皇后こうごう宮みや職しょく

皇后こうごう宮みや職しょく（こうごうぐうしょく、こうごうぐうしき）は、かつて宮みや内省ないせいに設置せっちされていた皇后こうごうの家政かせい機関きかん。

日本にっぽんの宮内庁くないちょうにおいては宮内庁くないちょう侍従じじゅう職しょくが天皇てんのうと皇后こうごうに関かんする事務じむを合あわせて担当たんとうするため、現在げんざいは設置せっちされていない。

職員しょくいん

皇后こうごう宮みや大夫たいふ（こうごうぐうだいぶ）

皇后こうごう宮みや職しょくの長ちょう。

皇后こうごう宮みや女官にょかん長ちょう（こうごうぐうにょかんちょう）

皇后こうごうの側近そっきん奉仕ほうしのことを総括そうかつし、女官にょかんを監督かんとくする。竹屋たけや志こころざし計けい子こ^{[注釈ちゅうしゃく 1]}

皇后こうごう宮みや女官にょかん（こうごうぐうにょかん）

皇后こうごうの側近そっきん奉仕ほうしのことを分掌ぶんしょうし、女官にょかん長ちょうを補佐ほさする。四辻よつつじ清子きよこ^{[注釈ちゅうしゃく 2]}、樹下じゅか範子のりこ^{[注釈ちゅうしゃく 3]}、葉室はむろ光子こうし、橋本はしもと夏子なつこ、植松うえまつ務つとむ子こ^{[注釈ちゅうしゃく 4]}、唐橋からはし貞子さだこ^{[注釈ちゅうしゃく 5]}、壬生みぶ広子ひろこ^{[注釈ちゅうしゃく 6]}、鳥居とりい大路おおじ應おう子こ^{[注釈ちゅうしゃく 7]}、三上みかみ文子ふみこ^{[注釈ちゅうしゃく 8]}、高倉たかくら忠子ただこ^{[注釈ちゅうしゃく 9]}、藤岡ふじおかヤス、西野にしの亀子かめこ、清水谷しみずだに秋子あきこ、千種ちくさ任にん子こ^{[注釈ちゅうしゃく 10]}、慈光寺じこうじ演えんじ子こ、西にし西にし子こ、堀川ほりかわ武子たけこ、山岡やまおか淑子としこ、伊地知いじちみき子こ、津軽つがる理喜子りきこ^{[注釈ちゅうしゃく 11]}、油小路あぶらのこうじ蒙こうむ子こ、北村きたむら民枝たみえ、万里小路まりこうじそで^{[注釈ちゅうしゃく 12]}

皇后こうごう宮みや御用ごよう掛かけ（こうごうぐうごようがかり）

皇后こうごうの相談役そうだんやく。高こう木多きた都と雄ゆう^{[注釈ちゅうしゃく 13]}、吉見よしみ光子みつこ^{[注釈ちゅうしゃく 14]}

皇后こうごう宮みや大夫たいふ（明治めいじ - 日本国にっぽんこく憲法けんぽう施行しこう前まえ）

氏名しめい	在任ざいにん期間きかん	備考びこう
野宮のみや定じょう功いさお	1869年ねん9月がつ3日にち - 1871年ねん1月がつ30日にち（明治めいじ2年ねん7月がつ27日にち - 明治めいじ3年ねん12月10日にち）
長谷ながたに信成のぶなり	1871年ねん1月がつ30日にち - 1871年ねん11月16日にち（明治めいじ3年ねん12月がつ10日とおか - 明治めいじ4年ねん10月がつ4日にち）	兼務けんむ
元田もとだ永えい孚まこと	1878年ねん（明治めいじ11年ねん）6月がつ20日はつか - 1881年ねん（明治めいじ14年ねん）5月がつ14日にち
香川かがわ敬三けいぞう	1881年ねん（明治めいじ14年ねん）5月がつ14日にち - 1882年ねん（明治めいじ15年ねん）11月15日にち
香川かがわ敬三けいぞう	1882年ねん（明治めいじ15年ねん）11月15日にち - 1886年ねん（明治めいじ19年ねん）2月がつ4日にち	兼務けんむ
香川かがわ敬三けいぞう	1886年ねん（明治めいじ19年ねん）2月がつ5日にち - 1912年ねん（明治めいじ45年ねん・大正たいしょう元年がんねん）7月がつ30日にち
一条いちじょう実みのる輝てる	1912年ねん（明治めいじ45年ねん・大正たいしょう年ねん）7月がつ30日にち - 1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）9月がつ21日にち	心得こころえ
山内やまうち勝明かつあき	1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）9月がつ21日にち - 1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）12月17日にち	心得こころえ
馬場ばば三郎さぶろう	1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）12月28日にち - 1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）6月がつ27日にち	取扱とりあつかい
香川かがわ敬三けいぞう	1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）6月がつ27日にち - 1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）7月がつ31日にち	取扱とりあつかい
香川かがわ敬三けいぞう	1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）7月がつ31日にち - 1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）3月がつ20日はつか	死去しきょ
徳川とくがわ達いたる孝こう	1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）3月がつ23日にち - 1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）6月がつ22日にち	取扱とりあつかい
大森おおもり鍾一	1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）6月がつ22日にち - 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん・昭和しょうわ元年がんねん）12月25日にち
珍田ちんだ捨巳すてみ	1926年ねん（大正たいしょう15年ねん・昭和しょうわ元年がんねん）12月25日にち - 1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）3月がつ3日にち	兼務けんむ
河井かわい彌わたる八はち	1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）3月がつ3日にち - 1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）3月がつ4日にち	兼務けんむ
河井かわい彌わたる八はち	1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）3月がつ4日にち - 1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）9月がつ17日にち
広こう幡はた忠ただし隆たかし	1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）9月がつ17日にち - 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）10月がつ23日にち
木下きのした道雄みちお	1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）10月がつ23日にち - 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）11月24日にち

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ 竹屋たけや光昭みつあき子爵ししゃく令嬢れいじょう。姉あね・津根つね子こは皇太后こうたいごう宮みや女官にょかん長ちょう（貞明皇后ていめいこうごう）。
^ 羽林はばやし家か・四辻よつつじ公こう績大納言なごんの三さん女じょ。
^ 日吉ひよし大社たいしゃ社司しゃし・樹き下成しもなり節たかし
^ 植松うえまつ雅言がげん令嬢れいじょう、梅溪ばいけい通治みちはる子爵ししゃく夫人ふじん。
^ 半家はげ・唐橋からはし在ざい光ひかり少納言しょうなごんの長女ちょうじょ。
^ 地下ちか家か・壬生みぶ輔世官かん務つとむの娘むすめ。
^ 賀茂かも神社じんじゃ社司しゃし・鳥居とりい大路おおじ道平どうたいらの娘むすめ。
^ 北面ほくめん武士ぶし・三上みかみ景けい文ぶん六ろく女じょ。
^ 半家はげ・高倉たかくら永ひさし胤たね侍従じじゅうの三さん女じょ。
^ 千種ちくさ有ゆう任にん
^ 津軽つがる承うけたまわ昭あきら伯爵はくしゃく令嬢れいじょう、津軽つがる行こう雅みやび男爵だんしゃく夫人ふじん。
^ 万里小路正秀男爵令嬢、猪野いいの毛利もうり栄さかえ政務せいむ官かん夫人ふじん。
^ 高木たかぎ兼けん寛ひろし男爵だんしゃく令息れいそく、高木たかぎ舜しゅん三さん帝国ていこく生命せいめい社長しゃちょう夫人ふじん。三井みつい高だか景けい三井鉱山みついこうざん社長しゃちょう令嬢れいじょう。
^ 北野きたの天満てんま宮みや宮司ぐうじ令嬢れいじょう。

出典しゅってん