今沢いまざわ義雄よしお

今澤いまざわ義雄よしお
生誕せいたん	1858年ねん11月29日にち; 三河みかわ国こく岡崎おかざき（現げん愛知あいち県けん豊田とよだ市し）
死没しぼつ	1941年ねん12月5日にち（83歳さい没ぼつ）; 宮城みやぎ県けん仙台せんだい市し
所属しょぞく組織そしき	大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん
軍ぐん歴れき	1881 - 1910
最終さいしゅう階級かいきゅう	陸軍りくぐん少将しょうしょう
戦闘せんとう	日にち清しん戦争せんそう; 日にち露ろ戦争せんそう; 旅順りょじゅん攻囲こうい戦せん
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今澤いまざわ義雄よしお（いまさわよしお、1858年ねん 11月29日にち（安政あんせい5年ねん10月がつ24日にち） - 1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）12月5日にち）は、日本にっぽんの武士ぶし（岡崎おかざき藩はん士し）、日本にっぽん陸軍りくぐんの軍人ぐんじん。陸軍りくぐん少将しょうしょう、従したがえ四よん位い・勲くん三さん等とう・功こう三さん級きゅう。

概観がいかん

日にち露ろ戦争せんそうにおいて「難攻不落なんこうふらく」と謳うたわれた旅順りょじゅん要塞ようさい攻略こうりゃくのための攻おさむ城じょう兵器へいきとして、第だい3軍ぐん攻おさむ城じょう砲兵ほうへい司令しれい部ぶ攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょうにて手榴弾しゅりゅうだん、迫撃はくげき砲ほう等ひとしを開発かいはつ、日本にっぽん軍ぐん勝利しょうりに貢献こうけんした。

経歴けいれき

1858年ねん（安政あんせい5年ねん）10月がつ岡崎おかざき藩はん士し今澤いまざわ巌いわおの6男おとことして生うまれる。
1875年ねん（明治めいじ8年ねん）6月がつ、陸軍りくぐん幼年ようねん学校がっこう入学にゅうがく。
1881年ねん（明治めいじ14年ねん）12月、工兵こうへい少尉しょうい任官にんかん。
1883年ねん（明治めいじ16年ねん）6月がつ、陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう（旧きゅう4期き）工兵こうへい科かを卒業そつぎょう。仙台せんだい鎮台ちんだい工兵こうへい第だい一いち中隊ちゅうたい小隊しょうたい長ちょうとなる。
1885年ねん（明治めいじ18年ねん）5月がつ、工兵こうへい中尉ちゅういに昇進しょうしんし東京とうきょう鎮台ちんだい工兵こうへい第だい一いち大隊だいたい小隊しょうたい長ちょうとなる。
1891年ねん（明治めいじ24年ねん）10月がつ、工兵こうへい大尉たいいに昇進しょうしんし陸軍りくぐん砲ほう工こう学校がっこう教官きょうかんに就任しゅうにん。日にち清しん戦争せんそう開戦かいせんに伴ともない、1894年ねん（明治めいじ27年ねん）7月がつ、第だい6師団しだん後備こうび工兵こうへい第だい一いち中隊ちゅうたい長ちょうとして出征しゅっせい。同どう11月がつ流氷りゅうひょうにより破壊はかいされた鴨かも緑みどり江こうの軍ぐん橋きょうを応急おうきゅうの船橋ふなばしで復旧ふっきゅうする。^[1]
1897年ねん（明治めいじ30年ねん）10月がつ、工兵こうへい少佐しょうさに昇進しょうしんし陸軍りくぐん砲ほう工こう学校がっこう教官きょうかんに帰任きにん、同時どうじに海軍かいぐん大だい学校がっこう教官きょうかん（築城ちくじょう学がく）を兼務けんむする。
1901年ねん（明治めいじ34年ねん）10月がつ、工兵こうへい中佐ちゅうさに昇進しょうしんし陸軍りくぐん技術ぎじゅつ審査しんさ部ぶ審査しんさ官かんに就任しゅうにん。日にち露ろ戦争せんそう開戦かいせんに伴ともない、1904年ねん（明治めいじ37年ねん）5月がつ、第だい3軍ぐん攻おさむ城じょう砲兵ほうへい司令しれい部ぶ攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう長ちょうとして出征しゅっせい。旅順りょじゅん攻囲こうい戦せんで手榴弾しゅりゅうだん、迫撃はくげき砲ほうなどを開発かいはつ。
1905年ねん（明治めいじ38年ねん）3月がつ、陸軍りくぐん大佐たいさに昇進しょうしんし工兵こうへい部長ぶちょうに就任しゅうにん。
1906年ねん（明治めいじ39年ねん）1月がつ、陸軍りくぐん技術ぎじゅつ審査しんさ部ぶ工兵こうへい部長ぶちょうとなる。同年どうねん4月がつ、旅順りょじゅん表ひょう忠ちゅう塔とう建設けんせつ委員いいん拝命はいめい。
1910年ねん（明治めいじ43年ねん）11月、陸軍りくぐん少将しょうしょうに昇進しょうしん、同時どうじに予備よび役やくとなる。
1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）4月がつ1日にち - 退役たいえき^[2]

栄典えいてん・授章じゅしょう・授賞じゅしょう

位階いかい

1885年ねん（明治めいじ18年ねん）7月がつ25日にち - 従したがえ七なな位い^[3]
1892年ねん（明治めいじ25年ねん）1月がつ12日にち - 正せい七なな位い^[4]
1902年ねん（明治めいじ35年ねん）2月がつ20日はつか - 正せい六ろく位い^[5]
1905年ねん（明治めいじ38年ねん）4月がつ7日にち - 従したがえ五ご位い^[6]
1910年ねん（明治めいじ43年ねん）
- 5月21日にち - 正せい五ご位い^[7]
- 12月27日にち - 従したがえ四よん位い^[8]

勲章くんしょう等とう

1895年ねん（明治めいじ28年ねん）11月18日にち - 明治めいじ二に十じゅう七なな八はち年ねん従軍じゅうぐん記章きしょう^[9]
1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）8月がつ15日にち - 紀元きげん二に千せん六ろく百ひゃく年ねん祝典しゅくてん記念きねん章あきら^[10]

主おもな功績こうせき

兵器へいき開発かいはつ

第だい3軍ぐん攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょうで開発かいはつした兵器へいきは次つぎのとおり。

手榴弾しゅりゅうだん^[11]：竹たけ製せい、空缶あきかん製せい、ブリキ製せい
迫撃はくげき砲ほう^[12]：チーク材ざい製せいの発射はっしゃ筒とうから1kg及および1.5kgの弾丸だんがんを発射はっしゃする。
転送てんそう爆発ばくはつ機き：鉄板てっぱん製せい防ぼう楯だての裏うらに爆薬ばくやく100kgを詰つめたビール樽だるを車輪しゃりんとして取とり付つけ点火てんかして敵てきの壕ごう内うちに落下らっか・爆発ばくはつさせるもの。
代用だいよう隠顕いんけん燈とう：夜間やかん攻撃こうげき用よう塹壕ざんごう灯光とうこう器き
改良かいりょう鉄条てつじょう網もう切断せつだん鋏やっとこ：高こう圧あつ電流でんりゅうが流ながれている鉄条てつじょう網もうを切断せつだんする絶縁ぜつえんされた鋏やっとこ
鉄条てつじょう網もう爆破ばくは具ぐ：2つ割わりにした竹たけに火薬かやくを詰つめ鉄条てつじょう網もうの上うえで爆発ばくはつさせこれを切断せつだんする器具きぐ
伏射ふくしゃ防ぼう楯だて：携帯けいたい防ぼう楯だてを伏射ふくしゃ状態じょうたいで使用しようできるように改良かいりょうしたもの。
膝射しっしゃ防ぼう楯だて：携帯けいたい防ぼう楯だてを膝射しっしゃ状態じょうたいで使用しようできるように改良かいりょうしたもの。
対たい壕ごう用よう防ぼう楯だて：塹壕ざんごう防御ぼうぎょ用よう防ぼう楯だて
白熱はくねつ点火てんか器き応用おうよう：白熱はくねつ電線でんせんを使つかって100m四方しほうに配置はいちした地雷じらいを同時どうじに爆破ばくはする装置そうち
手榴弾しゅりゅうだん防ぼう網もう：敵てきの手榴弾しゅりゅうだんから防御ぼうぎょする金網かなあみ
擲弾防ぼう楯だて：薄うすい鉄板てっぱんを塹壕ざんごう上うえに被かぶせ手榴弾しゅりゅうだんを塹壕ざんごうの後うしろに落おとして爆発ばくはつさせるもの。
銃眼じゅうがん防ぼう楯だて：携帯けいたい防ぼう楯だてに銃眼じゅうがんを付つけた改良かいりょう型がた
転送てんそう防ぼう楯だて：大おおきな防ぼう楯だてに車輪しゃりんを付つけ押おし進すすむ防御ぼうぎょ装置そうち

戦闘せんとう教きょう令れい等とう

『第だい一いち期き攻略こうりゃく計画けいかく案あん（望もち台だい攻略こうりゃく）』明治めいじ37年ねん（1904年ねん）8月がつ28日にち^[13]

著作ちょさく

『築城ちくじょう学がく教程きょうてい,要塞ようさい編制へんせいの部ぶ』陸軍りくぐん砲ほう工こう学校がっこう
『仮定かてい兵へい術じゅつ用語ようご界かい説せつ』海軍かいぐん大だい学校がっこう

脚注きゃくちゅう

^ 11月30日にち早朝そうちょうに破壊はかいされたこの軍ぐん橋きょうは、対岸たいがんで戦闘せんとう中ちゅうの第だい1軍ぐんへの兵員へいいん・弾薬だんやく・食糧しょくりょう等とうを補給ほきゅうする重要じゅうような兵站へいたん路ろの拠点きょてんであった。これを12月2日にち正午しょうごまでに復旧ふっきゅうさせた。
^ 『官報かんぽう』第だい1698号ごう、大正たいしょう7年ねん4月がつ4日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい677号ごう「叙任じょにん」1885年ねん10月がつ1日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい2558号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1892年ねん1月がつ13日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい5587号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1902年ねん2月がつ21日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい6531号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1905年ねん4月がつ12日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい8073号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1910年ねん5月がつ23日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい8257号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1910年ねん12月28日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい3858号ごう・付録ふろく「辞令じれい」1896年ねん5月がつ12日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい4438号ごう・付録ふろく「辞令じれい二に」1941年ねん10月がつ23日にち。
^ 生前せいぜん今澤いまざわ少将しょうしょうはかう語かたっていた。「当初とうしょは竹筒たけづつにダイナマイトを詰つめて投なげることを計画けいかくしたが乃木のぎ希典まれすけ司令しれい官かんから「それは兵器へいきではないからいかぬ」と許可きょかされなかった。その後ご、敵てきが臼砲きゅうほうの砲弾ほうだんに点火てんかして投なげてくるようになったため、無理むりに許可きょかをお願ねがいして竹たけ製せい手榴弾しゅりゅうだんを使つかうこととなった。竹たけはそのうち枯渇こかつし缶詰かんづめの空缶あきかんに詰つめたが遂ついにブリキで作つくった。」1941年ねん12月6日にち付づけ河北かほく新報しんぽう記事きじ
^ 迫撃はくげき砲ほうの発想はっそうは彼かれの出身しゅっしん地ち三河みかわ国こく（現在げんざいの愛知あいち県けん東部とうぶ）の手て筒とう花火はなびが原点げんてんといわれている。軍艦ぐんかんの甲板かんぱんに用もちいるチーク材ざいで短みじかい花火はなび筒とうを作つくり射い角かく45°に設置せっちし1kg及および1.5kgの弾丸だんがんを発射はっしゃできるようにした。
^
攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し明治めいじ37年ねん8月がつ28日にちの記録きろくに「本日ほんじつ軍ぐん工兵こうへい部長ぶちょうニ第だい一いち期き攻略こうりゃく計画けいかく案あん（望もち台だい攻略こうりゃく）ヲ提出ていしゅつス左ひだりの如シ一いち、突撃とつげき準備じゅんび二に、砲撃ほうげき三さん、突撃とつげき四よん、作業さぎょう・・」と記述きじゅつがあり正攻法せいこうほう（攻撃こうげき築城ちくじょう）案あん提出ていしゅつが記載きさいされている。なお、通説つうせつである「 8月がつ30日にち、第だい3軍ぐん参謀さんぼう井上いのうえ幾太郎いくたろう工兵こうへい少佐しょうさ（後こう陸軍りくぐん大将たいしょう）は参謀さんぼう副官ふっかん宮原みやはら国雄くにお工兵こうへい大尉たいい（後こう陸軍りくぐん中将ちゅうじょう）と共ともに、わずか一昼夜いっちゅうやで戦闘せんとう教きょう令れいを作成さくせい」というのは間違まちがい。攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣中じんちゅう日誌にっし及および佐藤さとう鋼こう次郎じろう『旅順りょじゅんを落おとすまで』の記録きろくから計画けいかく立案りつあん～決定けっていまでの経緯けいいは次つぎのとおり。
- 8月がつ25日にち工兵こうへい部長ぶちょう（工兵こうへい部長ぶちょう榊原さかきばら昇造しょうぞう大佐たいさは陸軍りくぐん幼年ようねん学校がっこう同期どうき）へ攻撃こうげき方法ほうほう転換てんかんの意見いけん書しょを提出ていしゅつし、工兵こうへい部長ぶちょうから新しん攻撃こうげき方法ほうほう検討けんとうの依頼いらいを受うける。同日どうじつ夜よる、自みずから占領せんりょう砲台ほうだいの偵察ていさつを実施じっし。
- 8月がつ26日にち柳やなぎ樹じゅ房ぼう軍ぐん司令しれい部ぶで工兵こうへい部長ぶちょうから攻撃こうげき工事こうじ準備じゅんびのための材料ざいりょう収集しゅうしゅうの命いのちを受うける。
- 8月がつ27日にち攻撃こうげき作業さぎょう計画けいかく立案りつあんのため部下ぶかの大崎おおさき峯みね登のぼる工兵こうへい大尉たいいへ占領せんりょう砲台ほうだい偵察ていさつを指示しじ。同日どうじつ、参謀さんぼう佐藤さとう鋼こう次郎じろう中佐ちゅうさ（同郷どうきょう人じん、後こう陸軍りくぐん中将ちゅうじょう）及および宮原みやはら国雄くにお工兵こうへい大尉たいいが来き廠しょうし望ぼう台だい攻略こうりゃくについての説明せつめいを実施じっし。佐藤さとう中佐ちゅうさはその後ご、柳やなぎ樹いつき房ぼう軍ぐん司令しれい部ぶで軍ぐん司令しれい官かんへ作戦さくせん転換てんかんには戦闘せんとう教きょう令れい作成さくせいが必要ひつようと説明せつめい。
- 8月がつ28日にち大崎おおさき大尉たいいの偵察ていさつ結果けっかを加味かみし望ぼう台だい攻略こうりゃく計画けいかく案あんを工兵こうへい部長ぶちょうに提出ていしゅつ。砲兵ほうへい司令しれい部ぶに大崎おおさき大尉たいいを残のこしこの計画けいかく案あんの事前じぜん説明せつめいをさせる。
- 8月がつ30日にち軍ぐん司令しれい部ぶ会議かいぎに出席しゅっせき、計画けいかく案あんを説明せつめい。軍ぐん司令しれい官かん攻撃こうげき築城ちくじょうへの作戦さくせん転換てんかんを決定けってい。

参考さんこう文献ぶんけん

福川ふくかわ秀樹ひでき『日本にっぽん陸軍りくぐん将官しょうかん辞典じてん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、2001年ねん。
外山とやま操みさお編へん『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1981年ねん。
河北かわきた新報しんぽう 1941年ねん12月6日にち『迫撃はくげき砲ほうの発明はつめい者しゃ日にち露ろ役やくに輝かがやく今澤いまざわ義雄よしお少将しょうしょう逝ゆく』。
佐藤さとう鋼こう次郎じろう『日にち露ろ戦争せんそう秘史ひし旅順りょじゅんを落おとすまで』、あけぼの社しゃ、1924年ねん。
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち清しん戦役せんえき-58 史料しりょう名めい:第だい6師団しだん後備こうび工兵こうへい第だい1中隊ちゅうたい陣じん中日ちゅうにち誌し明治めいじ27年ねん7月がつ25日にち～28年ねん6月がつ30日にち
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち露ろ戦役せんえき-344 史料しりょう名めい:攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し（其1）明治めいじ37年ねん5月がつ1日にち～37年ねん7月がつ31日にち
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち露ろ戦役せんえき-345 史料しりょう名めい:攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し（其2）明治めいじ37年ねん8月がつ1日にち～37年ねん8月がつ31日にち
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち露ろ戦役せんえき-346 史料しりょう名めい:攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し（其3）明治めいじ37年ねん9月がつ1日にち～9月がつ30日にち
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち露ろ戦役せんえき-347 史料しりょう名めい:攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し（其4）明治めいじ37年ねん10月がつ1日にち～10月がつ31日にち
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち露ろ戦役せんえき-348 史料しりょう名めい:攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し（其5）明治めいじ37年ねん11月1日にち～11月がつ30日にち
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち露ろ戦役せんえき-349 史料しりょう名めい:攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し（其6）明治めいじ37年ねん12月1日にち～37年ねん12月31日にち
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち露ろ戦役せんえき-350 史料しりょう名めい:攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し（其7）明治めいじ38年ねん1月がつ1日にち～1月がつ31日にち
防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ公開こうかい資料しりょう登録とうろく番号ばんごう:戦役せんえき-日にち露ろ戦役せんえき-351 史料しりょう名めい:攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう関係かんけい史料しりょう綴つづり明治めいじ37～38年ねん

[1] 11月30日にち早朝そうちょうに破壊はかいされたこの軍ぐん橋きょうは、対岸たいがんで戦闘せんとう中ちゅうの第だい1軍ぐんへの兵員へいいん・弾薬だんやく・食糧しょくりょう等とうを補給ほきゅうする重要じゅうような兵站へいたん路ろの拠点きょてんであった。これを12月2日にち正午しょうごまでに復旧ふっきゅうさせた。

[2] 『官報かんぽう』第だい1698号ごう、大正たいしょう7年ねん4月がつ4日にち。

[3] 『官報かんぽう』第だい677号ごう「叙任じょにん」1885年ねん10月がつ1日にち。

[4] 『官報かんぽう』第だい2558号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1892年ねん1月がつ13日にち。

[5] 『官報かんぽう』第だい5587号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1902年ねん2月がつ21日にち。

[6] 『官報かんぽう』第だい6531号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1905年ねん4月がつ12日にち。

[7] 『官報かんぽう』第だい8073号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1910年ねん5月がつ23日にち。

[8] 『官報かんぽう』第だい8257号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1910年ねん12月28日にち。

[9] 『官報かんぽう』第だい3858号ごう・付録ふろく「辞令じれい」1896年ねん5月がつ12日にち。

[10] 『官報かんぽう』第だい4438号ごう・付録ふろく「辞令じれい二に」1941年ねん10月がつ23日にち。

[11] 生前せいぜん今澤いまざわ少将しょうしょうはかう語かたっていた。「当初とうしょは竹筒たけづつにダイナマイトを詰つめて投なげることを計画けいかくしたが乃木のぎ希典まれすけ司令しれい官かんから「それは兵器へいきではないからいかぬ」と許可きょかされなかった。その後ご、敵てきが臼砲きゅうほうの砲弾ほうだんに点火てんかして投なげてくるようになったため、無理むりに許可きょかをお願ねがいして竹たけ製せい手榴弾しゅりゅうだんを使つかうこととなった。竹たけはそのうち枯渇こかつし缶詰かんづめの空缶あきかんに詰つめたが遂ついにブリキで作つくった。」1941年ねん12月6日にち付づけ河北かほく新報しんぽう記事きじ

[12] 迫撃はくげき砲ほうの発想はっそうは彼かれの出身しゅっしん地ち三河みかわ国こく（現在げんざいの愛知あいち県けん東部とうぶ）の手て筒とう花火はなびが原点げんてんといわれている。軍艦ぐんかんの甲板かんぱんに用もちいるチーク材ざいで短みじかい花火はなび筒とうを作つくり射い角かく45°に設置せっちし1kg及および1.5kgの弾丸だんがんを発射はっしゃできるようにした。

[13] 攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣じん中日ちゅうにち誌し明治めいじ37年ねん8月がつ28日にちの記録きろくに「本日ほんじつ軍ぐん工兵こうへい部長ぶちょうニ第だい一いち期き攻略こうりゃく計画けいかく案あん（望もち台だい攻略こうりゃく）ヲ提出ていしゅつス左ひだりの如シ一いち、突撃とつげき準備じゅんび二に、砲撃ほうげき三さん、突撃とつげき四よん、作業さぎょう・・」と記述きじゅつがあり正攻法せいこうほう（攻撃こうげき築城ちくじょう）案あん提出ていしゅつが記載きさいされている。なお、通説つうせつである「 8月がつ30日にち、第だい3軍ぐん参謀さんぼう井上いのうえ幾太郎いくたろう工兵こうへい少佐しょうさ（後こう陸軍りくぐん大将たいしょう）は参謀さんぼう副官ふっかん宮原みやはら国雄くにお工兵こうへい大尉たいい（後こう陸軍りくぐん中将ちゅうじょう）と共ともに、わずか一昼夜いっちゅうやで戦闘せんとう教きょう令れいを作成さくせい」というのは間違まちがい。攻おさむ城じょう工兵こうへい廠しょう陣中じんちゅう日誌にっし及および佐藤さとう鋼こう次郎じろう『旅順りょじゅんを落おとすまで』の記録きろくから計画けいかく立案りつあん～決定けっていまでの経緯けいいは次つぎのとおり。
8月がつ25日にち工兵こうへい部長ぶちょう（工兵こうへい部長ぶちょう榊原さかきばら昇造しょうぞう大佐たいさは陸軍りくぐん幼年ようねん学校がっこう同期どうき）へ攻撃こうげき方法ほうほう転換てんかんの意見いけん書しょを提出ていしゅつし、工兵こうへい部長ぶちょうから新しん攻撃こうげき方法ほうほう検討けんとうの依頼いらいを受うける。同日どうじつ夜よる、自みずから占領せんりょう砲台ほうだいの偵察ていさつを実施じっし。

8月がつ26日にち柳やなぎ樹じゅ房ぼう軍ぐん司令しれい部ぶで工兵こうへい部長ぶちょうから攻撃こうげき工事こうじ準備じゅんびのための材料ざいりょう収集しゅうしゅうの命いのちを受うける。

8月がつ27日にち攻撃こうげき作業さぎょう計画けいかく立案りつあんのため部下ぶかの大崎おおさき峯みね登のぼる工兵こうへい大尉たいいへ占領せんりょう砲台ほうだい偵察ていさつを指示しじ。同日どうじつ、参謀さんぼう佐藤さとう鋼こう次郎じろう中佐ちゅうさ（同郷どうきょう人じん、後こう陸軍りくぐん中将ちゅうじょう）及および宮原みやはら国雄くにお工兵こうへい大尉たいいが来き廠しょうし望ぼう台だい攻略こうりゃくについての説明せつめいを実施じっし。佐藤さとう中佐ちゅうさはその後ご、柳やなぎ樹いつき房ぼう軍ぐん司令しれい部ぶで軍ぐん司令しれい官かんへ作戦さくせん転換てんかんには戦闘せんとう教きょう令れい作成さくせいが必要ひつようと説明せつめい。

8月がつ28日にち大崎おおさき大尉たいいの偵察ていさつ結果けっかを加味かみし望ぼう台だい攻略こうりゃく計画けいかく案あんを工兵こうへい部長ぶちょうに提出ていしゅつ。砲兵ほうへい司令しれい部ぶに大崎おおさき大尉たいいを残のこしこの計画けいかく案あんの事前じぜん説明せつめいをさせる。

8月がつ30日にち軍ぐん司令しれい部ぶ会議かいぎに出席しゅっせき、計画けいかく案あんを説明せつめい。軍ぐん司令しれい官かん攻撃こうげき築城ちくじょうへの作戦さくせん転換てんかんを決定けってい。

[14] 8月がつ25日にち工兵こうへい部長ぶちょう（工兵こうへい部長ぶちょう榊原さかきばら昇造しょうぞう大佐たいさは陸軍りくぐん幼年ようねん学校がっこう同期どうき）へ攻撃こうげき方法ほうほう転換てんかんの意見いけん書しょを提出ていしゅつし、工兵こうへい部長ぶちょうから新しん攻撃こうげき方法ほうほう検討けんとうの依頼いらいを受うける。同日どうじつ夜よる、自みずから占領せんりょう砲台ほうだいの偵察ていさつを実施じっし。

[15] 8月がつ26日にち柳やなぎ樹じゅ房ぼう軍ぐん司令しれい部ぶで工兵こうへい部長ぶちょうから攻撃こうげき工事こうじ準備じゅんびのための材料ざいりょう収集しゅうしゅうの命いのちを受うける。

[16] 8月がつ27日にち攻撃こうげき作業さぎょう計画けいかく立案りつあんのため部下ぶかの大崎おおさき峯みね登のぼる工兵こうへい大尉たいいへ占領せんりょう砲台ほうだい偵察ていさつを指示しじ。同日どうじつ、参謀さんぼう佐藤さとう鋼こう次郎じろう中佐ちゅうさ（同郷どうきょう人じん、後こう陸軍りくぐん中将ちゅうじょう）及および宮原みやはら国雄くにお工兵こうへい大尉たいいが来き廠しょうし望ぼう台だい攻略こうりゃくについての説明せつめいを実施じっし。佐藤さとう中佐ちゅうさはその後ご、柳やなぎ樹いつき房ぼう軍ぐん司令しれい部ぶで軍ぐん司令しれい官かんへ作戦さくせん転換てんかんには戦闘せんとう教きょう令れい作成さくせいが必要ひつようと説明せつめい。

[17] 8月がつ28日にち大崎おおさき大尉たいいの偵察ていさつ結果けっかを加味かみし望ぼう台だい攻略こうりゃく計画けいかく案あんを工兵こうへい部長ぶちょうに提出ていしゅつ。砲兵ほうへい司令しれい部ぶに大崎おおさき大尉たいいを残のこしこの計画けいかく案あんの事前じぜん説明せつめいをさせる。

[18] 8月がつ30日にち軍ぐん司令しれい部ぶ会議かいぎに出席しゅっせき、計画けいかく案あんを説明せつめい。軍ぐん司令しれい官かん攻撃こうげき築城ちくじょうへの作戦さくせん転換てんかんを決定けってい。

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今澤いまざわ義雄よしお

生誕せいたん	1858年ねん 11月29日にち三河みかわ国こく岡崎おかざき（現げん愛知あいち県けん豊田とよだ市し）
死没しぼつ	(1941-12-05) 1941年ねん 12月5日にち（83歳さい没ぼつ）宮城みやぎ県けん仙台せんだい市し
所属しょぞく組織そしき	大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん
軍ぐん歴れき	1881 - 1910
最終さいしゅう階級かいきゅう	陸軍りくぐん少将しょうしょう
戦闘せんとう	日にち清しん戦争せんそう日にち露ろ戦争せんそう旅順りょじゅん攻囲こうい戦せん
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