ペレツ

ペレツ誕生たんじょうの図ず。左下ひだりしたの、湯ゆで洗あらわれている赤あかん坊ぼうがペレツである。

ペレツ（ヘブライ語ご: פֶּרֶץ‎、ペレズ）は、旧約きゅうやく聖書せいしょ『創世そうせい記き』に登場とうじょうする人物じんぶつ。タマルが舅しゅうとユダとの間あいだに儲もうけた子こで、ゼラの双子ふたごの弟おとうと。 名前なまえはヘブライ語ごで「破やぶる」「飛とび出だす」という意味いみであり、創世そうせい記き38章しょう29節せつにその名なの由来ゆらいが記しるされている。

創世そうせい記き　38章しょう

27 タマルの出産しゅっさんの時ときが来きたが、胎内たいないには双子ふたごがいた。

28 出産しゅっさんの時とき、一人ひとりの子こが手てを出だしたので、助産婦じょさんぷは、「これが先さきに出でた」と言いい、真まっ赤かな糸いとを取とってその手てに結むすんだ。

29 ところがその子こは手てを引ひっ込こめてしまい、もう一人ひとりの方ほうが出でてきたので、助産婦じょさんぷは言いった。「なんとまあ、この子こは人ひとを出だし抜ぬいたりして。」そこで、この子こはペレツ（出だし抜ぬき）と名付なづけられた。

30 その後ごから、手てに真まっ赤かな糸いとを結むすんだ方ほうの子こが出でてきたので、この子こはゼラ（真まっ赤か）と名付なづけられた。 — 日本にっぽん聖書せいしょ協会きょうかい『聖書せいしょ 新しん共同きょうどう訳やく』創世そうせい記き38章しょう27-30節せつ

この他ほか、ルツ記きにはペレツからダビデ王おうまでの系図けいずが書かかれており、マタイによる福音ふくいん書しょとルカによる福音ふくいん書しょに記しるされたイエスの系図けいずにもペレツの名ながある。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『聖書せいしょ [口語こうご] 』日本にっぽん聖書せいしょ協会きょうかい、1955年ねん
• 『聖書せいしょ [新しん共同きょうどう訳やく] 』日本にっぽん聖書せいしょ協会きょうかい、1987年ねん