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しろ変種へんしゅ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベンガルトラしろ変種へんしゅホワイトタイガー
ライオンしろ変種へんしゅホワイトライオン
クロウタドリ
インドクジャクしろ変種へんしゅシロクジャク

しろ変種へんしゅ(はくへんしゅ、Leucism、リューシズム)とは、色素しきそ減少げんしょうにより体毛たいもう羽毛うもう皮膚ひふひとししろした動物どうぶつ個体こたいをいう。メラニンかかわる遺伝いでん情報じょうほう欠損けっそんによりしろしたアルビノとはことなる。代表だいひょうてきしろ変種へんしゅとしては、みなみアフリカ野生やせいでの生存せいぞん確認かくにんされているホワイトライオンや、インドホワイトタイガー有名ゆうめいである。

従来じゅうらいしろ変種へんしゅ突然変異とつぜんへんいによって誕生たんじょうした希少きしょうしゅかんがえられてきた。そのため、アフリカのライオンやアジアのトラ、あるいはアメリカのバッファローはじめとして、希少きしょうしゅ神聖しんせい動物どうぶつとしてあがめられてきた。しかししろ動物どうぶつ個体こたいそのものは、哺乳類ほにゅうるい(トラ・ライオンのほか、オオカミキツネタヌキホッキョクグマ以外いがいクマ水牛すいぎゅうカバひとし多種たしゅ)・爬虫類はちゅうるいワニヘビトカゲとうで)・鳥類ちょうるいクジャクワシフクロウカモメひとし多種たしゅとうすべての脊椎動物せきついどうぶつひろ存在そんざい確認かくにんされている。そのため現在げんざいでは、しろ変種へんしゅかかわる遺伝いでん情報じょうほうは、生物せいぶつにとって正常せいじょうかつ基本きほんてきなものとかんがえられるようになった。また、ホッキョクグマホッキョクギツネハクチョウひとし生息せいそく環境かんきょう影響えいきょうからしろ変種へんしゅ集団しゅうだん中心ちゅうしんとなっているものもある。

しろ変種へんしゅまれる理由りゆうについては諸説しょせつ存在そんざいしたが、現在げんざいでは、こおりあいだごおりかえしてきた地球ちきゅう環境かんきょういた現存げんそん生物せいぶつにとって、氷河期ひょうがきには保護ほごしょくとなるしろ変種へんしゅは、そもそも生物せいぶつくためには非常ひじょう有利ゆうり基本きほんてき資質ししつであったとかんがえられ、そのため現在げんざいも、生物せいぶつしろする遺伝いでん情報じょうほう基本きほんてき遺伝子いでんしとして、生物せいぶつ脈々みゃくみゃくがれている、とかんがえられている。

しろ変種へんしゅ外見がいけんからしばしばアルビノ混同こんどうされるが、遺伝いでんがくてき生理学せいりがくてきにもこの両者りょうしゃまった異質いしつのものである。しろ変種へんしゅのメラニンさんせい能力のうりょく正常せいじょうであるため、アルビノの瞳孔どうこうあかけるのにたいし、しろ変種へんしゅ瞳孔どうこうくろい。[1][2]

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ アルビノのバンドウイルカ「スピカ」 - 太地たいち町立ちょうりつくじらの博物館はくぶつかん、2022ねん3がつ16にち閲覧えつらん
  2. ^ ホワイトタイガーはアルビノではなくしろ変種へんしゅらしいが、アルビノとしろ変種へんしゅちがいがなにりたい。 - レファレンス協同きょうどうデータベース、2022ねん3がつ16にち閲覧えつらん