放射線ほうしゃせん療法りょうほう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
放射線ほうしゃせん治療ちりょうから転送てんそう
放射線ほうしゃせん療法りょうほう
治療ちりょうほう
骨盤こつばんへの照射しょうしゃ
診療しんりょう 放射線ほうしゃせん腫瘍しゅようがく
ICD-10-PCS D
ICD-9-CM 92.2-92.3
MeSH D011878
OPS-301 code 8–52
MedlinePlus 001918
テンプレートを表示ひょうじ
腫瘍しゅよう正常せいじょう組織そしきたいする放射線ほうしゃせん照射しょうしゃ効果こうか - 放射線ほうしゃせん照射しょうしゃおこなわれてもそれが一定いってい線量せんりょう以下いかにおいては腫瘍しゅようおよび正常せいじょう組織そしきにも効果こうかがなく、ある線量せんりょうえると線量せんりょう増加ぞうかとともに効果こうか増加ぞうかし、その様子ようすはSじょう曲線きょくせんしめされる[1]

放射線ほうしゃせん療法りょうほう(ほうしゃせんりょうほう、英語えいご: radiation therapy / radiotherapy[2])は、放射線ほうしゃせん患部かんぶ体外たいがいおよび体内たいないから照射しょうしゃする治療ちりょうほうである[3]手術しゅじゅつこうがんざい治療ちりょうとともに、がん(がん)にたいする主要しゅよう治療ちりょうほうひとつである[4]放射線ほうしゃせん腫瘍しゅようがくはこの放射線ほうしゃせん処方しょほうたいしての専門せんもん分野ぶんやであり、撮影さつえいおもとする放射線ほうしゃせん診断しんだんがくとは区別くべつされる。

放射線ほうしゃせん治療ちりょうは、エックス線えっくすせん電子でんしせんガンマ線がんませんといった放射線ほうしゃせん照射しょうしゃすることで細胞さいぼうない遺伝子いでんし (DNA) にダメージをくわえ、がん細胞さいぼう破壊はかいする。放射線ほうしゃせん照射しょうしゃにより正常せいじょう細胞さいぼうにもダメージをあたえてしまうが、その感受性かんじゅせいはがん細胞さいぼうよりひく[5]あたえられる放射線ほうしゃせん線量せんりょうおうじて双方そうほうけるダメージは上記じょうきの「腫瘍しゅよう正常せいじょう組織そしきたいする放射線ほうしゃせん照射しょうしゃ効果こうか」のにあるように一定いってい線量せんりょう以下いかにおいては腫瘍しゅようおよび正常せいじょう組織そしきにもダメージがなく、ある線量せんりょうえると線量せんりょう増加ぞうかとともにダメージが増加ぞうかする。その様子ようすはSじょう曲線きょくせんしめされる[1]おなじく固形こけい腫瘍しゅよう根治こんじ療法りょうほうである外科げか療法りょうほう比較ひかくし、放射線ほうしゃせん治療ちりょうでは、がんが発生はっせいした臓器ぞうき機能きのう形態けいたいをある程度ていど維持いじすることが可能かのうである[ちゅう 1][6]日本にっぽんではがん患者かんじゃがその生涯しょうがい放射線ほうしゃせん治療ちりょうけるのは4にん1人ひとりであり、アメリカでの3にん2人ふたりくらべるとすくない[7]

放射線ほうしゃせん療法りょうほう歴史れきしは19世紀せいきまつエックス線えっくすせんラジウム発見はっけんはじまりとし、抗生こうせい物質ぶっしつこうがんざい開発かいはつおよび外科げか手術しゅじゅつ麻酔ますいほう確立かくりつがなされていなかった当時とうじがん治療ちりょうはほとんど放射線ほうしゃせん療法りょうほうのみであった[8][ちゅう 2]がん治療ちりょう目標もくひょうには根治こんじ完治かんじ)、延命えんめい緩和かんわがあるが[9]放射線ほうしゃせん療法りょうほうはこのすべてに利用りようされる[10]固形こけいがんを根治こんじさせる可能かのうせいがあるのは手術しゅじゅつのほかは放射線ほうしゃせん療法りょうほうだけであり、さらに放射線ほうしゃせん療法りょうほう患者かんじゃ負担ふたんすくないやさしい治療ちりょうほう[11]たいじゅつのうとぼしい高齢こうれいしゃにも適用てきようできる[6]局所きょくしょ療法りょうほうのため副作用ふくさよう比較的ひかくてきすくなく、それもだい部分ぶぶん治療ちりょう1かげつから2かげつ自然しぜんおさまる[12]。これは、上述じょうじゅつのごとく、有害ゆうがい事象じしょう考慮こうりょした線量せんりょう治療ちりょうしていることと関連かんれんふかく、予定よてい調和ちょうわてき軽度けいど有害ゆうがい事象じしょうとその快癒かいゆである。使用しようされる放射線ほうしゃせんのエネルギーが、正常せいじょう組織そしきたいして無視むしできない影響えいきょうあたえると[ちゅう 3]後述こうじゅつするように放射線ほうしゃせん障害しょうがいばれる有害ゆうがい事象じしょうこし、その内容ないよう部位ぶいにより多彩たさいであるものの、この影響えいきょう放射線ほうしゃせん治療ちりょうのメリットにくらべて十分じゅうぶんちいさい[13]かえしにあるが、そうなるように放射線ほうしゃせん治療ちりょうが、適切てきせつ線量せんりょう選択せんたくしているのである。

適用てきよう[編集へんしゅう]

通常つうじょう放射線ほうしゃせん治療ちりょう放射線ほうしゃせん療法りょうほう)の適用てきようとなる疾患しっかんケロイド甲状腺こうじょうせんしょうずいまくしゅ聴神経ちょうしんけい腫瘍しゅよう下垂かすいたい腺腫せんしゅなど一部いちぶ良性りょうせい疾患しっかん[14]と、ほぼすべての悪性あくせい腫瘍しゅようである。また、放射線ほうしゃせん治療ちりょう放射線ほうしゃせん療法りょうほう)は外科げか手術しゅじゅつ化学かがく療法りょうほうホルモン療法りょうほうなどとわされ、しゅうがくてき治療ちりょう一環いっかんとして利用りようされる場合ばあいもある。治療ちりょう対象たいしょうとなる代表だいひょうてきがんつぎげる。

放射線ほうしゃせん治療ちりょう密封みっぷうしょうせんげん療法りょうほうのぞいて)は局所きょくしょ療法りょうほうであり、普通ふつう腫瘍しゅようのある部分ぶぶんのみをねらって適用てきようされるが、手術しゅじゅつ領域りょういきリンパぶしかくきよし同様どうよう領域りょういきリンパぶしやその近傍きんぼう近傍きんぼうふくめることもある。また、特殊とくしゅ照射しょうしゃとしては、白血病はっけつびょうなどの骨髄こつづい移植いしょくぜん処置しょちとして全身ぜんしん照射しょうしゃされる(全身ぜんしん照射しょうしゃ治療ちりょうほうもある。放射線ほうしゃせん治療ちりょう特徴とくちょうは、「らずになおすこと」であり、外科げか手術しゅじゅつことなり臓器ぞうき温存おんぞん形態けいたい機能きのう)を可能かのうとする。このためあたま頸部腫瘍しゅようなど切除せつじょじゅつによりいちじるしく生活せいかつしつ (Quality of Life: QOL) の低下ていかしょうじるものに、だいいち選択せんたく治療ちりょうとされる場合ばあいおおい。

放射線ほうしゃせん治療ちりょう手術しゅじゅつ療法りょうほうなどとおなじく治癒ちゆ可能かのうやまい病勢びょうせいでは「根治こんじ治療ちりょう (radical therapy)」の重要じゅうよう選択肢せんたくしとして施行しこうされる。そのがん治癒ちゆ不能ふのうやまい病勢びょうせい再発さいはつ転移てんいがん場合ばあいでも、部分ぶぶんてき腫瘍しゅよう縮小しゅくしょう効果こうかにより症状しょうじょう緩和かんわ目指めざす「緩和かんわ治療ちりょう姑息こそく治療ちりょう (palliative therapy)」としてひろもちいられる。局所きょくしょてき放射線ほうしゃせん治療ちりょう特徴とくちょうとして、全身ぜんしんへのおかせかさねちいさいため、高齢こうれいしゃ全身ぜんしん状態じょうたい悪化あっかした患者かんじゃたいしても負担ふたんすくなく、緩和かんわ医療いりょう重要じゅうよう手段しゅだんとして治療ちりょうおこなえる利点りてんがある。代表だいひょうてき緩和かんわ治療ちりょう対象たいしょう病態びょうたいは、ほね転移てんい疼痛とうつう骨折こっせつ予防よぼうのう転移てんいによる神経症しんけいしょうじょうたてへだた腫瘍しゅようによる上大かみおお静脈じょうみゃく症候群しょうこうぐんなどである。

副作用ふくさよう[編集へんしゅう]

使用しようされる放射線ほうしゃせんのエネルギーが、正常せいじょう組織そしきたいして無視むしできない影響えいきょうあたえた場合ばあいには、放射線ほうしゃせん障害しょうがいばれる副作用ふくさようしょうずる[13]放射線ほうしゃせん副作用ふくさようには照射しょうしゃちゅうもしくは照射しょうしゃ早期そうきこる早期そうき反応はんのうと、照射しょうしゃすうげつ以上いじょうへてこる晩期ばんき反応はんのうがある[13]

早期そうき反応はんのうおもなものには皮膚ひふ粘膜ねんまく炎症えんしょうと、骨髄こつづいへの障害しょうがいがある。炎症えんしょうはどれも照射しょうしゃ終了しゅうりょうあるいは中断ちゅうだんすることで1週間しゅうかんないし2週間しゅうかんのうちにだい部分ぶぶんおさまる[13]。その程度ていど重症じゅうしょうであれば致死ちしてきともなるものの、現在げんざい放射線ほうしゃせん治療ちりょう高度こうど早期そうき反応はんのう問題もんだいとなることはまずない[13]一方いっぽう放射線ほうしゃせん感受性かんじゅせい非常ひじょうたか骨髄こつづいは、ひく照射しょうしゃりょうにおいても白血球はっけっきゅう減少げんしょうなどをこすが[15]照射しょうしゃがかなりの広範囲こうはんいおよばないかぎり、実際じっさい問題もんだいになることはまれである[13]

晩期ばんき反応はんのうは、照射しょうしゃすうげつからじゅうすうねんたってからき、その本質ほんしつ微小びしょう血管けっかん障害しょうがいられている[13]。ほとんどの臓器ぞうき組織そしき問題もんだいとなりうるもので、おもなものには皮膚ひふ皮下ひか組織そしき萎縮いしゅく線維せんい潰瘍かいようはい線維せんいによる呼吸こきゅう障害しょうがい消化しょうかかん潰瘍かいよう穿孔せんこう中枢ちゅうすう神経しんけい麻痺まひなどがあり、すべてを考慮こうりょすると放射線ほうしゃせん治療ちりょう長期ちょうき生存せいぞんれいかず%においてなんらかの晩期ばんき反応はんのう問題もんだいになっているといわれる[13]。さらに現在げんざいきわめて少数しょうすうながら致死ちしてき晩期ばんき障害しょうがい報告ほうこくがあり、また治療ちりょう使用しようする放射線ほうしゃせん将来しょうらい2がんを誘発ゆうはつする可能かのうせい指摘してきされてはいる。これらの影響えいきょう放射線ほうしゃせん治療ちりょうのメリットにくらべて十分じゅうぶんちいさく[13]、またじゅう粒子りゅうしせん治療ちりょうでは2がんのリスクがきわめてちいさいことが示唆しさされている[16]

はいにおける合併症がっぺいしょう[編集へんしゅう]

はいからだなかもっと放射線ほうしゃせん敏感びんかん器官きかんひとつで、放射線ほうしゃせん治療ちりょうによって高度こうど線量せんりょう照射しょうしゃされたはい細胞さいぼう体積たいせき依存いぞんしてダメージをけ、暴露ばくろ、2〜6ヶ月かげつ早期そうき合併症がっぺいしょうとして放射線ほうしゃせん肺臓はいぞうえんなどの放射線ほうしゃせんによるはい障害しょうがい (Radiation-induced lung injury) をこすことがある[17]ばんはつせい合併症がっぺいしょうとしては、胸部きょうぶ放射線ほうしゃせん治療ちりょうにおける放射線ほうしゃせんはい線維せんいしょうなどがある[18]。これらの放射線ほうしゃせんによるはい毒性どくせい (Pulmonary toxicity due to radiation) がもたらす合併症がっぺいしょうおさえるために、装置そうち改良かいりょうなどによって治療ちりょうにおける正常せいじょう細胞さいぼうへのダメージをらすための努力どりょくがなされている[19]

作用さよう原理げんり[編集へんしゅう]

放射線ほうしゃせん療法りょうほうは、放射線ほうしゃせんにより生物せいぶつ細胞さいぼう死滅しめつする効果こうか利用りようしているが、この作用さよう細胞さいぼう分裂ぶんれつさかんな細胞さいぼうたいして効果こうかおおきく、分裂ぶんれつさかんながん細胞さいぼうによりおおきな影響えいきょうあたえると経験けいけんてきられ、例外れいがいはあるもののベルゴニエー・トリボンドウの法則ほうそくとしてられている[20]放射線ほうしゃせんは、がん細胞さいぼうのみならず正常せいじょう細胞さいぼうにも障害しょうがいあたえるが、がん細胞さいぼう放射線ほうしゃせんによる障害しょうがいからの回復かいふく能力のうりょくとぼしいため[21]放射線ほうしゃせん療法りょうほう分割ぶんかつ照射しょうしゃという形式けいしきることがおおいが、これはある照射しょうしゃからつぎ照射しょうしゃまでに、正常せいじょう細胞さいぼうがダメージから回復かいふくするときあいだあたえ、ダメージから回復かいふくできないがん細胞さいぼうだけが効果こうかてき死滅しめつさせるようにする照射しょうしゃ技術ぎじゅつである[22]。がん細胞さいぼうかず減少げんしょうすると免疫めんえき細胞さいぼうがわ優勢ゆうせいとなり、のこったがん細胞さいぼうすべてを処分しょぶんすることができるようになる[23]。また、ふだんは免疫めんえき細胞さいぼう見逃みのがしているがん細胞さいぼう放射線ほうしゃせん照射しょうしゃによってその存在そんざいられ、免疫めんえき細胞さいぼうはがん細胞さいぼう場所ばしょ移動いどうし、ただちにこれを処分しょぶんする[24]照射しょうしゃされているがん細胞さいぼうばかりか、遠隔えんかく転移てんいしているがん細胞さいぼうへの免疫めんえき細胞さいぼう攻撃こうげきりょくたかまり、転移てんい治癒ちゆすることもあり、アブスコパル効果こうかばれている。

用量ようりょう[編集へんしゅう]

放射線ほうしゃせん利用りようほうはいくつかのてんで、薬剤やくざい投与とうよおなじようにあつかわれているが、根本こんぽんてきことなるのは照射しょうしゃ体積たいせきおおきさや、おな照射しょうしゃ線量せんりょうでも照射しょうしゃ部位ぶい照射しょうしゃ方法ほうほうにより生体せいたい反応はんのうたいよう線量せんりょう)がまったことなるてんである。放射線ほうしゃせん療法りょうほう単独たんどく実施じっしされるか、化学かがく療法りょうほう併用へいようされるか、手術しゅじゅつまえのちか、かくきよし手術しゅじゅつ成功せいこうしたかどうかなどの要素ようそ治療ちりょう放射線ほうしゃせん治療ちりょう)の判断はんだんによって調節ちょうせつされる。腫瘍しゅよう制御せいぎょ必要ひつよう線量せんりょうは、腫瘍しゅよう感受性かんじゅせいによりことなり、一般いっぱんてき固形こけいがん(扁平へんぺい上皮じょうひがんせんがんなど)への線量せんりょう通常つうじょう50Gy(グレイ Gray; 放射線ほうしゃせんこう参照さんしょう程度ていど、それ以上いじょう必要ひつようとの見解けんかいもあるが正常せいじょう組織そしきへのたいよう線量せんりょう考慮こうりょすると照射しょうしゃむずかしい場合ばあいおお[25]こう感受性かんじゅせいリンパ腫りんぱしゅ白血病はっけつびょう)などはそう線量せんりょうで20〜40Gyで腫瘍しゅよう制御せいぎょ充分じゅうぶん可能かのうとされる。現在げんざい定位ていい手術しゅじゅつてき放射線ほうしゃせん治療ちりょう (Radiosurgery) をのぞいて1かい照射しょうしゃほうすくなく、しょう線量せんりょうを1にち1かいしゅう4〜5かい照射しょうしゃする分割ぶんかつ照射しょうしゃおおおこなわれる。分割ぶんかつ照射しょうしゃ場合ばあいいち回線かいせんりょうは1.8〜2.0Gyが経験けいけんてきおおもちいられる。1かい用量ようりょうちいさくしてかえ実施じっしすることは、正常せいじょう細胞さいぼう成長せいちょうなお時間じかんあたえ、照射しょうしゃあたえた障害しょうがい回復かいふくさせる。生物せいぶつがくてき効果こうか線量せんりょう (biological effective dose) はおなそう線量せんりょうでもいち回線かいせんりょうおおきさ(分割ぶんかつ回数かいすう)、照射しょうしゃ期間きかんにより左右さゆうされる。また、正常せいじょう組織そしきたいよう線量せんりょう照射しょうしゃ容積ようせき影響えいきょうされるのは前述ぜんじゅつとおりである。しょうせんげん治療ちりょうほう放射ほうしゃせい同位どうい元素げんそ直接ちょくせつ体内たいない挿入そうにゅうする治療ちりょうほう)において、古典こてんてきには挿入そうにゅうしたラジウムりょう体内たいない留置りゅうちした時間じかんせき (mgh) で線量せんりょう表現ひょうげんした時代じだいがあった。現代げんだいでは、そと照射しょうしゃおなじく吸収きゅうしゅう線量せんりょうGyがもちいられるが、そと照射しょうしゃ生物せいぶつがくてき効果こうか比較ひかく換算かんさんするのには注意ちゅうい必要ひつようである。しょうせんげん治療ちりょうでは生物せいぶつがくてき効果こうか線量せんりょう影響えいきょうおよぼすものとして線量せんりょうりつ (dose rate) がくわわる。

分割ぶんかつ照射しょうしゃスケジュール[編集へんしゅう]

前述ぜんじゅつしたように、通常つうじょうの1にちあた照射しょうしゃりょうのスケジュールは成人せいじん患者かんじゃで1かいあたり2.0Gyで、1にち1かい照射しょうしゃであるが、場合ばあいによってはちがうスケジュールのことがある。1つの方法ほうほうとして、肺癌はいがんでの投与とうよほうであるCHARTほう (Countinoys Hyperfractionated Accelerated RadioTherapy) がある。これは肺癌はいがん適用てきようされることがおおく、1にちたり2〜3かい少量しょうりょう分割ぶんかつ照射しょうしゃおこなう。成功せいこうれいおおいとはいえ、週末しゅうまつふくめて毎日まいにちふくすうかい照射しょうしゃ実施じっしすることによりおおきな負担ふたん患者かんじゃにかかってくる。小児しょうにがんでは、分割ぶんかつ照射しょうしゃスケジュールは1かいあたり1.5〜1.8Gyとなる。原理げんりてきには分割ぶんかつのやりかた治療ちりょう効果こうか急性きゅうせいあるいはおそはつ障害しょうがいとのいになり、1かいたりの照射しょうしゃりょうちいさいほど、効果こうか発現はつげん時間じかんがかかる(小児しょうに正常せいじょう組織そしき感受性かんじゅせいたかいので成人せいじん標準ひょうじゅん分割ぶんかつ線量せんりょうよりひく線量せんりょう設定せっていされている)。

種別しゅべつ[編集へんしゅう]

周囲しゅうい正常せいじょう組織そしきへのダメージを最小限さいしょうげんおさえつつ、がんに十分じゅうぶん放射線ほうしゃせん照射しょうしゃするため、がんの場所ばしょおおきさ、種類しゅるいおうじて、最適さいてき治療ちりょうほうえらばれるが、治療ちりょうほうそと照射しょうしゃしょうせんげん治療ちりょう分類ぶんるいできる[26]そと照射しょうしゃではリニアック利用りようして体外たいがいから体内たいない病巣びょうそうけて放射線ほうしゃせん照射しょうしゃおこない、しょうせんげん治療ちりょうでは病巣びょうそう内部ないぶあるいはちかくに放射ほうしゃせい物質ぶっしついて、体内たいないから放射線ほうしゃせん照射しょうしゃさせる[26]

そと照射しょうしゃ[編集へんしゅう]

リニアック
サイバーナイフ(ガンマナイフ)

そと照射しょうしゃ療法りょうほう使用しようされる代表だいひょうてき装置そうちつぎげる

  • リニアック - Xせん電子でんしせんもっとおおもちいられる放射線ほうしゃせん治療ちりょう機器きき
    • ノバリス - Xせん特殊とくしゅなリニアック装置そうち
    • サイバーナイフ - Xせん定位ていい照射しょうしゃもちいられる特殊とくしゅなリニアック装置そうち
    • トモセラピー - Xせん特殊とくしゅなリニアック装置そうち
  • コバルト照射しょうしゃ装置そうち - γ線がんません:リニアックへの置換ちかんすすんだため日本にっぽん国内こくないではあまり使用しようされない
    • ガンマナイフ - γ線がんません定位ていい照射しょうしゃもちいられる特殊とくしゅなコバルト装置そうち
ガンマナイフは頭蓋とうがいうち治療ちりょうひろもちいられ、脳腫瘍のうしゅよう以外いがいにものう血管けっかん障害しょうがいのう動静どうせいみゃく奇形きけい)などの治療ちりょうにももちいられてきた。最近さいきんではリニアックをもちいた定位ていい放射線ほうしゃせん治療ちりょうでも同等どうとう治療ちりょう効果こうかられるため、おおくの放射線ほうしゃせん治療ちりょう施設しせつどう疾患しっかん治療ちりょう可能かのうとなっている。またガンマナイフは三叉みつまた神経痛しんけいつう顔面がんめん痙攣けいれんといった機能きのうてき脳神経のうしんけい外科げか疾患しっかん治療ちりょうにも一定いってい治療ちりょう成績せいせきているが、現在げんざいのところ頸椎の7番目ばんめから頭部とうぶ以外いがい疾患しっかん医療いりょう保険ほけんがい診療しんりょうとなっている。
京都大学きょうとだいがく京大きょうだいふくあい (KUR)、武蔵工業大学むさしこうぎょうだいがくげん東京とうきょう都市とし大学だいがく)の武蔵むさし工大こうだい (MITRR)、日本にっぽん原子力げんしりょく研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう研究けんきゅう (JRR-4) で研究けんきゅうおこなわれているが、MITRRがはいとなったため、現在げんざいはKURとJRR-4実験じっけんてき治療ちりょうおこなっている。一方いっぽう原子げんしたよらず一般いっぱん病院びょういんでも施設しせつ可能かのうな、100m2程度ていど部屋へやおおきさの小型こがた中性子ちゅうせいし発生はっせい装置そうちが、NEDOプロジェクトや、三菱重工みつびしじゅうこう京都きょうと大学だいがくなどにより開発かいはつちゅうである。京都きょうと大学だいがく原子炉実験所げんしろじっけんしょ住友重機械工業すみともじゅうきかいこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ共同きょうどうで30MeVサイクロトロン加速器かそくきもちいた加速器かそくき中性子ちゅうせいしげん開発かいはつしており、2009ねんにはBNCTの動物どうぶつ実験じっけん開始かいしされた[27]2012ねんからはステラファーマ、住友重機械工業すみともじゅうきかいこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ京都きょうと大学だいがく原子炉実験所げんしろじっけんしょ共同きょうどうにより、京都きょうと大学だいがく原子炉実験所げんしろじっけんしょ加速器かそくき中性子ちゅうせいしげんもちいて、世界せかいはつとなる加速器かそくき中性子ちゅうせいしげんによるBNCTの治験ちけん開始かいしされた[28][29]当初とうしょ再発さいはつ悪性あくせい神経しんけいにかわしゅ対象たいしょうとしてはじまった治験ちけんは、2014ねんさい発頭ほっとう頸部がんも対象たいしょうくわわり[30]実用じつようけた研究けんきゅうすすめられている。福島ふくしまけん一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん脳神経のうしんけい疾患しっかん研究所けんきゅうじょは、2013ねん住友重機械工業すみともじゅうきかいこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃホウ素ほうそ中性子ちゅうせいし捕捉ほそく療法りょうほうシステムを発注はっちゅうしており、世界せかいはつ病院びょういん設置せっちがた加速器かそくきBNCTシステムとして、2015ねん治験ちけん開始かいし2018ねん治療ちりょう開始かいし目指めざしている[31]。その臨床りんしょう応用おうよう可能かのう機器ききとして、国立こくりつがん研究けんきゅうセンター、江戸川えどがわ病院びょういん株式会社かぶしきがいしゃリライズメディカルシステムズが加速器かそくきBNCTシステムの導入どうにゅう検討けんとうしている。

密封みっぷうしょうせんげん治療ちりょう[編集へんしゅう]

密封みっぷうしょうせんげん治療ちりょうでは、放射線ほうしゃせんげん患部かんぶ近傍きんぼう導入どうにゅうされて照射しょうしゃされる。

RI内用ないよう療法りょうほう[編集へんしゅう]

密封みっぷうしょうせんげん治療ちりょう分類ぶんるいされ、放射ほうしゃせい同位どうい元素げんそ (Radio Isotope; RI) をんだ薬剤やくざいを、経口けいこうてきあるいはけい静脈じょうみゃくてき投与とうよして悪性あくせい腫瘍しゅよう一部いちぶ良性りょうせい疾患しっかんたいする効果こうか発現はつげんさせる[32]

薬剤やくざい経口けいこうてきあるいはけい静脈じょうみゃくてき全身ぜんしん投与とうよされるが、タ線たせんアルファ線あるふぁせんほどみじかいことから、標的ひょうてき選択せんたくてき薬剤やくざい集積しゅうせきさせることによって、標的ひょうてき近傍きんぼうでのみ効果こうか発揮はっきさせることが実現じつげんできる[32]

こう精度せいど放射線ほうしゃせん治療ちりょう[編集へんしゅう]

放射線ほうしゃせん治療ちりょう成績せいせき向上こうじょうさせるために治療ちりょう方法ほうほう工夫くふうこころみられてきたが、その工夫くふうおおきく2種類しゅるいけることができる[33]。1つはがん細胞さいぼう正常せいじょう細胞さいぼうとの放射線ほうしゃせんたいする感受性かんじゅせいひろげることで生物せいぶつがくてき意味いみでのこう線量せんりょう投与とうよして治療ちりょう効果こうか向上こうじょうもとめる生物せいぶつがくてきこころみであり、これらには放射線ほうしゃせんぞうかんざい防護ぼうござい利用りよう放射線ほうしゃせん照射しょうしゃ分割ぶんかつ方法ほうほう工夫くふうこうがんざい併用へいようふくまれ、その効果こうか細胞さいぼう実験じっけんなどをふくめた多角たかくてき検証けんしょう容易よういであり、放射線ほうしゃせん治療ちりょう歴史れきしにわたり研究けんきゅうされているが、臨床りんしょうてき有用ゆうようせいしめされずに使用しようされなくなったものもすくなくない[33]。もう1つは物理ぶつりてき放射線ほうしゃせん腫瘍しゅよう集中しゅうちゅうさせる手段しゅだん追求ついきゅうであり、照射しょうしゃ必要ひつようかつ十分じゅうぶん範囲はんい限定げんていしながら多門たもん放射ほうしゃおこなうことで腫瘍しゅよう周囲しゅうい正常せいじょう組織そしき被曝ひばく線量せんりょう減少げんしょうさせて副作用ふくさよう低減ていげんるほど腫瘍しゅようへのこう線量せんりょう投与とうよ可能かのうとするもので、最近さいきん放射線ほうしゃせん治療ちりょう成績せいせき向上こうじょう貢献こうけんしているCTシミュレーターによるさん次元じげん放射線ほうしゃせん治療ちりょう計画けいかくにおけるかんがかたであるが、こう精度せいど放射線ほうしゃせん治療ちりょうはこの方向ほうこうにおいて、さらに進化しんかしたものである[33]

こう精度せいど放射線ほうしゃせん治療ちりょうは、放射線ほうしゃせん治療ちりょう専用せんよう装置そうち器具きぐもちいることで目標もくひょう領域りょういきこう精度せいど正確せいかくさをもって放射線ほうしゃせん集中しゅうちゅうさせておこなわれる治療ちりょう方法ほうほう総称そうしょうである[33]。これには特殊とくしゅ固定こていによるセットアップ誤差ごさ低減ていげん患者かんじゃ体内たいないにおける腫瘍しゅようあるいは正常せいじょう臓器ぞうき移動いどう制御せいぎょによる放射線ほうしゃせん照射しょうしゃ範囲はんい最小限さいしょうげん、コンピューターのおこな計算けいさんによる最適さいてき根拠こんきょとした腫瘍しゅよう近接きんせつする正常せいじょう構造こうぞう線量せんりょうのみをげて放射線ほうしゃせん投与とうよする方法ほうほう強度きょうど変調へんちょう放射線ほうしゃせん治療ちりょう intensity-modulated radiotherapy ; IMRT)といったものがあり、これらを複数ふくすうわせて一層いっそうこう精度せいど治療ちりょうおこな装置そうち施設しせつ増加ぞうかしている[33]とく普及ふきゅうしているこう精度せいど放射線ほうしゃせん治療ちりょうとしては定位ていいてき放射線ほうしゃせん治療ちりょう(ピンポイント照射しょうしゃ)があり、のう転移てんい症例しょうれいたいするガンマナイフ治療ちりょう手術しゅじゅつ適応てきおうのない早期そうき肺癌はいがん症例しょうれいたいするからだ幹部かんぶ定位ていい放射線ほうしゃせん治療ちりょうというようにおかせかさねてきかつ治療ちりょう効果こうかたか手段しゅだんとして治療ちりょう選択肢せんたくしになっている[33]近年きんねんはセットアップされた治療ちりょう寝台しんだいじょう患者かんじゃ照射しょうしゃ部位ぶい画像がぞう取得しゅとくして治療ちりょう計画けいかく画像がぞうとの位置いちのずれを検出けんしゅつしてはセットアップ位置いち修正しゅうせいするという手順てじゅん分割ぶんかつして実施じっしされる放射線ほうしゃせん治療ちりょうのたびにおこなうことでセットアップの誤差ごさ最小さいしょう実現じつげんする治療ちりょうほう画像がぞう誘導ゆうどう放射線ほうしゃせん治療ちりょう image-guided radiotherapy ; IGRT)が急速きゅうそくひろまり、透視とうし撮影さつえい装置そうち装備そうびされたIGRT対応たいおうリニアックを利用りようして、治療ちりょう寝台しんだいじょうでセットアップ誤差ごさ腫瘍しゅよう呼吸こきゅうせい移動いどうをリアルタイムに確認かくにんし、照射しょうしゃ位置いち修正しゅうせいしながら精確せいかく放射線ほうしゃせん治療ちりょうおこなうことができる装置そうち徐々じょじょえている[33]

これまでの放射線ほうしゃせん治療ちりょうでは照射しょうしゃ範囲はんいにおけるXせん強度きょうど均一きんいつであったが、IMRTは照射しょうしゃ範囲はんいないのXせん強度きょうど場所ばしょごとに設定せっていして照射しょうしゃすることで、任意にんい線量せんりょう分布ぶんぷつく技法ぎほうであり、リスク臓器ぞうき腫瘍しゅようちかくに存在そんざいする、前立腺ぜんりつせんがんやあたま頸部がんでおも使用しようされている治療ちりょうほうであり、照射しょうしゃ範囲はんいないのXせん強度きょうどはコンピューターによる最適さいてきによる[33]あたま頸部がんにたいしては、おおくの場合ばあい原発げんぱつとともに頸部リンパぶし系統的けいとうてき放射線ほうしゃせん照射しょうしゃおこなうが、従来じゅうらいほうでは唾液腺だえきせんとく耳下腺じかせん被曝ひばくすることで唾液だえきりょう極端きょくたん減少げんしょうし、治療ちりょう唾液だえきりょう回復かいふくはほとんどなかったが、耳下腺じかせん線量せんりょうとしながらIMRTを実施じっしすることで唾液だえきりょう一時いちじてき減少げんしょうするものの治療ちりょう数カ月すうかげつほどでほぼ治療ちりょうまえ唾液だえきりょうまで回復かいふくする[33]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 放射線ほうしゃせん治療ちりょうは、治療ちりょうにも臓器ぞうき機能きのう温存おんぞんし、生活せいかつするじょう支障ししょうとなるような合併症がっぺいしょうをもたらさないことを目指めざすのが原則げんそくであり、合併症がっぺいしょう当然とうぜんとされる手術しゅじゅつ対照たいしょうてきである。しかし、一般いっぱん有害ゆうがい事象じしょう完全かんぜんけることはできず、どう一部いちぶへの再度さいど照射しょうしゃでは合併症がっぺいしょうしょうじる危険きけんせいす(近藤こんどう 1999 pp.15,99)。
  2. ^ 人類じんるいはつ放射線ほうしゃせん治療ちりょうは1896ねん11月24にちから12月3にちまで、1にち1かい照射しょうしゃ分割ぶんかつされた形式けいしきおこなわれた局所きょくしょ進行しんこう鼻腔びこうがん治療ちりょうである。分割ぶんかつされたのは機械きかい性能せいのう不足ふそくしていたためであり、その治療ちりょう機器きき改良かいりょうされこう線量せんりょうを1かい照射しょうしゃすることもおこなわれたが、20ねんには、1かい照射しょうしゃする方式ほうしき効果こうかきわめてひくいと結論けつろんけられている。現在げんざい経験けいけんてき知見ちけんから推奨すいしょうされる治療ちりょう計画けいかくはどれもおなじように分割ぶんかつされている(アリソン 2011 p.156)。
  3. ^ 近藤こんどうまことによれば、治癒ちゆりつげようと線量せんりょうおおくしたり、照射しょうしゃする範囲はんいひろげたりすることが原因げんいんとしておおいとされている(近藤こんどう 1999 p.99)。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 西村にしむらきょうあきら はいがん』 p.92
  2. ^ a b CG175: Prostate cancer: diagnosis and management (Report). 英国えいこく国立こくりつ医療いりょう技術ぎじゅつ評価ひょうか機構きこう. January 2015.
  3. ^ 青山あおやまたかし編著へんちょ)「放射線ほうしゃせん基礎きそ医学いがくだい9はん きむかおるどう(2000.3)
  4. ^ 鎌田かまた中川なかがわ 2007, p.115
  5. ^ 放医研ほういけんニュース No.41”. www.nirs.qst.go.jp. 2021ねん8がつ19にち閲覧えつらん
  6. ^ a b 西村にしむらきょうあきら 近畿大学きんきだいがく医学部いがくぶ放射線ほうしゃせん腫瘍しゅようがく部門ぶもん
  7. ^ 唐澤からさわ 2009, p.14
  8. ^ 井上いのうえ手島てじま 2010, p.14
  9. ^ 鎌田かまた中川なかがわ 2007, pp.115-116
  10. ^ 中川なかがわ 2007, p.42
  11. ^ 唐澤からさわ 2009, p.12
  12. ^ 唐澤からさわ 2009, p.15
  13. ^ a b c d e f g h i 「3.放射線ほうしゃせん治療ちりょう副作用ふくさよう」『放射線ほうしゃせんによるがんの治療ちりょう特徴とくちょう利点りてん) (08-02-02-03)原子力げんしりょく百科ひゃっか事典じてんATOMICA
  14. ^ 晴山はりやま雅人まさと 良性りょうせい疾患しっかん放射線ほうしゃせん治療ちりょう 臨床りんしょう放射線ほうしゃせん だい47かん 別冊べっさつ 2002/11/30 発行はっこう
  15. ^ Jeong, Youn Kyoung; Oh, Ju Yeon; Yoo, Jae Kuk; Lim, Sun Ha; Kim, Eun Ho (2020-01-29). “The Biofunctional Effects of Mesima as a Radiosensitizer for Hepatocellular Carcinoma”. International Journal of Molecular Sciences 21 (3): 871. doi:10.3390/ijms21030871. ISSN 1422-0067. PMC 7036851. PMID 32013255. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7036851/. 
  16. ^ Mohamad, Osama; Tabuchi, Takahiro; Nitta, Yuki; Nomoto, Akihiro; Sato, Akira; Kasuya, Goro; Makishima, Hirokazu; Choy, Hak et al. (2019-5). “Risk of subsequent primary cancers after carbon ion radiotherapy, photon radiotherapy, or surgery for localised prostate cancer: a propensity score-weighted, retrospective, cohort study”. The Lancet. Oncology 20 (5): 674–685. doi:10.1016/S1470-2045(18)30931-8. ISSN 1474-5488. PMID 30885458. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30885458. 
  17. ^ Ann C. Mertens et al. (2002). “Pulmonary complications in survivors of childhood and adolescent cancer”. Cancer 95 (11): 2431–2441. doi:10.1002/cncr.10978. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cncr.10978/full. "The lung is one of the most radiation-sensitive structures in the body. Therapy-related radiation damage to the lung depends on the volume of lung tissue irradiated, the total dose received, and fractionation scheduling.2 Radiation-induced lung disease includes an acute phase of radiation pneumonitis that occurs 2–6 months after exposure." 
  18. ^ Ann C. Mertens et al. (2002). “Pulmonary complications in survivors of childhood and adolescent cancer”. Cancer 95 (11): 2431–2441. doi:10.1002/cncr.10978. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cncr.10978/full. "Chest radiation was associated with a 3.5% cumulative incidence of lung fibrosis at 20 years after diagnosis." 
  19. ^ Ericka Wiebe al. (2006), “RADIATION-INDUCED LUNG INJURY” (PDF), Oncology Exchange 5 (2): 29–32, http://www.oncologyex.com/gif/archive/2006/vol5_no2/5_protocols_practices_2.pdf 
  20. ^ 中川なかがわ 2007, p.66
  21. ^ 中川なかがわ 2007, pp.66-68
  22. ^ 唐澤からさわ 2009, p.25
  23. ^ 中川なかがわ 2007, pp.68-70
  24. ^ 中川なかがわ 2007, p.70
  25. ^ 放射線ほうしゃせん治療ちりょう計画けいかくガイドライン」の付表ふひょう1:通常つうじょう分割ぶんかつ照射しょうしゃにおける正常せいじょう組織そしきたいよう線量せんりょう 日本にっぽん放射線ほうしゃせん専門医せんもんいかいかい放射線ほうしゃせん診療しんりょうガイドライン策定さくてい事業じぎょう
  26. ^ a b 放射線ほうしゃせん治療ちりょう治療ちりょうほうについて|がんけん有明ありあけ病院びょういん「Chapter.3: 放射線ほうしゃせん治療ちりょうほう種類しゅるい
  27. ^ 世界せかいはつ加速器かそくきによるホウ素ほうそ中性子ちゅうせいし捕捉ほそく療法りょうほう動物どうぶつ実験じっけん開始かいししました。(2009ねん8がつ5にち) — 京都大学きょうとだいがく
  28. ^ 世界せかいはつ加速器かそくきBNCTによる治験ちけん開始かいしについて (PDF)
  29. ^ 世界せかいはつ加速器かそくきBNCT(ホウ素ほうそ中性子ちゅうせいし捕捉ほそく療法りょうほう)による治験ちけん開始かいしについて (PDF)
  30. ^ http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=96938 あたま頸部がんで世界せかいはつ治験ちけん京大きょうだいなど中性子ちゅうせいし治療ちりょう
  31. ^ 世界せかいはつ 病院びょういん設置せっちがた加速器かそくきによるホウ素ほうそ中性子ちゅうせいし捕捉ほそく療法りょうほうシステム(BNCT)を受注じゅちゅう | おらせ 2012年度ねんど | 住友重機械工業すみともじゅうきかいこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ
  32. ^ a b 2011ねん2がつ17にち朝日新聞あさひしんぶん朝刊ちょうかん33めん
  33. ^ a b c d e f g h i 井垣いがき 2011 p.516

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]