(Translated by https://www.hiragana.jp/)
消化器 - Wikipedia

消化しょうか(しょうかき、英語えいご: digestive organ, digestive apparatus)とは、細胞さいぼう生物せいぶつとく動物どうぶつにおいて、食物しょくもつ体内たいない摂取せっしゅし、貯蔵ちょぞう消化しょうか消化しょうかされた食物しょくもつからの栄養素えいようそ吸収きゅうしゅう不消化ふしょうかぶつ排泄はいせつ、およびそれらをおこなうための運搬うんぱん、といったはたらきをにな器官きかんぐん総称そうしょう[1]主要しゅよう器官きかん消化しょうかかん(しょうかかん、英語えいご: alimentary canal, digestive tract)であり、これらのはたらきをコントロールする消化腺しょうかせん(しょうかせん)また付属ふぞくせん(ふぞくせん)、肝臓かんぞうなどの付属ふぞく(ふぞくき)もふくまれる[1]。これらの器官きかんをまとめたシステムを消化しょうかけい(しょうかきけい、英語えいご: digestive system)という器官きかんけいとしてあつかう。

ヒトの消化しょうか

分類ぶんるいとの関係かんけい

編集へんしゅう

動物どうぶつ食物しょくもつ摂取せっしゅし、それを消化しょうか吸収きゅうしゅうすることで生活せいかつしている。消化しょうか吸収きゅうしゅう手法しゅほうには生物せいぶつ種類しゅるいによって様々さまざまあり、体外たいがいおこなうもの、体内たいないんでおこなうもの、また体内たいないでも細胞さいぼううちむものもある[2]体内たいない消化しょうかおこな動物どうぶつには、腔所として消化しょうか分化ぶんかしているものがおおい。それらは発生はっせいまとにははらちょうはい形成けいせいされるはらちょう起源きげんつ、うち胚葉はいよう由来ゆらい器官きかんであり、あいどう構造こうぞうである。

消化しょうかくちくち)と出口いでぐち肛門こうもん)をむす管状かんじょう構造こうぞうで、途中とちゅうにはその機能きのうおうじて様々さまざま分化ぶんかられ、また付随ふずいする器官きかんがある。ただし、いくつかの例外れいがいがある。海綿動物かいめんどうぶつ平板へいばん動物どうぶつなどには明確めいかく消化しょうかがなく、これらは消化しょうか分化ぶんかする以前いぜん動物どうぶつ姿すがたのこすものとかんがえられる[1]とげ動物どうぶつひらたがた動物どうぶつなどは消化しょうか出入でいぐちひとつしかなく、ふくろじょう、またはめくら嚢でわる消化しょうかつ。これらは、消化しょうか出入でいぐち分化ぶんか状態じょうたいかんがえられ、消化しょうかのシステムも細胞さいぼうない消化しょうかおもである[1]ほかにもうであし動物どうぶつなどいくつかのぐん肛門こうもん動物どうぶつがあるが、それらはてき退化たいかしたものとかんがえられる。また、ちゅうせい動物どうぶつなどでは消化しょうかそのものがないが、これらも祖先そせんっていたものとかんがえられている。たまきがた動物どうぶつ以上いじょう動物どうぶつは、前方ぜんぽうにあるくち摂取せっしゅ咀嚼そしゃく貯留ちょりゅうおこない、からだじく沿ってつづ消化しょうか途中とちゅう化学かがくてき消化しょうかがなされ、後方こうほう栄養分えいようぶん吸収きゅうしゅう老廃ろうはいぶつ排泄はいせつをする。単純たんじゅん生物せいぶつではこのつらなりが直線ちょくせんてきだが、高等こうとう生物せいぶつでは複雑ふくざつがりくねった構造こうぞう[1]動物どうぶつかくぐんにおいて消化しょうか様子ようす配置はいちはその動物どうぶつ体制たいせい基本きほんてき特徴とくちょうなされる。

脊椎動物せきついどうぶつ消化しょうかけい分化ぶんかもっとすすみ、おおきく3つにけられる[1]

  • 消化しょうかかん - 食物しょくもつ消化しょうかしながら運搬うんぱんするかん
  • 消化腺しょうかせん - 消化しょうかかんコントロールする様々さまざま分泌ぶんぴつぶつ合成ごうせい分泌ぶんぴつするせん
  • 付属ふぞく - 消化しょうかたすける様々さまざま器官きかん

消化しょうかかんは、動物どうぶつ体内たいない存在そんざいするが、そこには通常つうじょう食物しょくもつ入口いりくちくちなど)と出口いでぐち肛門こうもんなど)がある。食物しょくもつ入口いりくちからみ(摂取せっしゅ)、かん内側うちがわとおあいだに、消化しょうかされ、必要ひつよう栄養素えいようそかんかべとおして吸収きゅうしゅうされたのちのこったものが便びんくそなどとして出口でぐちから排泄はいせつされる。このかん内側うちがわは、からだ外側そとがわ外界がいかい)とつながっている。このことから、消化しょうかかん内側うちがわ体内たいないではなく、体外たいがいであるということができる。したがって、消化しょうかかんかべは、皮膚ひふなどと同様どうように、からだ内側うちがわ外側そとがわける境目さかいめはたらきをもそなえる。また、おも消化しょうか酵素こうそなどをふく分泌ぶんぴつえき消化しょうか管内かんない放出ほうしゅつする消化腺しょうかせんからは、消化しょうかかん内側うちがわながかんとおして分泌ぶんぴつえき分泌ぶんぴつされるが、これは体外たいがいへそれらを放出ほうしゅつするとかんがえるので、そと分泌ぶんぴつせんとして分類ぶんるいされる。

消化しょうか一覧いちらん

編集へんしゅう

消化しょうかかんとその付属ふぞくぶつ

編集へんしゅう

消化しょうかかん構造こうぞう動物どうぶつごとにことなっている。たとえば、うしひつじひとし動物どうぶつかれたこぶ蜂巣はちす重弁じゅうべんしわ)とながちょうっている。くち鼻腔びこう分化ぶんか陸上りくじょう生活せいかつ適応てきおうしたもので、魚類ぎょるいには爬虫類はちゅうるいからられるが、鳥類ちょうるいでは顕著けんちょ分化ぶんか状態じょうたい[1]鳥類ちょうるいぜん砂嚢さのうかれる[1]

脊椎動物せきついどうぶつ一般いっぱんでは、当然とうぜんながらその消化しょうか多様たようであり、独自どくじ構造こうぞうつ。しかし、一般いっぱんてきにはちょう使つかうことがおおい。そのよくもちいられるとしてはくち直後ちょくご食道しょくどう、あるいはそれが筋肉質きんにくしつであれば咽頭いんとう、また肛門こうもん直前ちょくぜん直腸ちょくちょうれいおおい。

消化腺しょうかせん

編集へんしゅう

消化腺しょうかせんは、脊椎動物せきついどうぶつ共通きょうつうして独立どくりつ消化腺しょうかせんである肝臓かんぞう膵臓すいぞう、それと消化しょうかかんにあるせんの2種類しゅるい大別たいべつできる。口腔こうくうには爬虫類はちゅうるい場合ばあい口腔こうくうせん哺乳類ほにゅうるい場合ばあい唾液腺だえきせん耳下腺じかせんしたせんあごせんくちびるせんほおせん)などがあり、アミラーゼふく唾液だえきなどを分泌ぶんぴつする。にあるそこせん噴門ふんもんせん幽門ゆうもんせんがあり、そこせんからはペプシノーゲン塩酸えんさん分泌ぶんぴつされる。小腸しょうちょうにはリーベルキューンちょうせん十二指腸じゅうにしちょうせんがある[3]

ちゅうちょうせんきも膵臓すいぞう)は節足動物せっそくどうぶつ肝臓かんぞう膵臓すいぞう機能きのうをあわせつ、いわゆるかに味噌みそカニミソとうがこれにたる。

ヒトの消化しょうか

編集へんしゅう

ヒトの消化しょうかは、基本きほんてきに3そう構造こうぞうでつくられるかべつ。もっと内側うちがわ粘液ねんえきせい分泌ぶんぴつぶつ湿しめったやわらかい粘膜ねんまくであり、これも上皮じょうひ固有こゆうそうすじばんけられる。粘膜ねんまく上皮じょうひは、口腔こうくう食道しょくどうおよび肛門こうもんなど通過つうかぶつ圧迫あっぱくなどがつよ場所ばしょでは上皮じょうひ重層じゅうそう扁平へんぺいがたとなり、胃腸いちょうなど分泌ぶんぴつ吸収きゅうしゅうおこな場所ばしょではたんそう円柱えんちゅう構造こうぞうる。粘膜ねんまく固有こゆうそう粘膜ねんまく組織そしきほそにかわげん繊維せんい緻密ちみつかさなりつつ結合けつごうしている。この繊維せんいせいそうあいだには通常つうじょう粘膜ねんまくすじいたがあるが、口腔こうくうなど一部いちぶ場所ばしょには[4]粘膜ねんまくでは様々さまざま分泌ぶんぴつおこなわれるための部位ぶいがある。上皮じょうひには粘液ねんえき分泌ぶんぴつおこなはい細胞さいぼうがあり、胃腸いちょうせん固有こゆうそう食道しょくどう十二指腸じゅうにしちょうせんした組織そしきにある。消化しょうかかん開放かいほう部分ぶぶんがあるれい口腔こうくう唾液腺だえきせん十二指腸じゅうにしちょう肝臓かんぞう膵臓すいぞうつながるせんなどである[4]固有こゆうそうには血管けっかんリンパ管りんぱかんはしり、とくリンパ管りんぱかん小節しょうせつ孤立こりつリンパ小節しょうせつ集合しゅうごうリンパ小節しょうせつ)を形成けいせい発達はったつさせる[4]

粘膜ねんまくしたにはすじそうがある。口腔こうくう食道しょくどうでは骨格こっかくすじ食道しょくどうからした平滑へいかつすじである。食道しょくどう以下いか部分ぶぶんでは、すじそう内側うちがわ繊維せんいはしがあり(はしすじ)、外側そとがわ縦走じゅうそうする(縦走じゅうそうすじ)。これら筋肉きんにく部分ぶぶんは2そうあいだにあるアウエルバッハの神経しんけいくさむらすじ層間そうかん神経しんけいくさむら)の調整ちょうせいけながら、蠕動ぜんどう運動うんどう分節ぶんせつ運動うんどうなどをおこな[4]

腹腔ふくこうないうごそらちょう回腸かいちょうは、漿膜という表面ひょうめんつねれてなめらかなたんそう扁平へんぺい外皮がいひつ。漿膜をたない食道しょくどうなどはうとせい結合けつごう組織そしきであるそとまくおおわれている[4]

口腔こうくう

編集へんしゅう

くちくちであるくちきれは、内部ないぶくちすじ皮膚ひふ組織そしきから粘膜ねんまくへと移行いこうする、メラニン色素しきそすくないため血管けっかん血液けつえきけてあかえるくちびる上唇うわくちびるしたくちびる)でつくられる[5]上顎じょうがくしもあご双方そうほうには付属ふぞくぶつ[6]があり、根元ねもと粘膜ねんまく結合けつごう組織そしきからなる歯肉はにくおおわれ、露出ろしゅつしている部分ぶぶんかたエナメルしつそうかんむりがある。かたち四角形しかっけいや鑿状、または犬歯けんしのような円錐えんすいじょうがあり、成人せいじん永久歯えいきゅうし上下じょうげ16ほんずつのけい32ほんある[4]

くちきれおくには口腔こうくうという空間くうかんがある。天井てんじょう口蓋こうがい前方ぜんぽう2/3が鼻腔びこうとの仕切しきりとなるかた口蓋こうがい上顎じょうがくこつ口蓋こうがいこつ)で、後方こうほう1/3が粘膜ねんまくせいやわら口蓋こうがい出来できている。喉頭こうとうつながる最奥さいおうには口蓋垂こうがいすいがあり、よこもんすじ収縮しゅうしゅくさせて食物しょくもつ鼻腔びこうはいらないようにしている[4]口腔こうくうそこにはよこもんすじでできた付属ふぞくぶつ[6]したがあり、その表面ひょうめん粘膜ねんまくおおわれ、感覚かんかくであるあじつぼみなどをふく無数むすう乳頭にゅうとう組織そしきがある。した咀嚼そしゃく嚥下えんか手助てだすけのほかにも味覚みかく発声はっせいにも役割やくわり[4]口腔こうくうには3つのおおきな唾液腺だえきせんがある。最大さいだいのものは耳下腺じかせんで、ていねばたび唾液だえき分泌ぶんぴつする。あごせんしたせんはどちらも漿液しょうえき粘液ねんえき混合こんごうした唾液だえき分泌ぶんぴつする[4]

咽頭いんとう

編集へんしゅう

咽頭いんとう消化しょうか呼吸こきゅう両方りょうほう役目やくめ器官きかんであり、部位ぶいによってはなくち咽頭いんとうけられる。ものさい口腔こうくう口蓋垂こうがいすい舌根ぜっこんうごいて還流かんりゅうふせぎつつ、連動れんどうして喉頭こうとう軟骨なんこつがって喉頭蓋こうとうがい気管きかんへのくちじる。さらにかべ咽頭いんとうすじ収縮しゅうしゅくこり、食物しょくもつ食道しょくどうへとはこぶ。そして嚥下えんかわるとかく器官きかんもともど呼吸こきゅう可能かのうとする。この一連いちれんうごきは嚥下えんか反射はんしゃばれ、ほぼ瞬時しゅんじおこなわれる[7]

食道しょくどう

編集へんしゅう

咽頭いんとうつづ食道しょくどうながやく25cm、だい6あごしいから脊柱せきちゅう気管きかんあいだとおり、心臓しんぞうのちめんくだり、横隔膜おうかくまく食道しょくどうきれあな貫通かんつうしてつながる。食物しょくもつ通過つうかおうじて拡張かくちょうし、筋肉きんにくうごいてけておくすため、寝転ねころがっていても輸送ゆそうができる[8]

消化しょうかなかもっと拡張かくちょうした部分ぶぶんであり、容量ようりょう1-1.5lになるは、食物しょくもつを3 - 6あいだみ、胃液いえきによる消化しょうか活動かつどうおこな器官きかんである。ふくろじょう構成こうせいする中央ちゅうおう部分ぶぶんたいばれ、ひだり湾曲わんきょくするCがたである。C外側そとがわだい内側うちがわしょうという食道しょくどうとの接続せつぞく噴門ふんもん上部じょうぶのドームがた部分ぶぶんそこう。下部かぶ十二指腸じゅうにしちょうつながる開口かいこう幽門ゆうもん、その手前てまえ幽門ゆうもん前庭ぜんていという[9]

かべは、外側そとがわ腹膜ふくまくおおわれ、前後ぜんご縫合ほうごうのうちしょう彎部からこうがわまくはさらにびる小網こあみをつくり肝臓かんぞうたっする。だい彎側のごうからも大網おおあみとなってがり、横行おうこう大腸だいちょうげ、さらにびて腹壁ふくへき接続せつぞくする[9]内側うちがわ粘膜ねんまくで、基本きほんてきにはたて方向ほうこうながらたがいにからひだがある。粘膜ねんまく表面ひょうめんにはちいさなくぼみが多数たすうあり、これは胃液いえき排出はいしゅつされるしょう窩である。このおくには胃液いえき分泌ぶんぴつするせんがあり、だい部分ぶぶん分布ぶんぷするそこせん幽門ゆうもんだけにある幽門ゆうもんせんの2種類しゅるいけられる。そこせん塩酸えんさんペプシン粘液ねんえき分泌ぶんぴつする細胞さいぼうをそれぞれち、幽門ゆうもんせんホルモンガストリン分泌ぶんぴつするG細胞さいぼうのみがある。うごきを制御せいぎょする筋肉きんにく平滑へいかつすじそうで、おくすじ縦走じゅうそうすじはすはしすじの3種類しゅるいがある。幽門ゆうもんにははしすじ発達はったつ幽門ゆうもん括約筋かつやくきん形成けいせいしている[9]

小腸しょうちょう

編集へんしゅう

小腸しょうちょう全長ぜんちょう6m、ふとさ3 - 4cmのかんだが、生体せいたいないでは収縮しゅうしゅくながさは3mほどにちぢまっている。おも栄養分えいようぶん吸収きゅうしゅうおこな部位ぶいであり、そのために必要ひつよううち面積めんせき確保かくほするためにヒダや繊毛せんもう構造こうぞうつ。十二指腸じゅうにしちょうそらちょう回腸かいちょうの3部位ぶいけられる[10]

大腸だいちょう

編集へんしゅう

消化しょうか機能きのうとしては、細菌さいきんによる食物しょくもつ繊維せんい発酵はっこう、および一部いちぶ栄養素えいようそ吸収きゅうしゅう水分すいぶん吸収きゅうしゅうおこなわれる部位ぶいである。また、吸収きゅうしゅうされずにのこったものが便びん形成けいせいし、排泄はいせつされるまでのあいだ貯留ちょりゅうされる部位ぶいでもある。なんらかの原因げんいん水分すいぶんさい吸収きゅうしゅうがうまく機能きのうしないと、水分すいぶんおお便びん排泄はいせつされる状態じょうたいになるが、これを下痢げりぶ。

肝臓かんぞう胆嚢たんのう膵臓すいぞう

編集へんしゅう

腹部ふくぶみぎじょう位置いちする内臓ないぞうである。ヒトにおいては最大さいだい内臓ないぞうであり、体内たいない維持いじ必須ひっす機能きのうおおく、とく生体せいたい内部ないぶ環境かんきょう維持いじおおきな役割やくわりたしている。脊椎動物せきついどうぶつ器官きかんのひとつで、膵液ばれる消化しょうか酵素こうそふく液体えきたい分泌ぶんぴつし、それを消化しょうかかんおくそと分泌ぶんぴつせんである。中国ちゅうごくでは「胰臓(いぞう)」ともばれていた。ちなみに「膵」国字こくじである。

腹膜ふくまく

編集へんしゅう

肝臓かんぞうといった腹部ふくぶ臓器ぞうき全体ぜんたいないし一部いちぶをおおっているうすはん透明とうめいまくである。腹膜ふくまく腹腔ふくこうなかにあり、胸膜きょうまくこころまくとともに漿膜に分類ぶんるいされる。腹膜ふくまくかこまれた閉鎖へいさ空間くうかん腹膜ふくまく腔という。なお、腹膜ふくまく腔と腹腔ふくこうはもともとべつのものであるが、両者りょうしゃ同義どうぎのものとしてあつかわれることもおおい。

消化しょうかかん
くち - 咽頭いんとう - 食道しょくどう - - ちょう小腸しょうちょう十二指腸じゅうにしちょうそらちょう回腸かいちょう) - 大腸だいちょう盲腸もうちょう虫垂ちゅうすい結腸けっちょううえこう結腸けっちょう横行おうこう結腸けっちょうしたぎょう結腸けっちょう・Sじょう結腸けっちょう)、直腸ちょくちょう) - 肛門こうもん
付属ふぞくぶつ
した
唾液腺だえきせん肝臓かんぞう膵臓すいぞうなど

[6]


おも動物どうぶつ体長たいちょうたいする消化しょうかかんなが

編集へんしゅう

数値すうちは、ながさはBertelsmann 1979, Buddenbrock 1956, Haltenorth 1997, Krumbiegel 1953, Meyer 1964, Niethammer 1979 から。比率ひりつは Bauer et al. 1974, Bertelsmann 1979, Buddenbrock 1956, Haltenorth 1997, Krumbiegel 1953, Hesse and Dolfiein 1935, Lexikon der Biologie 1964, Niethammer 1979, Ziswiler 1976から[11]

一般いっぱんに、草食そうしょく動物どうぶつ消化しょうかかんながく、肉食にくしょく動物どうぶつみじかい。また、体長たいちょうちいさな動物どうぶつほど比率ひりつたかくなるが、例外れいがいマッコウクジライカタコなども捕食ほしょくするためとかんがえられる[11]

動物どうぶつ 消化しょうかかんながさ(m) 体長たいちょうたいする消化しょうかかんなが比率ひりつばい
マッコウクジラ 288.0 16.0 - 24.0
シロナガスクジラ 120.0 4.5
ウシ 51.0 22.0 - 29.0
ラクダ 42.0 12.0
ヤギ 32.0 27.0(ノヤギ
ヒツジ 31.0 27.0
ウマ 30.0 12.0
ブタ 22.0 14.0 - 15.0
ゾウ 19.0(アフリカゾウ 7.0
ヒグマ 17.0 8.0
ノロジカ 12.0 11.0
ライオン 6.9 3.9
ヒト 6.0-8.0 7.5
ウサギ 5.6 10.0
イヌ 5.0 5.0 - 6.0
ネコ 2.1 3.0 - 4.0
ニワトリ 1.8 1.8
ハリネズミ 1.7 6.6
モグラ 1.2 8.0 - 11.0
カメ 0.9 5.0
ハツカネズミ 0.5 8.0
ミズトガリネズミ 0.26 3.0
コウモリ 0.25 1.9

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ a b c d e f g h 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.649 【消化しょうか器官きかん
  2. ^ 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.649 【消化しょうか
  3. ^ 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.650 【消化腺しょうかせん
  4. ^ a b c d e f g h i 解剖かいぼうがくだい2はん、p70-71、だい4しょう 消化しょうか 1.消化しょうか基本きほん構造こうぞう
  5. ^ 解剖かいぼうがくだい2はん、p71-76、だい4しょう 消化しょうか 2.口腔こうくう
  6. ^ a b c 解剖かいぼうがくだい2はん、p70-71、だい4しょう 消化しょうか 1.消化しょうか基本きほん構造こうぞう
  7. ^ 解剖かいぼうがくだい2はん、p76-77、だい4しょう 消化しょうか 3.咽頭いんとう
  8. ^ 解剖かいぼうがくだい2はん、p77、だい4しょう 消化しょうか 4.食道しょくどう
  9. ^ a b c 解剖かいぼうがくだい2はん、p77、だい4しょう 消化しょうか 5.
  10. ^ 解剖かいぼうがくだい2はん、p79-81、だい4しょう 消化しょうか 6.小腸しょうちょう
  11. ^ a b R.Flindt ちょ浜本はまもと哲郎てつろう やく数値すうち生物せいぶつがく』ジュプリンガー・ジャパン、2007ねん、46-47ぺーじISBN 978-4-431-10014-0 

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん』(だい2はんだい6さつ東京とうきょう化学かがく同人どうじん、1995ねんISBN 4-8079-0340-3 
  • 河野こうの邦雄くにお伊藤いとう隆造りゅうぞう坂本さかもと裕和ひろかず前島まえじまとおる樋口ひぐちかつら ちょ財団ざいだん法人ほうじん 東洋とうよう療法りょうほう学校がっこう協会きょうかい へん解剖かいぼうがくだい2はん』(だい2はんだい1さつ医歯薬出版いしやくしゅっぱん、2006ねんISBN 4-263-24207-6 

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう

外部がいぶリンク

編集へんしゅう