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キクユぞく名前なまえ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ほん記事きじでは、キクユぞく名前なまえかんしてべることとする。

づけにかんする規則きそく

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キクユぞく個人こじんめい構成こうせいは、様々さまざま例外れいがい存在そんざいするが、基本きほんてきには「洗礼せんれいめい+父方ちちかたあるいは母方ははかた祖父母そふぼ個人こじんめい+父親ちちおや個人こじんめい」というかたちをとり、せい存在そんざいしない[1]。2番目ばんめ祖父母そふぼ個人こじんめいまれた性別せいべつ対応たいおうするほうえらばれる[1]

例外れいがいひとつとしてはひとまえまれた子供こども死亡しぼうしてから同性どうせいまれた場合ばあいげられる。この場合ばあい番目ばんめ名前なまえ相続そうぞく一応いちおうおこなわれるが、新生児しんせいじまえおな不幸ふこうりかかることをおそれて日常にちじょうのみならず公式こうしきにももちいられるニックネームがつけられる[1]。このニックネームは男児だんじ場合ばあいはカリウキ(Kariũki)〈よみがえったやつ〉、女児じょじ場合ばあいはジョキ(Njoki)〈もどってきたやつ〉がおももちいられる。

なお、一部いちぶ名前なまえ当人とうにんおよび親族しんぞくのクランめいかるものとなっている(れい: ワンジル (Wanjiru) のものはアンジル (Anjiru) クランの出身しゅっしんである)[1]参照さんしょう: キクユぞく#部族ぶぞく組織そしき)。

個人こじんめいれい

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以下いかではキクユぞく固有こゆう名前なまえ一部いちぶげる。キクユ単語たんご前後ぜんごかたり有無うむ種類しゅるいによって声調せいちょうこう: ほん項目こうもくではアクサンテギュ表記ひょうき; てい: ほん項目こうもくではアクサングラーヴ表記ひょうき; のぼり: ほん項目こうもくではハーチェク表記ひょうき以上いじょうけい3種類しゅるい)に変化へんかられるが、人名じんめいかんしても同様どうようで、声調せいちょうしめされているかたり末尾まつびダウンステップ記号きごう/ꜜ/)が浮遊ふゆう音調おんちょうとしてされているものは孤立こりつがた、つまり単独たんどく発音はつおんされる場合ばあいうしろのほうにある音節おんせつこう声調せいちょう上昇じょうしょう調ちょうがそのままあらわれるものであり、一方いっぽう声調せいちょうしめされているが末尾まつびにダウンステップ記号きごうがないものは、孤立こりつがたではこう声調せいちょう上昇じょうしょう調ちょうてい声調せいちょうとなるものである。

ぎょう

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  • カマウ(Kamau)

男性だんせいめい/kà.mà.úꜜ/[2][3]

  • カリウキ(Kariũki

男性だんせいめい厳密げんみつには「カリオキ」(/kà.ɾiò.kǐꜜ/)と発音はつおんされる[2][3][4]動詞どうし kũriũkaよみがえる〉に由来ゆらいし、さきまれた男児だんじ死亡しぼうしていた場合ばあいにそのまれわりと做す意味いみめられていた[5]

  • ガンガ(Ng’ang’a

男性だんせいめい/ɲaɲa/

  • キマニ(Kĩmani

男性だんせいめい厳密げんみつには「ケマニ」(/kèmàníꜜ/)と発音はつおんされる[2]

  • グギ(Ngũgĩ

男性だんせいめい厳密げんみつには「ゴゲ」(/ŋɡòɣě/)と発音はつおんされる[3]

ぎょう

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  • ジョキ(Njoki)

女性じょせいめい厳密げんみつには「ジョーキ」(/ɲdʑɔ̀ːkǐꜜ/)と発音はつおんされる[2]動詞どうし gũcokaもどる〉に由来ゆらいし、さきまれた女児じょじ死亡しぼうしていた場合ばあいにそのまれわりと做す意味いみめられていた[6]

  • ジュグナ(Njũgũna

男性だんせいめい厳密げんみつには「ジョゴナ」(/ɲdʑɔ̀ɣɔ́náꜜ/)と発音はつおんされる[2][4]

  • ジョロゲ(Njoroge)

男性だんせいめい/ɲdʑɔ̀ɾɔ̀ɣɛ́ꜜ/[2]Benson (1964:335) によると、一般いっぱん名詞めいしとしてはジャコウネコジェネットぞく生物せいぶつえい: genet cat)の意味いみがあり、先祖せんぞれい[ちゅう 1]から子供こどもいのちまもられることをいのってつけられたとされている。

ぎょう

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厳密げんみつには「ニャモ」(/ɲàmǒꜜ/)と発音はつおんされる。一般いっぱん名詞めいしとしては〈動物どうぶつ〉を意味いみするが、Benson (1964) によるとさきまれた子供こども相次あいついで死亡しぼうした場合ばあいにつけられるである。

  • ニャンブラ(Nyambura)

男性だんせいめいかつ女性じょせいめい/ɲà.mbù.ráꜜ/[2]神話しんわにおけるキクユぞく始祖しそである夫婦ふうふギクユとムンビ英語えいごばんむすめ一人ひとりでもある。

ぎょう

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  • ワイゼラ(Waithĩra

女性じょせいめい/waiðeɾa/。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワイリム(Wairimũ

女性じょせいめい厳密げんみつには「ワイリモ」(/waiɾimo/)と発音はつおんされる。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワキウル(Wakĩũrũ

女性じょせいめい厳密げんみつには「ワケオロ」(/wakeoɾo/)と発音はつおんされる。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワンガリ(Wangarĩ

女性じょせいめい厳密げんみつには「ワンガレ」(/wa.ŋɡa.ɾe/)にちか発音はつおんである。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワングイ(Wangũi

女性じょせいめい厳密げんみつには「ワンゴイ」にちか発音はつおんである(/waŋɡoi/)。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワンゲシ(Wangeci)

女性じょせいめい/waŋɡɛɕi/。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワンジェリ(Wanjeri

女性じょせいめい/wa.ɲdʑɛ.ɾi/。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワンジク(Wanjikũ

女性じょせいめい厳密げんみつには「ワンジコ」にちか発音はつおんである(/wa.ɲdʑi.ko/)。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワンジル(Wanjirũ

女性じょせいめい厳密げんみつには「ワンジロ」にちか発音はつおんである(/wa.ɲdʑi.ɾo/)。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

  • ワンボイ(Wambũi

女性じょせいめい/wà.mboíꜜ/[2]。ギクユとムンビのむすめ一人ひとりでもある。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ キクユぞくにおいては、伝統でんとうてき死者ししゃれいキクユ: ngoma)は悪霊あくりょうとしておそれられてきた[7]

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d ガンガ&ガンガ (2013).
  2. ^ a b c d e f g h Armstrong (1940:359).
  3. ^ a b c Clements (1984:288).
  4. ^ a b Ford (1975:51).
  5. ^ Wanjui (2009:ii).
  6. ^ Benson (1964:334–335).
  7. ^ Njagi (2016:53).

参考さんこう文献ぶんけん

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英語えいご:

  • Armstrong, Lilias E.英語えいごばん (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
  • Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press. https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA19787203 
  • Clements, George N. (1984). "Principles of tone assignment in Kikuyu." In Clements, G.N. and J.A. Goldsmith (eds.) Autosegmental studies in Bantu tone, pp. 281–339. Dordrecht: Mouton de Gruyter; Foris Publications. ISBN 90 70176 97 1
  • Ford, K. C. (1975). "The Tones of Nouns in Kikuyu." In Studies in African Linguistics, Volume 6, Number 1, pp. 49–64.
  • Njagi, James Kinyua. (2016). "Lexical Borrowing and Semantic Change: A Case of English and Gĩkũyũ Contact."
  • Wanjui, Joseph Barrage (2009). My Native Roots: A Family Story. Nairobi: University of Nairobi Press. ISBN 9966 846 63 8. https://books.google.co.jp/books?id=DFKkxpGSWbAC&dq=k%C5%A9ri%C5%A9ka&hl=ja&source=gbs_navlinks_s 

日本語にほんご: