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第 だい 一 いち 次 じ チェチェン紛争 ふんそう (だいいちじチェチェンふんそう)は、1994年 ねん から1996年 ねん にかけて、ロシア連邦 れんぽう からの独立 どくりつ を目指 めざ すチェチェン共和国 ちぇちぇんきょうわこく 独立 どくりつ 派 は 武装 ぶそう 勢力 せいりょく と、それを阻止 そし しようとするロシア連邦 れんぽう 軍 ぐん との間 あいだ で発生 はっせい した紛争 ふんそう 。
1991年 ねん 11月、ソビエト連邦 れんぽう の崩壊 ほうかい の直前 ちょくぜん であるが、チェチェンでは元 もと ソ連 それん 軍 ぐん の将軍 しょうぐん であるジョハル・ドゥダエフ を大統領 だいとうりょう に選出 せんしゅつ 。ソヴィエト連邦 れんぽう 離脱 りだつ 法 ほう を基 もと に、一方 いっぽう 的 てき に独立 どくりつ を宣言 せんげん した(後 のち にチェチェン・イチケリア共和 きょうわ 国 こく )。厳密 げんみつ には連邦 れんぽう 離脱 りだつ 法 ほう はソ連 それん 構成 こうせい 共和 きょうわ 国 こく の離脱 りだつ を念頭 ねんとう に置 お いたものであり、当時 とうじ ロシア共和 きょうわ 国 こく 内 うち の共和 きょうわ 国 こく であったチェチェンには適用 てきよう されないが、当時 とうじ のチェチェンはロシア正教 せいきょう を放棄 ほうき し、キリル文字 もじ からラテン文字 もじ に変更 へんこう するなど、脱 だつ ロシア化 か を推 お し進 すす めていた。
ロシアのボリス・エリツィン 大統領 だいとうりょう は、内務省 ないむしょう 治安 ちあん 維持 いじ 部隊 ぶたい を派遣 はけん したが、チェチェン軍 ぐん の猛 もう 反撃 はんげき に遭 あ い、撤退 てったい を余儀 よぎ なくされた。
1994年 ねん 12月、ロシア政府 せいふ は本格 ほんかく 的 てき な武力 ぶりょく 行使 こうし を開始 かいし 。ロシア連邦 れんぽう 軍 ぐん はチェチェンに軍事 ぐんじ 行動 こうどう を実施 じっし する。しかし、ロシア軍 ぐん はその圧倒的 あっとうてき な軍事 ぐんじ 力 りょく にも関 かか わらず、ソ連 それん 崩壊 ほうかい 後 ご の混乱 こんらん と軍事 ぐんじ 予算 よさん の削減 さくげん によりソ連 それん 時代 じだい と比較 ひかく して大幅 おおはば に弱体 じゃくたい 化 か しており、その脆弱 ぜいじゃく ぶりを露呈 ろてい することとなった。さらにグロズヌイへの空襲 くうしゅう は多数 たすう の民間 みんかん 人 じん 死傷 ししょう 者 しゃ を出 だ して国際 こくさい 社会 しゃかい から非難 ひなん が集中 しゅうちゅう し、イスラーム諸国 しょこく から多数 たすう のムジャーヒディーン と呼 よ ばれる兵 へい が参集 さんしゅう する結果 けっか となった。
これに対 たい しチェチェンでは、アルカーイダ のメンバーとされるオマル・ハッダード [要 よう 出典 しゅってん ] 司令 しれい 官 かん を中心 ちゅうしん に反撃 はんげき 。ジハード の為 ため に外国 がいこく から参戦 さんせん したムジャーヒディーンと共 とも に戦 たたか った。特 とく にアフガニスタン で訓練 くんれん を施 ほどこ されたアルカーイダの戦闘 せんとう 員 いん は、戦場 せんじょう での攻撃 こうげき だけでなくロシア国内 こくない でのテロ攻撃 こうげき も行 おこな い、数 すう 百 ひゃく 人 にん の死者 ししゃ を出 だ している。
ロシア軍 ぐん が広域 こういき に渡 わた って支配 しはい 権 けん を回復 かいふく したことで、ロシア側 がわ は1995年 ねん 、軍隊 ぐんたい の撤退 てったい を始 はじ めた。
1996年 ねん 5月27日 にち 、エリツィンはチェチェンの抵抗 ていこう 運動 うんどう のリーダー達 たち と初 はじ めて会見 かいけん した。6月、多大 ただい な損害 そんがい を出 だ しながらもロシア軍 ぐん はグロズヌイを制圧 せいあつ 、掃討 そうとう 戦 せん へ移行 いこう した。その後 ご 、チェチェン側 がわ 指導 しどう 者 しゃ ドゥダエフが掃討 そうとう 戦 せん の最中 さいちゅう に戦死 せんし 。8月、双方 そうほう の間 あいだ で休戦 きゅうせん 条約 じょうやく が結 むす ばれた。1997年 ねん 、ロシア軍 ぐん は完全 かんぜん に撤退 てったい した。
しかし、その後 ご も1998年 ねん にチェチェンのイスラーム武装 ぶそう 勢力 せいりょく がダゲスタン共和 きょうわ 国 こく に侵入 しんにゅう を開始 かいし した(ダゲスタン侵攻 しんこう )ことに呼応 こおう しロシア軍 ぐん も軍事 ぐんじ 行動 こうどう を開始 かいし した。
2000年 ねん 、ロシアでチェチェンの武装 ぶそう 勢力 せいりょく と徹底 てってい 対決 たいけつ を主張 しゅちょう するウラジーミル・プーチン が大統領 だいとうりょう に就任 しゅうにん し、紛争 ふんそう は新 あら たな段階 だんかい へ移行 いこう してゆく。
チェチェン人 じん はソ連 それん のスターリン 政権 せいけん 下 か で迫害 はくがい を受 う け、1944年 ねん 以降 いこう には50万 まん 人 にん 近 ちか くの全 ぜん 住民 じゅうみん が中央 ちゅうおう アジア に強制 きょうせい 移住 いじゅう されたことにより推定 すいてい で10万 まん 人 にん から40万 まん 人 にん 近 ちか くが死亡 しぼう するというジェノサイド を被 こうむ った(ソビエト連邦 れんぽう における強制 きょうせい 移送 いそう )。
スターリンが死去 しきょ すると生 い き残 のこ りのチェチェン人 じん は帰還 きかん を許可 きょか されたが根強 ねづよ い反 はん 露 ろ 感情 かんじょう が残 のこ り、ソ連 それん 崩壊 ほうかい 後 ご に成立 せいりつ したロシア連邦 れんぽう への編入 へんにゅう を拒絶 きょぜつ した。
独立 どくりつ 宣言 せんげん 後 ご のチェチェン[ 編集 へんしゅう ]
旧 きゅう ソ連 それん が崩壊 ほうかい したとはいえ、数 すう 的 てき に見 み ればロシアの軍事 ぐんじ 力 りょく はチェチェン独 どく 立派 りっぱ よりも遥 はる かに上回 うわまわ っていた。そのため、連邦 れんぽう 軍 ぐん は勿論 もちろん のこと、内務省 ないむしょう 傘下 さんか の国内 こくない 軍 ぐん や特別 とくべつ 任務 にんむ 民 みん 警支隊 たい (OMON) などから膨大 ぼうだい な数 かず の地上 ちじょう 部隊 ぶたい を派遣 はけん し、一気 いっき にチェチェン全土 ぜんど を制圧 せいあつ する作戦 さくせん に出 で た[要 よう 出典 しゅってん ] 。
一方 いっぽう 、チェチェン側 がわ は全面 ぜんめん 的 てき な衝突 しょうとつ は避 さ け、かつてベトナム戦争 せんそう やアフガニスタン侵攻 しんこう でベトコン やムジャーヒディーン がとったようなゲリラ戦 せん を展開 てんかい し、徐々 じょじょ にロシア側 がわ を疲弊 ひへい させる作戦 さくせん に出 で た。
圧倒的 あっとうてき 軍事 ぐんじ 力 りょく を持 も つロシア軍 ぐん は開戦 かいせん から約 やく 半月 はんつき 後 ご にチェチェンの首都 しゅと グロズヌイに突入 とつにゅう したがそこから市内 しない の掌握 しょうあく に三 さん ヶ月 かげつ かかりチェチェン首脳 しゅのう 部 ぶ の山岳 さんがく 地帯 ちたい への撤退 てったい を許 ゆる すという大 だい 失態 しったい を演 えん じた。
その後 ご の掃討 そうとう 戦 せん ではロシア軍 ぐん の捜索 そうさく 部隊 ぶたい が待 ま ち伏 ぶ せ攻撃 こうげき で大 だい 損害 そんがい を受 う けた他 ほか 、チェチェンゲリラの越境 えっきょう 攻撃 こうげき によりロシア側 がわ のチェチェン周辺 しゅうへん 地域 ちいき に被害 ひがい が出 で る事態 じたい となった。
1996年 ねん 8月 がつ にチェチェン勢力 せいりょく がグロズヌイ市街 しがい に突入 とつにゅう するとロシア軍 ぐん は持 も ちこたえられず撤退 てったい した。
主要 しゅよう な出来事 できごと [ 編集 へんしゅう ]
ロシアの派遣 はけん する地上 ちじょう 部隊 ぶたい のほとんどは徴兵 ちょうへい されて間 あいだ もない新兵 しんぺい ばかりであった。これは旧 きゅう ソ連 それん が崩壊 ほうかい した際 さい に多 おお くの兵士 へいし を解雇 かいこ してしまったため、急 きゅう を要 よう した事態 じたい であったからである。そのため、兵器 へいき 等 とう の数 すう 的 てき には有利 ゆうり ではあったものの戦力 せんりょく 的 てき にはほぼ同等 どうとう 、あるいはそれ以下 いか であったと言 い える。また、航空 こうくう 部隊 ぶたい との連携 れんけい はままならず、戦術 せんじゅつ 的 てき にはお粗末 そまつ と言 い ってもよいほどであった。さらに皮肉 ひにく なことに、チェチェン軍 ぐん には旧 きゅう ソ連 それん 軍 ぐん 出身 しゅっしん 者 しゃ も多 おお く、ロシア側 がわ の戦術 せんじゅつ や兵器 へいき を熟知 じゅくち していた。
そのような状況 じょうきょう のため、市街地 しがいち に空軍 くうぐん のMi-24 攻撃 こうげき ヘリコプター やSu-25 攻撃 こうげき 機 き などによる航空 こうくう 支援 しえん 無 な しで侵攻 しんこう したロシア軍 ぐん 戦車 せんしゃ 部隊 ぶたい は、市街 しがい 戦 せん に発展 はってん した際 さい 、巧妙 こうみょう に配置 はいち されたチェチェン軍 ぐん 対戦 たいせん 車 しゃ 部隊 ぶたい から複数 ふくすう の同時 どうじ 攻撃 こうげき を受 う けほぼ壊滅 かいめつ 、また警戒 けいかい のために随伴 ずいはん 歩兵 ほへい を展開 てんかい していなかったことも損害 そんがい を大 おお きなものとした。
ロシアが投入 とうにゅう したBMD-1 やBMP-1 、BMP-2 、BTR-60 、BTR-70 等 ひとし の装甲 そうこう 兵員 へいいん 輸送 ゆそう 車 しゃ や歩兵 ほへい 戦闘 せんとう 車 しゃ は、RPG-7 やRPG-18 等 ひとし の対戦 たいせん 車 しゃ 兵器 へいき に対 たい して全 まった くの無力 むりょく であり、容易 ようい に撃破 げきは された。またT-64 やT-72 、T-80 の戦車 せんしゃ も強力 きょうりょく な戦車 せんしゃ 砲 ほう や車体 しゃたい 正面 しょうめん ・砲塔 ほうとう 前面 ぜんめん の複 ふく 合 あい 装甲 そうこう を持 も っていたものの、地下 ちか やビルの2、3階 かい などから急 きゅう に現 あらわ れる対戦 たいせん 車 しゃ 班 はん に主砲 しゅほう は対応 たいおう できず、逆 ぎゃく に装甲 そうこう の薄 うす い砲塔 ほうとう や車体 しゃたい の上部 じょうぶ 、燃料 ねんりょう タンクを集中 しゅうちゅう 的 てき に狙 ねら われ、次々 つぎつぎ と撃破 げきは されていった。
ロシア軍 ぐん はビルの2、3階 かい から攻撃 こうげき してくる対戦 たいせん 車 しゃ 班 はん に対処 たいしょ するため、高 こう 仰角 ぎょうかく をとれる対空 たいくう 機関 きかん 砲 ほう を装備 そうび したZSU-23-4 シルカや2K22 ツングースカなどの自 じ 走 はし 式 しき 対 たい 空砲 くうほう を歩兵 ほへい 部隊 ぶたい や戦車 せんしゃ 部隊 ぶたい の援護 えんご に投入 とうにゅう し、戦果 せんか を挙 あ げるようになる。
これらの戦 せん 訓 くん を踏 ふ まえ、対 たい ゲリラ戦 せん により特 とく 化 か した新 あら たな形態 けいたい の戦闘 せんとう 車両 しゃりょう としてBMP-T が開発 かいはつ された。
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翻訳 ほんやく 元 もと :
en:First Chechen War#Aftermath (2022年 ねん 5月 がつ )
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「Анализ опыта боевого применения сил и средств разведки СВ во внутреннем вооруженном конфликте в Чечне 」(「チェチェン国内 こくない 武装 ぶそう 紛争 ふんそう における地上 ちじょう 軍 ぐん 偵察 ていさつ 戦力 せんりょく 及 およ び手段 しゅだん の戦闘 せんとう 使用 しよう 経験 けいけん の分析 ぶんせき 」、1997年 ねん 、ロシア連邦 れんぽう 軍 ぐん 地上 ちじょう 軍 ぐん 参謀 さんぼう 本部 ほんぶ 情報 じょうほう 局 きょく )
「Некоторые вопросы организации и тактики действий незаконных вооруженных формирований Чеченской Республики 」(「チェチェン共和国 ちぇちぇんきょうわこく 不法 ふほう 武装 ぶそう 部隊 ぶたい の組織 そしき 及 およ び行動 こうどう 戦術 せんじゅつ の若干 じゃっかん の問題 もんだい 」、ロシア連邦 れんぽう 軍 ぐん 地上 ちじょう 軍 ぐん 参謀 さんぼう 本部 ほんぶ 情報 じょうほう 局 きょく )