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瘟鬼

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

瘟鬼(おんき)は、中国ちゅうごくつたわる鬼神きじんあるいは妖怪ようかい疫病えきびょう疱瘡ほうそうこすなどして人間にんげんくるしめるとされる[1]瘟部しん(おんぶしん)、瘟司(おんし)、瘟疫しん(おんえきしん)ともう。

概要がいよう

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疫病えきびょう伝染でんせんびょうをひとびとにもたらしてくるしめるという存在そんざいである。ぶしごとにこれらをむかえたりおくったりして病害びょうがいおおきなものにならぬよういのりをささげる行事ぎょうじなどが民間みんかんひろ伝承でんしょうされていた。

また、てんかみ々がふとどきなおこないをかさねている人間にんげんたちにたいしてばちくだすために瘟鬼などをかわせるという伝承でんしょうふるくは存在そんざいしており、天界てんかいにはそのための瘟神・瘟鬼たちがめている瘟部(おんぶ)という場所ばしょがあるともつたえられていた[2]

瘟鬼たちは人組にんぐみ行動こうどうをとることがおおいといいつたえられており、それを(ごおん)または瘟使しゃ(ごおんししゃ)などとしょうした。家畜かちくこる伝染でんせんびょうたいしての祈願きがんとの関係かんけい瘟鬼それぞれにうまうしにわとりひつじうさぎなど別々べつべつ禽獣きんじゅうあたま鬼神きじんえがかれたりすることもある。縁起えんぎわる文字もじよしをもって記載きさいをする地域ちいきでは「瘟」のんで「ぶく」とし、これを五福ごふく大神だいじん五福ごふく使者ししゃなどと表記ひょうきすることもある(台湾たいわんなどでられる)[2]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 澤田さわだ瑞穂みずほ修訂しゅうてい 地獄変じごくへん平河ひらかわ出版しゅっぱんしゃ 1991ねん 126-127ぺーじ
  2. ^ a b 川野かわの明正あきまさ神像しんぞう呪符じゅふきのえ馬子まご集成しゅうせい 中国ちゅうごく雲南うんなんしょうかんぞくしろぞく民間みんかん信仰しんこう東方とうほう出版しゅっぱん 2005ねん 104-105ぺーじ ISBN 4-88591-907-X

関連かんれん項目こうもく

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