2002年ねんの台風たいふう

2002年ねんの台風たいふう

軌跡きせきの地図ちず
最初さいしょの台風たいふう発生はっせい	1月がつ12日にち
最後さいごの台風たいふう消滅しょうめつ	12月11日にち
最もっとも強つよかった 台風たいふう	台風たいふう9号ごう – 920 hPa, 100 kt (10分間ふんかん平均へいきん)
熱帯ねったい低てい気圧きあつの総数そうすう	37
台風たいふうの総数そうすう	26
総そう死亡しぼう者しゃ数すう	725人にん
総そう被害ひがい額がく	95.37 億おくドル (2002 USD)
年別ねんべつ台風たいふう 2000, 2001, 2002, 2003, 2004

2002年ねんの台風たいふう（2002ねんのたいふう、太平洋たいへいよう北西ほくせい部ぶで発生はっせいした熱帯ねったい低てい気圧きあつ）のデータ。

台風たいふうの発生はっせい数すうは26個こと平年へいねん並なみであった。8月がつ末まつまでに17個この台風たいふうが発生はっせいし、平年へいねん (14.1個いっこ) よりやや多おおめであったが、9月と10月がつに発生はっせいした台風たいふうが計けい6個こ (平年へいねん9.0個こ)とやや少すくなめで、全体ぜんたいではほぼ平年へいねん並なみとなった。

日本にっぽんに接近せっきんした台風たいふうは13個こ、上陸じょうりくした台風たいふうは3個こ（6号ごう・7号ごう・21号ごう）であり、上陸じょうりく数すうに関かんしては個数こすうだけを見みると発生はっせい数すうと同様どうように平年へいねん並なみであるが、これら3個この上陸じょうりく台風たいふうは、台風たいふう銀座ぎんざと呼よばれる九州きゅうしゅうや四国しこく、紀伊きい半島はんとうなどではなく、いずれも関東かんとう地方ちほうに上陸じょうりく（7号ごうだけは静岡しずおか県けんに上陸じょうりく後ごに千葉ちば県けんに再さい上陸じょうりく）して首都しゅと圏けんを直撃ちょくげきしている。関東かんとう地方ちほうに年間ねんかんで3個この台風たいふうが上陸じょうりくしたのは、1951年ねんの統計とうけい開始かいし以来いらい初はじめてであった。

ちなみに、この年としのように関東かんとう地方ちほうを複数ふくすうの台風たいふうが直撃ちょくげきした他ほかの年としの例れいとして、1958年ねんがある。この年としには、台風たいふう11号ごう・21号ごう・22号ごう（狩野川かのがわ台風たいふう）の3個この台風たいふうが、いずれも関東かんとう地方ちほうやその近辺きんぺんに上陸じょうりくした。しかしこのうち、11号ごうは関東かんとう地方ちほうへの直接ちょくせつの上陸じょうりくではなく、静岡しずおか県けんから上陸じょうりくしての関東かんとう地方ちほう通過つうかであったため、（厳密げんみつには）関東かんとう地方ちほうに上陸じょうりくしたのは2個こであった。そのため、1年ねんで3個こ以上いじょうの台風たいふうが関東かんとう地方ちほうに上陸じょうりくしたのは2002年ねんが初はつである。

この他ほか、この年としの台風たいふうには以下いかのような特徴とくちょうがあった。

• 台風たいふうの発生はっせい海域かいいきが東ひがしに偏かたよっており、発生はっせい位置いちの平均へいきん経度けいどは統計とうけい開始かいし以降いこう最大さいだいで、史上しじょう最もっとも東ひがし寄よりであった。これに関かんしては、エルニーニョ現象げんしょうの発生はっせい年ねんには台風たいふうの発生はっせい海域かいいきが平年へいねんよりも東ひがし寄よりになることが多おおくなっていることから、この年としの夏なつ以降いこうに本格ほんかく化かしたエルニーニョ現象げんしょうとの関係かんけいがあるものと推測すいそくされる。
• 中部ちゅうぶ太平洋たいへいようから日付変更線ひづけへんこうせん（東経とうけい180度ど）を越こえて北西ほくせい太平洋たいへいように侵入しんにゅうし、ハリケーンから台風たいふうになった「越境えっきょう台風たいふう」が（17号ごう・24号ごう）存在そんざいした。これは1951年ねん以降いこう初はじめてである。なお、これは上記じょうきの現象げんしょう（発生はっせい海域かいいきが東ひがし寄より）を別べつの側面そくめんから見みたものである。
• 低てい緯度いどで発生はっせいしその後ごも低てい緯度いどを西進せいしんしたまま消滅しょうめつする台風たいふうが少すくなく、フィリピンを通過つうかした台風たいふうはなかった。これも1951年ねん以降いこう初はじめてである。また、これも先述せんじゅつの現象げんしょう（発生はっせい海域かいいきが東ひがし寄より）を別べつの側面そくめんから見みたものである。
• 7月がつに2個この台風たいふうが日本にっぽんに上陸じょうりくしたが、これは1993年ねん以来いらい9年ねんぶりで、統計とうけい開始かいし以降いこう3回かい目めであった。
• 9月に日本にっぽんに接近せっきんした台風たいふうはなかった。これは1987年ねん以来いらい15年ねんぶりで、統計とうけい開始かいし以降いこう9回かい目めであった。

月別つきべつの台風たいふう発生はっせい数すう

1月がつ	2月がつ	3月がつ	4月がつ	5月	6月がつ	7月がつ	8月がつ	9月	10月	11月	12月	年間ねんかん
1	1			1	3	5	6	4	2	2	1	26

各かく熱帯ねったい低てい気圧きあつの活動かつどう時期じき

「台風たいふう」に分類ぶんるいされている熱帯ねったい低てい気圧きあつ

台風たいふう1号ごう（ターファー）

200201・01W・アガトン

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	1月がつ12日にち – 1月がつ13日にち
ピーク時じの強つよさ	40 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  996 hPa

台風たいふう2号ごう（ミートク）

200202・02W・バズヤン

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	2月がつ28日にち – 3月がつ8日にち
ピーク時じの強つよさ	95 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  930 hPa

台風たいふう3号ごう（ハギビス）

200203・05W

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	5月16日にち – 5月がつ21日にち
ピーク時じの強つよさ	95 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  935 hPa

台風たいふう4号ごう（ノグリー）

200204・07W・エスパダ

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	6月8日にち – 6月がつ10日とおか
ピーク時じの強つよさ	60 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  975 hPa

台風たいふう5号ごう（ラマスーン）

200205・09W・フロリタ

タイフーン (JMA)
カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	6月29日にち – 7月がつ6日にち
ピーク時じの強つよさ	85 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  945 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい14年ねん台風たいふう第だい5号ごう」を参照さんしょう

台風たいふう6号ごう（ツァターン）

200206・08W・グロリア

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	6月29日にち – 7月がつ11日にち
ピーク時じの強つよさ	95 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  930 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい14年ねん台風たいふう第だい6号ごう」を参照さんしょう

6月29日にちにトラック島とう近海きんかいで発生はっせい後ご、勢力せいりょくを強つよめながら北西ほくせいに進すすみ、7月がつ7日にちには非常ひじょうに強つよい勢力せいりょくとなった。9日にちに南大東島みなみだいとうじまの東海とうかい上じょうで徐々じょじょに勢力せいりょくを弱よわめながら北東ほくとうに進路しんろを変かえ、11日にち0時じ過すぎに千葉ちば県けん館山たてやま市し付近ふきんに上陸じょうりく。その後ご鹿島灘かしまなだから三陸さんりく沖おきを北きた北東ほくとうに進すすみ、11日にち21時じ頃ごろ、北海道ほっかいどう釧路くしろ市し付近ふきんに再さい上陸じょうりくした。その後ごはオホーツク海かいを経へて12日にち0時じに温帯おんたい低てい気圧きあつに変かわった。

台風たいふうの接近せっきんと梅雨つゆ前線ぜんせんの活動かつどうが重かさなったため、日本にっぽん列島れっとうの各地かくちで大雨おおあめが降ふり、各地かくちで浸水しんすい被害ひがいなどが発生はっせい。6人にんが死亡しぼうし、1人ひとりが行方ゆくえ不明ふめいとなったほか、39人にんが重軽傷じゅうけいしょうを負おい、10,000棟むねを超こえる家屋かおくが浸水しんすいした。

台風たいふう7号ごう（ハーロン）

200207・10W・インダイ

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	7月がつ7日にち – 7月がつ16日にち
ピーク時じの強つよさ	85 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  945 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい14年ねん台風たいふう第だい7号ごう」を参照さんしょう

台風たいふう8号ごう（ナクリー）

200208・11W・ハンバロス

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	7月がつ9日にち – 7月がつ12日にち
ピーク時じの強つよさ	50 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  983 hPa

台風たいふう9号ごう（フンシェン）

200209・12W

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	7月がつ14日にち – 7月がつ27日にち
ピーク時じの強つよさ	100 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  920 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい14年ねん台風たいふう第だい9号ごう」を参照さんしょう

台風たいふう10号ごう（カルマエギ）

200210・14W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	7月がつ20日はつか – 7月がつ21日にち
ピーク時じの強つよさ	35 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  1002 hPa

台風たいふう11号ごう（フォンウォン）

200211・15W・カカ

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	7月がつ20日はつか – 7月がつ27日にち
ピーク時じの強つよさ	70 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  960 hPa

「複雑ふくざつな動うごきをする台風たいふう」も参照さんしょう

7月がつ20日はつかに、日本にっぽんのはるか南東なんとう海上かいじょうで発生はっせい後ご、しばらくは西進せいしんしていたが、沖縄おきなわの南東なんとう海上かいじょうで楕円だえんを描えがくような経路けいろを示しめし、その後ご北上ほくじょうして九州きゅうしゅうに接近せっきんした後のちに消滅しょうめつするという、複雑ふくざつな進路しんろを辿たどった。

台風たいふう12号ごう（カンムリ）

200212・16W・ラガラグ

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ3日にち – 8月がつ5日にち
ピーク時じの強つよさ	55 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  980 hPa

台風たいふう13号ごう（ファンフォン）

200213・19W

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ12日にち – 8月がつ22日にち
ピーク時じの強つよさ	85 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  940 hPa

8月がつ11日にちにポナペ島とうの北東ほくとう海上かいじょうで発生はっせいし、アジア名めい「ファンフォン（Phanfone）」と命名めいめいされた。台風たいふうは、15日にちに父島ちちじまの南西なんせい海上かいじょうで大型おおがたで非常ひじょうに強つよい勢力せいりょくになった後のち、進路しんろを北きた北西ほくせいに変かえて進すすんだ。17日にちにはやや衰弱すいじゃくして強つよい勢力せいりょくとなり、18日にちに紀伊きい半島はんとうの南海なんかい上じょうで北東ほくとうに進路しんろを変かえた。19日にちに八丈島はちじょうじま付近ふきんを通過つうかし、次第しだいにスピードを上あげて東北東とうほくとうに進すすみ、21日にちに北海道ほっかいどうの東海とうかい上じょうで温帯おんたい低てい気圧きあつに変かわった。この台風たいふうにより、床上ゆかうえ浸水しんすい5棟むね・床下ゆかした浸水しんすい83棟むねの住じゅう家か被害ひがいが生しょうじた。

台風たいふう14号ごう（ヴォンフォン）

200214・20W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ18日にち – 8月がつ19日にち
ピーク時じの強つよさ	40 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  985 hPa

台風たいふう15号ごう（ルーサー）

200215・21W

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ23日にち – 9月がつ1日にち
ピーク時じの強つよさ	80 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  950 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい14年ねん台風たいふう第だい15号ごう」を参照さんしょう

8月がつ23日にちに日本にっぽんのはるか南東なんとうで発生はっせいし、アジア名めい「ルーサー（Rusa）」と命名めいめいされた。台風たいふうは26日にちに、父島ちちじまの南東なんとう海上かいじょうで大型おおがたで強つよい勢力せいりょくとなった。その後ご徐々じょじょに北西ほくせいに進路しんろを変かえ、29日にちに奄美あまみ大島おおしま北部ほくぶを通過つうか。次第しだいに北きたへ進路しんろを変かえて東シナ海ひがししなかいを進すすみ、31日にちに朝鮮半島ちょうせんはんとうに上陸じょうりくした。その後ごは北きた北東ほくとうに進路しんろを変かえて、9月1日にちに同どう半島はんとうの東岸とうがんにて熱帯ねったい低てい気圧きあつに変かわった。

台風たいふう16号ごう（シンラコウ）

200216・22W

タイフーン (JMA)
カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ29日にち – 9月がつ8日にち
ピーク時じの強つよさ	80 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  950 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい14年ねん台風たいふう第だい16号ごう」を参照さんしょう

台風たいふう17号ごう（エーレ）

200217・02C

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ30日にち – 9月がつ9日にち
ピーク時じの強つよさ	90 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  940 hPa

台風たいふう18号ごう（ハグピート）

200218・23W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月11日にち – 9月がつ12日にち
ピーク時じの強つよさ	45 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  990 hPa

台風たいふう19号ごう（チャンミー）

200219

トロピカル・ストーム (JMA)
発生はっせい期間きかん	9月21日にち – 9月がつ22日にち
ピーク時じの強つよさ	45 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  985 hPa

台風たいふう20号ごう（メーカラー）

200220・24W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月25日にち – 9月がつ28日にち
ピーク時じの強つよさ	45 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  990 hPa

台風たいふう21号ごう（ヒーゴス）

200221・25W

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月26日にち – 10月がつ2日にち
ピーク時じの強つよさ	95 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  930 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい14年ねん台風たいふう第だい21号ごう」を参照さんしょう

9月27日にち3時じに南鳥島みなみとりしまの南海なんかい上じょうで発生はっせいし、西進せいしんしながら勢力せいりょくを強つよめ、9月29日にちには沖ノ鳥島おきのとりしま近海きんかいの海上かいじょうで中心ちゅうしん気圧きあつ930hPa、最大さいだい風速ふうそく50m.sの非常ひじょうに強つよい台風たいふうにまで発達はったつした。最盛さいせい期きを迎むかえると共ともに進路しんろを北きた寄よりに変かえ始はじめ、徐々じょじょに加速かそくし始はじめた。9月30日にちには、東日本ひがしにっぽんに上陸じょうりくする台風たいふうとしては戦後せんご最大さいだい級きゅうと報道ほうどうされるようになった。台風たいふうは速はやいスピードで北きたに進すすみ、10月1日にち20時じ頃ごろに三浦半島みうらはんとうを通過つうかし、20時半じはん頃ごろに神奈川かながわ県けん川崎かわさき市し付近ふきんに上陸じょうりくした。速はやい速度そくどで北上ほくじょうしたため、勢力せいりょくはさほど衰おとろえておらず、上陸じょうりく時じでも中心ちゅうしん気圧きあつ960 hPa、最大さいだい風速ふうそく35 m/sの強つよい勢力せいりょくを保たもっていた。1951年ねん以降いこうに東日本ひがしにっぽんに上陸じょうりくした台風たいふうとしては平成へいせい16年ねん台風たいふう第だい22号ごう（950 hPa）、狩野川かのがわ台風たいふう・昭和しょうわ33年ねん台風たいふう第だい21号ごう（955 hPa）に次ついで歴代れきだい4位いの強つよさである。上陸じょうりく後ごは陸地りくちに沿そって北上ほくじょうし関東かんとう、東北とうほく地方ちほうを縦断じゅうだんした後のち、10月2日にち6時じごろには北海道ほっかいどう苫小牧とまこまい市し付近ふきんに再さい上陸じょうりくし、同日どうじつ15時じにサハリンの西にしで温帯おんたい低てい気圧きあつに変かわった。

台風たいふう22号ごう（バービー）

200222・26W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	10月9日にち – 10月がつ13日にち
ピーク時じの強つよさ	55 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  985 hPa

10月8日にちにエニウェトク島とうの西にしの海上かいじょうで発生はっせいした熱帯ねったい低てい気圧きあつが、発達はったつしながら北西ほくせいに進すすみ、10日とおかにグアム島とうの東海とうかい上じょうで大型おおがたの台風たいふう（22号ごう）になった。12日にちに最もっとも勢力せいりょくを強つよめ、南鳥島みなみとりしまの西南せいなん西にしを通過つうか後ご、勢力せいりょくを弱よわめながら北きたに進すすみ、14日にちに父島ちちじまの北東ほくとう海上かいじょうで温帯おんたい低てい気圧きあつに変かわった。

この台風たいふうにより、熱ねつ海港かいこう北きた防波堤ぼうはていで、高波たかなみによって十じゅう数すう人にんが海うみに流ながされた。漁船ぎょせん等とうにより17名めいが救助きゅうじょされ、うち6名めいを病院びょういんに搬送はんそうされた。このうち、2名めいの死亡しぼうが確認かくにんされ、その他た4名めいは軽傷けいしょうであった。

台風たいふう23号ごう（メイサーク）

200223・29W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	10月27日にち – 10月がつ30日にち
ピーク時じの強つよさ	55 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  980 hPa

台風たいふう24号ごう（フーコ）

200224・03C

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	11月3日にち – 11月がつ7日にち
ピーク時じの強つよさ	75 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  985 hPa

台風たいふう25号ごう（ハイシェン）

200225・30W

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	11月20日にち – 11月がつ25日にち
ピーク時じの強つよさ	85 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  955 hPa

台風たいふう26号ごう（ポンソナ）

200226・31W

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	12月3日にち – 12月がつ11日にち
ピーク時じの強つよさ	90 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  940 hPa

12月3日にちにグアム島とう近海きんかいで発生はっせいし、アジア名めい「ポンソナ（Pongsona）」と命名めいめいされた。命名めいめい国こくは北朝鮮きたちょうせんで、朝鮮ちょうせん語ごで「ホウセンカ」を意味いみする。台風たいふうは北きたマリアナ諸島しょとうやグアム島とうなどを直撃ちょくげきし、グアム島とうでは全島ぜんとうに過去かこ最大さいだい級きゅうの被害ひがいが生しょうじた。

この台風たいふうのアジア名めいである「ポンソナ（Pongsona）」は、この台風たいふう限かぎりで使用しよう中止ちゅうしとなり、次つぎ順じゅんからは「ノウル（Noul）」というアジア名めいが使用しようされることになった。

グアム島とうにおける台風たいふうの被害ひがい		北きたマリアナ諸島しょとうにおける台風たいふうの被害ひがい

外部がいぶリンク

• Typhoon2000 Philippine typhoon website
• Joint Typhoon Warning Center
• 台風たいふうの番号ばんごうとアジア名めいの付つけ方かた
• Japan Meteorological Agency - Tropical Cyclone Information (日本語にほんご)
• Digital Typhoon - Typhoon Images and Information
• PAGASA - Tropical Cyclone Information for the Phillipines
• Tropical Cyclone Information issued by Hong Kong
• Tropical Cyclone Information issued by Taiwan
• ウィキメディア・コモンズには、2002年ねんの台風たいふうに関かんするカテゴリがあります。