通行つうこうできず、原付げんつき免許めんきょ以上いじょう必要ひつようであり、ヘルメット着用ちゃくよう義務ぎむあり。また、20ccちょう50cc以下いかのもの(車体しゃたい要件ようけんたすホンダ・ジャイロひとしのぞ)は、規制きせいミニカー同様どうようになり、普通ふつう免許めんきょ以上いじょう必要ひつようで、高速こうそく道路どうろ走行そうこうできない。
  10. ^ 2010ねん9がつ1にち施行しこう3車輪しゃりんゆうする自動車じどうしゃ適用てきようする保安ほあん基準きじゅん細目さいもく告示こくじだい2じょうの2関係かんけい)。
  11. ^ 道路どうろ交通こうつうほう施行しこう規則きそく一部いちぶ改正かいせいする内閣ないかくれいあんとうたいする意見いけん募集ぼしゅうについて資料しりょう7を参照さんしょう
  12. ^ 警察庁けいさつちょう交通こうつうきょく・「三輪車さんりんしゃ自動車じどうしゃ区分くぶん見直みなおし」にかんする内閣ないかくれいあんとうについて (PDF)
  13. ^ さんりんスクーターの運転うんてん免許めんきょ改正かいせいあん修正しゅうせいについて通知つうちがありました」(成川なりかわ商会しょうかい公式こうしきサイト)
  14. ^ 道路どうろ交通こうつうほう施行しこう規則きそく一部いちぶ改正かいせいする内閣ないかくれいあんとうについて (PDF) 警察庁けいさつちょう交通こうつうきょく 2009ねん6がつ22にち
    さんりん自動車じどうしゃ区分くぶん見直みなお (PDF)
  15. ^ 道路どうろ交通こうつうほう施行しこう規則きそく一部いちぶ改正かいせいする内閣ないかくれいとう施行しこうともな交通こうつう警察けいさつ運営うんえいについて (PDF) - 警察庁けいさつちょう平成へいせい21ねん6がつ22にち

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 雑誌ざっし別冊べっさつ MOTOR CYCLIST』八重洲出版やえすしゅっぱん連載れんさい記事きじより引用いんよう

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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