国鉄 TR23形 台車
TR23
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概説
1914
このため
これらが
構造
「ペンシルバニア
ばね
この
ただし
また、
さらに、
さらにスハ32800
このように、
その
ブレーキシリンダーは
仕様
形式 - 2軸 付随 台車 車体 支持 機構 -揺 れ枕 吊 り式 ・3点 支持 枕 ばね - 4列 重 ね板 ばね台車 枠 -鋳鋼 +形 鋼 リベット組立 軸 ばね - コイルばね軸 箱 支持 装置 -軸 ばね式 軸 距 - 2,450 mm車輪 径 - 860 mm
派生 形式
国鉄 向 け
客車 用 - TR23A
戦前 には流線型 電車 の付随 車 2形式 に装着 するスウェーデン・SKF社 製 ころ軸受 付 きのTR23を区別 するのに用 いられたが、戦後 は1948年 以降 落成 する戦災 復旧 客車 中 の荷物 車 および日本 銀行 所有 のマニ34形 用 に使用 された。後者 は枕 ばねと軸 ばねの定数 が変更 されているほか、従来 輪 軸 抜 きをしないと交換 できなかった軸 箱 守 ライナを在 姿 状態 で交換 できるようその形状 および取 り付 け方法 が変更 された。- TR23B
- 1947
年 以降 落成 する戦災 復旧 客車 および郵政省 所有 のオユ36形 用 として、TR34の軸 箱 守 にTR23の輪 軸 と平 軸受 を組 み合 わせ[注釈 12]ばねの組 み合 わせを変更 したモデル。終戦 後 、日本 製 ころ軸受 が鉄道 業界 に導入 され始 めた初期 、焼 き付 きなどの低 信頼 性 に悩 まされていた時期 の設計 であり、信頼 性 を重視 して在来 型 の平 軸受 が採用 されたと見 られている。 - TR23C
- TR23Aの
軸 箱 にころ軸受 (TR34およびTR23E以降 のものとは別 設計 )を試験 的 に取 り付 けたもので、オハ35形 4両 とオハユニ71形 3両 に装着 され各種 試験 が実施 されたのち、輪 軸 と軸 箱 を交換 し、TR23A同等 に改修 された。 - TR23D
- オロ35
形 の近代 化 改装 工事 およびスハネ30形 (2代 )の寝台 車 設備 復元 工事 にあわせ、もとのTR23の揺 れ枕 吊 りの長 さを310 mmからTR40Bと同等 の540 mmに延長 して乗 り心地 の改善 を図 ったモデル。揺 れ枕 吊 りと干渉 するトランサムを交換 したため、側 枠 とトランサムの接合 部 のリベットを一旦 全 て抜 いて完全 解体 を行 う必要 があった。このため、乗 り心地 改善 の効果 は大 きかったが、改造 は最小限 の数 に留 められた。のちにTR40Bを装着 するスロ54形 の冷房 改造 に伴 う自重 増 を軽減 するために本 形式 を装着 する車両 と台車 の振 り替 えが施工 された。 - TR23E
- TR23Dにころ
軸受 化 改造 を追 施工 したもの。Dと同様 、特別 二 等 車 用 限定 で施工 されたため、改造 数 はわずかである。なお、このEで採用 されたころ軸受 はTR23C・TR34用 とは異 なり円筒 ころ軸受 を使用 しているため、スラスト力 をころで受 け止 めず、別途 突 き出 し部 に内蔵 されたスラストばねで受 け止 めるよう変更 されて小型 化 が実現 し、従来 の平 軸 受用 軸 箱 守 を無 改造 で使用 可能 となった。この新型 軸受 の完成 後 、国鉄 および私鉄 各社 で平 軸受 台車 のころ軸受 化 が急速 に進 んだ。 - TR23F
- スハ32
系 の廃車 が進 んだ時期 に、他 形式 への転用 が実施 された際 に心 皿 部分 を改修 したもの。外観 上 は従来 と一切 変化 がない。 - TR23G
一般 型 客車 各 形式 のマニ36形 への改造 時 に、ころ軸受 化 とばねの強化 を実施 したもの。- TR23H
- スハ43に
装着 し、オハ47とするため、ころ軸受 化 の上 で心 皿 改修 を実施 したもの。 - TR34
本 形式 をころ軸受 化 したタイプ。軸 箱 寸法 が大型 化 したため、側 枠 形状 やペデスタル部 の形状 が変更 されている。- TR35U
- オユ40 → スユ40
形 用 として電車 用 のTR35 (DT13) を設計 変更 したもの。TR23B同様 の平 軸受 とした以外 、軸 距2,500 mm、車輪 径 910 mmとブレーキワークも含 め、TR35と同等 のスペックで製造 された。 - TR73
本 形式 と同時 設計 された優等 車 用 3軸 ボギー台車 。TR23と同様 、1930年 製造 分 とそれ以降 で軸 箱 守 と側 梁 の接合 部 および軸 箱 守 控 の設計 の相違 により、2種類 に分 かれる。- TR73A
- 1950・51
年 にTR73を改修 し、TR23D・Eと同様 に揺 れ枕 吊 りリンクを延長 して乗 り心地 の改善 を図 ったもの。展望 車 から優先 的 に施工 された。 - TR73B
- 1952
年 にTR73を改修 し、揺 れ枕 吊 りリンクの延長 と同時 に、下 揺 れ枕 を新 製 してここに防 振 ゴムを挿入 したタイプ。旧 1号 御料 車 をはじめ優等 車 各 車種 で工事 が実施 された。 - TR73C
- TR73Bの
改造 メニューを基本 としつつ、側 受と2つの上 揺 れ枕 を結 ぶアーチバーを交換 して側 受直下 に防 振 ゴムを挿入 したもの。食堂 車 を中心 に1955年 まで施行 された。 仮称 TR77- TR23に
対 するTR34と同様 、TR73に対応 するころ軸受 付 き3軸 ボギー台車 として計画 されたもの。戦後 は床下 機器 の増加 や台車 設計 の進歩 などから優等 車 向 けとしての3軸 ボギー台車 製造 が行 われなくなったため、実際 には製造 されずに終 わった。
電車 用 - TR25 (DT12)
- 40
系 ・42系 ・51系 などの電動 車 用 。重 い主 電動 機 を裝 架 する必要 性 と電装 品 搭載 に伴 う心 皿 荷重 の増大 に対応 し、軸 距を2,450 mmから2,500 mmに50 mm延長 、枕 ばねに用 いる重 ね板 ばねを3列 から4列 に増 やして荷重 上限 を拡大 、更 に主 電動 機 の外 径 に合 わせ、車輪 径 も910 mmに拡大 されている。ごく一部 が戦前 の段階 でブレーキ装置 を台車 シリンダー方式 に変更 して試験 を実施 した。 - TR25A (DT12A)
- 52
系 (関西 急電 )の電動 車 用 。輸入 品 のスウェーデンSKF社 製 ころ軸受 を装着 した。また、これとは別 に、その後 TR35に改称 されるまで、同形 の台車 をTR25Aと呼称 した時期 があり、台車 銘板 にもその刻印 が存在 した。 - TR35 (DT13)
- TR34に
対 する電動 車 用 に相当 。軸 距2,500 mm、車輪 径 910 mmで国産 のころ軸受 を備 え、63系 ・72系 に大量 に採用 された。 - TR36
- TR35の
付随 車 用 。軸 距2,450 mm、車輪 径 860 mmで、同 じく63系 ・72系 に大量 に採用 された。 - TR39 (DT15)
本 形式 の設計 を基本 に、TR37と同様 に側 枠 を一体 鋳鋼 製 に変更 したもの。これによりローワーレールが不要 となり省略 されたため、外観 の印象 は大 きく異 なる。側 枠 とトランサムの接合 部 はリーマボルトで固定 してあり、TR37と同様 丸 穴 が4×2個 ずつ左右 に並 ぶタイプと、2x2で長 穴 が左右 に並 ぶタイプの2種 が製造 された。- TR39A (DT16)
- TR39の
改良 型 。側 枠 形状 が変更 され、肉 抜 き穴 を設 けて軽量 化 が図 られた。80系 電車 の電動 車 用 として採用 され、モユニ81形 とモハ80形 に装着 された。 - TR43・43A
- 80
系 電車 の付随 車 用 として、TR36の揺 れ枕 吊 りリンクを延長 し、枕 ばねを改良 したもの。TR43はクハ86・サハ87に採用 された。TR43Aは枕 ばねを2列 にしてばね定数 を下 げたものでサロ85に採用 。 - TR45・45A
- TR43・43Aに
小 改良 を加 えたもの。
気動車 用 - TR30 - 33
- キハ43000・キサハ43500
形 に採用 。車種 ・目的 [注釈 13]別 に形式 が細分 化 され、軸 距がキハ用 のTR30・31が2450mm、キサハ用 のTR32・33が2140mmと分 けられていた。
私鉄 向 け
1930
住友 製鋼 場 →住友金属工業 - KS-76L
- 1930
年 に参宮 急行 電鉄 サ3000・ク3100形 用 として製造 。一体 鋳鋼 製 の側 枠 を備 える軸 ばね式台 車 で、中央 の揺 れ枕 には4列 の重 ね板 ばねによる枕 ばねを備 える。また、台車 枠 が一体 鋳鋼 製 のため比較的 自由 に形状 を設計 でき、さらに重 い電動 車 用 ではなく、車体 も当時 としては軽量 設計 であったことなどからローワーレールも備 えていなかったため、その外観 の印象 はむしろ戦後 の新型 軸 ばね式台 車 に近 くTR23とは大 きく異 なる。当初 は不 適当 なばね定数 の設定 により乗 り心地 面 で不評 を買 ったが、セッティングの修正 後 は不評 が一掃 され、戦後 も2250系 の増 備が進 んで交代 となるまでこの台車 を装着 したサ3000形 の一部 が座席 指定 特急 車 に使用 された。なお、このKS-76Lは1974年 の2200系 淘汰 までほとんど改造 無 しに終始 している。 - FS10
- 1953
年 より製造 された東武 7800系 に採用 。KS-76Lと同様 の一体 鋳鋼 製 台車 枠 を備 える軸 ばね式台 車 であるが、ボルスタアンカーを備 え、2列 の重 ね板 ばねを枕 ばねとする点 でKS-76Lと相違 する[注釈 19]。東武 での社内 形式 はTRS-52。
日本車輌製造 - NL-1
東武 7800系 のクハ802 - 807に採用 。FS10と同系 台車 であるが、側 枠 やボルスタアンカーの形状 が異 なる。FS10に対 し0.5t程度 の軽量 化 を行 ったとされる。東武 での社内 形式 はTRN-53。
日立製作所 日本 鉄道 自動車 - ST31
- 1943
年 に日本 鉄道 自動車 が製造 。常 総 筑波 鉄道 ホハフ551[注釈 20]に装着 の上 で出荷 されている。このST31は公式 書類 上 は軸 距2,150 mmとされているが、実車 がその通 りであったかは不明 で、あるいは後述 のNSC31と同等 品 であった可能 性 もある。基礎 ブレーキ装置 は客車 時代 は両 抱 き式 踏面ブレーキであったが、気動車 化 時 に片 押 し式 に改造 されている。 - NSC31
- 1944
年 に日本 鉄道 自動車 が製造 。名古屋 鉄道 モ770形 [注釈 21]、新潟交通 クハ34・35、富山 地方 鉄道 モハ7515、京王帝都電鉄 デハ1751[注釈 22]の4形式 に装着 された。軸 箱 部 の構造 はTR23と同一 であるが、16 m級 の小型車 に採用 されたためか軸 距が2,300 mmと短 く設定 されていた。なお、日本 鉄道 自動車 の後身 である東洋 工 機 で1950年 に製造 された東武鉄道 日光 軌道線 用 ED610形 にもNSC31と類似 の軸 距2,300 mm仕様 の同系 台車 が装着 されていたが、これは型番 が明 らかになっていない。
川崎 車輌 東芝 - TT-3
- 1953
年 に増 備された東武 5700系 のうち、直角 カルダン駆動 とされたモハ5720形 2両 、およびそれらとペアを組 むクハ720形 2両 に装着 。国鉄 DT15と酷似 した形状 の一体 鋳鋼 製 側 枠 で、台車 シリンダー式 のブレーキシリンダーやボルスタアンカーを備 え、さらに枕 ばねは重 ね板 ばねに代 えてコイルばねとオイルダンパーを併用 する構成 である。1961・1965年 のモハ5720形 の吊 り掛 け駆動 への改造 時 に吊 り掛 けモーターを装 架 できないTT-3は制御 車 であるクハ700形 702 - 705に転用 、その後 は1991年 の同 系列 全廃 までそのまま使用 された。東武 での社内 形式 はTRT-52。 - TT-51
- 1951
年 に製造 された松尾 鉱業 鉄道 ED25形 電気 機関 車 の台車 。軸 距が2,250 mm、軸受 が平 軸受 となっている他 は国鉄 のDT16形 台車 に酷似 した外観 を持 つ。また、ほぼ同 時期 (1950年 )に同 じ東芝 で製作 された東 濃 鉄道 駄知 線 のED1000形 電気 機関 車 ・モハ100形 電車 (101・102号 )の台車 も、メーカー形式 等 が付 されていないものの同一 の外観 を呈 する。
西武鉄道 所沢 工場 - TR22・DT13・TR25
改造 空気 ばね台車 新 たに製造 されたものではなく、国鉄 の廃車 発生 品 を使用 していた西武鉄道 が独自 に改造 によって製作 したもの。1959年 に試作 された。当初 、空気 ばね用 の補助 空気 ダメを台車 側 に搭載 するなど、試行錯誤 が行 われたが、最終 的 にはスマートな空気枕 ばね台車 の形態 に落 ち着 いた。改造 は少数 に留 まったが(詳細 は西武 501系 電車 を参照 )一部 は上 信 電鉄 100形 電車 に装備 された状態 で譲渡 され、1996年 まで運用 されていた。- この
他 、小田急 でも、DT21系 以降 の新 性能 電車 用 台車 同様 にブレーキシリンダーとブレーキワークからを台車 側 に装荷 したTR25改造 台車 が製作 された。しかし1960年代 後半 に入 ると、前提 の違 い[注釈 23]や国鉄 の保守 的 技術 志向 、財務 体質 の悪化 などから技術 開発 の停滞 を招 き、独自 に車両 メーカー・台車 メーカーと契約 して開発 する能力 のある大手 私鉄 があえて国鉄 台車 に祖 を求 めることはほとんどなくなっていった。
- TR22・DT13・TR25
日本 国外 (旧 外地 )向 け
台湾 :台 鉄 では、TR23の同系 台車 は、TR-18、TR-19、TR-20の3タイプがあった。台 鉄 TR-18形 大型 木造 客車 用 、TR23を台車 枠 が一体 鋳鋼 化 にされ、理想 的 なTR23であるもの。1934年 住友 製鋼 所 製 。後 に鋼 体 化 客車 32300系 に転用 し、1990年代 まで現役 。枕 ばねは4列 重 ね板 ばね式 、台 鉄 仕様 により短 軸 仕様 になったもの。台 鉄 TR-19形 - 32000、32100
系 半 鋼 製 客車 用 。技術 的 に逆行 、それでも内地 の鉄道 車両 に部品 共通 による製造 コスト軽減 ・納期 短縮 するメリットがあり、1935年 から採用 した台車 。TR23の構造 を準 じ、一見 TR23と同 じ外観 であるが、台 鉄 仕様 により短 軸 仕様 になって、17 m客車 で自重 が軽 いため3列 枕 ばね仕様 になったもの。後 に32100系 更新 車 に転用 し、1990年代 まで現役 。 台 鉄 TR-20形 戦後 日本車両製造 製 35SP32200形 客車 用 、1951年 製 、TR34に準 じ17 m客車 用 台 鉄 仕様 になったもの。1980年代 初期 まで現役 。
採用 された客車
※
参考 文献
車両 史 編 さん会 『国鉄 鋼 製 客車 史 第 3編 スハ32(スハ32800)形 の一族 』上 ・下巻 車両 史 編 さん会 『国鉄 鋼 製 客車 史 第 4編 オハ35(スハ33650)形 の一族 』上 ・中 巻
注釈
- ^ TR10 - 13・71・72の
各 形式 。ただしTR10は当初 明治 45年 式台 車 と呼称 したグループの1914年 以降 製造 分 のみ。 - ^
八幡 製鐵 所 製 。 - ^
本 形式 台車 の開発 に際 しては、ペンシルバニア鉄道 がニューヨーク近郊 地区 通勤 電車 に採用 していた鋳鋼 製 軸 ばね式台 車 をモデルに設計 されたことが、当時 の鉄道 省 技師 が執筆 した「車輛 工学 」での解説 記事 中 で明言 されている。文中 でも「ペンシルバニア型 」の語 が用 いられていた。 - ^
鉄道 省 では客車 ・電車 用 の本 形式 の他 、これと同 時期 に高速 貨車 ・易損品 輸送 用 貨車 などのために設計 された軸 ばね式台 車 のTR24(1930年 設計 )も、やはりペンシルバニア鉄道 の高速 貨車 用 台車 に酷似 した設計 の先行 形式 が存在 しており、こちらも「ペンシルバニア形 」と呼 ばれることがある。このTR24は一体 鋳鋼 製 側 梁 を備 えるが、大 荷重 に備 えトラス構造 を採用 しており、TR23←ペンシルバニア鉄道 2D-P2系 とは異 なる系譜 に属 する。 - ^ その
特徴 的 な形状 から「タコ坊主 」と俗称 される。 - ^ 2D-P2
系 2軸 ボギー台車 (2D-P2・2D-5P2など)と呼称 。同 鉄道 が設計 した客車 用 標準 形 台車 の第 2世代 に当 たり、先行 する2D / 3D-P1系 で形 鋼 をリベット接合 で組 み立 てていた側 枠 ・軸 箱 支持 部 を一体 鋳鋼 化 したものである。それらの構造 面 での特徴 から、国鉄 技術 陣 は双方 を参考 に折衷 する形 で本 形式 およびTR73を設計 したと見 られる。なお、2D-P2系 は外観 上 、車体 を支持 する側 受(サイドベアラー)が台車 枠 よりも外側 (2D-P2で最大 で合計 3フィート3 1/2インチ分 側 枠 より広 い)に位置 しており、これに合 わせてそれを支 える上 揺 れ枕 と下 揺 れ枕 も台車 枠 より左右 に突 き出 している。この関係 で揺 れ枕 吊 りも外側 に取 り付 けられ、外部 に露出 しているため、その外観 の印象 は本 形式 と大 きく異 なる。 - ^
湿度 の低 い地域 が多 いアメリカと比較 すると、全般 的 に湿度 の高 い日本 では、仮 に同 一 技術 水準 であったとしても大型 部品 の鋳造 において不 良品 発生 率 をアメリカと同等 とするのは容易 ではなく(これは現在 も変 わらない)、この時代 には熟練工 員 の技量 に依存 して不良 の発生 を抑止 していた。 - ^
量産 製品 では各社 で同等 の製品 を製造 可能 とすることが特 に強 く求 められた当時 の国鉄 では、製造 可能 なメーカーが限 られる技術 ・設計 は車両 調達 計画 上 、大量 生産 される客車 への制式 採用 は困難 であった。ただし、同 時期 設計 の貨車 用 TR24やこれを基本 に設計 された制式 蒸気 機関 車 の炭水車 用 台車 では軸 ばね部 を含 めた側 梁 全体 の一体 鋳造 が実現 している。 - ^ スハ32600
形 を丸屋 根 に改 設計 したもの。 - ^ 1,435 mm
軌間 用 。イ1100・イロネ1500・ロネ2400・ロ2300・ハ3300・シ500・ユニ5500・ニ5000の8形式 が1940年 に鉄道 省 工作 局 車両 課 で設計 され、日本 国内 の省 指定 メーカーで製造 され同社 に納入 された。イ・イロネ・ロネ・シの優等 車 4形式 がTR73相当 、残 り4形式 がTR23相当 の台車 を装着 した。 - ^ TR12・13・72の
各 形式 に採用 。 - ^ このため
軸 箱 守 の摺 動 部 にはスペーサーが溶接 されている。 - ^
主 電動 機 や車軸 発電 機 の有無 で区分 された。 - ^
鉄道 省 ペンシルバニア形 台車 は、客車 用 としては成功 であっても、電車 用 としては強度 不足 な面 があり、必 ずしも成功 作 とは言 えない傾向 があった。これは軌道 条件 が良好 とは言 えない路線 が多 く、丈夫 で保守 に手 がかからないブリル27MCB系 やボールドウィンA・AA系 のイコライザー台車 に慣 れた私鉄 各社 にとってはこの点 ではマイナス要素 であった。基本 型 であるTR23と比較 すると、電車 用 のTR25は大 質量 の主 電動 機 を装 架 する関係 で軸 箱 鋳物 部 と側 枠 の形 鋼 の接合 をリベット4本 から6本 に、トランサムと形 鋼 の接合 もリベットを補強 板 を当 てた上 で16本 から24本 に、それぞれ増強 してあった。しかし、1935年 にはトランサムを再 設計 、1939年 には標準 主 電動 機 がMT15から大 出力 で重 いMT30へ移行 したことでトランサムを再々 設計 、さらに各部 の補強 を実施 している。 このようにTR25は外見 には変化 が生 じなかったものの、量産 過程 で車体 や主 電動 機 の重量 が増大 するにつれ、接合 部 を中心 に様々 な補強 のための設計 変更 が実施 されている。それでも、戦後 の混乱 期 には過積載 でローワーレールが折損 する事故 が多発 しており、その強度 は充分 とは言 い難 かった。 - ^
省 スハフ32800形 を17m級 に短縮 した設計 の客車 。 - ^
当時 標準 の図面 番号 VA3067仕様 で製造 されている。 - ^
後 に富山 地方 鉄道 モハ7540形 に改称 された。 - ^
国鉄 客車 の量産 に参加 していた帝國 車輛 工業 、あるいはその旧名 の梅 鉢 車輛 製 で、TR23と同 じ軸 距2,450 mm仕様 ながらトランサムをTR25相当 として主 電動 機 を装 架 可能 とした、国鉄 に同 一 仕様 のものが存在 しない専用 モデル。戦後 主 電動 機 を国鉄 払 い下 げのMT30に交換 の上 でモハ501形 (初代 )501 - 510やモハ401形 (初代 )401・402に転用 され、モハ501形 の分 は更 にモハ501形 (2代目 )501 - 510に再 転用 され、空気 ばね・ころ軸受 ・ボルスタアンカー装備 と徹底的 な大 改造 を施 された上 で長 く使用 された。なお、ほとんどの文献 や譲渡 先 の竣工 図 等 では西武 モハ200形 は梅 鉢 鉄工 所 製 とされ、同車 が装着 した台車 も「梅 鉢 鉄工 所 製 」として紹介 されているが、この車両 が製造 された1941年 は梅 鉢 車輛 が帝國 車輛 工業 に改称 された年 で「鉄工 所 」はありえず、よって最低 でも梅 鉢 車輛 名義 での製造 となる。 - ^
軸 箱 守 周辺 や下 揺 れ枕 の形状 は国鉄 DT16に類似 する。 - ^
当初 は客車 扱 いで、各 扉 にステップを内蔵 する電車 風 の外観 を備 える16 m級 3扉 半 鋼 製 車 であった。書類 上 は1953年 12月(現実 の改造 は1950年 以降 と見 られるが詳細 不明 )に自社 水海道 工場 で2扉 化 し、運転 台 側 のみ乗務 員 扉 を設置 の上 で気動車 化 改造 され、キハ40086となった。 - ^
初代 。竹鼻 鉄道 発注 車 だが合併 後 に竣工 した。 - ^
東芝 府中 工場 で社員 輸送 用 電車 として使用 されていた車両 を、戦時 中 の空襲 で車両 不足 に悩 まされていた井 の頭線 へ投入 すべく、京王帝都電鉄 が譲受 したものである。ただし、これは元々 は東美 鉄道 が発注 し、注文流 れとなった車両 である可能 性 が指摘 されている。 - ^
国鉄 電車 は300km以上 の連続 高速 走行 を念頭 に置 いて開発 されたが、私鉄 では比較的 長 い東武 や近鉄 でもこの半分 程度 でしかなく、大半 は片道 100km未満 の運用 である。
出典
- ^ 『オハ35
形 の一族 』中 p.91。