キングダム ハーツII

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キングダム ハーツ シリーズ > キングダム ハーツII
キングダム ハーツII
ジャンル アクションRPG
対応たいおう機種きしゅ PlayStation 2
開発元かいはつもと スクウェア・エニックス
発売はつばいもと スクウェア・エニックス
プロデューサー 橋本はしもと真司しんじ
きたせらけいはん
ディレクター 野村のむら哲也てつや
シナリオ 野島のじま一成いっせい
音楽おんがく 下村しもむら陽子ようこ
美術びじゅつ 野村のむら哲也てつや
だいたて隆幸たかゆき
シリーズ キングダム ハーツ シリーズ
人数にんずう 1人ひとり
メディア DVD-ROM1まい
発売はつばい 2005ねん12月22にち
対象たいしょう年齢ねんれい CERO:ぜん年齢ねんれい対象たいしょう
売上うりあげ本数ほんすう PS2はん
世界 433まんほん[1]
日本の旗 138まんほん[1]
その 音楽おんがくフォーマット:S-FORCE ATRAC3
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キングダム ハーツII』(キングダム ハーツ ツー、KINGDOM HEARTS II略称りゃくしょう: KH2KHII)は、スクウェア・エニックスより2005ねん12月22にち発売はつばいされたPlayStation 2ようゲームソフト。名前なまえは『II』だが、キングダム ハーツ シリーズだい3さくにあたる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

2003ねん9月東京とうきょうゲームショウ2003で前作ぜんさくキングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』(以下いかCOM)と同時どうじ発表はっぴょうされた。これまでのシリーズと同様どうようディズニーとスクウェア・エニックスのコラボレーションとして、ディズニーとファイナルファンタジーシリーズから多数たすうのキャラが登場とうじょう野村のむら哲也てつやがディレクターをつとめ、主題歌しゅだいかふたた宇多田うただヒカルが『Passion』(英語えいごばんは『Sanctuary』)で担当たんとうした。ディズニーからはトロンイェン・シッドといったマイナーな作品さくひん人物じんぶつ登場とうじょうし、FFからは『FFIX』のような野村のむらがキャラクターデザインをしていない作品さくひんるようになった。

『KH』シリーズのナンバリングタイトルとしてはだい2さくであり、だい1さくの『キングダム ハーツ』の続編ぞくへんであるが、シナリオは『KH』→『COM』→『KH2』と連続れんぞくしているため『COM』との関連かんれんせいつよく、また『COM』でこった出来事できごと詳細しょうさいは『KH2』じょうにおいては省略しょうりゃくされている(てき組織そしきであるXIII機関きかん一部いちぶが『COM』でたおされているため欠員けついんがある、「ナミネにおれいう」というジミニーメモなど)。製作せいさくがわは「『COM』をらなくてもプレイに支障ししょうはない」と発言はつげんしているが、GBA発売はつばいされた『COM』はハードのちがいからプレイしていないユーザーもおおかったため、ほんさく英語えいご音声おんせいばん『ファイナル ミックス』にPS2はんリメイク『Re:チェイン オブ メモリーズ』が付属ふぞくすることとなった(くわしくは後述こうじゅつ)。

限定げんていばんとして、『キングダム ハーツ トリニティマスターピース』も発売はつばいされた。『KH』『COM』『KH2』の3さくがまとめられたセットである。

発売はつばい3にち出荷しゅっか枚数まいすう100まんほん突破とっぱという記録きろくのこし、シリーズの人気にんき印象いんしょうづける結果けっかとなったほか、北米ほくべいでも発売はつばい1週間しゅうかんで100まんほんげを達成たっせいしているうえ、欧州おうしゅうでの発売はつばいによって2006ねんまつにはぜん世界せかいでのシリーズ累計るいけい出荷しゅっか本数ほんすうが1000まんほん突破とっぱした。発売はつばいまえのゲームにおくられる「The 9th CESA GAME AWARDS FUTURE」にて優秀ゆうしゅうしょう受賞じゅしょうした。また、「ファミ通ふぁみつうアワード2005」では大賞たいしょう受賞じゅしょうし、野村のむら最優秀さいゆうしゅうクリエイターしょう受賞じゅしょうしている。さらに、日本にっぽんゲーム大賞たいしょう2006優秀ゆうしゅうしょう受賞じゅしょうした。

2014ねんには、『キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス』の収録しゅうろくさくひとつとしてPlayStation 3けにHDリマスターされた。リマスターばんは『ファイナル ミックス』をもと音声おんせい日本語にほんご変更へんこうされている。詳細しょうさいについては当該とうがい記事きじ参照さんしょう

キャッチコピー[編集へんしゅう]

  • KH2
    • 世界せかいひかりやみでできている おれたちはやみになるのさ
    • てに真実しんじつ……。だれかのかた言葉ことばじゃなく、自分じぶんしんりたい
  • KH2FM+
    • 別々べつべつしんがとけあうとき、もう一度いちどそのはつながれる

ゲームとしての特徴とくちょう[編集へんしゅう]

基本きほんてきなシステムはだい1さくキングダム ハーツ』をもとに、カメラワークの変更へんこうしんシステムの導入どうにゅうなど全体ぜんたいてきにブラッシュアップされている。これによりだい1さくとはおもむきわった戦闘せんとうができるようになり、戦略せんりゃくはばひろがった。戦闘せんとう以外いがいにも、だい1さくではセーブポイントでしかえられなかったパーティメンバーをどこでも変更へんこうできるようになったり、ダンジョンが単純たんじゅん(それにともないジャンプアクションも減少げんしょう)、ワールドあいだ移動いどう「グミシップ」がよりシューティングゲームらしくなっているなど、様々さまざま変更へんこうてんがある。

前作ぜんさくで「たたかう/まほう/アイテム/?(状況じょうきょうおうじて変化へんかする)」だったコマンドらんは「たたかう/まほう/アイテム/ドライヴ」になり、「たたかう/しょうかん/チェンジ/れんけい」のコマンドらんえられるようにもなった。それらのしんシステムのなかから、特筆とくひつすべきものを以下いか記述きじゅつする。

ドライヴ[編集へんしゅう]

あらたに追加ついかされた「DRIVEゲージ」を消費しょうひしてフォームチェンジをおこない、ソラの戦闘せんとう能力のうりょくげられるシステム。使用しようするとソラのふくいろ戦闘せんとうスタイルがわる。発動はつどうさいにはHP・MPがぜん回復かいふくし、周囲しゅういてきばせるようになるため、ピンチのときふだにもなる。変身へんしんできる時間じかんかぎられているが、時間じかん上限じょうげんはフォームのレベルやアビリティにより、げられる。かくフォームにはアクションやサポートにかかわる固有こゆうのアビリティが設定せっていされており、自分じぶんでカスタマイズすることは不可能ふかのうとなっている。また、てき撃破げきはしたのち発生はっせいする会話かいわイベントなどは変身へんしんしたフォーム姿すがたのままでイベントがすすむ。

■スタンダードフォーム
普段ふだんのソラの姿すがた。チェンジのフォームとくらべると能力のうりょくアップの恩恵おんけいられないがアビリティの制限せいげんがなく、かくフォームのレベルアップにおうじて強化きょうかされるグロウアビリティを複数ふくすう装備そうびできるため汎用はんようせい随一ずいいち
ブレイヴフォーム
キーブレードによる攻撃こうげき強化きょうかした近距離きんきょり戦型せんけいあかいフォーム。2ほんのキーブレードをあやつることで攻撃こうげきりょくは2ほん合計ごうけいになり、アビリティも2ほんぶん使つかえる。さらに移動いどうスピードもはやくなり、ジャンプりょく滞空たいくう時間じかん強化きょうかされる。ただし、魔法まほうによる攻撃こうげき一切いっさい使用しようできないため、遠距離えんきょりからの攻撃こうげきには苦戦くせんいられ、「リフレクトガード」も使つかえないため、防御ぼうぎょ性能せいのうたかくない。グロウアビリティは「ハイジャンプ」。グーフィーのちからりて変身へんしんし、ゲージを3消費しょうひする。
ウィズダムフォーム
魔法まほうによる攻撃こうげき強化きょうかした遠距離えんきょり戦型せんけいあおいフォーム。キーブレードを使つかった物理ぶつり攻撃こうげき使つかえないが、わりに通常つうじょう攻撃こうげき魔法まほうたます「ショット」になり、魔法まほう連射れんしゃ威力いりょく強化きょうかなどができるようになる。地面じめんすべるように移動いどうし、移動いどうしながらの攻撃こうげき可能かのう魔法まほう発動はつどう時間じかんみじかくなっており、ショットの連射れんしゃ能力のうりょくわせると攻撃こうげき途切とぎれさせることなくてきにダメージをあたつづけることができる。しかし、攻撃こうげきりょくひくさはネックで、使つかいこなすにはれが必要ひつようだが、魔法まほうきならもってこいともいえる。グロウアビリティは「エアスライド」。ドナルドのちからりて変身へんしんし、ゲージを3消費しょうひする。
マスターフォーム
キーブレード・魔法まほう攻撃こうげき両方りょうほう強化きょうかされる黄色きいろいフォーム。「ブレイヴフォーム」と「ウィズダムフォーム」両者りょうしゃ性能せいのうわせている。キーブレードが2ほんになり、左手ひだりてのキーブレードはてのひらからはなれてちゅうく。攻撃こうげきりょく魔法まほうりょくほんぶんになり、アビリティもほんぶんなのは「ブレイヴフォーム」とおなじだが、こちらは魔法まほう物理ぶつり攻撃こうげきのどちらもおこなえる。地上ちじょうおこな攻撃こうげきがすべててき空中くうちゅうげるもののため、地上ちじょうコンボが存在そんざいせず、2だんジャンプを使つかった空中くうちゅうせん得意とくいとしている。ただし、移動いどうスピードはチェンジできるフォームのなかでは一番いちばんおそく、消費しょうひするドライヴゲージも前述ぜんじゅつの2フォームよりおおくなっている。グロウアビリティは「エアドッジ」。仲間なかま2にんちからりて変身へんしんし、ゲージを4消費しょうひする。
アンチフォーム
フォームチェンジを使つかごとまっていく「アンチカウント」(画面がめんじょうでは確認かくにんできない)がえると変身へんしんすることがあるフォーム。のフォームをえらさいかたち変身へんしんし、自分じぶんえらぶことは不可能ふかのう。『KH』に登場とうじょうしたハートレス「アンチソラ」に酷似こくじした姿すがたつ。ししはしるような四足しそく歩行ほこうにキーブレードを使つかわず素手すでたたか野生やせいてき戦闘せんとうスタイルで、ぜんフォームちゅう最速さいそくという驚異きょういてきなスピードと連続れんぞく攻撃こうげきによる爆発ばくはつてきなパワーをわせる。ただし、移動いどう攻撃こうげき・ジャンプ以外いがい操作そうさおこなうことはできず、ドライヴゲージをすべて消費しょうひする、メニューがけなくなる、けるダメージが増加ぞうかするなどのデメリットのほう目立めだつ。魔法まほう使つかえず回復かいふくプライズもひろえないので、わずかなダメージをけても致命傷ちめいしょうとなりやすい。どのフォームをえらんだとしても、このフォームに変身へんしんしてしまうと仲間なかま2にんがいなくなる。マップをえる、ゲージがなくなる、てきがいない状態じょうたいでコマンド「リターン」をえらぶともどる。また、『ファイナル ミックス』で追加ついかされたキーブレード「めぐりあう二人ふたり」を装備そうびすると、ウェポンアビリティ「ライト&ダーク」の効果こうかにより100%アンチフォームに変身へんしんするよりになり、疑似ぎじてき自分じぶんえらぶことが可能かのうとなった。小説しょうせつばんでもわずかながら登場とうじょうしている。ゼムナスとの決戦けっせん最中さいちゅう突如とつじょドライヴした姿すがた決定けっていくわえた。アンチフォームはハートレスに姿すがただが、ノーバディのような姿すがたしょうされた。
ファイナルフォーム
キーブレードのしんちから解放かいほうした銀色ぎんいろのフォーム。2ほんのキーブレードがソラの後方こうほう交差こうさしてちゅういており、意思いしつかのよう攻撃こうげきする。さらに魔法まほう攻撃こうげき強化きょうかされ、移動いどうしながらの攻撃こうげきもできるという、あらゆる能力のうりょくけた遠近えんきんどの距離きょりでもたたかえる最強さいきょうのフォーム。えず地表ちひょうからいていて滑空かっくうもできるようになり、移動いどうスピードもかなりはやくなる。消費しょうひするドライヴゲージがマスターフォームよりもおおく、フォームレベルをげにくいという欠点けってんはあるが、実用じつようせいはどのフォームよりもだんトツといえる。さらに、このフォームをえらさい絶対ぜったいにアンチフォームがむことはく、「アンチカウント」も激減げきげんするというメリットもつ。固有こゆうアビリティの「オートアサルト」によってキーブレードがソラをサポートするよううごく。グロウアビリティは「グライド」。仲間なかま2にんちからりて変身へんしんし、ゲージを5消費しょうひする。
リミットフォーム
『ファイナル ミックス』で追加ついかされた、『KH』『COM』までのソラのふくおなじカラーリングのフォーム。『KH』で使用しようできた攻撃こうげきアビリティがそろっており、さらに「リミットわざ」として4つの必殺ひっさつわざ使つかえるようになる。リミットわざがヒットするとHPが回復かいふくし、ダメージをけるとMPが回復かいふくするため非常ひじょう強力きょうりょくなフォームになっている。なお、このフォームのみコンボ途中とちゅうに□ボタンを入力にゅうりょくすると、攻撃こうげきではなく、コンボを途切とぎれさせることなく「リフレクトガード」をおこなえるという上級じょうきゅうしゃけの仕様しようになっている。のフォームとはちが変身へんしん仲間なかまちから不要ふようであるため、使用しようしても仲間なかまはいなくならず、一人ひとりたたかいのとき使用しようできるが、リミットわざ使用しようのみ仲間なかま一時いちじてきにいなくなる。グロウアビリティは「ドッジロール」。ゲージを4消費しょうひする。

れんけい[編集へんしゅう]

ソラがパーティメンバーや召喚しょうかんキャラと連携れんけい攻撃こうげきすシステム。ソラのMPをすべて消費しょうひすることにより、多数たすうてき強力きょうりょくわざ使用しようできる。

  • パーティメンバーとの連携れんけい
    • ファンタジア(×ドナルド)
    • フレアフォース(×ドナルド)
    • ユニゾンアスリート(×グーフィー)
    • トルネドフュージョン(×グーフィー)
    • トリニティリミット(×ドナルド&グーフィー)
    • ドラゴンブレイズ(×ムーラン)
    • ハウリングムーン(×ビースト)
    • オーバードライブ(×アーロン)
    • トレジャーアイランド(×ジャック・スパロウ)
    • トリックスター(×アラジン)
    • アプローズプリーズ(×ジャック・スケリントン)
    • キングスプライド(×シンバ)
    • フルコンパイル(×トロン)
    • エターナルセッション(×リク)
  • 召喚しょうかんキャラとの連携れんけい
    • FPS(×チキン・リトル)
    • ソニックレイヴ(×ブレイヴジーニー)
    • ストライクレイド(×ウィズダムジーニー)
    • ラストアルカナム(×マスタージーニー)
    • ラグナロク(×ファイナルジーニー)
    • オハナ!!(×スティッチ)
    • ネバーランド(×ピーター・パン)

リアクションコマンド[編集へんしゅう]

状況じょうきょうわせて△ボタンで使用しようできる。マップ移動いどうちゅうの、たからばこけるときやひとはなときにもリアクションコマンドを使つかう。バトルちゅうてきおおくにも専用せんようのコマンドが設定せっていされており、バトルちゅう条件じょうけんたしコマンドを使つかうことによって強力きょうりょく攻撃こうげきせる。いくつかのボスせんではさらに派手はで演出えんしゅつ用意よういされている。後発こうはつ作品さくひんである『Re:COM』や『KH1.5ばんの『KHFM』でもおなじシステムがれられている。

元々もともと野村のむらが『ファイナルファンタジーVIII』の開発かいはつ考案こうあんしたアイディアだったものの当時とうじ実現じつげん不可能ふかのうということで断念だんねんしたが、ほんさく開発かいはつにあたり、バトルを進化しんかさせるためとリアルタイムの操作そうさかん向上こうじょうのため、採用さいようされた。

キングダム ハーツII ファイナル ミックス+[編集へんしゅう]

キングダム ハーツII
ファイナル ミックス+
ジャンル アクションRPG
対応たいおう機種きしゅ PlayStation 2
開発元かいはつもと スクウェア・エニックス
発売はつばいもと スクウェア・エニックス
人数にんずう 1人ひとり
メディア DVD-ROM 2まい
発売はつばい 2007ねん3月29にち
対象たいしょう年齢ねんれい CEROAぜん年齢ねんれい対象たいしょう
売上うりあげ本数ほんすう 26まんほん
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キングダム ハーツII ファイナル ミックス+』(キングダム ハーツツー ファイナル ミックスプラス、KINGDOM HEARTS II FINAL MIX+)は、北米ほくべいばんをベースに追加ついか要素ようそりこんだ英語えいご音声おんせいばんキングダム ハーツII ファイナル ミックス』と、GBA発売はつばいされた『COM』の3Dリメイク『キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ』の2まいぐみ発売はつばいされた。

この英語えいご音声おんせいばんとリメイクさくの2まいぐみにより、特別とくべつばん以上いじょうであるということを意味いみして『ファイナル ミックス+』とされた。野村のむらのちにこの2まいぐみについて「あんな大盤振おおばんぶいは二度にどとやれない」とかたっている[2]ほんさく英語えいご音声おんせいばんについては、「日本語にほんごばんを『ファイナル ミックス』のつもりでつくったので、どうしようかまよっている」[3]、「今回こんかいは『ファイナル ミックス』の制作せいさく予定よていはない」[4]といった発言はつげん開発かいはつがわからされていたが、2006ねん9がつ制作せいさくちゅうであることがあきらかにされた。

また、店舗てんぽやく特典とくてんとしてハードカバー仕様しようのブックレット『KINGDOM HEARTS -Another Report-』が付属ふぞくした。『KH』のストーリーダイジェストや野村のむらによるシナリオにかんするなぞについてのQ&A、天野あまのシロによるえがろし漫画まんがとびらじたあと』と『WINNIE THE POOH』、金巻かねまきともこによるろし小説しょうせつ『ROXAS―Somewhere in time』などが掲載けいさいされている。

以下いかは『キングダム ハーツII ファイナル ミックス』における変更へんこうてんである。『Re:COM』の変更へんこうてん当該とうがい項目こうもく参照さんしょう。なお、オリジナルばん『KH2』は日本にっぽんばん北米ほくべいばん並行へいこうして制作せいさくされていたため、その内容ないようにほとんどはなく、したげる追加ついか要素ようそ英語えいご音声おんせい以外いがいはすべてが『ファイナル ミックス』独自どくじ追加ついか要素ようそである。

  • 音声おんせいがすべて英語えいご
  • 主題歌しゅだいか変更へんこう
    • 日本語にほんご歌詞かしの『Passion』から、英語えいご歌詞かしの『Sanctuary』に。
  • イベント追加ついか
    • おもにXIII機関きかん会話かいわ小説しょうせつばんもとにしたシーンが追加ついかされた。追加ついかイベントは英語えいご音声おんせいしになっているが、後述こうじゅつのシアターモードでは条件じょうけんたすと日本語にほんご音声おんせいいたものをける。
  • しんダンジョン「追憶ついおくほら(Cavern of Remembrance)」追加ついか
  • ボスてき追加ついか
    • オリジナルばんではイベントのみだったロクサスせん追加ついかされ、またシナリオとは関係かんけいのない要素ようそとして、『COM』で消滅しょうめつしたXIII機関きかんメンバーが「アブセント・シルエット」として登場とうじょうする。その、「追憶ついおくほら」のおくにある端末たんまつ起動きどうするとあらわれるモニュメントを調しらべるとXIII機関きかん強化きょうか再現さいげんデータとたたかえる。また、すべてのワールドをクリアしてストーリーをクリアすると、シークレットムービーに登場とうじょうしたなぞよろい騎士きしまりし思念しねん」とたたかえるようになる。
    • これらボスの追加ついかにより、ボスをたおすと獲得かくとくできるボーナスレベルが10増加ぞうかし、ドライヴゲージの上限じょうげんはオリジナルばんくらべ7から9に増加ぞうかした。
  • ザコてき追加ついか
    • キノコがたハートレス「XIIIキノコ」と、「追憶ついおくほら」に出現しゅつげんするいろちがいのハートレス
  • クリティカルモード(最高さいこう難易なんい)の追加ついか
    • けるダメージが2ばいあたえるダメージが1.25ばい、HP・MPの最大さいだいのモードの半分はんぶんとなり、最初さいしょから強力きょうりょくなアビリティをいくつか所持しょじした状態じょうたいでスタートする。そのアビリティのなかの「EXPゼロ」を装備そうびすると獲得かくとく経験けいけんが0になり、さらに難易なんいたかいLv1のままでの攻略こうりゃく可能かのうとなる。
  • ドライヴにリミットフォーム追加ついか
    • 『KH』のソラのふくのカラーリングにたフォーム。くわしくは前述ぜんじゅつ
  • シアターモード追加ついか
    • イベントムービーを自由じゆう閲覧えつらんできるモードで、本編ほんぺんクリア追加ついかされる。最初さいしょ英語えいごしかくことができないが、『Re:COM』のリクへんをクリアしたデータがあると英語えいご日本語にほんごえが可能かのうになり、追加ついかイベントに収録しゅうろくされた日本語にほんご音声おんせいけるようになる。なお追加ついかイベントをのぞき、くちうごき(フェイシャルモーション)は英語えいごのもののみであり、またOPとEDも英語えいごのみとなっている。
  • クリスマスタウンにしんコスチューム
    • ワールド「ハロウィンタウン」のクリスマスタウン部分ぶぶんでは、ソラ、ドナルド、グーフィーがクリスマスふうコスチュームとなる。モデルはそれぞれサンタ・ゆきだるま・トナカイ。
  • 音楽おんがく追加ついか
    • 前述ぜんじゅつのロクサスせん、アブセント・シルエットせんまりし思念しねんせん追憶ついおくほらのBGMが追加ついか。クリスマスタウンは既存きそんのBGMが新曲しんきょくえられている。
  • サブゲーム「ピースパズル」追加ついか
    • 世界中せかいじゅうにピースがらばっており、あつめたピースで『KH』のイラストのパズルを作成さくせいできる。
  • エンディングにセーブ可能かのう
    • 一度いちどエンディングをむかえてからでないと出現しゅつげんしない要素ようそもある。なおエンディングにセーブできるのはシリーズはつである。
  • しんシークレットムービー「Birth by sleep」追加ついか
  • しん武器ぶきしんアビリティ、しんアイテムの追加ついか
  • バトルのバランス調整ちょうせい
  • ハートレスのテクスチャ変更へんこう
  • グミシップにEXミッションが追加ついか
  • オリジナルばんであったバグなどの修正しゅうせい
  • 一部いちぶキャラクターのこまかいテクスチャ変更へんこう

あらすじ[編集へんしゅう]

トワイライトタウンに少年しょうねんロクサスは、のこすくない夏休なつやすみを仲間なかまのハイネ、ピンツ、オレットらとともたのしくごしていた。

しかし、あるさかいきゅう見知みしらぬ少年しょうねんゆめたり、まち自分じぶんにしかえない現象げんしょうこったりと、まわりでおかしなことばかりがこりはじめる。ロクサスはなぞいかけていくうちに、自身じしん過去かこ、そして何故なぜ自分じぶんがトワイライトタウンにいたかをおもし、そしてゆめなか少年しょうねん:ソラと出会であうも、姿すがたす。

そのソラ、ドナルド、グーフィーが記憶きおくねむりからますと、そこは(前作ぜんさくねむりについた)忘却ぼうきゃくしろではなく、トワイライトタウンだった。わけもわからずまち探索たんさくするうち王様おうさま出会であうが、列車れっしゃるようげるとどこかへえてしまう。

3にんった列車れっしゃ不思議ふしぎとう辿たどき、そこで王様おうさま師匠ししょうであるイェン・シッドから、世界せかいふたた異変いへんきていることをらされる。ノーバディとばれる怪物かいぶつひきいるXIII機関きかん暗躍あんやくしているというのだ。ソラは3にん妖精ようせいふくえてもらい、よそおいもあらたに、ふたた世界せかいめぐ冒険ぼうけん出発しゅっぱつする。

登場とうじょうキャラクター[編集へんしゅう]

ソラ(Sora)
ほんさく主人公しゅじんこう。1ねんまえハートレスから世界せかいすくった、キーブレードにえらばれた勇者ゆうしゃやみ世界せかいのこったリクと王様おうさまさがし、故郷こきょうであるデスティニーアイランドにかえるためにたびつづけている。
忘却ぼうきゃくしろでナミネによってバラバラにされた記憶きおくくさり再生さいせいするための1ねんねむりからめ、イェン・シッドのみちびきのしたあらたな冒険ぼうけんる。いま世界せかいあふかえっているハートレスや、あらたなてきノーバディとはげしいたたかいをひろげる。
ロクサス(Roxas)
トワイライトタウンに少年しょうねん友達ともだち一緒いっしょ毎日まいにちたのしくごしていたが、ソラのゆめるようになってから、次々つぎつぎ異変いへんこるようになる。
物語ものがたり冒頭ぼうとうではロクサスの夏休なつやすみがえがかれており、プレイヤーが最初さいしょ操作そうさするキャラクターでもあるため、このはなしが『KH2』のチュートリアルもねている。
ソラとおなじようにキーブレードをあつかうことができる。
ドナルドダック(Donald Duck)
1ねんまえソラととも世界せかいすくった、ディズニーキャッスルの王宮おうきゅうしるべ
ソラとはよく口論こうろんになるがとてもなかい。今回こんかいもソラを得意とくい魔法まほうでサポートする。いまさくでは、世界せかい宝石ほうせき金貨きんかなどにがくらみ、ソラたちからたしなめられるなど、『KH1』にくらべがめつい性格せいかく強調きょうちょうされている。
グーフィー(Goofy)
1ねんまえソラととも世界せかいすくった、ディズニーキャッスルの王宮おうきゅう騎士きし隊長たいちょうひときずつける武器ぶききらうため、殺傷さっしょう能力のうりょくすくないたて装備そうびしている。
のんびりだが冷静れいせいかんするどく、すぐに暴走ぼうそうするソラとドナルドのストッパーやくになうことがおおい。いまさくでは『KH1』のときのような天然てんねんボケの場面ばめんすくない。
王様おうさま(King Mickey)
ディズニーキャッスルをおさめるおうで、ほんさくではXIII機関きかんおなくろいコートにつつんで単独たんどく行動こうどうをとっている。
かれもまたキーブレードの勇者ゆうしゃであり、やみ世界せかいのキーブレードを所持しょじしている。ソラたちのピンチにはけつけてそのちからしてくれるため、前々まえまえさく前作ぜんさくとはうってわって出番でばん激増げきぞうした。
また、ホロウバスティオン防衛ぼうえい戦線せんせんにノーバディの攻撃こうげきからグーフィーが身代みがわりになるかたち攻撃こうげき重傷じゅうしょうったさいにはゼムナスにたい激情げきじょうけた。
リク(Riku)
ソラの親友しんゆうである少年しょうねんで、かつてはやみとらわれソラと対峙たいじした。やみをも自分じぶんちからとし自分じぶんもどしたが、アンセム(ゼアノートのハートレス)をしんなかかかえている罪悪ざいあくかんから王様おうさましたはなれ、行方ゆくえれずとなっている。
カイリ(Kairi)
ほんさくのヒロイン。ソラの幼馴染おさななじみである少女しょうじょで、ひかり世界せかいささえる「セブンプリンセス」の一人ひとりまれはレイディアントガーデンだが、わけあってソラとリクのむデスティニーアイランドにながいた少女しょうじょ。リクとソラのかえりをっていたが、ナミネがソラの記憶きおくくさりをほどいたためソラのことをおもせないでいた。
ナミネ(Naminé)
いつもえがいている、しろいワンピースをなぞ少女しょうじょ。ソラとソラにかかわるものたちの記憶きおくあやつちからっている。
ディズに協力きょうりょくしているだが、かれ意向いこうはんしてロクサスのまえにたびたびあらわれ、かれ助言じょげんともとれる行為こういおこなっていく。
ピート(Pete)
かつては王様おうさま船員せんいんつとめていたふね蒸気じょうきせんウィリーごう船長せんちょう王様おうさまもと上司じょうしであるヤマネコ。このころから乱暴らんぼう性格せいかくだったが、悪党あくとうでなく善良ぜんりょうだった。「タイムレス・リバー」の世界せかいでタイムトリップしたさい過去かこ自分じぶんから蒸気じょうきせんウィリーをうばったり、過去かこ自分じぶん暴力ぼうりょくるうなどしていた。ディズニータウンで悪事あくじばかりをはたらき、王様おうさまばちとして空間くうかん牢獄ろうごくめられたが、マレフィセントのたすけにより脱獄だつごくした。ソラたちの先々さきざきあらわれ、ハートレスを使つかって悪事あくじたくらむが、結果けっかてきにソラたちたすける行動こうどう発言はつげんをしてしまう。
マレフィセント(Maleficent)
1ねんまえにソラたちにたおされた、強大きょうだいやみちからあやつ魔女まじょ。しかしその野望やぼうたすべく、かすかな魔力まりょくたよりにいちねんとき復活ふっかつげた。ピートを手下てしたのようにこき使つかいながら、ソラたちへの復讐ふくしゅう目論もくろんでいる。
やみ探求たんきゅうしゃ”アンセム(Ansem, the Seeker of Darkness)
賢者けんじゃアンセムの弟子でし・ゼアノートのハートレス。危険きけん実験じっけんかえやみもとつづけた結果けっかみずからハートレスになった。そのみずからの師匠ししょううばったうえ世界せかいめた。みずからをやみ探求たんきゅうしゃしょうする。KHでソラたちにほろぼされたはずだが、いまくろいコートをてディズに協力きょうりょくしている。
ディズ(DiZ)
みずからを「Darkness in Zero」と名乗なの人物じんぶつ。XIII機関きかんつよ復讐ふくしゅうしんいており、ソラを利用りようしてXIII機関きかんほろぼそうとしている。
XIII機関きかん
数々かずかず世界せかい暗躍あんやくする、くろいコートを集団しゅうだん。ノーバディを支配しはい統率とうそつしており、かれらもまた特別とくべつなノーバディである。13にんのメンバーで構成こうせいされていて、それぞれが専用せんよう武器ぶきつかさど属性ぞくせい専属せんぞく配下はいかノーバディをつ(ただし『COM』で登場とうじょうし、そこで消滅しょうめつした5にん配下はいかノーバディは登場とうじょうしない)。全体ぜんたいてき戦闘せんとう能力のうりょくたかい。

こえ出演しゅつえん[編集へんしゅう]

オリジナルばんキャスト(日本語にほんご) / 『ファイナル ミックス』ばんキャスト(英語えいご)のじゅん。ただし『FM』でもシアターモードでは日本語にほんご音声おんせいける。

登場とうじょうワールド[編集へんしゅう]

ほんさくでは一部いちぶのぞくほとんどのワールドをどきまたいでから(ワールドによってはさらにおおく)おとずれることになる。そのため、ストーリーのボリュームはシリーズでも最大さいだいきゅうとなっている。

トワイライトタウン (Twilight Town)
ひかりやみ狭間はざまにたたずむ黄昏たそがれまち近頃ちかごろはロクサスのまわりで奇妙きみょう事件じけん多々たたこっている。住人じゅうにん写真しゃしんや、写真しゃしんという言葉ことばそのものがうばわれるという事件じけん発生はっせいし、犯人はんにんとしてうたがわれたロクサスたちは事件じけん真相しんそうう。そこでロクサスは普通ふつう武器ぶきかない奇妙きみょうてき遭遇そうぐうするが、そのときかれにキーブレードが出現しゅつげんする。
本物ほんもののトワイライトタウンと、プログラムじょう構成こうせいされた「もうひとつのトワイライトタウン」のふたつが存在そんざいし、物語ものがたり冒頭ぼうとうでロクサスを操作そうさするとき後者こうしゃ主人公しゅじんこうがソラにわって以降いこう前者ぜんしゃ探索たんさくすることになる。
デスティニーアイランド(Destiny Islands)
ソラやリクのまれそだった、南国なんごくちいさなしま前作ぜんさくでは崩壊ほうかいしてやみまれてしまったが、ソラたちがアンセムをたおしたことでもともどり、カイリがリクとミッキーをさがしにったソラたちをつづけている。しかし、忘却ぼうきゃくしろにおけるいちけんのせいで、おぼろげながらもおぼえているカイリをのぞいてだれもソラのことをおぼえていない。
いまさくでは一部いちぶイベントシーンやエンディングに登場とうじょうするのみでゲームちゅうおとずれることはないが、前作ぜんさくでは描写びょうしゃがほとんどかった本島ほんとうがわずかに登場とうじょうし、建物たてものなら市街地しがいちや、しま子供こどもたちのかよ学校がっこう存在そんざいすることも描写びょうしゃされている。
ホロウバスティオン (Hollow Bastion)
ソラたちがったのは、1ねんまえ冒険ぼうけん魔女まじょマレフィセントの根城ねじろとなっていたホロウバスティオンだった。世界せかいわり具合ぐあいおどろいているところでレオンたちと再会さいかいしたソラたちは、「ホロウバスティオン再建さいけん委員いいんかい特別とくべつ会員かいいん」に任命にんめいされる。協力きょうりょく約束やくそくするソラだったが、そこへXIII機関きかんのメンバー6にんあらわれた。
前作ぜんさくではマレフィセントが本拠地ほんきょちにしていた「うつろなるしろ」のみだったが、いまさくでは市街地しがいちしろ周辺しゅうへん探索たんさくできる。
ザ・ランド・オブ・ドラゴン(The Land of Dragons、作品さくひんムーラン
古代こだい中国ちゅうごく大陸たいりく。ソラたちはたけやぶで、1ねんまえ冒険ぼうけんちからしてくれたムーシューと再会さいかいする。ムーシューがまもがみつとめるファむすめムーランが、いえ名誉めいよのため男装だんそうしてピンと名乗なのり、フンぞく討伐とうばつたい入隊にゅうたいするので、ちからしてほしいというのだ。ソラたちも一緒いっしょ討伐とうばつたい参加さんかし、くに平和へいわをおびやかすシャン・ユーとたたかうことに。
ビーストキャッスル(Beast's Castle、作品さくひん美女びじょ野獣やじゅう
もりおくにそびえる古城こじょう。1ねんぶりにビーストと出会であうがその態度たいどはそっけなく、バラを大事だいじそうにかかえて自分じぶん部屋へやにこもってしまう。ベルがうには最近さいきんかれ様子ようすがおかしく、召使めしつかいたちをしろ地下ちかめてしまったらしい。ソラたちはくわしい事情じじょうくため、地下ちか幽閉ゆうへいされた召使めしつかいたちにいにく。
オリンポスコロシアム(Olympus Coliseum、作品さくひんヘラクレス
オリンポスからすこはずれた冥界めいかいったソラたちは、ヘラクレスのガールフレンドのメガラ(メグ)と出会であう。ハデスのおく刺客しかくとのたたかいにつか気味ぎみなヘラクレスをかねて、ハデスに交渉こうしょうしにくのだというメガラ。彼女かのじょ一人ひとりでは危険きけんだからとソラたちがそれをうが、そのころハデスは冥界めいかい牢獄ろうごくから罪人ざいにんアーロンをし、ヘラクレスにけようとしていた。
前作ぜんさくではコロシアムのみでダンジョンも存在そんざいしなかったが、いまさく冥界めいかいおも探索たんさく場所ばしょとなる。
ディズニーキャッスル (Disney Castle)
ミニー王妃おうひねがいにみちびかれるようにやってきたソラたち。平和へいわ象徴しょうちょうであるはずのしろになぜかハートレスがあふれていて、ドナルドとグーフィーも帰還きかんよろこぶどころではない。しろやみちからからまもる「ひかりいしずえ」が、マレフィセントのやみちからでイバラにかこまれてしまったのだ。ソラたちが事情じじょうをマーリンにはなすと、マーリンは1つのとびら出現しゅつげんさせる。
前作ぜんさくではグミシップのマップには表示ひょうじされるが、りることはできなかった。いまさくでは実際じっさい内部ないぶ探索たんさく可能かのう
タイムレス・リバー(Timeless River、作品さくひん蒸気じょうきせんウィリー
そのとびらさきは、どこかなつかしいモノクロの世界せかいだった。ソラたちがくぐったとびらおなじものがもう1つ存在そんざいし、それをじればディズニーキャッスルの異変いへん解決かいけつするという。ソラたちはそこで過去かこのピートと出会であい、かれがその異変いへん原因げんいんだとかんがえてらしめるが、人違ひとちがいだと気付きづく。ソラたちはピートにあやまり、そのおびとしてぬすまれてしまったというピートの蒸気じょうきせんウィリーごうさがす。捜索そうさく最中さいちゅうソラたちは、この世界せかいしろ建築けんちくされるよりもまえ過去かこ時代じだいのディズニーキャッスル周辺しゅうへんであることをる。
最初さいしょのディズニー作品さくひんがモデルなだけあって、ソラたちのデザインがモノクロ作品さくひんふうになる・セリフにノイズがかっているなどの1920〜30年代ねんだいのアニメーションを意識いしきしたよう演出えんしゅつがなされている。
100エーカーのもり(100 Acre Wood、作品さくひんくまのプーさん
マーリンがしたプーの絵本えほん。ソラは内緒ないしょ絵本えほんなかはいり、プーと再会さいかいよろこうが、なにかがこりソラは絵本えほんそとしてしまう。ソラがもう一度いちど絵本えほんなかはいると、プーはソラやもり友達ともだちのことをすっかりわすれていた。ハートレスに絵本えほんのページをせんられてしまったのだ。せんれたページをあつめればプーはおもすかもしれない。
アトランティカ(Atlantica、作品さくひんリトル・マーメイド
1ねんぶりにやってきた海底かいてい王国おうこくは、ハートレスやXIII機関きかんおよんでいない平和へいわ世界せかいだった。しかしアリエルはソラたちと再会さいかいしてもいまひとつ元気げんきがない。アリエルが地上ちじょう人間にんげん出会であい、こいをしてしまってからずっとこの調子ちょうしらしい。執事しつじのセバスチャンはアリエルのをそらすため、宮殿きゅうでん開催かいさいされるミュージカルにソラたちをさそう。
前作ぜんさくことなり、いまさくでは戦闘せんとうくリズムゲームをクリアするかたち進行しんこうする特殊とくしゅなワールドとなっている。
ポートロイヤル(Port Royal、作品さくひんパイレーツ・オブ・カリビアン/のろわれた海賊かいぞくたち
カリブ海かりぶかい港町みなとちょう。ウィルという青年せいねん出会であったソラたちは、バルボッサひきいる海賊かいぞくまち襲撃しゅうげきしているところにくわす。ソラたちが足止あしどめされているあいだに、海賊かいぞくふねブラックパールごう提督ていとくむすめエリザベスを拉致らちさせ出航しゅっこうしてしまう。エリザベスにおもいをせるウィルは、一匹狼いっぴきおおかみ海賊かいぞくジャック・スパロウとみ、海軍かいぐんふねインターセプターごうでブラックパールごう追跡ついせきする。
アグラバー(Agrabah、作品さくひんアラジン[ちゅう 3]
ソラたちは、かつてジャファーの手下てしただったオウムのイアーゴに出会であう。改心かいしんしたのでアラジンたちとのなかをとりもってほしいという。早速さっそくソラたちは、アラジンと相棒あいぼうさるアブーが商人しょうにんからおこられているのをつける。アブーがぬすんだランプを商人しょうにんかえすアラジンだったが、そのランプは1ねんまえたたかいでジャファーをふうめたものだった。
アグラバーの市街地しがいち魔法まほう洞窟どうくつという行動こうどう範囲はんいわっていないが、どちらも構造こうぞうおおきく変化へんかしている。
ハロウィンタウン(Halloween Town、作品さくひんナイトメアー・ビフォア・クリスマス
いつもハロウィン一色いっしょくまちのはずが、あかるいかざりつけになっているのに戸惑とまどうソラたち。そこへハロウィンふうのソリにったジャックが颯爽さっそうあらわれる。ジャックは偶然ぐうぜんつけたクリスマスに夢中むちゅうになり、自分じぶんでハロウィンふうクリスマスをつくろうとしていたのだった。クリスマスタウンのサンタクロースにいにくというジャックに、サンタにあこがれるソラも同行どうこうする。
前作ぜんさくよりもハロウィンタウンない行動こうどう範囲はんいせばまったが、今回こんかいはクリスマスタウンにける。
プライド・ランド(Pride Lands、作品さくひんライオン・キング
広大こうだいなサバンナの大地だいちってすぐハイエナのれにかこまれてしまうソラたち。なんとかけたところでメスライオンのナラと出会であい、スカーというライオンがおうになってからくにててしまったとく。自分じぶんたちがなんとかできないかとかんがえるソラたちだったが、くにすくえるのはおう資格しかくものだけらしい。それは1ねんまえ冒険ぼうけんちからしてくれたシンバだという。
スペース・パラノイド(Space Paranoids、作品さくひんトロン
ホロウバスティオンでアンセムが使つかっていたコンピュータのなか世界せかい。コンピュータに乱暴らんぼう操作そうさをしたソラたちは、メインシステムであるMCPによってコンピュータのなかめられてしまう。牢獄ろうごくなかにはセキュリティプログラムのトロンがいた。MCPに対抗たいこうするためのちからをDTDというデータエリアからようとしているトロン。リクたちの情報じょうほうようとおもっていたソラたちは、トロンとともにDTDを目指めざす。
存在そんざいしなかった世界せかい (The World That Never Was)
XIII機関きかん本拠地ほんきょち。ノーバディたちの世界せかいで、ひかりやみ狭間はざま世界せかい存在そんざいすらたしかではなく、位置いちづけは非常ひじょうやみちかく、やみのにおいがそこらなかただよっている。ソラたちは、さらわれたカイリ、やみまったリク、そしてひかり世界せかい平和へいわもどすために、ダークシティの中央ちゅうおうにある「存在そんざいしなかったしろ」にかい、まだのこっているXIII機関きかんのメンバーにたたかいをいどんでゆく。おおいなるしん「キングダムハーツ」の月明つきあかりのしたで。

PVの変更へんこうてん[編集へんしゅう]

発売はつばいまえ公開こうかいされたPVと本編ほんぺん映像えいぞうでは、若干じゃっかんことなるものや削除さくじょされたものがある。

  • ロクサスが時計とけいだいあるくシーン。PVではかおかくれるカメラワークだったが本編ほんぺんだとかお全体ぜんたいうつるような映像えいぞうになっている。また、雑誌ざっしとうは「ソラなぞ少年しょうねん」と発売はつばい直前ちょくぜんまで名前なまえがわからないようにしていた。しかし、関連かんれん商品しょうひん発売はつばいするにあたってロクサスの名前なまえ表示ひょうじされてしまい、事実じじつじょうのネタバレとなってしまった。
  • まちなかでロクサスがダスクをうシーン。最後さいごはダスクが建物たてものなかえるものだったが製品せいひんばんではカットされたようである。
  • アクセルせん(トワイライトタウン2かい)。ロクサスとアクセルの会話かいわ自体じたい変更へんこうされており、映像えいぞう本編ほんぺんにはいアクセルの不敵ふてきわらいなどがあった。
  • ドナルドとグーフィーのやりとり。ぼけたグーフィーをドナルドがこおりけい魔法まほうこそうとするが、はずれて反射はんしゃしてしまいぎゃくにドナルドがこおりけにされるというディズニーらしいギャグがあったが、カットされている。
  • トワイライトタウン・屋敷やしきでのディズとアンセムの会話かいわがカットされている。
  • ホロウバスティオンのしろにXIII機関きかん集結しゅうけつ機関きかんメンバーの一人ひとりけてキーブレードをりかざすソラなどがカットされている。ディレクターの野村のむらはなしでは、ソラがキーブレードをりかざしたその人物じんぶつはディズとはなしていた人物じんぶつ(=アンセム)と同一どういつということだったが、変更へんこうされている。
  • トワイライトタウンで王様おうさまたすけられるときのソラの衣装いしょう発売はつばいまえのPVでは『II』のものになっていたが、製品せいひんばんでは初代しょだい (I) のふく状態じょうたいだった。
  • やみ世界せかい浜辺はまべにてソラがキーブレードをりかざすシーンがカットされている。
  • ホロウバスティオンでの群集ぐんしゅうバトル。PVではいたベヒーモスやワイバーンが製品せいひんばんではいなくなっている。また、PVではドナルドとグーフィーも一緒いっしょたたかおうとしていたが、本編ほんぺんではソラいちにんである。
  • 存在そんざいしなかった世界せかい記憶きおく摩天楼まてんろうでのシーン。ソラたちがサムライにかこまれ、サムライが一斉いっせいかたなかまえ、ソラと機関きかんメンバー(ロクサス)がキーブレードをまじえるというものがあったが、本編ほんぺんでは変更へんこうされている。
  • ロクサスの「おれには、よくわからないんだ。この世界せかいが、本当ほんとうに、本物ほんものなのか……」という台詞せりふ。1のOPでのソラの台詞せりふとリンクしている意味深いみしん台詞ぜりふだが、製品せいひんばんでしかけない。

以上いじょうから、初期しょきのPVから完成かんせいいたるまではかなり内容ないよう変更へんこうされたことがわかる。また、『KH2FM+』のPVにおいても、追加ついかムービーない英語えいごはなしているシーンがあるが、製品せいひんばん英語えいごはいっておらず、日本語にほんごでしかけないというてんがある。

おもなスタッフ[編集へんしゅう]

  • ディレクター、コンセプトデザイン、ベースストーリー、2Dキャラクターメインアート:野村のむら哲也てつや
  • シナリオ:野島のじま一成いっせい
  • 音楽おんがく下村しもむら陽子ようこ和田わだかおる
  • メインプログラマー:原田はらだひろし安井やすい健太郎けんたろう
  • バトルプランニングディレクター:けんもり雄一ゆういち
  • マッププランニングディレクター:遠藤えんどうつよし
  • イベントプランニングディレクター、ベースストーリー:おかまさる
  • 3Dキャラクターモデリングディレクター:栢野かやの智博ともひろ
  • アニメーションディレクター:かみふじ辰也たつや
  • 3Dマップモデリングディレクター:田中たなか正英まさひで
  • アートディレクター:だいたて隆幸たかゆき
  • テクスチャーアートディレクター:長谷川はせがわ朋広ともひろ
  • インターフェースアートディレクター:荒川あらかわけん
  • VFXアートディレクター:佐藤さとう修一しゅういち
  • シンセサイザーオペレーター:石元いしもと丈晴たけはる
  • サウンドプログラマー:大堀おおほり仁司ひとし
  • スーパーバイジングダイアログエディター:須賀すか麻子あさこ
  • サウンドエディター:いねくらりょう
  • ムービーディレクター:野末のずえ武志たけし
  • プロデューサー:橋本はしもと真司しんじ
  • Co.プロデューサー:きたせらけいはん
  • エグゼクティブプロデューサー:和田わだ洋一よういち
  • 主題歌しゅだいか宇多田うただヒカルPassion』(東芝とうしばEMI

関連かんれん作品さくひん[編集へんしゅう]

※『キングダム ハーツ 358/2 Days』連載れんさいにより一時いちじ休載きゅうさいになり、『Days』完結かんけつ連載れんさい再開さいかいした。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e 『ファイナル ミックス』のみの登場とうじょう
  2. ^ a b 日本語にほんご英語えいご共通きょうつう
  3. ^ シナリオは『アラジン ジャファーの逆襲ぎゃくしゅう』をモチーフとしている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b Kingdom Hearts II (PlayStation 2) - Sales, Wiki, Cheats, Walkthrough, Release Date, Gameplay, ROM on VGChartz
  2. ^ キングダム ハーツ バース バイ スリープ アルティマニア 野村のむら哲也てつやインタビューより。
  3. ^ キングダム ハーツII アルティマニア 野村のむら哲也てつやインタビューより。
  4. ^ 『キングダム ハーツ II』北米ほくべいばん発売はつばい記念きねんパーティー開催かいさい”. ファミ通ふぁみつう.com (2006ねん3がつ24にち). 2012ねん10がつ17にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]