ポワシー

Poissy
行政ぎょうせい
国くに	フランス
地域ちいき圏けん (Région)	イル・ド・フランス地域ちいき圏けん
県けん (département)	イヴリーヌ県けん
郡ぐん (arrondissement)	サン＝ジェルマン＝アン＝レー郡ぐん
小郡おごおり (canton)	小郡おごおり庁ちょう所在地しょざいち
INSEEコード	78498
郵便ゆうびん番号ばんごう	78300
市長しちょう（任期にんき）	フレデリク・ベルナール; （1995年ねん-2014年ねん）
人口じんこう動態どうたい
人口じんこう	37,206人にん; （2007年ねん）
人口じんこう密度みつど	2 801人にん/km2
住民じゅうみんの呼称こしょう	Pisciacais, Pisciacaise
地理ちり
座標ざひょう	北緯ほくい48度ど55分ふん46秒びょう東経とうけい2度ど02分ふん44秒びょう / 北緯ほくい48.929444度ど東経とうけい2.045556度ど座標ざひょう: 北緯ほくい48度ど55分ふん46秒びょう東経とうけい2度ど02分ふん44秒びょう / 北緯ほくい48.929444度ど東経とうけい2.045556度ど
標高ひょうこう	平均へいきん:27m; 最低さいてい:17 m; 最高さいこう:171 m
面積めんせき	13.28km2 (1328ha)
	Poissy
公式こうしきサイト	www.ville-poissy.fr
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ポワシー (Poissy) は、フランス、イル＝ド＝フランス地域ちいき圏けん、イヴリーヌ県けんの都市とし。

地理ちり

ポワシーは県けんの北東ほくとう部ぶ、パリ西方せいほう約やく30km、サン＝ジェルマン＝アン＝レーの5マイル西にしに位置いちする。セーヌ川がわが蛇行だこうした部分ぶぶんの左岸さがんにある。

交通こうつう

道路どうろ - RD190、RD30、RD308、RD113
鉄道てつどう - RER A線せんおよびトランジリアンJ線せん、ポワシー駅えき

歴史れきし

ガリア時代じだいのポワシーは、農民のうみんと漁民ぎょみんの暮くらす小ちいさな村むらであった。

メロヴィング朝あさ時代じだいのポワシーはPinciacumと呼よばれ、Pincerais伯はく領りょう（セーヌ川がわとイヴリーヌの森もりの間あいだが領域りょういき）の首都しゅとであった。シャルトル司教しきょう座ざに属ぞくする主司しゅし祭さい座ざがおかれていた^[1]。

5世紀せいき以降いこうのポワシーは王おうの居住きょじゅう地ちであった。868年ねん、シャルル2世せいはポワシーで高官こうかんを集あつめ集会しゅうかいを開ひらいた。996年ねんから1031年ねん、ロベール2世せいはポワシーに王城おうじょうをかまえ、ノートルダム教会きょうかいを建設けんせつした。彼かれの2度目どめの妃ひベルト・ド・ブルゴーニュはアウグスチノ会かい派はの女子じょし修道院しゅうどういんを建たてた。

カペー王朝おうちょう時代じだいには、ポワシーに2つの城しろが存在そんざいした。古ふるい城しろはメロヴィング朝あさ期きのもの、もう1つはコンスタンス・ダルルが建たてたといわれている。1188年ねん、フィリップ2世せいはポワシー住民じゅうみんが軍役ぐんえきにつく替かわりに自治じちを与あたえた^[2]。1200年ねん、フィリップ2世せいはポワシーの城しろを息子むすこルイ8世せいに与あたえ、この城しろでルイ8世せいとブランシュ・ド・カスティーユとの婚儀こんぎが行おこなわれた。ルイ9世せいとフィリップ3世せいはポワシーで誕生たんじょうしている。

1297年ねん、ルイ9世せいがローマ教皇きょうこうボニファティウス8世せいによって聖きよし別べつされると、フィリップ4世せいはポワシーにドミニコ会かい修道院しゅうどういんを建設けんせつし、聖王せいおうルイに捧ささげた。

百ひゃく年ねん戦争せんそう中なかの1346年ねん、ノルマンディーに上陸じょうりくしたイングランド王おうエドワード3世せいはセーヌ川谷かわたにを荒あらし、ポワシーを占領せんりょうした。エドワード黒くろ太子たいしがポワシー城じょうを炎上えんじょうさせた（1369年ねん、シャルル5世せいは城しろの遺構いこうを取とり壊こわした）。

1561年ねん10月がつ、カトリーヌ・ド・メディシスはカトリックとユグノー両派りょうは代表だいひょうを招まねいてポワシー会談かいだんを開ひらいたが失敗しっぱいに終おわった。この和解わかいの試こころみの失敗しっぱいが、ユグノー戦争せんそう勃発ぼっぱつへつながった。

17世紀せいき、カプチン会かいとウルスラ会かいがそれぞれ修道院しゅうどういんを建たてた。

1790年ねん、ポワシーは新あらたに創設そうせつされたセーヌ＝エ＝オワーズ県けんの郡ぐん庁ちょう所在地しょざいちとなった。

1832年ねん、イングランドから上陸じょうりくしたコレラ流行りゅうこうは瞬またたく間まにパリ地方ちほうに広ひろがり、ポワシーでは少すくなくとも70人にんが犠牲ぎせいとなった^[3]。1841年ねん、パリ＝ルーアン間あいだの鉄道てつどう路線ろせんがポワシーに敷しかれた。1881年ねん、グランド・サンチュールが開業かいぎょうした。

第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん中なかのポワシーは、要塞ようさい化かされた駐屯ちゅうとん地ちや2箇所かしょの病院びょういんを持もつコミューンだった。1922年ねんから1927年ねんにかけ、硬貨こうか製造せいぞう会社かいしゃソシエテ・フランセーズ・ド・モネヤージュが工場こうじょうを置おき、ポワシーは国内こくないの硬貨こうか鋳造ちゅうぞう中心ちゅうしん地ちとなった。6億おく5千せん枚まいもの硬貨こうかが、フランスやフランス領りょう植民しょくみん地ちの硬貨こうかのみならず、諸しょ外国がいこくのためにつくられていた^[4]。1937年ねん、フォードが軍用ぐんようトラック製造せいぞう工場こうじょうを設置せっちした。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なかの1940年ねん6月がつ、ドイツ軍ぐんがポワシーへ侵攻しんこうした。ポワシーのセーヌ川がわに架かかる橋はしは、フランス南部なんぶへ逃のがれようとする避難ひなん民みんの長ながい列れつができた。ドイツ軍ぐんに接収せっしゅうされたフォードの工場こうじょうでは、ドイツ軍用ぐんよう車両しゃりょうが製造せいぞうされていた。この工場こうじょうを標的ひょうてきとしたイギリス空軍くうぐんの空爆くうばくが数すう回かい行おこなわれ、死者ししゃ・負傷ふしょう者しゃを出だした。アメリカ軍ぐんによってコミューンが解放かいほうされたのは1944年ねん8月がつ26日にちであった。

経済けいざい

1999年ねんの時点じてんで、ポワシーは人口じんこう約やく36,000人にんに対たいして20,000人にん以上いじょうがコミューン内ないで働はたらいている、県けんの主要しゅような雇用こよう中心ちゅうしん地ちである。内訳うちわけは工業こうぎょうと建設けんせつ業ぎょうが約やく35%、第だい三さん次じ産業さんぎょうが64%となっている。自動車じどうしゃ関連かんれんの職種しょくしゅで働はたらく比率ひりつが高たかい^[5]。

ポワシーにある主おもな企業きぎょう

PSA・ポワシー工場こうじょう
マーレ
フォーレシア (fr:Faurecia)
シーメンス
ロシャス (インターパルファム（フランス語ふらんすご版ばん）傘下さんか)
Environnement S.A - France (fr)
GEFCO（fr、PSA子会社こがいしゃ）

政治せいじ・行政ぎょうせい

かつてのポワシーは、長期ちょうきにわたりフランス共産党きょうさんとうを含ふくむ左派さはの牙城がじょうとされるコミューンであったが、現在げんざいは中道ちゅうどう左派さはに移行いこうしている。2007年ねんフランス大統領だいとうりょう選挙せんきょの第だい一いち回かい投票とうひょうでは、ニコラ・サルコジが投票とうひょう数すうの34.15%を獲得かくとくして首位しゅいとなった^[6]。

行政ぎょうせいや治安ちあんの面めんに関かんしては、刑事けいじ施設しせつとして、困難こんなん受刑じゅけい者しゃが収容しゅうようされるメゾン・サントラルが置おかれている。

史跡しせき

ノートルダム教会きょうかい - 12世紀せいき。ルイ9世せいが洗礼せんれいを受うけた教会きょうかい。1840年ねんにフランス歴史れきし文化財ぶんかざいに登録とうろくされた。
旧きゅう橋はし - 12世紀せいきの石組いしぐみ橋きょう
旧きゅうコミューン庁舎ちょうしゃ^[7] - かつてのカプチン派は修道院しゅうどういん建物たてもので、1620年ねんに完成かんせいした。1837年ねんより庁舎ちょうしゃとなっている。
旧きゅう税関ぜいかん - 1830年ねん完成かんせい。六角形ろっかっけいのかたちをしている。現在げんざいは観光かんこう事務所じむしょが入はいっている。
サヴォア邸てい - ル・コルビュジエが設計せっけい

ノートルダム教会きょうかい
税関ぜいかん
橋はし
旧きゅう庁舎ちょうしゃ

姉妹しまい都市とし

ピルマゼンス、ドイツ

関係かんけい者しゃ

出身しゅっしん者しゃ居住きょじゅうその他たゆかりある人物じんぶつについては「fr:Poissy#Personnalités liées à la commune」を参照さんしょう

出身しゅっしん者しゃ

詳細しょうさいは「Category:ポワシー出身しゅっしんの人物じんぶつ」を参照さんしょう

ルイ9世せい - 聖ひじりルイ。フランス国王こくおう
フィリップ3世せい - フランス国王こくおう
ポンパドゥール夫人ふじん - ルイ15世せいの公おおやけ妾わらわ。出身しゅっしんは現在げんざいのパリ2区く。幼少ようしょう期きから教育きょういくを受うけた地ちがポワシー。
モーリス・ルジオン - 地質ちしつ学者がくしゃ
ダミアン・ル・タレク - サッカー選手せんしゅ
フシン・カルジャ - サッカー選手せんしゅ。サッカーモロッコ代表だいひょう

居住きょじゅうその他たゆかりある人物じんぶつ

クリスティーヌ・ド・ピザン - フランス文学ぶんがく最初さいしょの職業しょくぎょう文筆ぶんぴつ家か、詩人しじん。イタリアヴェネチア出身しゅっしん、ポワシーに晩年ばんねん居住きょじゅう死去しきょ。
ニコラ・プッサン - 画家がか。居住きょじゅう
ジャン＝バティスト・カミーユ・コロー - 画家がか、バルビゾン派は。居住きょじゅう
オノレ・ド・バルザック - 小説しょうせつ家か。居住きょじゅう
クロード・モネ - 画家がか。居住きょじゅう
カルロス - "カルロス・ザ・ジャッカル"の名なで知しられる国際こくさいテロリスト。ポワシー中央ちゅうおう監獄かんごくに収監しゅうかんされている。

脚注きゃくちゅう

^ Jacques Tréton, Histoire de Montainville en Pincerais, édition à compte d'auteur, 1998 ISBN 2-9512315-0-4, p. 53.
^ André Chédeville, « Le mouvement communal en France aux XI^e et XII^e siècle s, ses éléments constitutifs et ses relations avec le pouvoir royal » in Robert Favreau, Régis Rech et Yves-Jean Riou (directeurs), Bonnes villes du Poitou et des pays charentais (XII-XVIII siècles) : Actes du colloque tenu à Saint-Jean-d’Angély les 24-25 septembre 1999, publiés par la Société des antiquaires de l'Ouest in Mémoires de la Société des antiquaires de l'Ouest et des musées de Poitiers, 5 série, tome VIII (2002), à Poitiers. ISBN 2-9519441-0-1, p. 22
^ Narcisse Noël, op. cit., p. 281.
^ Poissy, cent ans d'images, op. cit. p. 138.
^ Emplois au lieu de travail selon l'activité économique des individus Insee
^ Scrutin présidentiel de 2007 - Poissy
^ Hôtel-de-ville

[1] Jacques Tréton, Histoire de Montainville en Pincerais, édition à compte d'auteur, 1998 ISBN 2-9512315-0-4, p. 53.

[2] André Chédeville, « Le mouvement communal en France aux XI^e et XII^e siècle s, ses éléments constitutifs et ses relations avec le pouvoir royal » in Robert Favreau, Régis Rech et Yves-Jean Riou (directeurs), Bonnes villes du Poitou et des pays charentais (XII-XVIII siècles) : Actes du colloque tenu à Saint-Jean-d’Angély les 24-25 septembre 1999, publiés par la Société des antiquaires de l'Ouest in Mémoires de la Société des antiquaires de l'Ouest et des musées de Poitiers, 5 série, tome VIII (2002), à Poitiers. ISBN 2-9519441-0-1, p. 22

[3] Narcisse Noël, op. cit., p. 281.

[4] Poissy, cent ans d'images, op. cit. p. 138.

[5] Emplois au lieu de travail selon l'activité économique des individus Insee

[6] Scrutin présidentiel de 2007 - Poissy

[7] Hôtel-de-ville

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[7]

表ひょう話はなし編へん歴れきパリとその郊外こうがい
No.75 パリ	1区く 2区く 3区く 4区く 5区く 6区く 7区く 8区く 9区く 10区く 11区く 12区く 13区く 14区く 15区く 16区く 17区く 18区く 19区く 20区く
No.77 セーヌ＝エ＝マルヌ県けん	ムラン（県けん都と）サヴィニー＝ル＝タンプルシェルビュシー＝サン＝ジョルジュポントー＝コンボーモー
No.78 イヴリーヌ県けん	ヴェルサイユ（県けん都と）ウイユエランクールギュイヤンクールコンフラン＝サントノリーヌサルトルーヴィルサン＝ジェルマン＝アン＝レーシャトゥートラップポワシープレジールマント＝ラ＝ジョリーモンティニー＝ル＝ブルトンヌーランブイエル・シェネレ・ミュロー
No.91 エソンヌ県けん	エヴリー＝クールクーロンヌ（県けん都と）アティス＝モンスイエールヴィニュー＝シュル＝セーヌヴィリー＝シャティヨングリニーコルベイユ＝エソンヌサヴィニー＝シュル＝オルジュサント＝ジュヌヴィエーヴ＝デ＝ボワドラヴェイユパレゾーブリュノワマシーリス＝オランジス
No.92 オー＝ド＝セーヌ県けん	ナンテール（県けん都と）アニエール＝シュル＝セーヌアントニーイシー＝レ＝ムリノーヴァンヴクラマールクリシークールブヴォアコロンブサン＝クルーシャティヨンシャトネ＝マラブリージュヌヴィリエシュレンヌヌイイ＝シュル＝セーヌバニューピュトーブローニュ＝ビヤンクールボワ＝コロンブマラコフムードンモンルージュラ・ガレンヌ＝コロンブルヴァロワ＝ペレリュエイユ＝マルメゾン
No.93 セーヌ＝サン＝ドニ県けん	ボビニー（県けん都と）エピネー＝シュル＝セーヌヴィルパントヴィルモンブルオーベルヴィリエガニークリシー＝ス＝ボワサン＝トゥアンサン＝ドニスヴランスタンドランシートランブレ＝アン＝フランスヌイイ＝シュル＝マルヌノワジー＝ル＝グランノワジー＝ル＝セックバニョレパンタンピエールフィット＝シュル＝セーヌボンディモントルイユモンフェルメイユラ・クールヌーヴリヴリー＝ガルガンル・ブラン＝メニルロニー＝スー＝ボワロマンヴィル
No.94 ヴァル＝ド＝マルヌ県けん	クレテイユ（県けん都と）アルフォールヴィルイヴリー＝シュル＝セーヌヴァンセンヌヴィリエ＝シュル＝マルヌヴィルジュイフヴィルヌーヴ＝サン＝ジョルジュカシャンサン＝モール＝デ＝フォッセシャラントン＝ル＝ポンシャンピニー＝シュル＝マルヌシュシー＝アン＝ブリショワジー＝ル＝ロワティエノジャン＝シュル＝マルヌフォントネー＝スー＝ボワフレンヌメゾン＝アルフォールライ＝レ＝ローズル・クレムラン＝ビセートルル・ペルー＝シュル＝マルヌ
No.95 ヴァル＝ドワーズ県けん	ポントワーズ（県けん都と）アルジャントゥイユヴィリエ＝ル＝ベルエルブレ＝シュル＝セーヌエルモンガルジュ＝レ＝ゴネスグッサンヴィルゴネスサノワサルセルセルジータヴェルニーブゾンフランコンヴィル
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