セト (聖書せいしょ)

セト
セト
配偶はいぐう者しゃ	「アダムとイヴとサタンの対立たいりつ」:; アクレミア; 「ヨベル書しょ」:; アズラ; グノーシス主義しゅぎ:; ノーレア
子供こども	エノス
親おや	アダムとエバ
親戚しんせき	カイン (兄あに); アベル (兄あに); 「アダムとイヴとサタンの対立たいりつ」:; ルルワ（姉あね); アクレミア（姉あね）; 「ヨベル書しょ」:; アワン (姉あね); アズラ (妹いもうと); グノーシス主義しゅぎ:; ノーレア（妹いもうと）
	テンプレートを表示ひょうじ

セト（またはセツ^[1]、ヘブライ語ご: שֵׁת, 現代げんだいヘブライ語ご: Šet, アラビア語ご: شيث）は、『旧約きゅうやく聖書せいしょ』の「創世そうせい記き」に登場とうじょうするアダムの130歳さいの時ときの子ことされる人物じんぶつ。カインとアベルの弟おとうと。「カインがアベルを殺ころしたので、神かみが彼かれに代かわる子こを授さづけ（シャト）られた」のがその名なの由来ゆらいとされる^[2]。

家族かぞく

105歳さいで子このエノスが生うまれ、他たに息子むすこや娘むすめをもうけ、912歳さいまで生いきた^[3]。「ヨベル書しょ」においては妹いもうとのアズラと結婚けっこんし、娘むすめの一人ひとりとしてエノスの妻つまとなったノエムを儲もうけた^[4]。「アダムとイヴとサタンの対立たいりつ」では、15歳さいの時ときにアベルの双子ふたごの姉妹しまいであり、姉あねであるアクレミアと結婚けっこんした^[5]。

グノーシス主義しゅぎ

グノーシス主義しゅぎにおいては、セトはノーレアの兄あにかつ夫おっとである^[6]。

系図けいず

『創世そうせい記き』4：17から22までに記載きさいされたカインの末裔まつえいたちの名前なまえの中なかには、『創世そうせい記き』5：1から32に記載きさいされたカインの弟おとうとセトの末裔まつえいたちによく似にた名前なまえがある^[7]。文書ぶんしょ仮説かせつによれば、カインの系図けいずはヤハウィスト資料しりょう（J資料しりょう）に由来ゆらいし、セトの系図けいずは祭司さいし資料しりょう（英語えいご版ばん）（P資料しりょう）に由来ゆらいするものだという^[7]。J、P両りょう資料しりょうには7組くみの類似るいじした名前なまえがあり、ヤハウィスト資料しりょうでの「イラド」は祭司さいし資料しりょうの「イエレド」に対応たいおうしている^[7]。

セト

アダ

ツィラ

参照さんしょう元もと

^ 文語ぶんご訳やく・口語こうご訳やくではセツ。新しん共同きょうどう訳やくではセト。
^ 日本にっぽん聖書せいしょ協会きょうかい『聖書せいしょ新しん共同きょうどう訳やく』4章しょう 25節せつ
^ 創世そうせい記き(口語こうご訳やく)#5:8
^ 村岡むらおか崇たかし光こう訳わけ『聖書せいしょ外典げてん偽にせ典てん 4巻かん旧約きゅうやく偽にせ典てん 2』教きょう文ぶん館かん、1998年ねん、35頁ぺーじ。ISBN 9784764219045。
^ Malan, Solomon Caesar (1882). The Book of Adam and Eve, also called the conflict of Adam and Eve with Satan. Williams and Norgate. p. 113
^ James M. Robinson (2000). The Coptic Gnostic Library. Brill. p. 224. ISBN 9789004117020
^ ^a ^b ^c Lawrence Boadt; Richard J. Clifford; Daniel J. Harrington (2012). Reading the Old Testament: An Introduction. Paulist Press. p. 109. ISBN 978-1-61643-670-4

表ひょう話はなし編へん歴れきアダムとイヴ
情報じょうほう源げん	創世そうせい記きにおける天地てんち創造そうぞうアダムイヴ
子供こども	カインアベルセトルルワアクレミアアワンアズラアナーク
関連かんれん用語ようご	原罪げんざいエデンの園えん知恵ちえの樹き禁断きんだんの果実かじつアダムの言語げんごカマエルローシュ・ハッシャーナーシャムシエルリリスイチジクの葉は
他た文化ぶんか	高こう壁かべマヌマシュヤグとマシュヤーナグ
文献ぶんけん	『アダムとイヴとサタンの対立たいりつ』 (6世紀せいき) 『宝たからの洞窟どうくつ』『失しつ楽園らくえん』 (1667年ねん)
芸術げいじゅつ	『楽園らくえん追放ついほう』 (1425年ねん頃ごろ) 『最後さいごの審判しんぱん』 (1482年ねん頃ごろ) 『快楽かいらくの園えん』 (1504年ねん) 『アダムとイヴ』 (1507年ねん) 『アダムの創造そうぞう』 (1512年ねん) 『原罪げんざいと楽園らくえん追放ついほう』 (1510年ねん頃ごろ) 『乾草かんそう車しゃ』（1512年ねん-1515年ねん頃ごろ）『アダムとイヴ』（1550年ねん頃ごろ）『誘惑ゆうわくされるアダムとイヴ』（1550年ねん-1553年ねん）『天国てんごく』（1588年ねん-1592年ねん）『人間にんげんの堕落だらくのあるエデンの園えん』 (1615年ねん頃ごろ) 『アダムとイヴ』（1628年ねん-1629年間ねんかん）
地理ちり	イヴの墓はか
生物せいぶつ学がく	ミトコンドリア・イブ Y染色せんしょく体たいアダム
その他た	マクペラの洞穴どうけつ
カテゴリ

表ひょう話はなし編へん歴れき旧約きゅうやく聖書せいしょの系図けいず（アダムからダビデまで）
天地てんち創造そうぞうからノアの洪水こうずいまで	アダムセト(セツ) エノシュケナンマハラルエルイエレドエノクメトシェラ(メトセラ) レメクノアセム
カインとアベルの系譜けいふ	アダムカインとアベルエノクイラドメフヤエルメトシャエルレメクトバルカイン
ノアの大だい洪水こうずい以降いこうの族長ぞくちょう時代じだい	アルパクシャドシェラエベルペレグレウセルグナホルテラアブラハムイサクヤコブ
古代こだいイスラエル人じんから統一とういつ国家こっか古代こだいイスラエルまで	ユダペレツヘツロンラムアミナダブナフションサルマボアズ妻つまルツオベドエッサイダビデ

典拠てんきょ管理かんりデータベース
全般ぜんぱん	FAST ISNI VIAF WorldCat
国立こくりつ図書館としょかん	ドイツイスラエルアメリカバチカン

家族かぞく

グノーシス主義しゅぎ

系図けいず

参照さんしょう元もと

関連かんれん項目こうもく