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しょくそだて基本きほんほう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
しょくそだて基本きほんほう
日本国政府国章(準)
日本にっぽん法令ほうれい
法令ほうれい番号ばんごう 平成へいせい17ねん法律ほうりつだい63ごう
種類しゅるい 行政ぎょうせい手続てつづきほう
効力こうりょく 現行げんこうほう
成立せいりつ 2005ねん6がつ10日とおか
公布こうふ 2005ねん6がつ17にち
施行しこう 2005ねん7がつ15にち
所管しょかん 農林水産省のうりんすいさんしょう
条文じょうぶんリンク しょくそだて基本きほんほう - e-Gov法令ほうれい検索けんさく
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しょくそだて基本きほんほう(しょくいくきほんほう)は、2005ねん6がつ17にち公布こうふされ[1]同年どうねん7がつ15にち施行しこうされた日本にっぽん法律ほうりつ平成へいせい17ねん法律ほうりつだい63ごう。この法律ほうりつは、近年きんねんにおける国民こくみん食生活しょくせいかつをめぐる環境かんきょう変化へんかともない、国民こくみん生涯しょうがいにわたって健全けんぜん心身しんしんつちかい、ゆたかな人間にんげんせいをはぐくむためのしょくいく推進すいしんすることが緊要きんよう課題かだいとなっていることにかんがみ、しょくいくかんし、基本きほん理念りねんさだめ、およびくに地方ちほう公共こうきょう団体だんたいひとし責務せきむあきらかにするとともに、しょくいくかんする施策しさく基本きほんとなる事項じこうさだめることにより、しょくいくかんする施策しさく総合そうごうてきかつ計画けいかくてき推進すいしんし、もって現在げんざいおよび将来しょうらいにわたる健康けんこう文化ぶんかてき国民こくみん生活せいかつゆたかで活力かつりょくある社会しゃかい実現じつげん寄与きよすることを目的もくてきとする[2]

概要がいよう[編集へんしゅう]

21世紀せいきにおける日本にっぽん発展はってんのためには、どもたちが健全けんぜんしん身体しんたいつちかい、未来みらい国際こくさい社会しゃかいかってばたくことができるようにするとともに、すべての国民こくみん心身しんしん健康けんこう確保かくほし、生涯しょうがいにわたってきとらすことができるようにすることが大切たいせつである[2]

どもたちがゆたかな人間にんげんせいをはぐくみ、きるちからけていくためには、なによりも「しょく」が重要じゅうようである。いまあらためて、しょくいくを、きるうえでの基本きほんであって、知育ちいく徳育とくいくおよ体育たいいく基礎きそとなるべきものと位置付いちづけるとともに、様々さまざま経験けいけんつうじて「しょく」にかんする知識ちしきと「しょく」を選択せんたくするちから習得しゅうとくし、健全けんぜん食生活しょくせいかつ実践じっせんすることができる人間にんげんそだてるしょくいく推進すいしんすることがもとめられている。もとより、しょくいくはあらゆる世代せだい国民こくみん必要ひつようなものであるが、どもたちにたいするしょくいくは、心身しんしん成長せいちょうおよ人格じんかく形成けいせいおおきな影響えいきょうおよぼし、生涯しょうがいにわたって健全けんぜんしん身体しんたいつちかゆたかな人間にんげんせいをはぐくんでいく基礎きそとなるものである。

一方いっぽう社会しゃかい経済けいざい情勢じょうせいがめまぐるしく変化へんかし、日々ひびいそがしい生活せいかつおくなかで、人々ひとびとは、毎日まいにちの「しょく」の大切たいせつさをわすれがちである。国民こくみん食生活しょくせいかつにおいては、栄養えいようかたより、不規則ふきそく食事しょくじ肥満ひまん生活せいかつ習慣しゅうかんびょう増加ぞうか過度かど痩身そうしん志向しこうなどの問題もんだいくわえ、あらたな「しょく」の安全あんぜんじょう問題もんだいや、「しょく」の海外かいがいへの依存いぞん問題もんだいしょうじており、「しょく」にかんする情報じょうほう社会しゃかい氾濫はんらんするなかで、人々ひとびとは、食生活しょくせいかつ改善かいぜんめんからも、「しょく」の安全あんぜん確保かくほめんからも、みずから「しょく」のありかたまなぶことがもとめられている。また、ゆたかなみどりみずめぐまれた自然しぜんした先人せんじんからはぐくまれてきた、地域ちいき多様たようせいゆたかな味覚みかく文化ぶんかかおりあふれる日本にっぽんの「しょく」がうしなわれる危機ききにある[2]

こうした「しょく」をめぐる環境かんきょう変化へんかなかで、国民こくみんの「しょく」にかんするかんがかたそだて、健全けんぜん食生活しょくせいかつ実現じつげんすることがもとめられるとともに、都市としのうやま漁村ぎょそん共生きょうせい対流たいりゅうすすめ、「しょく」にかんする消費しょうひしゃ生産せいさんしゃとの信頼しんらい関係かんけい構築こうちくして、地域ちいき社会しゃかい活性かっせいゆたかなしょく文化ぶんか継承けいしょうおよ発展はってん環境かんきょう調和ちょうわのとれた食料しょくりょう生産せいさんおよ消費しょうひ推進すいしんならびに食料しょくりょう自給じきゅうりつ向上こうじょう寄与きよすることが期待きたいされている。

国民こくみんいちにん一人ひとりが「しょく」についてあらためて意識いしきたかめ、自然しぜん恩恵おんけいや「しょく」にかかわる人々ひとびと様々さまざま活動かつどうへの感謝かんしゃねん理解りかいふかめつつ、「しょく」にかんして信頼しんらいできる情報じょうほうもとづく適切てきせつ判断はんだんおこな能力のうりょくけることによって、心身しんしん健康けんこう増進ぞうしんする健全けんぜん食生活しょくせいかつ実践じっせんするために、いまこそ、家庭かてい学校がっこう保育ほいくしょ地域ちいきとう中心ちゅうしんに、国民こくみん運動うんどうとして、しょくいく推進すいしんんでいくことが、我々われわれせられている課題かだいである。さらに、しょくいく推進すいしんかんする日本にっぽん取組とりくみが、海外かいがいとの交流こうりゅうとうつうじてしょくいくかんして国際こくさいてき貢献こうけんすることにつながることも期待きたいされる[2]

しょくいくについて、基本きほん理念りねんあきらかにしてその方向ほうこうせいしめし、くに地方ちほう公共こうきょう団体だんたいおよ国民こくみんしょくいく推進すいしんかんする取組とりくみ総合そうごうてきかつ計画けいかくてき推進すいしんするため、この法律ほうりつ制定せいていされた。

しょくそだて推進すいしん会議かいぎ[編集へんしゅう]

この法律ほうりつもとづき、2005ねん7がつ内閣ないかくに「しょくそだて推進すいしん会議かいぎ」が設置せっちされた[3]しょくいく推進すいしんかんする施策しさく総合そうごうてきかつ計画けいかくてき推進すいしんはかるため、しょくそだて推進すいしん基本きほん計画けいかく作成さくせいするとともに、その実施じっし推進すいしんするほか、しょくいく推進すいしんかんする重要じゅうよう事項じこうについて審議しんぎし、しょくいく推進すいしんかんする施策しさく実施じっし推進すいしんする[4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 日本法令にほんほうれい索引さくいん”. hourei.ndl.go.jp. 2022ねん4がつ30にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c d しょくそだて基本きほんほう - e-Gov法令ほうれい検索けんさく
  3. ^ しょくそだて基本きほんほう』 - コトバンク
  4. ^ しょくそだて推進すいしん会議かいぎ”. web.archive.org (2022ねん4がつ30にち). 2022ねん4がつ30にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]