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フライ・フロム・ヒア

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『フライ・フロム・ヒア』
イエススタジオ・アルバム
リリース
録音ろくおん 2010ねん10がつ-2011ねん2がつ
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間じかん
レーベル アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗フロンティアーズ・レコード
日本の旗アヴァロン・レーベル
プロデュース トレヴァー・ホーン
専門せんもん評論ひょうろんによるレビュー
チャート最高さいこう順位じゅんい
  • 16(ドイツ[1]
  • 24(ノルウェー[2]
  • 30(イギリス[3]
  • 31(スウェーデン[4]
  • 36(アメリカ[5]
  • 39(スイス[6]
  • 43(オランダ[7]
  • 45(ベルギー・ワロン地域ちいき[8]
  • 56日本にっぽん[9]
  • イエス アルバム 年表ねんぴょう
    マグニフィケイション
    (2001ねん
    ユニオン・ツアー1991
    (2011ねん
    フライ・フロム・ヒア
    (2011ねん
    ヘヴン&アース
    (2014ねん
    イン・ザ・プレゼント〜ライヴ・フロム・リヨン
    (2011ねん
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    フライ・フロム・ヒア』(Fly From Here)は、イエスのアルバムである。

    解説かいせつ[編集へんしゅう]

    イエスのスタジオ作品さくひんとしては、2001ねん発表はっぴょうの『マグニフィケイション以来いらい10ねんぶりとなる新作しんさく。ボーカリストにカナダじんシンガーのベノワ・ディヴィッドむかえ、キーボーディストにジェフ・ダウンズ、プロデューサーにトレヴァー・ホーンと、アルバム『ドラマ』に参加さんかしていたバグルスの2人ふたりふたたそろって参加さんかしており、サウンドめんでも『ドラマ』を意識いしきしたようなものとなっている。

    アルバムのタイトルにもなっている組曲くみきょく「フライ・フロム・ヒア」は、バグルスの2人ふたり加入かにゅうしたアルバム『ドラマ』のころ出来上できあがっていた「ウィー・キャン・フライ・フロム・ヒア」というきょくもととなったもので、アルバムには収録しゅうろくされずライブでのみ演奏えんそうされた。このもととなった楽曲がっきょく当時とうじのイエスのライブでいまさくの「ウィー・キャン・フライ」に該当がいとうする部分ぶぶん演奏えんそうしており、この模様もようはライブ・アルバム『ライヴ・イヤーズ(The Word Is Live)』でける[10]ほか、ブートレグ出回でまわっている。

    また、「ライフ・オン・ア・フィルム・セット」は「Riding A Tide」というバグルスのきょく[10]もととなっているほか、「ザ・マン・ユー・オールウェイズ・ウォンテッド・ミー・トゥ・ビー」はクリスのソロ作品さくひん収録しゅうろくされる予定よていであった楽曲がっきょくである。

    インタビューとレコーディング風景ふうけい映像えいぞう収録しゅうろくされたDVDが付加ふかされた特別とくべつ仕様しようばん発売はつばいされている。

    2018ねんにはイエス50周年しゅうねん記念きねん企画きかくとして、リードボーカルをトレヴァー・ホーンにえ、リミックスをほどこした『フライ・フロム・ヒア:リターン・トリップ (Fly From Here - Return Trip)』が発売はつばいされた。

    制作せいさく経緯けいい[編集へんしゅう]

    2003ねん黄金おうごんメンバー(ジョン・アンダーソンクリス・スクワイアスティーヴ・ハウリック・ウェイクマンアラン・ホワイト)でおこなわれた35周年しゅうねんツアー終了しゅうりょう心臓しんぞうびょうかかえていたウェイクマンは医師いし助言じょげんによりバンドに参加さんかできなくなり、わりに息子むすこオリヴァー・ウェイクマン推薦すいせんした。

    2008ねん計画けいかくされた40周年しゅうねんツアーはジョンが急性きゅうせい呼吸こきゅう不全ふぜんにより健康けんこうがいしたためバンドをはなれ、のこされた4にん代理だいりのシンガーをさがすことを余儀無よぎなくされた。そこでクリスがYouTubeじょうにアップされていたイエスのコピーバンド、Close To The Edgeの演奏えんそう視聴しちょうし、どうバンドのボーカリスト、ベノワ・ディヴィッドをスカウトし、ベノワ、クリス、スティーヴ、オリヴァー、アランの5にんでツアーがおこなわれた(代理だいりミュージシャンが2にんいるという特殊とくしゅ編成へんせいであったため、便宜上べんぎじょう「Steve Howe, Chris Squire and Alan White of Yes」という名義めいぎもちいた)。途中とちゅうスクワイアがあし手術しゅじゅつのためにツアーを中断ちゅうだんするアクシデントがきたが、翌年よくねんなつ再開さいかいされ、オリヴァーとベノワがようやく正式せいしきメンバーとして加入かにゅうし、この5にん活動かつどうするさい正式せいしきに「イエス」を名乗なのるようになった。

    2010ねんはいフロンティアーズ・レコード契約けいやく締結ていけつし、同年どうねんあきからレコーディングが開始かいしされた。このとき、オリヴァーが脱退だったいしたかかの公式こうしきなアナウンスはなされていないが、キーボーディストがダウンズへと交代こうたいしており、(プロデューサーのホーンもふくめて)『ドラマ』のころ面子めんつそろった。

    2011ねん7がつほんさくスティクス前座ぜんざむかえた北米ほくべいツアーがおこなわれ、同年どうねん11がつからはヨーロッパ・ツアーも計画けいかくされている[11]

    余談よだん[編集へんしゅう]

    • アンダーソンは『ローリング・ストーン』のインタビューにて、ほんさくの「ウィー・キャン・フライ」のパートを2ふんいたところで「サウンドはすこ時代遅じだいおくれにかんじた」とひょうし、ホーンのプロダクションについて「期待きたいはずれだった」と批判ひはんした。だがその一方いっぽうでベノワの歌唱かしょうについては賞賛しょうさんあらわしている[12]
    • スクワイアはアンダーソンのイエス復帰ふっきについて寛容かんよう気持きもちであると公言こうげんしており、今後こんごアンダーソンがイエスに復帰ふっきする可能かのうせいがあることを示唆しさしているともれる[11]

    収録しゅうろくきょく[編集へんしゅう]

    12きょく日本にっぽんばんにのみ収録しゅうろくされたボーナス・トラック

    #タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
    1.「フライ・フロム・ヒア〜オーヴァーチュア
    "Fly From Here - Overture"」
    Trevor Horn, Geoff Downes
    2.「フライ・フロム・ヒア パートI〜ウィー・キャン・フライ
    "Fly From Here Pt1 - We Can Fly"」
    Horn, Downes, Chris Squire
    3.「フライ・フロム・ヒア パートII〜サッド・ナイト・アット・ジ・エアフィールド
    "Fly From Here Pt2 - Sad Night At The Airfield"」
    Horn, Downes
    4.「フライ・フロム・ヒア パートIII〜マッドマン・アット・ザ・スクリーンズ
    "Fly From Here Pt3 - Madman At The Screens"」
    Horn, Downes
    5.「フライ・フロム・ヒア パートIV〜バンピー・ライド
    "Fly From Here Pt4 - Bumpy Ride"」
    Steve Howe
    6.「フライ・フロム・ヒア パートV〜ウィー・キャン・フライ・リプリーズ
    "Fly From Here Pt5 - We Can Fly Reprise"」
    Horn, Downes, Squire
    7.「ザ・マン・ユー・オールウェイズ・ウォンテッド・ミー・トゥ・ビー
    "The Man You Always Wanted Me To Be"」
    Squire, Gerard Johnson, Simon Sessler
    8.「ライフ・オン・ア・フィルム・セット
    "Life On A Film Set"」
    Horn, Downes
    9.「アワー・オヴ・ニード
    "Hour Of Need"」
    Howe
    10.「ソリティアー
    Solitaire」
    Howe
    11.「イントゥ・ザ・ストーム
    Into The Storm」
    Squire, Oliver Wakeman, Howe, Horn, Benoît David, Alan White
    12.「アワー・オヴ・ニード(フルレンス・ヴァージョン)
    Hour Of Need (full length version)」
    Howe
    合計ごうけい時間じかん:

    参加さんかミュージシャン[編集へんしゅう]

    イエス

    ゲストミュージシャン

    脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

    1. ^ musicline.de
    2. ^ norwegiancharts.com - Yes - Fly From Here
    3. ^ ChartArchive - Yes
    4. ^ swedishcharts.com - Yes - Fly From Here
    5. ^ Yes | AllMusic - Awards - Billboard Albums
    6. ^ Yes - Fly From Here - hitparade.ch
    7. ^ dutchcharts.nl - Yes - Fly From Here
    8. ^ ultratop.be - Yes - Fly From Here
    9. ^ ORICON STYLE
    10. ^ a b この2きょくは、バグルスのアルバム『モダン・レコーディングの冒険ぼうけん』(en:Adventures in Modern Recording)のボーナス・トラックにバグルスばんのものが収録しゅうろくされている。
    11. ^ a b 日本にっぽんばん公式こうしきブックレットより
    12. ^ Greene, Andy (2011ねん7がつ6にち). “Ex-Yes Frontman Jon Anderson Opens Up About Getting Fired”. Rolling Stone. 2011ねん7がつ24にち閲覧えつらん