シントラ

シントラ
Sintra

所属しょぞくする県けん	リスボン県けん
面積めんせき	316.74 km²
人口じんこう	385,606 (2021)人ひと
人口じんこう密度みつど	1148人にん/km²
所属しょぞくする教区きょうく数すう	20
自治体じちたい首長しゅちょう	{{{presidente}}}
住民じゅうみん呼称こしょう	{{{gentílico}}}
都市としの休日きゅうじつ	6月29日にち

シントラ (葡: Sintra [ˈsĩtɾɐ] ( 音声おんせいファイル)) は、ポルトガルの都市としで、首都しゅと・リスボンに隣接りんせつする地方自治体ちほうじちたいである。シントラの市街地しがいちには約やく27,000人にんが居住きょじゅうしているが、市し全域ぜんいきでは、36万まん人にんを超こえる人口じんこうを誇ほこる。ムーア人じんが築きずいた城しろの跡あとや、ポルトガル王室おうしつの夏なつの離宮りきゅうなど、様々さまざまな年代ねんだいの文化財ぶんかざいが集積しゅうせきしていることから観光かんこう地ちとして有名ゆうめいであり、また、ユーラシア大陸たいりく最さい西端せいたんのロカ岬みさきへの観光かんこうの拠点きょてんでもある。

歴史れきし

シントラは、すでに11世紀せいきのアラブ人じんの地理ちり学者がくしゃであるアル・バクルによる記述きじゅつが残のこっており、後のちには、詩人しじんバイロンが「エデンの園えん」と称賛しょうさんした。

8世紀せいきないしは9世紀せいきには、ムーア人じんが、ムーアの城跡じょうせき（カステロ・ド・ムーロ）を建設けんせつしたとされる。

アフォンス・エンリケスによるシントラのポルトガル併合へいごうは、1147年ねんのことであり、このとき、町まちの大だい部分ぶぶんの城砦じょうさいが破壊はかいされた。

1493年ねん、クリストファー・コロンブスが、スペイン国王こくおうのもとへ航海こうかいを続つづけた際さいに、突風とっぷうに巻まき込こまれ、シントラの岩いわ壁かべに避難ひなんしたこともある。ポルトガル国内こくないで、安全あんぜんな港みなとを探さがすことができずに、このような事態じたいに陥おちいり、他たに選択せんたくの余地よちもなく、シントラからリスボン港こうへ向むかった。

世界せかい遺産いさん

シントラの文化ぶんか的てき景観けいかん （ポルトガル）
ペーナ宮殿きゅうでん
英名えいめい	Cultural Landscape of Sintra
仏ふつ名めい	Paysage culturel de Sintra
登録とうろく区分くぶん	文化ぶんか遺産いさん
登録とうろく基準きじゅん	(2),(4),(5)
登録とうろく年ねん	1995年ねん
公式こうしきサイト	世界せかい遺産いさんセンター（英語えいご）
使用しよう方法ほうほう・表示ひょうじ

宮殿きゅうでん群ぐんや城跡じょうせき、そしてオーク、イタリアカサマツ、イトスギの森林しんりんに覆おおわれた花崗岩かこうがんのシントラ山脈さんみゃく、田園でんえん風景ふうけいの広ひろがる丘陵きゅうりょう、公園こうえんと庭園ていえんを含ふくむシントラの文化財ぶんかざいは、「シントラの文化ぶんか的てき景観けいかん」として、1995年ねん、ユネスコの世界せかい遺産いさんに登録とうろくされた(登録とうろくID:723)。

特とくに各かく宮殿きゅうでんの庭園ていえんにはメキシコイトスギ、アカシア、ユーカリ、マツなどの北米ほくべい、アジア、オーストラリア、ニュージーランドから持もち込こまれた外来がいらい種しゅの樹木じゅもくが多おおく植うえ栽されているため、ポルトガルに位置いちしながらエキゾチックな雰囲気ふんいきを呈ていする。

主おもな物件ぶっけん

主おもな物件ぶっけんは以下いかの通とおり。

• シントラ宮殿きゅうでん（Palácio Nacional de Sintra / Palácio da Vila） - 14世紀せいきにジョアン1世せいによって建たてられた夏なつの離宮りきゅう。
• ペーナ宮殿きゅうでん（Palácio Nacional da Pena） - マリア2世せいの王おう配はいフェルナンド2世せいが建設けんせつした。ヨーロッパイチイ、セコイア、ツバキ類るい、ソテツ類るいなどの庭園ていえんがある。
• ムーア城跡じょうせき（Castelo dos Mouros） - 7から8世紀せいきにムーア人じんによって建設けんせつされた。現在げんざいは、廃墟はいきょのようになっている。
• レガレイラ宮殿きゅうでん（Palácio da Regaleira）- 12世紀せいきに建設けんせつされた王族おうぞくの別邸べっていを利用りようして、20世紀せいき前半ぜんはんに、イタリアの建築けんちく家かルイージ・マニーニによって改築かいちくされた宮殿きゅうでん。
• モンセラーテ宮殿きゅうでん（Palácio de Monserrate）
• ペーニャ・ヴェルデ庭園ていえん（Quinta da Penha Verde）
• セテアイス宮殿きゅうでん（Palácio de Seteais）
• アラバルデの三位一体さんみいったい修道院しゅうどういん
• サンタ・マリア教会きょうかい（Igreja de Santa Maria）
• クルス・アルタ（Cruz Alta）

登録とうろく基準きじゅん

この世界せかい遺産いさんは世界せかい遺産いさん登録とうろく基準きじゅんのうち、以下いかの条件じょうけんを満みたし、登録とうろくされた（以下いかの基準きじゅんは世界せかい遺産いさんセンター公表こうひょうの登録とうろく基準きじゅんからの翻訳ほんやく、引用いんようである）。

• (2) ある期間きかんを通つうじてまたはある文化ぶんか圏けんにおいて、建築けんちく、技術ぎじゅつ、記念きねん碑ひ的てき芸術げいじゅつ、都市とし計画けいかく、景観けいかんデザインの発展はってんに関かんし、人類じんるいの価値かちの重要じゅうような交流こうりゅうを示しめすもの。
• (4) 人類じんるいの歴史れきし上じょう重要じゅうような時代じだいを例証れいしょうする建築けんちく様式ようしき、建築けんちく物ぶつ群ぐん、技術ぎじゅつの集積しゅうせきまたは景観けいかんの優すぐれた例れい。
• (5) ある文化ぶんか（または複数ふくすうの文化ぶんか）を代表だいひょうする伝統でんとう的てき集落しゅうらく、あるいは陸上りくじょうないし海上かいじょう利用りようの際立きわだった例れい。もしくは特とくに不ふ可逆かぎゃく的てきな変化へんかの中なかで存続そんぞくが危あやぶまれている人ひとと環境かんきょうの関かかわりあいの際立きわだった例れい。

地理ちり

首都しゅとのリスボンからリスボン近郊きんこう鉄道てつどうシントラ線せんの列車れっしゃで約やく40分ふん（平日へいじつ昼間ひるまは1時じ間あいだに5本ほん程度ていど運行うんこう）である。大西洋たいせいよう岸がんのカスカイスとの間あいだにはバスが1時じ間あいだに2本ほん運行うんこうされており、うち1本ほんはユーラシア大陸たいりく最さい西端せいたんのロカ岬みさきを経由けいゆし、ロカ岬みさきまでの所要しょよう時間じかんは40分ふんである。

日本にっぽんとの関係かんけい

• 1584年ねん8月がつ、ポルトガルに上陸じょうりくしていた天正てんしょう遣や欧おう使節しせつの一いち行ぎょうがシントラの王宮おうきゅうを訪おとずれ、アルベルト・デ・アウストリア枢機卿すうききょう（当時とうじポルトガル王おうを兼かねていたスペイン王おうフェリペ2世せいからポルトガル副ふく王おうに任命にんめいされていた人物じんぶつ）に謁見えっけんしている。
• 天正てんしょう遣や欧おう使節しせつの歴史れきし的てき関係かんけいにちなんで、1997年ねんから長崎ながさき県けん大村おおむら市しと姉妹しまい都市とし提携ていけいをおこなっている。[1][2]

菓子かし

小麦粉こむぎこの生地きじにチーズクリームを詰つめ込こみ焼やき完成かんせいとなるケイジャーダが存在そんざいする。

ギャラリー

• 
  シントラの王宮おうきゅう
• 
  ムーアの城跡じょうせき
• 
  レガレイラ宮殿きゅうでん
• 
  ケルス宮殿きゅうでん
• 
  パラシオ・デ・ モンセラーテ
• 
  ロカ岬みさき
• 
  ロカ岬みさき

姉妹しまい都市とし

シントラは以下いかの都市としと姉妹しまい都市とし提携ていけいしている

• アシラー、モロッコ
• アル・ジャディーダ、モロッコ
• ベイラ、モザンビーク
• ナマーチャ、モザンビーク
• ビサウ、ギニアビサウ
• ホノルル、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
• ロビト、アンゴラ
• 大村おおむら市し、日本にっぽん
• オビエド、スペイン
• ペトロポリス、ブラジル
• トリンダーデ、サントメ・プリンシペ
• ノヴァ・シントラ、カーボベルデ

関連かんれん項目こうもく

• ロカ岬みさき
• カスカイス
• リスボン

外部がいぶリンク

• アーキテクチャのシントラ、魔法まほうの融合ゆうごう
• Municipality official website