ビー・グリーン

株式会社かぶしきがいしゃビー・グリーン
V-Green Co., Ltd.
種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
本社ほんしゃ所在地しょざいち	日本にっぽん; 〒150-0012; 東京とうきょう都と渋谷しぶや区く広尾ひろお5丁目ちょうめ9番ばん25号ごう
業種ぎょうしゅ	卸売おろしうり業ぎょう
事業じぎょう内容ないよう	健康けんこう食品しょくひんの輸入ゆにゅう販売はんばい
代表だいひょう者しゃ	金子かねこ力つとむ（代表だいひょう取締役とりしまりやく）
関係かんけいする人物じんぶつ	アグネス・チャン
外部がいぶリンク	http://www.vgreen.jp/
	特記とっき事項じこう：財団ざいだん法人ほうじん日本にっぽん健康けんこう・栄養えいよう食品しょくひん協会きょうかい正会員せいかいいん
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株式会社かぶしきがいしゃビー・グリーン（英語えいご：V-Green Co., Ltd.）は、日本にっぽんの商社しょうしゃ。食品しょくひんの輸入ゆにゅう販売はんばい事業じぎょうを展開てんかいしている。

概要がいよう

健康けんこう食品しょくひんの販売はんばいを目的もくてきに設立せつりつされた商社しょうしゃである。歌手かしゅのアグネス・チャンの夫おっとにより設立せつりつされた。本社ほんしゃは、チャンの個人こじん事務所じむしょ「トマス・アンド・アグネス」と同おなじ敷地しきち内ないに設置せっちされており^[1]^[2]、両社りょうしゃともチャンの夫おっとが代表だいひょうを務つとめている^[1]^[2]。チャンもビー・グリーンの取とり扱あつかい商品しょうひんのイメージキャラクターに就任しゅうにんしており^[3]、ビー・グリーンの広告こうこくに登場とうじょうするなど商品しょうひんのアピールに努つとめている。

日本にっぽん健康けんこう・栄養えいよう食品しょくひん協会きょうかいに加盟かめいしており、同どう協会きょうかいの正会員せいかいいんの資格しかくを所持しょじしている^[4]。

商品しょうひん

取とり扱あつかい商品しょうひんとしては、主しゅとして霊れい芝しば加工かこう食品しょくひんの「五色ごしき霊れい芝しば」が挙あげられる。香港ほんこんに本社ほんしゃをもつビタ・グリーンヘルスプロダクツ社しゃ（維特健けん靈れい健康けんこう產品さんぴん有限ゆうげん公司こうし。略称りゃくしょうビタ・グリーン）の商品しょうひんで、同社どうしゃは中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく広西ひろせチワン族ぞく自治じち区くにGMP^{[要よう曖昧あいまいさ回避かいひ]}認証にんしょうを受うけた製薬せいやく工場こうじょうを2ヶ所かしょ有ゆうし、そこで霊れい芝しばからエキスを抽出ちゅうしゅつした後のち、香港ほんこんの鴨かも脷洲にあるGMP認証にんしょう工場こうじょうで打だ錠じょうし、包装ほうそうを行おこなっている。香港ほんこんではアグネス・チャンではなく、ドゥードゥー・チェン、テレサ・モウがイメージキャラクターを勤つとめている。エーシーニールセン社しゃの調査ちょうさで、2002年ねんから2009年ねんの香港ほんこんにおける霊れい芝しば商品しょうひん売うり上あげ首位しゅいを維持いじしている。香港ほんこんでは72粒つぶ入いりがHK$538（約やく6,500円えん）で販売はんばいされている^[5]。

これについて、ビー・グリーンは「中国ちゅうごく最古さいこの健康けんこう書しょの中なかで上品じょうひんとして紹介しょうかいされた六ろく種類しゅるいすべての霊れい芝しばを、世界せかいで初はじめて配合はいごうすることに成功せいこう」^[3]したと主張しゅちょうしており、「ビタ・グリーン社しゃの五色ごしき霊れい芝しばは、漢方かんぽうの本場ほんば・香港ほんこんの霊れい芝しば市場いちばで70%以上いじょうのシェアを占しめる人気にんき商品しょうひん」^[3]^{[注釈ちゅうしゃく 1]}だと謳うたっていた。また、原材料げんざいりょうについては、「霊れい芝しばの権威けんいの指示しじにより、人口じんこう栽培さいばいの霊れい芝しばを一切いっさい使つかわず、100%高級こうきゅう霊れい芝しばのみ使用しよう」^[3]などと主張しゅちょうしていた。さらに、ウェブサイト上うえに霊れい芝しばについて詳細しょうさいに解説かいせつするページを設もうけており、そこでは「中国ちゅうごく科学かがく研究所けんきゅうじょによると、百ひゃく数すう十じゅう種しゅある霊れい芝しばの中なかで治療ちりょう効果こうかがあるのは、6種類しゅるいに限かぎられるといいます。30年ねんにもわたる研究けんきゅうの末すえ、霊れい芝しば特有とくゆうの成分せいぶんである高分子こうぶんし多た糖とう体たいがガンを抑制よくせいし、血糖けっとうを下さげ、免疫めんえき力りょくを増強ぞうきょう、またトリテルペノイドという成分せいぶんが肝かん機能きのうを促進そくしんし、アレルギーにも効果こうかを発揮はっきすることが明あきらかになっています」^[6]^{[注釈ちゅうしゃく 2]}などと主張しゅちょうしていた。

なお、香港ほんこんのビタ・グリーンは、中国ちゅうごくの大学だいがくや医療いりょう機関きかんと共同きょうどうで動物どうぶつ実験じっけんや臨床りんしょう実験じっけんを行おこない、五色ごしき霊れい芝しばの効果こうかに関かんする研究けんきゅうを行おこなっている。例たとえば、中山なかやま大学だいがくとともに五ご色しょく霊れい芝しば内服ないふく液えきをマウスに与あたえてCoγがんま放射線ほうしゃせん治療ちりょうの副作用ふくさよう低減ていげん効果こうかを調しらべた研究けんきゅう^[7]では、五色ごしき霊れい芝しば内服ないふく液えきを服用ふくようさせたグループでは、対照たいしょうグループに見みられた脱毛だつもうや死亡しぼうがなく、脾臓ひぞうリンパ球だま転化てんかとインターロイキン-2分泌ぶんぴつ促進そくしん作用さようが認みとめられ、白血球はっけっきゅうの減少げんしょうも少すくなく、かつ回復かいふくも早はやかった。中山なかやま医科いか大学だいがく腫しゅ瘤こぶ医院いいんと共同きょうどうで行おこなった臨床りんしょう試験しけんで、鼻はな咽頭いんとう癌がんの放射線ほうしゃせん治療ちりょうを受うけている患者かんじゃ72例れいを2組くみに分わけ、内うち1組くみに0.38g入はいり五ご色しょく霊れい芝しばカプセルを日ひに2粒つぶずつ3回かい投与とうよして、末梢まっしょう血ちのリンパ球だまのトリチウムチミジン転化てんか率りつ、ナチュラルキラー細胞さいぼう、白血球はっけっきゅう、赤血球せっけっきゅう、ヘモグロビンと口腔こうくう粘膜ねんまくなどを調しらべて対照たいしょうしたところ、トリチウムチミジン転化てんか率りつに著いちじるしい差異さいがみられ、免疫めんえき機能きのう向上こうじょうに有効ゆうこうであることがわかった^[8]。また、五色ごしき霊れい芝しばカプセルを中高年ちゅうこうねん者しゃに90日間にちかん服用ふくようさせ、血ち中ちゅうのマロンジアルデヒド(MDA)、グルタチオン(GSH)などの量りょうを服用ふくようしないグループと対照たいしょうした研究けんきゅう^[9]では、有意ゆうい差さがみられ、特とくに60歳さい以上いじょうにおいて差さが大おおきく、抗こう酸化さんか、老化ろうか防止ぼうしの効果こうかがあることがわかった。

論争ろんそう

取とり扱あつかい商品しょうひんに対たいする批判ひはん: 2010年ねん 8月がつ、ビー・グリーンと同一どういつの敷地しきち内ないに所在しょざいし、なおかつ、ビー・グリーンの代表だいひょう取締役とりしまりやくが経営けいえいする芸能げいのう事務所じむしょ「トマス・アンド・アグネス」が、インターネット上うえにて霊れい芝しばエキスの粒つぶ「五色ごしき霊れい芝しば」を「目めを治なおし、肝臓かんぞうの機能きのうを補おぎない、心しんを落おち着つかせ、寛容かんような心しんのも持もち主ぬしにする」^[10]^{[注釈ちゅうしゃく 3]}と謳うたって販売はんばいしていたことが発覚はっかくした。この事態じたいに対たいして、早稲田大学わせだだいがく名誉めいよ教授きょうじゅの大槻おおつき義彦よしひこが「霊れい芝しばは、食用しょくように適てきさず、摂取せっしゅによっては副作用ふくさようがあると専門せんもん家かが警告けいこくしています」^[10]と強つよく批判ひはんした^[11]。また、厚生こうせい労働省ろうどうしょう監視かんし指導しどう・麻薬まやく対策たいさく課かも食品しょくひんに対たいして薬効やっこうを謳うたうことは薬事やくじ法ほうに抵触ていしょくするとの見解けんかいを示しめしたと報道ほうどうされたことから^[10]、ビー・グリーン代表だいひょう取締役とりしまりやくの展開てんかいするビジネスが大おおきな騒動そうどうとなった。
ビー・グリーン代表だいひょう取締役とりしまりやくの反論はんろん: これらの批判ひはんに対たいして、トマス・アンド・アグネス代表だいひょうを兼任けんにんするビー・グリーン代表だいひょう取締役とりしまりやくはコメントを発表はっぴょうし「トラブルは一いち度どもありません」^[10]と主張しゅちょうしたうえ、「五色ごしき霊れい芝しば」は医学いがく者しゃであるチャンの姉あねらが開発かいはつした商品しょうひんだと説明せつめいした。また、値段ねだんも適正てきせい価格かかくであり、「変へんなものではありません」^[10]と説明せつめいした。ただ、誤解ごかいを招まねくことを回避かいひするため、トマス・アンド・アグネスのサイト上じょうから問題もんだいある表現ひょうげんを削除さくじょするとの考かんがえを明あきらかにした^[10]。ビー・グリーン代表だいひょう取締役とりしまりやくの対応たいおうについて、大槻おおつきは「すばやい対応たいおうを示しめして、商品しょうひんを撤去てっきょしたという。そのこと自体じたいはいいことで評価ひょうかできる」^[12]と述のべた。
アグネス・チャンの主張しゅちょう: これらの騒動そうどう前後ぜんこうから相次あいついでいた批判ひはんに対たいし、チャンは「薬事やくじ法ほう抵触ていしょくの事ことも全まったく知しらなかった」^[13]と反論はんろんした。さらに、チャンは「誤解ごかいを与あたえ、ファンの皆みなさんに心配しんぱいをさせて本当ほんとうに悔くやしい」^[12]などと主張しゅちょうしたため、大槻おおつきが「『誤解ごかいを与あたえた』などということは大だい嘘うそ」^[12]と厳きびしく批判ひはんする事態じたいとなり、さらに騒動そうどうが大おおきく広ひろがった。
騒動そうどう後ごの対応たいおう: インターネット上じょうのサイトを閉鎖へいさし、「五色ごしき霊れい芝しば」の薬店やくてんへの卸売おろしうりも中止ちゅうしした。

注釈ちゅうしゃく

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ 「ビタ・グリーン社しゃ」との表記ひょうきは原文げんぶんママ。
^ 「中国ちゅうごく科学かがく研究所けんきゅうじょ」との表記ひょうきは原文げんぶんママ。
^ 「心しんのも持もち主ぬしにする」との表記ひょうきは原文げんぶんママ。

脚注きゃくちゅう