ケン・トンプソン
Ken Lane Thompson ケネス・レイン・トンプソン | |
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1943 | |
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ベル Entrisphere, Inc Google Inc. | |
カリフォルニア | |
Multics UNIX B Belle UTF-8 Plan 9 Inferno grep Endgame tablebase(コンピュータチェスの Go | |
チューリング アメリカ IEEE Tsutomu Kanai Award | |
プロジェクト: |
ケネス・レイン・トンプソン(Kenneth Lane Thompson、1943
青少年 時代
[カリフォルニア
職歴 と研究
[1960
1970年代
[トンプソンとリッチーは1970
最初 のバージョン3くらいまではUNIXを1人 で作 りました。デニスがエバンジェリストになりました。それからC言語 の元 になった高級 言語 で書 き直 しました。彼 は主 に言語 とI/Oシステムを担当 し、私 はOSのそれ以外 の部分 を全部 担当 しました。PDP-11用 でしたが、これは偶然 にも大学 で広 く普及 したコンピュータでした。
トンプソンはUnixの
1975
1976
1971
1980年代
[1983
トンプソンとリッチーは1980
トンプソンはビャーネ・ストロヴストルップが
1990年代
[1992
1990
2000年代
[2000
私 たち3人 (トンプソン、ロブ・パイク、ロバート・グリシーマー)は純粋 な研究 として開発 を始 めました。3人 が集 まり、C++が嫌 いだということで意気投合 しました(笑) 。(…Goに話 を戻 すと)、3人 とも言語 の全 ての機能 について説明 が求 められるという考 えでスタートしましたので、いかなる理由 があっても言語 にゴミを入 れませんでした。
2009
受賞 歴
[- 1980
年 -全米 技術 アカデミーフェロー[22] - 1983
年 - チューリング賞 。リッチーと共同 受賞 。「汎用 オペレーティングシステム理論 の発展 への貢献 と、特 にUNIXオペレーティングシステムの実装 に対 して」。この時 の受賞 記念 講演 で述 べたのが "Reflections on Trusting Trust"[23]、後 に Thompson hack と呼 ばれるようになる、loginプログラムにバックドアを仕組 むようなコンパイラを作 るようコンパイラのバイナリを仕組 み、その痕跡 をコンパイラのソースからは消 す、という驚異 的 な技巧 の解説 で、しかも実際 にいくつかのシステムに仕込 まれていたとする衝撃 的 なもの[注釈 1]であった。この講演 だけで独立 したコンピュータセキュリティに対 する重要 な指摘 (仮 にコンパイラの全 ソースをチェックしても、それだけでは安全 ではないかもしれない)とされている[注釈 2]。また、講演 の本題 に入 る前 に、自分 が書 いたプログラムの話 をする枕 として「私 はプログラマです。フォーム1040(米国 の税金 の書類 、en:IRS tax forms#1040)に私 の職業 としてそう書 いています。」(I am a programmer. On my 1040 form, that is what I put down as my occupation.)と話 している。 - 1990
年 - IEEEハミングメダル。リッチーと共同 受賞 。「UNIXオペレーティングシステムとCプログラミング言語 の開発 に対 して」[24]。 - 1997
年 - コンピュータ歴史 博物館 フェロー - 1999
年 - 98年度 のアメリカ国家 技術 賞 をリッチーと共同 受賞 。「情報 技術 の発展 に多大 な影響 を与 えたUNIXオペレーティングシステムとC言語 の発明 に対 して。また、情報 化 時代 におけるアメリカのリーダーシップを強固 なものにした産業 全体 の成長 をもたらした」(原文 [25]は For their invention of UNIX® operating system and the C programming language, which together have led to enormous growth of an entire industry, thereby enhancing American leadership in the Information Age. であり、どこにも「情報 技術 の」という表現 に対応 する部分 は無 いが)[26][27]。 - 1999
年 - IEEE Tsutomu Kanai Award。「過去 数 十 年 に渡 って分散 システムの重要 な基盤 となったUNIXオペレーティングの開発 に果 たした役割 に対 して」[28]。 - 2011
年 -日本 国際 賞 。リッチーと共同 受賞 。「UNIXオペレーティングシステム開発 における貢献 に対 して」[29][30]。 - 2019
年 -全米 発明 家 殿堂 。リッチーと共同 で選出 。
プライベート
[脚注
[注釈
[- ^ ジャーゴンファイル( http://catb.org/jargon/html/B/back-door.html )では、トンプソンはベル
研 の外部 には、その仕掛 けのあるコンパイラが配布 されたことは一切 無 い(never distributed)と言 っていると書 いた後 、編者 (エリック・レイモンド)は独立 した2人 の情報 提供 者 から不審 なログインに関 する示唆 を得 ているとも書 いており、その他 の状況 も併 せ実際 には外部 にも出 ていたものとみる論 もある(『Unix考古学 』を参照 )。 - ^
直接 の主題 ではないが、最後 に警鐘 として、講演 した内容 が示 すように、原理 的 に、コンピュータのセキュリティには根源 的 な所 に「信用 を信用 する」しかないという危 うさがあるのだから、(こんにちで言 うスクリプトキディに相当 するような)セキュリティを脅 かしている子供 たちを、「天才 ハッカー少年 」などとマスコミがそやすことは、将来 の禍 いの元 である、といったことも述 べている。これは技術 的 な本筋 とはあまり関係 ないのだが、映画 『ウォー・ゲーム』の公開 などでコンピュータの一般 への爆発 的 普及 とセキュリティについて関心 が高 まっていた時期 であったため、学会 誌上 でリチャード・ストールマンらと議論 になった。
出典
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年 8月 19日 閲覧 。 - ^ “2011
年 (第 27回 )日本 国際 賞 受賞 者 決 まる”.国際 科学 技術 財団 . 2011年 1月 25日 閲覧 。 - ^ Evangelista, Benny (January 25, 2011). “Ken Thompson, Dennis Ritchie win Japan Prize”. The San Francisco Chronicle
- ^ “Ken Thompson: A Brief Introduction”. The Linux Information Project (August 24, 2007). March 5, 2020
閲覧 。
関連 項目
[外部 リンク
[略歴 ・業績 - Ken Thompson Bell Labs page
- Reflections on Trusting Trust 1983 Turing Award Lecture
- Ken Thompson: A Brief Introduction The Linux Information Project(LINFO)
- Computer Chess Comes of Age: Photos Computer History Museum
- Computer Chess Comes of Age: Video of Interview with Ken Thompson Computer History Museum
- Reading Chess paper by HS Baird and Ken Thompson on optical character recognition
- Seibel, Peter(2009). Coders at Work – Reflections on the Craft of Programming (online). New York: Apress. ISBN 978-1-4302-1948-4(pbk.)ISBN 978-1-4302-1949-1(electronic)