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生活せいかつ習慣しゅうかんびょう

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成人病せいじんびょうから転送てんそう

生活せいかつ習慣しゅうかんびょう(せいかつしゅうかんびょう、えい: lifestyle diseaseふつ: maladie de comportementどく: Zivilisationskrankheit)は、糖尿とうにょうびょう脂質ししつ異常いじょうしょう高血圧こうけつあつこう尿にょうさんしょうなど、生活せいかつ習慣しゅうかん発症はっしょう原因げんいんふか関与かんよしているとかんがえられている疾患しっかん総称そうしょうである。日本にっぽんでは、かつてよわいによって発病はつびょうするとかんがえられたために成人病せいじんびょう(せいじんびょう)とばれたが、1980年代ねんだいから若者わかもの発症はっしょう目立めだつようになり、その調査ちょうさ生活せいかつ習慣しゅうかん[注釈ちゅうしゃく 1]ふか関与かんよしていることが判明はんめいしてきた。このため、1997ねんごろから予防よぼうできるという認識にんしき醸成じょうせいすることを目的もくてきとしてかたわった[1]

このような疾患しっかん肥満ひまんふくごうする状態じょうたいを、医学いがくてきに(メタボリックシンドローム)と総称そうしょうする。また、(悪性あくせい腫瘍しゅようがん)、(脳卒中のうそっちゅうのう血管けっかん疾患しっかん)、(心臓しんぞうびょう)の3だい死因しいん生活せいかつ習慣しゅうかんとのかかわりがつよい。肥満ひまんはこれらの疾患しっかんになるリスクをげる。

原因げんいん

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スウェーデンにおける32ねん追跡ついせき調査ちょうさによれば、生活せいかつ習慣しゅうかん生活せいかつ習慣しゅうかんびょうによるぜん死亡しぼうリスクはつぎのようになる[2]

  1. 喫煙きつえん : 1.92ばい
  2. 糖尿とうにょうびょう : 1.64ばい
  3. 高血圧こうけつあつ : 1.55ばい
  4. メタボリック症候群しょうこうぐん : 1.36ばい
  5. こうコレステロールしょう : 1.10ばい

このように、喫煙きつえん最大さいだいのリスクとなるというデータがあるため、生活せいかつ習慣しゅうかんびょう対策たいさく禁煙きんえんさい優先ゆうせんとするべきだとの医療いりょうかいからの意見いけんがある[3]日本にっぽんでも喫煙きつえんもっと健康けんこう影響えいきょうするとの報告ほうこくは1980年代ねんだいからあり[4]あわせて日本にっぽんでの食生活しょくせいかつ欧米おうべい指摘してきされる[5]

おなじくしょく習慣しゅうかん関連かんれんしてえば、2003ねんには、アメリカカナダ栄養士えいようしかい合同ごうどうで、牛乳ぎゅうにゅうたまご摂取せっしゅしない完全かんぜん菜食さいしょくにおいても栄養えいよう摂取せっしゅでき、また菜食さいしょくしゃはがん、2がた糖尿とうにょうびょう肥満ひまん高血圧こうけつあつ心臓しんぞうびょうといった主要しゅよう死因しいんかかわるような生活せいかつ習慣しゅうかんびょうのリスクがる、認知にんちしょうのリスクもると報告ほうこくした[6]食生活しょくせいかつは がん発生はっせい原因げんいんの30%にかかわっているとする報告ほうこくもある[7]

日本にっぽんでは、食生活しょくせいかつ西洋せいようしてしまった[5]。つまり、戦後せんご混乱こんらん沈静ちんせいした1950ねん以降いこうべいおよび魚介ぎょかいるい消費しょうひりょう減少げんしょうし、牛乳ぎゅうにゅう肉類にくるいたまごといったこう脂肪しぼう食品しょくひん摂取せっしゅ増加ぞうかしてきた[5]しょく欧米おうべいはやかった沖縄おきなわでは2010年代ねんだいには65さい以下いかわか世代せだい男女だんじょの、心筋梗塞しんきんこうそくのう梗塞こうそくなどいわゆる生活せいかつ習慣しゅうかんびょう増加ぞうかによる死亡しぼうはやさがられNHKは「長寿ちょうじゅ崩壊ほうかい危機きき」として特集とくしゅうした[8]

虫歯むしば感染かんせん最初さいしょ原因げんいんではあるがさまざまなきんかかわっており、共生きょうせいしているため特定とくていきん原因げんいんもとめるのはむずかしく、このためしょく唾液だえき分泌ぶんぴつなどもかかわるため、「しょく生活せいかつ習慣しゅうかんびょうともかんがえられる。

日本にっぽん

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日本にっぽんでは生活せいかつ習慣しゅうかん起因きいんする疾病しっぺいとしてしゅとして、がんのう血管けっかん疾患しっかん心臓しんぞうびょうなどが指摘してきされ、それらは日本人にっぽんじんの3だい死因しいんともなっている。肥満ひまんはこれらの疾患しっかんになるリスクをげる。また肥満ひまん自体じたい生活せいかつ習慣しゅうかんびょうのひとつともされることがある[9]。また糖尿とうにょうびょう1がた糖尿とうにょうびょうのぞ[1]脂質ししつ異常いじょうしょう家族かぞくせい脂質ししつ異常いじょうしょうのぞ[1])・高血圧こうけつあつこう尿にょうさんしょうなどがげられることもある。

2011ねん厚生こうせい労働省ろうどうしょう国民こくみん健康けんこう栄養えいよう調査ちょうさで、10ねんまえくらべて日本人にっぽんじんさかな野菜やさいべるりょうり、肉食にくしょくが1わりちかえていることがかった。厚労省こうろうしょうは「野菜やさい摂取せっしゅりょうすくないと生活せいかつ習慣しゅうかんびょう発症はっしょうリスクがたかまる」としている[10]

沖縄おきなわは1990年代ねんだいまつまでは世界せかいだたる長寿ちょうじゅ地域ちいきであったが、2000年代ねんだい初頭しょとうには徐々じょじょ頭打あたまうちとなり2010年代ねんだいには65さい以下いかわか世代せだい生活せいかつ習慣しゅうかんびょう増加ぞうかにより死亡しぼう年代ねんだい若年じゃくねんしていた。この事象じしょうは、「長寿ちょうじゅ沖縄おきなわ」の崩壊ほうかいともばれ 2003ねんには長寿ちょうじゅ崩壊ほうかい指摘してきされていた[11]低下ていか明確めいかくになった 2013ねんにはNHKは「長寿ちょうじゅ崩壊ほうかい危機きき」として特集とくしゅうしたが、番組ばんぐみなかわか世代せだい動物どうぶつせい脂肪しぼう摂取せっしゅりょうおおさによる肥満ひまんひとおおさが指摘してきされており、日本にっぽん全体ぜんたいでは10ねん以降いこうにこれを後追あとおいすると指摘してきされている[8]

日本にっぽんにおける歴史れきし

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成人病せいじんびょう」なる概念がいねんは、昭和しょうわ30年代ねんだいに「しゅとして、脳卒中のうそっちゅう、がん、心臓しんぞうびょうなどの40さい前後ぜんこうから死亡しぼうりつたかくなり、しかもぜん死因しいんなかでも上位じょういめ、40-60さいくらいのはたらざかりにおお疾病しっぺい」として、よわいとも罹患りかん危険きけんおおきくなるという視点してんから行政ぎょうせいてき提唱ていしょうされた。丁度ちょうどそのころから日本人にっぽんじん死亡しぼうりつ上位じょういめるようになったがん、脳卒中のうそっちゅう心臓しんぞうびょうは「さんだい成人病せいじんびょう」とされ、集団しゅうだん検診けんしんによる早期そうき発見はっけん早期そうき治療ちりょう体制たいせいととのえられた。

成人病せいじんびょう」は厚生省こうせいしょうが1955ねんごろから使つかいだした。40さいから60さいはたらざかりの人々ひとびと発生はっせいりつたか疾患しっかんし、のう血管けっかん障害しょうがい悪性あくせい腫瘍しゅようこころ疾患しっかん糖尿とうにょうびょう痛風つうふうなど慢性まんせい疾患しっかんとした[12]成人せいじんとは20さい意味いみしたので最初さいしょ違和感いわかんがあったが、この言葉ことば徐々じょじょ定着ていちゃくした。しかし成人病せいじんびょう罹患りかん長年ながねん生活せいかつ習慣しゅうかんおおきく影響えいきょうしていたことが判明はんめい[1]さらに、生活せいかつ習慣しゅうかん激変げきへんにより、いま成人せいじんしていない子供こども糖尿とうにょうびょうやメタボリックシンドロームを発症はっしょうするれいえてきた。

このため呼称こしょう見直みなおし1997ねんごろから、成人病せいじんびょうおおくについて「よわいすればかなら罹患りかんしやすくなるのではなく、生活せいかつ習慣しゅうかん改善かいぜんによって予防よぼうる」という認識にんしき人々ひとびとあいだ醸成じょうせいすることを目的もくてきとして英語えいごの"lifestyle related disease"をはじめ、国外こくがいにおける成人病せいじんびょう呼称こしょうなども参考さんこうにしたうえ、「成人病せいじんびょう」を「生活せいかつ習慣しゅうかんびょう」へとえるうごきがおこはじめた[1][注釈ちゅうしゃく 2]現在げんざいでは「生活せいかつ習慣しゅうかんびょう」のかたりひろ普及ふきゅうし、定着ていちゃくしている[注釈ちゅうしゃく 3]

また、混同こんどうされることがおおいが、成人病せいじんびょうよわいによる疾病しっぺい区分くぶん生活せいかつ習慣しゅうかんびょう生活せいかつ習慣しゅうかんによる疾病しっぺい区分くぶんであり、両者りょうしゃあいだ重複じゅうふくする疾病しっぺいおおいものの、あくまで別個べっこ概念がいねんである[1]

2000年代ねんだい現状げんじょう

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2006ねん平成へいせい18ねん)の死因しいん割合わりあいると、悪性あくせいしん生物せいぶつ(がん)、こころ疾患しっかんのう血管けっかん疾患しっかんの3だい死因しいんで58.2%をめている[15]

10だい死因しいん平成へいせい18ねん 人口じんこう動態どうたい統計とうけい
死因しいん 割合わりあい
悪性あくせいしん生物せいぶつ(がん) 30.4%
こころ疾患しっかん 16.0%
のう血管けっかん疾患しっかん 11.8%
肺炎はいえん 9.9%
不慮ふりょ事故じこ 3.5%
自殺じさつ 2.8%
老衰ろうすい 2.6%
腎不全じんふぜん 2.0%
かん疾患しっかん 1.5%
慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん 1.3%

2017ねん平成へいせい29ねん)の死因しいん割合わりあいつぎとおりである。悪性あくせいしん生物せいぶつ(がん)、こころ疾患しっかんのう血管けっかん疾患しっかんの3だい死因しいんで51.4%をめている[16]

10だい死因しいん平成へいせい29ねん 人口じんこう動態どうたい統計とうけい
死因しいん 割合わりあい
悪性あくせいしん生物せいぶつ(がん) 27.9%
こころ疾患しっかん 15.3%
のう血管けっかん疾患しっかん 8.2%
老衰ろうすい 7.6%
肺炎はいえん 7.2%
不慮ふりょ事故じこ 3.0%
あやまえんせい肺炎はいえん 2.7%
腎不全じんふぜん 1.9%
自殺じさつ 1.5%
血管けっかんせいとう認知にんちしょう 1.5%

心臓しんぞうびょうのう血管けっかん疾患しっかんのような主要しゅよう死因しいん下地したじになる病気びょうきは、糖尿とうにょうびょう脂質ししつ異常いじょうしょう高血圧こうけつあつこう尿にょうさんしょうである。また、喫煙きつえん上位じょうい4死因しいんすべての危険きけん因子いんしであり、「予防よぼう可能かのう最大さいだい死因しいんとされている。

生活せいかつ習慣しゅうかんびょう推定すいていゆう病者びょうしゃすう平成へいせい14ねん
高血圧こうけつあつしょう やく3,100まんにん
こうあぶらしょう やく3,000まんにん
糖尿とうにょうびょう やく740まんにん

2002ねん平成へいせい14ねん)の調査ちょうさでは、人口じんこうのほぼ半分はんぶん相当そうとうする47%がこの3つのいずれかに該当がいとうするとされる[17]

痛風つうふう男性だんせい集中しゅうちゅうしており、患者かんじゃすう推定すいてい30-60まんにん、その予備よびぐんであるこう尿にょうさんしょう成人せいじん男性だんせいの20%ともわれる[18]発症はっしょう年齢ねんれいもかつては50だいだったのが30だいへと若年じゃくねんしている。

肥満ひまん中年ちゅうねん以降いこうおおく、2006ねんには40-70だい男性だんせいで30%以上いじょう女性じょせいでは若干じゃっかんすくなく20-30%が肥満ひまんである[19]肥満ひまんは3だい死因しいんふくめたこれらの疾患しっかんのリスクをげる。

対策たいさく

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日本にっぽんでの生活せいかつ習慣しゅうかんびょう原因げんいんとしては、そうじて、タバコのけむりや、いわゆる食生活しょくせいかつの「西洋せいよう[5]」、運動うんどう不足ふそく原因げんいんであるとされている。

食生活しょくせいかつは がん発生はっせい原因げんいんの30%にかかわっているとする報告ほうこくもあるが、食生活しょくせいかつ欧米おうべいとの関連かんれんしょうじている傾向けいこうつよいのはにゅうがん前立腺ぜんりつせんがん大腸だいちょうがんであるとかんがえられている[7]

日本にっぽん食事しょくじ習慣しゅうかんは、1950ねんから1975ねんあいだでも劇的げきてき変化へんかした[5]牛乳ぎゅうにゅうは15ばいにく鶏肉とりにくたまごは7.5ばい脂肪しぼうは6ばい摂取せっしゅりょう増加ぞうかし、一方いっぽうべい消費しょうひは0.7ばい減少げんしょうしてきた[5]。こうした傾向けいこうは、わか世代せだいや、金銭きんせん余裕よゆうがある人々ひとびと、また農家のうかではなく、都市とし住民じゅうみんによりつよ[5]食生活しょくせいかつ状況じょうきょう改善かいぜんすることを目的もくてきとして「日本にっぽんがた食生活しょくせいかつ」が提唱ていしょうされ、食生活しょくせいかつ指針ししん食事しょくじバランスガイドなどが策定さくていされている。炭水化物たんすいかぶつ中心ちゅうしんとしてべ、動物どうぶつせい食品しょくひん適度てきどにし、野菜やさいべ、塩分えんぶんあま飲食いんしょくひんひかえるなどの指導しどうがなされる。

沖縄おきなわは、2000年代ねんだい初頭しょとうには世界せかいだたる長寿ちょうじゅ地域ちいきであったが、(アメリカの占領せんりょう歴史れきしから)しょく欧米おうべい全国ぜんこくよりもはや脂肪しぼう摂取せっしゅりょう全国ぜんこく平均へいきんよりたかく、肥満ひまんおお地域ちいきとなった[8]。その結果けっか、2010年代ねんだいには65さい以下いかわか世代せだい男女だんじょの、心筋梗塞しんきんこうそくのう梗塞こうそくなどいわゆる生活せいかつ習慣しゅうかんびょう増加ぞうかによる死亡しぼうはやさから、平均へいきん寿命じゅみょうがってきており、NHKは「長寿ちょうじゅ崩壊ほうかい危機きき」として特集とくしゅうした[8]

タバコもがん発生はっせい原因げんいんの30%にかかわっているとされ、もっぱらはいがんに関連かんれんしているが口腔こうくう尿にょうのがんの主要しゅよう原因げんいんでもある[20]財務省ざいむしょう日本にほんたばこ産業さんぎょうかぶ半数はんすう以上いじょう保有ほゆうしているため、喫煙きつえん規制きせい禁煙きんえんかんするうごきがすすみにくかったと渡邊わたなべあきら指摘してきしている[21]

健康けんこう日本にっぽん21では、食生活しょくせいかつ運動うんどう、タバコなどの項目こうもくについていち予防よぼう重点じゅうてんいて目標もくひょうさだ実行じっこう推進すいしんしている。とく脳卒中のうそっちゅう多発たはつする時期じきである寒冷かんれい2がつ1にちから2がつ7にちに、厚生こうせい労働省ろうどうしょう主催しゅさい生活せいかつ習慣しゅうかんびょう予防よぼう週間しゅうかん実施じっしされる。

脂質ししつ食事しょくじ摂取せっしゅりょうらすよう指導しどうしてきたが、2014ねん3がつ発行はっこう日本人にっぽんじん食事しょくじ摂取せっしゅ基準きじゅん」(2015年版ねんばん)において、脂質ししつ(コレステロール)の目標もくひょうりょう設定せっていされなかった[22]。これは、生活せいかつ習慣しゅうかんびょう重症じゅうしょう予防よぼう目的もくてきとした、脂質ししつ目標もくひょうりょう設定せっていできる科学かがくてき根拠こんきょ十分じゅうぶんでないとの判断はんだんによる[22]。さらにとく高齢こうれいしゃではコレステロール摂取せっしゅりょう制限せいげんするとたんぱくしつ不足ふそくしょうじ、てい栄養えいようしょうじる可能かのうせいがあるとして注意ちゅうい喚起かんきがなされた[22]。この基準きじゅんは2015年度ねんどから5年間ねんかん使用しようする。

世界せかい 

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モンゴルこくは、市場いちば経済けいざいとなった1990ねん以降いこう急激きゅうげき経済けいざい発展はってんしている。そのため、おおくの国民こくみん遊牧ゆうぼく生活せいかつをやめてしょくもとめて都市とし集中しゅうちゅうし、インフラ不足ふそく大気たいきなど環境かんきょう問題もんだい深刻しんこくさせ、国民こくみん健康けんこう影響えいきょうおよぼしている。おも死亡しぼう原因げんいんには高血圧こうけつあつ糖尿とうにょうびょうなどがげられる。対策たいさくとして、モンゴルこく看護かんごは、日本にっぽん教材きょうざい使用しよう方法ほうほうをニーズにわせて活用かつようした。今後こんご財源ざいげん育成いくせい体制たいせいなどの確保かくほ持続じぞくせいもとめられる。

タイでは、高齢こうれい急速きゅうそくすすみ、高齢こうれいしゃ健康けんこう生活せいかつ把握はあくするための基礎きそデータが不十分ふじゅうぶんだった。調査ちょうさ方法ほうほうは、サンクスまち行政ぎょうせい中心ちゅうしんとなり、タイの高齢こうれいしゃ状況じょうきょう、や文化ぶんか適応てきおうできる項目こうもく作成さくせいしたものだった。調査ちょうさ結果けっかから、タイではあまものおお野菜やさいすくない食生活しょくせいかつであることが判明はんめいした。また、「としかさねるにつれ2,3の病気びょうきつのは普通ふつうである」とかんがえていることから生活せいかつ習慣しゅうかんびょうかかえていることが判明はんめいした。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ この生活せいかつ習慣しゅうかんとは、しょく習慣しゅうかん喫煙きつえん習慣しゅうかん運動うんどう習慣しゅうかん飲酒いんしゅ習慣しゅうかんのことである。
  2. ^ 提唱ていしょうそのものは、1970年代ねんだい後半こうはんから聖路加国際病院せいるかこくさいびょういん院長いんちょうであった日野ひのはら重明しげあきによって「習慣しゅうかんびょう」という名称めいしょう[13]、また川久保かわくぼきよしによって1990ねんに「生活せいかつ習慣しゅうかんびょう」という名称めいしょう提案ていあんがなされている[14]
  3. ^ ただし現在げんざいでも成人病せいじんびょうセンターや保険ほけん成人病せいじんびょう特約とくやくとう一部いちぶで「成人病せいじんびょう」という名称めいしょう使つかわれることがある。

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e f 生活せいかつ習慣しゅうかん着目ちゃくもくした疾病しっぺい対策たいさく基本きほんてき方向ほうこうせいについて(意見いけん具申ぐしん厚生省こうせいしょう、1996ねん12月18にち
  2. ^ Sundström J, Risérus U, Byberg L, Zethelius B, Lithell H, Lind L. Clinical value of the metabolic syndrome for long term prediction of total and cardiovascular mortality: prospective, population based cohort study. BMJ 2006 Apr 15;332(7546):878-82. Epub 2006 Mar 1.
  3. ^ 作田さくたまなぶ杏林大学きょうりんだいがく神経しんけいない科学かがく教授きょうじゅ健康けんこう日本にっぽん21中間ちゅうかん評価ひょうか報告ほうこくしょあん)にたいする意見いけん」2006ねん9がつ1にち
  4. ^ 富永とみながゆうみん、「喫煙きつえん健康けんこう」(1987/9/15) 『公衆こうしゅう衛生えいせい』 51かん 9ごう, p.650-654, doi:10.11477/mf.1401207541
  5. ^ a b c d e f g Kagawa, Yasuo (1978). “Impact of westernization on the nutrition of Japanese: Changes in physique, cancer, longevity and centenarians”. Preventive Medicine 7 (2): 205–217. doi:10.1016/0091-7435(78)90246-3. PMID 674107. 
  6. ^ Position of the American Dietetic Association and Dietitians of Canada "Vegetarian diets" Journal of the American Dietetic Association Vol.103 Issue.6, June 2003, pp748-765.
  7. ^ a b 食生活しょくせいかつとがん:がん情報じょうほうサービス 国立こくりつがんセンター
  8. ^ a b c d "沖縄おきなわ 長寿ちょうじゅ崩壊ほうかい危機きき 日本にっぽんせまる"短命たんめい社会しゃかい"". クローズアップ現代げんだい. Episode 3320. 5 March 2013. NHK。
  9. ^ 生活せいかつ習慣しゅうかん着目ちゃくもくした疾病しっぺい対策たいさく基本きほんてき方向ほうこうせいについて(意見いけん具申ぐしん」では肥満ひまん自体じたい生活せいかつ習慣しゅうかんびょうひとつにふくめている。
  10. ^ 日本人にっぽんじん肉食にくしょくすすむ「生活せいかつ習慣しゅうかんびょうリスクたかまる」 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん 2012ねん12月6にち
  11. ^ 白井しらい正夫まさお、〈「長寿ちょうじゅ沖縄おきなわ」に赤信号あかしんごう〉 『保健ほけん雑誌ざっし』 (2003/3/1) 59かん 3ごう, doi:10.11477/mf.1662100034
  12. ^ ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん
  13. ^ 日野ひのはら重明しげあき、「成人病せいじんびょうわる『習慣しゅうかんびょう』という言葉ことば提唱ていしょう対策たいさく」『教育きょういく医療いりょう』 1978ねん Vol5, No3, p.1-3, NAID 10008626976, 財団ざいだん法人ほうじんライフプランニングセンター
  14. ^ 生活せいかつ習慣しゅうかんびょうといわれる成人病せいじんびょう」,『厚生こうせい』 1990ねん 45かん 1ごう, NAID 50003269031
  15. ^ 平成へいせい18ねん 人口じんこう動態どうたい統計とうけい(かく定数ていすう)の概況がいきょう厚生こうせい労働省ろうどうしょう
  16. ^ だい6ひょう 性別せいべつにみた死因しいん順位じゅんいだい10まで)べつ 死亡しぼうすう死亡しぼうりつ人口じんこう10まんつい)・構成こうせい割合わりあい (PDF) - 厚生こうせい労働省ろうどうしょう、2019ねん8がつ14にち閲覧えつらん
  17. ^ 生活せいかつ習慣しゅうかんびょう健診けんしん保健ほけん指導しどうかたかんする検討けんとうかい だい1かい資料しりょう 厚生こうせい労働省ろうどうしょう
  18. ^ こう尿にょうさんしょう痛風つうふう治療ちりょうガイドライン ダイジェストばん日本にっぽん痛風つうふう核酸かくさん代謝たいしゃ学会がっかい、2002ねん9がつ。ISBN ISBN 4-901935-02-X
  19. ^ 平成へいせい17ねん 国民こくみん健康けんこう栄養えいよう調査ちょうさ結果けっか概要がいようについて厚生こうせい労働省ろうどうしょう
  20. ^ 喫煙きつえんとがん:がん情報じょうほうサービス 国立こくりつがんセンター
  21. ^ 渡邊わたなべあきら食事しょくじでがんはふせげる』 光文社こうぶんしゃ、2004ねん4がつ23にちISBN 978-4334974411。198-199ぺーじ
  22. ^ a b c 日本人にっぽんじん食事しょくじ摂取せっしゅ基準きじゅん(2015年版ねんばん策定さくてい検討けんとうかい報告ほうこくしょ - 厚生こうせい労働省ろうどうしょう(2014ねん3がつ28にち

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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