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能生のう駅えき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
能生のう駅えき
駅舎えきしゃ（2017年ねん5月がつ）
のう
Nō*
◄浦うら本ほん (5.1 km)
(7.5 km) 筒石つついし►
地図
青あお.能生のう駅えき、灰はい.旧きゅう能生のう駅えき跡あと
新潟にいがた県けん糸魚川いといがわ市し大字だいじ能生のう字じ白拍子しらびょうし2583[2]
北緯ほくい37度ど5分ふん46.75秒びょう 東経とうけい137度ど59分ふん19.96秒びょう / 北緯ほくい37.0963194度ど 東経とうけい137.9888778度ど / 37.0963194; 137.9888778座標ざひょう: 北緯ほくい37度ど5分ふん46.75秒びょう 東経とうけい137度ど59分ふん19.96秒びょう / 北緯ほくい37.0963194度ど 東経とうけい137.9888778度ど / 37.0963194; 137.9888778
所属しょぞく事業じぎょう者しゃ えちごトキめき鉄道てつどう[1]
所属しょぞく路線ろせん ■日本海にほんかいひすいライン[1]
キロ程ほど 33.4 km（市振いちぶり起点きてん）
泊とまりから42.8 km
米原まいばらから327.9 km
電報でんぽう略号りゃくごう ノフ[1]
駅えき構造こうぞう 高架こうか駅えき
ホーム 2面めん4線せん[1]
乗車じょうしゃ人員じんいん
-統計とうけい年度ねんど-		 274人にん/日ひ（降車こうしゃ客きゃく含ふくまず）
-2022年ねん-
開業かいぎょう年月日ねんがっぴ 1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）12月16日にち**[1]
*一部いちぶ案内あんないではNouとも表記ひょうき。
**1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）9月29日にちに現在地げんざいちへ移転いてん。
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西側にしがわより俯瞰ふかん

能生のう駅えき（のうえき）は、新潟にいがた県けん糸魚川いといがわ市し大字だいじ能生のう字じ白拍子しらびょうしにある、えちごトキめき鉄道てつどう日本海にほんかいひすいラインの駅えきである[1]。

歴史れきし[編集へんしゅう]

開業かいぎょう[編集へんしゅう]

北陸本線ほくりくほんせんのもっとも東側ひがしがわの区間くかんは、直江津なおえつ駅えきを起点きてんとして1911年ねん（明治めいじ44年ねん）に起工きこうされ、同年どうねん7月がつ1日にちに名立なだち駅えきまで、そして1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）12月16日にちに糸魚川いといがわ駅えきまで開通かいつうした[3]。この糸魚川いといがわ延長えんちょうの際さいに能生のう駅えきも開設かいせつされた[4]。この時ときの駅えきは、能生のう町まち役場やくばなどが置おかれた町まち中心ちゅうしん部ぶに近ちかいものであった[5]。駅えきの建設けんせつに際さいして待合室まちあいしつの土間どまをコンクリートで綺麗きれいに仕上しあげたが、翌朝よくあさになると穴あなだらけになっていたという伝承でんしょうがある。これは当時とうじ大漁たいりょうであったイワシを浜はまで干ほしており、そのイワシの油あぶらで砂すなが固かたまってその中なかにウジが入はいり込こみ、気きづかずにコンクリートの打だ設しつらえに使つかったために、コンクリートの中なかからウジが這はい出だして穴あなだらけになったものだという[5]。1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）4月がつ1日にち、青海せいかい駅えき - 糸魚川いといがわ駅えき間あいだの開通かいつうに伴ともなって北陸本線ほくりくほんせんが全通ぜんつうし、それまで信越しんえつ線せんと呼よばれていた直江津なおえつ - 糸魚川いといがわ間あいだも北陸本線ほくりくほんせんの一部いちぶとなって[6]、当とう駅えきは北陸本線ほくりくほんせんの駅えきとなった。

開業かいぎょう後ごは、イワシに代表だいひょうされる大量たいりょうの海うみの幸こうが当とう駅えきから貨車かしゃで搬出はんしゅつされるようになった[5]。1951年ねん（昭和しょうわ26年ねん）の統計とうけいでも、発送はっそう品目ひんもくの上位じょういは木材もくざい、鮮魚せんぎょ、練炭れんたん、玄米げんまいの順じゅんで、到着とうちゃくはセメント、石炭せきたん、肥料ひりょうの順じゅんであった。1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）から1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）の平均へいきんでは、発送はっそうが魚さかな、米べい、木材もくざいの順じゅん、到着とうちゃくがセメント、鉄鋼てっこう、砂利じゃりの順じゅんであった[7]。

能生のう騒動そうどう[編集へんしゅう]

1961年ねん10月がつ1日にちのダイヤ改正かいせいで大阪おおさか駅えき - 青森あおもり駅えき・上野うえの駅えき間あいだに特急とっきゅう「白鳥しらとり」が設定せっていされた際さい[8]、当時とうじの北陸本線ほくりくほんせんは単線たんせんだったため、当とう駅えきで上のぼりが運転うんてん停車ていしゃを行おこない、下くだりと列車れっしゃ交換こうかんを行おこなうダイヤが組くまれていた[9]。しかし、金沢かなざわ鉄道てつどう管理かんり局きょくが作成さくせいした当とう駅えき掲出けいしゅつの時刻じこく表ひょうには誤あやまって上のぼり「白鳥はくちょう」の停車ていしゃ時刻じこくが記載きさいされ、また一部いちぶの市販しはん時刻じこく表ひょうにも時刻じこくが掲載けいさいされた[8]。金沢かなざわ鉄道てつどう管理かんり局きょくは、本社ほんしゃや中部ちゅうぶ支社ししゃから「客扱きゃくあつかいをしない」旨むねの指示しじが届とどかなかったことから客扱きゃくあつかいをするものとしていた[9][注釈ちゅうしゃく 1]が、本社ほんしゃや中部ちゅうぶ支社ししゃは「準急じゅんきゅうさえ止とまらぬ駅えきで特急とっきゅうの客扱きゃくあつかいをしないことは当然とうぜん」という認識にんしきであったという[9]。

地元じもとでは、特急とっきゅう停車ていしゃを祝賀しゅくがするつもりで「ミス能生のう」まで選出せんしゅつし[8]、花束はなたばなどを用意よういして「白鳥はくちょう」を迎むかえることになった[9][8]。ダイヤ改正かいせい当日とうじつの14時じ34分ふん、当とう駅えきに停車ていしゃした「白鳥はくちょう」を地元じもとの婦人ふじん会かいが浴衣ゆかた姿すがたで踊おどって出迎でむかえ[9]、乗務じょうむ員いんに花束はなたばまで渡わたした[8][9]。しかし、前述ぜんじゅつの通とおり運転うんてん停車ていしゃであるため、ドアが開ひらかぬまま「白鳥はくちょう」は発車はっしゃし[9][10]、特急とっきゅうが停車ていしゃして客扱きゃくあつかいをするものと思おもっていた関係かんけい者しゃらは落胆らくたんした[9]。これを俗ぞくに「能生のう騒動そうどう」と呼よぶ[11]。一方いっぽうで「白鳥はくちょう」の車内しゃないにおいても、上野うえの方面ほうめんから乗車じょうしゃした男性だんせい客きゃく2人にんが当とう駅えきで下車げしゃしようとしていたが、青森あおもり方面ほうめんからの列車れっしゃと併結する直江津なおえつ駅えきにおいて車掌しゃしょうから「能生のう駅えきでは下車げしゃできません」と告つげられ、直江津なおえつ駅えきでの下車げしゃを余儀よぎなくされた。この2人ふたりはその後ご、国鉄こくてつに強つよく抗議こうぎしたという。

この騒動そうどうから2年ねん後ごの1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）10月がつ1日にち、新設しんせつされた糸魚川いといがわ駅えき - 新潟にいがた駅えき間あいだの準急じゅんきゅう「ひめかわ」が能生のう駅えきに停車ていしゃすることになり、当とう駅えきは下くだり1本ほんのみではあるものの優等ゆうとう列車れっしゃ停車駅ていしゃえきに昇格しょうかくした。さらに1982年ねんのダイヤ改正かいせい後ごから2000年代ねんだい初頭しょとうまでは[12]、日にち中ちゅうの急行きゅうこうが廃止はいしされたことに伴ともなう救済きゅうさい措置そちとして特急とっきゅう「北越ほくえつ」1往復おうふくが停車ていしゃし、正真正銘しょうしんしょうめいの特急とっきゅう停車駅ていしゃえきとなっていた時期じきがあった。しかし、その後ごは人口じんこうの減少げんしょうに伴ともなって当とう駅えきでの特急とっきゅう利用りよう客きゃくが減少げんしょうしたことや、北陸本線ほくりくほんせんの富山とやま駅えき以東いとうの特急とっきゅうが「はくたか」を除のぞいて減少げんしょうしたこともあり、普通ふつう列車れっしゃのみの停車駅ていしゃえきに戻もどった。

2015年ねん3月がつのえちごトキめき鉄道てつどうへの移管いかんに際さいしては、新設しんせつされた快速かいそく列車れっしゃの停車駅ていしゃえきとなっていた[13]が、これも2019年ねん3月がつをもって廃止はいしとなった。

災害さいがいと複線ふくせん電化でんかに伴ともなう駅えきの移転いてん[編集へんしゅう]

「頸城トンネル」も参照さんしょう

1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）6月がつ30日にちには、能生のう駅えきを含ふくむ区間くかんが単線たんせん自動じどう閉塞へいそくを施行しこうされた[14]。さらに当とう駅えきと筒石つついし駅えきの間あいだに1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）9月がつ28日にちに百川ももかわ信号しんごう場じょうが、浦うら本ほん駅えきとの間あいだに1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん)9月がつ22日にちに木浦きうら信号しんごう場じょうが、それぞれ設置せっちされた[15]。

糸魚川いといがわ - 直江津なおえつ間あいだの北陸本線ほくりくほんせんは、地じすべり・雪崩なだれ・積雪せきせつ・風水害ふうすいがいなどの災害さいがいが相次あいつぐ区間くかんであった[14]。1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）3月がつ16日にち16時じ過すぎ、能生のう町まち小泊おどまりにおいて大だい規模きぼな地じすべりが発生はっせいし、能生のう駅えきを出発しゅっぱつした直後ちょくごであった敦賀つるが発はつ直江津なおえつ行いき7両りょう編成へんせいの普通ふつう列車れっしゃが崩壊ほうかい区間くかんに突つっ込こむ事故じこが起おきた。地元じもとの住宅じゅうたく約やく30戸こが地じすべりに巻まき込こまれて全壊ぜんかいし、死者ししゃ2名めい、行方ゆくえ不明ふめい者しゃ2名めいを出だし、機関きかん車しゃは日本海にほんかいまで押おし流ながされたものの、列車れっしゃの乗員じょういん乗客じょうきゃく約やく150名めいは全員ぜんいんが無事ぶじであった。この災害さいがいにより20日間にちかんにわたって北陸本線ほくりくほんせんが不通ふつうとなった[16][17][注釈ちゅうしゃく 2]。

こうした防災ぼうさい上じょうの問題もんだい点てんを抱かかえていたことに加くわえ、この当時とうじ北陸本線ほくりくほんせんの輸送ゆそう需要じゅようが増加ぞうかしつつあって線路せんろ容量ようりょうの低ひくいこの付近ふきんが隘路あいろとなっていたことから早期そうきの複線ふくせん化かが望のぞまれ、1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）6月がつ14日にちに複線ふくせん化かルートの調査ちょうさが開始かいしされた[18]。この結果けっか、現在げんざい線せんでは地じすべりの時期じきも規模きぼも予想よそう困難こんなんで、抜本ばっぽん的てきな防止ぼうし対策たいさくは不可能ふかのうであり、危険きけん度どの高たかい地域ちいきを避さけて新しん線せんを建設けんせつする必要ひつようがあると結論けつろん付つけられた[19]。これに基もとづいてAからCの3つのルートが立案りつあんされて比較ひかく検討けんとうされたが、能生のう駅えきについては3ルートいずれでも現在げんざい駅えきから約やく700メートル山側やまがわに移転いてんするものとなっていた[20]。

こうした検討けんとうのための地質ちしつ調査ちょうさを1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）1月がつに完了かんりょうしたが、この際さいに相当そうとう内陸ないりく側がわまで調査ちょうさを行おこなっていたことや、当時とうじ世界せかい最長さいちょうとなるトンネルの構想こうそうがあることなどが新聞しんぶんで先さきに報ほうじられていたことから、地元じもとでは現在げんざいの路線ろせんと駅えきがなくなることへの不安ふあんが広ひろがり、反対はんたい運動うんどうが開始かいしされた。多数たすうの通勤つうきん通学つうがく旅客りょかくがバス輸送ゆそうに転移てんいしなければならないこと、鮮魚せんぎょの搬出はんしゅつ輸送ゆそうができなくなること、商しょう工業こうぎょうに打撃だげきがあること、海水浴かいすいよく場じょうの営業えいぎょうに問題もんだいがあることなどが反対はんたいの論点ろんてんで、影響えいきょうを受うける糸魚川いといがわ市し、能生のう町まち、名立なだち町まちなどが連携れんけいして反対はんたい運動うんどうを行おこなった。国鉄こくてつの地質ちしつ調査ちょうさ委員いいん会かいは3月がつに現在げんざい線せんの線せん増ぞう工事こうじは不可能ふかのうと結論けつろんを出だしたことから、各かく市町しちょうで反対はんたい決議けつぎがおこなわれ、反対はんたい運動うんどうが激化げきかすることになった。特とくに、もっとも長ながいトンネルとなる案あんでは名立なだち町まちには駅えきがなくなることから、名立なだち町まちから強つよい反発はんぱつがあった。現在げんざい線せんを複線ふくせん電化でんかすることが要望ようぼうされ、また新潟にいがた県けんではトンネル案あんが実現じつげんする場合ばあいは現在げんざい線せんをロろーカル線かるせんとして残のこすという提案ていあんもなされた。国鉄こくてつが検討けんとうした現在げんざい線せんに近ちかい新しんルートにおいて、名立なだち駅えきは現在げんざい駅えきより約やく800メートル山側やまがわに移設いせつして存続そんぞくという提案ていあんがなされたことから、名立なだち町まちでは妥協だきょうする動うごきが生うまれ、事実じじつ上じょう反対はんたい運動うんどうを終結しゅうけつした。これに対たいして能生のう町まちではあくまで強つよく反対はんたいする動うごきがあり、特とくに筒石つついし駅えきがなくなることに対たいして、トンネル内ないに残のこすことができないかの交渉こうしょうが続つづけられた。最終さいしゅう的てきに頸城トンネル内うちに筒石つついし駅えきを設置せっちすることで妥協だきょうが図はかられ、1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）10月がつに覚書おぼえがきが交換こうかんされて反対はんたい運動うんどうが終結しゅうけつした。これにより能生のう駅えきは約やく700メートル山側やまがわを通とおる新しん線上せんじょうに移転いてんすることになった[21]。これには、能生のうの町まちが南みなみの方向ほうこうへ発展はってんするしか余地よちがなく、線路せんろで市街地しがいちを分断ぶんだんさせないという狙ねらいもあった[22]。

1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）3月がつ1日にちに複線ふくせん電化でんか工事こうじの起工式きこうしきが行おこなわれた[23]。浦うら本ほん - 有間川ありまがわ間あいだは1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）9月がつ29日にちに新しん線せんに切きり替かえられ、能生のう駅えきも新駅しんえきに移転いてんした[23]。旧きゅう駅えき跡地あとちは現在げんざい文化ぶんか体育館たいいくかんとなっており、記念きねん之の碑いしぶみが能生のう地区ちく公民館こうみんかんの前まえに建たっている[24]。新駅しんえきに通つうじる道路どうろの沿線えんせんが新あらたに発展はってんし、スーパーマーケットが開店かいてんするなどした[22]。

合理ごうり化かと移管いかん[編集へんしゅう]

新あたらしい能生のう駅えきには貨物かもつ扱あつかい設備せつびも設もうけられ、貨物かもつ営業えいぎょうが継続けいぞくされた[25]。しかし移転いてんから6年ねん経たたない1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）3月がつ10日とおかをもって貨物かもつ取とり扱あつかいは廃止はいしされた[15]。この貨物かもつ扱あつかい施設しせつの跡地あとちには自動車じどうしゃ駐車ちゅうしゃ場じょうが整備せいびされた[14]。

さらに1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）4月がつ1日にちから旅客りょかくフロント業務ぎょうむが日本にっぽん交通こうつう観光かんこうに業務ぎょうむ委託いたくとなり、同年どうねん11月がつ15日にちには荷物にもつの扱あつかいが自動車じどうしゃ代行だいこうとなった。一方いっぽうこのダイヤ改正かいせいでは特急とっきゅう列車れっしゃが1往復おうふく停車ていしゃするようになった[14]。1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）11月1日にちには荷物にもつの取扱とりあつかいが廃止はいしとなった[15]。

1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）4月がつ1日にち、国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かにより北陸本線ほくりくほんせんは西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）の所属しょぞくとなり、能生のう駅えきもJR西日本にしにほんの駅えきとなった[26]。さらに2015年ねん（平成へいせい27年ねん）3月がつ14日にちに北陸ほくりく新幹線しんかんせん長野ながの - 金沢かなざわ間あいだ開業かいぎょうに伴ともない並行へいこう在来ざいらい線せんが分離ぶんりされ、えちごトキめき鉄道てつどうへ移管いかんされた[1]。

年表ねんぴょう[編集へんしゅう]

駅えき構造こうぞう[編集へんしゅう]

築堤ちくてい上じょうに島しま式しきホーム2面めん4線せんで待避たいひ設備せつびを有ゆうする[1]高架こうか駅えき。プラットホームの有効ゆうこう長ちょうは220メートルある[31]。側線そくせんを数すう本ほん持もち、構内こうないには小ちいさな車庫しゃこも設もうけられている。駅えきの筒石つついし方かたはすぐに頸城トンネル、浦うら本ほん方かたは木浦きうらトンネルがある[32]。このためこの駅えきのホームは駅舎えきしゃや駅えきの外部がいぶから見みると高たかい場所ばしょに位置いちしている。

駅舎えきしゃはコンクリート造づくり二に階かい建だて[1]、延のべ床ゆか面積めんせき666.7平方へいほうメートル[33]で、築堤ちくてい北側きたがわ（下くだり線せん側がわ）、直江津なおえつ寄よりの地平ちへい部分ぶぶんに存在そんざいする[32]。

駅えき機能きのうは1階かいに集約しゅうやく[1]されており、コンコースには窓口まどぐち・有人ゆうじん改札かいさつ口こう・近距離きんきょり切符きっぷ専用せんようのタッチパネル式しき自動じどう券売けんばい機き[34]のほか、屋内おくない待合室まちあいしつが設置せっちされている。

駅舎えきしゃとホームは地下ちか連絡れんらく通路つうろで接続せつぞくしており、駅舎えきしゃの2階かいはホームと高たかさが同おなじで、駅舎えきしゃの2階かいからホームの脇わきに職員しょくいん専用せんようの通路つうろが延のびている[1]。

北陸ほくりく新幹線しんかんせん金沢かなざわ延伸えんしん前まえまではJR西日本にしにほん金沢かなざわ支社ししゃの糸魚川いといがわ地域ちいき鉄道てつどう部ぶが管理かんりする業務ぎょうむ委託いたく駅えきで、ジェイアじぇいあール西日本るにしにほん金沢かなざわメンテックが駅えき業務ぎょうむを受託じゅたく[35]していた。

JRからの移管いかん後ごもしばらくは業務ぎょうむ委託いたく駅えきとして運営うんえいされていたが、現在げんざいは直営ちょくえい駅えきとなっている[34]。

移転いてん前まえの構内こうないは単式たんしきホーム・島しま式しきホーム2面めん3線せんに側線そくせんを有ゆうする構造こうぞうであった[36]。

昭和しょうわ50年代ねんだいには海水浴かいすいよく客きゃく向むけ臨時りんじ列車れっしゃ「かもめビーチ号ごう」が長野ながの方面ほうめんから当とう駅えきまで運転うんてんされたこともあった[37]。

複線ふくせん電化でんか工事こうじを記念きねんした工事こうじ碑ひおよび25名めいの殉職じゅんしょく者しゃを祀まつる慰霊いれい碑ひが能生のう駅えき構内こうないに設置せっちされている[38]。駅えき移転いてん時じに貨物かもつホームが駅えきの南側みなみがわに設もうけられ、高床たかゆかホーム34メートル、地平ちへい14メートルが用意よういされた[31]。

のりば[編集へんしゅう]

のりば 路線ろせん 方向ほうこう 行先ゆくさき
1・2 ■日本海にほんかいひすいライン 下くだり 直江津なおえつ方面ほうめん
3・4 上のぼり 糸魚川いといがわ・泊とまり方面ほうめん

利用りよう状じょう況きょう[編集へんしゅう]

近年きんねんの1日にち平均へいきん乗車じょうしゃ人員じんいんは以下いかのとおりである[39][40][41]。

年度ねんど 1日にち平均へいきん
乗車じょうしゃ人員じんいん
2004年ねん 478
2005年ねん 475
2006年ねん 451
2007年ねん 437
2008年ねん 427
2009年ねん 424
2010年ねん 413
2011年ねん 395
2012年ねん 411
2013年ねん 412
2014年ねん 351
2015年ねん 367[42]
2016年ねん 369[43]
2017年ねん 331[44]
2018年ねん 325[45]
2019年ねん 307[46]
2020年ねん 254[47]
2021年ねん 241[48]
2022年ねん 274[49]

駅えき周辺しゅうへん[編集へんしゅう]

国道こくどう8号ごうに沿そった能生のうの従来じゅうらいからの市街地しがいち中心ちゅうしん部ぶから、能生のう谷たにに沿そう県道けんどうで遡さかのぼったところに駅えきがある。旧来きゅうらいの市街地しがいちから駅えきまでの間あいだも、駅えきが移転いてんして以降いこう発展はってんして町まちがつながった[22]。糸魚川いといがわ市役所しやくしょ能生のう事務所じむしょがある能生のうの中心ちゅうしん部ぶはこの駅えきから800メートルほど北きたの海岸かいがん近ちかくにある。

駅えきの南みなみ300メートルほどのところに北陸ほくりく自動車じどうしゃ道どうの能生のうインターチェンジがある。北陸本線ほくりくほんせん、北陸ほくりく自動車じどうしゃ道どうとも当とう駅えき付近ふきんはトンネルが連つらなっており、その間あいだに駅えきやインターチェンジを設もうけている。

海岸かいがん沿ぞいの東側ひがしがわに能生のう漁港ぎょこうがある。能生のう漁港ぎょこうの付近ふきんには道みちの駅えきマリンドリーム能生のうや国くにの天然記念物てんねんきねんぶつに指定していされている能生のうのヒメハルゼミ発生はっせい地ち、弁天岩べんてんいわなど観光かんこうスポットがある[2]。能生のう漁港ぎょこうの附近ふきんには能生のう浜はま海水浴かいすいよく場じょうもあり、このあたりは夏なつには多おおくの海水浴かいすいよく客きゃくでにぎわうこととなる[22]。

能生のうインターチェンジから柵口ませぐち温泉おんせん方面ほうめんへ向むかうとシャルマン火打ひうちスキー場じょうがあり、5月の初旬しょじゅんまでスキーができる。

  • 能生のう海水浴かいすいよく場じょう
  • 島道しまみち鉱泉こうせん
  • 長者ちょうじゃ温泉おんせん
  • 柵口ませぐち温泉おんせん
  • 湯ゆの脇わき温泉おんせん
  • 白山はくさん神社じんじゃ
  • 糸魚川いといがわ市役所しやくしょ能生のう事務所じむしょ
  • 能生のう体育館たいいくかん
  • ひすい農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい（JAひすい）能生のう支店してん
  • 能生のう郵便ゆうびん局きょく
  • 東日本ひがしにっぽん信しん漁りょう連れん 上越じょうえつ営業えいぎょう店てん
  • 新潟にいがた県立けんりつ海洋かいよう高等こうとう学校がっこう
  • 糸魚川いといがわ市立しりつ能生のう小学校しょうがっこう

バス路線ろせん[編集へんしゅう]

駅前えきまえには糸魚川いといがわバスの「能生のう駅前えきまえ」停留所ていりゅうじょがあり、周辺しゅうへん集落しゅうらくや温泉おんせん地ちに向むけての路線ろせんが運行うんこうされている[50]。

  • 糸魚川いといがわバス
    • 01 能生のう糸魚川いといがわ線せん
    • 11 中尾なかお長者ちょうじゃ温泉おんせん線せん
    • 13 能生のう線せん（西にし廻まわり）
    • 14 島道しまみち線せん
    • 16 仙納せんのう線せん

糸魚川いといがわ市しコミュニティバスは、大洞おおほら線せん（水曜すいようのみ運行うんこう）・川詰かわづめ線せん（火曜かようのみ運行うんこう）・高倉たかくら線せん（木曜もくようのみ運行うんこう）の3路線ろせんが存在そんざいするが、何いずれも1.5往復おうふくの運行うんこうで、最終さいしゅう便びんはそれぞれデマンド制せいとなっている。12月29日にちから1月がつ3日にちと、祝日しゅくじつは運休うんきゅう[51]。

隣となりの駅えき[編集へんしゅう]

えちごトキめき鉄道てつどう
■日本海にほんかいひすいライン
浦うら本ほん駅えき - 能生のう駅えき - 筒石つついし駅えき

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 当時とうじは急行きゅうこう列車れっしゃといえども手動しゅどう扉とびらの一般いっぱん形がた客車きゃくしゃで運行うんこうされているのがごく普通ふつうで、管理かんり局きょくや現場げんばレベルでは運転うんてん停車ていしゃという概念がいねんがまだ定着ていちゃくしていなかったというのもある。手動しゅどう扉とびらの一般いっぱん形がた客車きゃくしゃを使用しようした列車れっしゃではたとえ急行きゅうこう列車れっしゃであっても、列車れっしゃ交換こうかんのために小しょう駅えきに停車ていしゃしても客扱きゃくあつかいするのはごく一般いっぱん的てきであった。
  2. ^ 『越後えちごの停車場ていしゃじょう』では3月がつ18日にちと記載きさいしているが、『能生のう町まち史し 下巻げかん』および『北陸本線ほくりくほんせん糸魚川いといがわ・直江津なおえつ間あいだ線路せんろ増設ぞうせつ工事こうじ誌し』がいずれも3月がつ16日にちと記載きさいのため、こちらを採用さいようした。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 鉄道てつどう友ともの会かい新潟にいがた支部しぶ『新潟にいがた県けん鉄てつ道全どうぜん駅えき 増補ぞうほ改訂かいてい版ばん』新潟にいがた日報にっぽう事業じぎょう社しゃ、2015年ねん6月がつ30日にち、247頁ぺーじ。ISBN 9784861326066。 
  2. ^ a b “日本海にほんかいひすいライン｜えちごトキメキ鉄道てつどう”. えちごトキメキ鉄道てつどう. 2020年ねん5月がつ1日にち閲覧えつらん。
  3. ^ 『能生のう町まち史し 下巻げかん』p.155
  4. ^ 『能生のう町まち史し 下巻げかん』pp.156 - 157
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 長谷川はせがわ章あきら『鉄道てつどう面白おもしろ事典じてん』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1980年ねん。ASIN B000J85ZN0。 
  • 能生のう町まち史し編へんさん委員いいん会かい 編へん『能生のう町まち史し 下巻げかん』能生のう町まち役場やくば、1986年ねん6月がつ30日にち。 
  • 朝日新聞あさひしんぶん新潟にいがた支局しきょく 編へん『越後えちごの停車場ていしゃじょう』朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1981年ねん12月15日にち。 
  • 日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう岐阜ぎふ工事こうじ局きょく 編へん『北陸本線ほくりくほんせん糸魚川いといがわ・直江津なおえつ間あいだ線路せんろ増設ぞうせつ工事こうじ誌し』日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう岐阜ぎふ工事こうじ局きょく、1970年ねん3月がつ25日にち。 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

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外部がいぶリンク[編集へんしゅう]


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