ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい

ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい

公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい
Scout Association of Japan
略称りゃくしょう	SAJ
設立せつりつ	1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）4月がつ13日にち
設立せつりつ者しゃ	後藤ごとう新平しんぺい
種類しゅるい	公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん 財団ざいだん法人ほうじん認可にんか： 1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）7月がつ1日にち 公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん認定にんてい： 2010年ねん（平成へいせい22年ねん）4月がつ1日にち
法人ほうじん番号ばんごう	9010005017765
法的ほうてき地位ちい	公益こうえき法人ほうじん認定にんてい法ほう
目的もくてき	ボーイスカウト運動うんどうの普及ふきゅう
本部ほんぶ	日本にっぽん 〒167-0022 東京とうきょう都と杉並すぎなみ区く下井草しもいぐさ4丁目ちょうめ4番ばん3号ごう
座標ざひょう	北緯ほくい35度ど43分ふん10秒びょう 東経とうけい139度ど37分ふん6秒びょう
貢献こうけん地域ちいき	日本にっぽん
会員かいいん数すう	77,780人にん （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
理事りじ長ちょう	水野みずの正人まさと
提携ていけい	世界せかいスカウト機構きこう
予算よさん	8億おく8826万まん4868円えん （2024年度ねんど）
職員しょくいん数すう	29人にん
ウェブサイト	https://www.scout.or.jp/

ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい
ビーバースカウト カブスカウト ボーイスカウト、ベンチャースカウト、ローバースカウト、指導しどう者しゃ

公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい（ボーイスカウトにほんれんめい、英えい: Scout Association of Japan、略称りゃくしょう: SAJ）は、「世界せかいスカウト機構きこう憲章けんしょうに基もとづき、日本にっぽんにおけるボーイスカウト運動うんどうを普及ふきゅうし、その運動うんどうを通つうじて青少年せいしょうねんの優すぐれた人格じんかくを形成けいせいし、かつ国際こくさい友愛ゆうあい精神せいしんの増進ぞうしんを図はかり、青少年せいしょうねんの健全けんぜん育成いくせいに寄与きよすること」を目的もくてきとする文部もんぶ科学かがく省しょう所管しょかんの公益こうえき法人ほうじん（財団ざいだん法人ほうじん）である。2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざいの加盟かめい員数いんずうは77,780人にん。

イギリスで始はじまったスカウト運動うんどうは、秋月あきづき左ひだり都と夫おっとや北条ほうじょう時敬ときよし、蒲生がもう保たもつ郷きょうなどにより日本にっぽんに紹介しょうかいされた。その後ご、クラレンス・グリフィンなどの外国がいこく人じんがボーイスカウト団体だんたいを結成けっせいした。そして、1912年ねんのベーデン＝パウエルの日本にっぽん訪問ほうもんにより、日本にっぽん各地かくちで「少年しょうねん団だん」が発足ほっそくした。1922年ねん4月がつ13日にち、静岡しずおか県けんで開催かいさいされた「第だい1回かい全国ぜんこく少年しょうねん団だん大会たいかい」において、「少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめい」の結成けっせいが決議けつぎされ、翌年よくねんの1923年ねん、関東大震災かんとうだいしんさい時ときにはスカウトが奉仕ほうし活動かつどうを展開てんかいした。太平洋戦争たいへいようせんそうの終戦しゅうせん直後ちょくご、GHQはボーイスカウトの再建さいけん運動うんどうを許可きょかしなかったが、少年しょうねん団だんの指導しどう者しゃや日系にっけい2世せいのボーイスカウト出身しゅっしん者しゃ、GHQの民間みんかん情報じょうほう教育きょういく局きょく（CIE）の協力きょうりょくの上うえ、1947年ねんには一部いちぶの地域ちいきで試験しけん的てきにスカウト活動かつどうが再開さいかいされた。そして、1949年ねん4月がつには、財団ざいだん設立せつりつ認可にんかが下くだり、「財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい」が再さい発足ほっそくした。1950年ねん7月がつ1日にち、日本にっぽん連盟れんめいが国際こくさい事務じむ局きょくに復帰ふっきし、1956年ねんには第だい1回かい日本にっぽんジャンボリーが開催かいさいされた。また、1971年ねんには日本にっぽん初はつの世界せかいジャンボリーである第だい13回かい世界せかいジャンボリーが開催かいさいされた。1995年ねんには全ぜん部門ぶもんへの女子じょしの加入かにゅうが認みとめられた。2022年ねんにはボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい創立そうりつ100周年しゅうねん記念きねん式典しきてんが開催かいさいされた。

日本にっぽん連盟れんめいは、世界せかいスカウト機構きこうに加盟かめいしている。日本にっぽん連盟れんめいの加盟かめい員いんの区分くぶんとして、ビーバースカウト（小学校しょうがっこう1年生ねんせい - 小学校しょうがっこう2年生ねんせい）、カブスカウト（小学校しょうがっこう3年生ねんせい - 小学校しょうがっこう5年生ねんせい）、ボーイスカウト（小学校しょうがっこう6年生ねんせい - 中学校ちゅうがっこう3年生ねんせい）、ベンチャースカウト（中学校ちゅうがっこう3年生ねんせい9月がつ - 高校こうこう3年生ねんせい）、ローバースカウト（18歳さい以上いじょう25歳さい以下いか）がある。日本にっぽん連盟れんめいの目標もくひょうは、ボーイスカウトの組織そしきを通つうじ、青少年せいしょうねんがその自発じはつ活動かつどうにより、自みずからの健康けんこうを築きずき、社会しゃかいに奉仕ほうしできる能力のうりょくと人生じんせいに役立やくだつ技能ぎのうを体得たいとくし、かつ、誠実せいじつ、勇気ゆうき、自信じしんおよび国際こくさい愛あいと人道じんどう主義しゅぎを把握はあくし、実践じっせんできるよう教育きょういくすることである。スカウト教育きょういく法ほうでは、「ちかい」と「おきて」の実践じっせん、班はん制せい教育きょういく、進歩しんぽ制度せいど、野外やがい活動かつどうを取とり入いれている。日本にっぽん連盟れんめいの組織そしき形態けいたいは、日本にっぽん連盟れんめい、都道府県とどうふけん連盟れんめい、地区ちく、団だん、隊たいという形かたちである。加盟かめい員数いんずうは1983年ねんをピークとして、減少げんしょうしており、2023年度ねんどは1983年ねんの23.4%であった。

歴史れきし

設立せつりつまでの前史ぜんし

1908年ねん1月がつの「スカウティングフォアボーイズ」の出版しゅっぱんによって広ひろまったスカウト運動うんどうの広ひろがりは、同年どうねんイギリスに滞在たいざいしていた秋月あきづき左ひだり都と夫おっと公使こうしにより、日本にっぽん政府せいふに紹介しょうかいされた。当時とうじの文部もんぶ大臣だいじんであった牧野まきの伸しん顕あきらは、広島ひろしま高等こうとう師範しはん学校がっこう（現在げんざいの広島大学ひろしまだいがく）の校長こうちょうだった北条ほうじょう時敬ときよしにボーイスカウトの調査ちょうさを依頼いらいした。北条ほうじょうはイギリス各地かくちを回まわり、この運動うんどうの原因げんいんを調査ちょうさし、本ほんや制服せいふくを買かい揃ぞろえ、翌年よくねんに日本にっぽんに帰国きこくした。その後ご、広島ひろしま高等こうとう師範しはん学校がっこうで講演こうえん会かいや展覧てんらん会かいを行おこない、当時とうじの内閣ないかくに対たいしてボーイスカウト運動うんどうの導入どうにゅうを働はたらきかけた。しかし、内閣ないかくが代かわり、この提案ていあんは拒否きょひされた。そこで自身じしんで同行どうこう付属ふぞく中学校ちゅうがっこうの校外こうがい活動かつどうにスカウティングを導入どうにゅうし、全国ぜんこく各地かくちでスカウト教育きょういく法ほうについての講演こうえんを行おこなった。1910年ねんには文部省もんぶしょう督とく学がく官かんとして英国えいこく留学りゅうがくから帰国きこくした蒲生がもう保たもつ郷きょうが、英国えいこくボーイスカウトに関かんする書籍しょせきを桂かつら太郎たろう首相しゅしょうと小松原こまつばら英太郎えいたろう文部もんぶ大臣だいじんに贈呈ぞうていし、政府せいふに「日本にっぽんでも少年しょうねん団だん活動かつどうを検討けんとうすべし」との建白けんぱく書しょを提出ていしゅつした。 また、「スカウティングフォアボーイズ」は、1910年ねんに参謀さんぼう本部ほんぶの翻訳ほんやく官かんであった榎本えのもと恒太郎つねたろうが「少年しょうねん兵団へいだん」の題名だいめいで刊行かんこうした。

スカウト運動うんどうに関心かんしんを寄よせていた乃木のぎ希典まれすけ大将たいしょうは、1911年ねんのイギリス訪問ほうもん時じに、ロンドンにてボーイスカウトの集会しゅうかいを視察しさつし、ロバート・ベーデン＝パウエル卿きょうとも会見かいけんした。その時ときに行おこなわれたスピーチは、後のちにベーデン＝パウエルの書物しょもつに引用いんようされた。また、同年どうねんには神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し在住ざいじゅうの実業じつぎょう家かであり、日曜にちよう学校がっこうの教師きょうしでもあった英国えいこく人じんクラレンス・グリフィンがイギリススカウト連盟れんめいの外国がいこく支部しぶとして「横浜よこはま第だい一いち隊たい」を結成けっせいした。メンバー構成こうせいは、英国えいこく人じん12名めい、米国べいこく人じん3名めい、デンマーク人じん2名めい、ノルウェー人じん1名めいで、「グリフィン隊たい」とも呼よばれた。これは、現在げんざいの国際こくさいボーイスカウト第だい1団だんで、「日本にっぽん初はつの公認こうにんのボーイスカウト団体だんたい」とされている。その他た、兵庫ひょうご県けん神戸こうべ市し在住ざいじゅうのイギリス人じん牧師ぼくしフレデリック・ウォーカーがウォーカー隊たい（米国べいこく人じんを主おもとした27名めい）を結成けっせいした。1912年ねん、ベーデン＝パウエルが世界せかい一周いっしゅう旅行りょこうの最中さいちゅう、夢ゆめに出でてきた聖ひじりパウロの「きみはあのすばらしい国くに、日本にっぽんにいったか」という一言いちげんにより、日本にっぽんにも訪問ほうもんした。6日間にちかんの滞在たいざい中ちゅう、日本にっぽんには正式せいしきなボーイスカウトの組織そしきができていなかったため、横浜よこはま第だい一いち隊たい（グリフィン隊たい）を視察しさつした。また、日本にっぽん訪問ほうもんによって日本にっぽん各地かくちで「少年しょうねん団だん」が発足ほっそくした。

日本にっぽん連盟れんめいの前身ぜんしんである「日本にっぽん健児けんじ団だん」の印鑑いんかん

1916年ねん8月がつ、京都きょうと少年しょうねん義勇軍ぎゆうぐんによって日本にっぽんのボーイスカウト団体だんたいによる初はつ野営やえい（キャンプ）が琵琶湖びわこ畔ほとりの雄松崎おまつざき（滋賀しが県けん志賀しか町まち）で行おこなわれた。1920年ねんに、ロンドンで開催かいさいされた第だい1回かい世界せかいジャンボリーに、日本にっぽんからは「東京とうきょう少年しょうねん団だん」の小柴こしば博ひろし、「北海道ほっかいどう岩内いわうち少年しょうねん団だん」の下田しもだ豊松とよまつ、国際こくさいボーイスカウト第だい1団だん（「横浜よこはまインターナショナル隊たい」）の鈴木すずき慎まこと（鈴木すずきリチャード）の3名めいが参加さんかした。小柴こしばと下田しもだの2人ふたりは5月11日にちに横浜よこはま港こうを出発しゅっぱつし、船上せんじょうにて偶然ぐうぜん知しり得えた鈴木すずきと共ともにイギリスへ向むかった。鈴木すずきは開会かいかい式しきで日本にっぽんのプラカードを掲かかげた。また、8月がつ1日にちの日曜日にちようびにウエストミンスター寺院じいんにて礼拝れいはいした後のちに、ロンドンの行進こうしんイベントに参加さんかした際さい、沿道えんどうからは「JAPAN」、「JAPAN」と連呼れんこされ、歓声かんせいの声こえが上あがった。

1922年ねん頃ごろ

翌年よくねんの1921年ねん、少年しょうねん団だんの全国ぜんこく統一とういつ組織そしきである「日本にっぽん健児けんじ団だん」を創設そうせつし、正式せいしき加盟かめい国こくとして、英国えいこくの国際こくさい本部ほんぶに登録とうろくした。同年どうねん、ロンドンにおいて、欧州おうしゅう訪問ほうもん中ちゅうの皇太子こうたいし裕仁ひろひと親王しんのう（後ごの昭和しょうわ天皇てんのう）にベーデン＝パウエルが謁見えっけんし、英国えいこくボーイスカウトの最高さいこう功労こうろう章しょうであるシルバー・ウルフ章あきらを贈呈ぞうていした。また、ベーデン＝パウエルは「ボーイスカウトの精神せいしんは、日本にっぽん武士ぶし道どうの精神せいしんの真髄しんずいを採用さいようして行いっている」といった意味いみの事柄ことがらも回答かいとうした。

ここに予よが、かねてよりき及きおよんでいたエジンバラ市し少年しょうねん斥候せっこう隊たいの盛大せいだいな会合かいごうを見みることを得えたのは大だいなる喜よろこびとするところである。先さきに予よがロンドンを去さらんとする前日ぜんじつ、諸子しょしの最もっとも尊敬そんけいする少年しょうねん斥候せっこう隊長たいちょうベーデン＝パウエル中将ちゅうじょうは親したしく予よを訪問ほうもんして、この運動うんどうが世界せかいの人々ひとびとは同胞どうほうであるという精神せいしんをもっており、然しかしてこの運動うんどうの成功せいこうは、やがて世界せかい永久えいきゅうの平和へいわを建設けんせつするに貢献こうけんすることが少すくなくないであろうと告つげた。予よはこの如ごとく美うつくしい精神せいしんを保持ほじするこの運動うんどうが、当然とうぜん収おさむむべきあらゆる成功せいこうを勝かち得えることを切せつに祈いのると共ともに、最近さいきん日本にっぽんにおいて同おなじ目的もくてきをもって起おこった少年しょうねん団だん運動うんどうが、時ときを追おうて今日きょうここに見みるような進歩しんぽの域いきに達たっし、この運動うんどうの目的もくてきとする貴とうとい使命しめいを実現じつげんするに協力きょうりょくせんことを望のぞむものである

—皇太子こうたいし裕仁ひろひと親王しんのう

これが日本にっぽんでも報道ほうどうされ、スカウト連盟れんめい結成けっせいの機運きうんが高たかまった。翌年よくねん1922年ねん4月がつ、静岡しずおかで第だい1回かい全国ぜんこく少年しょうねん団だん大会たいかいが開催かいさいされ、日本にっぽん各地かくちから123名めいの首脳しゅのう代表だいひょうが集結しゅうけつし、規約きやく草案そうあんの可決かけつが行おこなわれた。そして、ボーイスカウト、各地かくちの子供こども会かい、宗教しゅうきょう少年しょうねん部ぶ、日曜にちよう学校がっこう少年しょうねん団だんなどが統合とうごうされ、「少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめい」が発足ほっそくし、後藤ごとう新平しんぺいが総裁そうさいに就任しゅうにんした。同月どうげつ、英国えいこくエドワード・アルバート皇太子こうたいしを迎むかえ、東京とうきょうで全国ぜんこく少年しょうねん団員だんいん団だん技わざ大会たいかいが開催かいさいされた。1922年ねん後半こうはんには日本にっぽんの世界せかいスカウト機構きこうへの加盟かめいを認みとめられた。

設立せつりつ後ご

1923年ねん、関東大震災かんとうだいしんさい時ときにスカウトが奉仕ほうし活動かつどうを展開てんかいした。全国ぜんこくの少年しょうねん団だんから被災ひさい児童じどうに救援きゅうえん品ひん、教科書きょうかしょ、文房具ぶんぼうぐや慰問いもん文ぶんなどが送おくられ、それらを野外やがい少しょう国民こくみん学校がっこうの子こどもたちに配給はいきゅうした。また、文部省もんぶしょう内うちにあった少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめいの事務所じむしょが震災しんさいによって全焼ぜんしょうした。1924年ねんの第だい2回かい世界せかいジャンボリー（デンマークのコペンハーゲンで開催かいさい）および第だい3回かい国際こくさい会議かいぎに三島みしま通どおり陽ひら24名めいが参加さんかした。同年どうねんには、ボーイスカウト国際こくさい事務じむ局きょくに正式せいしき加盟かめいした。その他た、佐野さの常つね羽わがギルウェル実じつ修おさむ所しょに日本人にっぽんじんとして初はじめて入所にゅうしょした。また、機関きかん紙し『少年しょうねん団だん研究けんきゅう』が発刊はっかんされた。11月14日にち・15日にちに開催かいさいされた第だい一いち回かい全国ぜんこく総会そうかいにおいて後藤ごとう新平しんぺいが総長そうちょうに推戴すいたいされ、山田やまだ耕筰こうさくが作曲さっきょくし、葛原くずはらしげるが作詞さくしした連盟れんめい歌か『花はなは薫かおるよ』が採用さいようされた。1925年ねんには、第だい1回かい指導しどう者しゃ訓練くんれん所しょを山中湖やまなかこ畔ほとりで開設かいせつし、ちかい（宣誓せんせい）とおきてを制定せいていした。1931年ねん、佐野さの常つね羽わがベーデン＝パウエルよりシルバーウルフ章あきらを贈おくられた。また、1932年ねん10月がつから、大阪おおさかを中心ちゅうしんに少年しょうねん団だんの敬礼けいれいをめぐる三指みつゆび礼れい問題もんだいと呼よばれる対立たいりつ問題もんだいが生しょうじ、大阪おおさかの第だい四よん師団しだん長ちょう寺内てらうち寿一ひさいちらが、3本ほん指ゆびで行おこなう少年しょうねん団だんの敬礼けいれいを新聞しんぶん上じょうで批判ひはんした。軍部ぐんぶからの圧力あつりょくもあり、敬礼けいれいを五指ごし礼れいに変かえる動うごきが生しょうじ、大阪おおさか地方ちほう連盟れんめいは分裂ぶんれつし一いち時じ解散かいさんに至いたった。1935年ねん7月がつ、少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめいが財団ざいだん法人ほうじん化かし、「大だい日本にっぽん少年しょうねん団だん連盟れんめい」に改称かいしょうした。また、1941年ねん1月がつ、政府せいふの方針ほうしんにより、大だい日本にっぽん少年しょうねん団だん連盟れんめい、大だい日本にっぽん青年せいねん団だん（現げん日本にっぽん青年せいねん団だん協議きょうぎ会かい）、大だい日本にっぽん連合れんごう女子じょし青年せいねん団だん、帝国ていこく少年しょうねん団だん協会きょうかいを解体かいたいし「大だい日本にっぽん青少年せいしょうねん団だん」に統合とうごうされた。大だい日本にっぽん少年しょうねん団だん連盟れんめいは解散かいさんし、全国ぜんこくの少年しょうねん団だんは大だい日本にっぽん青少年せいしょうねん団だんに統合とうごうされたが、基本きほん財産ざいさんとボーイスカウト精神せいしんを引ひき継つぐために「財団ざいだん法人ほうじん健志たけし会かい」と名称めいしょうを変更へんこうして法人ほうじん格かくを存続そんぞくした。1942年ねん6月がつには、大だい日本にっぽん青少年せいしょうねん団だんが大政たいせい翼賛よくさん会かいの傘下さんかとなった。そして、1945年ねん6月がつ、大だい日本にっぽん青少年せいしょうねん団だんが解散かいさんし、「学徒がくと隊たい」に再編さいへんされ、その学徒がくと隊たいも終戦しゅうせんとともに解散かいさんした。

戦後せんご

終戦しゅうせん直後ちょくご、連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれい官かん総そう司令しれい部ぶ（GHQ）は大だい日本にっぽん青少年せいしょうねん団だんを日本にっぽんの軍国ぐんこく主義しゅぎの温床おんしょうと考かんがえていたため、ボーイスカウトの再建さいけん運動うんどうを許可きょかしなかった。1945年ねん9月がつ、文部もんぶ次官じかん通達つうたつの「青少年せいしょうねん団体だんたいの設置せっち並なみに育成いくせいに関かんする件けん」により、郷土きょうどを中心ちゅうしんとする自発じはつ的てきな団体だんたいの復活ふっかつ、世界せかい平和へいわへの貢献こうけん、軍国ぐんこく主義しゅぎ的てき色彩しきさいの一掃いっそうが謳うたわれた。少年しょうねん団だんの指導しどう者しゃや日系にっけい2世せいのボーイスカウト出身しゅっしん者しゃ、GHQの民間みんかん情報じょうほう教育きょういく局きょく（CIE）の協力きょうりょくの上うえ、1947年ねんには、制服せいふくは着きない、三指みつゆびの敬礼けいれいはしないなどの条件じょうけん付つきで、東京とうきょうで5隊たい、横浜よこはまで1隊たいが試験しけん的てきにスカウト活動かつどうを開始かいしした。再さい編成へんせいはアメリカのボーイスカウトを参考さんこうに進すすめられた。1948年ねん1月がつには、現在げんざいの機関きかん誌し『スカウティング』の創刊そうかん号ごうにあたる機関きかん誌し『ジヤムボリー』が発行はっこうされた。1949年ねん4月がつには、財団ざいだん法人ほうじん健志たけし会かいを基もととして財団ざいだん設立せつりつ認可にんかが下くだり、「財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい」が再さい発足ほっそくした。同年どうねん9月がつ、戦後せんご初はつの「第だい1回かい全国ぜんこく大会たいかい（全日本ぜんにほんボーイスカウト大会たいかい）」が皇居こうきょ前ぜん広場ひろばで開催かいさいされ、ボーイスカウトアメリカ連盟れんめいのスカウトから、ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい旗きが寄贈きぞうされた。また、最終さいしゅう日びには戦後せんご初はつの日ひの丸まるを掲かかげた公式こうしきパレードとなったスカウトパレードが挙行きょこうされた。パレードは約やく3,600人にん、長ながさは1,200メートルになり、日比谷ひびやから東京とうきょう駅えきまでを行進こうしんした。

1950年ねん7月がつ1日にち、日本にっぽん連盟れんめいがボーイスカウトの国際こくさい会議かいぎ構成こうせい団体だんたいに復帰ふっき承認しょうにんされ、国際こくさい事務じむ局きょくに復帰ふっきした。また、10月には三島みしま通どおり陽ひが三島みしま家か別荘べっそう（栃木とちぎ県けん那須塩原なすしおばら市し）の土地とちと家屋かおくを日本にっぽん連盟れんめいに譲渡じょうとし、11月に那須なす野営やえい場じょうが開設かいせつされた。那須なす野営やえい場じょうの敷地しきち面積めんせきは84000 m²を超こえ、指導しどう者しゃ訓練くんれん施設しせつとして利用りようされており、多おおくの指導しどう者しゃがここで訓練くんれんを受うけ、「ボーイスカウトの聖地せいち」とも呼よばれる。1951年ねんには三島みしま通どおり陽ひが第だい4代だい総長そうちょうに就任しゅうにんし、1級きゅうスカウトの上うえに菊きく、隼はやぶさ、不二ふじ（富士ふじ）スカウトができた。1956年ねん、初はつの日本にっぽんジャンボリーである第だい1回かい日本にっぽんジャンボリーが長野ながの県けん軽井沢かるいざわ町まちで開催かいさいされ、13,000人にんが参加さんかした。1958年ねんには、財政ざいせい運営うんえい団体だんたい（財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい）と教育きょういく推進すいしん団体だんたい（任意にんい団体だんたいボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい）に組織そしきが分割ぶんかつされ、団だん制度せいどが開始かいしされた。

ボーイスカウトと指導しどう者しゃ（『朝日あさひジャーナル』1967年ねん11月5日にち号ごうより）

1962年ねんには、当時とうじの最年少さいねんしょう部門ぶもんであるカブ部門ぶもんの指導しどう者しゃに女子じょしの加入かにゅうが認みとめられた。1964年ねん東京とうきょうオリンピック・1964年ねん東京とうきょうパラリンピックではスカウトが奉仕ほうしを行おこない、各かく競技きょうぎ会場かいじょう内外ないがいの参加さんか国旗こっきの一斉いっせい掲揚けいようや聖火せいかリレーコースの清掃せいそう等とうなどがされた。1966年ねん6月27日にちには、スカウト運動うんどうの振興しんこう拡大かくだいを図はかることを目的もくてきとして、「ボーイスカウト振興しんこう国会こっかい議員ぎいん懇談こんだん会かい」（ボーイスカウト振興しんこう国会こっかい議員ぎいん連盟れんめい）が設立せつりつされた。1970年ねん、東京とうきょう都と三鷹みたか市しにボーイスカウト会館かいかんが設立せつりつされた。1971年ねん8月がつ、日本にっぽん初はつの世界せかいジャンボリーである第だい13回かい世界せかいジャンボリーが静岡しずおか県けん富士宮ふじのみや市しで開催かいさいされ、富士ふじ山麓さんろく朝霧高原あさぎりこうげんに87カ国かこく約やく23,000人にんの青少年せいしょうねんが集たかった。その跡地あとちには静岡しずおか県立けんりつ朝霧あさぎり野外やがい活動かつどうセンターが建立こんりゅうされている。また、同年どうねんには、第だい23回かい世界せかいスカウト会議かいぎが東京とうきょうプリンスホテルで開催かいさいされ、昭和しょうわ天皇てんのうが臨席りんせきした。1972年ねん、沖縄おきなわ返還へんかんにより、沖縄おきなわのボーイスカウトが日本にっぽん連盟れんめいへ正式せいしき移管いかんされた。また、ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい創立そうりつ50周年しゅうねん事業じぎょうが行おこなわれ、記念きねんパレードが東京とうきょう・銀座ぎんざで実施じっしされた。1973年ねんには分割ぶんかつされていた組織そしきを「財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい」に組織そしきが一体化いったいかされ、試験しけん研究けんきゅう法人ほうじんに指定していされた。

現代げんだい

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの後のち、募金ぼきんを呼よびかけるスカウトたち

1983年ねんには、加盟かめい員数いんずうと団だん数すうがピークとなり、加盟かめい員数いんずうは331,895人にん、団だん数すうは3,919となった。また、1986年ねんにはビーバースカウト部門ぶもんが導入どうにゅうされた。1988年ねん、12項目こうもくあった「おきて」が8項目こうもくに整理せいり統合とうごうされた。1991年ねん、9月15日にちを「スカウトの日ひ」として制定せいていし、全国ぜんこく的てきな奉仕ほうし活動かつどうを展開てんかいする日ひとした。「スカウトの日ひ」は、1974年ねん8月がつの第だい1回かいシニア－スカウトフォーラムにて、テーマ「よりよい社会しゃかいを目指めざして、スカウトは何なにをなすべきか」の討議とうぎの結果けっか、「スカウト奉仕ほうしの日ひ」の全国ぜんこく展開てんかいを採択さいたくされ、提案ていあんされたことを起源きげんとしている。

1991年ねん、ローバースカウト部門ぶもんへの女子じょしの参加さんかが認みとめられた。1994年ねん5月がつ、ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい中央ちゅうおう審議しんぎ会かいに「21世紀せいき委員いいん会かい」より答申とうしん書しょが提出ていしゅつされた。答申とうしん書しょには6項目こうもくからなる提言ていげんが含ふくまれており、その中なかに「スカウト教育きょういくの対象たいしょう及およびその年齢ねんれいやプログラムの見直みなおし、また、女子じょしの加入かにゅうの促進そくしんを始はじめ、各かく部門ぶもんの特色とくしょくある活動かつどうや体制たいせいづくりを常時じょうじ検討けんとうする」という項目こうもくが含ふくまれていた。その後ご、1995年ねん5月の年次ねんじ全国ぜんこく会議かいぎにて第だい5号ごう議案ぎあん「全ぜん部門ぶもんへの女子じょしの加入かにゅうに関かんすること及およびその承認しょうにんを求もとめる件けん」が承認しょうにんされ、全ぜん部門ぶもんへの女子じょしの加入かにゅうが認みとめられた。

同年どうねんの阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさいでは、ボーイスカウト兵庫ひょうご連盟れんめいを中心ちゅうしんに復興ふっこう支援しえん活動かつどう奉仕ほうしが行おこなわれた。兵庫ひょうご連盟れんめいは、震災しんさい翌日よくじつの1月がつ18日にちに「兵庫ひょうご県けん地震じしん対策たいさく本部ほんぶ」を設置せっちした。対策たいさく本部ほんぶは兵庫ひょうご県けんの対策たいさく組織そしきに編入へんにゅうされ、避難ひなん所しょ15カ所かしょの救援きゅうえん、奉仕ほうし活動かつどうの調整ちょうせい、管理かんりと指導しどうにあたった。西宮にしのみや市しにはボーイスカウト大阪おおさか連盟れんめいが震災しんさい直後ちょくごから支援しえんを行おこなった。5月18日にちの報告ほうこくによると、兵庫ひょうご県内けんないのスカウトと指導しどう者しゃ延のべ19,164名めいのほか、国内こくない各地かくちからスカウトと指導しどう者しゃが述のべ14,746名めいが奉仕ほうし活動かつどうに参加さんかした。

1997年ねんには、日本にっぽん連盟れんめい創立そうりつ75周年しゅうねん中央ちゅうおう式典しきてんが東京とうきょう都と日比谷公会堂ひびやこうかいどうで開催かいさいされた。1999年ねん、シニアー部門ぶもんに換かわる部門ぶもんとして、ベンチャースカウト部門ぶもんが開始かいしされた。また、2001年ねんには、日本にっぽん連盟れんめい呼称こしょうの英文えいぶん表記ひょうき変更へんこうが承認しょうにんされ、5月がつ20日はつかに従来じゅうらいの「Boy Scouts of Nippon」から「Scout Association of Japan」へ変更へんこうになった。2007年ねん、世界せかいスカウト運動うんどう創始そうし100周年しゅうねん記念きねん事業じぎょうを実施じっしした。2010年ねん、公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん化かに伴ともない、正式せいしき名称めいしょうが「公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい」に変更へんこうされた。

ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい創立そうりつ100周年しゅうねん記念きねん式典しきてん

2011年ねんの東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは復興ふっこう支援しえん活動かつどう奉仕ほうしを行おこなった。また、同年どうねんにはベンチャースカウト部門ぶもんの新しん進歩しんぽプログラムが施行しこうされ、隼はやぶさスカウトが再ふたたび制度せいど化かされた。2015年ねんには、第だい23回かい世界せかいスカウトジャンボリーが山口やまぐち県けん山口やまぐち市し阿知須あじすきらら浜はまで開催かいさいされた。2017年ねんには、2016年ねんに閉鎖へいさされた山中さんちゅう野営やえい場じょうに代かわり、「大和やまとの森もり」高萩たかはぎスカウトフィールドが開設かいせつされた。同年どうねん、ボーイスカウト部門ぶもん・ベンチャースカウト部門ぶもんの新しん進級しんきゅう課程かていが施行しこうされ、新しん課程かていでは両りょう部門ぶもんの課程かていが一本いっぽん化かされ、ベンチャー章あきら、ターゲットバッジ、マスターバッジ、プロジェクトバッジが廃止はいしされた。また、同時どうじに隊長たいちょう認定にんていの技能ぎのう章しょうが導入どうにゅうされた。2022年ねん、日本にっぽん連盟れんめい創立そうりつ100周年しゅうねん事業じぎょうが実施じっしされ、第だい18回かい日本にっぽんスカウトジャンボリーが東京とうきょう都内とないの2会場かいじょうを中央ちゅうおう会場かいじょうとして全国ぜんこく各地かくちで分散ぶんさん開催かいさいされた。また、同年どうねん11月がつ26日にちには、ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい創立そうりつ100周年しゅうねん記念きねん式典しきてんが開催かいさいされた。式典しきてんには、天皇てんのう・皇后こうごうや内閣ないかく総理そうり大臣だいじん岸田きしだ文雄ふみおが臨席りんせきした。2024年ねん4月がつには、ボーイスカウトとベンチャースカウト部門ぶもんの進級しんきゅう課程かていの改定かいていが行おこなわれ、一本いっぽん化かされていた課程かていが切きり離はなされ、ベンチャー章しょうなどが追加ついかされた。また、紙かみ媒体ばいたいとしての「スカウティング誌し」は、2024年ねん5月がつ号ごうをもって定期ていき刊行かんこうを終了しゅうりょうした。

年表ねんぴょう

• 1922年ねん（大正たいしょう11年ねん） - 少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめい設立せつりつ。総裁そうさい：後藤ごとう新平しんぺい、理事りじ長ちょう：二に荒あら芳徳よしのり、国際こくさい事務じむ局きょくに登録とうろく
• 1923年ねん（大正たいしょう12年ねん） - 関東大震災かんとうだいしんさい。各種かくしゅ奉仕ほうし活動かつどうをスカウトが展開てんかい
• 1924年ねん（大正たいしょう13年ねん） - 機関きかん誌し｢少年しょうねん団だん研究けんきゅう｣創刊そうかん
• 1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん） - 法人ほうじん格かくを取得しゅとくし、財団ざいだん法人ほうじん大だい日本にっぽん少年しょうねん団だん連盟れんめいに名称めいしょう変更へんこう
• 1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん） - 政府せいふ方針ほうしんにより、大だい日本にっぽん少年しょうねん団だん連盟れんめいは、他たの青少年せいしょうねん団体だんたいとともに大だい日本にっぽん青少年せいしょうねん団だんに統合とうごう
• 1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん） - ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい臨時りんじ中央ちゅうおう理事りじ会かい設立せつりつ（戦後せんご再建さいけん）
• 1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん） - 財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめいとして再さい発足ほっそく
• 1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん） - 第だい1回かい日本にっぽんジャンボリー開催かいさい（長野ながの県けん軽井沢かるいざわ）
• 1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん） - 財政ざいせい運営うんえい団体だんたい（財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい）と教育きょういく推進すいしん団体だんたい（任意にんい団体だんたいボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい）とに組織そしきを分割ぶんかつ
• 1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん） - 沖縄おきなわのスカウト運動うんどう、日本にっぽん連盟れんめいに正式せいしき移行いこう、日本にっぽん連盟れんめい結成けっせい50周年しゅうねん記念きねん事業じぎょう
• 1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん） - 財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめいに組織そしきを一体化いったいか、試験しけん研究けんきゅう法人ほうじん指定してい
• 1995年ねん（平成へいせい7年ねん） - 全ぜん部門ぶもんへの女子じょしの加入かにゅうを認みとめる
• 2010年ねん（平成へいせい22年ねん） - 財団ざいだん法人ほうじんから公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんに移行いこう
• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん） - 日本にっぽん連盟れんめい創立そうりつ100周年しゅうねん事業じぎょう

歴代れきだい総長そうちょう

9代だい総長そうちょう奥おき島とう孝康たかやす

代だい	総長そうちょう	在任ざいにん期間きかん
1	後藤ごとう新平しんぺい	1924年ねん – 1929年ねん
2	齋藤さいとう實みのる	1935年ねん – 1936年ねん
3	竹下たけした勇いさむ	1937年ねん – 1945年ねん
4	三島みしま通どおり陽ひ	1951年ねん – 1965年ねん
5	久留島くるしま秀三郎ひでさぶろう	1966年ねん – 1970年ねん
6	松方まつかた三郎さぶろう	1971年ねん – 1973年ねん
7	渡邉わたなべ昭あきら	1974年ねん – 2003年ねん
8	佐波さわ正一しょういち
9	奥おき島とう孝康たかやす	2020年ねん5月がつ1日にち - 2024年ねん5月がつ1日にち

部門ぶもん

ビーバースカウト

小学校しょうがっこう1年生ねんせいから小学校しょうがっこう2年生ねんせいを対象たいしょうとし、教育きょういく規程きていの範囲はんい内ないで就学しゅうがく前まえの児童じどうを受うけ入いれることができる。

ビーバースカウトの活動かつどうは、スカウトの興味きょうみと保護ほご者しゃの要望ようぼうを取とり入いれた活動かつどうの目標もくひょうに沿そって、スカウト自みずからの体験たいけんを通とおして行おこなわれる。ビーバースカウトの活動かつどうにおける課目かもくには「生活せいかつ」、「健康けんこう」、「自然しぜん」、「社会しゃかい」、「表現ひょうげん」の5つがある。

ビーバースカウトは、1979年ねんに他たのスポーツ少年しょうねん団だんなど他たの社会しゃかい教育きょういく活動かつどうが小学校しょうがっこう入学にゅうがく時じから活動かつどうの対象たいしょうとしていることを意識いしきして、カブスカウトよりも下したの年齢ねんれいの子こどもを受うけ入いれることを日本にっぽん連盟れんめいが検討けんとうしたのを始はじまりとしている。当時とうじ、全国ぜんこくでいくつかのカブスカウトが、小学しょうがく1、2年生ねんせいを活動かつどうに受うけ入いれていた。1982年ねん1月がつから2年間ねんかんの実験じっけん段階だんかい、1985年ねん1月がつから翌よく1986年ねん5月がつまでの試行しこう段階だんかいがあった。その後ご、1986年ねんにビーバースカウトが発足ほっそくした。

カブスカウト

小学校しょうがっこう3年生ねんせいから小学校しょうがっこう5年生ねんせいを対象たいしょうとしている。

カブは動物どうぶつの子供こどもという意味いみである。現在げんざいのカブスカウトの元もとである「ウルフ・カブ隊たい」は、1918年ねんに横浜よこはまでボーイスカウト隊たいの指導しどうに当あたっていた英国えいこく人じんのグリフィンによる隊たいや、神戸こうべのカナディアンスクール内ないにカナダ人じんによって組織そしきされていた。日本人にっぽんじんによる最初さいしょのウルフ・カブ隊たいは、1923年ねん12月に神戸こうべ市し須磨すまで作つくられた。当時とうじの神戸こうべ市長しちょう石橋いしばし為之助ためのすけの要請ようせいで、古田ふるた誠一郎せいいちろう（日本にっぽん連盟れんめい先達せんだつ）自みずから隊長たいちょうとなって創設そうせつされ、日本にっぽん連盟れんめいに登録とうろくされた。

ボーイスカウト

小学校しょうがっこう6年ねんから中学校ちゅうがっこう3年生ねんせいを対象たいしょうとしている。

スカウト運動うんどうは「班はん制せい教育きょういく」、「進歩しんぽ制度せいど」、「野外やがい活動かつどう」という3つの柱はしらによって各かく年齢ねんれい層そうに合あったプログラムが作つくられており、これは全すべての部門ぶもんにおいて共通きょうつうだが、運動うんどうの源流げんりゅうに基もとづき、ボーイスカウト部門ぶもんはその中核ちゅうかくをなしている。班はん制せい教育きょういくでは班長はんちょうと班はん員いんという構成こうせいで集団しゅうだん生活せいかつを送おくる。

ベンチャースカウト

中学ちゅうがく3年生ねんせいの9月がつから18歳さいの、主おもに高校生こうこうせい年代ねんだいを対象たいしょうとしている。

旧きゅう制度せいどにおけるシニアースカウトは、「自主じしゅ性せい」という点てんにおいて充分じゅうぶんなプログラムであったとは言いえなかったため、ベンチャースカウトへと発展はってん的てきに解消かいしょうされた。ベンチャースカウトは、ボーイスカウトと異ことなりプロジェクトに対たいして自主じしゅ的てきな企画きかく・計画けいかく、実行じっこう、評価ひょうか・反省はんせい、報告ほうこくが求もとめられている。ボーイスカウトのような班はん制度せいどはないが、活動かつどうごとに活動かつどうチームという小しょうグループを編成へんせいし、チーフを中心ちゅうしんに自治じちを行おこなうという形かたちで班はん制せい教育きょういくを行おこなう。ボーイ隊たいで取得しゅとくした技能ぎのう章あきらはそのまま着用ちゃくようし、引ひき続つづき進級しんきゅうを進すすめる。また、18歳さいに達たっしたスカウトは、ローバー隊たいか指導しどう者しゃを選択せんたくすることができる。

ローバースカウト

18歳さい以上いじょう25歳さい以下いかの青年せいねんを対象たいしょうとしている。

ローバー隊たいは自みずから自治じち規則きそく（憲章けんしょう）を設定せっていし、隊たい（クルー）の型かたを決きめ、自治じち原則げんそくにより運営うんえいされる。ローバー隊たいの活動かつどうは、ローバースカウト自みずからが実施じっしする自己じこ研鑽けんさんと、隊たい（クルーまたはグループ）が行おこなう奉仕ほうし活動かつどう、社交しゃこう活動かつどう及およびその他たのプログラム活動かつどうとによって行おこなわれる。

教育きょういく

教育きょういく目的もくてき・方法ほうほう

ちかい

私わたしは、名誉めいよにかけて、次つぎの三条さんじょうの実行じっこうをちかいます。
一いち. 神かみ（仏ふつ）と国くにとに誠まことを尽つくしおきてを守まもります。
一いち. いつも、他たの人々ひとびとをたすけます。
一いち. からだを強つよくし、心しんをすこやかに、徳とくを養やしないます。

おきて

１. スカウトは誠実せいじつである
２. スカウトは友情ゆうじょうにあつい
３. スカウトは礼儀れいぎ正ただしい
４. スカウトは親切しんせつである
５. スカウトは快活かいかつである
６. スカウトは質素しっそである
７. スカウトは勇敢ゆうかんである
８. スカウトは感謝かんしゃの心しんを持もつ

ベンチャースカウトによる国旗こっき掲揚けいよう

日本にっぽん連盟れんめいのスカウト教育きょういくの基本きほんは、「ちかい」と「おきて」の実践じっせんを基盤きばんとする。ただし、ビーバースカウトは「やくそく」と「きまり」を、カブスカウトは「やくそく」と「さだめ」の実践じっせんを基盤きばんとしている。日本にっぽん連盟れんめいのモットーは、「そなえよつねに」である。英語えいごでは「Be Prepared」と呼よび、これはベーデン＝パウエルが自身じしんのイニシャル（B-P）から考案こうあんした。二に荒あら芳徳よしのりによる解説かいせつでは、積極せっきょく的てき（動的どうてきな備そなえ）、消極しょうきょく的てき（静的せいてきな備そなえ）の両面りょうめんの意味いみがあるとされている。スローガンは、「日々ひびの善行ぜんこう」であり、スカウトは毎日まいにち進すすんで何なにか良よいことをするとされている。スカウト教育きょういく法ほうは、野外やがいでの活動かつどうを基本きほんとしている。スカウトは、自然しぜんの持もつ力ちからを観察かんさつし、その中なかで生活せいかつすることで自みずからを発達はったつ、成長せいちょうさせる。また、自然しぜんの相互そうご依存いぞんを理解りかいすることは環境かんきょうのための行動こうどうへとつながるとされている。

1947年ねんに制定せいていされたおきては12項目こうもくあった。1988年ねんの改正かいせいで12のうち「忠節ちゅうせつを尽つくす」、「人ひとの力ちからになる」、「従順じゅうじゅんである」、「純潔じゅんけつである」、「つつしみ深ふかい」の5つが削除さくじょされ、「感謝かんしゃの心しんを持もつ」が追加ついかされた。改正かいせいの理由りゆうとして、日本にっぽん連盟れんめいコミッショナーの福嶋ふくしま正ただし己おのれは、「削除さくじょした項目こうもくの意味いみは改正かいせい後ごの8項こうの中なかにも含ふくまれていること、また現代げんだい（当時とうじ）の子こどもたちには理解りかいしにくい難解なんかいな言葉ことばである」としている。

ビーバースカウトは、スカウトが隊たいの活動かつどうへの参加さんかや家庭かていでの生活せいかつ指導しどうによって、自然しぜんに親したしみ、基本きほん的てきな生活せいかつ技能ぎのう、社会しゃかい性せい、表現ひょうげん力りょく等とうを伸のばし、カブスカウトへの上うえ進すすむを目的もくてきとしている。ビーバースカウトの活動かつどうの基本きほん的てきな理念りねんとして「訓育くんいく」がある。カブスカウトは、スカウトが組くみや隊たいでの活動かつどう及および家庭かていや近隣きんりん社会しゃかいでの生活せいかつ指導しどうに参加さんかすることによって、良よい社会しゃかい人じんとしての基本きほんを修得しゅうとくし、ボーイスカウトへの上うえ進すすむを目的もくてきとしている。また、ボーイスカウトは、スカウトが班はん及および隊たいの活動かつどうに参加さんかすることによって自分じぶんの責務せきむを果はたし、野外やがい活動かつどうを主おもとした体験たいけん学習がくしゅうを通とおして良よき社会しゃかい人じんたる資質ししつの向上こうじょうを図はかり、ベンチャースカウトへの上うえ進すすむを目的もくてきとしている。ベンチャースカウトは、スカウトが隊たいや活動かつどうチームに参加さんかし、「ちかい」と「おきて」の実践じっせん及およびグループワークの手法しゅほうを用もちいたプログラム活動かつどうを通とおして自みずから考かんがえ行動こうどうし、その結果けっかに責任せきにんを負おうことができるように育そだてることを目的もくてきとしている。また、ローバースカウトは、スカウトが「ちかい」及および「おきて」を各自かくじの生活せいかつに、より強力きょうりょくに具現ぐげん化かする機会きかいを与あたえるとともに、自みずからの有為ゆういの生涯しょうがいを築きずき、社会しゃかいに奉仕ほうしする精神せいしんと体力たいりょくを養やしなうことを目的もくてきとしている。

スカウト章あきら

日本にっぽん連盟れんめいのスカウト章あきら

日本にっぽん連盟れんめいのスカウト章あきらは、フルール・ド・リスに鏡かがみを重かさねた図案ずあんにモットーが組くみ合あわさっている。ユリの三みっつの花はなびらからなる「花形はながた」は「スカウトのちかい」を、コンパスの針はりは「スカウトが常つねに正ただしい人生じんせいを進すすむこと」を示しめしている。また、中央ちゅうおうの古代こだい日本にっぽんの鏡かがみは知性ちせいと反省はんせいを、左右さゆう2つの星ほしは真理しんりと知識ちしきを示しめしている。花はなびらを束たばねたロープは協力きょうりょく、共同きょうどうを意味いみし、モットーを記しるした「巻まき物もの」は「モットーを常つねに実行じっこうする姿勢しせい」を表あらわしている。

少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめい時代じだいの徽章きしょうの主要しゅようなモチーフである三種さんしゅの神器じんぎについて以下いかのように解説かいせつされている。

三種さんしゅの神器じんぎは、「民族みんぞくの理想りそう信念しんねんを象徴しょうちょう」するものであり、古来こらいから大切たいせつにされてきた品々しなじなである。こうした歴史れきし・文化ぶんかを学まなぶことが日本人にっぽんじんにとって重要じゅうようである。特とくに、鏡かがみが日本にっぽん神話しんわにおいて天てん照あきら大神おおがみの魂たましいが宿やどるとされ、人々ひとびとが真剣しんけんかつ真面目まじめに尊重そんちょうした故事こじに鑑かんがみ、この徽章きしょうを帽子ぼうしや胸むねに掲かかげて活動かつどうすることは「日本人にっぽんじんが一心いっしん同体どうたいの修養しゅうようと親和しんわ協同きょうどうの感情かんじょうを錬ねる」という少年しょうねん団だんの眼目がんもくに相応ふさわしいものである。 — 二に荒あら芳徳よしのり、『少年しょうねん團だん徽章きしょうと標語ひょうご』

この鏡かがみ・剣けん・璽のうち鏡かがみだけが、内省ないせいの意味いみを込こめて、現在げんざいも存続そんぞくしている。

また、深尾ふかお韶が発行はっこうした『スカウト読本とくほん』には、以下いかのように記しるされている。

この徽章きしょうは三種さんしゅの神器じんぎおよび巻物まきものから成なっている。鏡かがみは光明こうみょう、徳澤とくさわ、智識ちしきを表あらわし剣けんは正義まさよし、秩序ちつじょ、勇気ゆうきを表あらわし、勾玉まがたまは富とみ、仁愛じんあい、円えんを表あらわす。而しかして剣けんの柄えに垂しだれた紐ひもの結むすばれたのは、日にち善ぜんすなわち毎日まいにち必かならず善行ぜんこうすることを忘わすれぬ為ための用意よういである。神器じんぎの精神せいしんの導みちびくところに従したがって、我が等とうは標語ひょうごの示しめす立派りっぱな人格じんかくをき上ずきあげんが為ために、巻物まきものを配はいして之これを健児けんじの章しょうとしたのである。 — 深尾ふかお韶、『スカウト読本とくほん』「見習みならい少年しょうねん健児けんじになるまで」

進歩しんぽ制度せいど

詳細しょうさいは「ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめいの進歩しんぽ制度せいど」を参照さんしょう

バッジシステムとも言いわれる進歩しんぽ制度せいどには、必須ひっすかつ共通きょうつうのものである「修得しゅうとく課目かもく」と、趣味しゅみや得意とくいな技能ぎのうを伸のばす「選択せんたく課目かもく」があり、修得しゅうとく課目かもくは活動かつどうを通つうじて修得しゅうとくに努力どりょくし、規定きていの課目かもくを完かん修しゅうすると進級しんきゅう章しょうが与あたえられる。

ボーイスカウト部門ぶもんでの進級しんきゅうは「スカウトバッジ」、「初級しょきゅうスカウト章あきら」、「2級きゅうスカウト章あきら」、「1級きゅうスカウト章あきら」、「菊きくスカウト章あきら」の5つ、ベンチャースカウト部門ぶもんでの進級しんきゅうは「アドベンチャーバッジ」、「ベンチャー章あきら」、「隼はやぶさスカウト章あきら」、「富士ふじスカウト章あきら」の4つがある。ベンチャースカウト部門ぶもんでは富士ふじスカウト章しょうがその最高さいこうランクかつ進歩しんぽ上じょうの到達とうたつ点てんとして設定せっていされている。その他たに、「技能ぎのう章あきら」という特定とくてい分野ぶんやへの選択せんたく科目かもくも設定せっていされている。また、信仰しんこう奨励しょうれいプログラムとして、「信仰しんこう奨励しょうれい章あきら」と「宗教しゅうきょう章あきら」の2つがある。信仰しんこう奨励しょうれい章しょうはボーイスカウト（初級しょきゅう以上いじょう）、ベンチャースカウトが挑戦ちょうせんでき、宗教しゅうきょう章あきらはボーイスカウト（1級きゅう以上いじょう）、ベンチャースカウト、ローバースカウトが挑戦ちょうせんできる。日本にっぽん連盟れんめいは、明確めいかくな信仰しんこうをもつことを奨励しょうれいしているが、特定とくていの宗教しゅうきょう団体だんたいを支持しじすることはないとされている。

富士ふじスカウト

詳細しょうさいは「富士ふじスカウト章あきら」を参照さんしょう

富士ふじスカウト章あきら受章じゅしょう者しゃによる内閣ないかく総理そうり大臣だいじん岸田きしだ文雄ふみおへの表敬ひょうけい

富士ふじスカウト章しょうを獲得かくとくしたスカウトは富士ふじスカウトと呼よばれる。スカウトの最高さいこう位いである富士ふじスカウトは、「社会しゃかいの一員いちいんとしての自律じりつと責任せきにん、公共こうきょう心しんを備そなえた、より良よき公民こうみんとなれるスカウトである」とされている。1955年ねんから2021年ねん現在げんざいまでに約やく6,600人にんが富士ふじスカウト章しょうを受章じゅしょうしている。富士ふじスカウト章しょうの授与じゅよは日本にっぽん連盟れんめい理事りじ長ちょうの名なをもって行おこなわれ、地区ちく又または県けん連盟れんめいの主催しゅさいする授与じゅよ式しきにおいて行おこなうことを原則げんそくとしている。富士ふじスカウトになるには、プロジェクトの計画けいかく・実施じっし・報告ほうこくができ、奉仕ほうしの精神せいしんと社会しゃかいの一員いちいんとしての責任せきにんを持もち、社会しゃかい貢献こうけんを果はたせるリーダーとなる資質ししつを身みにつけることが必要ひつようである。また、技能ぎのう章しょうを合計ごうけい15個こ以上いじょう取得しゅとくし、ちかいとおきて、奉仕ほうし、スカウト精神せいしんを実践じっせんすることが要求ようきゅうされる。富士ふじスカウト章しょうを取得しゅとくしたスカウトのうち、代表だいひょうが赤坂東あかさかひがし邸てい、首相しゅしょう官邸かんていへ表敬ひょうけい訪問ほうもんする。

日本にっぽんスカウトジャンボリー

詳細しょうさいは「日本にっぽんスカウトジャンボリー」を参照さんしょう

第だい14回かい日本にっぽんジャンボリー

日本にっぽんスカウトジャンボリーは、日本にっぽん連盟れんめい主催しゅさいのボーイスカウト及およびベンチャースカウトのキャンプ大会たいかいである。日本にっぽん国内こくないにおけるボーイスカウトの最大さいだいの行事ぎょうじでもあり、4年ねんごとに開催かいさいされている。最初さいしょのジャンボリーは1956年ねんに長野ながの県けん軽井沢かるいざわで開催かいさいされ、13,000人にんが参加さんかした。第だい15回かいまでは2級きゅうスカウト以上いじょうで各かく派遣はけん隊たい隊長たいちょうが認みとめた者もののみという規定きていが存在そんざいしたが、第だい16回かい以降いこうはボーイスカウト及およびベンチャースカウトという条件じょうけんに変更へんこうされた。第だい18回かい日本にっぽんスカウトジャンボリーは、日本にっぽん連盟れんめい創立そうりつ100周年しゅうねん記念きねん大会たいかいであった一方いっぽう、開催かいさい方式ほうしきは初はつの分散ぶんさん型がたとなった。

制服せいふく

日本にっぽん連盟れんめいの制服せいふくは、主おもに上着うわぎ、ベルト、ネッカチーフ、制帽せいぼうからなる。上着うわぎは、長袖ながそで、半袖はんそでの2種類しゅるいがあり、世界せかいスカウト記章きしょうなどが付つけられている。また、ネッカチーフは、隊たいで統一とういつされた色いろの三角形さんかっけいの布ぬのとされている。

『少年しょうねん団だん研究けんきゅう』の創刊そうかん号ごうに「少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめいにおける服装ふくそうの基準きじゅんを定さだめた」ことが記しるされている。

少年しょうねん団だん員いんは大体だいたい世界せかい共通きょうつうの制服せいふくを着きし一定いっていの徽章きしょうを付ふしている。（中略ちゅうりゃく）単たんに簡便かんべんであるというだけではならぬ。一度いちど之これを着用ちゃくようするならば真しんの少年しょうねん団だんの人ひととなって団だんの精神せいしんに基もとづく何なに物ぶつかを負担ふたんしてこの道みちのために尽力じんりょくするように願ねがいたいものである。 — 少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめい、『少年しょうねん団だん研究けんきゅう』

指導しどう者しゃ訓練くんれん

日本にっぽん連盟れんめいでは、スカウトが良よいプログラムを体験たいけんできるよう、成人せいじん指導しどう者しゃの研修けんしゅうを実施じっししている。主おもに指導しどう者しゃ向むけ、団だん指導しどう者しゃ向むけ、指導しどう者しゃを養成ようせいするための指導しどう要員よういん向むけの3種類しゅるいがある。ボーイスカウトの指導しどう者しゃ（リーダー）は、多おおくの場合ばあい、日本にっぽん連盟れんめいが定さだめる指導しどう者しゃ訓練くんれんを修了しゅうりょうした者ものに限かぎられる。指導しどう者しゃ訓練くんれんには部門ぶもんごとに実施じっしされるもの（課程かてい別べつ）もある。

隊たい指導しどう者しゃの訓練くんれん

• 導入どうにゅう訓練くんれん（ボーイスカウト講習こうしゅう会かい）：ボーイスカウト講習こうしゅう会かいを履修りしゅうして修了しゅうりょうとなる。
• 基礎きそ訓練くんれん課程かてい（ウッドバッジ研修けんしゅう所しょスカウトコース及および課程かてい別べつ研修けんしゅう）：導入どうにゅう訓練くんれん課程かていを修了しゅうりょうした加盟かめい員いんに限かぎり参加さんかできる。スカウトコース（3泊はく4日にち野営やえい）とその後ごの課程かてい別べつ研修けんしゅう（1日にち、8時じ間あいだ）の両方りょうほうを履修りしゅうして修了しゅうりょうとなる。スカウトコースの履修りしゅう認定にんていを受うけた者ものは、ギルウェルウォッグル（皮かわ紐ひも製せいのチーフリング）を着用ちゃくようできる。
• 上級じょうきゅう訓練くんれん課程かてい（ウッドバッジ実じつ修おさむ所しょ）：基礎きそ訓練くんれん課程かてい修了しゅうりょう後ご所定しょていの条件じょうけんを満みたすと参加さんか可能かのう。訓練くんれんはすべて課程かてい別べつである。第だい一いち教程きょうてい（課題かだい研究けんきゅう）、第だい二に教程きょうてい（集合しゅうごう訓練くんれん）、第だい三さん教程きょうてい（実務じつむ訓練くんれん）の順じゅんに履修りしゅうして修了しゅうりょうとなる。修了しゅうりょう者しゃはウッドバッジ（2ビーズ）及およびギルウェルスカーフを着用ちゃくようできる。

団だん委員いいんの訓練くんれん

• 導入どうにゅう訓練くんれん課程かてい（指導しどう者しゃと共通きょうつう）
• 基礎きそ訓練くんれん課程かてい（団だん委員いいん研修けんしゅう所しょ）：導入どうにゅう訓練くんれん課程かていを修了しゅうりょうした加盟かめい員いんに限かぎり参加さんか可能かのう。団だん委員いいん研修けんしゅう所しょ（2泊はく3日にち宿舎しゅくしゃ泊はく）を履修りしゅうして修了しゅうりょうとなる。
• 上級じょうきゅう訓練くんれん課程かてい（団だん委員いいん実じつ修おさむ所しょ）：第だい一いち教程きょうてい（課題かだい研究けんきゅう）、第だい二に教程きょうてい（マネジメントトレーニング：2泊はく3日にちの舎営しゃえい）及および第だい三さん教程きょうてい（実務じつむ訓練くんれん）に分わけて行おこなわれる。加盟かめい員いんで団だん委員いいん研修けんしゅう所しょ履修りしゅう後ご1年ねん以上いじょう経過けいか後ごに参加さんか可能かのう。

組織そしき

全国ぜんこく組織そしき

• 理事りじ会かい
  • 常任じょうにん理事りじ会かい
  • 中央ちゅうおう名誉めいよ会議かいぎ
  • 委員いいん会かい
• 評議ひょうぎ員いん会かい
• 教育きょういく本部ほんぶ
  • 教育きょういく本部ほんぶコミッショナー
  • 教育きょういく本部ほんぶ会議かいぎ
  • 常任じょうにん教育きょういく本部ほんぶ会議かいぎ
  • 常設じょうせつ委員いいん会かい
  • 特別とくべつ委員いいん会かい

都道府県とどうふけん連盟れんめい

47都道府県とどうふけんにそれぞれ1連盟れんめい、計けい47連盟れんめいがある。県けん連盟れんめいは、教育きょういく及および運営うんえいの機関きかんとして、県けん連盟れんめい総会そうかい、県けん連盟れんめい理事りじ会かい、県けん連盟れんめい内ないコミッショナー会議かいぎ、県けん連盟れんめい名誉めいよ会議かいぎ及および県けん連盟れんめいの各種かくしゅ委員いいん会かいを設もうけている。

都道府県とどうふけん	創立そうりつ年ねん	加盟かめい員数いんずう（2023年度ねんど）	団だん数すう（2023年度ねんど）
北海道ほっかいどう		813	33
青森あおもり県けん		127	6
岩手いわて県けん	1949年ねん	310	7
宮城みやぎ県けん	1949年ねん	654	15
秋田あきた県けん		153	6
山形やまがた県けん	1953年ねん	185	6
福島ふくしま県けん		568	21
茨城いばらき県けん	1951年ねん	1,515	35
栃木とちぎ県けん	1949年ねん	903	22
群馬ぐんま県けん	1949年ねん	921	25
埼玉さいたま県けん	1949年ねん	5,026	102
千葉ちば県けん		4,307	84
神奈川かながわ県けん		6,811	114
山梨やまなし県けん		528	10
東京とうきょう都と	1948年ねん	11,728	215
新潟にいがた県けん		500	14
富山とやま県けん		756	22
石川いしかわ県けん		948	22
福井ふくい県けん	1950年ねん	434	14
長野ながの県けん		892	22
岐阜ぎふ県けん		1,261	22
静岡しずおか県けん		3,554	81
愛知あいち県けん	1949年ねん	8,007	161
三重みえ県けん		506	12
滋賀しが県けん	1949年ねん	867	21
京都きょうと府ふ	1915年ねん	2,120	55
兵庫ひょうご県けん	1950年ねん	4,937	98
奈良なら県けん		1,978	40
和歌山わかやま県けん		728	16
大阪おおさか府ふ		6,255	141
鳥取とっとり県けん	1949年ねん	380	9
島根しまね県けん	1950年ねん	388	10
岡山おかやま県けん	1950年ねん	777	19
広島ひろしま県けん	1949年ねん	1,038	20
山口やまぐち県けん	1948年ねん	829	19
徳島とくしま県けん		188	8
香川かがわ県けん	1950年ねん	412	13
愛媛えひめ県けん	1950年ねん	968	26
高知こうち県けん		105	3
福岡ふくおか県けん		1,703	39
佐賀さが県けん	1949年ねん	314	11
長崎ながさき県けん		311	8
熊本くまもと県けん		570	21
大分おおいた県けん	1949年ねん	382	9
宮崎みやざき県けん		354	15
鹿児島かごしま県けん		306	11
沖縄おきなわ県けん		357	11

地区ちく

都道府県とどうふけん連盟れんめいは、地理ちり的てき条件じょうけん、地域ちいきの実状じつじょう、加盟かめい団だんの状況じょうきょう等とうを勘案かんあんし、運営うんえいを円滑えんかつにするため、県けん連盟れんめいが定さだめる地域ちいきごとに地区ちくを設もうけることができる。また、地区ちくは地区ちく内ないの加盟かめい団だんで構成こうせいする地区ちく協議きょうぎ会かいを開催かいさいする。

団だん・隊たい

青少年せいしょうねんに対たいしてスカウト教育きょういくを行おこなうための運営上うんえいじょうの単位たんいを「団だん」という。団だんは団だん委員いいん会かい及およびビーバーからローバーまでの各かく隊たいをもって標準ひょうじゅんとする。団だんは、団だん委員いいん会かいを設もうけ、ビーバースカウト隊たい、カブスカウト隊たい、ボーイスカウ ト隊たい、ベンチャースカウト隊たい及およびローバースカウト隊たいの各かく1個いっこ隊たいずつをもって構成こうせいすることを標準ひょうじゅんとしている。

団だん委員いいん会かい

育成いくせい会かいから団だんの運営うんえいのために選任せんにんされた委員いいんを団だん委員いいんという。通常つうじょう5人にん以上いじょうおり、各人かくじんに仕事しごとを割わり振ふるため、また団だんの現状げんじょうを把握はあくするために「団だん委員いいん会かい」という会議かいぎを行おこなう。その際さいの議長ぎちょうは団だん委員いいん長ちょうがつとめ、団だん委員いいん長ちょうは、団だん委員いいんの互選ごせんで選出せんしゅつされる。スカウトの教育きょういく訓練くんれんはリーダーが行おこなうため、直接ちょくせつ団だん委員いいん会かいが携たずさわることはない。一方いっぽうで、団だん内ないの資産しさんの管理かんり、団だんの財政ざいせいについての責任せきにん、団だん行事ぎょうじ（夏期かき野営やえい実施じっしなど）についての便宜べんぎ、リーダーの選任せんにんやリーダーの訓練くんれんへの便宜べんぎ、スカウトの進歩しんぽの促進そくしん、入団にゅうだん・退団たいだん・上うえ進すすむ・団だんの加盟かめい登録とうろくなどの手続てつづき、スカウトの健康けんこうや安全あんぜんなどについては団だん委員いいん会かいがこれを行おこなうとされている。

指導しどう者しゃ

指導しどう者しゃは日本にっぽん連盟れんめいの掲かかげる目的もくてきを達成たっせいするために、継続けいぞく的てきかつ効果こうか的てきにスカウト運動うんどうを推進すいしんしている。また、基本きほん方針ほうしんに則のっとった良質りょうしつなプログラムをスカウトに提供ていきょうし、スカウトがそのプログラムに主体しゅたい的てきに参画さんかくすることで成長せいちょうし、よき市民しみんとして社会しゃかいに貢献こうけんすることが重要じゅうようとされている。また、成人せいじん指導しどう者しゃは、スカウト運動うんどうの目的もくてき、原理げんり、方法ほうほうに賛同さんどうし、積極せっきょく的てきに青少年せいしょうねんのプログラム活動かつどうを支援しえんする必要ひつようがある。

コミッショナー

日本にっぽん連盟れんめいや各かく県けんにはそれぞれコミッショナーがいる。スカウト運動うんどうにおけるコミッショナーとは、日本にっぽん連盟れんめい・都道府県とどうふけん連盟れんめい・地区ちくにおいて、特定とくてい分野ぶんやを担任たんにんして指導しどうにあたる役員やくいんのことである。

日本にっぽんのボーイスカウトにおけるコミッショナーの任務にんむは、スカウト運動うんどうの目的もくてき・原理げんり・方法ほうほうといった普遍ふへん的てきなものの周知しゅうち・普及ふきゅうと、これらに則そくした適正てきせいな判断はんだんを行おこなうことであり、スカウト運動うんどうの基幹きかんである教育きょういくプログラムに関かんすること、青少年せいしょうねんを支援しえんする成人せいじんに関かんすることなどの調整ちょうせい・実施じっし・推進すいしん等とうを行おこなうことである。また、このような任務にんむから、コミッショナーは「良よき社会しゃかい人じん」であり「良よき指導しどう者しゃ」として模範もはんを示しめす者ものでなければならないので、役割やくわりに応おうじて所定しょていの研修けんしゅうを修了しゅうりょうすることが必要ひつようである。

財政ざいせい

日本にっぽん連盟れんめいの2020年度ねんどの収支しゅうしは9億おく1026万まん円えんであった。加盟かめい員いんの減少げんしょうにより、収入しゅうにゅうは年々ねんねん減少げんしょうしている。そのため、2017年ねん頃ごろより、厳きびしい経営けいえい状じょう況きょうとなっており、年間ねんかん3億おく円えんに及およぶ管理かんり費用ひようすら賄まかなえない状況じょうきょうになっていた。そのため2019年ねんに7年ねんぶりとなる加盟かめい登録とうろく料りょうの改定かいていを行おこなった。改定かいていにより、2019年度ねんどは収入しゅうにゅうが1億おく6,000万まん円えんの増加ぞうかとなった。

加盟かめい員数いんずう

加盟かめい員数いんずうの推移すいい

年度ねんど	加盟かめい員数いんずう
1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）	331,985
1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）	305,750
1993年ねん（平成へいせい5年ねん）	256,688
1998年ねん（平成へいせい10年ねん）	236,367
2003年ねん（平成へいせい15年ねん）	202,069
2008年ねん（平成へいせい20年ねん）	167,367
2013年ねん（平成へいせい25年ねん）	127,815
2018年ねん（平成へいせい30年ねん）	98,587
2023年ねん（令れい和わ5年ねん）	77,780

日本にっぽん連盟れんめいの加盟かめい員数いんずうは1983年ねんに最高さいこうとなり、その後ご一貫いっかんして減少げんしょうを続つづけている。1983年度ねんどの加盟かめい員数いんずうは331,985人にんであったが、2023年度ねんどは77,780人にんとなり、1983年ねんの23.4%であった。2017年度ねんどには1960年代ねんだい以来いらい初はじめて100,000人にんを下回したまわった。また、スカウト数すうは2006年ねんから2016年ねんの10年間ねんかんで半減はんげんしており、2023年度ねんどは44,800人にんであった。日本にっぽん連盟れんめいの推計すいけいによると、現状げんじょうのままでは2032年ねんのスカウト数すうは約やく5,000人にんになるとされている。

日本にっぽん連盟れんめいは、1986年度ねんどにビーバースカウト部門ぶもんを設置せっちし、1995年度ねんどには全ぜん部門ぶもんでの女子じょしスカウトの加盟かめいを認みとめるなどしたが、この間あいだ、加盟かめい登録とうろく数すうが増ふえることはなかった。加盟かめい員数いんずうの減少げんしょうにより2017年ねんには奥おき島とう理事りじ長ちょうから「非常ひじょう事態じたい宣言せんげん」が出だされた。2018年ねんの加盟かめい員数いんずうの内うち、新規しんき加入かにゅう者しゃ数すうは10,340人にん、前年度ぜんねんどからの非ひ継続けいぞく（中途ちゅうと退団たいだん）者しゃ数すうは15,839人にんであった。スカウティングの質しつに問題もんだいがあるとされており、2006年ねんに日本にっぽん連盟れんめい組織そしき拡充かくじゅう委員いいん会かいが非ひ継続けいぞく者しゃに対たいして行いったき取きとり調査ちょうさでは、中途ちゅうと退団たいだんの主おもな理由りゆうとして、プログラムの不評ふひょう、隊たい指導しどう者しゃとの人間にんげん関係かんけい、部ぶ活動かつどう、勉強べんきょう、経済けいざい事情じじょうなどがあった。また、2019年ねんの全ぜん団だん調査ちょうさでは中途ちゅうと退団たいだんの主おもな理由りゆうとして、ビーバースカウト・カブスカウトではその他たの活動かつどうの優先ゆうせん、ボーイスカウトではクラブ活動かつどう優先ゆうせん、ベンチャースカウトでは学業がくぎょう優先ゆうせんが最多さいたとなった。

2019年度ねんどにはスカウトの新規しんき登録とうろくが前年度ぜんねんどに比くらべて5%増ふえ、2022年ねん3月がつ末まつの登録とうろく状じょう況きょうでは、ビーバー部門ぶもんが前年ぜんねん比ひ増ぞうとなった。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい 諸しょ規程きてい』ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい、2019年ねん、36-293頁ぺーじ。https://www.scout.or.jp/wp-content/uploads/2019/07/r01_syokitei.pdf。 
• 『2023年度ねんど事業じぎょう報告ほうこく【組織そしき拡充かくじゅう資料しりょう】』ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい、2024年ねん、2-10頁ぺーじ。https://www.scout.or.jp/wp-content/uploads/2024/06/2023report_sokaku.pdf。 
• 第だい3期き中長期ちゅうちょうき計画けいかく検討けんとう会議かいぎ『公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい 第だい3期き中長期ちゅうちょうき計画けいかく（2023年度ねんど～2032年度ねんど）』ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい、2023年ねん4月がつ、3-28頁ぺーじ。https://www.scout.or.jp/wp-content/uploads/2023/04/middleterm-plan-2023-2032.pdf。 
• 『ボーイスカウトスカウトハンドブックベーシック』（第だい2版はん3刷さつ）ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい、2021年ねん2月がつ9日にち、18-410頁ぺーじ。ISBN 978-4-89394-310-1。 
• 『SCOUTING』571号ごう、ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめい、2000年ねん12月1日にち、4-13頁ぺーじ。 
• 二に荒あら芳徳よしのり「少年しょうねん團だん徽章きしょうと標語ひょうご」『少年しょうねん団だん研究けんきゅう』第だい1巻かん第だい1号ごう、大だい日本にっぽん少年しょうねん団だん聯盟れんめい、1924年ねん4月がつ、5-6頁ぺーじ、doi:10.11501/1595161。 （NDLJP:1595161）
• 小町こまち國こく市し『無名むめいの初代しょだいチーフ・スカウト 下田しもだ 豊松とよまつ物語ものがたり』クニ・スカウティング・ライブラリー、1997年ねん9月がつ2日にち、9-97頁ぺーじ。 
• 阪下さかした朝一あさいち「「少年しょうねん団だん」と「少年しょうねん団だん日本にっぽん連盟れんめい」－組織そしきと活動かつどうの研究けんきゅう－」『日本にっぽん大学だいがく大学院だいがくいん総合そうごう社会しゃかい情報じょうほう研究けんきゅう科か紀要きよう』、日本にっぽん大学だいがく大学院だいがくいん総合そうごう社会しゃかい情報じょうほう研究けんきゅう科か、2003年ねん、2-12頁ぺーじ。 
• 黒澤くろさわ岳たけし博はく「コミュニケーション促進そくしんシステムとしてのボーイスカウト : 班はん制度せいどにおけるコミュニケーションを中心ちゅうしんとして」『城西大学じょうさいだいがく経営けいえい紀要きよう』第だい3巻かん、2007年ねん3月がつ、61-79頁ぺーじ、doi:10.20566/18801536_3_61。 
• 圓えん入にゅう智仁ともひと「「ビーバースカウト」の制度せいどと活動かつどう : 幼稚園ようちえんにおける教育きょういく課程かていとの比較ひかくを含ふくめて」『中村学園大学なかむらがくえんだいがく発達はったつ支援しえんセンター研究けんきゅう紀要きよう』第だい9号ごう、2018年ねん2月がつ20日はつか、9-18頁ぺーじ。 
• 圓えん入にゅう智仁ともひと「ボーイスカウトとボランティア : 阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさい後ごの組織そしき的てきな復興ふっこう支援しえん活動かつどうと葛藤かっとう」『中村学園大学なかむらがくえんだいがく・中村学園大学なかむらがくえんだいがく短期大学たんきだいがく部ぶ研究けんきゅう紀要きよう』2019年ねん、49-56頁ぺーじ。 
• 横山よこやま陸りく「「女おんなの子こなのにボーイスカウトなの？」：日本にっぽんスカウト運動うんどう史しにおける女子じょしの受うけ入いれプロセス」『高崎経済大学たかさきけいざいだいがく論集ろんしゅう』第だい66巻かん第だい3号ごう、2023年ねん12月25日にち、167-195頁ぺーじ、doi:10.20635/0002000056。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんにおけるスカウティング

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