(Translated by https://www.hiragana.jp/)
涼拌茶 - Wikipedia コンテンツにスキップ

りょう拌茶

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

りょう拌茶(りょうぱんちゃ、Liang-pan tea)は雲南うんなんしょう南部なんぶつくられる中国ちゅうごくちゃ形態けいたい飲用いんようではなく、なまちゃないしちゃもちいたサラダふう料理りょうりである。雲南うんなんしょう隣接りんせつするミャンマー北部ほくぶにはさんちゃラペソーなど食用しょくよう後発こうはつ酵茶がいくつか存在そんざいするが、これにたいして発酵はっこうさせないせいちゃもちいるのがりょう拌茶のおおきな特徴とくちょうとなっている。

調理ちょうりほう[編集へんしゅう]

なまちゃもちいる場合ばあい以下いかのようにしてつくられる[1]

  1. 新鮮しんせんやわらかいちゃで、みず交換こうかんしながらいちにちすいにさらす。
  2. ちゃをしぼってきざむ。
  3. っていた落花生らっかせいきざんだネギショウガニンニクうま調味ちょうみりょうくわえてえる。

また、ちゃもちいる場合ばあい以下いかとおりである[2]

  1. ちゃでもどし、やわらかくなったらしぼってふたたみずけてむ。
  2. 1.を2かいほどかえして、しぼってからみじんにきざむ。
  3. きざんだショウガ、ニンニク、唐辛子とうがらしトマトタマネギいた落花生らっかせいゴマピーナッツオイルなどをくわえてえる。

いずれもみずにさらすこと苦味にがみ成分せいぶんのぞかれ、べやすくなっている[3]新鮮しんせんなまちゃ用意よういできる時期じきかぎられるため、ちゃ常備じょうびされる。またちゃわりにラペソーきざんで使つかこともあり、上記じょうきほかキャベツなどがはいる。

歴史れきし[編集へんしゅう]

ちゃ利用りよう食用しょくようからはじまったとされ、苦味にがみらすためにでるようになったとかんがえられている[4]。やがて保存ほぞんのためにすようになり、これらにゴマショウガニンニクえてすずし拌茶が形成けいせいされたとられる[3]。やがてアメリカ大陸あめりかたいりく原産げんさんトマト落花生らっかせい唐辛子とうがらし伝来でんらいすると近代きんだい以降いこうにレシピにまれ、現在げんざいのようなかたちになっていった。

現地げんちタイぞくジーヌオぞくあいだでは現在げんざいつくられ、食後しょくごまたは間食かんしょく嗜好しこう食品しょくひんとして摂取せっしゅされている[5]。また、ラペソーとフライビーンズ、いりゴマなどをビニールぶくろれてセットにしたレペトも販売はんばいされており、内容ないようぶつぜるとラペソーベースのりょう拌茶が簡単かんたんつくれる。これはインスタントばんともいえ、ミャンマーでの一般いっぱんてきなラペソーとおなかたである。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 難波なんば、1998ねん、P.187
  2. ^ 難波なんば、1998ねん、P.188
  3. ^ a b 難波なんば、1998ねん、P.189
  4. ^ 難波なんば、1998ねん、P.190
  5. ^ 難波なんば、1998ねん、P.191

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 難波なんば敦子あつこ中国ちゅうごく雲南うんなんしょうべるちゃりょう拌茶」」『日本にっぽん家政学かせいがく会誌かいし日本にっぽん家政かせい学会がっかい、49かん2ごう、P.187-191、1998ねん