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ユフラテの

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ユフラテの』(ユフラテのき)は、手塚てづか治虫おさむ漫画まんが作品さくひん。『こういちコース』(学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ)で1973ねん4がつごうから1974ねん3がつごう掲載けいさいされた。

手塚てづかは、単行本たんこうぼんのあとがきで「結末けつまつめずにえがしたが、登場とうじょう人物じんぶつ勝手かってうごして、上手うまくまとまった」とべている。同様どうようにあとがきにて、タイトルになっている「ユフラテ」は「連載れんさい開始かいしにはなにおもいがあったのかもしれないが(単行本たんこうぼんのあとがき執筆しっぴつには)おもせない」としている。執筆しっぴつ当時とうじソビエト連邦れんぽうをはじめとしたすうこく政府せいふ機関きかん積極せっきょくてきESP開発かいはつしたことが新聞しんぶん雑誌ざっしをにぎわしており、それと聖書せいしょの「禁断きんだん果実かじつ」とをわせたのも、苦肉くにくさくとしている。手塚てづか自身じしんほんさくを「たか次元じげんえがいた作品さくひんではない」とあとがきでひょうしている。

あらすじ[編集へんしゅう]

ひゃく引(ももひき)高校こうこう1ねんの「オオヤカマシイ」3人組にんぐみ大矢おおやかま・シイは、夏休なつやすみを利用りようしてかま伯父おじ所有しょゆうしているみなみ九州きゅうしゅう孤島ことうめぐみほうじょう(えほば)とう」をおとずれ、のうはたらきをすうばいたかめる物質ぶっしつ「ドルベスチン」をふくむ「ユフラテの外見がいけんリンゴている)」の存在そんざいる。

自身じしんべ、ちょうつねちからていた伯父おじしょうすけは、3にんにユフラテののことを口外こうがいしないよう警告けいこくあたえ、3にんかえした。

しかし、ひそかに大矢おおやかえっており、3にんけた。べると、大矢おおや知能ちのうたかまり、かま念力ねんりき使つかえるようになり、シイ天才てんさいてきなピアノ演奏えんそうができるようになった。

ちち借金しゃっきんてにきた金貸かねかしを念力ねんりきころしたかまは、悪人あくにんらしめ世界せかい征服せいふく目論もくろむようになる。ドルベスチンの効果こうかえるのをおそれ、かまはシイれてふたためぐみほうじょうとうへとき、ユフラテのひとめしようとする。それをしょうすけ(の亡霊ぼうれい)に阻止そしされ、すべて、しょうすけ指示しじによってとりたちがくわえてどこかへはこってった。ユフラテのちてしまう。

3にんは、じつによるちからうしなうとともに、ユフラテのかんする一切いっさい記憶きおくうしなった。

おも登場とうじょう人物じんぶつ[編集へんしゅう]

大矢おおや
かま
シイ
丹波たんば
めぐみほうじょうとうらす住人じゅうにん1人ひとり民生みんせい委員いいん
かま しょうすけ
かま伯父おじさきごろ飛行機ひこうき事故じこくなったとおもわれていたが、めぐみほうじょうとうで3にんまえ姿すがたあらわす。
刑事けいじ
かまいえで、金貸かねかしが心臓麻痺しんぞうまひんだけん捜査そうさた。ヒゲオヤジえんじている。
念力ねんりきによる殺人さつじんについて最初さいしょしんじていなかったが、かま銀行ぎんこう強盗ごうとうなどをころしたことから念力ねんりき存在そんざいしんじるようになる。現行げんこう法律ほうりつではさばけないが、倫理りんりてきにはゆるされることではないとさとすも、かまにはつうじなかった。

書誌しょし情報じょうほう[編集へんしゅう]

関連かんれん[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]