イソメ

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イソメ
生息せいそく年代ねんだい: 360.7–0.000 Ma
[1] 石炭せきたん初頭しょとう現世げんせい
イソメ英語えいごばんの1しゅ オニイソメ頭部とうぶ周辺しゅうへん
地質ちしつ時代じだい
やく3おく6070まんねんまえ[1]現世げんせい
古生代こせいだい石炭せきたん初頭しょとう新生代しんせいだいだいよんかんしんメガラヤン
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : たまきがた動物どうぶつもん Annelida
つな : 多毛たもうつな Polychaeta
つな : ゆうざいつな Errantia[2] or Aciculata[3]
: イソメ Eunicida
学名がくめい
Eunicida
Ushakov1955 [3][4]
和名わみょう
イソメ
下位かい分類ぶんるいなど)
くわしくは本文ほんぶん参照さんしょうのこと
イソメ英語えいごばんの1しゅ
Ophryotrocha longidentataノリコイソメOphryotrocha ぞくの1しゅ
オーストラリア海浜かいひんでアウストラロヌフィスぞく学名がくめいAustralonuphisナナテイソメの1ぞく)をらえる動画どうが

イソメ(イソメもく、学名がくめいordo Eunicida)は、多毛たもうつなゆうざいつな英語えいごばん分類ぶんるいされるたまきがた動物どうぶつタクソン(分類ぶんるいぐん)のひとつである。

生物せいぶつてき特徴とくちょう[編集へんしゅう]

からだぶし構成こうせいされた細長ほそながからだち、通常つうじょうかこえこうぶし口前くちまえ分離ぶんりしている[5]すべてではないが、おおくが粘液ねんえきさやから頑丈がんじょうかくせいさやまでの様々さまざま管状かんじょう生活せいかつしている[5]くち球状きゅうじょう円筒えんとうじょうであり、0ほんから7ほん触角しょっかくそなえる[5]筋肉きんにく発達はったつした咽頭いんとうは、背面はいめんに1ついしもあご前面ぜんめんえた上顎じょうがくそなえている[5]。いくつかのたね触角しょっかくそなえており、また、すべてのたね分岐ぶんきのないいぼあしそなえている[5]えらえら剛毛ごうもうたねもある[5]

化石かせきしゅ[編集へんしゅう]

既知きち最古さいこ化石かせきは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくインディアナしゅうモンタナしゅうにある古生代こせいだい石炭せきたん地層ちそうから産出さんしゅつしている[6]

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

下位かい分類ぶんるい[編集へんしゅう]

下位かい分類ぶんるい(2020年代ねんだい[編集へんしゅう]

2022ねん知見ちけんもとづく下位かい分類ぶんるい以下いかのとおり。特筆とくひつしないかぎり、World Register of Marine Species (WoRMS) のデータにもとづく。

おとうつし+ぞくアンディプリオンぞく学名がくめい原義げんぎ「アンデスののこのこぎり)」の[7]
備考びこう化石かせき産出さんしゅつ年代ねんだいについては確信かくしんてき情報じょうほうなし[8][9][10]産出さんしゅつは、アルゼンチン北西ほくせいにあるスバンディナス山脈さんみゃく (Sierras Subandinas;シエラ・スバンディナス) のカピーニャス・セクション (Capillas section) [8]。スバンディナス山脈さんみゃく周辺しゅうへん地域ちいきには古生代こせいだいオルドビス地層ちそうひろがっている[8]が、そこまではさかのぼらない。グループ全体ぜんたい下限かげん石炭せきたんなので、そこまで。
和名わみょう確認かくにん代表だいひょうぞくおとうつしめいかんする仮称かしょうアトラクトプリオン
  • familia Conjungaspidae Hints, 1999 [12]
和名わみょう確認かくにん代表だいひょうぞくおとうつしめいかんする仮称かしょうコンジュンガスピス
  • familia Tretoprionidae Hints, 1999 [13]
和名わみょう確認かくにん代表だいひょうぞくおとうつしめいかんする仮称かしょうトレトプリオン
和名わみょうノリコイソメ
和名わみょうイソメ
備考びこう和名わみょうがあるしゅとしては、イワムシMarphysa ぞくの1しゅ M. sanguinea)、オニイソメイソメぞく英語えいごばんの1しゅ E. aphroditois)、サンゴイソメ(イソメぞくの1しゅ E. tibiana)などをげることができる[14]
和名わみょうハートマンイソメ
和名わみょうサカナヤドリゴカイ
  • familia Lumbrinereidae Malmgren, 1867 [6]
和名わみょう確認かくにん
備考びこう化石かせき産出さんしゅつ年代ねんだいは、326.4 to 318.1 Ma[6]やく3おく2640まんねんまえやく3おく1810まんねんまえ古生代こせいだい石炭せきたんミシシッピアン亜紀あき英語えいごばん〈=前期ぜんき石炭せきたんサープコビアン後期こうきペンシルバニアン亜紀あき英語えいごばん〈=後期こうき石炭せきたんバシキーリアン中葉ちゅうよう)。産出さんしゅつは、米国べいこくモンタナしゅう[6]一説いっせつには Lumbrineridae Schmarda, 1861シノニム
和名わみょうギボシイソメ
和名わみょうセグロイソメ
和名わみょうナナテイソメ
  • Family incertae sedis意訳いやく分類ぶんるい確定かくてい備考びこうイソメふくめるせつがあるもの。
和名わみょう確認かくにん代表だいひょうぞくおとうつしめいかんする仮称かしょうディウロドリラス
和名わみょう確認かくにん代表だいひょうぞくおとうつしめいかんする仮称かしょうヒストリオブデッラ

ギャラリー[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b Fossilworks, 2022ねん12月閲覧えつらん.
  2. ^ GBIF.
  3. ^ a b Mindat.
  4. ^ Taxonomicon.
  5. ^ a b c d e f Eunicida Natural History Museum. Retrieved 2012-01-17.[リンク]
  6. ^ a b c d e f Fossilworks.
  7. ^ WoRMS: Andiprion, Etymology: Combination relating to the Sierras Subandinas mountain range where the taxon was found, and Greek word prion, meaning a saw.
  8. ^ a b c Hints et al. (2017).
  9. ^ Mindat: Andiprion.
  10. ^ WoRMS: Andiprion.
  11. ^ Fossiilid: Atraktoprionidae.
  12. ^ Fossiilid: Conjungaspidae.
  13. ^ Fossiilid: Tretoprionidae.
  14. ^ kb 磯目いそめ.

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

こと辞典じてん
論文ろんぶん
  • Hints, Olle; Tonarová, Petra; Eriksson, Mats E.; Rubinstein, Claudia V.; de la Puente, G. Susana (28 May 2017). “Early Middle Ordovician scolecodonts from north-western Argentina and the emergence of labidognath polychaete jaw apparatuses” (英語えいご). Palaeontology (Palaeontological Association英語えいごばん) 60 (4): 583-593. doi:10.1111/pala.12303. ISSN 1475-4983.  閲覧は自由

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

データベース[編集へんしゅう]