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万能ばんのう細胞さいぼう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
マウスのES細胞さいぼうみどり

万能ばんのう細胞さいぼう(ばんのうさいぼう)は、多能たのうせいみき細胞さいぼう[1]あるいは多能たのうせい細胞さいぼう[2][3][4]、もしくは仮想かそうゆめ治療ちりょう材料ざいりょうになる細胞さいぼう[5]して使用しようされる言葉ことばである。細胞さいぼう多能たのうせいとは、細胞さいぼう生物せいぶつ身体しんたい構成こうせいするほぼすべての種類しゅるい細胞さいぼう分化ぶんかする能力のうりょく分化ぶんかのう)である[6][7]。「万能ばんのう細胞さいぼう」という呼称こしょうは、おも一般いっぱんけの解説かいせつやマスメディアけにもちいられている用語ようご生物せいぶつがく用語ようごではない[8]

万能ばんのう細胞さいぼう[編集へんしゅう]

万能ばんのう細胞さいぼう」という言葉ことばは、1998ねん11月ヒトはいせいみき細胞さいぼう(ES細胞さいぼう)が報告ほうこくされたときの新聞しんぶん報道ほうどうからられる[1]。その人工じんこう多能たのうせいみき細胞さいぼう(iPS細胞さいぼう)が報告ほうこくされると、ES細胞さいぼうを「従来じゅうらい万能ばんのう細胞さいぼう」、iPS細胞さいぼうを「新型しんがたiPS細胞さいぼう」とけあるいはまとめて「万能ばんのう細胞さいぼう」とぶようになった[1]。この両者りょうしゃ多能たのうせいみき細胞さいぼうである。なお、かゆかわ英語えいごけんで「万能ばんのう細胞さいぼう」に対応たいおうする言葉ことばつからないと指摘してきしている[1]

代表だいひょうてきな"万能ばんのう細胞さいぼう"[編集へんしゅう]

"万能ばんのう細胞さいぼう"と呼称こしょうされる代表だいひょうてきなものには、受精卵じゅせいらん細胞さいぼう分裂ぶんれつ初期しょきしょうじたすうひゃく細胞さいぼうからなるはいばん内側うちがわ細胞さいぼう内部ないぶ細胞さいぼうかたまり)を培養ばいようすることによってられたES細胞さいぼう[9][10]皮膚ひふ細胞さいぼうなどのからだ細胞さいぼう遺伝子いでんしなどを導入どうにゅうさせて多能たのうせいたせた人工じんこう多能たのうせいみき細胞さいぼう(iPS細胞さいぼう)がある[11][12][2][10]。このES細胞さいぼう人工じんこう多能たのうせいみき細胞さいぼう(iPS細胞さいぼう)は、多能たのうせいみき細胞さいぼうえい: pluripotent stem cell)とばれている[13]。これらは増殖ぞうしょくしてやせるじょうからだのさまざまな細胞さいぼう分化ぶんか誘導ゆうどうできるため、再生さいせい医療いりょう材料ざいりょうとしての利用りよう期待きたいされている>[13]

多能たのうせい(pluripotency)とは[編集へんしゅう]

細胞さいぼう分化ぶんか多能たのうせいの「pluripotency」は、「totipotency(全能ぜんのうせい)」と「multipotency(分化ぶんかのうふくのうせい)」の中間ちゅうかん分化ぶんかのうにあたり、生物せいぶつ学者がくしゃあいだでは「多能たのうせい」と日本語にほんごやくされるが、「万能ばんのうせい」「分化ぶんか万能ばんのうせい」と表記ひょうき説明せつめいされる場合ばあいもあり[4][14][15][16]一般いっぱんけの書籍しょせき報道ほうどう講演こうえんなどでは、「万能ばんのう細胞さいぼう」と呼称こしょう多用たようされている[4]

ヒトのからだはおよそ60ちょう細胞さいぼう構成こうせいされているが、もとをたどればこれらの細胞さいぼうはすべて、たったひとつの受精卵じゅせいらん増殖ぞうしょく分化ぶんかかえしてまれたものである[4]。この受精卵じゅせいらん(および、ごく初期しょきたまごわり[注釈ちゅうしゃく 1][17]まで[18])のみにられる完全かんぜん分化ぶんかのう全能ぜんのうせい(totipotency)と[7][19][20][21][22]。この全能ぜんのうせいは、ほ乳類にゅうるいでは、初期しょきはい細胞さいぼうられる多能たのうせい(pluripotency)(胎児たいじのすべてのからだ細胞さいぼう分化ぶんかできる能力のうりょく)とともに胎盤たいばん組織そしきにも分化ぶんかできる能力のうりょくをもっている分化ぶんか状態じょうたい[19]

受精卵じゅせいらんはいばんまで成長せいちょうすると、はい体外たいがい組織そしき形成けいせいする細胞さいぼうと、個体こたい形成けいせいする細胞さいぼうへと最初さいしょ分化ぶんかこる。後者こうしゃ細胞さいぼう内部ないぶ細胞さいぼうかたまり存在そんざいし、はい体外たいがい組織そしきのぞくすべての細胞さいぼう分化ぶんかできることから、これらの細胞さいぼうがもつ分化ぶんかのう多能たのうせい(pluripotency)と[19]通常つうじょうそと胚葉はいよう神経しんけい細胞さいぼうなど)、ちゅう胚葉はいよう筋肉きんにく細胞さいぼうなど)、うち胚葉はいよう腸管ちょうかん上皮じょうひなど)の組織そしき分化ぶんかできるかを検証けんしょうして、多能たのうせい有無うむ[10][23]。このように身体しんたい構成こうせいするすべての種類しゅるい細胞さいぼう分化ぶんかする能力のうりょく多能たのうせい)をゆうする分化ぶんか細胞さいぼう多能たのうせい細胞さいぼう(pluripotent cell)であり[19][7]一般いっぱん呼称こしょうてきには万能ばんのう細胞さいぼうんでいる[2][3]

そして、この内部ないぶ細胞さいぼうかたまりからたんはなれ培養ばいようされたES細胞さいぼうもまた分化ぶんか多能たのうせいち、個体こたい構成こうせいするすべての細胞さいぼう分化ぶんかできる[10]。ES細胞さいぼうは、のち研究けんきゅう開発かいはつされた人工じんこう多能たのうせいみき細胞さいぼう(iPS細胞さいぼう)とともに「万能ばんのう細胞さいぼう」の代表だいひょうてきなものとして認識にんしきされている[13][12]

なお、成人せいじんにも神経しんけいみき細胞さいぼう造血ぞうけつみき細胞さいぼうなど、種々しゅじゅみき細胞さいぼうられているが、これらのみき細胞さいぼうのもつ分化ぶんかのうは、神経しんけいけい造血ぞうけつけいなど一部いちぶ細胞さいぼうしゅかぎられているため、分化ぶんかのうあるいはふくのうせい(multipotency)とばれている[19][24]

再生さいせい医療いりょう万能ばんのう細胞さいぼう[編集へんしゅう]

ヒトふくめた哺乳類ほにゅうるいにおいては、原則げんそくとして受精卵じゅせいらん以外いがい万能ばんのう細胞さいぼう存在そんざいしないが[2][3][7]、この受精卵じゅせいらん人工じんこうてき培養ばいよう開発かいはつさせた万能ばんのう細胞さいぼうで、人類じんるい最初さいしょにしたのはES細胞さいぼうである[25][4]。1981ねんイギリスマウスのES細胞さいぼうつくられ、万能ばんのう細胞さいぼう代名詞だいめいしのようにばれた[4][3]培養ばいようしたES細胞さいぼう正常せいじょうはいばんなか注入ちゅうにゅうさせ、はい細胞さいぼうざりったものを、仮親かりおや子宮しきゅうれると正常せいじょうな胎仔をつくることができるが、このマウスは全身ぜんしんにES細胞さいぼうおな遺伝子いでんしち、正常せいじょうまごマウスをむこともできる。このような個体こたい細胞さいぼうつマウスはキメラマウスとばれている[9][10]はいなかであらゆる器官きかん分化ぶんかできるES細胞さいぼうは、子宮しきゅうなか条件じょうけんちか環境かんきょうととのえさえすれば試験管しけんかんない様々さまざま器官きかんへと分化ぶんかできる可能かのうせいふくみ、人工じんこう臓器ぞうきつくって移植いしょく利用りようすることが可能かのうとなる[9]。1998ねんにはアメリカでヒトES細胞さいぼう作製さくせい達成たっせいされ、ヒトES細胞さいぼうを、しい器官きかん臓器ぞうき任意にんい誘導ゆうどう分化ぶんかさせる条件じょうけんへの応用おうよう研究けんきゅうすすめられた[9]

しかし、受精卵じゅせいらんこわすプロセスが倫理りんりめん宗教しゅうきょうめん問題もんだいとされ、2001ねんには、アメリカで公的こうてき研究けんきゅうによってあらたなヒトES細胞さいぼう作製さくせい作成さくせいすることが禁止きんしされた[25][26]研究けんきゅう反対はんたい推進すいしん紛糾ふんきゅうするなかバイオテクノロジー先端せんたん企業きぎょうあつまるカリフォルニアしゅうイリノイしゅうメリーランドしゅうなどは政府せいふ方針ほうしんはんし、しゅう予算よさんをES細胞さいぼう研究けんきゅうて、2006ねんにはハーバード大学だいがくでも民間みんかんからの寄付きふきんで、ヒトのクローンはい使つかったES細胞さいぼうつく研究けんきゅうおこなっていた[26]。ヒトのクローンはいは、からだ細胞さいぼうからかくし、あらかじめかくのぞいた卵子らんし移植いしょくしてつくられる。患者かんじゃかく移植いしょくしたクローンはい培養ばいようし、そこからES細胞さいぼうつくれば、患者かんじゃおな遺伝いでん情報じょうほうつES細胞さいぼうはいり、拒絶きょぜつ反応はんのうきない移植いしょくよう細胞さいぼう組織そしきつくせる可能かのうせいがある[26]。だがクローン技術ぎじゅつは、ヒトのクローンはいをそのまま子宮しきゅうもどせば、クローン人間にんげんうまれる可能かのうせいがあるため、倫理りんりてき観点かんてんからクローンはい作製さくせいそのものまできんじているくにフランスドイツカナダ)もある[26]。このクローンはいからES細胞さいぼうつく技術ぎじゅつは、まだどこのくにでも成功せいこうしていないが[26][注釈ちゅうしゃく 2]、クローンと万能ばんのう細胞さいぼうわせは様々さまざま治療ちりょう応用おうようできるとかんがえられ、世界せかい注目ちゅうもくされている技術ぎじゅつひとつだとされている[27]

アメリカはオバマ政権せいけんわり、2009ねんにES細胞さいぼう研究けんきゅうへの連邦れんぽう予算よさん助成じょせい解禁かいきんした。2010ねん10がつ、アメリカのジェロンしゃ脊髄せきずい損傷そんしょう患者かんじゃ4にんたいしES細胞さいぼう使用しようした臨床りんしょう試験しけん開始かいししたが、こうコストなどを理由りゆうに2011ねん11月に撤退てったい発表はっぴょうした[28]。ES細胞さいぼう研究けんきゅうへの連邦れんぽう予算よさん助成じょせい解禁かいきんされたものの、政策せいさくめをもとめる反対はんたい団体だんたいとの法廷ほうてい闘争とうそう論争ろんそう依然いぜんつづいている[26][27]


2013ねんにはiPS細胞さいぼう使つかった世界せかいはつ臨床りんしょう研究けんきゅうとしてよわいむら変性へんせい治療ちりょうする研究けんきゅうはじまった[25]。iPS細胞さいぼうは、ES細胞さいぼう生命せいめい倫理りんりてき問題もんだい受精卵じゅせいらんこわすこと)のかべをクリアし[2][26]、また、患者かんじゃ細胞さいぼうからあらゆる細胞さいぼう組織そしき分化ぶんかさせることができるため、それを正常せいじょう細胞さいぼう比較ひかくすることにより、病気びょうき原因げんいん究明きゅうめいやメカニズムの解明かいめいめんでも有効ゆうこう技術ぎじゅつだとされ、効率こうりつてき治療ちりょうやく開発かいはつにも期待きたいされている[27][23]

臓器ぞうき作製さくせいへのハードル[編集へんしゅう]

人工じんこう多能たのうせいみき細胞さいぼう(iPS細胞さいぼう)という万能ばんのう細胞さいぼう研究けんきゅう開発かいはつにより、はいせいみき細胞さいぼう(ES細胞さいぼう)の倫理りんりてき問題もんだいや、拒絶きょぜつ反応はんのう問題もんだい一応いちおうクリアできるが、実際じっさい心臓しんぞうなどの複数ふくすう種類しゅるいちが細胞さいぼうぐんから複雑ふくざつ構成こうせいされている臓器ぞうきのコピーを作製さくせいするにはたかいハードルがあり、臓器ぞうき完全かんぜんコピーや、ゆびあしなどの複雑ふくざつさをきわめた部位ぶい完全かんぜんつくげるのはかなり困難こんなんだとされている[27]。このように様々さまざま神経しんけい回路かいろ血管けっかん筋肉きんにくなどで構成こうせいされている臓器ぞうき実際じっさい作製さくせいすることは、試験管しけんかんないでは不可能ふかのうとされており、それを可能かのうにするためには、いわゆる「臓器ぞうき工場こうじょう」というべつ生体せいたい必要ひつようとなる[27]。これは人間にんげん遺伝子いでんしんだぶたあるいはサルなどのキメラ生命せいめいたい作製さくせい必要ひつよう不可欠ふかけつだということで、あらたな倫理りんりてき問題もんだいがつきまとってくる[27]

そうやくしん治療ちりょうほう万能ばんのう細胞さいぼう[編集へんしゅう]

2008ねんこめウィスコンシン大学だいがく研究けんきゅうチームが、遺伝いでんせい神経しんけい難病なんびょう男児だんじ患者かんじゃから作製さくせいした人工じんこう多能たのうせいみき細胞さいぼう(iPS細胞さいぼう)を運動うんどう神経しんけい成長せいちょうさせたのち、その神経しんけい病気びょうきによりぬのを試験しけん管内かんない再現さいげんすることに成功せいこうし、皮膚ひふ由来ゆらいのiPS細胞さいぼうから病気びょうきのモデルとなる細胞さいぼう自由じゆう作製さくせいできることが証明しょうめいされた[27]。また、2009ねんには東京医科歯科大学とうきょういかしかだいがく研究けんきゅうチームが、新薬しんやく候補こうほとなる物質ぶっしつ心臓しんぞうへの副作用ふくさようを、iPS細胞さいぼうもちいて正確せいかくにすばやく検出けんしゅつする方法ほうほう開発かいはつした[27]。このように万能ばんのう細胞さいぼうであるiPS細胞さいぼうは、実際じっさいのモデル細胞さいぼう組織そしき臓器ぞうき作製さくせいして新薬しんやく探索たんさくしたり、副作用ふくさよう検査けんさおこなうことができるなど、新薬しんやく開発かいはつ迅速じんそく役立やくだったり、あらたな診断しんだんほう確立かくりつ病気びょうき原因げんいん解明かいめいめんでも期待きたいされている[27][23]

また、4つの遺伝子いでんし細胞さいぼう導入どうにゅうして分化ぶんかしたからだ細胞さいぼう多能たのうせいみき細胞さいぼうへと修復しゅうふく初期しょき、リプログラミング)したiPS細胞さいぼう技術ぎじゅつは、がん細胞さいぼう異常いじょう修復しゅうふくさせる技術ぎじゅつへの応用おうよう利用りようできるのではないかとかんがえられており、がんの根本こんぽん治療ちりょうへのしん療法りょうほう開発かいはつめんでも期待きたいされている[27]

生殖せいしょく万能ばんのう細胞さいぼう[編集へんしゅう]

2011ねん8がつ人工じんこう多能たのうせいみき細胞さいぼう(iPS細胞さいぼう)の開発かいはつしゃである山中やまなかしんわたる教授きょうじゅとはべつ京都大学きょうとだいがく研究けんきゅうグループが、iPS細胞さいぼう使つかって精子せいしつくし、それを卵子らんし体外たいがい受精じゅせいさせてマウスを誕生たんじょうさせることに成功せいこうした[27]。これにより、発生はっせいのメカニズムの解明かいめいや、不妊症ふにんしょう原因げんいん究明きゅうめい治療ちりょうへの可能かのうせいができたが、その一方いっぽうで、ヒトの生殖せいしょく細胞さいぼう作製さくせいつながる技術ぎじゅつであることから、生命せいめい倫理りんりてき問題もんだいしょうじるとかんがえられている[27]たとえば、男性だんせいから卵子らんし女性じょせいから精子せいし作製さくせいすることも可能かのうなこの技術ぎじゅつは、女性じょせいがいなくてもキメラ生物せいぶつ子宮しきゅうりることで子孫しそんのこせたり、男性だんせいがいなくても子孫しそんのこせることになり、同性どうせい配偶はいぐうものあい誕生たんじょう可能かのうになるため、技術ぎじゅつてき適用てきよう範囲はんいには十分じゅうぶん議論ぎろん必要ひつようとなる[27]

しかし、性別せいべつ関係かんけいなく精子せいし卵子らんし作製さくせいしたり、生殖せいしょく能力のうりょくうしなった個体こたいから精子せいし卵子らんしつくれるiPS細胞さいぼうのこのような特性とくせいは、医療いりょう以外いがい分野ぶんやでも注目ちゅうもくされ、絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ人工じんこうてき繁殖はんしょくけての検討けんとうがなされている[27]。2011ねん9がつには、べいカリフォルニアしゅう研究けんきゅうグループにより、世界せかいに7とうしか生息せいそくしていないとされるキタシロサイのメスの皮膚ひふ、また、西にしアフリカ生息せいそくすう減少げんしょうつづくサルの一種いっしゅであるマンドリルんだオスの細胞さいぼうから、iPS細胞さいぼう作製さくせい成功せいこうした[27]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ たまごわりとは、受精卵じゅせいらんにおいて相次あいついですみやかにおこ細胞さいぼう分裂ぶんれつし、たまごわりによってしょうずる細胞さいぼうわりだまぶ。
  2. ^ 2004ねん世界せかい先駆さきがけて、韓国かんこくソウル大学だいがく禹錫により成功せいこう発表はっぴょうがなされたが、翌年よくねん2005ねん論文ろんぶんデータ捏造ねつぞうだと発覚はっかくし、卵子らんし提供ていきょうにおける倫理りんり問題もんだい露呈ろていしたスキャンダル(ヒトはいせいみき細胞さいぼう捏造ねつぞう事件じけん)があった。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d かゆかわじゅん 2008.
  2. ^ a b c d e 知恵ちえぞう2014”. 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ. 2014ねん3がつ2にち閲覧えつらん
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  4. ^ a b c d e f 『iPS細胞さいぼうとはなにか―万能ばんのう細胞さいぼう研究けんきゅう現在げんざい』(朝日新聞あさひしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ科学かがく医療いりょうグループ、2011ねん)1-54ぺーじ
  5. ^ ちゅうつじ憲夫のりお 2002, pp. 4–7.
  6. ^ ニワトリの万能ばんのう細胞さいぼう基礎きそ応用おうよう目指めざして 「ニワトリでなにができるのか?」”. 広島大学ひろしまだいがく大学院だいがくいん生物せいぶつけん科学かがく研究けんきゅう. 2014ねん2がつ19にち閲覧えつらん日本語にほんご
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  8. ^ みき細胞さいぼう研究けんきゅう やってみよう!” (PDF). 京都大学きょうとだいがく. p. 12. 2014ねん2がつ閲覧えつらん
  9. ^ a b c d 木下きのしたけい浅島あさじままことあたらしい発生はっせい生物せいぶつがく』(講談社こうだんしゃ、2003ねん)231-238ぺーじ
  10. ^ a b c d e 中西なかにし貴之たかゆき『なにがスゴイか?万能ばんのう細胞さいぼう』(技術評論社ぎじゅつひょうろんしゃ、2008ねん)35-74ぺーじ
  11. ^ 朝日新聞あさひしんぶんデジタル:万能ばんのう細胞さいぼうかんするトピックス”. 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ. 2014ねん2がつ27にち閲覧えつらん日本語にほんご
  12. ^ a b べい・サイエンスが「今年ことし画期的かっきてき研究けんきゅう成果せいか」のだいえらんだ、山中やまなかしんわたる教授きょうじゅの「細胞さいぼう初期しょき」とは?”. Ricoh (2009ねん1がつ). 2014ねん2がつ19にち閲覧えつらん日本語にほんご
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  15. ^ iPS細胞さいぼう分化ぶんか万能ばんのうせい獲得かくとくする過程かていにおけるクロマチン高次こうじ構造こうぞう変化へんか京都きょうと大学だいがくiPS細胞さいぼう研究所けんきゅうじょ主任しゅにん研究けんきゅういん堀田ほった秋津あきつ”. 北陸ほくりく実験じっけん動物どうぶつ研究けんきゅうかい. 2014ねん2がつ24にち閲覧えつらん
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  19. ^ a b c d e アン・B・パーソン『みき細胞さいぼうなぞく』(みすず書房しょぼう、2005ねん)1-5ぺーじ。296-297ぺーじ
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  28. ^ べいジェロン、ES細胞さいぼう由来ゆらい治療ちりょうやく臨床りんしょう試験しけんり”. フランス通信つうしんしゃ. (2011ねん11月16にち). https://www.afpbb.com/articles/-/2840970?pid=8090263 2014ねん2がつ20日はつか閲覧えつらん 

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • かゆかわじゅん、2008、「「万能ばんのう細胞さいぼう」はどのように万能ばんのうなのか」、『現代げんだい思想しそう』 pp. 152-169
  • ちゅうつじ憲夫のりお『ヒトES細胞さいぼう―なぜ万能ばんのうか』岩波書店いわなみしょてん、2002ねん 
  • 生物せいぶつがく辞典じてん だいはん』(岩波書店いわなみしょてん、2013ねん
  • アン・B・パーソン『みき細胞さいぼうなぞく』(みすず書房しょぼう、2005ねん
  • 中西なかにし貴之たかゆき『なにがスゴイか?万能ばんのう細胞さいぼう』(技術評論社ぎじゅつひょうろんしゃ、2008ねん
  • 木下きのしたけい浅島あさじままことあたらしい発生はっせい生物せいぶつがく』(講談社こうだんしゃ、2003ねん
  • 北條ほうじょう元治もとはる『ビックリするほどiPS細胞さいぼうがわかるほん』(ソフトバンククリエイティブ株式会社かぶしきがいしゃ、2012ねん
  • 『iPS細胞さいぼうとはなにか―万能ばんのう細胞さいぼう研究けんきゅう現在げんざい』(朝日新聞あさひしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ科学かがく医療いりょうグループ、2011ねん
  • D・サダヴァ『アメリカばん大学だいがく生物せいぶつがく教科書きょうかしょ』(講談社こうだんしゃ、2010ねん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]