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分娩ぶんべん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
娩出から転送てんそう
母子ぼし対面たいめん

分娩ぶんべん(ぶんべん、どく: Geburtえい: Birth)とは、哺乳類ほにゅうるいなどの胎生たいせい動物どうぶつで、胎児たいじめす胎内たいない子宮しきゅうない)からること、およ経過けいかす。社会しゃかいてき文化ぶんかてき側面そくめんふくみ、分娩ぶんべんよりもひろ概念がいねんとして、さん(おさん)や出産しゅっさん(しゅっさん)がある。

胎児たいじがそのたね標準ひょうじゅんらしわせて、十分じゅうぶん成熟せいじゅくして体外たいがい場合ばあいを「せいさん」とぶ。せいさん分娩ぶんべんいたるまでの期間きかん分娩ぶんべん成熟せいじゅくは、たねによってまちまちである。 標準ひょうじゅんよりはや場合ばあいは「早産そうざん」・「流産りゅうざん」、おそ場合ばあいは「さん」とぶ。

分娩ぶんべん(おさん)が比較的ひかくてきらくにできる場合ばあいは「おさんかるい」、なんらかの困難こんなんともな場合ばあいは「おさんおもい」といういいかたをする。カンガルーのようにごくちいさくしゅではおさんかるいが、人間にんげんのように胎児たいじおおきい場合ばあい、おさんおもくなる。

分娩ぶんべんいたるまで

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分娩ぶんべん前兆ぜんちょうこるまでにかんしては妊娠にんしんくわしくかれている。妊娠にんしん維持いじ不可能ふかのう病態びょうたいとしては流産りゅうざん早産そうざんなどがある。

正常せいじょう分娩ぶんべん

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分娩ぶんべん前兆ぜんちょう

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分娩ぶんべんの3 - 4週間しゅうかんまえより、不規則ふきそくで1あいだに2 - 3かい陣痛じんつうられるようになり、これをにせ陣痛じんつうまたは前駆ぜんく陣痛じんつうという。これにともな徐々じょじょ子宮しきゅうけいかんじゅくがはじまる。子宮しきゅうけいかんじゅくはビショップスコアで判定はんていされることがおおい。

ビショップスコアBishop ScoreBishopスコア
ひょう.1 ビショップスコア
点数てんすう [単位たんい]
0 1 2 3 てん
検査けんさ項目こうもく あたま下降かこう 〜-3 -2 -1〜0 1〜 [Sp]
頸管ひらき大度たいど 0 1〜2 3〜4 5〜 [cm]
頸管てん退すさたび 〜30 40〜50 60〜70 80〜 [%]
子宮しきゅうこう位置いち 後方こうほう 中央ちゅうおう 前方ぜんぽう
子宮しきゅうこう硬度こうど かた なか

これはビショップ博士はかせによって考案こうあんされたシステムでひょう.1をもと点数てんすう合計ごうけいして算出さんしゅつし、13てん満点まんてんちゅう判定はんていは~8てん頸管未熟みじゅく、9てん~で頸管じゅく判定はんていする。

ビショップスコア 判定はんてい
〜8てん 頸管未熟みじゅく
9てん 頸管じゅく

妊娠にんしん末期まっきにはビショップスコアで9てんあたりまで成熟せいじゅくするが13てんまでくのは分娩ぶんべんだい1なかばになってからである。頸管はじゅくしても子宮しきゅうこうひらけだいせず、せいぜい2cmである。分娩ぶんべん数日すうじつまえになると分娩ぶんべん前兆ぜんちょうといわれるものが出現しゅつげんすることがある。子宮しきゅうそこ下降かこうすることで圧迫あっぱくがとれ、あたま骨盤こつばんない移動いどうすることで胎動たいどうり、あたまにより膀胱ぼうこう圧迫あっぱくされしき尿にょう傾向けいこうとなる。とく有名ゆうめいなのがせい粘液ねんえきせいたい出現しゅつげんであり、おしるし(さんちょう)といわれることもある。おび増加ぞうかしていてくる。前兆ぜんちょうられるころあたま骨盤こつばん固定こていされ、seizほう浮動ふどうかんおぼえなくなる。

分娩ぶんべんだい1

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開口かいこうともばれる。人間にんげんのおさん満期まんきさん妊娠にんしん37しゅうから42しゅう未満みまんである。このころになると子宮しきゅう収縮しゅうしゅく徐々じょじょ周期しゅうきてき収縮しゅうしゅくいたみがともなはじめる(「産気さんけづく」)。最初さいしょは、間歇かんけつてき程度ていどだったのが、だんだん強度きょうど頻度ひんどしていく。子宮しきゅうゆうつうせい定期ていきてき収縮しゅうしゅくが10ふん周期しゅうきとなった時点じてん陣痛じんつうはつらいという。ただし、いったん陣痛じんつうはつきたしたもののその陣痛じんつう消失しょうしつした場合ばあいは、その陣痛じんつうにせ陣痛じんつうであったとされる。いずれにせよ、1あいだに6かい以上いじょうまたは10ふん周期しゅうき子宮しきゅう収縮しゅうしゅくこったら(陣痛じんつう開始かいしされたら)分娩ぶんべん開始かいしとし、分娩ぶんべん医療いりょう施設しせつ入院にゅういんするのが一般いっぱんてきである。このころ胎児たいじだい1回旋かいせんおこない、あごき、先進せんしん小泉こいずみもんとし骨盤こつばん入口いりくちおちいいれする。陣痛じんつう周期しゅうきはさらにみじかくなり1あいだに20かいほどまで増加ぞうかいたみもつよくなる。子宮しきゅう収縮しゅうしゅく胎児たいじあたま子宮しきゅうこうをだんだんしひろげていき、子宮しきゅうこうひらけだいはじめていく。子宮しきゅうこうが8cmになると母体ぼたい前方ぜんぽうくというだい2回旋かいせんがおこる。そして子宮しきゅうこうが10cmと全開ぜんかいだいいたる。分娩ぶんべん開始かいし陣痛じんつうはつらい)から、子宮しきゅうこう全開ぜんかいだいになるまでを分娩ぶんべんだい1開口かいこう)とう。

分娩ぶんべんだい2

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子宮しきゅうこう全開ぜんかいたいしてから胎児たいじが娩出されるまでを分娩ぶんべんだい2娩出)という。陣痛じんつう周期しゅうきいたみともつよくなり子宮しきゅうこう全開ぜんかいだいし、胎胞のたまごまくやぶ破水はすいとなる。分娩ぶんべんだい管理かんりするのが一般いっぱんてきである。産婦さんぷにいきみたいかんじがしょうじ(「つとむせめ(いきみ)」いきめてはらちからくわえるような状態じょうたい)、胎児たいじはさらに下降かこうし、陣痛じんつう間欠かんけつあたまちつない陣痛じんつうあたまえるというはい臨という状態じょうたいになる。このころよりかいかげ肛門こうもん保護ほごといった分娩ぶんべん介助かいじょおこなっていく。そして陣痛じんつう間欠かんけつあたま後退こうたいしない発露はつろという状態じょうたいになる。分娩ぶんべん介助かいじょでは急激きゅうげき分娩ぶんべんされないようにあたまをコントロールしかいかげ保護ほごつとめる(墜落ついらく分娩ぶんべん防止ぼうしする)。やがてあたまあごげるだい3回旋かいせんおこなう。この時点じてん口腔こうくう鼻腔びこう吸引きゅういんすることがある。あたまの娩出がすんだら、だい4回旋かいせんがおこる。これは自然しぜんちからおこなわれるため、無理むりちからくわえて介助かいじょしないようにする。かたの娩出がすむとすみやかに胎児たいじの娩出が完了かんりょうする。そして陣痛じんつう急激きゅうげき軽快けいかいする。

分娩ぶんべんだい3

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後産あとざんともばれる。分娩ぶんべんだい3娩出から胎盤たいばん臍帯さいたいが娩出しわるまでのことである。娩出によって不要ふようとなった胎盤たいばんは、娩出ののちすうふんがれ、娩出される。胎盤たいばん胞衣えなばれることがある。後産あとざんによって胎児たいじ付属ふぞくぶつが娩出されること後産あとざん娩出とう。

産褥さんじょく

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だい3終了しゅうりょうすると後陣ごじんつうとともに子宮しきゅう復古ふっこがはじまり産褥さんじょくとなる。分娩ぶんべん3にちほどで乳汁にゅうじゅう分泌ぶんぴつはじまる。

所要しょよう時間じかん

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人間にんげんのおさん満期まんきさん妊娠にんしん37しゅうから42しゅうである。正常せいじょうけいちつ分娩ぶんべん所要しょよう時間じかん経産婦けいさんぷでは分娩ぶんべんだい1やく6あいだだい21あいだだい310ふんはつにんではそのばいやく12あいだ、2あいだ、20ふん、といわれているが、その所要しょよう時間じかん個人こじんいちじるしい。

無痛むつう分娩ぶんべん

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無痛むつう分娩ぶんべん とは分娩ぶんべんいたみを緩和かんわする医薬いやくてき手段しゅだんである。心理しんりてき無痛むつう分娩ぶんべんほうとしてはラマーズほうLamaze Technique)・ソフロロジーしき分娩ぶんべんほうヒプノバーシングen:HypnoBirthing)がられ、麻酔ますい分娩ぶんべんとしては分娩ぶんべんだい2かたまくがい麻酔ますいほう仙骨せんこつかたまくがい麻酔ますいほう陰部いんぶ神経しんけいブロックはた子宮しきゅうけいかんブロックられている。麻酔ますい分娩ぶんべん微弱びじゃく陣痛じんつうこしやすいことがられている。適切てきせつ設備せつび医師いしのもとでおこなえば、自然しぜん分娩ぶんべん比較ひかくして特段とくだん危険きけんというわけではなく、欧米おうべいではこちらが主流しゅりゅうであり、日本にっぽんとはぎゃく自然しぜん分娩ぶんべん希望きぼうした場合ばあいおこなわれる。しかしながら日本にっぽんでは麻酔ますい不足ふそくしており、その麻酔ますい生命せいめい危険きけんのある手術しゅじゅつ優先ゆうせんてき配置はいちされており、無痛むつう分娩ぶんべん希望きぼうしてもかなわない場合ばあいがある。イギリスやドイツ、シンガポールでは、帝王切開ていおうせっかいふくめた分娩ぶんべん全体ぜんたいの2~6わり程度ていど無痛むつう分娩ぶんべんである[1]

無痛むつう分娩ぶんべん使つか麻酔ますいは「かたまくがい麻酔ますい」とばれ、こしうしろからかんれ、脊髄せきずいかたまくばれる部分ぶぶん外側そとがわ麻酔ますいやく注入ちゅうにゅうする。脊髄せきずいにはいたみをつたえる神経しんけいあつまっており、その信号しんごうのうつたわるのを麻酔ますいやく遮断しゃだんする。ただかたまくがい麻酔ますいは、効果こうか出始ではじめるまでに10~20ふんかかる。よりはやいたみをるために、より脊髄せきずいちか場所ばしょ麻酔ますいやくれる「脊椎せきつい麻酔ますい」を併用へいようすることもある。この方法ほうほうだと、すうふんでききめあらわれる。どのタイミングで麻酔ますいやく使つかはじめるかは病院びょういんによりことなる。順天堂大じゅんてんどうだい角倉すみくら教授きょうじゅは「いたみのかんかたひとそれぞれ。本人ほんにん希望きぼうした時点じてんで、我慢がまんできる程度ていど投与とうよする」とはなす。出産しゅっさん途中とちゅういたみがつよくなってきたら、麻酔ますいやく適宜てきぎ追加ついかする。無痛むつう分娩ぶんべんいたみがすくないだけでなく、出産しゅっさんがスムーズにすすめんもある。愛育あいいく病院びょういん神奈川かながわけん大和やまと)の井沢いざわ秀明ひであき理事りじちょうは「40さい以上いじょうにんは、無痛むつう分娩ぶんべんほうが(帝王切開ていおうせっかいでなく)けいちつ分娩ぶんべんできる可能かのうせいたかくなる」と指摘してきする。いたみがないと緊張きんちょうすくないため産道さんどうやわらかく、あかちゃんがりてやすいとされる。また、もし緊急きんきゅう帝王切開ていおうせっかいるような事態じたいいたった場合ばあい麻酔ますい注入ちゅうにゅうするルートがあらかじめ確保かくほされている無痛むつう分娩ぶんべんなら迅速じんそく対応たいおうできるという利点りてんもある。一方いっぽうで、麻酔ますいによって母親ははおやあし感覚かんかくにぶくなり、いきみにくくなることがある。かんれる腰部ようぶのかゆみや発熱はつねつなども報告ほうこくされている。出産しゅっさん時間じかんは1あいだほどながくなる。ただ麻酔ますいをかけても、すべての感覚かんかくうしなわれるわけではないので、あかちゃんが誕生たんじょうした瞬間しゅんかんかんじることはできる。無痛むつう分娩ぶんべんかんがえているひとにとって、おおきなかべとなるのは費用ひようである。出産しゅっさん費用ひよう病院びょういんによって40まんえんから100まんえん以上いじょうはばがあるが、無痛むつう分娩ぶんべん場合ばあい、さらに10まん~20まんえん追加ついか料金りょうきんがかかる。がわわんしょう椎間板ついかんばんヘルニアで手術しゅじゅつをした経験けいけんのあるひと血液けつえきかたまりにくいひとこう血栓けっせん療法りょうほうけているひとなどはかたまくがい麻酔ますい使つかえないこともある。日本にっぽん無痛むつう分娩ぶんべん浸透しんとうしないことについて、前述ぜんじゅつ井沢いざわ秀明ひであき理事りじちょうは「『おなかをいためてこそ母親ははおや』との精神せいしんろん根強ねづよいこともあるのでは」とはなしている。家族かぞく反対はんたいされたり罪悪ざいあくかんかんじてやめるひとすくなくないという[1]

急速きゅうそくとげ

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一般いっぱんてきに、帝王切開ていおうせっかいのことである。異常いじょう分娩ぶんべんさい様々さまざま理由りゆうによって帝王切開ていおうせっかい適応てきおうとなることがおおい。頭骨とうこつばん均衡きんこうや胎位、胎勢、回旋かいせん異常いじょう遷延せんえん分娩ぶんべん場合ばあいけいちつ分娩ぶんべん困難こんなんにて適応てきおうとなり、子宮しきゅう切迫せっぱく破裂はれつつね胎盤たいばん早期そうき剥離はくり子癇しかんつよし陣痛じんつう胎児たいじジストレスでも帝王切開ていおうせっかい適応てきおうとなる。そのけいちつ分娩ぶんべんはは危険きけんをもたらすとかんがえられる病態びょうたいもある。妊娠にんしんだか血圧けつあつ症候群しょうこうぐんぜんおけ胎盤たいばん帝王切開ていおうせっかい子宮しきゅう手術しゅじゅつ既往きおう子宮しきゅう奇形きけい骨盤こつばん重症じゅうしょう母体ぼたい合併症がっぺいしょうでは帝王切開ていおうせっかいこのまれる。また長期ちょうき不妊ふにん分娩ぶんべん帝王切開ていおうせっかいとなりやすい。

分娩ぶんべん問題もんだい

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産褥さんじょく

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子宮しきゅうもとおおきさにもどるまでには4~6週間しゅうかんかかる。産後さんご出血しゅっけつあく)が消失しょうしつするまでやく4週間しゅうかんかかるが、とく合併症がっぺいしょうなどがないかぎり、絶対ぜったい安静あんせい必要ひつようはなく、無理むりいない(おもいものをつ、長時間ちょうじかんつなど)程度ていど通常つうじょう生活せいかつおくることができる。
労働ろうどう基準きじゅんほうで、産後さんご休養きゅうよう期間きかんを6週間しゅうかん本人ほんにん希望きぼう医師いし許可きょかがあれば職場しょくば復帰ふっき可能かのう)~8週間しゅうかん以上いじょうあたえるよう要求ようきゅうしているのもこのためである。

マタニティ・ブルー

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妊娠にんしん初期しょき同様どうよう出産しゅっさんはホルモン分泌ぶんぴつ急激きゅうげき変化へんかこる。具体ぐたいてきには、体内たいない女性じょせいホルモンがきゅう減少げんしょうするので、精神せいしんてき不安定ふあんていになりやすく、周囲しゅうい人間にんげん配慮はいりょ援助えんじょもとめられる。

産後さんごうつ

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産後さんごうつびょう発症はっしょう頻度ひんどは10%ぜんこうともわれており、エジンバラ産後さんごうつびょうしつ問診もんしん(EPDS)によって早期そうきスクリーニングがされている。かんしては比較的ひかくてきよいとわれているが、重症じゅうしょう育児いくじノイローゼにいたると親子おやこ心中しんちゅうのいたることもまれではなく重症じゅうしょう周囲しゅういのサポート能力のうりょく見極みきわめが重要じゅうようとされている。一般いっぱんてきには産後さんごうつびょう通常つうじょうのうつびょう同様どうよう3ヵ月かげつから6ヶ月かげつ軽快けいかいする場合ばあいおおいとされている。産後さんごうつびょうのICD10の分娩ぶんべん6週間しゅうかん以内いない、DSMⅣ-TRの分娩ぶんべん4週間しゅうかん以内いないという制限せいげんきびしすぎるという意見いけん多数たすうみとめられている。症候しょうこう学的がくてきにはなみだもろいといったエピソードは産後さんごうつびょう積極せっきょくてきかんがえさせる。

異常いじょう分娩ぶんべん

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分娩ぶんべんは「分娩ぶんべんの3要素ようそすべてがそろわないと正常せいじょういとなまれない。分娩ぶんべんの3要素ようそとは「娩出力しゅつりょく」「産道さんどう」「娩出ぶつ」(胎児たいじ胎盤たいばんひとし)であり、これらが上手うま機能きのうしないとき難産なんざんとなる。

ざい胎週すう異常いじょう

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娩出りょく異常いじょう

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産道さんどう異常いじょう

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娩出ぶつ異常いじょう

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胎児たいじ位置いち異常いじょう

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分娩ぶんべん胎児たいじの胎位と胎向と胎勢は分娩ぶんべん経過けいかおおきな影響えいきょうおよぼす。胎勢は分娩ぶんべん経過けいかちゅう変化へんかすることもあり、難産なんざん要因よういんとなることもある。

胎位
胎位とは胎児たいじちょうじく子宮しきゅうたてじく位置いち関係かんけいしめすもので、たてよこはすがある。たてあたま先進せんしんするものをあたま骨盤こつばんはしまたは下肢かし下方かほうにあるものを骨盤こつばんという。
胎向
たてではよこではあたまが、母体ぼたい左右さゆう前後ぜんごたいするきをいう。だいいち胎向は母体ぼたい左側ひだりがわを、だい胎向は母体ぼたい右側みぎがわ位置いちしているものを意味いみする。さらに母体ぼたい前方ぜんぽうかたむくのをだいいち分類ぶんるい母体ぼたい後方こうほうかたむくのをだい分類ぶんるいという。
胎勢
胎勢とは胎児たいじ姿勢しせいしめすもので、正常せいじょうな胎勢はこごめであり、異常いじょうな胎勢ははんこごめである。はんこごめ程度ていどにより頭頂とうちょう前頭まえがしらがくかおけられる。

分娩ぶんべんなん関係かんけいするものは胎位と胎勢である。胎向はほとん関与かんよしない。胎位、胎向、胎勢はLeopold診察しんさつほう確認かくにんをすることができる。

胎児たいじ回旋かいせん異常いじょうかんしては内部ないぶリンクていざいよこ定位ていいこうざいたて定位ていい参照さんしょうのこと。

分娩ぶんべん評価ひょうか

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分娩ぶんべん進行しんこう度合どあいの評価ひょうかとしてパルトグラムによる評価ひょうかと、フリードマン曲線きょくせん、また分娩ぶんべん進行しんこうともな胎児たいじジストレス発見はっけんのための分娩ぶんべん監視かんし装置そうちというものがある。

パルトグラム

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パルトグラムは分娩ぶんべん進行しんこう状態じょうたい一目いちもく把握はあくできるように記載きさいしたひょうである。パルトグラムで記載きさいされる代表だいひょうてきパラメータ列記れっきする。

  • 頸管ひらき大部たいぶ
  • 先進せんしん下降かこう
  • 先進せんしん回旋かいせんじょうきょう
  • 母体ぼたいバイタルサイン
  • CTGのデータ

パルトグラムの異常いじょうとしては以下いかのものが有名ゆうめいである。

  • はじめからりてこない、分娩ぶんべん開始かいししない
    子宮しきゅうけいかん成熟せいじゅく、または頭骨とうこつばん均衡きんこううたが
  • 途中とちゅうからりてこない
    微弱びじゃく陣痛じんつう回旋かいせん異常いじょう

フリードマン曲線きょくせん

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分娩ぶんべん進行しんこう状態じょうたいあらわすもので、あたま下降かこうと頸管のひらき大度たいど分娩ぶんべん所要しょよう時間じかんたいしてあらわしたもの。遷延せんえん分娩ぶんべん診断しんだんやくつ。典型てんけいてきにはSがたカーブをえがく。分娩ぶんべんだいいちから分娩ぶんべんだい破水はすい)までを記述きじゅつする。ひらきかけた子宮しきゅうこう途中とちゅうまってしまう続発ぞくはつせい開口かいこう停止ていし子宮しきゅうこうひらきだいのラストスパートがかからない活動かつどうひらけだい遅延ちえん潜伏期せんぷくき延長えんちょうする潜伏期せんぷくき遷延せんえん原発げんぱつせい微弱びじゃく陣痛じんつうパターン)といった微弱びじゃく陣痛じんつう分類ぶんるいられている。

胎児たいじ心拍しんぱくすう陣痛じんつう(CTG)

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胎児たいじ心拍しんぱくすう陣痛じんつう(CTG)とは胎児たいじ心拍しんぱくすう子宮しきゅう収縮しゅうしゅく陣痛じんつう)を経時きょうじてき記録きろくした、分娩ぶんべん監視かんし装置そうちである。よこじくは3cm/minでありたてじくはbpmとmmHgである。NSTとCSTがられている。

NSTは分娩ぶんべん開始かいし妊娠にんしん、ハイリスク妊娠にんしん妊娠にんしん健診けんしんもちいられることがおおい。胎児たいじは20~40ふんごとに睡眠すいみん覚醒かくせいかえすといわれている。NSTでは一過いっかせいしきみゃくみとめられるまで、または80分間ふんかん計測けいそくおこなう。32しゅう未満みまんであると自律じりつ神経しんけい発達はったつ未熟みじゅくであるために評価ひょうか方法ほうほうことなることに注意ちゅういする。NSTでは基線きせん正常せいじょう範囲はんいにあり、基線きせんほそ変動へんどう正常せいじょう出現しゅつげんしていること、一過いっかせいしきみゃくがあり、一過いっかせいじょみゃくがなければ正常せいじょうであることがおおい。異常いじょうみとめられたらCST、VAST(あたま振動しんどうおん刺激しげきあたえれば睡眠すいみんちゅうでも一過いっかせいしきみゃく出現しゅつげんする)、BPSをおこなうこともある。

CSTでは40びょう以上いじょう持続じぞくする子宮しきゅう収縮しゅうしゅくが10分間ふんかんに3かいみとめられるまでオキシトシン、または乳頭にゅうとう刺激しげきあたえてCTGをおこなう。おそはつ一過いっかせいじょみゃく変動へんどう一過いっかせいじょみゃくみとめられなければ胎児たいじ状態じょうたい良好りょうこう判定はんていする。NSTにて胎児たいじ状態じょうたい良好りょうこうであることが確認かくにんできなかった場合ばあい子宮しきゅうない胎児たいじ発育はついく遅延ちえん(IUGR)やハイリスク妊娠にんしん場合ばあいおこなう。ぜんおけ胎盤たいばん切迫せっぱく早産そうざん多胎たたい妊娠にんしん場合ばあい禁忌きんきとなる。子宮しきゅう収縮しゅうしゅく半数はんすう以上いじょうおそはつ一過いっかせいじょみゃくられた場合ばあい胎児たいじジストレスうたがう。

CTGの所見しょけん

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CTGにおいて確認かくにんすべき項目こうもくとしては、基線きせんたかさ、基線きせんほそ変動へんどう有無うむ一過いっかせい変動へんどう有無うむおよ波形はけいである。

胎児たいじ心拍しんぱくすう基線きせんとそのほそ変動へんどう

正常せいじょうでは胎児たいじ心拍しんぱくすうは110~160bpmであるのが正常せいじょうである。180bpm以上いじょうでは高度こうどしきみゃく、100bpm以下いかでは高度こうどじょみゃく判定はんていする。しきみゃくでは母体ぼたい胎児たいじ感染かんせん胎児たいじ不整脈ふせいみゃくうたがう。じょみゃくでは胎児たいじ不整脈ふせいみゃくおおい。正常せいじょうでは6~25bpmのほそ変動へんどうともなう。ほそ変動へんどう減少げんしょう消失しょうしつ胎児たいじジストレスの可能かのうせいがある。ほそ変動へんどう異常いじょうとしてはサイナイゾルパターンというものがられており、胎児たいじ心不全しんふぜん示唆しさする。貧血ひんけつてい酸素さんそ状態じょうたいうたがう2~5cpmの正弦せいげんしめす。

一過いっかせい変動へんどう

一過いっかせいしきみゃくはやはつ一過いっかせいじょみゃくおそはつ一過いっかせいじょみゃく変動へんどう一過いっかせいじょみゃくの4種類しゅるい有名ゆうめいである。一過いっかせいしきみゃく基線きせんよりも15bpm以上いじょう心拍しんぱくすう増加ぞうかが15びょう以上いじょう持続じぞくするものである。32しゅう未満みまんでは基線きせんよりも10bpm以上いじょう心拍しんぱくすう増加ぞうかが10びょう以上いじょう持続じぞくするものとする。これは胎児たいじ良好りょうこうである徴候ちょうこうである。はやはつ一過いっかせいじょみゃく子宮しきゅう収縮しゅうしゅくともなってほぼ同時どうじ胎児たいじ心拍しんぱくすう減少げんしょうし、収縮しゅうしゅく終了しゅうりょうとともに回復かいふくするものである。あたま圧迫あっぱくによる正常せいじょう反応はんのうである。子宮しきゅう収縮しゅうしゅく波形はけい心拍しんぱくすう減少げんしょう波形はけい対象たいしょうがたとなる。通常つうじょう心拍しんぱくすう減少げんしょう開始かいしから最下さいかてんまで30びょう以上いじょうでゆるやかに下降かこうする。おそはつ一過いっかせいじょみゃく子宮しきゅう収縮しゅうしゅくよりもすこおくれて胎児たいじ心拍しんぱくすう減少げんしょうし、子宮しきゅう収縮しゅうしゅく修了しゅうりょうよりおくれて心拍しんぱくすう回復かいふくするものである。これは胎盤たいばん機能きのう不全ふぜんしめ徴候ちょうこうである。基線きせんほそ変動へんどう減少げんしょう消失しょうしつともな場合ばあい急速きゅうそくとげ娩の必要ひつようがある。通常つうじょう心拍しんぱくすう減少げんしょう開始かいしから最下さいかてんまで30びょう以上いじょうでゆるやかに下降かこうする。変動へんどう一過いっかせいじょみゃく臍帯さいたい圧迫あっぱくしめ所見しょけんであり羊水ようすい過少かしょうしょうでよく出現しゅつげんする。じょみゃく出現しゅつげん子宮しきゅう収縮しゅうしゅく関係かんけいじょみゃくごとにことなる。15bpm以上いじょう心拍しんぱくすう減少げんしょうが30びょう未満みまん経過けいか急速きゅうそくにおこる。そのた、遷延せんえんせい一過いっかせいじょみゃくというものもある。これは15bpm以上いじょう心拍しんぱくすう減少げんしょうが2ふん以上いじょう10ふん未満みまん持続じぞくすることである。10ふん以上いじょう変化へんか基線きせん変化へんかとみなす。これは様々さまざま病態びょうたい出現しゅつげんするため評価ひょうかむずかしい。

NSTを利用りようした胎児たいじwell-being評価ひょうかとしてBPS(biophysical profile scoring)が有名ゆうめいである。ちょう音波おんぱ検査けんさ利用りようし、呼吸こきゅうさま運動うんどう胎動たいどうすじ緊張きんちょう、NSTの一過いっかせいしきみゃくでスコアリングしてんすうによって経過けいか観察かんさつ分娩ぶんべん決定けっていする方法ほうほうである。8てん以上いじょう良好りょうこうかんがえられている。呼吸こきゅうさま運動うんどうとしては30分間ふんかんに30びょう以上いじょうつづ胸壁きょうへき横隔膜おうかくまく運動うんどうがあること、胎動たいどうとしては30分間ふんかん躯幹くかん四肢ししうごきが3かい以上いじょうすじ緊張きんちょうとしては30分間ふんかん躯幹くかん四肢しし屈曲くっきょく運動うんどうが1かい以上いじょう、あるいはてのひら開閉かいへいみとめ、羊水ようすいポケットが2cmよりおおきいところがみとめられ、NSTで20~40ふん未満みまん測定そくてい一過いっかせいしきみゃくが2かい以上いじょうみとめられる、かく項目こうもく2てん測定そくていしていく。のwell-being評価ひょうかとしてはほぞ動脈どうみゃくちゅう大脳だいのう動脈どうみゃくのパルスドップラーなどがられている。

分娩ぶんべんもちいる薬物やくぶつ

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分娩ぶんべんのコントロールをおこな薬物やくぶつかんしてべる。

子宮しきゅう収縮しゅうしゅく抑制よくせいやく

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塩酸えんさんリトドリン

塩酸えんさんリトドリン切迫せっぱく流産りゅうざん切迫せっぱく早産そうざんなどでもちいられる。5%ブドウ糖ぶどうとうえきにて希釈きしゃくしてもちいることがおおい。有効ゆうこうりょうまいぶん50~150μみゅーgでありまいぶん200μみゅーgをえないように調節ちょうせつする。副作用ふくさようには血球けっきゅう減少げんしょうはい水腫すいしゅよこもんすじ融解ゆうかいしょうなどがられている。白血球はっけっきゅう減少げんしょうにはG-CSF投与とうよなどで対処たいしょし、はい水腫すいしゅ防止ぼうしのため、そう輸液りょう日々ひび1000ml以下いかとし、輸液においてはナトリウム負荷ふかをできるだけけるようにする。母体ぼたい心拍しんぱくすうを120bpm以下いかたもつというやりかたもある。よこもんすじ融解ゆうかいしょう硫酸りゅうさんマグネシウム併用へいようこりやすくなるため併用へいようはCK、Crのモニタリングをおこなうべきである。

硫酸りゅうさんマグネシウム

リトドリンで陣痛じんつう抑制よくせい困難こんなんれい子癇しかんときもちいられる。血清けっせいMg濃度のうどが4~8mg/dlになるように調節ちょうせつすると効果こうかがあるといわれる。塩酸えんさんリドトリンと併用へいようをするときはloadingせず毎時まいじ1~2gで投与とうよし、単独たんどく使用しようする場合ばあいは4gを30ふん投与とうよし(loading)、その毎時まいじ1~2gで維持いじおこなうのが一般いっぱんてきである。こうマグネシウムしょう注意ちゅうい必要ひつようである。血清けっせいマグネシウム濃度のうどが15mg/dl以上いじょう呼吸こきゅう抑制よくせいこることがられている。陣痛じんつうつよすぎるとき(つよし陣痛じんつう)にもよくもちいられる。

子宮しきゅう収縮しゅうしゅく促進そくしんやく

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陣痛じんつう促進そくしんざい参照さんしょうのこと。子宮しきゅう収縮しゅうしゅく促進そくしんやく分娩ぶんべん誘発ゆうはつ(induction)をおこなうときにもちいられる。分娩ぶんべん誘発ゆうはつおこなうには母体ぼたい胎児たいじ両方りょうほう一定いってい条件じょうけんたしている必要ひつようがある。母体ぼたいにおいてはけいちつ分娩ぶんべんえられる全身ぜんしん状態じょうたいであり、子宮しきゅうけいかんじゅくしており、頭骨とうこつばん不適合ふてきごうがなく、陣痛じんつう促進そくしんざい禁忌きんきれいではないこと、患者かんじゃ同意どういられていることなどがあげられる。胎児たいじにおいては母体ぼたいがい生活せいかつ可能かのう状態じょうたいであり、臍帯さいたい下垂かすいよこなどの産科さんかてき異常いじょうがないことがあげられる。子宮しきゅうけいかんじゅくはビショップスコアで判定はんていされるが7てん以下いか初産しょさん、4てん以下いか経産婦けいさんぷ場合ばあいは頸管じゅくほうおこなったうえ、分娩ぶんべん誘発ゆうはつおこなうこともおおい。子宮しきゅう収縮しゅうしゅく促進そくしんやく副作用ふくさようつよし陣痛じんつうである。これらは内子うちこ宮口みやぐち子宮しきゅうないあつ陣痛じんつう周期しゅうき陣痛じんつう持続じぞく時間じかん評価ひょうかする。

2018ねん公表こうひょうされただい8かい産科さんか医療いりょう補償ほしょう制度せいど再発さいはつ防止ぼうしかんする報告ほうこくしょけ、PMDAは、同年どうねんよく2019ねんに、子宮しきゅう収縮しゅうしゅくやくもちいた分娩ぶんべん誘発ゆうはつ微弱びじゃく陣痛じんつう治療ちりょうさいには、その必要ひつようせい危険きけんせい説明せつめい十分じゅうぶんおこない、同意どういてから使用しようすることと、分娩ぶんべん監視かんし装置そうちもちいて胎児たいじ心音しんおん子宮しきゅう収縮しゅうしゅく状態じょうたい十分じゅうぶんかんするよう注意ちゅうい喚起かんきおこなっている[2]。これをうけ2019ねん12月、かく製薬せいやく企業きぎょうは、適正てきせい使用しようかんする依頼いらいぶんをあらためて作成さくせいした[3][4][5][6][7]

オキシトシン
5単位たんい(1アンプル)を500mlの5%ブドウ糖ぶどうとうえき溶解ようかいし、毎時まいじ15mlより点滴てんてきせいちゅう開始かいしし、40ふんごと毎時まいじ10mlずつ加速かそくしていく、という方法ほうほうをとることがおおい。毎時まいじ30~90mlで分娩ぶんべんだい2にいたることがおおい。毎時まいじ120mlにて有効ゆうこう陣痛じんつうにいたらないときは一度いちど分娩ぶんべん誘発ゆうはつ中止ちゅうしする。
PGE2 プロスタグランジンE2ジノプロストンなど
厳密げんみつうと陣痛じんつう誘発ゆうはつざいであり、陣痛じんつう促進そくしんざいではない。1あいだごとに1じょうずつ内服ないふくをする。最大さいだい6かいまで内服ないふく可能かのうであり、2~3ふんごと陣痛じんつう出現しゅつげんすれば投与とうよ中止ちゅうしする。頸管じゅく作用さようももつ。
PGF2αあるふぁ プロスタルモンF、ジノプロストなど
喘息ぜんそく使用しよう禁忌きんきとなる陣痛じんつう促進そくしんざいである。3000μみゅーgを500mlの5%ブドウ糖ぶどうとうえき溶解ようかいし、毎時まいじ30mlより点滴てんてきせいちゅう開始かいしし、30ふんごと毎時まいじ15mlずつ加速かそくしていくことがおおい。毎時まいじ60~90mlで分娩ぶんべんだい2にいたることがおおい。毎時まいじ250mlにて有効ゆうこう陣痛じんつうにいたらないときは一度いちど分娩ぶんべん誘発ゆうはつ中止ちゅうしする。

麻酔ますいやく

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かいかげ切開せっかいなど処置しょちをする場合ばあい局所きょくしょ麻酔ますいくすりもちいるが、ここでは無痛むつう分娩ぶんべんかんしてべる。無痛むつう分娩ぶんべんではかたまくがい麻酔ますいもちいることがおおい。そのさいによくもちいられるのはフェンタニル局所きょくしょ麻酔ますいくすり(ブピバカインあるいはロピバカイン)のわせである。かたまくがい麻酔ますい単独たんどく無痛むつう分娩ぶんべんおこな場合ばあい作用さよう発現はつげんおそいため、かたまくがい併用へいよう脊髄せきずいくもまく麻酔ますい(CSEA: combined spinal epidural anestehsia)をもちいる場合ばあいもある。

頸管じゅくほう

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薬物やくぶつ利用りようすることがあるのでここでべる。ラミナリア桿、ダイラパンラミセルといった機械きかいてき方法ほうほう誘発ゆうはつ前日ぜんじつもちいることがおおい。薬剤やくざいではDHESもちいることがおおい。商品しょうひんめいマイリスであり、200mgを5%ブドウ糖ぶどうとうえき溶解ようかいしゅうに2~3かい投与とうよする。試行しこうはCTGで胎児たいじ異常いじょうがないかを確認かくにんする必要ひつようがある。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん朝刊ちょうかん2016ねん12月25にちづけ
  2. ^ 子宮しきゅう収縮しゅうしゅくやく適正てきせい使用しようさい注意ちゅうい喚起かんき 胎児たいじ心音しんおんなど十分じゅうぶんかんするようびかけ”. 医薬品いやくひん医療いりょう機器きき総合そうごう機構きこう(m3.com). (2019ねん1がつ25にち). https://www.m3.com/clinical/news/652092 2019ねん12月19にち閲覧えつらん 
  3. ^ アトニン-Oちゅう あすか製薬せいやく (PDF)
  4. ^ プロスタルモン・F注射ちゅうしゃえき 丸石まるいし製薬せいやく (PDF)
  5. ^ プロスタグランジンE2じょうけん 科研製薬かけんせいやく (PDF)
  6. ^ オキシトシン注射ちゅうしゃえき「F」 富士製薬工業ふじせいやくこうぎょう (PDF)
  7. ^ ジノプロスト注射ちゅうしゃえき「F」 富士製薬工業ふじせいやくこうぎょう (PDF)

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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  • 日本にっぽん産科さんか麻酔ますい学会がっかい - 無痛むつう分娩ぶんべんおよび帝王切開ていおうせっかい関連かんれん情報じょうほうと、無痛むつう分娩ぶんべん実施じっししている施設しせついち次元じげんてき紹介しょうかいしている。