ドロミーティ

	ドロミーティ; （イタリア）
	ドロミーティ最高峰さいこうほうマルモラーダ
英名えいめい	The Dolomites
仏ふつ名めい	Les Dolomites
面積めんせき	135,910.9370 ha; （緩衝かんしょう地域ちいき98,511.9340 ha）
登録とうろく区分くぶん	自然しぜん遺産いさん
登録とうろく基準きじゅん	(7),(8)
登録とうろく年ねん	2009年ねん
公式こうしきサイト	世界せかい遺産いさんセンター（英語えいご）
地図ちず
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ドロミーティ
	フーネス
所在地しょざいち	イタリア
位置いち	北緯ほくい46度ど26分ふん東経とうけい11度ど51分ふん / 北緯ほくい46.433度ど東経とうけい11.850度ど座標ざひょう: 北緯ほくい46度ど26分ふん東経とうけい11度ど51分ふん / 北緯ほくい46.433度ど東経とうけい11.850度ど
最高峰さいこうほう	マルモラーダ（3343 m）
	SOIUSAの定義ていぎするドロミーティ（青あお緑みどり）と; 世界せかい遺産いさんとしてのドロミーティ（茶ちゃ）
	プロジェクト山やま
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ドロミーティ（イタリア語ご: Dolomiti）は、イタリア北東ほくとう部ぶにある山地さんちで、東ひがしアルプス山脈あるぷすさんみゃくの一部いちぶ。ドロミテなどとも表記ひょうきされる（#名称めいしょう節ふし参照さんしょう）。おおむね北きたはリエンツァ川がわ、西にしはイザルコ川がわとアディジェ川がわ、南みなみはブレンタ川がわ、東ひがしはピアーヴェ川がわに囲かこまれた一帯いったいで、ボルツァーノ自治じち県けん（南みなみチロル）、トレント自治じち県けん、ベッルーノ県けんにまたがる。

上記じょうきの範囲はんい以外いがいにも、共通きょうつうの地質ちしつ的てき特徴とくちょうを持もつ山地さんちが「ドロミーティ」と呼よばれている。たとえば、アディジェ川がわ以西いせいのドロミーティ・ディ・ブレンタ（イタリア語ご版ばん）や、ピアーヴェ川がわ以東いとう（ポルデノーネ県けん、ウーディネ県けんにまたがるフリウーリ地方ちほう北西ほくせい部ぶ）に所在しょざいするドロミーティ・フリウラーネ（イタリア語ご版ばん）などである。

狭義きょうぎのドロミーティおよび、ドロミーティ・ディ・ブレンタ、ドロミーティ・フリウラーネに含ふくまれるいくつかの山塊さんかいは、ユネスコの世界せかい遺産いさん（自然しぜん遺産いさん）に「ドロミーティ」の名なで登録とうろくされている。また、アダメッロ・ブレンタ国立こくりつ公園こうえん（英語えいご版ばん）を含ふくむドロミーティ・ディ・ブレンタからガルダ湖こまでの一帯いったいは2015年ねんにユネスコの生物せいぶつ圏けん保護ほご区くに指定していされた^[1]。

名称めいしょう[編集へんしゅう]

ドロミーティの名なは、18世紀せいきフランスの地質ちしつ学者がくしゃデオダ・ドゥ・ドロミュー（Déodat de Dolomieu）に由来ゆらいする。デオダ・ドゥ・ドロミューは、この山々やまやまで非常ひじょうに豊富ほうふな鉱物こうぶつである苦く灰はい石せき（ドロマイト dolomite）を発見はっけんした人物じんぶつである（苦く灰はい石せきを主成分しゅせいぶんとする苦く灰はい岩がん（マグネシウム質しつ石灰岩せっかいがん）もドロマイトと呼よばれる）。イタリア語ごでは、モンティ・パッリディ（Monti Pallidi、淡色たんしょくの山々やまやま）とも呼よばれる。

イタリア語ご以外いがいの言語げんごでは以下いかのように呼よばれる。

ドイツ語ご: Dolomiten または Bleiche Berge
ラディン語ご: Dolomites
ヴェネト語ご: Dołomiti
フリウリ語ご: Dolomitis
フランス語ふらんすご: Les Dolomites
英語えいご: The Dolomites

日本語にほんご文献ぶんけんでは、ドロミティ、ドロミテ、ドロミチなどとも表記ひょうきされ、-アルプス、-山脈さんみゃく、-山塊さんかいが末尾まつびにつけられる事ことも多おおい。

歴史れきし[編集へんしゅう]

「:en:White War#The Dolomites sector」も参照さんしょう

今いまから数すう千せん年ねん前まえには、狩猟しゅりょうや採集さいしゅうを行おこなっていた人々ひとびとが山岳さんがく地帯ちたいにまで進出しんしゅつし、いくつかの山頂さんちょうには到達とうたつしていたようである。1790年代ねんだい、クラーゲンフルト出身しゅっしんのイエズス会かいの司祭しさい、フランツ・フォン・ヴルフェンがリュンコフェル（Langkofel）とデューレンシュタイン（英語えいご版ばん）（Dürrenstein）に登頂とうちょうしたという記録きろくが残のこされている。1857年ねん、イギリスの博物はくぶつ学者がくしゃ、ジョン・ボールがモンテ・ペルモの初はつ登頂とうちょうを行おこなった。その後ご、オーストリアの登山とざん家か、パウル・グローマン（英語えいご版ばん）が、アンテラーオ（Antelao）やマルモラーダ（Marmolata）、トファーナ（Tofana）、モンテ・クリスタッロ（Monte Critallo）、ボエ（Boè）といった山やまに登頂とうちょう。1860年代ねんだい頃ころには、アーゴルド出身しゅっしんの登山とざん家か、シモーネ・デ・シルヴェストロがチヴェッタ（Civetta）を意識いしき的てきな初はつ登頂とうちょうを果はたした。また、ミヒャエル・インナーコフラー（英語えいご版ばん）はトレ・チーメ・ディ・ラヴァレードに最初さいしょに登頂とうちょうを果はたしたはメンバーの一人ひとりであった。さらにその後ご、アンジェロ・ディボーナ（英語えいご版ばん）やジョバンニ・ピアッツ（英語えいご版ばん）といった地元じもとの登山とざん家かたちが数々かずかずの初はつ登頂とうちょうで名なを馳はせた^[2]。

第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅう、イタリア軍ぐんとオーストリア帝国ていこく軍ぐんがこのドローミティで対峙たいじし、両りょう軍ぐんによって地雷じらいがこの地ちの広範囲こうはんいにわたって埋設まいせつされた。現在げんざい、チンクェトッリとモンテ・ピアナ（Monte Piana）、モンテ・ラガツオイ（Monte Lagazuoi）に野外やがい戦争せんそう博物館はくぶつかんが開設かいせつされている。また、第だい一いち次じ大戦たいせん中ちゅうに岩いわ壁かべに築きずかれた保護ほご登山とざん路ろ、ヴィア・フェラータ（英語えいご版ばん）（伊い：Via Ferrata - 鉄てつの道みち）を登のぼるため、多おおくのクライマーが訪おとずれている。

20世紀せいきに入はいり、ボルツァーノ出身しゅっしんの民俗みんぞく学者がくしゃにして民話みんわ研究けんきゅう家かのカール・フェリックス・ヴォルフ（英語えいご版ばん）と、彼かれの友人ゆうじんのフーゴ・フォン・ロッシ（ラディン語ご版ばん）による『ドロミテのサガ』（"Dolomiten-Sagen"）が世よにでたことで、バディーア谷だにやファッサ谷たにを中心ちゅうしんとしたドロミーティは、ファネス王国おうこく（英語えいご版ばん）の叙事詩じょじしの舞台ぶたいとしても知しられるようになった^[3]。

ドロミーティには、数すう多おおくの長距離ちょうきょり遊歩道ゆうほどうが存在そんざいする。これらの道みちはアルテ・ヴィエ（伊い：Alte Vie）、または「ドロミテン・ホーエンヴェーグ」（独どく：Dolomiten Höhenwege - 高地こうち路ろ）とよばれ、1から10までの番号ばんごうが割わり振ふられている。全すべての道みちを踏破とうはするのには一いち週間しゅうかん前後ぜんこうかかり、道中どうちゅう各所かくしょにはいくつものリフジ（伊い：rifugi - 山小屋やまごや）が設もうけられている。1番目ばんめの道みちであるアルタ・ヴィア1（英語えいご版ばん）は、アルテヴィエのなかで最もっとも有名ゆうめいなハイキングルートである。アルタ・バディア（英語えいご版ばん）では、地滑じすべりの活動かつどうと気候きこう変動へんどうとの関連かんれん性せいを実証じっしょうするために、放射ほうしゃ性せい炭素たんそ年代ねんだい測定そくていが行おこなわれている^[4]。

地理ちり[編集へんしゅう]

最もっとも標高ひょうこうが高たかい山やまは標高ひょうこう3343mのマルモラーダ（Marmolada）である。特徴とくちょう的てきな形かたちの急峻きゅうしゅんな岩山いわやまが多おおく、比ひ高だか100mオーダーの岩いわ壁かべは格好かっこうのロッククライミングの場ばである。標高ひょうこう1800m（北側きたがわ斜面しゃめん）または2200m（日射にっしゃのある斜面しゃめん）以下いかは主おもに針葉樹しんようじゅ林りん（ドイツトウヒ、ヨーロッパモミ、ヨーロッパアカマツ、ヨーロッパハイマツ（英語えいご版ばん）、ムゴマツ）となっている。アルペ・ディ・シウージ（Alpe di Siusi）やアンペッツォ（Ampezzo）の高地こうちでは放牧ほうぼくが営いとなまれる。付近ふきんにはオオヤマネコ、ハイイロイワシャコ、クマゲラ、スズメフクロウ、シロツメザリガニ（英語えいご版ばん）、ミヤマイモリ（英語えいご版ばん）、クスシヘビなどが生息せいそくし、ヒグマの再さい導入どうにゅうも行おこなわれる^[1]。また、山中さんちゅうに中生代ちゅうせいだいの炭酸たんさん塩しお台地だいち（「化石かせきの環礁かんしょう」）が発達はったつしており、P-T境界きょうかい後ごの三さん畳じょう紀きに出現しゅつげんした海洋かいよう生物せいぶつの化石かせきが多おおく見みつかり、三さん畳じょう紀きの層そう序じょにおける重要じゅうような地点ちてんもいくつかある^[5]。

他たの石灰岩せっかいがん質しつの地域ちいきとは異ことなりドロミーティには石灰岩せっかいがんの侵食しんしょく現象げんしょうによる洞窟どうくつなどが存在そんざいしない。

2022年ねん7月がつ上旬じょうじゅんにはマルモラーダ山さんで氷河ひょうがの一部いちぶが崩壊ほうかいし発生はっせいした雪崩なだれで、9人にんが亡なくなった^[6]。熱ねつ波はによる気温きおん上昇じょうしょうによるとみられる^[6]。

主おもな山やま[編集へんしゅう]

山やま群ぐん[編集へんしゅう]

セッラ山やま群ぐん（Gruppo del Sella）
マルモラーダ＝コスタベッラ（Marmolada-Costabella）
トファーネ（Tofane）
サッソルンゴ（Sassolungo）
オドレ（Odle）
プエツ山やま群ぐん（Gruppo di Puez）
ファーネス（Fanes）
シリアール（Sciliar）
Gruppo Sass dla Crusc - Conturines
Gruppo del Piz da Peres

カティナッチョ山やま群ぐん（Gruppo del Catinaccio）
ラテマール（Latemar）
パーレ・ディ・サンマルティーノ（Pale di San Martino）
モンテ・チヴェッタ（Monte Civetta）
ペルモ（Pelmo）
マルモローレ（Marmarole）
カディーニ・ディ・ミズリーナ（Cadini di Misurina）
モンテ・クリスタッロ（Monte Cristallo）
スキアーラ山やま群ぐん（Gruppo dello Schiara）
サッス・ダ・プティーア山やま群ぐん（Gruppo del Sass da Putìa）

ソラピス（Sorapiss）
アンテラーオ（Antelao）
ラゴライ（Lagorai）
ボスコネーロ（Bosconero）
ヴェッテ・フェルトリーネ（Vette Feltrine）
スキアーラ（Schiara）
ドロミーティ・ディ・ブライエス（Dolomiti di Braies）
ドロミーティ・ディ・セスト（Dolomiti di Sesto
ガルデナッチャ山やま群ぐん（Gruppo della Gardenaccia）

純粋じゅんすいなドロミーティの地域ちいき外がい:

ドロミーティ・フリウラーネ（Dolomiti friulane）:南みなみカルニケ・アルプス
ドロミーティ・ディ・ブレンタ（Dolomiti di Brenta）
Lienzer Dolomiten
低ていエンガディーナのドロミーティ（Dolomiti della Bassa Engadina）

カティナッチョ山やま群ぐん/ローゼンガルテン（バラの園えん）

峰みね[編集へんしゅう]

名称めいしょう	高たかさ（m）	名称めいしょう	高たかさ（m）
Marmolada	3343	Pala di San Martino	2996
Antelao	3263	Catinaccio（Rosengartenspitze）	2981
Tofana di Mezzo	3241	Marmarole	2961
Sorapiss	3229	Cima di Fradusta	2941
Monte Civetta	3220	Fermedaturm	2867
Vernel	3145	Cima d'Asta	2848
Monte Cristallo	3199	Cima Canali	2846
Cima di Vezzana	3191	Croda Grande	2839
Cimon della Pala	3186	Torri del Vajolet（maggiore）	2821
Langkofel	3178	Sass Maor	2816
Monte Pelmo	3169	Cima di Ball	2783
Cima dei Tre Scarperi（Dreischusterspitze）	3162	Cima della Madonna（Sass Maor）	2751
Piz Boe（Gruppo Sella）	3152	Cima della Rosetta	2741
Croda Rossa d'Ampezzo（Hohe Gaisl）	3148	Croda da Lago	2715
Piz Popena	3143	Central Grasleitenspitze	2705
Grohmannspitze（Langkofel）	3111	Schiara	2562
Zwolferkofel（Croda dei Toni）	3094	Sasso di Mur	2554
Elferkofel（Cima Undici）	3092	Cima delle Dodici	2338
Sass Rigais（Geislerspitzen）	3027	Monte Pavione	2336
Tre Cime di Lavaredo	3003	Cima di Posta	2235
Catinaccio d'Antermoia（Kesselkogel）	3001	Monte Pasubio	2232
Funffingerspitze	2997

ポルドイ（Pordoi）ケーブルカーからの眺ながめ
マルモラーダ（Marmolada）の氷河ひょうが
マルモラーダ（Marmolada）遠景えんけい（ラガツォイ小屋こやより）
Antelao
ヴァジョレット塔とう群ぐん

主おもな峠とうげ[編集へんしゅう]

名称めいしょう	形態けいたい	標高ひょうこう（m）
Passo d' Ombretta（Campitello - Caprile）	小道こみち	2738
Langkofeljoch（Val Gardena - Campitello）	小道こみち	2683
Tschagerjoch（Karersee - Valle Vajolet）	小道こみち	2644
Grasleiten Pass（Valle Vajolet - Valle Grasleiten）	小道こみち	2597
Passo di Pravitale（Altopiano di Rosetta - Valle Pravitale）	小道こみち	2580
Passo delle Comelle（Altopiano di Rosetta - Cencenighe）	小道こみち	2579
Passo Rosetta（San Martino di Castrozza - Altopiano di Rosetta）	小道こみち	2573
Passo Vajolet（Tiers - Valle Vajolet）	小道こみち	2549
Passo di Canali（Primiero - Agordo）	小道こみち	2497
Passo dell'Alpe di Tierser（Campitello - Tiers）	小道こみち	2455
Passo di Ball（San Martino di Castrozza - Valle Pravitale）	小道こみち	2450
Forcella di Giralba（Sesto - Auronzo）	小道こみち	2436
Col dei Bos（Valle del Falzarego - Valle Travernanzes）	小道こみち	2313
Forcella Grande（San Vito - Auronzo）	小道こみち	2262
Passo Pordoi（Caprile - Campitello）	道路どうろ	2250
Passo Sella（Val Gardena - Campitello）	道路どうろ	2218
Passo Tre Sassi（Cortina - San Cassiano）	小道こみち	2199
Mahlknechtjoch（Alta Val Duron - Alpe di Siusi）	小道こみち	2168
Passo Gardena（Val Gardena - Colfosco）	道路どうろ	2137
Passo Falzarego（Caprile - Cortina）	道路どうろ	2105
Passo Fedaia（Campitello - Caprile）	道路どうろ	2046
Passo Valles（Paneveggio - Falcade）	道路どうろ	2032
Passo Rolle（Predazzo - San Martino di Castrozza e Primiero）	道路どうろ	1984
Forcella Forada（Caprile - San Vito）	道路どうろ	1975
Passo di San Pellegrino（Moena - Cencenighe）	道路どうろ	1910
Forcella d'Alleghe（Alleghe - Valle di Zoldo）	小道こみち	1820
Passo Tre Croci（Cortina - Auronzo）	道路どうろ	1808
Passo di Costalunga/Karerpaß（Nova Levante - Vigo di Fassa）	道路どうろ	1753
Passo di Monte Croce（San Candido/InnichenとSesto/Sexten - Valle del Piave と Belluno）	道路どうろ	1638
Passo di Ampezzo（Dobbiaco/Toblach - Cortina と Belluno）	道路どうろ	1544
Passo Cereda（Primiero - Agordo）	道路どうろ	1372
Passo di Dobbiaco/Toblach（Brunico/Bruneck - Lienz）	道路どうろと鉄道てつどう	1209
Passo Duran（La Valle Agordina - Zoldo）	道路どうろ	1601

主おもな谷たに[編集へんしゅう]

ヴァッレ・デル・ボイテ（Valle del Boite）
コンカ・アンペッツァーナ（Conca Ampezzana）
ヴァル・ガルデーナ（Val Gardena）
ヴァル・バディーア（Val Badia）
ヴァル・ディ・ファッサ（Val di Fassa）
ヴァッレ・デル・プリミエーロ（Valle del Primiero）
ヴァルゾルダーナ（Valzoldana）
ヴァル・ディ・フィエンメ（Val di Fiemme）
ヴァル・デーガ（Val d'Ega）
ヴァッレ・ディ・リヴィナッロンゴ（Valle di Livinallongo）または、ラディン語ごでフォドム（Fodom）
ヴァッレ・デル・コルデヴォーレ（Valle del Cordevole）
ヴァル・フィオレンティーナ（Val Fiorentina）
ヴァルベッルーナ（Valbelluna）
ヴァッラータ・アゴルディーナ（Vallata Agordina）

主おもな湖みずうみ[編集へんしゅう]

ミズリーナ湖こ（Lago di Misurina）
アッレーゲ湖こ（Lago di Alleghe）
ドッビアーコ湖こ（Lago di Dobbiaco）
ブライエス湖みずうみ（Lago di Braies）

アウロンツォ湖こ（Lago di Auronzo, 人造湖じんぞうこ）
ピエーヴェ・ディ・カドーレ湖こ（Lago di Pieve di Cadore, 人造湖じんぞうこ）
フェダイア湖こ（Lago di Fedaia, 人造湖じんぞうこ）
サンタ・クローチェ湖こ（Lago di S.Croce）

世界せかい遺産いさん[編集へんしゅう]

世界せかい遺産いさんとしての「ドロミーティ」 (de:Welterbe Dolomiten) は、以下いかの地域ちいきから構成こうせいされる（番号ばんごうは右みぎ表ひょう内ないの地図ちずに対応たいおうする）。

Pelmo-Croda da Lago
Marmolada
Pale di San Martino San Lucano – Dolomiti Bellunesi – Vette Feltrine
Dolomiti Friulane e d`Oltre Piave
Dolomiti Settentrionali Cadorine, Sett Sass
Puez-Odle / Puez-Geisler / Pöz-Odles
Sciliar-Catinaccio
Rio delle Foglie
Dolomiti di Brenta

世界せかい遺産いさん登録とうろく基準きじゅん[編集へんしゅう]

この世界せかい遺産いさんは世界せかい遺産いさん登録とうろく基準きじゅんのうち、以下いかの条件じょうけんを満みたし、登録とうろくされた（以下いかの基準きじゅんは世界せかい遺産いさんセンター公表こうひょうの登録とうろく基準きじゅんからの翻訳ほんやく、引用いんようである）。

(7) ひときわすぐれた自然しぜん美び及および美的びてきな重要じゅうよう性せいをもつ最高さいこうの自然しぜん現象げんしょうまたは地域ちいきを含ふくむもの。
(8) 地球ちきゅうの歴史れきし上じょうの主要しゅような段階だんかいを示しめす顕著けんちょな見本みほんであるもの。これには生物せいぶつの記録きろく、地形ちけいの発達はったつにおける重要じゅうような地学ちがく的てき進行しんこう過程かてい、重要じゅうような地形ちけい的てき特性とくせい、自然しぜん地理ちり的てき特性とくせいなどが含ふくまれる。

地域ちいき社会しゃかい[編集へんしゅう]

イタリア北東ほくとう部ぶのフリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州しゅうのフリウーリ地方ちほうで使つかわれるフリウリ語ごやスイスの第だい四よんの公用こうよう語ごロマンシュ語ごとともにレト・ロマンス語ご群ぐんのひとつであるラディン語ご（ドロミテ語ご、ドロミーティ語ご）が使つかわれている地域ちいきでもある。

この地域ちいきの経済けいざいは主しゅとして冬ふゆと夏なつの観光かんこうで成なり立たっている。