烏龍茶うーろんちゃ

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烏龍茶うーろんちゃ
各種かくしゅ表記ひょうき
繁体字はんたいじ 烏龍茶うーろんちゃ
簡体字かんたいじ 乌龙ちゃ
拼音 Wūlóngchá
ちゅう音符おんぷごう ㄨ ㄌㄨㄥˊ ㄔㄚˊ
発音はつおん ウーロンチャー
台湾たいわん白話はくわ O͘-liông-tê オーリオンテー
英文えいぶん Oolong tea
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烏龍茶うーろんちゃちゃ
ロン茶ろんちゃ 浸出液しんしゅつえき[1]
100 gあたりの栄養えいよう
0.1 g
ビタミン
リボフラビン (B2)
(3%)
0.03 mg
ナイアシン (B3)
(1%)
0.1 mg
葉酸ようさん (B9)
(1%)
2 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
1 mg
カリウム
(0%)
13 mg
カルシウム
(0%)
2 mg
マグネシウム
(0%)
1 mg
リン
(0%)
1 mg
成分せいぶん
水分すいぶん 99.8 g
ビオチン(B7 0.2 µg
カフェイン 0.02 g
タンニン 0.03 g

浸出しんしゅつほうちゃ 15 g/90 °C 650 mL、0.5ふん
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

烏龍茶うーろんちゃ(ウーロンちゃ)は、中国ちゅうごくちゃ一種いっしゅで、一般いっぱんてきにははん発酵はっこうちゃ軽度けいど発酵はっこうおこなったおちゃ)として説明せつめいされることおお[2][3]。ただしちゃぎょうにおける「発酵はっこう」は酵素こうそによる酸化さんかし、生化学せいかがくてき意味いみでの「発酵はっこう」ではない[4]

烏龍茶うーろんちゃ関連かんれんするかたりとしてあおちゃ(せいちゃ)があるが、両者りょうしゃ関係かんけい文献ぶんけんによってことなる。

  • ちゃるい分類ぶんるい定義ていぎしたISO 20715:2023では烏龍茶うーろんちゃあおちゃ同義どうぎとしている[5]
  • 文献ぶんけん[6]では、あおちゃのうち発酵はっこう30程度ていどのものをつつみしゅちゃ、70程度ていどのものを烏龍茶うーろんちゃとするとしている。
  • 文献ぶんけん[7]では、日本にっぽんにおいては、あおちゃ総称そうしょうとして本来ほんらいならばべつちゃであるてつ観音かんのん水仙すいせんなども「烏龍茶うーろんちゃ」「ロン茶ろんちゃ」とぶのが慣例かんれいとなっているとしている。

定義ていぎ[編集へんしゅう]

ちゃるい分類ぶんるいさだめたISO 20715:2023では烏龍茶うーろんちゃoolong tea)とあおちゃblue tea)を同義どうぎとしたうえで、烏龍茶うーろんちゃ製法せいほう観点かんてんから以下いかのように定義ていぎしている:

tea (3.2) derived solely and exclusively, and produced by acceptable processes, notably withering, tumbling and aeration (partial aeration/oxidization), enzyme inactivation, rolling/shaping and drying, from the moderately matured new shoots of varieties of the species Camellia sinensis (L.) O. Kuntze, known to be suitable for making tea for consumption as a beverage[8]
ためしやくCamellia sinensis (L.) O. Kuntze飲料いんりょうとして消費しょうひされるちゃつくるのにてきしていることがられている—の変種へんしゅちゅう程度ていど成熟せいじゅくしたあたらしいなえじょうから、容認ようにんできる工程こうてい、とりわけあまどころ凋、做青と曝気(部分ぶぶんてきな曝気/酸化さんか)、酵素こうそ活性かっせいもめねじ/成形せいけいおよび乾燥かんそうおこなことによって唯一ゆいいつかつ排他はいたてきられ、製造せいぞうされたちゃちゃ定義ていぎは3.2しょう参照さんしょう)。
3.15 oolong tea blue tea, 3 Terms and definitions, ISO 20715:2023 Tea — Classification of tea types

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

特徴とくちょう品種ひんしゅおおさであり、そのかずは800しゅともわれている[9]日本にっぽんでも少量しょうりょうながら生産せいさんされている[10]日本にっぽんでは定番ていばんちゃとなったが、中国ちゅうごくではおも福建ふっけんしょうでしか消費しょうひされないマイナーなちゃである[11][12]

中国ちゅうごくちゃは、1978ねん中国ちゅうごく安徽あんきしょう安徽あんき農業のうぎょう大学だいがくひね教授きょうじゅによって緑茶りょくちゃ白茶しらちゃちゃくろちゃあおちゃ紅茶こうちゃの6しゅろくだいちゃるい)に区分くぶんされた。これにジャスミンちゃなどはなちゃくわえた7しゅ現在げんざいもっと一般いっぱんてき分類ぶんるい方法ほうほうとしてられている(区分くぶんについて、詳細しょうさい中国ちゅうごくちゃ項目こうもく参照さんしょう)。

中国ちゅうごくでいう「あお」は「くろっぽい藍色あいいろ」をす。あおちゃたいして、緑茶りょくちゃちゃんだ直後ちょくご加熱かねつするため発酵はっこう過程かていい。一方いっぽう紅茶こうちゃくろちゃ完全かんぜん発酵はっこうさせて乾燥かんそうさせたものである。

一説いっせつによれば烏龍茶うーろんちゃという名前なまえ中国ちゅうごく広東かんとんしょう製茶せいちゃされたおちゃ形状けいじょういろがらすのようにくろく、りゅうのようにがりくねっていることから、名付なづけられたという[13]

産地さんち[編集へんしゅう]

広東かんとんしょう東部とうぶうしおしゅうしおやすけん製茶せいちゃされている「いしつぼ」や鳳凰山ほうおうざん周辺しゅうへん生産せいさんされる「鳳凰ほうおうたん」が、現在げんざい烏龍茶うーろんちゃであると推測すいそくされている[14]

実際じっさい生産せいさんりょうでは福建ふっけんしょうがトップで、台湾たいわんがこれにつづく。福建ふっけんしょう北部ほくぶにあるたけえびすさんたけえびすがんちゃ烏龍茶うーろんちゃ代表だいひょうてき銘茶めいちゃとしてられているが、日本にっぽんにおいては、福建ふっけんしょう中部ちゅうぶ泉州せんしゅうあんけいけんつくられる「てつ観音かんのん」が、香港ほんこんにおいては「水仙すいせん」の知名度ちめいどたかい。台湾たいわんさんではみなみとうけん鹿谷しかたにきょうこおいただき烏龍茶うーろんちゃ台湾たいわん中央ちゅうおう山脈さんみゃくなしさんおもね里山さとやま杉林すぎばやしけいなど標高ひょうこう1000m以上いじょう茶園ちゃえん生産せいさんされる高山こうざんちゃ首都しゅと台北たいぺい郊外こうがい生産せいさんされるぶんやまつつみしゅしつたか烏龍茶うーろんちゃ銘柄めいがらとして有名ゆうめい

現在げんざい烏龍茶うーろんちゃ福建ふっけんしょう広東かんとんしょう台湾たいわんなどの、いわゆる華南かなん文化ぶんかけんおも産地さんちであるが、近年きんねん台湾たいわん製茶せいちゃ技師ぎしなどの指導しどうによってベトナムタイ山岳さんがく地帯ちたい、また独自どくじのタイプのあおちゃインドダージリン地方ちほうなどでも少量しょうりょう商業しょうぎょうてき生産せいさんされている。

代表だいひょうてき銘柄めいがら[編集へんしゅう]

こおいただき烏龍茶うーろんちゃ[編集へんしゅう]

こおいただきちゃ

こおいただき烏龍茶うーろんちゃ台湾たいわんみなみとうけん鹿谷しかたにきょう東部とうぶ山腹さんぷく栽培さいばいされる烏龍茶うーろんちゃ名称めいしょう現在げんざいでは台湾たいわん広範囲こうはんいにおいて栽培さいばいされており、台湾たいわん代表だいひょうする烏龍茶うーろんちゃとして認知にんちされている。あじ緑茶りょくちゃちかいが、ころせあおちゃ加熱かねつ処理しょり)の方法ほうほう日本にっぽんちゃとはことなるため、独特どくとくさわやかなかおりがする。

東方とうほう美人びじんちゃ[編集へんしゅう]

東方とうほう美人びじんちゃは、台湾たいわん中西部ちゅうせいぶしんたけけん峨眉きょうなどでれる。ウンカうことで、独特どくとくかおりとあじわいがまれる。しばらくしてヨーロッパに輸出ゆしゅつされたが、実際じっさい人気にんき出始ではじめるのは19世紀せいきまつから20世紀せいきはいってからである。英国えいこく名付なづけられた「オリエンタル・ビューティ(Oriental beauty)」(現在げんざいビクトリア女王じょおう名付なづけたというせつちまたひろがっているが、年代ねんだいてきにおかしい)の訳語やくごとして、東洋とうようではひびきのうつくしい「東方とうほう美人びじん」が定着ていちゃくした。しんだい日本にっぽん統治とうち時代じだいころから台湾たいわん重要じゅうよう輸出ゆしゅつ産品さんぴんであったが、近年きんねんでは台湾たいわん国内こくないでも消費しょうひりょうえている。

たけえびすがんちゃ[編集へんしゅう]

だいべにほうちゃ

福建ふっけんしょうたけえびすさんたけえびすがんちゃ烏龍茶うーろんちゃ代表だいひょうてき銘茶めいちゃとして、また英国えいこくじんによるインドさん紅茶こうちゃ原型げんけいとなったおちゃとしても名高なだかく、そのなかでもだいべにほうは、くに管理かんりするちゃじゅ国賓こくひん待遇たいぐうきゃく提供ていきょうされる。しろ鶏冠けいかん水金みずかねかめ半天ばんてんこしてつ羅漢らかんなどがよん大岩おおいわちゃとしてられている。

てつ観音かんのん[編集へんしゅう]

てつ観音かんのん福建ふっけんしょう南部なんぶあんけいけん産地さんち台湾たいわん広東かんとんしょうでもつくられている。生産せいさんりょう烏龍茶うーろんちゃ全体ぜんたいの5%ほどの割合わりあいめる。由来ゆらいには諸説しょせつある。日本にっぽんでも有名ゆうめい烏龍茶うーろんちゃである。

水仙すいせん[編集へんしゅう]

水仙すいせん福建ふっけんしょう広東かんとんしょう生産せいさんされる。香港ほんこんでは有名ゆうめい烏龍茶うーろんちゃおおくの中国ちゅうごく料理りょうりのレストランでされているが、烏龍茶うーろんちゃという日本にっぽんにおける総称そうしょうではかってもらえず、「水仙すいせん」(広東かんとん:ソユシン)とって注文ちゅうもんしないと烏龍茶うーろんちゃめない場合ばあいがある。

鳳凰ほうおうたん[編集へんしゅう]

鳳凰ほうおうたんは、広東かんとんしょううしおしゅう銘茶めいちゃで、広東かんとんしょう烏龍茶うーろんちゃ代表だいひょうする銘柄めいがら鳳凰山ほうおうざん周辺しゅうへん生産せいさんされ、現在げんざい烏龍茶うーろんちゃといわれる。

だいべにほう[編集へんしゅう]

だいべにほう標高ひょうこう500〜600メートルにあり、さい高級こうきゅうひんとして「いわちゃおう」とばれる。としいちれるちゃりょうはわずか400グラムと希少きしょう価値かちたかく、市場いちば出回でまわることはない。だいべにほうれるちゃじゅ根際ねぎわからえだたばのようにえるのが特徴とくちょうであり、新芽しんめたかさは2メートルをえることはく、みきふとしはさは10センチメートルほどである。

かた[編集へんしゅう]

れる温度おんどは80以上いじょう高温こうおんてきし、せんじ以降いこうむ。

最初さいしょちゃつぼ急須きゅうす)へちゃれ、熱湯ねっとうそそぐが、いち度目どめれる目的もくてきは、(1)茶器ちゃきあたため、(2)ちゃひらかせ、(3)ちゃのほこりなどをあらとすためである。このため、いちせんじ時間じかんかず、さっとちゃかい湯呑ゆのみうつし、あたためたらてる。いちせんじ短時間たんじかんしかちゃれないため、けっして美味びみではなく、まない。

せんじちゃ性質せいしつおうじて30びょうから1ふん程度ていど時間じかんをかけて成分せいぶん抽出ちゅうしゅつしてから、最後さいごまでちゃかい湯呑ゆのみうつしきる。せんじでは聞香ぶんこうはい使つかい、かおりをたのしんでもよい。ちゃにもよるがよんせんじまで美味おいしくたのしめる。せんじる回数かいすうえるごとにらす時間じかんやく10びょうずつながくするとよい。

もっともこれらは正式せいしきでのいちれいにすぎず、家庭かていまれるものは各人かくじんこのみ、かく家庭かてい地域ちいきによって方法ほうほうことなる。

効果こうか[編集へんしゅう]

ロン茶ろんちゃ重合じゅうごうポリフェノール(Oolong Tea Polymerized Polyphenols;OTPP)という烏龍茶うーろんちゃ特有とくゆうポリフェノールふくまれており、これは脂肪しぼう吸収きゅうしゅうおさえ、脂肪しぼう分解ぶんかい促進そくしんするはたらきがあるため、ダイエットによいとされる[15]近年きんねんではその効果こうか注目ちゅうもくされ、健康けんこう食品しょくひんとしても飲用いんようされる。サントリー2006ねん特定とくてい保健ほけんよう食品しょくひんとしてくろ烏龍茶うーろんちゃ発売はつばいした。カフェインふくまれるため興奮こうふん作用さよう利尿りにょう作用さようがある。ほかにも消化しょうかたすけるほか、からだあたためる作用さようがあり、しょう対策たいさくにも有効ゆうこうとされる[16]

また、以外いがいに、烏龍茶うーろんちゃあぶら分解ぶんかいする効果こうかをつかって、くるまのガラスの油膜ゆまくりなどの用途ようとにも使つかうことができる。

清涼飲料水せいりょういんりょうすい[編集へんしゅう]

日本にっぽんにおいては、1895ねん下関しものせき条約じょうやく台湾たいわんきよしから日本にっぽん割譲かつじょうされ、事業じぎょうとう現地げんちおとずれた人々ひとびと烏龍茶うーろんちゃ存在そんざいられるようになった。大正たいしょう時代じだいには銀座ぎんざ烏龍茶うーろんちゃ喫茶きっさ販売はんばいてんができて輸入ゆにゅうおこなわれ、つうひとたちに利用りようされるようになった[17]

しかし、日本にっぽんにおける本格ほんかくてき普及ふきゅう1970年代ねんだい痩身そうしん美容びよう効果こうかがあると伝聞でんぶんされたことにはじまる。当時とうじ爆発ばくはつてき人気にんきがあったアイドルデュオ「ピンク・レディー[ちゅう 1]が、美容びようのために愛飲あいいんしていることが1978ねん~1979ねんごろ話題わだいとなったことから脚光きゃっこうびた[18][ちゅう 2]年間ねんかん輸入ゆにゅうりょうが2トンから280トンに急増きゅうぞうし、だい1ブームとなる。この時期じき烏龍茶うーろんちゃれたかた主流しゅりゅうであり、ちゃもちいる屋内おくない使用しようであった。その粗悪そあくひん出回でまわりブームは下火したびになる。

1979ねん伊藤園いとうえん中国ちゅうごく土産みやげ畜産ちくさん進出しんしゅつ口総くちすぼ公司こうし輸入ゆにゅう代理だいりてん契約けいやく締結ていけつ1981ねん2がつ伊藤園いとうえん世界せかいはつかんロン茶ろんちゃとして商品しょうひん[19]同年どうねん12がつサントリーかん烏龍茶うーろんちゃ発売はつばいした[20]油分ゆぶんおお料理りょうりてきし、こうもさっぱりしてかないというキャッチフレーズとあわせて、やしても美味おいしく手軽てがるむことができるとする日本にっぽん独自どくじのスタイルが誕生たんじょう屋外おくがい市場いちば展開てんかいはじまる。1983ねんポッカコーポレーションかんりの宇治うじ製茶せいちゃとほうじちゃを、1985ねん伊藤園いとうえんかんりの緑茶りょくちゃ[21]発売はつばいしたこともあり、烏龍茶うーろんちゃ清涼飲料水せいりょういんりょうすいとしての市民しみんけんた。

酒税しゅぜいほう改正かいせい影響えいきょうあたえたチューハイブームのピークである1985ねんには、焼酎しょうちゅう烏龍茶うーろんちゃったウーロンり(ウーロンハイ)があらわれた。さら1991ねんには、ピーチリキュールロン茶ろんちゃったレゲエパンチまれ、需要じゅようさらびる。この時期じき烏龍茶うーろんちゃだい2ブームとなった。

かん烏龍茶うーろんちゃのトップブランドのサントリーは、飲食料品いんしょくりょうひん製造せいぞう販売はんばい会社かいしゃ永谷園ながたにえん共同きょうどう開発かいはつした夏季かき限定げんてい商品しょうひんとしてやした烏龍茶うーろんちゃもちいた茶漬ちゃづけを2005ねん5がつから8がつにかけて発売はつばいした。永谷園ながたにえんは2002ねんから販売はんばいしているやし茶漬ちゃづけのイメージの定着ていちゃくを、サントリーは消費しょうひのさらなる拡大かくだいはかる。

2005ねん現在げんざいにおける烏龍茶うーろんちゃふくちゃけい飲料いんりょうすい消費しょうひりょうは、社団しゃだん法人ほうじん 全国ぜんこく清涼せいりょう飲料いんりょう工業こうぎょうかいちょんきよしいん)のソフトドリンクの品目ひんもくべつ生産せいさんりょう推移すいい[2]によると炭酸たんさん飲料いんりょうコーヒー飲料いんりょうよこばいに推移すいいし、果汁かじゅう飲料いんりょう下降かこうせんしめしているなかちゃけい飲料いんりょう徐々じょじょ上昇じょうしょうしており、ちょんきよしいんの『平成へいせいじゅうねん清涼せいりょう飲料いんりょう総合そうごう調査ちょうさ』ではきな清涼飲料水せいりょういんりょうすいの1になっている。

本場ほんば中国ちゅうごくでは、烏龍茶うーろんちゃ福建ふっけんしょう広東かんとんしょうというかぎられた地域ちいきで、かつあつちゃ自分じぶんでいれてむことしかかんがえられなかった。1990年代ねんだい後半こうはんにサントリーが上海しゃんはいペットボトルりの烏龍茶うーろんちゃ発売はつばい検討けんとうしたさい上海しゃんはいでは加糖かとうタイプの台湾たいわんけい烏龍茶うーろんちゃ販売はんばい活動かつどうされており、サントリーもそれにならって加糖かとうとう2しゅのペットボトル烏龍茶うーろんちゃ発売はつばいした。

その台湾たいわん大手おおて統一とういつ食品しょくひんロン茶ろんちゃのペットボトル市場いちば参入さんにゅう現在げんざい地元じもと中国ちゅうごくのメーカーも類似るいじ清涼飲料水せいりょういんりょうすい発売はつばいしている。当初とうしょ中国ちゅうごくでの主流しゅりゅう加糖かとうされたものであり、とうのものをさがすのにはほねれる状態じょうたいであった。2011ねん時点じてんではとう烏龍茶うーろんちゃ普及ふきゅうし、コンビニエンスストアスーパーマーケットなどで手軽てがるとうのものを入手にゅうしゅできる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 彼女かのじょらの出身しゅっしん日本にっぽんちゃ産地さんちでも有名ゆうめい静岡しずおかけんであった。
  2. ^ 1979ねん9がつ10日とおか放送ほうそうの『よるのヒットスタジオ』では、歌唱かしょうまえのトークでてつ観音かんのん烏龍茶うーろんちゃはこ持参じさんして紹介しょうかいした。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 文部もんぶ科学かがくしょう 「日本にっぽん食品しょくひん標準ひょうじゅん成分せいぶんひょう2015年版ねんばんななてい
  2. ^ 中国ちゅうごくちゃ種類しゅるい|おちゃ種類しゅるい|おちゃ百科ひゃっか”. ちゃ百科ひゃっか. 2024ねん3がつ21にち閲覧えつらん
  3. ^ 中国ちゅうごくちゃ種類しゅるい”. 中国ちゅうごくちゃきよし香花こうばなろうチンシャンファーロウ (2022ねん9がつ5にち). 2024ねん3がつ21にち閲覧えつらん
  4. ^ 緑茶りょくちゃ紅茶こうちゃロン茶ろんちゃちがいをおしえてください。”. 公益社こうえきしゃだん法人ほうじん 静岡しずおかけんちゃぎょう会議かいぎしょ. 2024ねん3がつ21にち閲覧えつらん
  5. ^ 3.12 black tea, 3 Terms and definitions”. ISO 20715:2023 Tea — Classification of tea types. 2024ねん3がつ19にち閲覧えつらん
  6. ^ 大森おおもり正司せいじ『おちゃ科学かがくいろかおり・あじ」をちゃのひみつ』講談社こうだんしゃ、2017ねん5がつ17にちISBN 978-4-06-502016-6  だいしょうせつの「ロン茶ろんちゃはん発酵はっこうちゃはん付加ふかちゃ)」」より
  7. ^ しゅう達生たつおさんあおちゃ」『中国ちゅうごくちゃ世界せかい保育ほいくしゃ、1994ねん、32-38ぺーじISBN 978-4586508686 
  8. ^ 3.15 oolong tea blue tea, 3 Terms and definitions”. ISO 20715:2023 Tea — Classification of tea types. 2024ねん3がつ19にち閲覧えつらん
  9. ^ 加藤かとう千洋ちひろ加藤かとう千洋ちひろ中国ちゅうごくしょく紀行きこう」、小学館しょうがくかん、2005ねん3がつ20日はつか 
  10. ^ ロン茶ろんちゃ 産地さんちまもる「やぶきた活用かつよう 工程こうてい機械きかいきたがまいり技術ぎじゅつ かおりで差別さべつ日本農業新聞にほんのうぎょうしんぶん』2021ねん5がつ19にち13めん
  11. ^ asahi.com:しょうしょういちわんちゃ - 中国ちゅうごく特集とくしゅう”. www.asahi.com. 2023ねん11月8にち閲覧えつらん
  12. ^ 飲料いんりょう中国ちゅうごく(1)ちゃ製法せいほうについて”. www.daito.ac.jp. 2023ねん11月8にち閲覧えつらん
  13. ^ 楊品瑜 (1999). 台湾たいわんちゃたのしみかたとおいしい料理りょうり. 三心堂さんしんどう出版しゅっぱんしゃ. ISBN 4883423131  34p
  14. ^ 松下まつしたさとしちゃ民族みんぞく製茶せいちゃ文化ぶんか源流げんりゅう雄山閣ゆうざんかく出版しゅっぱん、1998ねん
  15. ^ 栄養えいよう情報じょうほう/栄養えいよう事典じてん/ロン茶ろんちゃポリフェノール 日本にっぽん医療いりょう栄養えいようセンター
  16. ^ 太極拳たいきょくけん カラダもしんうつくしくなる!』54ぺーじ
  17. ^ 兒島こじま新平しんぺい臺灣たいわん烏龍茶うーろんちゃくのごとくのひとはじめた」『三府及近郊名所名物案内』pp77-78、1918ねん東京とうきょう日本にっぽん名所めいしょ案内あんないしゃ [1]
  18. ^ サントリー烏龍茶うーろんちゃ 秘話ひわおとこ浪漫ろうまん伝説でんせつ Vol.86) | 懸賞けんしょうならドリームメール
  19. ^ 伊藤園いとうえんロン茶ろんちゃ 伊藤園いとうえん
  20. ^ サントリー烏龍茶うーろんちゃ サントリー
  21. ^ お~いおちゃ 緑茶りょくちゃ 伊藤園いとうえん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

加藤かとう千洋ちひろ加藤かとう千洋ちひろ中国ちゅうごくしょく紀行きこう』(初版しょはん小学館しょうがくかん原著げんちょ2005ねん3がつ20日はつか)、86ぺーじISBN 4093875480 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]