番茶
なお、
由来 と歴史
[番傘 、おばんざい(御 番 菜 )などの言葉 に使 われるように「番 」には「普段 の」「日常 的 な」という意味 があるので、高級 品 ではない日常 的 に飲 まれるお茶 という意味 で名 づけられた。一 番茶 、二 番茶 を摘 んだあとの遅 い時期 に収穫 される事 から晩 茶 と呼 ばれ、後 に変化 して番茶 となった。
お
このため、
飲用 と効用
[100 gあたりの | |
---|---|
0.1 g | |
ビタミン | |
リボフラビン (B2) |
(3%) 0.03 mg |
ナイアシン (B3) |
(1%) 0.2 mg |
ビタミンB6 |
(1%) 0.01 mg |
(2%) 7 µg | |
ビタミンC |
(4%) 3 mg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(0%) 2 mg |
カリウム |
(1%) 32 mg |
カルシウム |
(1%) 5 mg |
マグネシウム |
(0%) 1 mg |
リン |
(0%) 2 mg |
(2%) 0.2 mg | |
(1%) 0.01 mg | |
99.8 g | |
カフェイン | 0.01 g |
タンニン | 0.03 g |
| |
| |
%は |
チャの
地方 に伝 わる色々 な番茶
[吉野 の日干 (にっかん)番茶 奈良 県 吉野 地方 で古 くから伝 わっている番茶 である。これは「天日 干 し番茶 」とも呼 ばれている。摘 み取 った茶 葉 をよく蒸 し、その後 長 ければ1日 以上 天日 でしっかりと乾燥 させ、その後 焙 じて出来上 がりとなる。機械 で揉 みながら乾燥 させるものに比 べると香 りが高 く、渋 味 が少 なくあっさりとした味 わいになる。また、葉 の形 がそのまま残 っていることもこの製法 の特長 である[7]。したがって、これは実際 には「焙 じ番茶 」の一 種 ということになる。美作 の日干 番茶 岡山 県 美作 市 (旧 美作 町 、旧 作東 町 )に伝 わっている番茶 。「美作 番茶 」ともいわれている。土用 の暑 い日 (7月 中旬 - 8月 中旬 )、枝 ごと刈 ったお茶 の葉 を大 きな鉄 釜 で蒸 すように煮 る。むしろの上 に煮 たお茶 を広 げ、煮汁 をかけながら太陽 の光 で干 す。日干 番茶 は煮汁 をかけて天日 で干 した番茶 は煮汁 の茶渋 の飴色 に輝 いていることから“日干 (にっかん)番茶 ”とも呼 ばれている[8]。陰干 し番茶 福井 県 勝山 市 に製法 が伝 わっている番茶 。秋 に茶 の枝 を鎌 で刈 り、縄 ですだれのように編 んで軒先 に吊 るしておくだけの、陰干 し番茶 がある。飲 む前 に鍋 で軽 く炒 って煮 出 すもので、ちょうど薬草 と同 じ方法 で利用 されている[9]。阿波 晩 茶 - かつては
阿波 番茶 と書 き、番茶 の一種 とされていたが、乳酸菌 発酵 させるなど製法 が全 く異 なり、現在 は「晩 茶 」あるいは「ばん茶 」と表記 されるようになっている。
ことわざ
[鬼 も十 八 、番茶 も出端 (でばな)- 『
広辞苑 』によると、出花 (でばな)が正 しい。出 だしの香 しさを表 す。「醜 い鬼 も年頃 になればそれなりに美 しく見 え、粗末 な番茶 も湯 をついで出 したばかりは味 わいがよい」[10]という意味 で、醜 い女性 も年頃 なら美 しく、人 の情 も解 する事 を指 す[10]。古 くは男女 両方 に用 いた[10]。類義語 として「鬼 も十 七 、茨 (いばら)も花 」[11][10]「鬼 も十 七 、番茶 も煮花 」[11]「鬼 も十 七 、番茶 も煮 端 」[10]「南瓜 (かぼちゃ)女 も一 盛 り」[11]。
脚注
[- ^
中村 羊 一 郎 1999, p. 3. - ^ a b c d 【くらし
物語 】番茶 の色 、地域 でなぜ違 う?*もともとは茶色 明治 に緑茶 普及 『日本経済新聞 』2018年 10月 6日 朝刊 別 刷 り(日経 +1)6面 。 - ^
中村 羊 一 郎 1999, pp. 134–138. - ^
文部 科学 省 「日本 食品 標準 成分 表 2015年版 (七 訂 )」 - ^
吉川 雅之 、薬用 食物 の糖尿 病 予防 成分 『化学 と生物 』 2002年 40巻 3号 p.172-178, doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.40.172 - ^
清水 岑夫,和田 修治 ,林 利光 ほか、日本 茶 の血糖 降下 作用 成分 に関 する研究 『藥學 雜誌 』 1988年 108巻 10号 p.964-970, doi:10.1248/yakushi1947.108.10_964 - ^ “
吉野 の日干 番茶 ”.奈良 県 (2002年 9月 ). 2008年 2月 2日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2008年 10月 25日 閲覧 。 - ^
伝統 料理 岡山 県 農林水産省 中国 四国 農政 局 地産 地 消 - ^
中村 羊 一郎 . “番茶 は茶 の歴史 を物語 る”.日本 の喫茶 文化 .世界 緑茶 協会 . 2007年 8月 12日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2007年 8月 26日 閲覧 。 - ^ a b c d e “
鬼 も十 八 番茶 も出花 (オニモジュウハチバンチャモデバナ)とは?意味 や使 い方 ”. コトバンク. 2024年 5月 15日 閲覧 。 - ^ a b c “
鬼 も十 八 番茶 も出花 |会話 で使 えることわざ辞典 |情報 ・知識 &オピニオン imidas - イミダス”.情報 ・知識 &オピニオン imidas. 2024年 5月 15日 閲覧 。
参考 文献
[中村 羊 一郎 『番茶 と日本人 』吉川弘文館 〈歴史 文化 ライブラリー〉、1999年 。ISBN 4-642-05446-4。
関連 項目
[外部 リンク
[番茶 のお話 (奈良 県 農業 技術 センター)