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1942 (ゲーム) - Wikipedia
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1942 (ゲーム)

ビデオゲーム

『1942』は、カプコンが開発かいはつし、1984年ねんより稼働かどう開始かいししたアーケード用よう縦たてスクロールシューティングゲーム。

1942
ジャンル 縦たてスクロールシューティング
対応たいおう機種きしゅ アーケード (AC)
開発元かいはつもと カプコン東京とうきょう開発かいはつ室しつ
発売はつばい元もと 日本 カプコン
アメリカ合衆国 ウィリアムス
ディレクター 岡本おかもと吉よし起おこり
デザイナー 岡原おかはら靖やすし
プログラマー 中里なかさと民雄たみお
音楽おんがく 森安もりやす也子
美術びじゅつ 岡原おかはら靖やすし
倉本くらもと幸代さちよ
シリーズ カプコン19シリーズ
人数にんずう 1人ひとり
メディア 業務ぎょうむ用よう基板きばん
（210.50キロバイト）
発売はつばい日び 1984年ねん12月
対象たいしょう年齢ねんれい 日本 CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）
アメリカ合衆国 ESRB：E10+（10歳さい以上いじょう）
ヨーロッパ PEGI：7
コンテンツ
アイコン		 アメリカ合衆国 Fantasy Violence, Mild Blood
ヨーロッパ Violence
デバイス 8方向ほうこうレバー
2ボタン
CPU Z80 (@ 4 MHz)
サウンド Z80 (@ 3 MHz)
AY-3-8910A (@ 1.5 MHz)×2
ディスプレイ ラスタースキャン
縦たてモニター
256×224ピクセル
60.00Hz
パレット1536色しょく
テンプレートを表示ひょうじ

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんをテーマに米べい戦闘せんとう機きを操あやつって日本にっぽん軍機ぐんきと戦たたかう本ほん作さくは、敵てきの弾たまや体当たいあたりをよける手段しゅだんとして「宙返ちゅうがえり」が実装じっそうされ、幅広はばひろいプレイヤーから人気にんきを得えた（#評価ひょうか）。後のちにホビーパソコンや家庭かてい用ようゲーム機きなどに移植いしょくされたほか（#移植いしょく版ばん）、続編ぞくへんとなるアーケードゲーム『1943 ミッドウェイ海戦かいせん』（1987年ねん）が稼働かどうされ、以後いごカプコン19シリーズとして展開てんかいされた。また、本ほん作さくのリメイクとなる『1942: Joint Strike』（2008年ねん）が配信はいしんされた。

システム

編集へんしゅう

8方向ほうこうレバーと2ボタン（ショット、宙返ちゅうがえり）で自じ機きを操作そうさ。自じ機きはP-38ライトニングで、敵てき機きは実在じつざいの機種きしゅ名めいではないものの日本にっぽん風ふうのネーミングがされている。ショットは2連装れんそうで、宙返ちゅうがえりは回数かいすう制限せいげんがあり、クリアすると残のこり回数かいすう×1000点てんのボーナスが加算かさんされて回数かいすうがリセットされる。

地上ちじょう物ぶつは存在そんざいせず、敵てきは全すべて飛行機ひこうき。ザコは1発はつで撃墜げきついできるが、小しょうボス、中ちゅうボス的てきな敵てきは多おおくの弾たまを撃うち込こまないと倒たおせない。緑みどりと灰色はいいろの色いろ違ちがいが存在そんざいするものは、灰色はいいろのほうが耐久たいきゅう力りょくが高たかい。

毎まいステージごとに撃墜げきついパーセンテージが表示ひょうじされ、それに従したがってステージクリア時じにボーナス点てんが入はいる。

ステージでは1〜4はミッドウェイ、5〜8はマーシャル、9〜12はアッツ、13〜16はラバウル、17〜20はレイテ、21～24はサイパン、25〜28は硫黄いおう島とう、29〜32は沖縄おきなわ。

4ステージ毎ごとに敵てきが全まったく弾たまを撃うってこない（但ただし大型おおがた機きは除のぞくが、難易なんい度ど設定せってい次第しだいでは全ぜん機き弾だんを撃うってくる場合ばあいもある）「% AND POINT UP STAGE」と呼よばれる、所謂いわゆるボーナスステージがあるが、勿論もちろん敵てきにぶつかるとミス。

残ざん機き数すうが0になるとゲームオーバー。

全部ぜんぶのステージをクリアすると1000万まん点てんのボーナスが入はいり、ゲームエンドとなる。

アイテム

編集へんしゅう

各かくステージに特定とくてい回数かいすう出現しゅつげんする赤あかい色いろの編隊へんたい（赤水あかみず編隊へんたい）を全滅ぜんめつさせると、「Pow」が出現しゅつげん。出現しゅつげん場所ばしょは固定こていだが、編隊へんたいの動うごきによって色いろと機能きのうが異ことなる。機能きのうには以下いかの種類しゅるいがある。

  • 緑みどり - メインショットが4連装れんそうになって攻撃こうげきの幅はばが拡ひろがる。
  • 白しろ - 画面がめん上じょうの敵てきが全滅ぜんめつ。
  • 灰はい - サイドファイター - 左右さゆうに味方みかたが付つき、攻撃こうげきの幅はばが拡ひろがると共ともに敵てきの攻撃こうげきに当あたりやすくなる。味方みかたは左右さゆう別々べつべつに敵てき弾だんや敵てき本体ほんたいに当あたると消滅しょうめつ、または自じ機きがやられると全すべて無なくなる。中ちゅうボスにぶつけると一いち撃げきで墜落ついらくさせられる。後述こうじゅつの大だいボス・亜也あや虎とらとの戦闘せんとう直前ちょくぜんに一時いちじ離脱りだつする。
  • 橘たちばな - 一定いってい時間じかん、敵てきが弾たまを撃うたなくなる。
  • 黄き - 宙返ちゅうがえりできる回数かいすうが1回かい増ふえる。次つぎの面めんには使用しよう回数かいすうが初期しょき値ちに戻もどる。
  • 黒くろ - 残ざん機きが1機き増ふえる。
  • 赤あか - ポイント1000点てん（FC版ばん以外いがいではボーナスステージの殆ほとんどもしくはすでに持もっているパワーアップのPowの場合ばあいは強制きょうせい的てきにこれになる）。
  • 弥七やしち - 2ステージ以降いこう、ザコを200機き落おとすごとに左右さゆう両りょうサイドの何いずれから、画面がめん下かから徐々じょじょに速度そくどを上あげつつ上昇じょうしょうする小型こがた機きが出現しゅつげん。撃げきつと弥七やしちになり、取とると5000点てんボーナス。

バグ

編集へんしゅう
  • ステージクリア時じのボーナスや亜也あや虎とらのように1万まん点てん以上いじょうの点数てんすうが入はいるときに、エクステンドの得点とくてんを1万まん点てん以上いじょう越こえてしまうと、以後いごエクステンドしなくなる。
  • 超ちょう大型おおがた機きが出現しゅつげんする前まえに、やや左ひだり前方ぜんぽうに位置いちして連射れんしゃしていると、やがて敵てきが出でなくなりマップも進すすまなくなってしまう。
  • 100%の撃墜げきつい率りつを達成たっせいすると10000点てんと表示ひょうじされるが、実際じっさいは50000点てんが加算かさんされる（撃墜げきつい率りつ99%の場合ばあいが20000点てんであることを考かんがえても表示ひょうじが誤あやまりだと思おもわれる）。

敵てきキャラクター

編集へんしゅう

当とう作品さくひんに登場とうじょうする敵てき機きは日本にっぽん海軍かいぐんの軍用ぐんよう機きがモチーフであるが、名称めいしょうはオリジナルである。括弧かっこ内ないはモチーフとなった軍用ぐんよう機き。

黒くろ電でん
全ぜんステージに登場とうじょうする灰色はいいろの単発たんぱつ戦闘せんとう機き。画面がめん上部じょうぶから飛来ひらいしてくるが、自じ機きの動うごきに合あわせ、反転はんてんや方向ほうこう転換てんかんをする。
（零れい式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機き）
黒くろ電でん改あらため
緑色みどりいろの黒くろ電でん。画面がめん上部じょうぶ左右さゆうからランダム旋回せんかいし攻撃こうげきしてくる。バルガスに同おなじアルゴリズムを持もつの敵てき機きが登場とうじょうする。後半こうはんステージには灰色はいいろの機体きたいやスピードが遅おそいタイプも登場とうじょうする。
（上記じょうきと同おなじく零れい式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機き）
フクスケ（3式しきロケット戦闘せんとう機き）
ロケット戦闘せんとう機き。画面がめん下部かぶから高速こうそくで飛行ひこう後ご、錐きりもみ回転かいてんしながら自じ機きに向むかってくる。
（局地きょくち戦闘せんとう機き秋水しゅうすい）
BVD（2式しきタービンロケット戦闘せんとう機き）
双発そうはつジェット戦闘せんとう機き。動うごきは黒くろ電でん改あらためと同おなじだがスピードが速はやい。
（特殊とくしゅ攻撃こうげき機き橘たちばな花はな）
赤水あかみず
5機きないし10機き編隊へんたいで登場とうじょうする赤色あかいろの黒くろ電でん。全滅ぜんめつさせるとPowが出現しゅつげん。
（零れい式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機き）
昇竜しょうりゅう
中型ちゅうがた双発そうはつ攻撃こうげき機き。画面がめん上部じょうぶから旋回せんかいしながら飛行ひこうするタイプと、画面がめん下かから低速ていそくで飛行ひこうするタイプが登場とうじょう。
（陸上りくじょう爆撃ばくげき機き銀河ぎんが）
清きよし（23式しき攻撃こうげき機き）
中型ちゅうがた単発たんぱつ攻撃こうげき機き。画面がめん下かから低速ていそくで飛行ひこうする。中盤ちゅうばん以降いこう、横よこ一いち列れつに編隊へんたいを組くん壁かべを形成けいせいしてくることが多おおくなる。
（オリジナル）
雷山いかずちやま
中型ちゅうがた三さん発はつ攻撃こうげき機き。デザインが異ことなる以外いがいでは清きよしと同おなじアルゴリズムである。
（オリジナル）
大だい飛ひ龍りゅう
大型おおがた双発そうはつ攻撃こうげき機き。全ぜんステージに登場とうじょう。画面がめん下かから高速こうそくで飛行ひこう後ご、左右さゆうに旋回せんかいしながら自じ機きに向むかって扇状せんじょうに弾幕だんまくを張はる。最初さいしょに撃破げきはした際さいの得点とくてんは2,000点てんだが、その後ごは自じ機きが撃墜げきついされない限かぎり撃破げきはする度たびに500点てんが加算かさんされ、最大さいだいで9,000点てんにまで上昇じょうしょうする。続編ぞくへん『1943』では編隊へんたい名めいとなる。
（一式いっしき陸上りくじょう攻撃こうげき機き）
亜也あや虎とら
超ちょう大型おおがた爆撃ばくげき機き。ステージ7,15,23,31に登場とうじょうするボスキャラクター。胴体どうたいと主翼しゅよくから弾たまをばら撒まく。耐久たいきゅう力りょくは高たかいが、前後ぜんごに動うごくだけなので弾たまを当あてるのは容易ようい。登場とうじょう当時とうじのインパクト故こ以降いこう、19シリーズの象徴しょうちょう的てきキャラクターとなる。
（長距離ちょうきょり爆撃ばくげき機き富嶽ふがく）

移植いしょく版ばん

編集へんしゅう
No. タイトル 発売はつばい日び 対応たいおう機種きしゅ 開発元かいはつもと 発売はつばい元もと メディア 型式けいしき 備考びこう 出典しゅってん
1 1942   198512111985年ねん12月11日にち
  1986111986年ねん11月
 ファミリーコンピュータ マイクロニクス カプコン 320キロビットロムカセット[1]   CAP-19
  NES-NF-USA
2 1942   1986年ねん
  1986年ねん
 Amstrad CPC
コモドール64
ZX Spectrum 		Elite Systems Elite Systems カセットテープ
フロッピーディスク 		- 北米ほくべいではコモドール64版はんのみ発売はつばい
3 1942   1986121986年ねん12月
 MSX
MSX2 		アスキー アスキー ロムカセット -
4 1942   1987051987年ねん5月がつ
 FM-7 アスキー アスキー フロッピーディスク -
5 1942   1987年ねん
 PC-8801mk2SR
X1 		アスキー アスキー フロッピーディスク -
6   カプコンジェネレーション 第だい1集しゅう 撃墜げきつい王おうの時代じだい
  Capcom Generations 1 - Wings of Destiny
   199808271998年ねん8月がつ27日にち
  199909031999年ねん9月がつ3日にち
 PlayStation
セガサターン 		カプコン カプコン CD-ROM PS:  SLPS-01535
  SLES-01881
SS:T-1232G 		アーケード版ばんの移植いしょく
欧州おうしゅうではPlayStation版ばんのみ発売はつばい
7 1942   200005222000年ねん5月がつ22日にち
  200108242001年ねん8月がつ24日にち
 ゲームボーイカラー カプコン カプコン ロムカセット   CGB-AQ4E-USA
  CGB-AQ4E-EUR
8 1942   200201082002年ねん1月がつ8日にち
 iアプリ カプコン カプコン ダウンロード
（カプコンパーティ） 		- [2]
9 1942   200208052002年ねん8月がつ5日にち
 EZアプリ カプコン カプコン ダウンロード
（クラブ☆カプコン） 		- [3]
10 Capcom Arcade Hits Volume 2   2003年ねん
 Windows カプコン カプコン CD-ROM - アーケード版ばんの移植いしょく
11 Capcom Coin-Op Collection Volume 1   200412212004年ねん12月21日にち
 Windows カプコン カプコン CD-ROM - アーケード版ばんの移植いしょく
12 カプコン クラシックス コレクション   200509272005年ねん9月がつ27日にち
  200511182005年ねん11月18日にち
  200603022006年ねん3月がつ2日にち
 PlayStation 2
Xbox 		Digital Eclipse カプコン DVD-ROM PS2:  SLUS-21316
  SLES-53661
  SLPM-66317
 アーケード版ばんの移植いしょく
日本にっぽんではPS2版はんのみ発売はつばい
13 カプコン クラシックス コレクション   200609072006年ねん9月がつ7日にち
  200610242006年ねん10月がつ24日にち
  200611102006年ねん11月がつ10日とおか
 PlayStation Portable クライン カプコン UMD   ULJM-05104
  ULUS-10134
  ULES-00377
 アーケード版ばんの移植いしょく
16 1942   201005062010年ねん5月がつ6日にち
 FOMA703i/903i以降いこう
（iアプリ） 		カプコン カプコン ダウンロード
（カプコンパーティ） 		- [4]
17 1942   201006032010年ねん6月がつ3日にち
 BREW対応たいおう端末たんまつ
（EZアプリ） 		カプコン カプコン ダウンロード
（カプコンパーティ） 		- [5]
18 カプコンアーケード INT 201011042010年ねん11月4日にち
 iPhone
iPad
(iOS) 		カプコン カプコン ダウンロード 397347348 アーケード版ばんの移植いしょく
19 1942   201012212010年ねん12月21日にち
  201101212011年ねん1月がつ21日にち
  201101242011年ねん1月がつ24日にち
 Wii カプコン カプコン ダウンロード
（バーチャルコンソールアーケード） 		- アーケード版ばんの移植いしょく [6][7]
20 カプコン アーケード キャビネット   201302192013年ねん2月がつ19日にち
  201302202013年ねん2月がつ20日はつか
 PlayStation 3
(PlayStation Network) 		M2
ゴッチテクノロジー 		カプコン ダウンロード   NPJB-00210
 アーケード版ばんの移植いしょく
21 カプコン アーケード キャビネット   201302202013年ねん2月がつ20日はつか
  201302202013年ねん2月がつ20日はつか
 Xbox 360
(Xbox Live Arcade) 		M2
ゴッチテクノロジー 		カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく
22 Capcom Arcade Cabinet: Game Pack 5   201304162013年ねん4月がつ16日にち
 PlayStation 3
(PlayStation Network) 		M2
ゴッチテクノロジー 		カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく
23 Capcom Arcade Cabinet: Game Pack 5   201304172013年ねん4月がつ17日にち
 Xbox 360
(Xbox Live Arcade) 		M2
ゴッチテクノロジー 		カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく
24 Capcom Arcade Cabinet: All-In-One Pack   201305212013年ねん5月がつ21日にち
 PlayStation 3
(PlayStation Network) 		M2
ゴッチテクノロジー 		カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく
25 Capcom Arcade Cabinet: All-In-One Pack   201305222013年ねん5月がつ22日にち
 Xbox 360
(Xbox Live Arcade) 		M2
ゴッチテクノロジー 		カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく
26 1942 INT 201703072017年ねん3月がつ7日にち
  201703092017年ねん3月がつ9日にち
 Android カプコン カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく [8][9]
27 1942 INT 201703092017年ねん3月がつ9日にち
 iPhone
iPad
(iOS) 		カプコン カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく [9]
28 カプコンアーケードスタジアム INT 202102182021年ねん2月がつ18日にち
 Nintendo Switch カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく
29 カプコンアーケードスタジアム INT 202105252021年ねん5月がつ25日にち
 PlayStation 4
Xbox One
PC(Steam) 		カプコン ダウンロード - アーケード版ばんの移植いしょく
ファミリーコンピュータ版ばん
カプコンのファミコンソフト第だい一いち弾だんであるが、開発かいはつは当時とうじの他ほかのカプコン作品さくひんと同様どうようにマイクロニクス社しゃ[10]である。本ほん作さくでは「ショットボタンを押おしても、弾たまの発射はっしゃ音おんだけが出でて自じ機きから弾たまが発射はっしゃされない」（これは、その時点じてんで画面がめんに表示ひょうじされている自じ機きの弾たま数すうに関係かんけいなく起おこる）現象げんしょうが発生はっせいする。
画面がめん背景はいけいの陸りくと海うみの境界きょうかい部分ぶぶんなど、画像がぞうの処理しょりも雑ざつ。
アーケード版ばんでは白色はくしょくのPowは黄色おうしょくになり、灰色はいいろのPowは白色はくしょくになった。
MSX版ばん
ハード性能せいのうに合あわせてスクロールは8ドット単位たんい、キャラクターは単色たんしょくになっている。敵てき弾だんはBGに描画びょうがされて8ドット単位たんいで移動いどうする。亜也あや虎とらは背景はいけいに描画びょうがされて前後ぜんごの移動いどうのみ。
MSX2版はん
グラフィックの再現さいげん度どは高たかいがキャラクターが増ふえると画面がめん全体ぜんたいのちらつきが激はげしくなる難なんがある。効果こうか音おんが鳴なるとBGMが鳴ならなくなるため、プレイ中ちゅうは殆ほとんどBGMが流ながれなくなる。亜也あや虎とらがスプライトで描画びょうがされており画面がめん内ないを円えんを描えがくように移動いどうする。
PlayStation、セガサターン版ばん
『カプコンジェネレーション 第だい1集しゅう 撃墜げきつい王おうの時代じだい』に収録しゅうろく。内容ないようはほぼ、アーケード版ばんに忠実ちゅうじつ。
PlayStation 3版はん
フルポリゴンリメイクのため、厳密げんみつには移植いしょくではない。詳細しょうさいは『1942: Joint Strike』を参照さんしょう。日本にっぽんでの発売はつばいは未定みてい。
iOS版ばん
『カプコンアーケード』に収録しゅうろく。ソフト自体じたいは無料むりょう配信はいしんでゲーム内ないで配布はいふのフリーチケットを使用しようしてプレイ。別途べっとでゲーム単体たんたいを購入こうにゅうもできる。

開発かいはつ

編集へんしゅう

本ほん作さくの制作せいさく者しゃの1人ひとりである岡本おかもと吉よし起おこりが、『ゲームセンターCX』に出演しゅつえんした際さいのクリエイターインタビューでは、本ほん作さくの当時とうじの制作せいさく時じにおいて以下いかのようなエピソードを語かたっている。

宙返ちゅうがえりシステム
他社たしゃのゲームでプレイヤーがピンチに陥おちいった時ときのどうにもできない状況じょうきょうが嫌いやで、その不満ふまんを解消かいしょうすべく「自分じぶんならこうする」という発想はっそうの元もとに導入どうにゅうした。
サイドファイター
当時とうじの岡本おかもとが他社たしゃのゲームは有名ゆうめいなナムコのゲームくらいしか知しらなかったことから、ナムコの『ギャラガ』のデュアルファイターの仕様しようを参考さんこうに取とり入いれた。
Powと弥七やしち
当時とうじ創業そうぎょう間あいだもなかったカプコンを、いち早はやくプレイヤーに広ひろく認知にんちさせるべく、いくつかの共通きょうつうしたキャラクターを全すべてのカプコンのゲームに登場とうじょうさせていくという、ブランディング戦略せんりゃくを元もとに登場とうじょうさせていた。初期しょきのカプコンのゲームに「Pow」や「弥七やしち」などが多おおく出でてくるのはそのためである。
亜也あや虎とら（あやこ）
当時とうじカプコンに在籍ざいせきしていた森安もりやす也子という女性じょせいのサウンドスタッフの名前なまえが由来ゆらい。彼女かのじょの体格たいかくが大おおきかったことから「デカいの出だすかぁ」という岡本おかもとの発想はっそうの元もとに誕生たんじょうした。以後いご19シリーズのほとんどに登場とうじょうする定番ていばんキャラクターとなる。なお、そのデザインは全すべての作品さくひんで異ことなる。

スタッフ

編集へんしゅう

アーケード版ばん

  • ゲームディレクター：岡本おかもと吉よし起おこり
  • ゲーム・デザイン：岡原おかはら靖やすし
  • キャラクターデザイン：岡原おかはら靖やすし
  • 背景はいけいデザイン：倉本くらもと幸代さちよ
  • メインプログラマー：中里なかさと民雄たみお
  • 音楽おんがく：森安もりやす也子
  • ハードウェア設計せっけい：牧まき洋ひろし資し

ファミリーコンピュータ版ばん

  • 音楽おんがく：森安もりやす也子
  • 編曲へんきょく：森安もりやす也子、坂口さかぐち由ゆかり洋よう

評価ひょうか

編集へんしゅう
評価ひょうか
レビュー結果けっか
媒体ばいたい結果けっか
オールゲーム      (AC)[11]
      (FC)[12]
      (C64)[13]
      (GBC)[14]
Computer and Video Games9/10点てん (C64)[13]
Crash63/100点てん (ZX)[15]
Eurogamer8/10点てん (AC)[11]
ゲーム・インフォーマー5.5/10点てん (GBC)[14]
GameSpot4.5/10点てん (GBC)[14]
IGN5/10点てん (GBC)[14]
NintendoLife           (Wii)[16]
Sinclair User      (ZX)[15]
Your Sinclair8/10点てん (ZX)[15]
ファミリーコンピュータMagazine16.06/30点てん (FC)[1]
Aktueller Software Markt9/10点てん (CPC)[17]
9/10点てん (C64)[13]
9/10点てん (ZX)[15]
Commodore Force72/100点てん (C64)[13]
Commodore User68/100点てん (C64)[13]
Zzap!6458/100点てん (C64)[13]
ACE      (ZX)[15]
Electric Playground4.5/10点てん (GBC)[14]
「ゲーム通信つうしん簿ぼ」評価ひょうか
項目こうもく キャラクタ 音楽おんがく 操作性そうさせいわる 熱中ねっちゅう度ど お買かい得度とくど オリジナリティ 総合そうごう
得点とくてん 3.00 2.42 2.84 2.52 2.52 2.76 16.06
アーケード版ばん
1998年ねんに刊行かんこうされたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、派手はでな要素ようそは少すくないが難易なんい度どの低ひくさにより一般いっぱんプレイヤーから支持しじされロングヒットとなった事ことを指摘してき、また宙返ちゅうがえりの最中さいちゅうは無敵むてき状態じょうたいになる事ことを斬新ざんしんなアイデアであると称賛しょうさんした[18]。それ以外いがいには隠かくしボーナスや隠かくしキャラクターの存在そんざい、最終さいしゅうステージクリア時じの1千せん万まん点てんのボーナス点てんなどが話題わだいになった事ことについて触ふれ、「この1942を始はじめとして、以下いか1943、1943改あらため、1941と続つづき、1942シリーズを確立かくりつすることに成功せいこうした」と総括そうかつした[18]。
ファミリーコンピュータ版ばん
ゲーム誌し『ファミリーコンピュータMagazine』の読者どくしゃ投票とうひょうによる「ゲーム通信つうしん簿ぼ」での評価ひょうかは別記べっきの通とおり16.06点てん（満まん30点てん）となっている[1]。また、同どう雑誌ざっし1991年ねん5月がつ10日にち号ごう特別とくべつ付録ふろくの「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、宙返ちゅうがえりの斬新ざんしんさを指摘してきした他ほか、ゲームバランスの良よさについて肯定こうてい的てきに評価ひょうかした。しかし「画面がめんがちらつき、敵てきや弾たまが見みづらいのが少すこし難点なんてん」と一部いちぶで否定ひてい的てきな評価ひょうかをした[1]。

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b c d 「5月がつ10日にち号ごう特別とくべつ付録ふろく ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第だい7巻かん第だい9号ごう、徳間書店とくましょてん、1991年ねん5月がつ10日とおか、219頁ぺーじ。 
  2. ^ 伊藤いとう大地だいち (2002年ねん1月がつ8日にち). “名作めいさくシューティングゲーム「1942」がiアプリに”. ケータイ Watch. インプレス. 2018年ねん12月31日にち閲覧えつらん。
  3. ^ “カプコン、J-フォン向むけ「鬼おに武者むしゃ」などを配信はいしん”. ITmedia Moblie. アイティメディア (2002年ねん7月がつ26日にち). 2018年ねん12月31日にち閲覧えつらん。
  4. ^ 階かい堂どう綾野あやの (2010年ねん5月がつ6日にち). “カプコン、『1942』をiモード向むけに配信はいしん＆『モンハンモバイル』HR10のクエスト解放かいほう”. iNSIDE. イード. 2019年ねん11月9日にち閲覧えつらん。
  5. ^ 階かい堂どう綾野あやの (2010年ねん6月がつ3日にち). “カプコン、EZweb向むけサイトのリニューアル完了かんりょう！『えどたん』と『1942』配信はいしん開始かいし”. iNSIDE. イード. 2019年ねん11月9日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “STG『1942』が今月こんげつ21日にちにバーチャルコンソールアーケードで配信はいしん”. 電撃でんげきオンライン. KADOKAWA (2010年ねん12月17日にち). 2019年ねん11月9日にち閲覧えつらん。
  7. ^ 冨岡とみおか晶あきら (2010年ねん12月18日にち). “カプコン、バーチャルコンソールアーケード第だい6弾だん『1942』12月21日にちより配信はいしん”. iNSIDE. イード. 2019年ねん11月9日にち閲覧えつらん。
  8. ^ “【新作しんさく】名作めいさくシューティング『1942』がスマホに登場とうじょう！ 3/10まで66％オフのセール中ちゅう”. ファミ通ふぁみつうApp. KADOKAWA (2017年ねん3月がつ9日にち). 2019年ねん11月9日にち閲覧えつらん。
  9. ^ a b 楽器がっき (2017年ねん3月がつ9日にち). “名作めいさく縦たてスクロールSTGのスマホ版ばん「1942 モバイル」が本日ほんじつ配信はいしん。3月10日にちまで66％OFFセールも実施じっし”. 4Gamer.net. Aetas. 2019年ねん11月9日にち閲覧えつらん。
  10. ^ カプコンから発売はつばいされた「1942」～「魔界まかい村むら」までの全ぜん作品さくひんと、徳間書店とくましょてんから発売はつばいされた「エグゼドエグゼス」のファミコン版ばんをマイクロニクス社しゃが開発かいはつしている。
  11. ^ a b “1942 for Arcade (1984)” (英語えいご). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年ねん2月がつ11日にち閲覧えつらん。
  12. ^ Miller, Skyler. “1942 - Legacy”. Allgame. December 11, 2014時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。August 21, 2017閲覧えつらん。
  13. ^ a b c d e f “1942 for Commodore 64 (1986)” (英語えいご). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年ねん2月がつ11日にち閲覧えつらん。
  14. ^ a b c d e “1942 for Game Boy Color (2000)” (英語えいご). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年ねん2月がつ11日にち閲覧えつらん。
  15. ^ a b c d e “1942 for ZX Spectrum (1986)” (英語えいご). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年ねん2月がつ11日にち閲覧えつらん。
  16. ^ “1942 for Wii (2010)” (英語えいご). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年ねん2月がつ11日にち閲覧えつらん。
  17. ^ “1942 for Amstrad CPC (1986)” (英語えいご). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年ねん2月がつ11日にち閲覧えつらん。
  18. ^ a b 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年ねんの歴史れきし』第だい5巻かん第だい4号ごう、新声社しんせいしや、1998年ねん1月がつ17日にち、74頁ぺーじ、ISBN 9784881994290。 

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