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川本かわもと三郎さぶろう

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川本かわもと 三郎さぶろう
かわもと さぶろう
誕生たんじょう (1944-07-15) 1944ねん7がつ15にち(80さい
日本の旗東京とうきょう渋谷しぶや代々木よよぎ山谷さんやまち
職業しょくぎょう 評論ひょうろん翻訳ほんやく
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
活動かつどう期間きかん 1977ねん -
ジャンル 映画えいが評論ひょうろん
文芸ぶんげい評論ひょうろん
おも受賞じゅしょうれき 1991ねんサントリー学芸がくげいしょう
1997ねん読売よみうり文学ぶんがくしょう評論ひょうろん伝記でんきしょう
2003ねん毎日まいにち出版しゅっぱん文化ぶんかしょう桑原くわばら武夫たけお学芸がくげいしょう
2012ねん伊藤いとうせい文学ぶんがくしょう評論ひょうろん部門ぶもん
デビューさく朝日あさひのようにさわやかに』
配偶はいぐうしゃ 川本かわもと恵子けいこ
親族しんぞく 富田とみた浩太郎こうたろう義兄ぎけいあねおっと
西にし四辻よつつじこうけい母方ははかた叔父おじ
冷泉れいせんためにん母方ははかた伯父おじ
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川本かわもと 三郎さぶろう(かわもと さぶろう、1944ねん7がつ15にち - )は、日本にっぽん評論ひょうろん翻訳ほんやく読売よみうり文学ぶんがくしょうサントリー学芸がくげいしょう社会しゃかい風俗ふうぞく部門ぶもん選考せんこう委員いいん東京とうきょう渋谷しぶや代々木よよぎ山谷さんやまちげん代々木よよぎ4丁目ちょうめ出身しゅっしん[1]

来歴らいれき人物じんぶつ

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熊本くまもとけん出身しゅっしん内務ないむ官僚かんりょうだい5としてまれる[2]。1945ねん5がつ25にち空襲くうしゅう代々木よよぎ実家じっか焼失しょうしつ同年どうねん8がつ広島ひろしま単身たんしん赴任ふにんしていたちち原爆げんばく投下とうか死去しきょした。戦後せんご杉並すぎなみ阿佐谷北あさがやきたそだつ。当時とうじいえ小島こじま烏水うすいてたおおきな洋館ようかんで、隣家りんかにはロシア文学ぶんがくしゃ中山なかやま省三郎しょうさぶろうみ、そのかいには英文えいぶん学者がくしゃ田部たなべ重治しげはるがいた[3]麻布あざぶ中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこうから1年間ねんかん浪人ろうにん生活せいかつ東京大学とうきょうだいがく入学にゅうがく1968ねん東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ政治せいじ学科がっか卒業そつぎょうどう大学院だいがくいん在籍ざいせき[4]しつつ、いち年間ねんかん就職しゅうしょく浪人ろうにん生活せいかつおくる。度目どめ受験じゅけん朝日新聞社あさひしんぶんしゃ入社にゅうしゃし、出版しゅっぱんきょく配属はいぞくされた。

週刊しゅうかん朝日あさひ編集へんしゅう在職ざいしょくちゅう、1971ねん2がつ京浜けいひん安保あんぽ共闘きょうとう自称じしょうする菊井きくい良治よしはる日本にっぽん大学だいがく文理学部ぶんりがくぶ哲学てつがく在学ざいがくちゅう)を取材しゅざい[5]菊井きくい宮沢みやざわ賢治けんじについてかたり、ギター片手かたてクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「あめたかい」をうた姿すがたせっして、個人こじんてきなシンパシーをつにいた[6]。1971ねん5がつ人事じんじ異動いどうで『朝日あさひジャーナル記者きしゃとなったのち菊井きくい密接みっせつ交際こうさいし、1971ねん8がつ21にち菊井きくいらがあかまもるぐん名乗なのって朝霞あさか自衛じえいかん殺害さつがい事件じけんこしたさいも、この犯罪はんざい事前じぜん取材しゅざいし、犯行はんこうにも菊井きくいかねわたすなどの便宜べんぎはか[7]。このとき川本かわもとは、あかまもるぐんのアジビラ作成さくせい手伝てつだったうえ菊井きくいから証拠しょうこひん自衛じえいかん殺害さつがいされたとき着用ちゃくようしていた腕章わんしょうと、犯行はんこう使用しようされた隊員たいいんズボン)をゆずけ、写真しゃしん撮影さつえいのち、1971ねん9がつ上旬じょうじゅん同僚どうりょう記者きしゃつまにこれをたくして焼却しょうきゃくさせた。1971ねん11月19にち菊井きくい逮捕たいほされると川本かわもと行為こうい露見ろけん、このため川本かわもとは1972ねん1がつ9にち証憑しょうひょう湮滅いんめつ容疑ようぎ埼玉さいたまけん草加そうか警察けいさつしょ逮捕たいほされ、会社かいしゃ退社たいしゃ処分しょぶん懲戒ちょうかい解雇かいことなった。23日間にちかん留置とめおきのち、1972ねん2がつ保釈ほしゃく同年どうねん9がつ27にち川本かわもと浦和うらわ地裁ちさいにて懲役ちょうえき10かげつ執行しっこう猶予ゆうよ2ねん有罪ゆうざい判決はんけつけた。この事件じけん経緯けいい自伝じでんてきな『マイ・バック・ページ - ある60年代ねんだい物語ものがたり』にくわしい。

以後いごひと紹介しょうかいちいさな編集へんしゅうプロダクションにひろわれ、仕事しごとのかたわら映画えいがひょう文芸ぶんげい評論ひょうろんはじめる[8]ものくことを川本かわもとすすめたのは川本かわもと大学だいがく時代じだい同級生どうきゅうせい松本まつもと健一けんいちだった[8]1973ねん、『朝日あさひジャーナル』時代じだい取材しゅざいつうじてった21さい武蔵野美術大学むさしのびじゅつだいがくなま大塚おおつか恵子けいこ(のちのファッションジャーナリスト・川本かわもと恵子けいこ)と結婚けっこんし、三鷹みたか下連雀しもれんじゃく[9]

1977ねん、『朝日あさひのようにさわやかに』『どう時代じだいきる「気分きぶん」』の刊行かんこう独立どくりつ[10]朝日新聞社あさひしんぶんしゃ懲戒ちょうかい解雇かいこされた経緯けいいからして、最初さいしょ仕事しごとず、マイナーな雑誌ざっしで「福島ふくしまけん小名浜おなはま温泉おんせんトルコ風呂とるこぶろ潜入せんにゅう」などのルポをいたほか、スウェーデンのポルノ小説しょうせつ翻訳ほんやくしたこともある[11]文芸ぶんげい映画えいが都市としなど幅広はばひろいジャンルで多数たすう著書ちょしょがあるとともに、永井ながい荷風かふうかんする著作ちょさくもある。映画えいがかんする著作ちょさくもっとおおいが、いわゆる「まちあるほん」も多数たすう刊行かんこうしており近年きんねんの「散歩さんぽブーム」の火付ひつやく一人ひとりである。ほか米国べいこく文学ぶんがく翻訳ほんやくもあり、とくトルーマン・カポーティこのんでやくしている。

1979ねん常盤ひたち新平しんぺい青山あおやまみなみとともに編集へんしゅう委員いいんとして『ハッピーエンド通信つうしん』を刊行かんこう

群像ぐんぞう』1979ねん6がつごう村上むらかみ春樹はるき処女しょじょ長編ちょうへん小説しょうせつふううた』が掲載けいさいされた直後ちょくご川本かわもとは『カイエ』1979ねん8がつごうにおいて村上むらかみたいしいちはやくインタビューをおこなう。最初さいしょからの村上むらかみ春樹はるき支持しじしゃだったが、ノンフィクション『アンダーグラウンド』(講談社こうだんしゃ、1997ねん3がつ)が刊行かんこうされたあたりから批判ひはんてきになる[12]。2002ねんの『海辺うみべのカフカ』の刊行かんこう同書どうしょ酷評こくひょうする。

月刊げっかん東京とうきょうじん』(1986ねん創刊そうかん)の編集へんしゅう委員いいんであった。

つまは、ファッション評論ひょうろん、ファッション研究けんきゅう川本かわもと恵子けいこ(1951ねん - 2008ねん[13])。 朝日新聞あさひしんぶん在籍ざいせき時代じだい取材しゅざいおとずれた武蔵野美術大学むさしのびじゅつだいがくで、在学ざいがくちゅうであった恵子けいこい、懲戒ちょうかい解雇かいこ結婚けっこんした(恵子けいこ退学たいがく[13]。2006ねん恵子けいこ食道しょくどうがん発症はっしょう、2ねん死去しきょした[13]看病かんびょうちゅう川本かわもとはそれを題材だいざいにした短歌たんかむようになった[13]

2010ねんより、立教大学りっきょうだいがく文学部ぶんがくぶとくにん教授きょうじゅ( - 2012ねん)。

みずからの1970ねん前後ぜんこう体験たいけんえがいた『マイ・バック・ページ』が妻夫木つまぶきさとし松山まつやまケンイチ主演しゅえん映画えいがされ、2011ねん5がつ公開こうかいされた。

俳優はいゆう富田とみた浩太郎こうたろうあねおっと[14]母方ははかた叔父おじに、滋賀しがプラスチック代表だいひょう取締役とりしまりやく西にし四辻よつつじこうけいがいる[15][16]。また、歌人かじん冷泉れいせんためにん川本かわもと母方ははかた伯父おじたる[15]母方ははかた祖父そふ西にし四辻よつつじこう陸軍りくぐん少将しょうしょう子爵ししゃく貴族きぞくいん議員ぎいん[15]

受賞じゅしょうれき

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著作ちょさく

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  • 朝日あさひのようにさわやかに 映画えいがランダム・ノート』(筑摩書房ちくましょぼう) 1977、のちちくま文庫ぶんこ
  • どう時代じだいきる「気分きぶん」』(冬樹ふゆきしゃ) 1977
  • 『シネマ裏通うらどおり』(冬樹ふゆきしゃ) 1979
  • どう時代じだい文学ぶんがく』(冬樹ふゆきしゃ) 1979
  • はしナフタリン少年しょうねん』(きたそうしゃ) 1981、のち中公ちゅうこう文庫ぶんこ
  • ざつエンタテインメント』(学陽書房がくようしょぼう) 1981
  • まちあるいて映画えいがのなかへ』(集英社しゅうえいしゃ) 1982
  • 『ハリウッドの神話しんわがく』(潮出版社うしおしゅっぱんしゃ) 1983、のちちゅう公文こうぶん
  • 都市とし感受性かんじゅせい』(筑摩書房ちくましょぼう) 1984、のちちくま文庫ぶんこ
  • 雑踏ざっとう社会しゃかいがく 東京とうきょうひとりあるき』(TBSブリタニカ) 1984、のちちくま文庫ぶんこ
  • 『ネヴァーランドで映画えいがを』(駸々しんしんどう出版しゅっぱん) 1984、のちちゅう公文こうぶん
  • 『ちょっとそこまで』(弥生やよい書房しょぼう) 1985、のち講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ
  • 都市とし風景ふうけいがく』(駸々しんしんどう出版しゅっぱん) 1985
  • 微熱びねつ都市とし』(白水しろみずしゃ) 1985
  • わすれられた女神めがみたち』(筑摩書房ちくましょぼう) 1986、のちちくま文庫ぶんこ
  • 読書どくしょのフットルース』(講談社こうだんしゃ) 1986
  • 映画えいがのランニングキャッチ』(講談社こうだんしゃ) 1987
  • かみ宇宙船うちゅうせんって 川本かわもと三郎さぶろう対談たいだんしゅう』(白水しろみずしゃ) 1987
  • 『ハリウッドの黄金おうごん時代じだい』(サントリー博物館はくぶつかん文庫ぶんこ) 1987、のちちゅう公文こうぶん
  • 『80年代ねんだい都市としのキーワード』(TBSブリタニカ) 1987
  • 日本にっぽんすみずみ紀行きこう』(六興ろっこう出版しゅっぱん) 1987、のち現代げんだい教養きょうよう文庫ぶんこ
  • 記憶きおく都市とし』(いねこし功一こういち写真しゃしん白水しろみずしゃ) 1987
  • 感覚かんかく変容へんよう』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう) 1987
  • 『シングル・デイズ』(リクルート出版しゅっぱん) 1987
  • ダスティン・ホフマンは「タンタン」をんでいた』(キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ) 1988
  • マイ・バック・ページ ある60年代ねんだい物語ものがたり』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ) 1988、のち河出かわで文庫ぶんこ
  • どもたちのマジックアワー フィクションのなかのども』(しん曜社) 1989
  • 『スタンド・アローン 20世紀せいきおとこたちの神話しんわ』(筑摩書房ちくましょぼう) 1989、のちちくま文庫ぶんこ
  • わたし東京とうきょうまちあるき』(筑摩書房ちくましょぼう) 1990、のちちくま文庫ぶんこ
  • アカデミーしょう オスカーをめぐる26のエピソード』(中公新書ちゅうこうしんしょ) 1990、のちちゅう公文こうぶん
  • 大正たいしょう幻影げんえい』(新潮社しんちょうしゃ) 1990、のちちくま文庫ぶんこ、のち岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ
  • 『パンいちダース』(リクルート出版しゅっぱん) 1990
  • 『ハリウッド大通おおどおり』(平凡社へいぼんしゃ) 1991、のちちくま文庫ぶんこ
  • 『フィールド・オブ・イノセンス』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ) 1991、のち河出かわで文庫ぶんこ
  • 東京とうきょうざんかげがん』(日本文芸社にほんぶんげいしゃ) 1992、のち河出かわで文庫ぶんこ
  • 東京とうきょう万華鏡まんげきょう』(筑摩書房ちくましょぼう) 1992、のち改題かいだいわたし東京とうきょう万華鏡まんげきょう』(ちくま文庫ぶんこ
  • ゆめだまり』(日本文芸社にほんぶんげいしゃ) 1993
  • ローリング・ストーンズをオルガンで 映画えいがのこだわり雑貨ざっかてん』(音楽之友社おんがくのともしゃ) 1993
  • 『クリスのみどり、イーストウッドの拍車はくしゃ』(キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ) 1993
  • はなみずやり』(日本にっぽんデザインクリエーターズカンパニー) 1993
  • あお幻影げんえい』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう) 1993
  • 映画えいが昭和しょうわ雑貨ざっかてん』(小学館しょうがくかん) 1994
  • こんひとたびの戦後せんご日本にっぽん映画えいが』(岩波書店いわなみしょてん) 1994、のちちゅう公文こうぶん、のち岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ
  • ぞく映画えいが昭和しょうわ雑貨ざっかてん』(小学館しょうがくかん) 1995
  • 東京とうきょうつれづれくさ』(三省堂さんせいどう) 1995、のちちゅう公文こうぶん
  • 見櫓みやぐらうえうみ 東京とうきょうから房総ぼうそうへ』(NTT出版しゅっぱん気球ききゅうほん) 1995
  • 荷風かふう東京とうきょう断腸だんちょうてい日乗にちじょうわたし註』(都市とし出版しゅっぱん) 1996、のち岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこぜん2さつ
  • 『クレジットタイトルは最後さいごまで』(中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ) 1996、のちちゅう公文こうぶん
  • 続々ぞくぞく映画えいが昭和しょうわ雑貨ざっかてん』(小学館しょうがくかん) 1996
  • きみわしく 戦後せんご日本にっぽん映画えいが女優じょゆうさん』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう) 1996、のち文春ぶんしゅん文庫ぶんこ
  • 東京とうきょうおもひでくさ』(三省堂さんせいどう) 1997、のちちくま文庫ぶんこ
  • 続々ぞくぞく々・映画えいが昭和しょうわ雑貨ざっかてん』(小学館しょうがくかん、Shotor library) 1998
  • 映画えいがかおり』(中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ) 1998、のちちゅう公文こうぶん
  • 日本にっぽん映画えいがあるく ロケたずねて』(JTB) 1998、のちちゅう公文こうぶん
  • 銀幕ぎんまく東京とうきょう 映画えいがでよみがえる昭和しょうわ』(中公新書ちゅうこうしんしょ) 1999
  • 映画えいが昭和しょうわ雑貨ざっかてん 完結かんけつへん』(小学館しょうがくかん、Shotor library) 1999
  • あおのクレヨン』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ) 1999
  • 今日きょうはお墓参はかまいり』(平凡社へいぼんしゃ) 1999
  • ほんのちょっとのはなし』(新書しんしょかん) 2000
  • 『この映画えいがた?』(新書しんしょかん) 2000
  • 『ロードショーが150えんだったころ おものアメリカ映画えいが』(晶文社しょうぶんしゃ) 2000
  • 『あのエッセイこの随筆ずいひつ』(実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ) 2001
  • 小説しょうせつときにはそのほかのほんも』(晶文社しょうぶんしゃ) 2001
  • 『はるかなほんとお』(角川かどかわ選書せんしょ) 2002
  • 浜辺はまべのパラソル』(旬報じゅんぽうしゃ) 2002
  • 『オリンピックのころの東京とうきょう』(岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみフォト絵本えほん) 2002
  • 荷風かふう好日こうじつ』(岩波書店いわなみしょてん) 2002、のち岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ じょうした
  • あおいおさら特別とくべつ料理りょうり』(日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい) 2003
  • 郊外こうがい文学ぶんがく』(新潮社しんちょうしゃ) 2003、のち岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ
  • はやし芙美子ふみこ昭和しょうわ』(新書しんしょかん) 2003
  • 東京とうきょうそらした今日きょうまちあるき』(講談社こうだんしゃ) 2003、のちちくま文庫ぶんこ
  • うつくしい映画えいがになら微笑ほほえむがよい』(中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ) 2004
  • もまたなぎさまくら 東京とうきょう近郊きんこうひとりたび』(晶文社しょうぶんしゃ) 2004、のちちくま文庫ぶんこ
  • 映画えいがればわかること』(キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ) 2004
  • 旅先たびさきでビール』(潮出版社うしおしゅっぱんしゃ) 2005
  • 時代じだいげきここにあり』(平凡社へいぼんしゃ) 2005
  • 言葉ことばのなかに風景ふうけいがる』(新潮社しんちょうしゃ) 2006
  • 名作めいさく写真しゃしんあるく、昭和しょうわ東京とうきょう』(平凡社へいぼんしゃ) 2007
  • 『ミステリと東京とうきょう』(平凡社へいぼんしゃ) 2007
  • 東京とうきょうらし』(潮出版社うしおしゅっぱんしゃ) 2008
  • 向田むかいだ邦子くにこ昭和しょうわ東京とうきょう』(新潮しんちょう新書しんしょ) 2008
  • 現代げんだい映画えいが、そのあゆむところにこころせよ』(晶文社しょうぶんしゃ) 2009
  • 銀幕ぎんまく風景ふうけい』(新書しんしょかん) 2009
  • 『きのふの東京とうきょう、けふの東京とうきょう』(平凡社へいぼんしゃ) 2009
  • 『いまも、きみおもう』(新潮社しんちょうしゃ) 2010、のち新潮しんちょう文庫ぶんこ
  • 『それぞれの東京とうきょう 昭和しょうわまちきた作家さっかたち』(あわ交社) 2010
  • 銀幕ぎんまく銀座ぎんざ なつかしの風景ふうけいとスターたち』(中公新書ちゅうこうしんしょ) 2011
  • 小説しょうせつを、映画えいがを、鉄道てつどうはしる』(集英社しゅうえいしゃ) 2011、のち集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ
  • きみのいない食卓しょくたく』(新潮社しんちょうしゃ) 2011
  • 白秋はくしゅうもちけい』(新書しんしょかん) 2012
  • ときには漫画まんがはなしを』(小学館しょうがくかん) 2012
  • 『いまむかし東京とうきょうまちあるき』(毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ) 2012
  • 『そして、人生じんせいはつづく』(平凡社へいぼんしゃ) 2013
  • 美女びじょありき なつかしの外国がいこく映画えいが女優じょゆうさん』(ななもりしょかん) 2013
  • 映画えいがんでいる』(キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ) 2013
  • ギャバン帽子ぼうしアルヌールのコート なつかしのヨーロッパ映画えいが』(春秋しゅんじゅうしゃ) 2013
  • 成瀬なるせ巳喜男みきお 映画えいが面影おもかげ』(新潮しんちょう選書せんしょ) 2014
  • 映画えいが戦後せんご』(ななもりしょかん) 2015
  • 『サスペンス映画えいがここにあり』(平凡社へいぼんしゃ) 2015
  • 『ひとりきょ』(平凡社へいぼんしゃ) 2015
  • 東京とうきょう抒情じょじょう』(春秋しゅんじゅうしゃ) 2015
  • 物語ものがたりこうに時代じだいえる』(春秋しゅんじゅうしゃ) 2016
  • 『「おとこはつらいよ」をたびする』(新潮しんちょう選書せんしょ) 2017
  • いの荷風かふう』(白水しろみずしゃ) 2017
  • 映画えいがなかにあるごとく』(キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ) 2018
  • 『「それでもなお」の文学ぶんがく』(春秋しゅんじゅうしゃ) 2018
  • 『あの映画えいがに、この鉄道てつどう』(キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ) 2018
  • 東京とうきょうとおかった あらためて松本まつもと清張せいちょう』(毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん) 2019
  • 台湾たいわんカル線かるせん、そして荷風かふう』(平凡社へいぼんしゃ) 2019
  • 『『細雪ささめゆき』とその時代じだい』(中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ) 2020
  • 映画えいがメリーゴーラウンド』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうしゃ) 2021
  • 『ひとりあそびぞはまされる』(平凡社へいぼんしゃ) 2022
  • 映画えいが木洩こも』(キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ) 2023
  • とおこえ浜辺はまべのパラソル 川本かわもと三郎さぶろう掌篇しょうへんしゅう』(ベルリブロ) 2024

共編きょうへんちょ

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翻訳ほんやく

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関連かんれん項目こうもく

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  • 東京とうきょうじん (雑誌ざっし) - 編集へんしゅう委員いいんとしてかかわる。
  • レーゼシナリオ論考ろんこう映画えいが幻想げんそうせいかれて』(『図書としょ』1995ねん10がつ[17]、または『大正たいしょう幻影げんえい』のなか芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけの『浅草あさくさ公園こうえん - あるシナリオ -』に言及げんきゅう
  • 誤植ごしょく - サンリオ文庫ぶんこのロザリンド・アッシュ『』(工藤くどう政司せいじやく、1979ねん初版しょはん)の巻末かんまつ既刊きかん書目しょもくろくちゅう、レイ・ブラッドベリ『万華鏡まんげきょう』の訳者やくしゃめいが「川本かわもと三郎さぶろう翻訳ほんやく」とすべきところを「川本かわもと三郎さぶろう誤訳ごやく」と誤植ごしょくされており、話題わだいとなった。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 川本かわもと三郎さぶろう郊外こうがい文学ぶんがく』p.24
  2. ^ 川本かわもと三郎さぶろう郊外こうがい文学ぶんがく』p.36
  3. ^ 川本かわもと三郎さぶろう郊外こうがい文学ぶんがく』p.195-196
  4. ^ 福井ふくいあつしいちきゅうななねん狂気きょうき - 滝田たきたおさむ菊井きくい良治よしはる』(1987ねん文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうしゃ)p.161
  5. ^ 川本かわもと三郎さぶろう『マイ・バック・ページ』(2010ねん平凡社へいぼんしゃ)p.127
  6. ^ 川本かわもと三郎さぶろう『マイ・バック・ページ』(2010ねん平凡社へいぼんしゃ)p.132
  7. ^ 福井ふくいあつしいちきゅうななねん狂気きょうき - 滝田たきたおさむ菊井きくい良治よしはる』(1987ねん文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうしゃ)p.148-149
  8. ^ a b 川本かわもと三郎さぶろう『いまも、きみおもう』(2010ねん新潮社しんちょうしゃ)p.30
  9. ^ 川本かわもと三郎さぶろう『いまも、きみおもう』(2010ねん新潮社しんちょうしゃ)p.27
  10. ^ 川本かわもと三郎さぶろう『いまも、きみおもう』(2010ねん新潮社しんちょうしゃ)p.34
  11. ^ 川本かわもと三郎さぶろう(文芸ぶんげい評論ひょうろん映画えいが評論ひょうろん池上いけがみ冬樹ふゆき(文芸ぶんげい評論ひょうろん)対談たいだん最後さいごのこるのは、普通ふつう言葉ことばかれたもの」2010ねん2がつ23にち
  12. ^ 『アンダーグラウンド』の書評しょひょう川本かわもとは、「んでいるあいだじゅう、なぜ突然とつぜん村上むらかみさんが『社会しゃかい』になったのかという違和感いわかんがこびりついてはなれなかった」「村上むらかみさんもまたもんがたの『物語ものがたり』にってしまったのか」とべている(川本かわもと三郎さぶろう村上むらかみ春樹はるきろん集成しゅうせい若草わかくさ書房しょぼう、2006ねん5がつ、194-196ぺーじ)。
  13. ^ a b c d “<いちしゅのものがたり>そのつま台所だいどころった”. 東京とうきょう新聞しんぶん. (2022ねん2がつ21にち). https://www.tokyo-np.co.jp/article/168256 2023ねん8がつ12にち閲覧えつらん 
  14. ^ 川本かわもと三郎さぶろう『いまも、きみおもう』(2010ねん新潮社しんちょうしゃ)p.39
  15. ^ a b c 平成へいせいしんおさむきゅう華族かぞく家系かけい大成たいせい下巻げかん(1996ねんかすみ会館かいかん
  16. ^ 佐野さの眞一しんいちしんわすれられた日本人にっぽんじん』(2009ねん毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ)p.98
  17. ^ 芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけぜん作品さくひん事典じてん』(2000ねんつとむまこと出版しゅっぱん