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あたま

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
音符おんぷ部位ぶい
よんふん音符おんぷ二分にぶん音符おんぷぜん音符おんぷばいぜん音符おんぷあたま
ひだり現代げんだい表記ひょうきほうでのばいぜん音符おんぷ中央ちゅうおう:いくつかの現代げんだい楽譜がくふ使用しようされている定量ていりょうほうにおけるばいぜん音符おんぷみぎ:あまり一般いっぱんてきではないかた
普通ふつうの、十字じゅうじの、四角形しかっけいの、ちいさいあたま
シンバルのライドバターン Eighth-note ride pattern.mid 再生さいせい[ヘルプ/ファイル]
チェロの自然しぜん倍音ばいおんは、最初さいしょおととして(より一般いっぱんてき)、つぎうんゆびほうとして(はつみるきやすい)表記ひょうきされる。

あたま(ふとう、英語えいご: Notehead)は、音符おんぷ一部分いちぶぶん。「たま」ともばれる。通常つうじょう楕円だえんがたであり、五線譜ごせんふうえ配置はいちされている場所ばしょ音程おんていしめす。おながたをしているが、中黒なかぐろである場合ばあいや、しろられていない場合ばあいもあり、それがおと(すなわちリズムてき持続じぞく時間じかん)をしめす。ぜん音符おんぷでは、それよりみじか音符おんぷとはことなり、あたま音符おんぷ唯一ゆいいつ構成こうせい要素ようそとなる。ぜん音符おんぷよりみじか音符おんぷにはみき(ぼう)があたまけられ、けた(はた)がけられていることもある。ぜん音符おんぷよりながばいぜん音符おんぷあたま垂直すいちょくせんではさんだもの、2つのあたまをくっつけたもの、もしくは長方形ちょうほうけいあたまくことができる[1]。"x"のかたちあたまは、パーカッション、パーカッションの効果こうか(ゴーストノート)、発声はっせいしめすために使つかうことができる。正方形せいほうけい、ダイヤモンドがたはこがた音符おんぷは、自然しぜんもしくは人工じんこう高調こうちょうしめすために使つかうことができる。

歴史れきし

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あたまは、究極きゅうきょくてきにはグレゴリオ聖歌せいか表記ひょうきもちいられたネウマ由来ゆらいする。みぎてんは、もっと単純たんじゅんかたちであり、現代げんだいてきあたまをはっきりと予期よきできる。音部おとべ記号きごうがあるとき、あたま位置いち音符おんぷ相対そうたいてきおとだかしめす。あたまいろえてリズムのながさをしめすようになったのは、1450ねんごろに採用さいようされたしろ定量ていりょうほうである[2]

13世紀せいき作曲さっきょく音楽おんがく理論りろんケルンのフランコは、リズム表記ひょうきのシステムを体系たいけいした。かれはこのシステムを1280ねんごろの著書ちょしょArs Cantus Mensurabilis(「測定そくてい可能かのう音楽おんがく技術ぎじゅつ」の)のなか説明せつめいしている。このシステムでは、音符おんぷ相対そうたいてきながさは音符おんぷかたちによりしめされた。あたま音符おんぷながさにより長方形ちょうほうけい正方形せいほうけい、ダイヤモンドがたであった。このシステムはアルス・ノーヴァ時代じだい拡張かくちょうされた。

ルネサンスすこまえには、筆記ひっきしゃはフランコニアンやアルス・ノーヴァ様式ようしき音符おんぷなかそらあたまくようになった。ルネサンスの時代じだいには、作曲さっきょくなかったあたまもちいるみじか音符おんぷ追加ついかした。16世紀せいきわりちかくには、正方形せいほうけいやダイヤモンドがた音符おんぷ現在げんざいもちいられるまるあたまわった[3]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Gerou, Tom & Lusk, Linda: Essential Dictionary of Music Notation. Alfred Music, 1996, p. 210.
  2. ^ Busse Berger, Anna Maria (1993). Mensuration and Proportion Signs: Origins and Evolution. Oxford: Oxford University Press 
  3. ^ Burkholder, J.P., Grout, D.J., & Palisca, C.V. (2006). A history of western music 7th ed.. New York, NY: W.W Norton & Company. ISBN 0-393-97991-1

関連かんれん項目こうもく

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