経けい皮がわ的てきレーザー椎間板ついかんばん減圧げんあつ術じゅつ

経けい皮がわ的てきレーザー椎間板ついかんばん減圧げんあつ術じゅつ（経けい皮がわ的てきレーザー椎間板ついかんばん減圧げんあつ術じゅつ PLDD法ほう、/英えい：Percutaneous Laser Disc Decompression）とは、レーザーエネルギーにより椎間板ついかんばん内圧ないあつを低下ていかさせ、脊椎せきついの神経しんけい根ねへの圧迫あっぱくを緩和かんわさせる椎間板ついかんばんヘルニア治療ちりょう法ほうである。

経けい皮がわ的てきレーザー椎間板ついかんばん減圧げんあつ術じゅつ（PLDD）の図解ずかい

開発かいはつ

1986年ねん2月がつ中旬ちゅうじゅん、Peter AscherとDaniel Choyは、オーストリア・グラーツ大学だいがく脳神経のうしんけい外科げかにおいて、最初さいしょの経けい皮がわ的てきレーザー椎間板ついかんばん減圧げんあつ術じゅつ（PLDD）を実施じっしした。1991年ねん、米国べいこくでのPLDDの使用しようはFDAに承認しょうにんされた。

• 米国べいこく治療ちりょう用よう機器ききの特許とっきょ：Pub. No.: US8152796B2、Pub. Date: Apr 10, 2012

対象たいしょう疾患しっかん・症状しょうじょう

• 椎間板ついかんばんヘルニア

PLDD法ほうは、椎間板ついかんばんヘルニアによって引ひき起おこされる腰痛ようつうを対応たいおうできる、低てい侵おかせ襲かさねで安全あんぜんかつ効果こうか的てきな治療ちりょう法ほうの選択肢せんたくしだと考かんがえられている。日本にっぽんでは多おおくの患者かんじゃ様さまが治療ちりょうを受うけられていますが、対象たいしょうが椎間板ついかんばんヘルニアのみである事こと、椎間板ついかんばんが潰つぶれてすり減へっているような場合ばあいには治療ちりょうが適応てきおうでない可能かのう性せいがある。

作用さよう機き序じょ

PLDD法ほうの作用さよう機き序じょは、Choyらによって発表はっぴょうされたレーザーの椎間板ついかんばん内ない蒸散じょうさんにより、負荷ふか椎間板ついかんばん内ない圧あつが約やく 50%の減げん弱じゃくをみたという実験じっけん結果けっかに依拠いきょしている。この椎間板ついかんばん内ない圧あつの減げん弱じゃくにより間接かんせつ的てきに神経しんけい根ねへの圧迫あっぱくが軽減けいげんされ、神経症しんけいしょう状じょうの改善かいぜんがもたらされるとしている。

治療ちりょう効果こうか

1986年ねん以来いらい、PLDDは世界中せかいじゅうに広ひろがり、椎間板ついかんばんが針はりによる経けい皮がわ的てきアクセスが胸椎きょうついのT1-T4以外いがいに脊椎せきつい全体ぜんたいで手術しゅじゅつが行おこなわれている。成功せいこう率りつは70 - 89%の範囲はんいであり、合併症がっぺいしょう率りつ、主おもに椎間板ついかんばん炎えんは0.3 - 1.0%の範囲はんいである。成功せいこうした場合ばあい、通常つうじょうの活動かつどうに戻もどるまでの平均へいきん時間じかんは1週間しゅうかんです。23年ねん後ごの長期ちょうき追跡ついせき調査ちょうさでは、4 - 5%の再発さいはつ率りつが得えられます。

手法しゅほう

一般いっぱん的てき手技しゅぎは、患者かんじゃをＸ線えっくすせん透視とうし台だい上じょうに側臥そくが位いとし、前ぜん屈こごめ の姿勢しせいをとらせ椎間板ついかんばん腔を開ひらけ大だいさせる。次ついで局所きょくしょ麻酔ますい 下かに腰こし背部はいぶ正中せいちゅうから 4 横よこ指ゆび上方かみがたより、経けい皮がわ的てきにガイド針はりを椎間板ついかんばん腔に刺とげ入いれする。X 線せん前後ぜんご像ぞうと側面そくめん像ぞうで穿ほじ指針ししんの先端せんたんを確認かくにんしながら、髄ずい核かく中央ちゅうおう付近ふきんに持もっていく。あるいは，若干じゃっかん罹患りかん側がわ脱出だっしゅつ髄ずい核かく近傍きんぼうにおかれることもある。ガイド針はり内ない筒とうを抜去ばっきょし、レーザー光こう誘導ゆうどうファイバーを挿入そうにゅうしレーザーを照射しょうしゃするというものである。

参考さんこう文献ぶんけん

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