超 ちょう 音速 おんそく 輸送 ゆそう 機 き (ちょうおんそくゆそうき、英 えい : Supersonic transport, SST )は、超 ちょう 音速 おんそく の速度 そくど で飛行 ひこう し、旅客 りょかく や貨物 かもつ を輸送 ゆそう する航空機 こうくうき のことである。超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき とも。
現在 げんざい 、商業 しょうぎょう 飛行 ひこう を行 おこな っている超 ちょう 音速 おんそく 輸送 ゆそう 機 き はない。かつては、ソ連 それん のツポレフ設計 せっけい 局 きょく が手掛 てが けたTu-144 と、イギリス ・フランス が共同 きょうどう 開発 かいはつ したコンコルド が商業 しょうぎょう 飛行 ひこう を行 おこな っていたが、Tu-144は1978年 ねん 6月 がつ までに、コンコルドは2003年 ねん 10月24日 にち に商業 しょうぎょう 飛行 ひこう を取 と りやめている。
超 ちょう 音速 おんそく で飛行 ひこう するためには、速度 そくど の2乗 じょう に比例 ひれい して増加 ぞうか する抗力 こうりょく をできるだけ低減 ていげん する必要 ひつよう があるとともに、巡航 じゅんこう 速度 そくど に到達 とうたつ する前 まえ 、音速 おんそく 付近 ふきん のマッハ 約 やく 0.8から1.2程度 ていど にかけての速度 そくど 域 いき (遷音速 そく )で急 きゅう に大 おお きくなる抗力 こうりょく 係数 けいすう も低減 ていげん しなくてはいけない。遷音速 そく での抗力 こうりょく 係数 けいすう は衝撃波 しょうげきは を作 つく るために費 つい やされる造 みやつこ 波 は 抗力 こうりょく も加 くわ わるために、高 こう 亜 あ 音速 おんそく 域 いき (マッハ0.8程度 ていど で、遷音速 そく 域 いき に入 はい る直前 ちょくぜん )の場合 ばあい の3倍 ばい 以上 いじょう にもなる。しかし、遷音速 そく を超 こ えると抗力 こうりょく 係数 けいすう は減少 げんしょう に転 てん じ、マッハ2を大 おお きく超 こ える領域 りょういき での航続 こうぞく 率 りつ は高 こう 亜 あ 音速 おんそく でのそれとほぼ同等 どうとう になる。
ここで一般 いっぱん の旅客機 りょかくき で用 もち いられるような横 よこ に広 ひろ い翼 つばさ 平面 へいめん 形 がた と翼 つばさ 型 がた を持 も った翼 つばさ で超 ちょう 音速 おんそく 飛行 ひこう を行 おこな うと、翼 つばさ に発生 はっせい する揚力 ようりょく は大 おお きく減少 げんしょう し、抗力 こうりょく は格段 かくだん に増大 ぞうだい する。通常 つうじょう 形 がた の翼 つばさ では、マッハ2の速度 そくど において、衝撃波 しょうげきは の影響 えいきょう によりその揚力 ようりょく の半分 はんぶん ほどが失 うしな われる。効率 こうりつ の指標 しひょう である揚 あげ 抗 こう 比 ひ (揚力 ようりょく ÷抗力 こうりょく )の点 てん で判断 はんだん すると、超 ちょう 音速 おんそく 航行 こうこう による燃費 ねんぴ 向上 こうじょう はほとんどないことになる。このため黎明 れいめい 期 き には、超 ちょう 音速 おんそく での巡航 じゅんこう をなるべく効率 こうりつ 的 てき に維持 いじ し、なおかつ低速 ていそく の離着陸 りちゃくりく 時 じ においても充分 じゅうぶん な揚力 ようりょく を発生 はっせい する翼 つばさ 平面 へいめん 形 がた の研究 けんきゅう に多 おお くの労力 ろうりょく が傾 かたむ けられ、超 ちょう 音速 おんそく 輸送 ゆそう 機 き の翼 つばさ 平面 へいめん 形 がた 研究 けんきゅう のためだけの実験 じっけん 機 き も製作 せいさく された。
1950年代 ねんだい に、超 ちょう 音速 おんそく 輸送 ゆそう 機 き の概念 がいねん は技術 ぎじゅつ 的 てき には可能 かのう と思 おも われていたが、経済 けいざい 的 てき に可能 かのう かどうかははっきりはしなかった。燃費 ねんぴ が多 おお くかかる超 ちょう 音速 おんそく による商業 しょうぎょう 飛行 ひこう も、少 すく なくとも中距離 ちゅうきょり から長距離 ちょうきょり の飛行 ひこう に関 かん しては採算 さいさん が取 と れるように思 おも われた。燃費 ねんぴ 以外 いがい の面 めん では、既存 きそん の亜 あ 音速 おんそく 航空機 こうくうき の3倍 ばい の速度 そくど で航行 こうこう することで航空 こうくう 会社 かいしゃ の保有 ほゆう 機 き 数 すう が3分 ぶん の1で済 す むことになり、人件 じんけん 費 ひ と整備 せいび 費 ひ の低減 ていげん が期待 きたい された。
なお、超 ちょう 音速 おんそく 輸送 ゆそう 機 き の速度 そくど では既存 きそん の航空機 こうくうき と比較 ひかく して高度 こうど が上 あ がらず、衝撃波 しょうげきは の地上 ちじょう への影響 えいきょう が大 おお きいため陸上 りくじょう の超 ちょう 音速 おんそく 飛行 ひこう に大 おお きな制限 せいげん がかかる。衝撃波 しょうげきは の地上 ちじょう への影響 えいきょう は、更 さら に高速 こうそく で成層圏 せいそうけん を飛行 ひこう する極 ごく 超 ちょう 音速 おんそく 輸送 ゆそう 機 き で解決 かいけつ する見通 みとお しである。
L-2000(パンアメリカン航空 こうくう カラー)イメ いめ ージ図 じず
第 だい 一 いち 世代 せだい の超 ちょう 音速 おんそく 戦闘 せんとう 機 き が普及 ふきゅう し始 はじ めた1950年代 ねんだい 中期 ちゅうき より、SSTの本格 ほんかく 的 てき な研究 けんきゅう が開始 かいし された。シュド・アビアシオン 社 しゃ のシュペル・カラベル やブリストル 社 しゃ の223型 がた 機 き などのデルタ翼 つばさ 機 き が、各国 かっこく 政府 せいふ の助成 じょせい を受 う けて研究 けんきゅう された。ほかに、アームストロング・ホイットワース 社 しゃ のM字 じ 翼 つばさ 機 き などが研究 けんきゅう されていた。こうした会社 かいしゃ の研究 けんきゅう は、1960年代 ねんだい 初期 しょき までに実機 じっき 製作 せいさく が可能 かのう な状態 じょうたい まで進展 しんてん した。また、1962年 ねん にコスト要因 よういん もあってシュド案 あん とブリストル案 あん は統合 とうごう され、英 えい 仏 ふつ 共同 きょうどう 開発 かいはつ のコンコルドの製作 せいさく へと至 いた った。
欧州 おうしゅう でのSST開発 かいはつ の進展 しんてん により、長距離 ちょうきょり 機 き のシェアをコンコルドに奪 うば われる可能 かのう 性 せい があるとして、アメリカ航空機 こうくうき 業界 ぎょうかい はパニックに陥 おちい った。そのため、1963年 ねん よりアメリカ国内 こくない でも早急 そうきゅう に独自 どくじ のSST研究 けんきゅう が開始 かいし され、ボーイング 2707 やロッキード L-2000 などの計画 けいかく が進 すす められた。これらはコンコルドよりも大型 おおがた で高速 こうそく ・長距離 ちょうきょり 機 き となる計画 けいかく であった。特 とく に、ボーイングは熱心 ねっしん に2707計画 けいかく を進 すす めており、マッハ3近 ちか くの速度 そくど を目指 めざ していた。同 どう 時期 じき にソビエト連邦 れんぽう もTu-144の開発 かいはつ を行 おこな っていた。
環境 かんきょう 問題 もんだい [ 編集 へんしゅう ]
1960年代 ねんだい は、西欧 せいおう において環境 かんきょう 問題 もんだい に対 たい する関心 かんしん が高 たか まり始 はじ めた時代 じだい でもあった。そのため、SSTの超 ちょう 音速 おんそく 航行 こうこう により発生 はっせい するソニックブーム によって地上 ちじょう に被害 ひがい が出 で ることや、高空 こうくう での排気 はいき ガスがオゾン層 そう に影響 えいきょう を与 あた えるのではないかということが懸念 けねん された。ソニックブームの問題 もんだい は高 こう 高度 こうど を飛行 ひこう することで解決 かいけつ するかと思 おも われたが、1960年代 ねんだい 中期 ちゅうき に超 ちょう 音速 おんそく 爆撃 ばくげき 機 き (原型 げんけい 機 き )XB-70 を用 もち いた実験 じっけん により、高空 こうくう を飛行 ひこう してもソニックブームの問題 もんだい が発生 はっせい することが確認 かくにん された。このためSSTは公害 こうがい 源 げん になると認識 にんしき され、1971年 ねん のアメリカ連邦 れんぽう 議会 ぎかい において、ボーイングなどに対 たい するSST研究 けんきゅう 費 ひ の助成 じょせい が打 う ち切 き られた。研究 けんきゅう 費 ひ 助成 じょせい の打 う ち切 き りは致命 ちめい 的 てき であり、アメリカにおけるSST研究 けんきゅう は中止 ちゅうし された。
商業 しょうぎょう 飛行 ひこう の開始 かいし [ 編集 へんしゅう ]
アメリカのSST研究 けんきゅう が停滞 ていたい している間 あいだ もコンコルドの開発 かいはつ は続 つづ けられており、1969年 ねん に初 はつ 飛行 ひこう を行 おこな い、1976年 ねん から商業 しょうぎょう 飛行 ひこう を開始 かいし した。ヨーロッパからニューヨークへの乗 の り入 い れは、市民 しみん のソニックブームの影響 えいきょう に対 たい する抗議 こうぎ のため、先 さき にワシントンへ乗 の り入 い れることとなった。ワシントン線 せん の運航 うんこう が好評 こうひょう であったため、すぐにニューヨーク線 せん も開設 かいせつ されることとなった。なお、ソニックブームの影響 えいきょう をなくすために、超 ちょう 音速 おんそく 航行 こうこう を行 おこな うのは洋上 ようじょう のみである。
コンコルドの商業 しょうぎょう 飛行 ひこう が開始 かいし されると、アメリカの世論 せろん は1960年代 ねんだい とは一変 いっぺん し、AST(先進 せんしん 超 ちょう 音速 おんそく 輸送 ゆそう 機 き Advanced Supersonic Transport)の名 な の下 した に再度 さいど 、ロッキードSCVなどが計画 けいかく され始 はじ めた。しかし、すでにSSTの経済 けいざい 概念 がいねん は時代遅 じだいおく れとなっていた。SSTは80-100名 めい の乗客 じょうきゃく を乗 の せた亜 あ 音速 おんそく の長距離 ちょうきょり 輸送 ゆそう 機 き を代替 だいたい するために考案 こうあん されたが、ボーイング747 の様 よう な400名 めい 以上 いじょう を乗 の せる事 こと ができる大型 おおがた 旅客機 りょかくき には経済 けいざい 性 せい で全 まった く敵 てき わなかった。ボーイング747 (の旅客 りょかく 型 がた )は、超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき 実用 じつよう 化 か 後 ご は貨物 かもつ 機 き に転用 てんよう できる、というコンセプトが顧客 こきゃく である航空 こうくう 会社 かいしゃ への訴求 そきゅう 点 てん のひとつだったことは、今日 きょう ではほぼ忘 わす れられつつあるその初期 しょき のエピソードで、例 たと えば、コクピットが機体 きたい 上部 じょうぶ に張 は り出 だ して付 つ いていることで、そのままノーズドアを持 も つ貨物 かもつ 型 がた に改造 かいぞう できる為 ため の大型 おおがた でもあった。
さらにジェットエンジン の効率 こうりつ でもSSTは不利 ふり となった。いわゆる「純 じゅん ジェット」のターボジェット型 がた から、1960年代 ねんだい のターボファン 型 かた の進展 しんてん による高 こう バイパス比 ひ 化 か により、亜 あ 音速 おんそく 旅客機 りょかくき の燃費 ねんぴ 性能 せいのう は大幅 おおはば に向上 こうじょう 、また更 さら なる低 てい 騒音 そうおん 化 か も達成 たっせい した。これは、燃焼 ねんしょう に関与 かんよ しない空気 くうき を大幅 おおはば に取 と り込 こ み、エンジン後方 こうほう へのジェット(噴流 ふんりゅう )をより低温 ていおん 化 か 低速 ていそく 化 か [注釈 ちゅうしゃく 1] すると同時 どうじ に大 だい 推力 すいりょく 化 か するものであるから、亜 あ 音速 おんそく 機 き には好適 こうてき な一方 いっぽう で高速 こうそく 化 か には不適 ふてき であり不利 ふり である。さらにオイルショック による燃料 ねんりょう 費 ひ 高騰 こうとう もこれに輪 わ をかけた。これらの相対 そうたい 的 てき なSST運用 うんよう コストの増大 ぞうだい に伴 ともな い、SSTの経済 けいざい 性 せい は著 いちじる しく低下 ていか し、AST計画 けいかく も1980年代 ねんだい 初期 しょき には消滅 しょうめつ した。
近年 きんねん の研究 けんきゅう [ 編集 へんしゅう ]
最近 さいきん では、機体 きたい 形状 けいじょう に工夫 くふう を凝 こ らすことにより、超 ちょう 音速 おんそく 飛行 ひこう 時 じ でもあまりソニックブームを出 だ さない航空機 こうくうき が研究 けんきゅう されている。2003年 ねん からはNASA などがSSBD (Shaped Sonic Boom Demonstration) の元 もと 、F-5 戦闘 せんとう 機 き を改造 かいぞう した実験 じっけん 機 き によって飛行 ひこう 試験 しけん を行 おこな っており、実際 じっさい にソニックブームの減少 げんしょう が観測 かんそく されている。その後 ご 、NASAはロッキード・マーティンとX-59 実験 じっけん 機 き を共同 きょうどう 開発 かいはつ し、2022年 ねん 内 ない に初 はつ 飛行 ひこう を予定 よてい している。
ブーゼマン複葉 ふくよう 翼 つばさ (二 に 枚 まい の翼 つばさ に発生 はっせい した衝撃波 しょうげきは を干渉 かんしょう させ打 う ち消 け す)の欠点 けってん を解消 かいしょう するため、全 ぜん 翼 つばさ 機 き のように胴体 どうたい を上 うえ の翼 つばさ 上 じょう に配置 はいち し、上下 じょうげ の翼 つばさ 端 はし を接触 せっしょく させる案 あん などが研究 けんきゅう されている[1] [2] 。
1994年 ねん 4月 がつ にアエロスパシアル 社 しゃ ・ブリティッシュ・エアロスペース (現 げん BAEシステムズ )社 しゃ ・DASA社 しゃ は第 だい 二 に 世代 せだい のコンコルドを2010年 ねん までに就航 しゅうこう させることを目標 もくひょう として、欧州 おうしゅう 超 ちょう 音速 おんそく 機 き 研究 けんきゅう 計画 けいかく (ESRP: European Supersonic Research Program) を開始 かいし した。並行 へいこう して、スネクマ ・ロールス・ロイス 社 しゃ ・MTU München 社 しゃ ・フィアット 社 しゃ では、1991年 ねん から新型 しんがた エンジンの共同 きょうどう 開発 かいはつ を行 おこな っていた。年間 ねんかん 1,200万 まん ドル以上 いじょう が費 つい やされ、研究 けんきゅう 計画 けいかく は材料 ざいりょう 、空気 くうき 力学 りきがく 、各種 かくしゅ システムやエンジンの擬装 ぎそう に至 いた る分野 ぶんや をカバーしていた。ESRP計画 けいかく はマッハ2で飛行 ひこう し、座席 ざせき 数 すう は250席 せき 、航続 こうぞく 距離 きょり は5,500海 うみ 里 さと を目指 めざ すもので、基本 きほん 設計 せっけい 案 あん の外観 がいかん はコンコルドを大型 おおがた 化 か してカナードを付 つ けたようなものである。
同 おな じ頃 ごろ 、アメリカ航空 こうくう 宇宙 うちゅう 局 きょく (NASA)でもSSTの研究 けんきゅう が開始 かいし されていた。Tu-144 のエンジンを換 かわ 装 そう した実験 じっけん 機 き Tu-144LLを使用 しよう して、1996年 ねん から1998年 ねん にかけてロシアで19回 かい の飛行 ひこう 試験 しけん を行 おこな った。
2016年 ねん 11月15日 にち 、アメリカ・コロラド州 しゅう のスタートアップ 企業 きぎょう 、Boom Technology が超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき のサブスケール技術 ぎじゅつ 実証 じっしょう 機 き 、XB-1を公開 こうかい 。飛行 ひこう 速度 そくど はコンコルドを超 こ えるマッハ2.2(時速 じそく 約 やく 2,716 km)とされており、実用 じつよう の旅客機 りょかくき やビジネスジェットとしては当初 とうしょ 2020年代 ねんだい はじめの運行 うんこう 開始 かいし を目指 めざ していた[3] 。
2017年 ねん にはかつてコンコルド の導入 どうにゅう を計画 けいかく し仮 かり 発注 はっちゅう も行 おこな った日本航空 にほんこうくう はBoom Technologyと資本 しほん 提携 ていけい し、20機 き の優先 ゆうせん 発注 はっちゅう 権 けん を確保 かくほ する予定 よてい があると発表 はっぴょう した[4] 。2021年 ねん 6月 がつ にはユナイテッド航空 こうくう もBoom社 しゃ の旅客機 りょかくき 「オーバーチュア 」を発注 はっちゅう したと報 ほう じられた[5] 。
2019年 ねん 、ボーイング が12人 にん 乗 の りの超 ちょう 音速 おんそく ビジネスジェット 「アエリオン AS2 」を開発 かいはつ するアエリオン・コーポレーション (英語 えいご 版 ばん ) への出資 しゅっし を発表 はっぴょう した[6] 。
超 ちょう 音速 おんそく 機 き のエンジンとしては、PDE(パルス・デトネーション・エンジン )が注目 ちゅうもく されている。現在 げんざい のターボファンエンジンよりも効率 こうりつ を向上 こうじょう させつつ、高速度 こうそくど での飛行 ひこう も可能 かのう にするもので、NASAはマッハ5で飛行 ひこう する航空機 こうくうき のためのPDEエンジンの研究 けんきゅう を行 おこな っている。この他 ほか 宇宙 うちゅう 航空 こうくう 研究 けんきゅう 開発 かいはつ 機構 きこう (JAXA)と東京大学 とうきょうだいがく の研究 けんきゅう チームではマッハ5クラスの極 きょく 超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき に搭載 とうさい するエンジンとして、液体 えきたい 水素 すいそ を燃料 ねんりょう とするターボジェットエンジン に高温 こうおん となった空気 くうき を燃料 ねんりょう の液体 えきたい 水素 すいそ で冷却 れいきゃく する機構 きこう を追加 ついか した『予 よ 冷 ひや ターボジェットエンジン 』の研究 けんきゅう を行 おこな っている[7] [8] 。JAXAは2021年 ねん 6月 がつ 、IHI などと共 とも に超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき の研究 けんきゅう 開発 かいはつ を行 おこな う協議 きょうぎ 会 かい 「ジャパン・スーパーソニック・リサーチ」を立 た ち上 あ げたことを発表 はっぴょう した[9] 。
1947年 ねん 10月 がつ 14日 にち : ベルX-1 が音 おと の壁 かべ を突破 とっぱ
1952年 ねん : ボーイング がSSTの研究 けんきゅう を開始 かいし
1960年 ねん : シュド・アビアシオン がシュド シュペル・カラベル の設計 せっけい を開始 かいし
1962年 ねん 11月: BACとシュドがコンコルド を共同 きょうどう で開発 かいはつ すると発表 はっぴょう
1963年 ねん 6月 がつ 5日 にち : ケネディ 大統領 だいとうりょう が米国 べいこく 製 せい SSTへの資金 しきん 投入 とうにゅう を承認 しょうにん
1964年 ねん 9月 がつ 21日 にち : マッハ3級 きゅう 爆 ばく 撃 げき 機 き XB-70が初 はつ 飛行 ひこう (原型 げんけい 機 き のみ、量産 りょうさん されず)
1966年 ねん 12月31日 にち : ボーイング 2707 が米 べい SST計画 けいかく の勝者 しょうしゃ として選定 せんてい される
1968年 ねん 12月31日 にち : Tu-144 の原型 げんけい 機 き が初 はつ 飛行 ひこう
1969年 ねん 2月 がつ 9日 にち : ボーイング747 -100が初 はつ 飛行 ひこう
1969年 ねん 3月 がつ 2日 にち : コンコルドの原型 げんけい 機 き が初 はつ 飛行 ひこう
1971年 ねん 5月 がつ 20日 はつか : ボーイング 2707計画 けいかく が中止 ちゅうし される
1973年 ねん 6月 がつ 3日 にち : 1973年 ねん パリ航空 こうくう ショーTu-144墜落 ついらく 事故 じこ
1975年 ねん 12月26日 にち : Tu-144が運航 うんこう を開始 かいし (ただし貨物 かもつ 便 びん )
1976年 ねん 1月 がつ 21日 にち : コンコルドが運航 うんこう を開始 かいし
1978年 ねん : Tu-144が運航 うんこう を終了 しゅうりょう
1994年 ねん 4月 がつ : 欧州 おうしゅう の企業 きぎょう がESRP計画 けいかく を開始 かいし
1996年 ねん - 1998年 ねん : NASAがTu-144LLの飛行 ひこう 試験 しけん を実施 じっし
2000年 ねん 7月 がつ : コンコルドが墜落 ついらく 。乗客 じょうきゃく ・乗員 じょういん ・地上 ちじょう の人 ひと 合 あ わせて113人 にん が死亡 しぼう 。詳 くわ しくはコンコルド墜落 ついらく 事故 じこ を参照 さんしょう 。
2003年 ねん 10月 がつ 24日 にち : コンコルドが商業 しょうぎょう 運航 うんこう を終了 しゅうりょう (11月26日 にち に最終 さいしゅう 飛行 ひこう )
2003年 ねん - : NASAなどがSSBDを開始 かいし
2005年 ねん 6月 がつ 14日 にち - : 日本 にっぽん とフランス の航空 こうくう 宇宙 うちゅう 工業 こうぎょう 会 かい が、次世代 じせだい 機 き の実現 じつげん に向 む けた共同 きょうどう 研究 けんきゅう を開始 かいし 。
2005年 ねん 10月 がつ 10日 とおか : 宇宙 うちゅう 航空 こうくう 研究 けんきゅう 開発 かいはつ 機構 きこう (JAXA)が小型 こがた の超 ちょう 音速 おんそく 実験 じっけん 機 き NEXST-1 の飛行 ひこう 試験 しけん をおこなった。
2015年 ねん 7月 がつ 24日 にち : 宇宙 うちゅう 航空 こうくう 研究 けんきゅう 開発 かいはつ 機構 きこう は低 てい ソニックブーム超 ちょう 音速 おんそく 試験 しけん 機 き の飛行 ひこう 試験 しけん をおこなった。
2019年 ねん 2月 がつ 12日 にち : ロシアのプーチン大統領 だいとうりょう は超 ちょう 音速 おんそく 戦略 せんりゃく 爆撃 ばくげき 機 き Tu-160 の超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき への改装 かいそう 案 あん を提案 ていあん ・発表 はっぴょう した(原文 げんぶん の記事 きじ 内容 ないよう :"A brilliant project has been implemented in Kazan, where what is essentially a brand new version of the Tu-160 was created. Not just the plane, but its weapons systems were improved. It runs like clockwork. Why not create a supersonic passenger aircraft?")[10] [11] 。
第 だい 1世代 せだい 超 ちょう 音速 おんそく 機 き [ 編集 へんしゅう ]
Tu-144 :ソ連 それん ・1968年初 ねんしょ 飛行 ひこう 。
コンコルド :英 えい 仏 ふつ 共同 きょうどう 開発 かいはつ ・1969年初 ねんしょ 飛行 ひこう 。
第 だい 2世代 せだい 超 ちょう 音速 おんそく 機 き [ 編集 へんしゅう ]
JAXAで構想 こうそう 中 ちゅう の次世代 じせだい 超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき
NASA
航空 こうくう 研究 けんきゅう ミッション
本部 ほんぶ で
発表 はっぴょう された
ボーイング のコンセプト
構想 こうそう ・開発 かいはつ 中 ちゅう [ 編集 へんしゅう ]
第 だい 2世代 せだい の超 ちょう 音速 おんそく 機 き に対 たい する要望 ようぼう は、航空 こうくう 業界 ぎょうかい の一部 いちぶ で残 のこ っており、コンコルドの引退 いんたい 以降 いこう いくつかの構想 こうそう および計画 けいかく が浮上 ふじょう している。
2023年 ねん 1月 がつ に、ブーム・スーパーソニック は、ノースカロライナ州 しゅう のピードモント・トライアド国際 こくさい 空港 くうこう にある62エーカー (25 ha ) の敷地 しきち に最先端 さいせんたん 製造 せいぞう 施設 しせつ であるオーバーチュア ・スーパーファクトリーの建設 けんせつ を開始 かいし 。2032年 ねん までに、ブームはスーパーファクトリーで2,400人 にん 以上 いじょう の労働 ろうどう 者 しゃ を雇用 こよう する予定 よてい である。ブーム・スーパーソニックは、現在 げんざい の旅客機 りょかくき の2倍 ばい の速度 そくど で飛行 ひこう する、いわゆる世界 せかい 最速 さいそく の旅客機 りょかくき オーバーチュアの開発 かいはつ 及 およ び製造 せいぞう を目指 めざ している。同機 どうき のオプションと将来 しょうらい の購入 こうにゅう を含 ふく め、アメリカン航空 こうくう 、ユナイテッド航空 こうくう 、日本航空 にほんこうくう から130機 き を受注 じゅちゅう している[12] 。
フィクションの中 なか の超 ちょう 音速 おんそく 輸送 ゆそう 機 き [ 編集 へんしゅう ]
ファイヤーフラッシュ:『サンダーバード 』に登場 とうじょう する原子力 げんしりょく 旅客機 りょかくき 。ストーリーによって異 こと なるが全長 ぜんちょう 115m・乗員 じょういん 乗客 じょうきゃく 600名 めい が搭乗 とうじょう 可能 かのう という超 ちょう 大型 おおがた 旅客機 りょかくき でもある。原子力 げんしりょく ターボジェットエンジン六 ろく 発 はつ を備 そな え、高度 こうど 6万 まん メートルの亜成層圏 あせいそうけん をマッハ2で飛 と び、東京 とうきょう - ロンドン 間 あいだ を2時 じ 間 あいだ 半 はん で結 むす ぶという設定 せってい 。
超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき 206便 びん :『ウルトラQ 』第 だい 27話 わ 「206便 びん 消滅 しょうめつ す」に登場 とうじょう する4発 はつ エンジン・無 む 尾翼 びよく デルタ翼 つばさ の国産 こくさん 超 ちょう 音速 おんそく ジェット旅客機 りょかくき 。香港 ほんこん - 羽田 はた の航路 こうろ を経由 けいゆ している。
カレイダス160:『タンタンの冒険 ぼうけん 旅行 りょこう 』シリーズの一 いち 編 へん 「シドニー行 い き714便 びん (en )」に登場 とうじょう する超 ちょう 音速 おんそく ビジネスジェット 機 き 。最高 さいこう 速度 そくど はマッハ2で、可変 かへん 後退 こうたい 翼 つばさ を持 も っている。
R-505U:『エースコンバット3 エレクトロスフィア 』に登場 とうじょう する、ニューコム社 しゃ がUPEOに要人 ようじん 専用 せんよう 機 き として提供 ていきょう した超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき 。高速 こうそく でありながら揺 ゆ れもほとんど感 かん じられない快適 かいてき 性 せい を誇 ほこ る。最高 さいこう 速度 そくど は3060km/h(約 やく マッハ2.5)。
スワローテイル:『空 そら の中 なか 』に登場 とうじょう する国産 こくさん 超 ちょう 音速 おんそく ビジネスジェット機 じぇっとき 。YS-11 以来 いらい となる大 だい 規模 きぼ な国家 こっか 規模 きぼ の民間 みんかん 輸送 ゆそう 機 き 開発 かいはつ プロジェクトによって開発 かいはつ された機体 きたい で、試験 しけん 機 き が四国 しこく 沖 おき の自衛隊 じえいたい 演習 えんしゅう 空域 くういき を試験 しけん 飛行 ひこう 中 ちゅう 、突如 とつじょ 爆発 ばくはつ 炎上 えんじょう ・墜落 ついらく したことから物語 ものがたり が始 はじ まる。
超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき :『とある魔術 まじゅつ の禁書 きんしょ 目録 もくろく 』に登場 とうじょう する超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき 。マルコ・ポーロ国際 こくさい 空港 くうこう から学園 がくえん 都市 とし までを1時 じ 間 あいだ あまりで飛行 ひこう でき、最高 さいこう 速度 そくど は7000km/hを超 こ える。ただし、客室 きゃくしつ 内 ない では機内 きない 食 しょく が余裕 よゆう で吹 ふ っ飛 と ぶほどの強烈 きょうれつ なGがかかる。
^ 燃焼 ねんしょう 自体 じたい はより高温 こうおん 高 だか 圧 あつ であるほうが高性能 こうせいのう なのだが、吹 ふ き出 だ す噴流 ふんりゅう としては高温 こうおん 高速 こうそく であるほど、エネルギーを無駄 むだ に捨 す てていることになる(大気 たいき 中 ちゅう のジェットエンジンの場合 ばあい は)。
遠藤 えんどう 欽作『コンコルド: SST(超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき ) 航空 こうくう 輸送 ゆそう 時代 じだい の革命 かくめい 』航空 こうくう 新聞 しんぶん 社 しゃ 、1972年 ねん 。
ブライアン・トラブショー 著 ちょ 、小路 しょうじ 浩史 こうじ 訳 やく 『コンコルド・プロジェクト~栄光 えいこう と悲劇 ひげき の怪 かい 鳥 とり を支 ささ えた男 おとこ たち』原 はら 書房 しょぼう 、2001年 ねん 。ISBN 9784562034192 。
帆足 ほあし 孝治 こうじ 、遠藤 えんどう 欽作『コンコルド狂想曲 きょうそうきょく : 米 べい 、欧 おう 、ソ三 み つどもえの夢 ゆめ の跡 あと ‐超 ちょう 音速 おんそく 旅客機 りょかくき に明日 あした はあるか』イカロス出版 いかろすしゅっぱん 、2008年 ねん 。ISBN 9784863200104 。
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