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エアバス - Wikipedia

エアバス

ヨーロッパの航空こうくう宇宙うちゅうおよび防衛ぼうえい企業きぎょう
EADSから転送てんそう

エアバスふつ: Airbus SE フランス語ふらんすご: [ɛʁbys] ( 音声おんせいファイル) ドイツ発音はつおん[ˈɛːɐbʊs] 英語えいご発音はつおん: [ˈɛərbʌs] )は、ヨーロッパ航空こうくう宇宙うちゅう企業きぎょう。エアバスは民間みんかん航空機こうくうき設計せっけい製造せいぞう販売はんばいおこな防衛ぼうえい部門ぶもん宇宙うちゅう部門ぶもんヘリコプター部門ぶもんつ。

エアバス
Airbus SE
フランス、トゥールーズのラガルデール生産工場
フランス、トゥールーズのラガルデール生産せいさん工場こうじょう
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう EuronextAIR
FWBAIR
BMADAIR
略称りゃくしょう エアバス
本社ほんしゃ所在地しょざいち フランスの旗 フランス トゥールーズ
オランダの旗 オランダ ライデン
設立せつりつ 1970ねん(エアバス・インダストリー G.I.E.)
2001ねん(エアバス S.A.S.)
業種ぎょうしゅ 輸送ゆそうよう機器きき
事業じぎょう内容ないよう 民間みんかん航空機こうくうき製造せいぞう
代表だいひょうしゃ ギヨーム・フォーリィ社長しゃちょうけんCEO
売上うりあげだか 390おくあめりかドル
従業じゅうぎょう員数いんずう やく5まん7,000にん
外部がいぶリンク www.airbus.com ウィキデータを編集
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エアバス
Airbus
IATA
-
ICAO
AIB
コールサイン
AIRBUS INDUSTRIE[1]
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同社どうしゃさい新鋭しんえい A350
セーシェル航空こうくうのエアバスA330-200

時価じか総額そうがく上位じょうい40銘柄めいがら選出せんしゅつして構成こうせいされるCAC 40上場じょうじょう企業きぎょうアメリカボーイングしゃ世界せかい市場いちば二分にぶんする巨大きょだい企業きぎょうである。2022ねん現在げんざい、エアバスの納入のうにゅうすうは661、480べいボーイングに大差たいさをつけ、4ねん連続れんぞくでボーイングを上回うわまわっている。

1960年代ねんだいからつづく、アメリカ企業きぎょう世界せかいてき旅客機りょかくき市場いちば寡占かせんたいしてヨーロッパ諸国しょこく危機ききかんいだなか1970ねん12月にフランスアエロスパシアル西にしドイツのドイツ・エアバスによる共同きょうどう出資しゅっし設立せつりつされた。設立せつりつ当初とうしょ名称めいしょうはエアバス・インダストリーであったが[2]2001ねん株式会社かぶしきがいしゃされてげん社名しゃめい変更へんこうされた[2]2000ねん以降いこう民間みんかん航空機こうくうきメーカーとしてのエアバスは航空こうくう防衛ぼうえい企業きぎょうであるEADS(2014ねんにエアバス・グループに改名かいめい)の子会社こがいしゃであったが、2017ねん1がつにエアバス・グループが子会社こがいしゃのエアバスを吸収きゅうしゅう合併がっぺいし、存続そんぞく会社かいしゃめいをエアバスに変更へんこうした[3]旅客りょかく航空機こうくうき製造せいぞう販売はんばいおも事業じぎょう内容ないようとしており、アメリカのボーイング市場いちばを2ふんする巨大きょだい航空機こうくうきメーカーとして世界せかい市場いちばはげしい競争きょうそうひろげている[2]

なおエアバスとは、こうどうがた隆盛りゅうせい初期しょきバスのように気軽きがる利用りようできる飛行機ひこうき時代じだいをいう」航空こうくう用語ようごを、そのまま社名しゃめいにしたものである。また、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでは「空中くうちゅう客車きゃくしゃ」(りゃくして「そらきゃく」とも)と表記ひょうきする。一方いっぽうおな中国語ちゅうごくごけん香港ほんこん台湾たいわんなどでは「バス」のおとで「空中くうちゅうともえ」(りゃくして「そらともえ」とも)と表記ひょうきされることがおおい。

沿革えんかく

編集へんしゅう

ジェット旅客機りょかくき時代じだいになり開発かいはつ高騰こうとうなどから、ヨーロッパ既存きそん各社かくしゃ単独たんどくでは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく航空機こうくうきメーカーであるボーイングマクドネル・ダグラス(MD、げんボーイング)、ロッキードげんロッキード・マーチン)への対抗たいこうむずかしくなったことから、フランスアエロスパシアルげん・エアバス)と西にしドイツDASAげん・エアバス)が共同きょうどう出資しゅっしして1970ねん12月に設立せつりつされ、中型ちゅうがた製作せいさくかった。これはのちにエアバスA300となる機体きたいで、イギリスブリティッシュ・エアロスペース (BAe) とスペインCASAげんエアバス)も参加さんかして4かこく体制たいせいとなった。

最初さいしょ完成かんせいしたA300はノウハウ不足ふそくなどから航続こうぞく距離きょり不足ふそく信頼しんらいせい不足ふそくなどを指摘してきされ、売上うりあげ苦戦くせん。エアバスは膨大ぼうだい赤字あかじかかえたが、フランスと西にしドイツ政府せいふ全面ぜんめんてき援助えんじょによってった。これをきっかけに技術ぎじゅつりょく大幅おおはばたかめたエアバスA320だい成功せいこうおさめる。以後いご急速きゅうそく売上うりあげばしてマクドネル・ダグラスをき、ボーイングにせまるまでになった。

2000ねん7がつ10日とおかに、以下いか会社かいしゃ合併がっぺいしてEADS(European Aeronautic Defence and Space Company)が誕生たんじょうし、民間みんかん航空機こうくうき開発かいはつ販売はんばいするエアバス・インダストリーはその傘下さんかはいった。

合併がっぺいによりEADSはボーイング世界せかいだい2の航空こうくう宇宙うちゅう企業きぎょうとなった。また、BAEシステムズぐヨーロッパだい2の兵器へいき製造せいぞう会社かいしゃとなった。民間みんかん軍用ぐんよう航空機こうくうきくわえ、ミサイル宇宙うちゅうロケット関連かんれんシステムの開発かいはつ販売はんばいおこなうようになった。

2001ねんにエアバスが完全かんぜん株式会社かぶしきがいしゃし、組織そしき体制たいせい非難ひなん合戦かっせん収束しゅうそくした。EADSは国際こくさい宇宙うちゅうステーション (ISS) の主要しゅよう貢献こうけん企業きぎょうとなり、EADSのいち部門ぶもんであるEADSスペーストランスポテーションにより設計せっけい組立くみたておこなったコロンバス実験じっけんモジュールが2008ねん2がつ11にちより運用うんよう開始かいしした。シャトルの運用うんよう問題もんだいもあり、計画けいかくすう年間ねんかんおくれをともなったが、2006ねんブレーメンからケネディ宇宙うちゅうセンターエアバス ベルーガにて輸送ゆそうされたのち、2008ねん2がつ7にちにスペースシャトル・アトランティスSTS-122にてげられた。

2013ねん7がつ31にちに、EADSはエアバス・グループに名称めいしょう変更へんこうすることが発表はっぴょうされた。それまでは4部門ぶもんせいってきたが、これを(1)商用しょうようとくしたエアバス、(2)防衛ぼうえい宇宙うちゅう関連かんれんのエアバス・ディフェンス&スペース、(3)エアバス・ヘリコプターズのおおきく3部門ぶもんへとあらためた[4]2014ねん1がつ1にち、EADSから社名しゃめい変更へんこうされ、同年どうねん5月27にちに、きゅうEADSからの社名しゃめい変更へんこうふく定款ていかん改訂かいてい株主かぶぬし総会そうかい承認しょうにんされ、同年どうねん6月2にちづけ法的ほうてきにも社名しゃめいが「エアバス・グループ」になると発表はっぴょうされた[5]。エアバス・グループは当初とうしょオランダの公開こうかい会社かいしゃとしてN.V.の法的ほうてき形態けいたいったが、2015ねん欧州おうしゅう会社かいしゃほうもとづき、SEへと移行いこうした[6]

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく国有こくゆう企業きぎょうである中国ちゅうごく航空こうくう工業こうぎょう集団しゅうだん公司こうしとの合弁ごうべん[7]天津てんしんにEU域外いきがいでははつ生産せいさん拠点きょてん開設かいせつしたのにつづ[8]、2015ねんには米国べいこくはつ製造せいぞう拠点きょてん完成かんせいした[9]

2017ねん1がつに、子会社こがいしゃエアバス合併がっぺいし、社名しゃめいをエアバスに変更へんこうした。

フランス政府せいふと、ドイツのエアバス・グループ専門せんもん管理かんり機構きこうであるGesellschaft zur Beteiligungsverwaltungが、エアバス・グループのそれぞれ11%のかぶ保有ほゆうしている[10]

ボーイングとの市場いちば競争きょうそう

編集へんしゅう

アメリカの大型おおがたジェット旅客機りょかくき製造せいぞうメーカーは合併がっぺい統廃合とうはいごう結果けっか、ボーイング1しゃのみとなった。ロッキードは1984ねん旅客機りょかくきから撤退てったい、マクドネル・ダグラスは1997ねん7がつ31にちにボーイングへ吸収きゅうしゅうされた。現在げんざいきゅう西側にしがわ諸国しょこく大型おおがた旅客機りょかくき製造せいぞうしているのはボーイング、エアバスのだいメーカーだけであり、きつかれつの熾烈しれつ競争きょうそうひろげている。きゅうマクドネル・ダグラス機材きざいユーザーのおおくがエアバスに鞍替くらがえしたことなどから1999ねんには販売はんばい受注じゅちゅうすうはじめてボーイングに勝利しょうりし、新型しんがた開発かいはつかんするボーイングの迷走めいそう尻目しりめ着実ちゃくじつ販売はんばいすうばした。しかし2005ねん体勢たいせいなおしたボーイングは787747-8開発かいはつ発表はっぴょう。さらにちょう大型おおがたであるエアバスA380生産せいさんおくれが発表はっぴょうされると形勢けいせい逆転ぎゃくてんした。市場いちばシェアは2004年度ねんど54%、2005年度ねんど45%と減速げんそくしているが、2007ねんげではふたた逆転ぎゃくてんして首位しゅいった。

受注じゅちゅうすう納入のうにゅうすう

編集へんしゅう
受注じゅちゅう
2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991 1990 1989
  エアバス 640 574 271 777 1341 824 1111 370 284 300 375 520 476 556 460 326 106 125 38 136 101 404 421
  ボーイング 138 530 142 662 1413 1044 1002 272 239 251 314 588 355 606 543 708 441 125 236 266 273 533 716
Sources 2008: Airbus orders until April 30: http://www.airbus.com/en/corporate/orders_and_deliveries/
Boeing orders until April 29. http://active.boeing.com/commercial/orders/index.cfm
納入のうにゅう
2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991 1990 1989
  エアバス 258 510 498 483 453 434 378 320 305 303 325 311 294 229 182 126 124 123 138 157 163 95 105
  ボーイング 222 462 481 375 441 398 290 285 281 381 527 491 620 563 375 271 256 312 409 572 606 527 402
Sources 2008: Airbus deliveries until April 30: http://www.airbus.com/en/corporate/orders_and_deliveries/
Boeing deliveries until April 30. http://active.boeing.com/commercial/orders/index.cfm?content=displaystandardreport.cfm&optReportType=CurYrDelv


みんこう旅客機りょかくき

編集へんしゅう
  • きゅうエアバス:2006ねん10がつBAEシステムズ保有ほゆう株式かぶしき買収ばいしゅうして100%子会社こがいしゃとしたがエアバスグループに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされ、現在げんざいしんエアバスのいち部門ぶもんとなっている。
  • ATRきゅうアエロスパシアルの持分もちぶんぎ、50%を保有ほゆう
  • フォッカー - 1993ねんにDASAに完全かんぜん子会社こがいしゃされたが小型こがた部門ぶもん不振ふしんであったため1996ねん倒産とうさんした。現在げんざいはサポート業務ぎょうむいでいる。

ヘリコプター

編集へんしゅう
  • エアバス・ヘリコプターズ:(100%) しょう大型おおがたまで手掛てがける軍用ぐんよう民間みんかんようヘリコプターのメーカー。世界せかい全体ぜんたいやく40%のシェアをつ。

防衛ぼうえい宇宙うちゅう・セキュリティ

編集へんしゅう

宇宙うちゅう産業さんぎょう

編集へんしゅう

EADSの宇宙うちゅう関連かんれん産業さんぎょうとのかかわりは以下いかのとおり:

防衛ぼうえい安全あんぜん保障ほしょうシステム

編集へんしゅう

アビオニクス

編集へんしゅう
  • ディフェンスエレクトロニクス:EADSにセンサとアビオニクスを供給きょうきゅう

軍用ぐんよう航空機こうくうき

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以下いか企業きぎょうかぶ保有ほゆうする:

民間みんかん製品せいひん

編集へんしゅう

エアバスの製品せいひんぐんは、1970年代ねんだい初期しょき運航うんこう開始かいしされた世界せかいはつの2れつ通路つうろ双発そうはつエアバスA300」からはじまった。A300のたんどうがたエアバスA310としてられる。西にしドイツとフランス政府せいふ全面ぜんめんてき支援しえんけたエアバスは、革新かくしんてきなフライ・バイ・ワイヤ制御せいぎょシステムをそなえたエアバスA320計画けいかくげた。1980年代ねんだい後半こうはん運航うんこう開始かいしされたA320は大手おおて航空こうくう会社かいしゃのみならず格安かくやす航空こうくう会社かいしゃでも多数たすう導入どうにゅうされ、商業しょうぎょうてきだい成功せいこうをおさめる。そのビジネスジェット需要じゅようたかまりをけ、エアバスA318およエアバスA319ひとしたんどう派生はせいがた(エアバス・コーポレイト・ジェット)を開発かいはつ延長えんちょうがたエアバスA321としてられている。これらの新型しんがたによってボーイング737かた後期こうきモデル(737-300・400・500のだい2世代せだいおよび737-600・700・800・900のだい3世代せだい=737NGシリーズ)は、はげしい競争きょうそういられるようになった。

長距離ちょうきょり路線ろせん製品せいひんであり、1990年代ねんだい初期しょき運航うんこう開始かいしされた双発そうはつエアバスA330およエアバスA340ウィングレットによって強化きょうかされた有能ゆうのうつばさそなえている。A340-500ボーイング777-200LRかた航続こうぞく距離きょり17,446 km)にいで商業しょうぎょうジェット機じぇっときで2番目ばんめ長距離ちょうきょりである16,100 km(8,670マイル)の航続こうぞく距離きょりっている。

エアバスA380世界せかい最大さいだい民間みんかん旅客機りょかくきである。特徴とくちょうそうかい構造こうぞうで、ボーイング747対抗たいこうするために開発かいはつされた。しかしA380がほとん納入のうにゅうすうではわりにちかい2017ねんには改良かいりょうがたのA380plusがた発表はっぴょうされ、航続こうぞく距離きょりが300kmび、最大さいだい積載せきさい重量じゅうりょうも3トンえている一方いっぽうで、ボーイングがわでは変更へんこう改造かいぞう主眼しゅがんとせず、貨物かもつ主体しゅたいとしたみをおこなった。貨物かもつがた受注じゅちゅうすべうしなっていたA380は製造せいぞうすうで747に一向いっこういつかない状態じょうたいとなり、2019ねん2がつには、2021ねんをもって製造せいぞう終了しゅうりょうとすることを発表はっぴょうした。航空機こうくうき市場いちば小型こがたのA320と737、また中型ちゅうがたのA350と787との市場いちばとなり、今後こんごは僅な注文ちゅうもんで鎬をけず状態じょうたいとなった。 A350のちょうどうがたであるA350-1000はボーイング777よりかるく、客席きゃくせきすうも僅におおことから、777の次世代じせだいがたである777Xを現在げんざいボーイングでは開発かいはつちゅうである。エアバスよりいちおくれた開発かいはつりょくをボーイングでは今後こんご挽回ばんかいできるかが課題かだいである。

航空機こうくうき仕様しよう

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製品せいひんリストおよ詳細しょうさい (出典しゅってん:エアバスからのデータ情報じょうほう)(一部いちぶ)
 航空機こうくうき  特徴とくちょう  座席ざせきすう  開発かいはつ開始かいし はつ飛行ひこう はつわた 生産せいさん終了しゅうりょう
A300 エンジン2、2れつ通路つうろ 250-361 1969ねん5がつ 1972ねん10がつ 1974ねん5がつ 2007ねん7がつ
A310 エンジン2、2れつ通路つうろ、A300がたを6.96 mたんどう 200-280 1978ねん7がつ 1982ねん4がつ 1985ねん12月 2007ねん7がつ
A318 エンジン2、1れつ通路つうろ、A320がたを6.17 mたんどう 107 1999ねん4がつ 2002ねん1がつ 2003ねん10がつ
A319 エンジン2、1れつ通路つうろ、A320がたを3.77 mたんどう 124 1993ねん6がつ 1995ねん1がつ 1996ねん4がつ
A320 エンジン2、1れつ通路つうろ 150 1984ねん3がつ 1987ねん2がつ 1988ねん3がつ
A321 エンジン2、1れつ通路つうろ、A320がたを6.94 m 延長えんちょう 185 1989ねん11月 1993ねん3がつ 1994ねん1がつ
A330 エンジン2、2れつ通路つうろ 253-295 1987ねん6がつ 1992ねん11月 1993ねん12月
A340 エンジン4、2れつ通路つうろ 261-380 1987ねん6がつ 1991ねん10がつ 1993ねん1がつ 2011ねん11月
A350 エンジン2、2れつ通路つうろ 270-412 2004ねん12月 2013ねん6がつ14にち 2014ねん12月
A380 エンジン4、2れつ通路つうろ(1,2かいとも)、そう2かいけん 555-853 2000ねん12月 2005ねん4がつ27にち 2007ねん10がつ 2021ねん12月

エアバスは2006ねんをもってA300、A310の受注じゅちゅう受付うけつけ中止ちゅうしして2007ねん7がつ生産せいさん停止ていしすることを発表はっぴょうし、30年間ねんかんわたって生産せいさんされたA300とA310の従業じゅうぎょういんのラインへ配置はいち転換てんかんする見込みこみである。もっともA310は1998ねん以降いこう生産せいさんまっている。2019ねん2がつにエアバスは、エミレーツ航空こうくうから受注じゅちゅう変更へんこうけたことにともない、2021ねんをもってA380の生産せいさん終了しゅうりょうすることを表明ひょうめいした[11]。2021ねん12月、エミレーツ航空こうくうけの最終さいしゅうごう(MSN:272,登録とうろく記号きごう:A6-EVS)のわたしをもって完納かんのうとなり、14年間ねんかん生産せいさん終止符しゅうしふたれた[12]。なお、A380の生産せいさん終了しゅうりょうをもって、エアバスしゃ民間みんかん航空機こうくうき製造せいぞうラインからよんはつエンジン姿すがたすこととなった。

2016ねん1がつ現在げんざいボーイング787ボーイング777対抗たいこうする大型おおがたジェット旅客機りょかくきA350も就航しゅうこうしている。初期しょき設計せっけいではA330をベースとしていたが、一部いちぶ航空こうくう会社かいしゃから不満ふまんこえており、機体きたいさい設計せっけいもとめるこえてきた。そのため、A330とはべつしん設計せっけいとしたA350XWB開発かいはつされたが、A330の改良かいりょうがたA330neoも開発かいはつ進行しんこうしている。

エアバスA220の製品せいひん

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計画けいかくちゅう製品せいひん

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水素すいそ燃料ねんりょうなど

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温暖おんだんガスである二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつしない、水素すいそ燃料ねんりょう使つかうゼロエミッション(ZE)航空機こうくうき2035ねんまでに事業じぎょうする構想こうそうを2020ねん発表はっぴょうした。機体きたい全体ぜんたい従来じゅうらい旅客機りょかくきているものの水素すいそ使つかガスタービンエンジンジェット機じぇっときターボプロップのほか、ぜんつばさの3モデルを想定そうていしている。このほか2020ねん4ねんにかけて、ハイブリッドかた電動でんどう航空機こうくうきE-FanXの実証じっしょう試験しけんを、ドイツのシーメンスやイギリスのロールスロイスとともにんだ[13]

航空機こうくうき特徴とくちょう

編集へんしゅう
 
エアバス特徴とくちょうである窓側まどがわ配置はいちされたサイドスティックと、操縦そうじゅうせき正面しょうめんのグラスコックピット(ターキッシュ エアラインズA330-200の操縦そうじゅうせき

ボーイングとくら新興しんこう会社かいしゃであるため、機体きたい先進せんしんてき設計せっけい思想しそう技術ぎじゅつれ、斬新ざんしん機体きたい設計せっけいおこなわれている。

エアバスA310にはフライ・バイ・ワイヤ電子でんししき集中しゅうちゅう航空機こうくうきモニターなどの先進せんしんてきなシステムを導入どうにゅうエアバスA320民間みんかん旅客機りょかくきはつとなるデジタルフライ・バイ・ワイヤやグラスコックピット、サイドスティックによる機体きたい操縦そうじゅう導入どうにゅうしたほか、機体きたいしん素材そざい導入どうにゅうするなど次々つぎつぎしん機軸きじく採用さいようした。その結果けっか機体きたいあつかいやすさや燃費ねんぴ性能せいのう向上こうじょうさせること成功せいこうし、これが1980年代ねんだい後半こうはんからの同社どうしゃ躍進やくしんつながった。

このうごきをたライバルのボーイングも自社じしゃのハイテクはじめ、ボーイング777以降いこう機体きたいでフライ・バイ・ワイヤを採用さいようするなど、機体きたい設計せっけい思想しそうにも影響えいきょうあたえた。しかし両者りょうしゃ設計せっけい思想しそう対照たいしょうてきで、エアバスがフライ・バイ・ワイヤの採用さいようにより操縦そうじゅうデバイスをサイドスティックし、コンピュータ制御せいぎょによるメリットを全面ぜんめんてきれた操縦そうじゅうシステムを搭載とうさいしたテクノロジー・ドリヴンを採用さいようしたのにたいし、ボーイングがフライ・バイ・ワイヤ導入どうにゅう操縦そうじゅうにかつてのケーブル(さく)やロッドによる機械きかいてきリンクをかいして油圧ゆあつアクチュエータ駆動くどうさせていた「おもみ」を擬似ぎじてき再現さいげんしたマーケット・ドリヴンを採用さいようしており、機械きかい重視じゅうしのエアバスと人間にんげん重視じゅうしのボーイングといった色分いろわけになっている。

エアバスがテクノロジー・ドリヴン路線ろせんった背景はいけいには、航空機こうくうき安全あんぜん設計せっけい向上こうじょうした1980年代ねんだい後半こうはん以降いこう飛行機ひこうき事故じこ発生はっせい原因げんいん機体きたい設計せっけいよりパイロットのミスや整備せいび不良ふりょう原因げんいんとなることおおくなったからである。エアバスではこの実情じつじょうかんがみ、パイロットのミスとおもわれる場合ばあいには手動しゅどう操縦そうじゅうより自動じどう操縦そうじゅうシステムの設定せってい優先ゆうせんされる仕様しようれていた。しかし、皮肉ひにくにもこの仕様しよう裏目うらめかたちで、1988ねんエールフランス296便びん事故じこエアバスA320)が、1994ねんにはアエロフロート航空こうくう593便びん墜落ついらく事故じこエアバスA310[ちゅう 1])と中華航空ちゅうかこうくう140便びん墜落ついらく事故じこA300-600R)が発生はっせいした。この結果けっかよく1995ねん受注じゅちゅうすう急激きゅうげきことになり、現在げんざいではボーイングでも採用さいようされている、操縦そうじゅう桿を操作そうさすると自動じどう操縦そうじゅう解除かいじょされる仕様しよう改修かいしゅうされている。

またエアバスは部品ぶひん供給きょうきゅう機体きたい一部いちぶ制作せいさく共同きょうどう開発かいはつなど、各国かっこく航空機こうくうきがけたい企業きぎょう提携ていけい関係かんけいをもつことでそのくにへの利益りえき還元かんげん販路はんろ確保かくほする戦略せんりゃく成功せいこうおさめている。この戦略せんりゃくのちにボーイングも真似まねることとなり、新型しんがた開発かいはつたっては日本にっぽん企業きぎょうへの積極せっきょくてきなアプローチなどもおこなわれている。

エアバスには基本きほんてき貨物かもつしつ火災かさい警報けいほう装置そうちけられていないが、これはフランスの航空こうくうほう義務付ぎむづけられていないためである。しかし、火災かさい警報けいほう装置そうちけが義務ぎむされているアメリカなどのくに運航うんこうしている機体きたいには、すべけされている。

日本にっぽんにおいて

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民間みんかん製品せいひん

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現在げんざい運用うんようおこなっている航空こうくう会社かいしゃ機種きしゅ太字ふとじ表記ひょうき

日本にっぽん民間みんかん航空こうくう会社かいしゃにおけるエアバスしゃ航空機こうくうき発注はっちゅう導入どうにゅう(2024ねん4がつ現在げんざい
航空こうくう会社かいしゃ 製品せいひん 稼働かどうすう 導入どうにゅうすう 発注はっちゅうすう 導入どうにゅうねん 引退いんたいねん 備考びこう
日本にほんエアシステム
日本航空にほんこうくう
A300B2 0 9 1981 2006
A300B4 8 1988 2006
A300-600R 22 1991 2011
全日本空輸ぜんにほんくうゆ A320-200 0 28 1991 2020
5 2007 2012 国際線こくさいせん機材きざいとして導入どうにゅう
3 2013 2021 もとバニラ・エア機体きたい、2019ねんにANAに移管いかん
LCC仕様しようでそのまま運航うんこうしていた。
A321-100 0 7 1998 2008
A321-200[14] 4 4 2016 運用うんようちゅう A321neoが導入どうにゅうされるまでのつなぎ機材きざい
セール・アンド・リースバック方式ほうしきでの導入どうにゅう
A320neo[15] 11 11 2016 運用うんようちゅう
A321neo[15] 22 22 2017 運用うんようちゅう
A380-800[16] 3 3 2019 運用うんようちゅう 東京とうきょう/成田なりた - ホノルル路線ろせん専用せんよう
ぜん特別とくべつ塗装とそう愛称あいしょう「フライング・ホヌ」。
スターフライヤー[17] A320-200 11 17 2006 運用うんようちゅう
A320neo 1 1 2 2023 運用うんようちゅう
Peach Aviation A320-200[18] 11 28 2011 運用うんようちゅう
6 12 2014 運用うんようちゅう もとバニラ・エア機体きたい、2019ねんにピーチに移管いかん
A320neo 15 15 12[19][20] 2020 運用うんようちゅう
A321LR 3 3 2021 運用うんようちゅう
ジェットスター・ジャパン A320-200[21] 19 25 2012 運用うんようちゅう
A321LR 3 3 2022 運用うんようちゅう
エアアジア・ジャパン A320-200 0 5 2012 2013 きゅうエアアジア・ジャパン[22]
0 3 2017 2020
バニラ・エア A320-200 0 18 2013 2019 3はANAへLCC仕様しようのまま移管いかん
12はピーチへ移管いかん
スカイマーク A330-300[23] 0 5 2014 2015
A380-800[24] キャンセル 2010ねんに6発注はっちゅう、2014ねんにキャンセル。
製造せいぞうずみの2エミレーツ航空こうくう購入こうにゅう
日本航空にほんこうくう A350-900[25] 15 16 3 2019 運用うんようちゅう 国内こくない幹線かんせんよう機材きざい
1事故じこぜんそん抹消まっしょう[26]代替だいたいは2025ねん導入どうにゅう予定よてい
20 ちゅう長距離ちょうきょり国際線こくさいせんよう機材きざい
2027ねんより導入どうにゅう予定よてい
A350-1000 3 3 10 2024 運用うんようちゅう 長距離ちょうきょり国際線こくさいせんよう機材きざい
A321neo 11 国内こくないじゅん幹線かんせんよう機材きざい
2028ねんより導入どうにゅう予定よてい
スプリング・ジャパン A321-200 (PCF) 3 3 2024 運用うんようちゅう 旅客りょかく改修かいしゅう貨物かもつがた
ヤマトホールディングス導入どうにゅうリース[27]

2001ねんにエアバスの100%子会社こがいしゃであるエアバス・ジャパンが設立せつりつされ[28]日本にっぽん国内こくないでのでの販売はんばいうながすべく日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃ産業さんぎょう協力きょうりょくパートナー、主要しゅようなステークホルダーとの関係かんけい強化きょうかおこなっている。

1979ねん日本にほんエアシステム(JAS)の前身ぜんしんである東亜とうあ国内こくない航空こうくう(TDA)から日本にっぽん民間みんかん航空こうくう会社かいしゃとしてははつとなるA300の受注じゅちゅう獲得かくとく1987ねんには全日本空輸ぜんにほんくうゆ(ANA)からA320ceoの受注じゅちゅうった。1995ねん同社どうしゃはA321-100も受注じゅちゅう

しかし日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃにおいて、JASを吸収きゅうしゅうした日本航空にほんこうくう(JAL)やANAなど大手おおて保有ほゆうするジェット旅客機りょかくき次第しだいべいボーイングせい旅客機りょかくき737747767777787)にえられ、ANAが保有ほゆうするA320ceoの退役たいえきが2008ねんから開始かいし、A321ceoの退役たいえきは2006ねんから開始かいしし2008ねんには一時いちじてきぜん退役たいえき。JALが保有ほゆうするA300が経営けいえい破綻はたんにより2011ねん5がつまつぜん退役たいえきするなど日本にっぽん国内こくないのエアバスせい旅客機りょかくきすこしずつ消滅しょうめつしつつあった。一時いちじはエアバスせい旅客機りょかくき日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃから完全かんぜん姿すがた可能かのうせいもあったが、2010年代ねんだいからLCC市場いちば中心ちゅうしんにエアバスせい旅客機りょかくき運用うんようする日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃ増加ぞうかした。2019ねん時点じてんでは、日本にっぽんのLCC市場いちばシェアの90%以上いじょうをエアバスがめるとエアバスしゃ発表はっぴょうしている。

また民間みんかん航空こうくう会社かいしゃだけではなく、リース会社かいしゃにおいてもエアバスは堅調けんちょう日本にっぽんでのシェアを拡大かくだいさせており、日本にっぽん航空機こうくうきリース会社かいしゃであるSMBCアビエーション・キャピタルが2019ねん1がつにA320neoファミリーを65発注はっちゅうし、合計ごうけい発注はっちゅうすうを181増加ぞうかさせるなどの実績じっせきげている。

ヘリコプター

編集へんしゅう

エアバス・ヘリコプターズは日本にっぽん民間みんかん官公庁かんこうちょうヘリコプター市場いちばで50%以上いじょうのシェアをほこる。現在げんざい日本にっぽんでは370以上いじょうのエアバスせいヘリが100しゃ以上いじょう企業きぎょう個人こじんによって運航うんこうされ、防衛ぼうえいしょう海上保安庁かいじょうほあんちょう朝日あさひわたるよう中日本航空なかにほんこうくう東邦とうほう航空こうくうなどがエアバスのヘリコプターを運航うんこうしている。防衛ぼうえい装備そうびちょうとは機体きたい維持いじとうかか包括ほうかつ契約けいやく締結ていけつしており、陸上りくじょう自衛隊じえいたいおよび海上かいじょう自衛隊じえいたい保有ほゆうするヘリコプターにたい万全ばんぜんのサポートを提供ていきょうしている。

エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンは外資がいしけい航空機こうくうきメーカーとして日本にっぽん唯一ゆいいつ整備せいび施設しせつようする企業きぎょう、かつ経済けいざい産業さんぎょうしょうより研究けんきゅう開発かいはつのハブセンターとして認定にんていされた日本にっぽん航空こうくう宇宙うちゅう産業さんぎょうかい最初さいしょ外資がいしけい企業きぎょうであり、救急きゅうきゅう医療いりょう(EMS)、警察けいさつ報道ほうどう取材しゅざい官公庁かんこうちょうけヘリコプターの販売はんばいからアフターサービスまで総合そうごうてきなサービスを提供ていきょうしている。兵庫ひょうごけん神戸こうべ空港くうこう(マリンエア)に事業じぎょうしょ存在そんざいし、アジア太平洋たいへいよう地域ちいきのエンジニアリング拠点きょてんとしての役目やくめになっている。2020ねん初頭しょとう神戸こうべ空港くうこう事業じぎょうしょ格納庫かくのうこ増築ぞうちく完了かんりょう整備せいび施設しせつが60%増加ぞうかした。

また、日本にっぽん企業きぎょうとの最大さいだい共同きょうどうプロジェクトのひとつとして川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうとの小型こがたヘリコプター、H145/BK117の共同きょうどう開発かいはつげられる。H145ファミリー(BK117、 EC145、H145)は2019ねん現在げんざい世界中せかいじゅうで1,350以上いじょう運航うんこうされ、そう飛行ひこう時間じかんは550まん時間じかん以上いじょうにのぼる。

宇宙うちゅう開発かいはつ

編集へんしゅう

日本にっぽん人工じんこう衛星えいせいでもエアバスしゃ最先端さいせんたん部品ぶひん提供ていきょう共同きょうどう開発かいはつなどをおこなっている。NECスペーステクノロジー三菱電機みつびしでんき住友電気工業すみともでんきこうぎょうとは協力きょうりょく関係かんけいにある。

日本にっぽん企業きぎょう研究けんきゅう機関きかんとの連携れんけい

編集へんしゅう

100しゃ以上いじょう日本にっぽん企業きぎょうがエアバスの様々さまざまなプログラムに参加さんかしており、SUBARUJAMCO川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう新明和工業しんめいわこうぎょう帝人ていじんとうなどがエアバスしゃ産業さんぎょうパートナーとなっている。

またエアバスしゃ研究けんきゅう開発かいはつでも宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう(JAXA)をはじめ日本にっぽん様々さまざま研究けんきゅう機関きかん大学だいがく協力きょうりょく関係かんけいつ。2018ねんには東京大学とうきょうだいがくと「エアバス・ユニバーシティ・パートナーシップ・プログラム」を締結ていけつ。このプログラムでは将来しょうらい航空こうくう宇宙うちゅう業界ぎょうかいにな若者わかものたち育成いくせいんでいる。

なお、日本にっぽんではかつてニチメンげんそう)がエアバスのそう代理だいりてんがけていたことがあった。ちなみにそうのもうひとつの前身ぜんしん日商岩井にっしょういわいボーイング代理だいりてんである。

受注じゅちゅう納入のうにゅう

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機体きたい 受注じゅちゅう 納入のうにゅう 運用うんようちゅう 受領じゅりょう
エアバスA220 537 57 57 480
エアバスA300 561 561 237 0
エアバスA310 255 255 70 0
エアバスA320ceo* 8,135 7,970 7,922 165
エアバスA320neo* 6,471 635 635 5,836
エアバスA330ceo* 1,496 1,436 1,400 60
エアバスA330neo* 238 3[29] 3 235
エアバスA340* 377 377 265 0
エアバスA350 894 235 235 659
エアバスA380 321 234 232 87
合計ごうけい 19,340 11,763 10,716 7,577


*のつく機体きたいすべてのモデルをふくむ。

2018ねん12月31にち現在げんざいのデータ。[30]

空軍くうぐん製品せいひん

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エアバス A310 MRTT
給油きゅうゆおこなうため、ドローグ放出ほうしゅつし曳行している状態じょうたいである。
エアバス A310 MRTT
多目的たもくてき空中くうちゅう給油きゅうゆ輸送ゆそう。A310-300を改造かいぞう
エアバス A330 MRTT
多目的たもくてき空中くうちゅう給油きゅうゆ輸送ゆそう。A330-200を改造かいぞう
エアバス A400M
輸送ゆそうC-130代替だいたいとしてイギリス、ベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルク、スペイン、トルコなど北大西洋きたたいせいよう条約じょうやく機構きこう(NATO)加盟かめい諸国しょこく支援しえんけて開発かいはつされたターボプロップ軍用ぐんよう輸送ゆそう。1999ねん1がつにエアバスはターボプロップエンジンを動力どうりょくとする軍用ぐんよう輸送ゆそう開発かいはつ生産せいさんおこなうため、エアバス・ミリタリー SL (Airbus Military Sociedad Limitada) を設立せつりつした。

2020ねん2がつ4にち航空機こうくうき売買ばいばい契約けいやくめぐ世界せかい各国かっこく政府せいふ関係かんけいしゃらに賄賂わいろかえしていた問題もんだいべいえいふつ捜査そうさ機関きかんけいやく4300おくえん罰金ばっきんはらこと合意ごういしたが、日本にっぽんにいる関係かんけいしゃ違法いほうかねわたったうたがいがあるとの報道ほうどうは「事実じじつではない」と否定ひていした[31]

国際こくさいてき製造せいぞう拠点きょてん

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トゥールーズ空港くうこう隣接りんせつする主力しゅりょく工場こうじょう
くにべつ従業じゅうぎょういん (2003ねん12月31にちのデータ)
 くに   従業じゅうぎょういん   部品ぶひん業者ぎょうしゃ従業じゅうぎょういん 
フランス 19,358にん to be added
ドイツ 18,423にん to be added
イギリス 8,688にん to be added
スペイン 2,726にん to be added
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 405にん+ 120,000にん
中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく 100にん+ to be added
総計そうけい 49,700にん+

かく拠点きょてん従業じゅうぎょういん

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(2006ねん12月31にちのデータ)
 エアバスの拠点きょてん ¹   くに   従業じゅうぎょう員数いんずう 
トゥールーズ
(トゥールーズ, コロミエ, ブラニャック)
フランス 16,992
ハンブルク
(en:Finkenwerder, シュターデ, en:Buxtehude)
ドイツ 13,420
Broughton, フリントシャー, ウェールズ イギリス 5,031
ブリストル (フィルトン), イングランド イギリス 4,642
ブレーメン ドイツ 3,330
マドリッド (ヘタフェ, Illescas) スペイン 2,484
サン=ナゼール フランス 2,387
en:Nordenham ドイツ 2,086
ナント フランス 1,996
Albert (en:Méaulte) フランス 1,288
en:Varel ドイツ 1,191
en:Laupheim ドイツ 1,116
カディス (プエルト・レアル) スペイン 448
ワシントンD.C. (Herndon, Ashburn) USA 422
北京ぺきん 中国ちゅうごく 150
ウィチタ USA ?
モービル (アラバマしゅう) USA ?
マイアミ (マイアミ スプリングス) USA ?
セビリア スペイン ?
モスクワ ロシア ?
天津てんしん 中国ちゅうごく 計画けいかく
総計そうけい 56,966+
¹都市としめい国名こくめい順番じゅんばん表記ひょうき括弧かっこない厳密げんみつ地名ちめい表記ひょうき

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 正確せいかくには機長きちょう息子むすこ操縦そうじゅう桿をにぎらせたための事故じこであるが、システムの複雑ふくざつさもからんだ事故じこである。

出典しゅってん

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  1. ^ Airbus Industrie Fleet Details and History”. 2023ねん1がつ23にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c りもの 20210205.
  3. ^ Tadayuki Yoshikawa (2016ねん10がつ1にち). “エアバス、17ねんしん体制たいせい 親会社おやがいしゃ合併がっぺい”. Aviation Wire. Aviation Wire 株式会社かぶしきがいしゃ. 2017ねん3がつ11にち閲覧えつらん
  4. ^ 欧州おうしゅうEADS、防衛ぼうえい宇宙うちゅう集約しゅうやくし3部門ぶもんせい べいボーイングに対抗たいこう. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん. (2013ねん8がつ1にち). http://www.nikkei.com/articleDGXNASGM3103P_R30C13A7FF2000/ 2013ねん8がつ11にち閲覧えつらん 
  5. ^ Airbus Group Shareholders Approve All Resolutions At AGM, Including Name Change Airbus Group 27 May 2014
  6. ^ エアバス、自社じしゃかぶ10%の特別とくべつもど計画けいかく総会そうかい提示ていじ”. ロイター (2015ねん4がつ16にち). 2017ねん1がつ3にち閲覧えつらん
  7. ^ エアバス、天津てんしん工場こうじょう最終さいしゅう組立くみたてのA320ファミリー200納入のうにゅう” (2014ねん12月3にち). 2017ねん10がつ26にち閲覧えつらん
  8. ^ EUのたい久力くりき 攻勢こうせいかける「欧州おうしゅうスタンダード」”. 2017ねん9がつ25にち閲覧えつらん[リンク]
  9. ^ エアバス、アメリカ・モービル工場こうじょう開設かいせつ 「アメリカの航空機こうくうきメーカー」に” (2015ねん9がつ15にち). 2017ねん9がつ25にち閲覧えつらん
  10. ^ Airbus Group Company” (英語えいご). 4-traders. 2017ねん1がつ3にち閲覧えつらん
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  16. ^ 固定こてい資産しさん(航空機こうくうき)の取得しゅとくかんするおらせ ANAホールディングス公式こうしき 2016ねん1がつ29にち
  17. ^ スターフライヤー エアバスA320がた導入どうにゅう決定けってい快適かいてき座席ざせき開港かいこう12往復おうふく運航うんこう実現じつげんへ~ スターフライヤー公式こうしき、2004ねん10がつ5にち[リンク]
  18. ^ 全日空ぜんにっくうけいLCC 使用しよう機材きざいはエアバスA320-200 10体制たいせい運用うんよう MSN産経さんけいニュース 2011ねん2がつ14にち[リンク]
  19. ^ ANAホールディングス全体ぜんたいでの発注はっちゅうであり、すう変動へんどう可能かのうせいがある。
  20. ^ ピーチのA321LR、3導入どうにゅう半減はんげん ANAHD発注はっちゅう変更へんこう - Avaiton Wire 2022ねん2がつ2にち
  21. ^ カンタスグループ、日本航空にほんこうくう三菱商事みつびししょうじ、ジェットスター・ジャパンの設立せつりつ合意ごうい しんローコストキャリア - 2012ねん国内線こくないせん就航しゅうこう - 日本航空にほんこうくう公式こうしき 2011ねん8がつ16にち
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  23. ^ スカイマーク エアバスA330-300がた6導入どうにゅう方針ほうしん決定けってい スカイマーク公式こうしき 2012ねん2がつ8にち
  24. ^ エアバスA380導入どうにゅうかんするおらせ (PDF) [リンク]
  25. ^ JAL、エアバスしゃA350がた導入どうにゅう決定けってい 日本航空にほんこうくう公式こうしき 2013ねん10がつ7にち
  26. ^ JAL A350ぜんそん13号機ごうき抹消まっしょう、-1000 2号機ごうき新規しんき登録とうろく 国交こっこうしょう航空機こうくうき登録とうろく24ねん1がつぶん”. Aviation Wire. 2024ねん2がつ12にち閲覧えつらん
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参考さんこう文献ぶんけん

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書籍しょせき、ムック
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  • ボーイングVSエアバス―2だい旅客機りょかくきメーカーの仁義じんぎなきたたかい イカロス出版いかろすしゅっぱん ISBN 978-4871495899
  • エアバスA320は、なぜちたか―パイロットのせいか、飛行機ひこうきのせいか 講談社こうだんしゃ ISBN 978-4062079228
  • ちょう巨人きょじん旅客機りょかくきエアバスA380―ゆめ旅客機りょかくき、2かいて850にんり ワールドフォトプレス ISBN 978-4846525347
  • ボーイングvsエアバス―旅客機りょかくきメーカーの栄光えいこう挫折ざせつ アリアドネ企画きかく ISBN 978-4384025231
  • スポーティーゲーム―国際こくさいビジネス戦争せんそう内幕うちまく ジョン ニューハウスちょ 航空機こうくうき産業さんぎょう研究けんきゅうグループやく 學生がくせいしゃ (1988/12) ISBN 978-4311600142
  • Flight of the Titans: The Inside Story of the Airbus A380's Incredible Battle to Beat Boeing Virgin Pub ISBN 978-0753510148
  • Recent Developments with Airbus Stationery Office Books ISBN 978-0215036940
  • Flightpath Classics: Profiles Of The Aerospatiale's Bac Concorde, Boeing 777 & Airbus A300 Airtime Pub
  • Boeing versus Airbus: The Inside Story of the Greatest International Competition in Business ISBN 978-1400078721
  • Birds of Prey: Boeing vs. Airbus: A Battle for the Skies ISBN 978-1568581071
  • Airbus Industries: The Politics of an International Industrial Collaboration ISBN 978-0312124410
  • Dogfight: The Transatlantic Battle over Airbus ISBN 978-0275942786
  • Airbus Industrie: Conflict and Cooperation in Us-Ec Trade Relations ISBN 978-0312175320
  • Airbus: The European Triumph ISBN 978-0850458206
  • Airbus: L'ambition europeenne : logique d'Etat, logique de marche ISBN 978-2738404152
  • Airbus, un succes industriel europeen: Industrie francaise et cooperation europeenne, 1965-1972 ISBN 978-2841520213
  • Airbus versus Boeing revisited: International competition in the aircraft market ASIN: B0006RT5YY
  • Airbus and Boeing:: The Fight for Hegemony ISBN 978-1616744793
  • How Boeing Defied the Airbus Challenge: An Insider's Account ISBN 978-1450501132
インターネットじょう資料しりょう

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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