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「オーニソプター」のはんあいだ差分さぶん

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'''オーニソプター'''({{lang-en-short|ornithopter}})とは[[とり]]や[[コウモリ]]・[[つばさりゅう]]・[[昆虫こんちゅう]]のように[[つばさ]]をばたかせることによってぶ[[航空機こうくうき]]のことである。日本語にほんごではとりがた[[飛行機ひこうき]]、ばたきしき飛行機ひこうき、'''はばたき'''などとやくされることもある。
'''オーニソプター'''({{lang-en-short|ornithopter}})とは[[とり]]や[[コウモリ]]・[[つばさりゅう]]・[[昆虫こんちゅう]]のように[[つばさ]]をばたかせることによってぶ[[航空機こうくうき]]のことである。日本語にほんごではとりがた[[飛行機ひこうき]]、ばたきしき飛行機ひこうき、'''はばたき'''などとやくされることもある。


==概要がいよう==
== 概要がいよう ==
[[航空こうくうかんする年表ねんぴょう|航空こうくう]]の黎明れいめい開発かいはつされた飛行ひこう機械きかいは、大半たいはんとりのようにばたくものであった。かつて、人類じんるいにした自由じゆうそらぶものといえばとり昆虫こんちゅうであり、こうした生物せいぶつばたき飛行ひこうおこなっている。ゆえに人々ひとびとぼうとするとき、ばたきをえらんだのはごく自然しぜんなことだった。
[[航空こうくうかんする年表ねんぴょう|航空こうくう]]の黎明れいめい開発かいはつされた飛行ひこう機械きかいは、大半たいはんとりのようにばたくものであった。かつて、人類じんるいにした自由じゆうそらぶものといえばとり昆虫こんちゅうであり、こうした生物せいぶつばたき飛行ひこうおこなっている。ゆえに人々ひとびとぼうとするとき、ばたきをえらんだのはごく自然しぜんなことだった。


しかしながら、とりたんつばさ上下じょうげさせているのではなく、つばさ自体じたい変形へんけいさせつつ複雑ふくざつばたくことで[[揚力ようりょく]]と推力すいりょく同時どうじている。当初とうしょとり飛行ひこう原理げんり充分じゅうぶん理解りかいされていなかったうえとりばたき運動うんどう詳細しょうさいは、19世紀せいき中盤ちゅうばん以降いこう写真しゃしん技術ぎじゅつ発達はったつによってはじめてあきらかにされた。[[エティエンヌ=ジュール・マレー|E・J・マレー]]とりばたきを機械きかい模倣もほうするのは技術ぎじゅつてきにも困難こんなんであった。また、人力じんりき動力どうりょくのいずれにしろ[[パワーウェイトレシオ]]が不足ふそくし、なおかつばたきにえる強度きょうどったつばさ開発かいはつできなかったため、オーニソプターによる飛行ひこうこころみはことごとく失敗しっぱいわった。
しかしながら、とりたんつばさ上下じょうげさせているのではなく、つばさ自体じたい変形へんけいさせつつ複雑ふくざつばたくことで[[揚力ようりょく]]と[[推力すいりょく]]同時どうじている。当初とうしょとり飛行ひこう原理げんり充分じゅうぶん理解りかいされていなかったうえ<ref group="注釈ちゅうしゃく">とりばたき運動うんどう詳細しょうさいは、[[19世紀せいき]]中盤ちゅうばん以降いこう[[写真しゃしん]]技術ぎじゅつ発達はったつによってはじめてあきらかにされた。[[エティエンヌ=ジュール・マレー|E・J・マレー]]参照さんしょう。</ref>とりばたきを機械きかい模倣もほうするのは技術ぎじゅつてきにも困難こんなんであった。また、人力じんりき動力どうりょくのいずれにしろ[[パワーウェイトレシオ]]が不足ふそくし、なおかつばたきにえる[[強度きょうど]]ったつばさ開発かいはつできなかったため、オーニソプターによる飛行ひこうこころみはことごとく失敗しっぱいわった。


[[気球ききゅう]]が発明はつめいされた1783ねん以降いこうも、それにはじまる[[けい航空機こうくうき]]の発展はってんとはあまりかかわりがなくつくられつづけるが、19世紀せいき前半ぜんはんに[[ジョージ・ケイリー]]が揚力ようりょく推力すいりょく分離ぶんりする[[固定こていつばさ]]、つまり[[グライダー]]の技術ぎじゅつ考案こうあんし、のちに1903ねん、[[ライト兄弟きょうだい]]がそのグライダーの応用おうようによる有人ゆうじん動力どうりょく飛行ひこう実現じつげんさせるとオーニソプターの開発かいはつ下火したびとなる。
[[気球ききゅう]]が発明はつめいされた[[1783ねん]]以降いこうも、それにはじまる[[けい航空機こうくうき]]の発展はってんとはあまりかかわりがなくつくられつづけるが、19世紀せいき前半ぜんはんに[[ジョージ・ケイリー]]が揚力ようりょく推力すいりょく分離ぶんりする[[固定こていつばさ]]、つまり[[グライダー]]の技術ぎじゅつ考案こうあんし、のち[[1903ねん]]、[[ライト兄弟きょうだい]]がそのグライダーの応用おうようによる有人ゆうじん動力どうりょく飛行ひこう実現じつげんさせるとオーニソプターの開発かいはつ下火したびとなる。


現在げんざいのオーニソプターは、小型こがた模型もけいでゴム動力どうりょくやバッテリーで駆動くどうするものがほとんどで、ラジコン操作そうさで[[飛行場ひこうじょう]]のとりはらうために使つかわれているものもある。一方いっぽう、エンジンをもちいた人間にんげん搭載とうさい可能かのうなオーニソプターの研究けんきゅうもいくつかおこなわれているが、まだ実用じつようにはいたっていない。
現在げんざいのオーニソプターは、[[模型もけい航空機こうくうき|小型こがた模型もけい]][[ゴム動力どうりょく]]やバッテリーで駆動くどうするものがほとんどで、[[ラジコン]]操作そうさで[[飛行場ひこうじょう]]のとりはらうために使つかわれているものもある。一方いっぽう[[航空こうくうようエンジン|エンジン]]もちいた人間にんげん搭載とうさい可能かのうなオーニソプターの研究けんきゅうもいくつかおこなわれているが、まだ[[実用じつよう]]にはいたっていない。


==用語ようご==
== 用語ようご ==
"Ornithopter" のかたりは、[[古代こだいギリシア]]で「とり」をあらわす {{lang|el|ὄρνις, ὄρろーνにゅーῑθος}} (''ornis, ornithos'') の[[語幹ごかん]] {{lang|el|ὄρνιθ-}} (''ornith-'') と、古代こだいギリシアで「つばさ」を意味いみする {{lang|el|πτερόν}} (''pteron'') から派生はせいした[[接尾せつび]] {{lang|en|''-pter''}} のふくあいによるもの。<ref name=mw>{{cite encyclopedia |title =ornithopter |encyclopedia=Merriam-Webster Dictionary |url = http://www.merriam-webster.com/dictionary/ornithopter}}</ref>
"Ornithopter" のかたりは、[[古代こだいギリシア]]で「とり」をあらわす {{lang|el|ὄρνις, ὄρろーνにゅーῑθος}} (''ornis, ornithos'') の[[語幹ごかん]] {{lang|el|ὄρνιθ-}} (''ornith-'') と、古代こだいギリシアで「つばさ」を意味いみする {{lang|el|πτερόν}} (''pteron'') から派生はせいした[[接尾せつび]] {{lang|en|''-pter''}} のふくあいによるもの。<ref name=mw>{{cite encyclopedia |title =ornithopter |encyclopedia=Merriam-Webster Dictionary |url = http://www.merriam-webster.com/dictionary/ornithopter}}</ref>
<ref>{{cite journal |title = On "Triton" and Other Matters: An Interview with Samuel R. Delany| last = Delany | first = Samuel R. | journal = Science Fiction Studies | volume = 17 | number = 3 | month = Nov | year = 1990 | page = 295 | url= http://www.jstor.org/stable/4240009 }}</ref>
<ref>{{cite journal |title = On "Triton" and Other Matters: An Interview with Samuel R. Delany| last = Delany | first = Samuel R. | journal = Science Fiction Studies | volume = 17 | number = 3 | month = Nov | year = 1990 | page = 295 | url= http://www.jstor.org/stable/4240009 }}</ref>


はばたき自体じたい歴史れきしは15世紀せいきごろまでさかのぼることができるが、オーニソプターというかたりはじめて確認かくにんされたのは1908ねんのことである<ref name=mw/>。このころにはすでに[[ライト兄弟きょうだい]]により[[固定こていつばさ]]が発明はつめいされ、はばたき開発かいはつ下火したびになっていた。したがってこのかたり一種いっしゅの[[レトロニム]]である。
はばたき自体じたい歴史れきし[[15世紀せいき]]ころまでさかのぼることができるが、オーニソプターというかたりはじめて確認かくにんされたのは[[1908ねん]]のことである<ref name=mw/>。このころにはすでに[[ライト兄弟きょうだい]]により[[固定こていつばさ]]が発明はつめいされ、はばたき開発かいはつ下火したびになっていた。したがってこのかたり一種いっしゅの[[レトロニム]]である。


== 年表ねんぴょう ==
== 年表ねんぴょう ==
===18世紀せいき以前いぜん===
=== 18世紀せいき以前いぜん ===
[[ファイル:Design for a Flying Machine.jpg|thumb|200px|ダ・ヴィンチによる人力じんりきオーニソプターのスケッチ]]
[[ファイル:Design for a Flying Machine.jpg|thumb|200 px|ダ・ヴィンチによる人力じんりきオーニソプターのスケッチ]]
* 1490ねんに[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]がオーニソプターの設計せっけいえがく。ダ・ヴィンチのそれはたんなる空想くうそうではなく、[[トビ]]などのとりをつぶさに観察かんさつし、ばたきの仕組しくみや[[骨格こっかく]]などをくわしく調しらべた結果けっかのものであった。いくつかのタイプがあるが、どれもおも脚力きゃくりょく利用りようしてばたく構造こうぞうで、実際じっさい製作せいさくされたというせつもある<ref>アレン・アンドルーズ『そら機械きかいけたおとこたち』くさおもえしゃ、[[1979ねん]](昭和しょうわ54ねん)</ref>。
* [[1490ねん]]に[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]がオーニソプターの設計せっけいえがく。ダ・ヴィンチのそれはたんなる空想くうそうではなく、[[トビ]]などのとりをつぶさに[[観察かんさつ]]し、ばたきの仕組しくみや[[骨格こっかく]]などをくわしく調しらべた結果けっかのものであった。いくつかのタイプがあるが、どれもおも脚力きゃくりょく利用りようしてばたく構造こうぞうで、実際じっさい製作せいさくされたというせつもある<ref>アレン・アンドルーズ『そら機械きかいけたおとこたち』くさおもえしゃ、[[1979ねん]](昭和しょうわ54ねん)</ref>。
* 1678ねん: フランスの錠前じょうまえベスニエ(Besnier)が、ばたきしき飛行ひこうりょうはしつばさめんのあるぼうほんりょうかたかつぎ、まえほうにぎり、それぞれの後端こうたん両足りょうあしむすんで[[バタあし]]の要領ようりょうばたく形式けいしき)をつくる。屋上おくじょうからりて無事ぶじ着地ちゃくちしたといわれる<ref name=arikawa>有川ありかわ英夫ひでお講談社こうだんしゃカラーだい図鑑ずかん 飛行機ひこうき講談社こうだんしゃ、[[1980ねん]](昭和しょうわ55ねん)</ref><ref name="yamamoto">山本やまもと忠敬ちゅうけい飛行機ひこうき歴史れきし福音館書店ふくいんかんしょてん、[[1999ねん]](平成へいせい11ねん)、ISBN 4-8340-1585-8</ref>
* [[1678ねん]]: フランスの[[錠前じょうまえ]]ベスニエ(Besnier)が、ばたきしき飛行ひこうりょうはしつばさめんのあるぼうほんりょうかたかつぎ、まえほうにぎり、それぞれの後端こうたん両足りょうあしむすんで[[バタあし]]の要領ようりょうばたく形式けいしき)をつくる。屋上おくじょうからりて無事ぶじ着地ちゃくちしたといわれる<ref name=arikawa>有川ありかわ英夫ひでお講談社こうだんしゃカラーだい図鑑ずかん 飛行機ひこうき講談社こうだんしゃ、[[1980ねん]](昭和しょうわ55ねん)</ref><ref name="yamamoto">山本やまもと忠敬ちゅうけい飛行機ひこうき歴史れきし福音館書店ふくいんかんしょてん、[[1999ねん]](平成へいせい11ねん)、ISBN 4-8340-1585-8</ref>
* 1742ねん: フランスでド・バックヴィル侯爵こうしゃく(de Bacqueville)昆虫こんちゅうはね参考さんこうつくった4まいつばさ四肢ししけ、飛行ひこうこころみるが[[セーヌがわ]]に墜落ついらく<ref name=arikawa/><ref name=yamamoto/><ref name=anderson>John D Anderson, Jr. "A History of Aerodynamcs" Cambridge University Press, 1998</ref>
* [[1742ねん]]: フランスでド・バックヴィル侯爵こうしゃく(de Bacqueville)昆虫こんちゅうはね参考さんこうつくった4まいつばさ四肢ししけ、飛行ひこうこころみるが[[セーヌがわ]]に墜落ついらく<ref name=arikawa/><ref name=yamamoto/><ref name=anderson>John D Anderson, Jr. "A History of Aerodynamcs" Cambridge University Press, 1998</ref>
*1781ねん: バーデン大公たいこうこくみなみドイツ)の[[カルル・フリードリヒ・メールヴァイン]]が、とりの[[つばさめん荷重におも]]を検討けんとうした結果けっかとしてつばさ面積めんせき126平方へいほうフィート(やく12m<sup>2</sup>)の人力じんりきオーニソプターを製作せいさくつばさおもうでちからうごかされた。一回いっかい飛行ひこう試験しけん失敗しっぱい。1784ねん8がつ4にち改良かいりょうがたによる度目どめ試験しけんでは150mんだともつたえられるが、出発しゅっぱつてん高所こうしょであったとおもわれ<ref name=anderson/>、またみじか滑空かっくうをしただけというせつもある<ref name=rolf>ロルフ・シュトレール『航空こうくう発達はったつ物語ものがたりうえ) - そらゆめ実現じつげん白水しろみずしゃ、[[1965ねん]](昭和しょうわ40ねん)</ref>。
* [[1781ねん]]: [[バーデン (りょうくに)|バーデン]][[だい公国こうこく]]みなみドイツ)の[[カルル・フリードリヒ・メールヴァイン]]が、とりの[[つばさめん荷重におも]]を検討けんとうした結果けっかとしてつばさ面積めんせき126平方へいほうフィート(やく12 m<sup>2</sup>)の人力じんりきオーニソプターを製作せいさくつばさおもうでちからうごかされた。一回いっかい飛行ひこう試験しけん失敗しっぱい[[1784ねん]]8がつ4にち改良かいりょうがたによる度目どめ試験しけんでは150 mんだともつたえられるが、出発しゅっぱつてん高所こうしょであったとおもわれ<ref name=anderson/>、またみじか滑空かっくうをしただけというせつもある<ref name=rolf>ロルフ・シュトレール『航空こうくう発達はったつ物語ものがたりうえ) - そらゆめ実現じつげん白水しろみずしゃ、[[1965ねん]](昭和しょうわ40ねん)</ref>。
* 1781ねん:三河そうごこく戸田とだ太郎たろう太夫たゆう飛行ひこう実験じっけんおこなったとされる。
* [[1781ねん]]: [[三河みかわこく]]戸田とだ太郎たろう太夫たゆう飛行ひこう実験じっけんおこなったとされる。
* (''1783ねん: [[モンゴルフィエ兄弟きょうだい]]がねつ気球ききゅうを、[[ジャック・シャルル]]が水素すいそ気球ききゅう発明はつめい人類じんるい現実げんじつに、確実かくじつ飛行ひこうできるようになる。'')
* (''1783ねん: [[モンゴルフィエ兄弟きょうだい]]が[[ねつ気球ききゅう]]を、[[ジャック・シャルル]]が[[水素すいそ]]気球ききゅう発明はつめい人類じんるい現実げんじつに、確実かくじつ飛行ひこうできるようになる。'')
* [[1785ねん]](天明てんめい5ねん): 備前びぜん表具ひょうぐ[[浮田うきた幸吉こうきち]]がばとつばさ体重たいじゅう検討けんとうしてつばさつくり、はし欄干らんかんからりて軟着陸なんちゃくりくばたいたとも滑空かっくうしたとも<ref>竹内たけうちただしとら日本航空にほんこうくう發達はったつ相模さがみ書房しょぼう、1940ねん昭和しょうわ15ねん)など</ref>
* [[1785ねん]](天明てんめい5ねん): [[備前びぜんくに]]表具ひょうぐ[[浮田うきた幸吉こうきち]]がばとつばさ体重たいじゅう検討けんとうしてつばさつくり、はし欄干らんかんからりて軟着陸なんちゃくりくばたいたとも滑空かっくうしたとも<ref>竹内たけうちただしとら日本航空にほんこうくう發達はったつ相模さがみ書房しょぼう、1940ねん昭和しょうわ15ねん)など</ref>
* 1780年代ねんだい: 琉球りゅうきゅう花火はなび[[安里あんり]]がたけ弾力だんりょく利用りようした人力じんりきオーニソプターをつくる([[グライダー]]だったとするせつもある)。
* 1780年代ねんだい: 琉球りゅうきゅう花火はなび[[安里あんり]]がたけ弾力だんりょく利用りようした人力じんりきオーニソプターをつくる([[グライダー]]だったとするせつもある)。


32ぎょう: 32ぎょう:
[[ファイル:J Degans ornithopter 1812.gif|thumb|366px|デーゲンのオーニソプター(気球ききゅう部分ぶぶんえがかれていない)]]
[[ファイル:J Degans ornithopter 1812.gif|thumb|366px|デーゲンのオーニソプター(気球ききゅう部分ぶぶんえがかれていない)]]
* 1801ねん: フランスの[[ギヨーム・レスニエ]](Gillaume Resnier)、つばさちょう6mの人力じんりきオーニソプターで飛行ひこうこころみる。すくなくとも高所こうしょからの滑空かっくうには成功せいこうした。
* 1801ねん: フランスの[[ギヨーム・レスニエ]](Gillaume Resnier)、つばさちょう6mの人力じんりきオーニソプターで飛行ひこうこころみる。すくなくとも高所こうしょからの滑空かっくうには成功せいこうした。
* 1809ねん: ウィーンの時計とけい職人しょくにん[[ヤーコプ・デーゲン]](Jakob Degen、スイスじん)が、小型こがた気球ききゅう重量じゅうりょう大半たいはんささえる形式けいしき人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。1810ねん12月6にち、ルクセンブルクで公開こうかい飛行ひこう。1812ねん7がつ7にちにはパリで(半時はんときあいだすうkmの)公開こうかい飛行ひこう<ref name=rolf/><ref name=smith>C・H・ギブズ=スミス『ライト兄弟きょうだい初期しょき飛行ひこう東京とうきょう図書としょ、1979ねん</ref><ref>アンソニー・ウィルソン『交通こうつう歴史れきし: 写真しゃしんでたどる人類じんるい創造そうぞう歴史れきし学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、1996ねん、ISBN 4-05-200534-1</ref>
* 1809ねん: ウィーンの時計とけい職人しょくにん[[ヤーコプ・デーゲン]](Jakob Degen、スイスじん)が、小型こがた気球ききゅう重量じゅうりょう大半たいはんささえる形式けいしき人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。1810ねん12月6にち、ルクセンブルクで公開こうかい飛行ひこう。1812ねん7がつ7にちにはパリで(半時はんときあいだすうkmの)公開こうかい飛行ひこう<ref name=rolf/><ref name=smith>C・H・ギブズ=スミス『ライト兄弟きょうだい初期しょき飛行ひこう東京とうきょう図書としょ、1979ねん</ref><ref>アンソニー・ウィルソン『交通こうつう歴史れきし: 写真しゃしんでたどる人類じんるい創造そうぞう歴史れきし学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、1996ねん、ISBN 4-05-200534-1</ref>
* 1810ねん: イギリスじんトーマス・ウォーカー、尾翼びよくのある一人ひとりりオーニソプター(動力どうりょくしき?)を考案こうあん<ref name=smith/>
* 1810ねん: イギリスじんトーマス・ウォーカー、尾翼びよくのある一人ひとりりオーニソプター(動力どうりょくしき?)を考案こうあん<ref name=smith/>
* 1811ねん: “ウルムの仕立した”[[アルプレヒト・ベルブリンガー]]、デーゲンの影響えいきょうけて人力じんりきオーニソプターをつくる。5月31にち、ウルムにて公開こうかい飛行ひこう失敗しっぱい(ドナウがわ墜落ついらく<ref name=rolf/>
* 1811ねん: “ウルムの仕立した”[[アルプレヒト・ベルブリンガー]]、デーゲンの影響えいきょうけて人力じんりきオーニソプターをつくる。5月31にち、ウルムにて公開こうかい飛行ひこう失敗しっぱい(ドナウがわ墜落ついらく)<ref name=rolf/>
* (''19世紀せいき前半ぜんはんには[[ジョージ・ケイリー|ジョージ・ケイリーきょう]]が揚力ようりょく推力すいりょく分離ぶんりする方法ほうほう考案こうあん固定こていつばさへのみちひらく。'')ケイリーは1817ねんばたきつばさにより推進すいしんされる[[飛行船ひこうせん]](蒸気じょうき機関きかん動力どうりょくとする)も構想こうそうしている。
* (''19世紀せいき前半ぜんはんには[[ジョージ・ケイリー|ジョージ・ケイリーきょう]]が揚力ようりょく推力すいりょく分離ぶんりする方法ほうほう考案こうあん固定こていつばさへのみちひらく。'')ケイリーは1817ねんばたきつばさにより推進すいしんされる[[飛行船ひこうせん]](蒸気じょうき機関きかん動力どうりょくとする)も構想こうそうしている。
* 1852ねん: フランスじんルイ・ルトゥールが[[パラシュート]]とわされた人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。1854(?)ねん気球ききゅうからとされる実験じっけんで、にひっかかり死亡しぼう<ref name=smith/>(※<ref name=yamamoto/>によると「フランコ・ラトゥール」が1853ねん6がつ22にち、ロンドンで墜落ついらく
* 1852ねん: フランスじんルイ・ルトゥールが[[パラシュート]]とわされた人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。1854(?)ねん気球ききゅうからとされる実験じっけんで、にひっかかり死亡しぼう<ref name=smith/>(※<ref name=yamamoto/>によると「フランコ・ラトゥール」が1853ねん6がつ22にち、ロンドンで墜落ついらく
* 1854ねん: ブレアン、ちょうのようなかたちつばさった人力じんりきオーニソプターを製作せいさく製作せいさく?)。腕力わんりょくろし、ゴムの張力ちょうりょくげる構造こうぞうだった<ref>スティーブ・パーカー『航空機こうくうき - その種類しゅるい発達はったつのようす』評論ひょうろんしゃ、[[1996ねん]](平成へいせい8ねん)、ISBN 4-566-02029-0</ref><ref name=angel>エンツォ・アンジェルッチ『図説ずせつ 飛行機ひこうきだい事典じてん講談社こうだんしゃ、[[1974ねん]](昭和しょうわ49ねん)</ref><ref name=singer>チャールズ・シンガー技術ぎじゅつ歴史れきし(9) - てつ時代じだいうえ)』筑摩書房ちくましょぼう、[[1979ねん]](昭和しょうわ54ねん)</ref>
* 1854ねん: ブレアン、ちょうのようなかたちつばさった人力じんりきオーニソプターを製作せいさく製作せいさく?)。腕力わんりょくろし、ゴムの張力ちょうりょくげる構造こうぞうだった<ref>スティーブ・パーカー『航空機こうくうき - その種類しゅるい発達はったつのようす』評論ひょうろんしゃ、[[1996ねん]](平成へいせい8ねん)、ISBN 4-566-02029-0</ref><ref name=angel>エンツォ・アンジェルッチ『図説ずせつ 飛行機ひこうきだい事典じてん講談社こうだんしゃ、[[1974ねん]](昭和しょうわ49ねん)</ref><ref name=singer>チャールズ・シンガー技術ぎじゅつ歴史れきし(9) - てつ時代じだいうえ)』筑摩書房ちくましょぼう、[[1979ねん]](昭和しょうわ54ねん)</ref>
* 1860ねん: スミシーズ、動力どうりょく蒸気じょうき機関きかん)オーニソプターを設計せっけい製作せいさく?)<ref name=angel/><ref name=singer/>
* 1860ねん: スミシーズ、動力どうりょく蒸気じょうき機関きかん)オーニソプターを設計せっけい製作せいさく?)<ref name=angel/><ref name=singer/>
* 1865(4?)ねん: ストリューヴェ(シュトルーフェ)とテレシェフ、つばさすうついつばさそなえた)オーニソプターを設計せっけい<ref name=angel/><ref name=singer/>
* 1865(4?)ねん: ストリューヴェ(シュトルーフェ)とテレシェフ、つばさすうついつばさそなえた)オーニソプターを設計せっけい<ref name=angel/><ref name=singer/>
* 1867ねん: [[オットー・リリエンタール]]とおとうとのグスターフ、実験じっけんにより人力じんりきオーニソプターを見捨みすてる<ref name="nemoto">根本ねもとさとし『パイオニア飛行機ひこうきものがたり』ム社むしゃ、[[1996ねん]](平成へいせい8ねん)、ISBN 4-274-02314-1</ref>(※重量じゅうりょうの1わり程度ていど揚力ようりょくしかられないことが判明はんめいしたため)
* 1867ねん: [[オットー・リリエンタール]]とおとうとのグスターフ、実験じっけんにより人力じんりきオーニソプターを見捨みすてる<ref name="nemoto">根本ねもとさとし『パイオニア飛行機ひこうきものがたり』ム社むしゃ、[[1996ねん]](平成へいせい8ねん)、ISBN 4-274-02314-1</ref>(※重量じゅうりょうの1わり程度ていど揚力ようりょくしかられないことが判明はんめいしたため)
* 1868(9?)ねん: イギリスじんジョゼフ・カウフマンがつばさちょう21m、重量じゅうりょう2.4トン、蒸気じょうき機関きかん動力どうりょくとするばたき計画けいかく実際じっさいつくられた重量じゅうりょう18kgの動力どうりょく模型もけい離陸りりくできず<ref name=smith/><ref name="leo">レオナルド・デ・フェリス『図説ずせつ 創造そうぞう魔術まじゅつたち - [19世紀せいき発明はつめい列伝れつでん工学こうがく図書としょ株式会社かぶしきがいしゃ、[[2002ねん]](平成へいせい14ねん)、ISBN 4-7692-0432-9</ref>
* 1868(9?)ねん: イギリスじんジョゼフ・カウフマンがつばさちょう21m、重量じゅうりょう2.4トン、蒸気じょうき機関きかん動力どうりょくとするばたき計画けいかく実際じっさいつくられた重量じゅうりょう18kgの動力どうりょく模型もけい離陸りりくできず<ref name=smith/><ref name="leo">レオナルド・デ・フェリス『図説ずせつ 創造そうぞう魔術まじゅつたち - [19世紀せいき発明はつめい列伝れつでん工学こうがく図書としょ株式会社かぶしきがいしゃ、[[2002ねん]](平成へいせい14ねん)、ISBN 4-7692-0432-9</ref>
[[ファイル:Flying machine of de Groof.jpg|thumb|200px|デ・フローフの人力じんりきオーニソプター]]
[[ファイル:Flying machine of de Groof.jpg|thumb|200px|デ・フローフの人力じんりきオーニソプター]]
* 1874ねん: ベルギーのくつデ・グルーフ(Vincent de Groof、フローフとも表記ひょうき)がつばさちょう10m以上いじょう尾翼びよくのある人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。ブリュッセルでいち度目どめ実験じっけん飛行ひこうできず?<!-- 滑空かっくうして着陸ちゃくりくしたとも、気球ききゅうじょう助手じょしゅつならなかったとも -->)。7月9にち、ロンドンで度目どめ実験じっけん気球ききゅうられて高度こうどすうひゃくmまではこばれたのちちゅうはなたれるが飛行ひこうできず墜落ついらくした<!-- そらりょく設計せっけい・ウェイトパワーレイシオ以前いぜんに、主翼しゅよく破損はそんしたとも --><ref name=arikawa/><ref name=rolf/><ref name=leo/><ref>[http://geschiedenisbrugge.brugseverenigingen.be/Voorbijeactiviteiten/Erfgoeddag2005 Vincent De Groof de vliegende plafoneur]</ref>
* 1874ねん: ベルギーのくつデ・グルーフ(Vincent de Groof、フローフとも表記ひょうき)がつばさちょう10m以上いじょう尾翼びよくのある人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。ブリュッセルでいち度目どめ実験じっけん飛行ひこうできず?<!-- 滑空かっくうして着陸ちゃくりくしたとも、気球ききゅうじょう助手じょしゅつならなかったとも -->)。7月9にち、ロンドンで度目どめ実験じっけん気球ききゅうられて高度こうどすうひゃくmまではこばれたのちちゅうはなたれるが飛行ひこうできず墜落ついらくした<!-- そらりょく設計せっけい・ウェイトパワーレイシオ以前いぜんに、主翼しゅよく破損はそんしたとも --><ref name=arikawa/><ref name=rolf/><ref name=leo/><ref>[http://geschiedenisbrugge.brugseverenigingen.be/Voorbijeactiviteiten/Erfgoeddag2005 Vincent De Groof de vliegende plafoneur]</ref>
* 1870年代ねんだい: フランスで、相次あいついで動力どうりょくしき模型もけいオーニソプターがつくられる。これらは飛行ひこうした。
* 1870年代ねんだい: フランスで、相次あいついで動力どうりょくしき模型もけいオーニソプターがつくられる。これらは飛行ひこうした。
**[[ギュスターヴ・トルーヴェ]]は1870ねん火薬かやく爆発ばくはつうご模型もけいオーニソプターを[[フランス科学かがくアカデミー]]にて70m飛行ひこうさせた。ジョベール(Jobert)は1871ねんに、ド・ヴィルヌーヴ(Hureau de Villeneuve)は1872ねんにゴム動力どうりょく模型もけいばした。航空こうくうちち[[アルフォンス・ペノー]]や、1879ねん固定こていつばさ動力どうりょく模型もけい有名ゆうめいになる[[ヴィクトル・タタン]]もゴム動力どうりょく模型もけいオーニソプターをつくっていた<ref name=smith/><ref name=angel/><ref name=singer/><ref name=nemoto/>
**[[ギュスターヴ・トルーヴェ]]は1870ねん火薬かやく爆発ばくはつうご模型もけいオーニソプターを[[フランス科学かがくアカデミー]]にて70m飛行ひこうさせた。ジョベール(Jobert)は1871ねんに、ド・ヴィルヌーヴ(Hureau de Villeneuve)は1872ねんにゴム動力どうりょく模型もけいばした。航空こうくうちち[[アルフォンス・ペノー]]や、1879ねん固定こていつばさ動力どうりょく模型もけい有名ゆうめいになる[[ヴィクトル・タタン]]もゴム動力どうりょく模型もけいオーニソプターをつくっていた<ref name=smith/><ref name=angel/><ref name=singer/><ref name=nemoto/>
* 1883ねん: ペテルスブルクのブラノフスキー教授きょうじゅ、プロペラとばたきを併用へいようする動力どうりょく模型もけいつく<ref name=singer/>
* 1883ねん: ペテルスブルクのブラノフスキー教授きょうじゅ、プロペラとばたきを併用へいようする動力どうりょく模型もけいつくる<ref name=singer/>
* 1880年代ねんだい - 90年代ねんだい: フランス科学かがくアカデミーの[[エティエンヌ=ジュール・マレー|E・J・マレー]]が、「連続れんぞく記録きろく写真しゃしんばこ」によってとり運動うんどう分析ぶんせきする。
* 1880年代ねんだい - 90年代ねんだい: フランス科学かがくアカデミーの[[エティエンヌ=ジュール・マレー|E・J・マレー]]が、「連続れんぞく記録きろく写真しゃしんばこ」によってとり運動うんどう分析ぶんせきする。
[[ファイル:Lilienthalgleiter modelle.jpg|thumb|right|250px|リリエンタールの動力どうりょくオーニソプター]]
[[ファイル:Lilienthalgleiter modelle.jpg|thumb|right|250px|リリエンタールの動力どうりょくオーニソプター]]
* 1893ねん: リリエンタールが動力どうりょく圧縮あっしゅく空気くうきエンジン)しきオーニソプターの特許とっきょ取得しゅとく主翼しゅよく本体ほんたいではなく、つばさはしけたしょうつばさうごかす形式けいしきだった。1894ねん小型こがた(No.16)を、1896ねん大型おおがた(No.17)製作せいさく<ref name=rolf/><ref name=nemoto/>
* 1893ねん: リリエンタールが動力どうりょく圧縮あっしゅく空気くうきエンジン)しきオーニソプターの特許とっきょ取得しゅとく主翼しゅよく本体ほんたいではなく、つばさはしけたしょうつばさうごかす形式けいしきだった。1894ねん小型こがた(No.16)を、1896ねん大型おおがた(No.17)製作せいさく<ref name=rolf/><ref name=nemoto/>
* 1890ねんごろ: はこだこられる[[ローレンス・ハーグレイヴ]]、すう動力どうりょくしきオーニソプターを製作せいさく。リリエンタールのものと同様どうようしょうつばさばたいて推力すいりょく機構きこうだった。
* 1890ねんごろ: はこだこられる[[ローレンス・ハーグレイヴ]]、すう動力どうりょくしきオーニソプターを製作せいさく。リリエンタールのものと同様どうようしょうつばさばたいて推力すいりょく機構きこうだった。


===20世紀せいき===
===20世紀せいき===
* (''1903ねん: [[ライト兄弟きょうだい]]が、固定こていつばさによる動力どうりょく飛行ひこう成功せいこうさせる。'')
* (''1903ねん: [[ライト兄弟きょうだい]]が、固定こていつばさによる動力どうりょく飛行ひこう成功せいこうさせる。'')
* 1929ねん: [[アレクサンダー・リピッシュ]]設計せっけい人力じんりきオーニソプターが([[カタパルト]]で発射はっしゃされたのちやく300mを飛行ひこうした
* 1929ねん: [[アレクサンダー・リピッシュ]]設計せっけい人力じんりきオーニソプターが([[カタパルト]]で発射はっしゃされたのちやく300mを飛行ひこうする
* 1929-31ねん: [[ウラジーミル・タトリン]]が3種類しゅるい人力じんりきオーニソプター「レタトリン」を制作せいさくし、テスト飛行ひこうおこなう(結果けっか不明ふめい)<ref>[[八束やつかはじめ]]『ロシア・アヴァンギャルド建築けんちく』 LIXIL出版しゅっぱん 2015ねん 増補ぞうほばん、ISBN 9784864803076 pp.340-342.</ref>。
* 1929-31ねん: [[ウラジーミル・タトリン]]が3種類しゅるい人力じんりきオーニソプター「レタトリン」を制作せいさくし、テスト飛行ひこうおこなう(結果けっか不明ふめい)<ref>[[八束やつかはじめ]]『ロシア・アヴァンギャルド建築けんちく』 LIXIL出版しゅっぱん 2015ねん 増補ぞうほばん、ISBN 9784864803076 pp.340-342.</ref>。
* 1933ねん: グスターフ・リリエンタール(オットーのおとうと)、動力どうりょくオーニソプターの研究けんきゅうつづけていたが成果せいかられないまま病死びょうし<ref name=rolf/>
* 1933ねん: グスターフ・リリエンタール(オットーのおとうと)、動力どうりょくオーニソプターの研究けんきゅうつづけていたが成果せいかられないまま病死びょうし<ref name=rolf/>
* 1937ねん: フランスで、トンボを参考さんこうにした2ついばたきつばさ試作しさく{{かりリンク|リウ 102T アレリオン|en|Riout 102T Alérion}}(Riout 102T Alérion)が製作せいさくされるが、はつ飛行ひこういたらず<ref>[https://www.musee-aviation-angers.fr/collections-les-nprototypes ESPACE AIR PASSION collections-les-prototypes]</ref>。
* 1942ねん: アダルベルト・シュミット(Adalbert Schmid)が動力どうりょくオーニソプター「ヴォルケ」(Wolke)(固定こていつばさうしろにばたきつばさつ)を15分間ふんかんばす。
* 1998とし: [[自由じゆうもり学園がくえん]]人力じんりき飛行機ひこうき[[プテラノドン]]かたじんちからオーニソプターで[[鳥人ちょうじんあいだコンテスト選手権せんしゅけん大会たいかい]]に出場しゅつじょうするが、一回いっかいばたきつばさ墜落ついらくる。<ref>{{Cite book |和書わしょ |author = 正本まさもとノン・丹内たんない友香子ゆかこ |title = ぼくらが鳥人ちょうじんあいだになるまで べ!プテラノドン|publisher = [[ポプラ社ぽぷらしゃ]] |year = 2000 |isbn = 978-4591065129}}</ref>
* 1942とし: ドイツアダルベルト・シュミット(Adalbert Schmid)どうちからオーニソプター「ヴォルケ」(Wolke)(固定こていつばさうしろにばたきつばさつ)を15分間ふんかんす<ref name = "Ornithopter Society">{{Cite Web |url = https://www.ornithopter.org/history.manned.shtml|title = Manned Ornithopter Flights |publisher = Ornithopter Society |language = en |accessdate = 2024-04-07}}</ref>
* 1947ねん: アダルベルト・シュミットが、そとつばさのみがばたく形式けいしき動力どうりょくオーニソプターを製作せいさくする<ref name = "Ornithopter Society" />。
* 1993ねん: [[京都大学きょうとだいがく]][[鳥人ちょうじんあいだコンテスト選手権せんしゅけん大会たいかい|鳥人ちょうじんあいだチーム]]のOBなどからなる団体だんたい「Silever Shooting Stars」が人力じんりきオーニソプター「迦楼」を製作せいさくするが、ばたきしの人力じんりき牽引けんいん飛行ひこうテストちゅう大破たいはし、以後いごプロジェクトは休止きゅうし状態じょうたいとなる<ref>{{Cite web |author = 河合かわい一穂いちほ |url = http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kazuho/karura.htm |title = 人力じんりきばたき飛行機ひこうき「迦楼」(かるら) |publisher = ~人力じんりきばたき飛行機ひこうき~ <ゆめへの挑戦ちょうせん>(Silever Shooting Stars公式こうしき予定よていサイト) |language = ja |date = 1997-01-04 |accessdate = 2024-04-07 |archiveurl = https://web.archive.org/web/20230520030347/http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kazuho/karura.htm |archivedate = 2023-03-20 |deadlinkdate = }}</ref>。
* 1998ねん: [[自由じゆう森学園もりがくえん]]人力じんりき飛行機ひこうきが[[プテラノドン]]がた人力じんりきオーニソプターで[[鳥人ちょうじんあいだコンテスト選手権せんしゅけん大会たいかい]]に出場しゅつじょうするが、1かいばたきでつばさ墜落ついらくする<ref>{{Cite book |和書わしょ |author = 正本まさもとノン・丹内たんない友香子ゆかこ |title = ぼくらが鳥人ちょうじんあいだになるまで べ!プテラノドン|publisher = [[ポプラ社ぽぷらしゃ]] |year = 2000 |isbn = 978-4-591-06512-9}}</ref>。


===21世紀せいき===
===21世紀せいき===
*2006ねん: [[トロント大学だいがく]]航空こうくう宇宙うちゅう研究所けんきゅうじょ([[:en:University of Toronto Institute for Aerospace Studies|UTIAS]])が24馬力ばりきのオーニソプター"[[:en:UTIAS Ornithopter No.1|UTIAS Ornithopter No.1]]"を300メートルほど飛行ひこうさせる。ただし、ジェットエンジンの補助ほじょによる離陸りりくであった<ref>{{Cite news|url=http://www.cbc.ca/news/background/science/ornithopter.html|title=The world's first flying ornithopter|first=Treena|last=Hein|date=Oct. 12, 2006}}</ref>
*2006ねん: [[トロント大学だいがく]]航空こうくう宇宙うちゅう研究所けんきゅうじょ([[:en:University of Toronto Institute for Aerospace Studies|UTIAS]])が24馬力ばりきのオーニソプター{{かりリンク|UTIAS オーニソプターNo.1|en|UTIAS Ornithopter No.1}}(UTIAS Ornithopter No.1)を300メートルほど飛行ひこうさせる。ただし、ジェットエンジンの補助ほじょによる離陸りりくであった<ref>{{Cite news|url=http://www.cbc.ca/news/background/science/ornithopter.html|title=The world's first flying ornithopter|first=Treena|last=Hein|date=Oct. 12, 2006}}</ref>
*2010ねん8がつ2にち: [[トロント大学だいがく]]の学生がくせいチームが[[国際こくさい航空こうくう連盟れんめい]]の立会たちあいのした人力じんりきオーニソプター{{かりリンク|UTIAS スノーバード|en|UTIAS Snowbird}}(Snowbird)による19.3秒間びょうかん世界せかいはつ持続じぞく飛行ひこう成功せいこうする<ref>{{Cite news|url=http://ca.reuters.com/article/domesticNews/idCATRE68M4X820100923|title=Canadian ornithopter achieves Da Vinci's dream|first=Allan|last=Dowd|date=Sep 23, 2010}}</ref>

*2010ねん8がつ2にち:[[トロント大学だいがく]]の学生がくせいチームが[[国際こくさい航空こうくう連盟れんめい]]の立会たちあいのした人力じんりきオーニソプタースノーバード(Snowbird)による19.3秒間びょうかん世界せかいはつ持続じぞく飛行ひこう成功せいこう<ref>{{Cite news|url=http://ca.reuters.com/article/domesticNews/idCATRE68M4X820100923|title=Canadian ornithopter achieves Da Vinci's dream|first=Allan|last=Dowd|date=Sep 23, 2010}}</ref>


== フィクション ==
== フィクション ==
72ぎょう: 74ぎょう:
* 『[[ホークムーン]]』(ファンタジー小説しょうせつ、[[マイケル・ムアコック]]ちょはじめもと推理すいり文庫ぶんこ
* 『[[ホークムーン]]』(ファンタジー小説しょうせつ、[[マイケル・ムアコック]]ちょはじめもと推理すいり文庫ぶんこ
* 『オーニソプター開発かいはつ秘史ひし』(短編たんぺんSF小説しょうせつ、ジャン・ラース・ジャンセン、嶋田しまだ洋一よういちやく、SFマガジン[[2001ねん]](平成へいせい13ねん)8がつごう
* 『オーニソプター開発かいはつ秘史ひし』(短編たんぺんSF小説しょうせつ、ジャン・ラース・ジャンセン、嶋田しまだ洋一よういちやく、SFマガジン[[2001ねん]](平成へいせい13ねん)8がつごう
* 『[[秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー]]』(テレビ[[特撮とくさつ]])-くろ十字軍じゅうじぐん戦闘せんとう「コンドラー」が、オーニソプターである。
* 『[[秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー]]』(テレビ[[特撮とくさつ]]) - くろ十字軍じゅうじぐん戦闘せんとう「コンドラー」としてオーニソプター登場とうじょうる。
* 『[[天空てんくうしろラピュタ]]』(長編ちょうへんアニメ映画えいが)-[[フラップター]]というばたき登場とうじょうするほか、主人公しゅじんこうパズーが製作せいさくちゅう機体きたいや、かれ所有しょゆうするゴム動力どうりょく模型もけいなども登場とうじょうする。
* 『[[天空てんくうしろラピュタ]]』(長編ちょうへんアニメ映画えいが - [[フラップター]]というばたき登場とうじょうするほか、主人公しゅじんこうパズーが製作せいさくちゅう機体きたいや、かれ所有しょゆうするゴム動力どうりょく模型もけいなども登場とうじょうする。
* 『[[空想くうそうそら機械きかいたち]]』(短編たんぺんアニメ映画えいが
* 『[[空想くうそうそら機械きかいたち]]』(短編たんぺんアニメ映画えいが
* 『[[スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー]]』(SF映画えいが
* 『[[スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー]]』(SF映画えいが
* 『[[パタパタ飛行船ひこうせん冒険ぼうけん]]』(TVアニメ)-飛行機ひこうきではなく飛行船ひこうせん推進すいしんりょく羽根はね
* 『[[パタパタ飛行船ひこうせん冒険ぼうけん]]』(TVアニメ) - 飛行機ひこうきではなく飛行船ひこうせん推進すいしんりょく羽根はね
* 『きのえてつでんおさむシリーズ』(Flashアニメ、弥栄やさかどう)-『オーニソプター』では飛行ひこうさせられる玩具おもちゃとして登場とうじょう。『通勤つうきん大戦たいせんそう』では、旋回せんかい機銃きじゅう装備そうびした軍用ぐんよう偵察ていさつオーニソプターが登場とうじょうする。
* 『[[きのえてつでんおさむ|きのえてつでんおさむシリーズ]]』(Flashアニメ、[[塚原つかはら重義しげよし|弥栄やさかどう]])-『オーニソプター』では飛行ひこうさせられる玩具おもちゃとして登場とうじょう。『通勤つうきん大戦たいせんそう』では、旋回せんかい機銃きじゅう装備そうびした軍用ぐんよう偵察ていさつオーニソプターが登場とうじょうする。
* 『[[ハウルのうごしろ]]』(長編ちょうへんアニメ映画えいが)-行軍こうぐんかんなど比較的ひかくてき巨大きょだいなものがえがかれている。
* 『[[ハウルのうごしろ]]』(長編ちょうへんアニメ映画えいが - 行軍こうぐんかんなど比較的ひかくてき巨大きょだいなものがえがかれている。
* 『[[マジック:ザ・ギャザリング]]』(トレーディングカードゲーム、小説しょうせつ漫画まんが)-日本語にほんごばんでは「ばたき飛行ひこう機械きかい
* 『[[マジック:ザ・ギャザリング]]』(トレーディングカードゲーム、小説しょうせつ漫画まんが - 日本語にほんごばんでは「ばたき飛行ひこう機械きかい
* 『[[ヤング・シャーロック/ピラミッドのなぞ]]』(映画えいが、1985ねん[[スピルバーグ]]製作せいさく
* 『[[ヤング・シャーロック/ピラミッドのなぞ]]』(映画えいが、1985ねん[[スティーヴン・スピルバーグ|スピルバーグ]]製作せいさく
* 『[[ほしからおちたちいさなひと]]』(ファンタジー小説しょうせつ、[[佐藤さとうさとる]]ちょ
* 『[[ほしからおちたちいさなひと]]』(ファンタジー小説しょうせつ、[[佐藤さとうさとる]]ちょ
* 『[[迷宮めいきゅうキングダム]]』(TRPG、[[冒険ぼうけん企画きかくきょく]])-[[天使てんし]]のいちしゅというあつかいのモンスター。
* 『[[迷宮めいきゅうキングダム]]』(TRPG、[[冒険ぼうけん企画きかくきょく]]) - [[天使てんし]]のいちしゅというあつかいのモンスター。


==出典しゅってん==
== 脚注きゃくちゅう ==
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=== 注釈ちゅうしゃく ===
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=== 出典しゅってん ===
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==関連かんれん項目こうもく==
== 関連かんれん項目こうもく ==
*[[飛翔ひしょう]]
* [[飛翔ひしょう]]
* [[エアロバイロンメント・ナノ・ハミングバード|ナノ・エア・ビークル]]
* [[エントモプター]]
* [[アニマトロニクス]]、[[バイオミメティクス]]
* {{ill2|Insectothopter|en|Insectothopter}} - CIAが70年代ねんだい開発かいはつしたトンボがた盗聴とうちょう装置そうち
* {{ill2|DelFly|en|DelFly}} - 昆虫こんちゅう飛行ひこう研究けんきゅうのために開発かいはつされた[[マイクロ・エア・ビークル]]。2005ねん開発かいはつ開始かいしされ、昆虫こんちゅうのような飛行ひこう再現さいげんしている。


== 外部がいぶリンク ==
== 外部がいぶリンク ==
{{commons|Category:Ornithopters}}
{{commons|Category:Ornithopters}}
*[http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kazuho/index.html 人力じんりきばたき飛行機ひこうきプロジェクトチーム Silver Shooting Starsのサイト]
* [http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kazuho/index.html 人力じんりきばたき飛行機ひこうきプロジェクトチーム Silver Shooting Starsのサイト]

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[[Category:航空機こうくうき形態けいたい]]
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[[Category:航空こうくう歴史れきし]]
[[Category:航空こうくう歴史れきし]]

2024ねん4がつ6にち (土) 19:56時点じてんにおけるはん

飛行ひこうする模型もけいオーニソプター

オーニソプターえい: ornithopter)とはとりコウモリつばさりゅう昆虫こんちゅうのようにつばさばたかせることによって航空機こうくうきのことである。日本語にほんごではとりがた飛行機ひこうきばたきしき飛行機ひこうきはばたきなどとやくされることもある。

概要がいよう

航空こうくう黎明れいめい開発かいはつされた飛行ひこう機械きかいは、大半たいはんとりのようにばたくものであった。かつて、人類じんるいにした自由じゆうそらぶものといえばとり昆虫こんちゅうであり、こうした生物せいぶつばたき飛行ひこうおこなっている。ゆえに人々ひとびとぼうとするとき、ばたきをえらんだのはごく自然しぜんなことだった。

しかしながら、とりたんつばさ上下じょうげさせているのではなく、つばさ自体じたい変形へんけいさせつつ複雑ふくざつばたくことで揚力ようりょく推力すいりょく同時どうじている。当初とうしょとり飛行ひこう原理げんり充分じゅうぶん理解りかいされていなかったうえ[注釈ちゅうしゃく 1]とりばたきを機械きかい模倣もほうするのは技術ぎじゅつてきにも困難こんなんであった。また、人力じんりき動力どうりょくのいずれにしろパワーウェイトレシオ不足ふそくし、なおかつばたきにえる強度きょうどったつばさ開発かいはつできなかったため、オーニソプターによる飛行ひこうこころみはことごとく失敗しっぱいわった。

気球ききゅう発明はつめいされた1783ねん以降いこうも、それにはじまるけい航空機こうくうき発展はってんとはあまりかかわりがなくつくられつづけるが、19世紀せいき前半ぜんはんジョージ・ケイリー揚力ようりょく推力すいりょく分離ぶんりする固定こていつばさ、つまりグライダー技術ぎじゅつ考案こうあんし、のち1903ねんライト兄弟きょうだいがそのグライダーの応用おうようによる有人ゆうじん動力どうりょく飛行ひこう実現じつげんさせるとオーニソプターの開発かいはつ下火したびとなる。

現在げんざいのオーニソプターは、小型こがた模型もけいゴム動力どうりょくやバッテリーで駆動くどうするものがほとんどで、ラジコン操作そうさ飛行場ひこうじょうとりはらうために使つかわれているものもある。一方いっぽうエンジンもちいた人間にんげん搭載とうさい可能かのうなオーニソプターの研究けんきゅうもいくつかおこなわれているが、まだ実用じつようにはいたっていない。

用語ようご

"Ornithopter" のかたりは、古代こだいギリシアで「とり」をあらわὄρνις, ὄρろーνにゅーῑθος (ornis, ornithos) の語幹ごかん ὄρνιθ- (ornith-) と、古代こだいギリシアで「つばさ」を意味いみする πτερόν (pteron) から派生はせいした接尾せつび -pterふくあいによるもの。[1] [2]

はばたき自体じたい歴史れきし15世紀せいきころまでさかのぼることができるが、オーニソプターというかたりはじめて確認かくにんされたのは1908ねんのことである[1]。このころにはすでにライト兄弟きょうだいにより固定こていつばさ発明はつめいされ、はばたき開発かいはつ下火したびになっていた。したがってこのかたり一種いっしゅレトロニムである。

年表ねんぴょう

18世紀せいき以前いぜん

ダ・ヴィンチによる人力じんりきオーニソプターのスケッチ
  • 1490ねんレオナルド・ダ・ヴィンチがオーニソプターの設計せっけいえがく。ダ・ヴィンチのそれはたんなる空想くうそうではなく、トビなどのとりをつぶさに観察かんさつし、ばたきの仕組しくみや骨格こっかくなどをくわしく調しらべた結果けっかのものであった。いくつかのタイプがあるが、どれもおも脚力きゃくりょく利用りようしてばたく構造こうぞうで、実際じっさい製作せいさくされたというせつもある[3]
  • 1678ねん: フランスの錠前じょうまえベスニエ(Besnier)が、ばたきしき飛行ひこうりょうはしつばさめんのあるぼうほんりょうかたかつぎ、まえほうにぎり、それぞれの後端こうたん両足りょうあしむすんでバタあし要領ようりょうばたく形式けいしき)をつくる。屋上おくじょうからりて無事ぶじ着地ちゃくちしたといわれる[4][5]
  • 1742ねん: フランスでド・バックヴィル侯爵こうしゃく(de Bacqueville)が昆虫こんちゅうはね参考さんこうつくった4まいつばさ四肢ししけ、飛行ひこうこころみるがセーヌがわ墜落ついらく[4][5][6]
  • 1781ねん: バーデンだい公国こうこくみなみドイツ)のカルル・フリードリヒ・メールヴァインが、とりつばさめん荷重かじゅう検討けんとうした結果けっかとしてつばさ面積めんせき126平方へいほうフィート(やく12 m2)の人力じんりきオーニソプターを製作せいさくつばさおもうでちからうごかされた。一回いっかい飛行ひこう試験しけん失敗しっぱい1784ねん8がつ4にち改良かいりょうがたによる度目どめ試験しけんでは150 mをんだともつたえられるが、出発しゅっぱつてん高所こうしょであったとおもわれ[6]、またみじか滑空かっくうをしただけというせつもある[7]
  • 1781ねん: 三河みかわこく戸田とだ太郎たろう太夫たゆう飛行ひこう実験じっけんおこなったとされる。
  • 1783ねん: モンゴルフィエ兄弟きょうだいねつ気球ききゅうを、ジャック・シャルル水素すいそ気球ききゅう発明はつめい人類じんるい現実げんじつに、確実かくじつ飛行ひこうできるようになる。
  • 1785ねん天明てんめい5ねん): 備前びぜんこく表具ひょうぐ浮田うきた幸吉こうきちばとつばさ体重たいじゅう検討けんとうしてつばさつくり、はし欄干らんかんからりて軟着陸なんちゃくりくばたいたとも滑空かっくうしたとも[8]
  • 1780年代ねんだい: 琉球りゅうきゅう花火はなび安里あさとたけ弾力だんりょく利用りようした人力じんりきオーニソプターをつくる(グライダーだったとするせつもある)。

19世紀せいき

デーゲンのオーニソプター(気球ききゅう部分ぶぶんえがかれていない)
  • 1801ねん: フランスのギヨーム・レスニエ(Gillaume Resnier)、つばさちょう6mの人力じんりきオーニソプターで飛行ひこうこころみる。すくなくとも高所こうしょからの滑空かっくうには成功せいこうした。
  • 1809ねん: ウィーンの時計とけい職人しょくにんヤーコプ・デーゲン(Jakob Degen、スイスじん)が、小型こがた気球ききゅう重量じゅうりょう大半たいはんささえる形式けいしき人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。1810ねん12月6にち、ルクセンブルクで公開こうかい飛行ひこう。1812ねん7がつ7にちにはパリで(半時はんときあいだすうkmの)公開こうかい飛行ひこう[7][9][10]
  • 1810ねん: イギリスじんトーマス・ウォーカー、尾翼びよくのある一人ひとりりオーニソプター(動力どうりょくしき?)を考案こうあん[9]
  • 1811ねん: “ウルムの仕立したアルプレヒト・ベルブリンガー、デーゲンの影響えいきょうけて人力じんりきオーニソプターをつくる。5月31にち、ウルムにて公開こうかい飛行ひこう失敗しっぱい(ドナウがわ墜落ついらく[7]
  • 19世紀せいき前半ぜんはんにはジョージ・ケイリーきょう揚力ようりょく推力すいりょく分離ぶんりする方法ほうほう考案こうあん固定こていつばさへのみちひらく。)ケイリーは1817ねんばたきつばさにより推進すいしんされる飛行船ひこうせん蒸気じょうき機関きかん動力どうりょくとする)も構想こうそうしている。
  • 1852ねん: フランスじんルイ・ルトゥールがパラシュートわされた人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。1854(?)ねん気球ききゅうからとされる実験じっけんで、にひっかかり死亡しぼう[9](※[5]によると「フランコ・ラトゥール」が1853ねん6がつ22にち、ロンドンで墜落ついらく)。
  • 1854ねん: ブレアン、ちょうのようなかたちつばさった人力じんりきオーニソプターを製作せいさく製作せいさく?)。腕力わんりょくろし、ゴムの張力ちょうりょくげる構造こうぞうだった[11][12][13]
  • 1860ねん: スミシーズ、動力どうりょく蒸気じょうき機関きかん)オーニソプターを設計せっけい製作せいさく?)[12][13]
  • 1865(4?)ねん: ストリューヴェ(シュトルーフェ)とテレシェフ、つばさすうついつばさそなえた)オーニソプターを設計せっけい[12][13]
  • 1867ねん: オットー・リリエンタールおとうとのグスターフ、実験じっけんにより人力じんりきオーニソプターを見捨みすてる[14](※重量じゅうりょうの1わり程度ていど揚力ようりょくしかられないことが判明はんめいしたため)。
  • 1868(9?)ねん: イギリスじんジョゼフ・カウフマンがつばさちょう21m、重量じゅうりょう2.4トン、蒸気じょうき機関きかん動力どうりょくとするばたき計画けいかく実際じっさいつくられた重量じゅうりょう18kgの動力どうりょく模型もけい離陸りりくできず[9][15]
デ・フローフの人力じんりきオーニソプター
  • 1874ねん: ベルギーのくつデ・グルーフ(Vincent de Groof、フローフとも表記ひょうき)がつばさちょう10m以上いじょう尾翼びよくのある人力じんりきオーニソプターを製作せいさく。ブリュッセルでいち度目どめ実験じっけん飛行ひこうできず?)。7月9にち、ロンドンで度目どめ実験じっけん気球ききゅうられて高度こうどすうひゃくmまではこばれたのちちゅうはなたれるが飛行ひこうできず墜落ついらくした[4][7][15][16]
  • 1870年代ねんだい: フランスで、相次あいついで動力どうりょくしき模型もけいオーニソプターがつくられる。これらは飛行ひこうした。
  • 1883ねん: ペテルスブルクのブラノフスキー教授きょうじゅ、プロペラとばたきを併用へいようする動力どうりょく模型もけいつく[13]
  • 1880年代ねんだい - 90年代ねんだい: フランス科学かがくアカデミーのE・J・マレーが、「連続れんぞく記録きろく写真しゃしんばこ」によってとり運動うんどう分析ぶんせきする。
リリエンタールの動力どうりょくオーニソプター
  • 1893ねん: リリエンタールが動力どうりょく圧縮あっしゅく空気くうきエンジン)しきオーニソプターの特許とっきょ取得しゅとく主翼しゅよく本体ほんたいではなく、つばさはしけたしょうつばさうごかす形式けいしきだった。1894ねん小型こがた(No.16)を、1896ねん大型おおがた(No.17)を製作せいさく[7][14]
  • 1890ねんごろ: はこだこられるローレンス・ハーグレイヴすう動力どうりょくしきオーニソプターを製作せいさく。リリエンタールのものと同様どうようしょうつばさばたいて推力すいりょく機構きこうだった。

20世紀せいき

  • 1903ねん: ライト兄弟きょうだいが、固定こていつばさによる動力どうりょく飛行ひこう成功せいこうさせる。
  • 1929ねん: アレクサンダー・リピッシュ設計せっけい人力じんりきオーニソプターが、(カタパルト発射はっしゃされたのちに)やく300mを飛行ひこうする。
  • 1929-31ねん: ウラジーミル・タトリンが3種類しゅるい人力じんりきオーニソプター「レタトリン」を制作せいさくし、テスト飛行ひこうおこなう(結果けっか不明ふめい[17]
  • 1933ねん: グスターフ・リリエンタール(オットーのおとうと)、動力どうりょくオーニソプターの研究けんきゅうつづけていたが成果せいかられないまま病死びょうし[7]
  • 1937ねん: フランスで、トンボを参考さんこうにした2ついばたきつばさ試作しさくリウ 102T アレリオン英語えいごばん(Riout 102T Alérion)が製作せいさくされるが、はつ飛行ひこういたらず[18]
  • 1942ねん: ドイツのアダルベルト・シュミット(Adalbert Schmid)が、動力どうりょくオーニソプター「ヴォルケ」(Wolke)(固定こていつばさうしろにばたきつばさつ)を15分間ふんかんばす[19]
  • 1947ねん: アダルベルト・シュミットが、そとつばさのみがばたく形式けいしき動力どうりょくオーニソプターを製作せいさくする[19]
  • 1993ねん: 京都大学きょうとだいがく鳥人ちょうじんあいだチームのOBなどからなる団体だんたい「Silever Shooting Stars」が人力じんりきオーニソプター「迦楼」を製作せいさくするが、ばたきしの人力じんりき牽引けんいん飛行ひこうテストちゅう大破たいはし、以後いごプロジェクトは休止きゅうし状態じょうたいとなる[20]
  • 1998ねん: 自由じゆう森学園もりがくえん人力じんりき飛行機ひこうきプテラノドンかた人力じんりきオーニソプターで鳥人ちょうじんあいだコンテスト選手権せんしゅけん大会たいかい出場しゅつじょうするが、1かいばたきでつばさ墜落ついらくする[21]

21世紀せいき

フィクション

以下いかは、オーニソプターをテーマとする(あるいはオーニソプターが登場とうじょうする)フィクションである。

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ とりばたき運動うんどう詳細しょうさいは、19世紀せいき中盤ちゅうばん以降いこう写真しゃしん技術ぎじゅつ発達はったつによってはじめてあきらかにされた。E・J・マレー参照さんしょう

出典しゅってん

  1. ^ a b "ornithopter". Merriam-Webster Dictionary.
  2. ^ Delany, Samuel R. (Nov 1990). “On "Triton" and Other Matters: An Interview with Samuel R. Delany”. Science Fiction Studies 17 (3): 295. http://www.jstor.org/stable/4240009. 
  3. ^ アレン・アンドルーズ『そら機械きかいけたおとこたち』くさおもえしゃ1979ねん昭和しょうわ54ねん
  4. ^ a b c 有川ありかわ英夫ひでお講談社こうだんしゃカラーだい図鑑ずかん 飛行機ひこうき講談社こうだんしゃ1980ねん昭和しょうわ55ねん
  5. ^ a b c 山本やまもと忠敬ちゅうけい飛行機ひこうき歴史れきし福音館書店ふくいんかんしょてん1999ねん平成へいせい11ねん)、ISBN 4-8340-1585-8
  6. ^ a b John D Anderson, Jr. "A History of Aerodynamcs" Cambridge University Press, 1998
  7. ^ a b c d e f ロルフ・シュトレール『航空こうくう発達はったつ物語ものがたりうえ) - そらゆめ実現じつげん白水しろみずしゃ1965ねん昭和しょうわ40ねん
  8. ^ 竹内たけうちただしとら日本航空にほんこうくう發達はったつ相模さがみ書房しょぼう、1940ねん昭和しょうわ15ねん)など
  9. ^ a b c d e C・H・ギブズ=スミス『ライト兄弟きょうだい初期しょき飛行ひこう東京とうきょう図書としょ、1979ねん
  10. ^ アンソニー・ウィルソン『交通こうつう歴史れきし: 写真しゃしんでたどる人類じんるい創造そうぞう歴史れきし学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、1996ねんISBN 4-05-200534-1
  11. ^ スティーブ・パーカー『航空機こうくうき - その種類しゅるい発達はったつのようす』評論ひょうろんしゃ1996ねん平成へいせい8ねん)、ISBN 4-566-02029-0
  12. ^ a b c d エンツォ・アンジェルッチ『図説ずせつ 飛行機ひこうきだい事典じてん講談社こうだんしゃ1974ねん昭和しょうわ49ねん
  13. ^ a b c d e チャールズ・シンガー技術ぎじゅつ歴史れきし(9) - てつ時代じだいうえ)』筑摩書房ちくましょぼう1979ねん昭和しょうわ54ねん
  14. ^ a b c 根本ねもとさとし『パイオニア飛行機ひこうきものがたり』ム社むしゃ1996ねん平成へいせい8ねん)、ISBN 4-274-02314-1
  15. ^ a b レオナルド・デ・フェリス『図説ずせつ 創造そうぞう魔術まじゅつたち - [19世紀せいき発明はつめい列伝れつでん工学こうがく図書としょ株式会社かぶしきがいしゃ2002ねん平成へいせい14ねん)、ISBN 4-7692-0432-9
  16. ^ Vincent De Groof de vliegende plafoneur
  17. ^ 八束やつかはじめ『ロシア・アヴァンギャルド建築けんちく』 LIXIL出版しゅっぱん 2015ねん 増補ぞうほばんISBN 9784864803076 pp.340-342.
  18. ^ ESPACE AIR PASSION collections-les-prototypes
  19. ^ a b Manned Ornithopter Flights” (英語えいご). Ornithopter Society. 2024ねん4がつ7にち閲覧えつらん
  20. ^ 河合かわい一穂いちほ (1997ねん1がつ4にち). “人力じんりきばたき飛行機ひこうき「迦楼」(かるら)”. ~人力じんりきばたき飛行機ひこうき~ <ゆめへの挑戦ちょうせん>(Silever Shooting Stars公式こうしき予定よていサイト). 2023ねん3がつ20日はつか時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2024ねん4がつ7にち閲覧えつらん
  21. ^ 正本まさもとノン・丹内たんない友香子ゆかこ『ぼくらが鳥人ちょうじんあいだになるまで べ!プテラノドン』ポプラ社ぽぷらしゃ、2000ねんISBN 978-4-591-06512-9 
  22. ^ Hein, Treena (2006ねん10がつ12にち). “The world's first flying ornithopter”. http://www.cbc.ca/news/background/science/ornithopter.html 
  23. ^ Dowd, Allan (2010ねん9がつ23にち). “Canadian ornithopter achieves Da Vinci's dream”. http://ca.reuters.com/article/domesticNews/idCATRE68M4X820100923 

関連かんれん項目こうもく

外部がいぶリンク