迫撃 砲
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Soldiers_firing_a_M120_120mm_mortar_%28Iraq%29.jpg/400px-Soldiers_firing_a_M120_120mm_mortar_%28Iraq%29.jpg)
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d5/Shells_trajectory05.png/500px-Shells_trajectory05.png)
(1)
(1)(2)(5)は
これらと
なお、
構造
砲 本体
81mmクラスの
砲身 砲身 長 は一般 に他 の火砲 と比 べ短 く、概 ね20口径 未満 [注 7]であり、例 えばL16A2なら砲身 長 は1.28mで概 ね15.8口径 、MO120RTの砲身 長 は2.08mで概 ね17.3口径 である。砲身 の構造 自体 は単純 であるが、軽量 化 するため肉 厚 は薄 く、また砲弾 外 径 と砲 腔内径 の公差 が射撃 精度 を左右 するために、高 品位 の鋼材 を精密 に加工 する必要 がある。一部 の迫撃 砲 には冷却 力 を増 すため、砲身 外周 に放熱 フィンが刻 まれている。砲身 内部 は施 条 されていない滑 腔砲であることが多 い。そもそも迫撃 砲 は低 い砲 口 初速 と曲射 弾道 であることから、ライフリングによって砲弾 を旋転 させることで得 られる弾道 安定 の効果 が低 い。飛翔 中 の砲弾 の弾道 を安定 させるのは、砲弾 に取 り付 けられた安定 翼 によるが、この方式 は横風 の影響 を受 け易 いため命中 精度 がやや低下 する。- ただし、
第 二 次 世界 大戦 でアメリカが使用 したM2 107mm迫撃 砲 やその後継 のM30 107mm迫撃 砲 、陸上 自衛隊 が装備 しているフランス製 120mm迫撃 砲 RTの砲身 はライフリングされており、弾 体 旋転 安定 方式 をとるため、迫撃 砲 が全 て滑 腔砲身 というわけではない。
-
L16の
砲身 内部 迫撃 砲 の多 くは画像 のような滑 腔砲であり、砲弾 の安定 翼 によって飛翔 中 の弾道 を安定 させる。奥 に見 えている突起 が撃 針 である。 -
120mm
迫撃 砲 RTの砲身 内部
MO120RTのように弾 体 旋転 安定 方式 をとる場合 はライフル砲 身 が採用 される。本 砲 では撃 針 の位置 を切 り換 えることで、あらかじめ装填 した砲弾 を手動 操作 で発射 することが可能 。
支持 架 支持 架 は二 脚 と支柱 で構成 され砲身 中央 部 付近 と接合 し、底 盤 と合 わせて砲身 を三 点 支持 する態様 をとることが多 い。しかし、一部 の迫撃 砲 の中 には二 脚 を用 いずに、支柱 が直接 底 盤 と接合 されたものもある。支柱 には、照準 器 や砲 の俯仰 (上下 )を操作 するステアリング等 が取 り付 けられる。
-
L16の
支持 架 周辺 と照準 器 -
120mm
迫撃 砲 RTの照準 器
底 盤 射撃 時 の反動 は底 盤 を介 して地面 に吸収 させる方式 をとり、底 盤 は接地 面 に強 く固定 されることが望 ましい。第 二 次 大戦 前 までは、M2 60mm迫撃 砲 のように四角形 の底 盤 が一般 的 であり、この場合 、射 角 を左右 に大 きく変更 する場合 は砲 を据 え直 す必要 があった。しかし、ソビエト連邦 が82mm迫撃 砲 BM-37で円形 底 盤 を導入 したことにより、砲 尾 と底 盤 の接合 部 付近 を中心 に砲 を旋回 させることで、全 周 360度 を射撃 できるようになった。120mm迫撃 砲 RTの場合 、砲 架 はトレーラーも兼 ねているが、タイヤを左右 それぞれ逆 方向 に回転 させることで人力 でも容易 に砲 を旋回 させることができ、全 周 射 界 を確保 している。
-
L16の
砲身 と底 盤 -
120mm
迫撃 砲 RTの底 盤
優 れた設計 思想
ただし
また、
なお、
砲弾
能力 特性
操 用 性 構造 がシンプルで操作 も簡便 であることから高度 な砲兵 教育 を要 さず、一般 の歩兵 が比較的 短期間 の訓練 で扱 える。また、同 口径 の榴弾 砲 と比 して極 めて軽量 のため可 搬性に優 れ、迅速 な展開 と陣地 転換 が行 え機動 的 に運用 できる。運用 に要 する兵員 数 も少 ない。口径 60mmや81mmクラスのものは分解 して数 名 の兵員 で運搬 できるため、中隊 レベルなど最前線 の歩兵 部隊 が運用 できる数少 ない火力 支援 兵器 の一 つであり、自衛隊 をはじめ、現代 の軍隊 でも多用 されている。
速射 能力 照準 を調整 した後 は砲弾 を砲身 内 へ落 とし込 むだけというシンプルな射撃 メカニズム(落発式 )であり、一定 時間 内 により多 くの射撃 ができる。また、前述 の反動 吸収 方式 によるため、多 くの迫撃 砲 は射撃 時 の駐 退 復 座 に要 する工程 が不要 となる。一般 に、持続 射撃 において毎 分 10発 前後 を発射 でき、緊急 時 の急 速射 撃 では短時間 に限 られるが倍 近 い発射 が可能 である。例 えば、L16A2の場合 は持続 射撃 時 15発 /分 で急速 射撃 時 30発 /分 、120mm迫撃 砲 RTの場合 は持続 射撃 時 12発 /分 で急速 射撃 時 20発 /分 もの高 い速射 能力 を持 つ。
破壊 力 砲 口 初速 を低 く抑 えていることから射撃 時 の衝撃 が小 さく、砲身 だけでなく砲弾 外 殻 の肉 厚 も薄 くできるため、それだけ炸薬 量 を増加 できる。砲弾 の爆発 エネルギーは炸薬 量 に依存 するため、同 口径 の他 の火砲 と比 して1発 あたりの破壊 力 が大 きい。高 い速射 性能 と合 わせ、単位 時間 あたりの炸薬 投射 量 が多 く、低 い命中 精度 を補完 している。- (
上記 は榴弾 の場合 。徹 甲 弾 のような運動 エネルギーを利用 する砲弾 は除 く。なお、榴弾 は爆 炎 や爆 風 ではなく弾 殻 の破片 によって軟目標 の殺傷 を目的 とするため、炸薬 と弾 殻 の厚 さはバランスが重要 。単純 に炸薬 量 が多 ければ良 いというわけではない) 例 えば、120mm迫撃 砲 RTで使用 する榴弾 PR14は砲弾 重量 が18.5kgで炸薬 はそのうち約 4.5kg、一方 、米 軍 のM198 155mm榴弾 砲 で使用 する榴弾 M107は砲弾 重量 が約 44kgで炸薬 はそのうち7kg前後 である。120mm迫撃 砲 RTの発射 速度 は毎 分 12発 、M198の発射 速度 は毎 分 2発 であり(いずれも持続 射撃 時 )、単位 時間 あたりの炸薬 投射 量 を比較 すると120mm迫撃 砲 RTはM198の4倍 近 い大 きな火力 を有 する。
費用 対 効果 簡易 な構造 であり、他 の火砲 と比 べ各部 の強度 をそれほど必要 としないため、低 コスト・短期間 で製造 できる。また、初速 が低 いために砲身 命数 (寿命 )が長 く、砲身 の交換 に要 する運用 コストも抑 えられる。また、砲弾 重量 に対 する発射 薬 (装 薬 )の量 が少 なく、炸薬 量 も多 いことなど、コスト・パフォーマンスが非常 に良 い。- ただし、
汎用 性 が高 いが故 に頻繁 に用 いられ、面 制圧 兵器 という特性 からも砲弾 を大量 に消費 しがちで弾薬 コストは増加 する。
曲射 弾道 砲弾 が大 きく湾曲 した曲射 弾道 を描 き垂直 に近 い角度 で着弾 することから、遮蔽 物 によって防御 された目標 に対 して直上 から攻撃 できる。防御 は一般 に正面 を優先 することが多 いため、上方 への攻撃 は効果 が高 い。また、砲弾 の落下 角度 が垂直 に近 いほど、弾 殻 の破片 が効率 良 く飛散 するため殺傷 効果 も高 い。大 きな仰角 をとって射撃 することから、砲 を塹壕 や掩体などの防御 陣地 内 に設置 してそのまま射撃 でき、高 い防壁 や稜線 の後背 に位置 する目標 も攻撃 できる。また、森林 やジャングルなど樹木 が密生 した戦場 において、榴弾 砲 の弾道 では木々 の幹 に砲弾 が接触 してしまうが、迫撃 砲 なら生 い茂 った葉 を抜 けてジャングルの下地 に着弾 させることができる。例 えば、ビルマ戦線 (1945年 )の英軍 は迫撃 砲 の方 が役 に立 つことに気付 き、多 くの火砲 を迫撃 砲 へ換 装 した。また、ベトナム戦争 でも米 軍 は迫撃 砲 を重視 し、地上 部隊 に大量 の迫撃 砲 を配備 している[1]。
射程 距離 砲 口 初速 が低 い上 に大 きく湾曲 した曲射 弾道 をとることから、必然 的 に射程 は短 い。前 各項 は、ほとんどが射程 を犠牲 にして得 られる利点 である。- ただし、
軍 砲兵 や師団 砲兵 などの長距離 火力 支援 部隊 は、誤 射 の恐 れがあるため、友軍 に近接 した目標 を砲撃 できない。そのため、大隊 や中隊 に配備 された迫撃 砲 が砲兵 のカバーできない範囲 の近接 火力 支援 を行 う。つまり、任務 が異 なるため、短 い射程 が一概 に短所 とは言 えない。 - なお、
近年 ではロケット・アシスト弾 (RAP)の登場 によって射程 の延伸 が可能 となっている。
命中 精度 安定 翼 を使 う砲弾 は横風 の影響 を受 け易 く、砲弾 が弾道 の頂点 に達 した後 の自由 落下 部 が長 いため、同 じ射距離 であれば他 の火砲 と比 べ命中 率 が低 い。CEP(半数 必中 界 )を比較 すると、例 えば155mm榴弾 砲 のCEPは射程 20kmの場合 300mであり、一方 、120mm迫撃 砲 のCEPは射程 7kmでも636mと大 きく劣 る。ただし、命中 精度 は距離 に反比例 して向上 し、81mm迫撃 砲 のCEPは射程 2kmの場合 75mのため近接 支援 火器 として十分 に使用 可能 である。[疑問 点 ]- この
命中 精度 の低 さと1発 あたりの炸薬 量 の多 さが相 まった結果 として、火力 支援 時 の近 迫 距離 (弾着点 をどこまで味方 地上 部隊 に近 づけられるか)が榴弾 砲 よりも長 くなることもある。
1/3 |
2/3 |
1/3 |
2/3 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
M224 60mm |
60 | 65 | 65 | 100 | 150 | 175 |
M252 81mm |
75 | 80 | 80 | 165 | 185 | 230 |
M120/121 120mm |
100 | 100 | 100 | 150 | 300 | 400 |
M102/M119 105mm |
85 | 85 | 90 | 175 | 200 | 275 |
M109/M198 155mm |
100 | 100 | 125 | 200 | 280 | 450 |
155mmDPICM |
150 | 180 | 200 | 280 | 300 | 475 |
出典 - GlobalSecurity.org. “FM 3-90.2 Appendix G, Fires Integration” (英語 ). 2011年 8月 16日 閲覧 。迫撃 砲 の主要 な役割 の一 つが制圧 射撃 であり、たとえ直撃 できなくとも目標 を退避 させ、戦闘 行動 が抑制 される状態 にあれば制圧 目的 を達 したことになる。そもそも迫撃 砲 は対戦 車 砲 のようなピンポイントの精密 射撃 ではなく面 制圧 を目的 とした砲 であり、当然 、移動 目標 に対 する攻撃 は不向 きである。- また、
近年 では、XM395(CEPはGPS/INS誘導 で118m、レーザー誘導 [注 9]で2m以下 [2])などの誘導 砲 弾 が開発 されており、非常 に精密 な射撃 が可能 である。また、スウェーデンのSTRIXは赤外線 映像 による目標 識別 能力 をもち、移動 目標 であっても自己 誘導 で命中 する高 い精度 を持 つ。ただしこの場合 、砲弾 のコストは増大 する。現在 では安価 な小型 ドローン等 で弾 着 位置 を修正 することで精度 を向上 させることが可能 になった。
代表 的 な迫撃 砲 の主要 諸 元
〔
(mm) |
(kg) |
(m) |
RAP (m) |
(r/min) |
(r/min) |
(mm) |
(m/s) |
(°) |
(°) |
備 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50 | 4.7 | 1 | 670 | ― | 25 | 254 | 45 | ― | |
1930' | ||||
60 | M224 | 21.1 | 3 | 3,490 | ― | 20 | 30 | 1,000 | 213 | 14 | |
1980' | ||
81 | M1 | 61.5 | 3 | 3,010 | ― | 18 | 35 | 1,210 | 213 | |
1930' | |||
81 | sGrW34 | 57.0 | 3 | 2,400 | ― | 15 | 25 | 1,143 | 174 | 45-90 | 10-23 | |
1930' | |
81 | L16A2 | 35.3 | 3 | 5,675 | 15 | 30 | 1,280 | 225 | |
1960' | ||||
120 | PM-43 | 280.0 | 5,700 | ― | 15 | 1,862 | 272 | ソ | 1940' | |||||
120 | MO120RT | 582.0 | 6 | 8,135 | 13,000 | 12 | 20 | 2,080 | 30-85 | 14 | |
|||
160 | ソルタムM66 | 341.0 | 6 | 9,600 | 30-80 | 20 | 以 | |||||||
105 | L118 | 1,858.0 | 7 | 17,200 | 3 | 8 | -5-70 | 5.6 | |
1980' | 80~00 | |||
122 | 2A18(D-30) | 3,210.0 | 8 | 15,400 | 21,900 | 1 | 8 | 4,636 | -7-70 | 360 | ソ | 1960' | ||
155 | M198 | 7,154.0 | 9 | 22,400 | 30,000 | 2 | 4 | 6,096 | -5-72 | |
1980' | 80~00 |
運用
分類
軽 迫撃 砲 口径 37-51mm程度 。分解 せずに兵員 1名 で携行 できるものが多 い。弾薬 の運搬 も考慮 せねばならないため、運用 自体 は兵員 2-3名 で行 い、歩兵 小隊 ごとに数 門 を装備 する。日本 陸軍 では中 口径 迫撃 砲 を歩兵 部隊 の標準 装備 とはしなかったため、軽 迫撃 砲 である八 九 式 重 擲弾筒 を多用 した。特 に、現代 ほど無線 技術 が発達 していなかった第 二 次 世界 大戦 期 においては、最前線 の歩兵 小隊 が支援 火器 を直接 運用 できることは大 きなメリットであり、相対 した米 軍 からも高 い評価 を得 ている。- ベトナム
戦争 の頃 から軽 迫撃 砲 の役割 はグレネードランチャーが担 うようになったが、間接 射撃 が可能 という優 れた特性 を有 するため、仏 軍 のF1など一部 の国 では現代 でも装備 している。
中 迫撃 砲 口径 60-82mm程度 。中 口径 迫撃 砲 とも。分解 して兵員 数 名 で運搬 でき、迫撃 砲 班 5名 前後 で1門 を運用 することが多 い。中 迫撃 砲 数 門 に重 機関 銃 などを加 えて火力 支援 小隊 を編成 し、歩兵 中隊 隷下 の各 小隊 を支援 する。現代 では81・82mmクラスの軽量 化 が進 んだため60mm迫撃 砲 は減少 傾向 にあるものの、いまだに多 くの軍隊 で使用 されている。米 軍 のM224 60mm迫撃 砲 は"Handheld Mode"があり、支持 架 を外 し、底 盤 を小型 のものへ変更 することで重量 8.2kgとなり、軽 迫撃 砲 として兵員 1名 で運搬 ・操作 できる。
重 迫撃 砲 口径 は概 ね100mm以上 。主流 である120mmクラスのものは人力 で設営 可能 だが、長距離 の移動 や弾薬 の運搬 は車輌 で行 われる。120mm迫撃 砲 RTなど、被 牽引 用 のトレーラーが砲 架 に組 み込 まれたものもある。師団 の重 迫撃 砲 大隊 または連隊 の重 迫撃 砲 中隊 に配備 され、各 級 隷下 の歩兵 部隊 を支援 する。120mmを超 える大 口径 迫撃 砲 の場合 、歩兵 ではなく砲兵 が運用 することも多 い。近年 では、かつて105mmや122mmクラスの軽 榴弾 砲 が担 っていた師団 砲兵 としての役割 を、120mmクラスの重 迫撃 砲 が代替 しつつある。
編成
APP-6Aの
①は
なお、
- アメリカ
軍 歩兵 連隊 の編成 例 (1941) 第 二 次 世界 大戦 時 の米 軍 では、定数 3,068名 の1個 歩兵 連隊 にM2 60mm迫撃 砲 が27門 とM1 81mm迫撃 砲 が18門 配備 されていた。- ライフル
中隊 は3個 ライフル小隊 と1個 火器 小隊 で編成 され、火器 小隊 は2個 機関 銃 分隊 と3個 迫撃 砲 分隊 (M2を各 1門 装備 )からなるため、3個 ライフル小隊 を3門 の60mm迫撃 砲 が支援 した。 一方 、歩兵 大隊 は3個 ライフル中隊 と1個 重火器 中隊 で編成 され、重火器 中隊 の迫撃 砲 小隊 はM1を6門 装備 していた。1個 連隊 は3個 歩兵 大隊 で構成 されていたので計 18門 となる。
- ドイツ
軍 歩兵 連隊 の編成 例 (1940) 第 二 次 大戦 時 の独軍 歩兵 連隊 は、連隊 本部 の麾下 に3個 歩兵 大隊 ・1個 歩兵 砲 中隊 ・1個 対戦 車 中隊 ・各種 補給 段 列 などが配 され、各 歩兵 大隊 は3個 歩兵 中隊 と1個 重火器 中隊 によって構成 されていた。- そして、
歩兵 中隊 は中隊 本部 の麾下 に3個 歩兵 小隊 ・1個 対戦 車 銃 分隊 ・4種 の補給 段 列 が配 され、各 歩兵 小隊 は4個 歩兵 分隊 と1個 軽 迫撃 砲 班 によって構成 されていた。 軽 迫撃 砲 班 は3名 の歩兵 で編成 されており、50mm軽 迫撃 砲 (5 cm leGrW 36)各 1門 を装備 していたため1個 連隊 で計 27門 を装備 していた。ただし、後備 師団 など装備 の充足 率 が低 い部隊 では全 く装備 していないことがある。この砲 は軽 迫 ながら精密 な構造 で命中 率 も高 かったが、重 い上 に威力 が中途半端 なため大戦 中期 以降 は第 一線 から退 いていき、後述 する大隊 支援 用 の81mm中迫 がその役割 を併 せて担 うようになる。一方 、重火器 中隊 は中隊 本部 の麾下 に3個 機関 銃 小隊 ・1個 迫撃 砲 小隊 ・複数 の補給 段 列 (歩兵 中隊 の補給 段 列 より規模 が大 きい)が配 され、各 迫撃 砲 小隊 は3個 迫撃 砲 分隊 で構成 されていた。各 迫撃 砲 分隊 の兵員 定数 は8名 、81mm迫撃 砲 (8 cm sGrW 34など)2門 を装備 していたため、1個 連隊 で計 18門 を装備 していた。なお、大戦 後期 には更 に1個 重 迫撃 砲 小隊 を増強 した連隊 も存在 し、この重 迫 小隊 は120mm迫撃 砲 (12 cm GrW 42)を4門 装備 していた。
戦術
近接 支援 射撃 敵 部隊 を壊滅 、無力 化 、または制圧 して前線 の歩兵 部隊 を火力 支援 すること。迫撃 砲 は素早 く展開 ・陣地 転換 でき、携行 可能 で前線 の戦闘 部隊 と密接 に連携 することができるため、近接 支援 射撃 には理想 的 な火器 であり、迫撃 砲 の最 も主要 な任務 である。重砲 と異 なり、迫撃 砲 が敵 部隊 を「壊滅 」できるのは掩体から露出 した兵員 に対 して弾幕 射撃 を加 えたときのみで、塹壕 内 の敵 兵 に対 しては「無力 化 」が最大 の目的 となる[注 10]。- なお、
近接 支援 射撃 には攻撃 準備 射撃 や煙幕 射撃 、標示 射撃 も含 む。
対 射撃 直接 または間接 照準 射撃 を行 っている敵 の火器 や観測 所 、指揮 統制 施設 を破壊 する砲撃 である。特 に、敵 の火砲 ・迫撃 砲 に対 する射撃 を「対 砲 迫 射撃 」という。通常 、砲兵 の攻撃 準備 が整 うまでは迫撃 砲 による対 射撃 を行 うが、これが標示 射撃 を兼 ねることも多 い。
阻止 射撃 - まだ
攻撃 や防御 の態勢 が整 っていない敵 を攻撃 して損害 を与 えること。敵 の基地 や後方 連絡 線 、集結 地点 、兵站 本部 などを狙 う。 阻止 射撃 には、攻撃 準備 破砕 射撃 や交通 遮断 射撃 を含 む。- 「
攻撃 準備 破砕 射撃 」とは、敵 の攻勢 が開始 される直前 に、第 一線 付近 に集結 した敵 部隊 を砲撃 すること。 - 「
交通 遮断 射撃 」とは、敵 の予備 兵力 の増援 や配置 転換 による移動 を妨 げ、弾薬 ・糧食 などが最前線 へ補給 されるのを阻止 するために道路 や連絡 網 に損害 を与 えること。
- 「
戦 技
M252は81mm
射撃 準備
指揮 官 が設置 場所 を決定 すると各 分隊 ごとに分隊 長 が個別 の設置 場所 と基準 線 の方向 を示 す。迫撃 砲 も他 の火砲 と同 じく水平 な場所 に設置 する必要 があるため、円 匙 (シャベル)などで平坦 にする。設置 場所 に底 盤 を強 く固定 して砲 本体 を組 み立 てる。目標 に向 けた基準 線 を設定 する。簡易 な設営 作業 では完全 に水平 にすることはできないため、水平 器 によって照準 を調整 する。
照準
目標 までの距離 を測定 する。射 表 を元 に距離 から仰角 を算出 して合 わせる。射 角 表示 器 がある場合 には表示 器 に距離 と弾 種 を設定 して目盛 りに合 わせる。- アメリカ
軍 ではM23迫撃 砲 弾道 計算 機 を使用 して計算 している。
- アメリカ
基準 線 に対 して目標 がどれだけずれた位置 にいるかを判断 して左右 角度 を調節 する。
装填 -弾 着
砲弾 を砲 口 に添 え、射撃 指示 によって砲身 内 へ落 とし込 む。(装填 )砲弾 は砲身 内 を滑 り落 ち、砲 尾 の底 に設 けられた撃 針 によって砲弾 側 の雷管 が作動 する。- 120mm
迫撃 砲 RTなど一部 の製品 では、墜発式 (落 とし込 み式 )と拉 縄 式 とを選択 できる。後者 では砲弾 を装填 した後 、撃 発 用 のロープを任意 のタイミングで引 っ張 って発射 する。
- 120mm
雷管 に起爆 されて発射 薬 が点火 し、その爆発 エネルギーによる砲身 内 の圧力 で砲弾 が発射 される。発射 された砲弾 は、大 きく湾曲 した曲射 弾道 を描 きながら飛翔 する。砲弾 は垂直 に近 い角度 で着弾 し、信管 が作動 して炸薬 を起爆 させる。射撃 時 の仰角 によっては、垂直 に近 い角度 では着弾 しない。信管 の設定 や種類 によって、爆発 高度 は異 なる。
兵站
このように、
(ノルマンディー/1944)
歴史
語源 と用語
1857
1930
語源 英語 の"mortar"(モーター)は、乳鉢 や擂鉢 (すりばち)など臼状 のものを意味 する仏語 の"mortier"から派生 しており、臼砲 (きゅうほう)を指 すのはそのため。幕末 の日本 では「モルチール(砲 )」と称 された。建築 材料 のモルタルもスペル・発音 ともに同 じで、「練 って混 ぜる」ことからラテン語 の"mortarium"(乳鉢 の意 )に由来 しており語源 は同 じである。
臼砲 初期 の射 石 砲 "bombard"は素材 の強度 不足 から著 しく肉 厚 で短 い砲身 をしており、その外観 は臼 のようであった。近世 に入 り野戦 での平射 を主 目的 とする初期 の野砲 "howitzer"が出現 すると、これと区別 するために従来 型 の短 砲身 砲 は臼砲 "mortar"と呼 ばれるようになる(当時 、"bombard"という用語 は火砲 全般 を指 した)。近世 を通 じて火砲 は徐々 に進化 し、特 に産業 革命 が起 こった近代 以降 は冶金 ・鋳造 技術 の発達 で臼砲 も大 口径 ・長 砲身 化 が進 む。しかし、砲 の外観 が変化 してからも、大 きな仰角 を取 って低 い初速 で射撃 する砲 は引 き続 き"mortar"=臼砲 と呼 ばれた。駐 退 復 座 機 や平衡 機 が発明 されていなかった頃 の大型 砲 の多 くは、迫撃 砲 と同様 に射撃 時 の反動 を地面 に吸収 させる方式 を採用 している。
迫撃 砲 臼砲 は一時期 廃 れていたが、日 露 戦争 から第 一 次 世界 大戦 にかけて塹壕 戦 や要塞 戦 が本格 化 すると、射程 は短 くとも威力 の大 きな臼砲 の需要 が増 し、再 び多数 の臼砲 が作 られた。この中 には従来 とは逆 に軽量 ・小型 化 を追求 した砲 もあり、ここから発展 したものが現代 の迫撃 砲 である。以上 のように、歴史 上 の経緯 から"mortar"という単語 は臼砲 ・迫撃 砲 の両方 を指 す。ただし、現代 では単 に"mortar"と称 した場合 は本稿 の主題 である近 現代 型 の迫撃 砲 を指 す。また、臼砲 と明確 に区別 するため、"infantry mortar"あるいは"modern mortar"と表記 することもある。
各国 における用語
日本 日本語 の「迫撃 砲 」という用語 は、日 露 戦争 において現地 部隊 で急造 された即製 の擲弾発射 機 を「敵 に迫 って撃 つ」という意 で迫撃 砲 と命名 したのが嚆矢 である。後 に、この迫撃 砲 という名称 が公文書 で使用 されたことから、英語 で"mortar"と一 括 りにされる曲射 弾道 兵器 が日本 では臼砲 と迫撃 砲 に分 けられた。更 に大正 期 に入 って迫撃 砲 は砲兵 科 の管轄 であるとされたことから、歩兵 科 が運用 する迫撃 砲 は「曲射 歩兵 砲 」と称 することとなり、分類 上 の複雑 化 を招 いている。- なお、
日本 陸軍 の八 九 式 重 擲弾筒 は構造 ・用法 から軽 迫撃 砲 に分類 してもよい兵器 だが、英語 では"grenade discharger"(擲弾発射 機 )として紹介 されることが多 い。
- ドイツ
- ドイツでは、
迫撃 砲 のことを"Granatwerfer"(擲弾投射 機 )と称 しており、それ以前 の小型 曲射 砲 (後述 )も"Minenwerfer"(爆薬 投射 機 )としている。これは、擲弾は歩兵 科 、砲弾 は砲兵 科 、爆薬 は工兵 科 [注 11]というセクショナリズムによるもので、性能 や形状 で区別 しているわけではない。
- イギリス
- イギリスにおいてもリーベンス・プロジェクターや
対戦 車 兵器 PIATのように、構造 が簡易 で射程 が短 いものは「砲 」というよりも投射 機 (英 :projector/独 :Werfer)として扱 われている。 英国 は、後述 するスピガット・モーターの射出 方式 を利用 した兵器 を数多 く開発 しており、ヘッジホッグのように現代 でも派生 型 が利用 されている兵器 も少 なくない。
- アメリカ
- アメリカ
国防総省 (DoD)による"Mortar"の定義 は砲 口 装填 式 の間接 射撃 兵器 でライフルまたは滑 腔砲身 。榴弾 砲 よりも短 射程 、大 きな仰角 をとって射撃 し、砲身 長 は10-20口径 である[3]。 - ただし、
近年 では後 装 式 の砲 の登場 、榴弾 砲 に匹敵 する射程 、平射 が可能 なものなど、定義 に当 てはまらない迫撃 砲 も増 えつつある。
古代 ~中世 後期
なお、
-
投石 機 オナガー(中世 ではマンゴネル) -
トレビュシェット
分解 ・梱包 して搬送 され戦地 で組 み立 てられた。大型 のものは150kgの石 弾 を300メートル投射 できる
中世 末期
これは、
近世
15
また、
なお、
-
クーホルン
砲
1673年 の登場 以来 盛 んに使用 されたが、近世 末期 に一時 的 に廃 れた。近代 に入 ってから再 び脚光 を浴 び、南北戦争 の頃 まで使用 されている -
近世 の野砲 当時 の野砲 は射撃 のたびに砲 架 や車輪 を含 む砲 全体 が反動 で後退 するため、射撃 する度 に一 から照準 し直 す必要 があった。
20世紀 に入 り駐 退 復 座 機 をもつ砲 が登場 し、反動 による後退 は砲身 だけで済 むようになるが、その意義 は極 めて大 きい
日 露 戦争 (1904~1905)
このとき
なお、この
なお、
-
日本 軍 方式 の迫撃 砲 画像 はドイツ軍 第 一 次 世界 大戦 で使用 したもので、鉄線 で巻 いた木製 砲身 を備 える。日本 側 が日 露 戦争 前半 に使用 した木製 の即製 迫撃 砲 とは異 なるが、基本 構造 は同 じである
第 一 次 大戦 期 (1914~1918)
その
ミーネンヴェルファーもストークス・モーターも
なお、
-
7.58cmミーネンヴェルファー
-
西部 戦線 のストークス・モーター構造 ・外観 ともに現代 の迫撃 砲 とほとんど変 わらない -
トレンチ・モーター
第 一 次 大戦 では、「塹壕 迫撃 砲 (Trench Mortar)」と呼 ばれた壕 内 据 え付 け型 の迫撃 砲 も数多 く使用 された
戦 間 期 ~第 二 次 大戦 期 (~1945)
また、
-
5cm
迫撃 砲 IGrW36第 二 次 大戦 中 のドイツ軍 が使用 した軽 迫撃 砲 。命中 精度 は良 かったが構造 が複雑 で重 く、50mm口径 では威力 不足 のため大戦 中盤 以降 は第 一線 を退 いた -
120mm
迫撃 砲 PM-38後継 のPM-43と併 せ、第 二 次 大戦 中 の最優秀 迫撃 砲 と称 されるソ連 軍 の傑作 重 迫撃 砲 。ドイツ軍 は本 砲 の性能 を高 く評価 し、ほぼフルコピーである12cm迫撃 砲 GrW42を開発 した -
T5E1
迫撃 砲 輸送 車 第 二 次 大戦 では、このような自 走 迫撃 砲 も初 めて登場 した。ただし、当時 のものは兵員 輸送 車輌 等 に既存 の迫撃 砲 を搭載 しただけのものが多 い
冷戦 期 ~現代
クリップで
ただし、
なお、
-
120mm
自 走 迫撃 砲 "Nona-S"戦車 のような外観 だが、平射 可能 な自 走 迫撃 砲 である
最新 または開発 中 の迫撃 砲
また、フィンランドのパトリア
アメリカ
これらの
-
EFSS"DragonFireII"
-
BIGHORN
その他
スピガット・モーター
"spigot mortar"、
このため、
しかし、
なお、
小銃 擲弾小銃 擲弾は小銃 の先端 に装着 して曲射 する擲弾のこと。第 一 次 大戦 時 に使用 された初期 のものは反動 が強 く、台座 を利用 したり銃床 を接地 して軽 迫撃 砲 のように射撃 するものが多 かった。現代 ではグレネードランチャーが普及 したため、米 軍 では殆 ど用 いられないが、22mmライフルグレネードとして東西 両 陣営 で標準 化 されている。「専用 のランチャーなしでも撃 てる、小銃 さえあれば誰 でも撃 てる」という、グレネードランチャーにはない特長 があるため、自衛隊 をはじめ、イタリア軍 やフランス軍 などグレネードランチャーより積極 的 に用 いている国 もある。
対戦 車 兵器 第 二 次 大戦 中 に開発 されたイギリスのブラッカー・ボンバードやPIATは、薬 室 後方 が閉鎖 されているという構造 上 の特徴 や曲射 弾道 という点 でスピガット・モーターに分類 される。- また、
戦後 登場 したソ連 のRPG-7は、発射 機 のサイズのわりに大 きめの砲弾 を使用 できるというスピガット・モーターの特徴 と、ロケット弾 を組 み合 わせた画期的 な携行 型 対戦 車 兵器 である。
対 潜 兵器 爆雷 をより遠 くまで投射 するためにスキッドやリンボー、ヘッジホッグなどの対 潜 兵器 が開発 され、駆逐 艦 やフリゲートなどに搭載 された。これらは「対 潜 ロケット弾 」と訳 されることが多 いが、厳密 には多連装 のスピガット・モーターである。日本語 の「迫撃 砲 」という用語 には馴染 まないが、「対 潜 迫撃 砲 」と訳 されることも多 い。
-
ヘッジホッグ
こちらも第 二 次 大戦 中 に英国 が開発 した対 潜 兵器 で、一 度 に24発 など多数 の弾頭 を射出 できた。事前 の深度 調 定 が必要 な爆雷 とは異 なり接触 起爆 型 のため深度 に制約 が無 く、一発 でも命中 すれば他 の弾頭 も誘爆 するため、対 潜水 艦 戦 で大 きな効果 を発揮 した。ちなみに、「ヘッジホッグ」とは「ハリネズミ」のことである
迫撃 砲 の亜種
スピガット・モーター
- ルフトミーネンヴェルファー
第 一 次 世界 大戦 でオーストリア=ハンガリー帝国 が用 いた空 圧 式 の迫撃 砲 で("Luft"=空気 )、火薬 ではなく圧縮 空気 の力 で砲弾 を射出 する。迫撃 砲 は着弾 までの時間 が長 いため、敵 が退避 態勢 をとる可能 性 も増 すが、圧縮 空気 では射撃 時 の閃光 ・砲煙 が出 ず、発射 音 も小 さいという利点 がある。このため砲撃 したことを敵 に察知 されにくく、射撃 位置 も特定 されにくい。しかし、空気 を圧縮 するためのコンプレッサーと貯蔵 用 のボンベが必要 なうえ、再 充填 に手間 がかかり重 く不便 であることから第 一 次 大戦 後 は廃 れた。なお、開発 したのはドイツだが、自軍 では使用 していない。
対空 迫撃 砲 第 二 次 世界 大戦 中 、きわめて珍 しいが日本 の阻塞弾 発射 機 やイギリスのホールマン投射 機 のように迫撃 砲 を対空 兵器 として利用 しようという試 みもなされた。しかし、高射 砲 や機関 砲 が不足 していた故 の代替 兵器 にすぎず、所期 の成果 を得 ることはできなかったため普及 には至 らなかった。
- その
他 の粗製 迫撃 砲 迫撃 砲 の射撃 メカニズムは非常 にシンプルで、命中 精度 や耐久 性 を度外視 すれば砲身 は鉄 パイプでも代用 可能 である。構造 が簡単 で製造 に高度 な技術 や設備 を必要 としない粗製 迫撃 砲 は、アイルランドのバラックバスターや日本 の迫撃 弾 のように、テロリストの密造 兵器 として世界中 で使用 されてきた。
化学 兵器 としての迫撃 砲
- イギリス
軍 第 一 次 大戦 中 に使用 されたリーベンス・プロジェクターは、化学 戦 専用 に開発 された迫撃 砲 である。第 一 次 大戦 では、英国 以外 の軍隊 も毒 ガスを多用 した。- アメリカ
軍 第 二 次 大戦 中 、一部 の歩兵 師団 の隷下 に化学 迫撃 砲 大隊 (chemical mortar battalion)という化学 戦 部隊 を編成 しており、M2 107mm迫撃 砲 を装備 していた。日本 軍 九 四 式 軽 迫撃 砲 は当初 から化学 戦 用 のガス弾 投射 機 として開発 された。- ドイツ
軍 - 10cmNbW35や10cmNbW40といった
化学 戦 用 の迫撃 砲 を開発 していた。"NbW"はネーベルヴェルファーを指 し、ロケット・ランチャーである41型 以降 がよく知 られているが、初期 の35型 ・40型 は迫撃 砲 である。直訳 すれば「煙幕 発射 機 」で、本来 の用途 を欺瞞 するための名称 である。
各国 の製品 一覧
第 一 次 大戦 期
第 二 次 大戦 期
冷戦 期 ~現代
脚注
注釈
- ^
真空 中 であれば砲弾 は放物線 を描 くが、迫撃 砲 は最 も強 く空気 抵抗 の影響 を受 けるため砲弾 の落下 角度 は垂直 に近 くなる。詳 しくは斜 方 投射 を参照 - ^
砲 口 初速 (muzzle velocity)とは、砲身 から射出 された直後 の砲弾 の飛翔 速度 のこと。単 に初速 ともいう。砲弾 が砲身 内 を進 んでいる間 は装 薬 の燃焼 ガスによる圧力 で加速 し続 けるため、長 砲身 であるほど初速 は高 くなる(ただしバランスがあり、砲身 長 が長 ければ長 いほど良 いとは限 らない) - ^ 「
口径 」には二 通 りの意味 があり、ストレートに砲 口 直径 が何 mmであるかを指 す場合 (例 えば「口径 155 mm」と表記 )と、砲身 長 が砲 口 直径 の何 倍 であるかを指 す場合 (例 えば「71口径 88 mm砲 」と表記 )がある。後者 は「口径 長 」を略 した「口径 」である。紛 らわしいのが拳銃 や小銃 ・機関 銃 などの口径 表記 で、例 えば30口径 は銃身 長 ではなく口径 7.62 mmを指 す。50口径 なら12.7 mmで、これは1インチ(25.4 mm)の0.3倍 、0.5倍 であることから。「.30」「.50」と表記 することもある - ^
砲 全般 の分類 や用語 そのものが曖昧 で、厳密 な分類 は非常 に困難 。同 じ用語 でも国 や時代 によって語義 やその範囲 が異 なることもある。また、日本語 には紛 らわしい和訳 や造語 が多 いので注意 を要 する。例 として、英語 の"cannon(キャノン)"は全 ての火砲 を包括 する名詞 だが、大日本帝国 陸軍 において「加 農 (カノン砲 )」とは長 砲身 砲 を指 す(帝国 陸軍 はドイツ式 に範 をとったため、ドイツ語 の"kanone"に由来 )。また、「榴弾 」は弾 種 を指 す用語 でほぼ全 ての火砲 (砲 種 )で使用 する砲弾 だが、「榴弾 砲 」として砲 自体 の名称 に用 いられる。 - ^ 「
被 牽引 用 のトレーラー」とは、タイヤとトレイル(脚 )で構成 された車台 のことで、牽引 する側 (牽引 車 )のトラクターのことではない - ^ ロシア
製 (または旧 共産 圏 )の中 口径 迫撃 砲 は81mmではなく82mm口径 であり、ロシア軍 は敵 の81mm砲弾 も使用 できるが相手 側 はロシア軍 の82mm砲弾 を使用 できない。ただし、間隙 が1mm増 すため射程 距離 や命中 精度 などの点 で所期 の性能 を発揮 できるわけではない - ^
砲身 長 10口径 未満 は「臼砲 」とする定義 もあるが、ほとんどの臼砲 は更 に短 い砲身 であることが多 い - ^
駐 退 機 と復 座 機 は一体化 されていることも多 く、「駐 退 復 座 機 」と称 する - ^ レーザー
誘導 を行 うためには目標 にレーザーを照射 する観測 班 が必要 である - ^ 「
壊滅 」とは、部隊 が30%以上 の人員 損耗 を受 け、戦闘 力 を大幅 に喪失 して補充 などを受 けねば戦力 にならない状態 を指 す。「無力 化 」とは、部隊 が10%以上 の人員 損耗 を受 け、数時間 は交戦 できない状態 を指 す。「制圧 」とは、敵 兵 の攻撃 を中断 させ、掩蔽 へ追 い立 てて応射 の精度 と威力 を削 ぐことである - ^
第 一 次 世界 大戦 時 において、ミーネンヴェルファーを扱 うのは戦闘 工兵 であり、工兵 科 の管轄 に属 していた。同 時期 に砲兵 部隊 ではミーネンヴェルファーそっくりな形状 と性能 の臼砲 を運用 していた - ^ ターンテーブルは360
度 旋回 が可能 なものが多 く、最新 型 では発射 時 の反動 による車体 やサスペンションへの負担 を軽減 させるために駐 退 復 座 機 を設 けていることがある - ^
口径 が90mmであるにもかかわらず「軽 」と付 いている理由 は欺瞞 用 にあえて低 威力 であるかのように装 ったためという記述 も見 られるが、単 に同 時期 に開発 された3種 の迫撃 砲 中 最小 口径 であった故 の名称 である。元来 が第 一 級 秘密 兵器 であり、存在 そのものが秘匿 されていた。これは化学 戦 での運用 を第 一 とするガス弾 投射 兵器 であったためであるが、通常 榴弾 も用意 され、実戦 では中国 戦線 で一部 毒 ガス弾 を使用 した他 は通常 弾 で戦 っている。ストークブラン式 迫撃 砲 であるが、簡易 な駐 退 復 座 機 が設 けられている - ^
九 四 式 軽 迫撃 砲 と同様 、150mmクラスであるにもかかわらず欺瞞 用 に「中 迫撃 砲 」と名付 けられたとも言 われるが、同 時期 に開発 された迫撃 砲 で中間 の口径 であった故 の命名 である。ストークブラン式 迫撃 砲 としては珍 しい大型 の駐 退 復 座 機 が設 けられ、その複雑 さと大 重量 が仇 となりほとんど生産 されずに終 わった。 - ^
九 四 式 軽 迫撃 砲 から駐 退 復 座 機 を省 き、大型 の木製 床板 を併用 することで本体 の軽量 化 を図 った。ただし、木製 床板 を含 めた重量 は九 四 式 軽 迫撃 砲 よりも重 くなっている - ^
九 六 式 中 迫撃 砲 から駐 退 復 座 機 を省 いた簡易 版 で、「長 」(およそ12.9口径 )と「短 」(およそ9.3口径 )の2種類 が存在 する。重量 はそれぞれ「長 」342kg、「短 」232.5kgで、九 六 式 中 迫撃 砲 の722kgから軽量 化 が図 られたものの、「長 」の木製 の副 床板 の重量 は370kgに及 び、本体 と合 わせた場合 の重量 はさほど変化 なく、「短 」は軽量 化 のために射程 を半分 以下 に抑 えている - ^
空挺 部隊 及 び歩兵 の近接 支援 火器 であるが、曲射 歩兵 砲 ではなく迫撃 砲 という名称 が付 けられている
出典
参考 文献
兵器 -
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他 -
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