イラド

イラドは、旧約きゅうやく聖書せいしょの『創世そうせい記き』に登場とうじょうする人物じんぶつ。エノクの息子むすこ、カインの孫まごで、メフヤエルの父親ちちおや。（『創世そうせい記き』4:18）

『口語こうご訳やく聖書せいしょ』(1955年ねん)での表記ひょうきはイラデ、『新しん共同きょうどう訳やく聖書せいしょ』(1987年ねん)ではイラドと表記ひょうきされる。

系図けいず[編集へんしゅう]

『創世そうせい記き』4：17から22までに記載きさいされたカインの末裔まつえいたちの名前なまえの中なかには、『創世そうせい記き』5：1から32に記載きさいされたカインの弟おとうとセトの末裔まつえいたちによく似にた名前なまえがある^[1]。文書ぶんしょ仮説かせつによれば、カインの系図けいずはヤハウィスト資料しりょう（J資料しりょう）に由来ゆらいし、セトの系図けいずは祭司さいし資料しりょう（英語えいご版ばん）（P資料しりょう）に由来ゆらいするものだという^[1]。J、P両りょう資料しりょうには7組くみの類似るいじした名前なまえがあり、ヤハウィスト資料しりょうでの「イラド」は祭司さいし資料しりょうの「イエレド」に対応たいおうしている^[1]。

イラド

アダ

ツィラ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

^ ^a ^b ^c Lawrence Boadt; Richard J. Clifford; Daniel J. Harrington (2012). Reading the Old Testament: An Introduction. Paulist Press. p. 109. ISBN 978-1-61643-670-4

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

『聖書せいしょ [口語こうご] 』日本にっぽん聖書せいしょ協会きょうかい、1955年ねん
『聖書せいしょ [新しん共同きょうどう訳やく] 』日本にっぽん聖書せいしょ協会きょうかい、1987年ねん

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[BoadtClifford2012-1] Lawrence Boadt; Richard J. Clifford; Daniel J. Harrington (2012). Reading the Old Testament: An Introduction. Paulist Press. p. 109. ISBN 978-1-61643-670-4

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表ひょう話はなし編へん歴れき旧約きゅうやく聖書せいしょの系図けいず（アダムからダビデまで）
天地てんち創造そうぞうからノアの洪水こうずいまで	アダムセト(セツ) エノシュケナンマハラルエルイエレドエノクメトシェラ(メトセラ) レメクノアセム
カインとアベルの系譜けいふ	アダムカインとアベルエノクイラドメフヤエルメトシャエルレメクトバルカイン
ノアの大だい洪水こうずい以降いこうの族長ぞくちょう時代じだい	アルパクシャドシェラエベルペレグレウセルグナホルテラアブラハムイサクヤコブ
古代こだいイスラエル人じんから統一とういつ国家こっか古代こだいイスラエルまで	ユダペレツヘツロンラムアミナダブナフションサルマボアズ妻つまルツオベドエッサイダビデ