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12.7x99mm NATOだん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
12.7x99mm NATOだん
12.7x99mm NATOだん 実包じっぽうおよび薬莢やっきょう
種類しゅるい じゅう機関きかんじゅう対物たいぶつ狙撃そげきじゅう
はら開発かいはつこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
使用しよう
使用しよう期間きかん 1921ねんから現在げんざい
使用しようしゃ地域ちいき NATOやその同盟どうめいこくなど
使用しよう戦争せんそう だい世界せかい大戦たいせん
朝鮮ちょうせん戦争せんそう
ベトナム戦争せんそう
フォークランド紛争ふんそう
湾岸わんがん戦争せんそう
たいテロ戦争せんそうたいアルカーイダ
イラク戦争せんそう
その多数たすう
製造せいぞう歴史れきし
設計せっけいしゃ Winchester Repeating Arms Co. and Frankford Arsenal
特徴とくちょう
薬莢やっきょう形状けいじょう おこりえんしき、ボトルネック形状けいじょう
弾丸だんがんみち .510 in (13.0 mm)
くびみち .560 in (14.2 mm)
かたみち .714 in (18.1 mm)
底面ていめんみち .804 in (20.4 mm)
リムみち .804 in (20.4 mm)
リムあつ .083 in (2.1 mm)
薬莢やっきょうちょう 3.91 in (99 mm)
全長ぜんちょう 5.45 in (138 mm)
薬莢やっきょう容量ようりょう 292.8 gr H2O (18.97 cm3)
雷管らいかんのタイプ #35 Arsenal Primer
最大さいだいあつ 54,800 psi (378 MPa)
弾丸だんがん性能せいのう
弾頭だんとう重量じゅうりょう/種類しゅるい 初速しょそく エネルギー
647 gr (42 g) Speer 3,044 ft/s (928 m/s) 13,310 ft⋅lbf (18,050 J)
655 gr (42 g) ADI 3,029 ft/s (923 m/s) 13,350 ft⋅lbf (18,100 J)
700 gr (45 g) Barnes 2,978 ft/s (908 m/s) 13,971 ft⋅lbf (18,942 J)
750 gr (49 g) Hornady 2,820 ft/s (860 m/s) 13,241 ft⋅lbf (17,952 J)
800 gr (52 g) Barnes 2,895 ft/s (882 m/s) 14,895 ft⋅lbf (20,195 J)
算出さんしゅつ銃砲じゅうほうながさ: 45 in (1,100 mm)
出典しゅってん: Ammoguide.com
Hornady.com

12.7x99mmだん (.50 Browning Machine Gun, .50BMG) は1910年代ねんだい後半こうはんジョン・ブローニングウィンチェスターしゃによって開発かいはつされた銃弾じゅうだんである。

概要がいよう

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ほん銃弾じゅうだんだいいち世界せかい大戦たいせんなかアメリカ陸軍りくぐんもとめにおうじてジョン・ブローニング開発かいはつ着手ちゃくしゅした。実包じっぽう構成こうせい1906ねん正式せいしき採用さいようされた.30-06スプリングフィールドだん(.30口径こうけい、7.62 mm)を拡大かくだいしたものとなっている。

寸法すんぽう

1921ねんぐん正式せいしき採用さいようされたほん銃弾じゅうだんのデザインは.30-06だんもとづいている。この銃弾じゅうだん誕生たんじょう以来いらい様々さまざま派生はせいがた開発かいはつされており、そのいちれいとしてフルメタルジャケット曳光弾えいこうだんとおるきのえだん焼夷弾しょういだん、サボット(装弾そうだんとうだんげられる。これらのうち機関きかんじゅう使用しようされるものは金属きんぞくせいベルトリンクつながれている。

機関きかんじゅう使用しようして援護えんご制圧せいあつ射撃しゃげきおこなうほか、狙撃そげきじゅう使用しようして長距離ちょうきょり狙撃そげきおこなさいにも使用しようされる。このさい使用しようされるのは通常つうじょう掃射そうしゃよう機関きかん銃弾じゅうだんとはことなるこう精度せいど弾薬だんやくであり、ボルトアクション狙撃そげきじゅうおも対物たいぶつライフルといったるいのもの)から発射はっしゃされる。

なお、ほん銃弾じゅうだん正確せいかく直径ちょっけい巷間こうかんよくわれる0.50inやく12.7 mm)ではなく、まさしくは0.51in(やく13.0 mm)である。これが.50口径こうけいばれる理由りゆうは、そのたま発射はっしゃするじゅうライフリング(腔線)あいだ直径ちょっけいが0.50in(グルーブとばれる腔線の谷間たにまから測定そくていした直径ちょっけいは0.50in(やく12.7 mm)より少々しょうしょうおおきい)からである。すこおおきい理由りゆうは、発射はっしゃされるさいに腔線にむことで銃弾じゅうだん旋回せんかい運動うんどうあたえてジャイロ効果こうかによって直進ちょくしんせいたかめるためと、発射はっしゃガスの圧力あつりょく十分じゅうぶんけながら加速かそくすることができるようにするためである。

歴史れきし

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開発かいはつ

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だい1世界せかい大戦たいせんへの参戦さんせん結果けっか装甲そうこう戦闘せんとう車両しゃりょう戦車せんしゃ)や金属きんぞくせい外皮がいひぜん金属きんぞくせい航空機こうくうき登場とうじょうかんがみて、よりだい威力いりょく機関きかんじゅう必要ひつようだとかんがえたアメリカ外征がいせいぐんそう司令しれいかんジョン・パーシング将軍しょうぐんは、当時とうじのアメリカぐん標準ひょうじゅん弾薬だんやくであった.30-06スプリングフィールドだん(.30口径こうけい(7.62 mm))を上回うわまわ口径こうけい威力いりょく弾薬だんやくとそれをもちいる火器かき開発かいはつ要求ようきゅうした[1]。パーシングからの要求ようきゅうほかにも、前線ぜんせんからは砲兵ほうへい戦闘せんとうにおいておおきな脅威きょういとなるてき砲兵ほうへいよう観測かんそく気球ききゅう射撃しゃげきできる歩兵ほへい部隊ぶたいようこう精度せいどかつちょう射程しゃていだい威力いりょく火器かきもとめられていたこともあり、これらの要求ようきゅう包括ほうかつできるしん弾薬だんやく(およびそれを使用しようするじゅう)の実用じつよういそがれた。

この要求ようきゅうたいし、観測かんそく気球ききゅう射撃しゃげきすることを目的もくてきすすめられていた弾薬だんやく研究けんきゅうから、まずはフランスおよびイギリスたい気球ききゅう攻撃こうげきもちいられていた11×59mmR Grasだん(英語えいごばん)導入どうにゅう検討けんとうされたが[2]、これは威力いりょくめんでパーシングの要求ようきゅうたせず[2]いで.30-06スプリングフィールドだんもと拡大かくだいした.50口径こうけい(12.7 mm)の弾薬だんやく開発かいはつされたが、これも要求ようきゅうたいして能力のうりょく不十分ふじゅうぶんであった[2]

このような状況じょうきょう、ドイツの開発かいはつした世界せかいはつ対戦たいせんしゃライフルであるマウザー M1918 "タンクゲヴェール"(Mauser M1918 "Tankgewehr")とその使用しよう弾薬だんやくである13x92mmTuFだんドイツばん鹵獲ろかくしたものがもたらされ、この弾薬だんやく性能せいのう要求ようきゅう仕様しよう十分じゅうぶんたしていたことから、これをコピーして使用しようするかどうかの議論ぎろんがあった。分析ぶんせき結果けっか、13.2 mmだん連続れんぞくげきはつてきしていないてん、また対空たいくう対戦たいせんしゃ対人たいじん多目的たもくてき使用しようできる銃弾じゅうだんという意図いとから対戦たいせんしゃライフルだんである13.2 mmだんとは用途ようとことなるてん理由りゆうげられた[ちゅう 1]最終さいしゅうてきには.30-06だん拡大かくだいがた基本きほんとして13x92mmTuFだん参考さんこうにしつつ独自どくじ開発かいはつしたものがウィンチェスターしゃにより.50 BMGだんとして完成かんせいした[3]

運用うんよう

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.50 BMG 12.7x99mmだんもちいる機関きかんじゅうはブローニング自身じしん20世紀せいきはじめに開発かいはつしたM1917機関きかんじゅう拡大かくだいあらため設計せっけいして開発かいはつし、この結果けっか誕生たんじょうしたのが“ブローニング・ウィンチェスター.50口径こうけいじゅう機関きかんじゅう(Browning Winchester Cal.50 Heavy Machine Gun)”で、その制式せいしき採用さいようがたであるM1921じゅう機関きかんじゅうとM1921の改良かいりょう発展はってんがたであるブローニングM2じゅう機関きかんじゅうであり、とりわけM2機関きかんじゅうじゅう搭載とうさいしたじゅう機関きかんじゅう車両しゃりょう搭載とうさい機関きかんじゅう、そして航空機こうくうき搭載とうさいがたのAN/M2がだい世界せかい大戦たいせんなかP-51などの戦闘せんとう搭載とうさいされさかんに使用しようされた。M2から発射はっしゃされる12.7x99mmだん焼夷弾しょういだんたい航空機こうくうきに、とおるかぶとだんコンクリートせいトーチカけい装甲そうこう車両しゃりょう破壊はかいとくすぐれた威力いりょく発揮はっきした。

.50 BMGおよびそれをもちいる火器かきは、1921ねんにアメリカぐん採用さいようされて以来いらい現在げんざいいたるまで多目たもくてき火力かりょく支援しえん火器かきとして現役げんえきである。現在げんざいでは世界せかい各国かっこく軍隊ぐんたい使用しようされている。対空たいくう用途ようとというてんでは、だい世界せかい大戦たいせん以後いご航空機こうくうき高速こうそくするにつれ追従ついしょうむずかしくなっていったが、わってたいヘリ用途ようと有効ゆうこうせいみとめられており、かる装甲そうこう車両しゃりょう歩兵ほへい中隊ちゅうたい自衛じえいよう火器かきとして機能きのうしている。対戦たいせんしゃ用途ようとでは登場とうじょう当時とうじうす装甲そうこうには有効ゆうこうせいがあったがぐに通用つうようしなくなった。しかしけい車両しゃりょうには有効ゆうこうであることには現代げんだいでもわりない。対人たいじんようとしては威力いりょくたかすぎるものの、長距離ちょうきょり弾道だんどうせいすぐれているため火力かりょく支援しえんようもちいられている。貫通かんつうりょくたかさから障害しょうがいものごしにてきへい殺傷さっしょうするという使つかかたもされる。

また、現代げんだいでは1 kmをえるようなちょう長距離ちょうきょり射撃しゃげきにも活躍かつやくしている。この口径こうけいじゅうもちいる狙撃そげきじゅう対物たいぶつライフルばれ、かつて対戦たいせんしゃライフルばれていたじゅうどうカテゴリである。なお、この弾薬だんやく狙撃そげきされた兵士へいし遺体いたいはげしく損壊そんかいされるため、ハーグ陸戦りくせん条約じょうやくさだめる必要ひつよう苦痛くつうあたえる兵器へいき該当がいとうするのではないかという意見いけんもある。もっとも、さらにこう威力いりょく兵器へいき無数むすうにあるため、現実げんじつてき批判ひはんとはみなされておらず、各国かっこくぐん配備はいび使用しようつづけている。

フォークランド紛争ふんそうでの運用うんよう狙撃そげき運用うんようせつについて

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フォークランド紛争ふんそうにおけるフォークランド諸島しょとう奪還だっかんにおいて、アルゼンチンぐん陣地じんち防衛ぼうえいにしばしばほん銃弾じゅうだん使用しようするブローニングM2じゅう機関きかんじゅうもちたか効果こうかげた。いっぽうイギリスぐん地上ちじょう部隊ぶたいどうクラスの機関きかんじゅう配備はいびしていなかったことから、汎用はんよう機関きかんじゅう支援しえんされた偵察ていさつへい遮蔽しゃへいぶつ沿って一人ひとりずつ前進ぜんしんてんをあぶりだしてミラン対戦たいせんしゃミサイルしゅりゅうだんによる攻撃こうげき、あるいは銃剣じゅうけん突撃とつげきによる直接ちょくせつ攻撃こうげき敢行かんこうするという対応たいおう余儀よぎなくされた[4][5]

なお、このときのアルゼンチンぐんじゅう機関きかんじゅう運用うんようを、通常つうじょう射撃しゃげきではなく「単発たんぱつねらえげき」であったとする記述きじゅつ一部いちぶ和文わぶん文献ぶんけん見受みうけられるが[6][7][8]、フォークランド紛争ふんそう狙撃そげきじゅう狙撃そげきしゅなどにかんする英文えいぶん文献ぶんけんやその和訳わやくしょ[9][10][11][12]には、「アルゼンチンぐんによるじゅう機関きかんじゅうもちいた単発たんぱつねらえげき」についての言及げんきゅう見当みあたらない。また「フォークランド紛争ふんそうでのじゅう機関きかんじゅう運用うんようせんくんがきっかけとなって対物たいぶつライフル開発かいはつされた」とするせつも、一部いちぶ和文わぶん文献ぶんけんのみに見受みうけられ[6][8]英文えいぶん文献ぶんけんやその和訳わやくしょ[9][10][11][12][13]では言及げんきゅうされていない。

威力いりょく

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ひだりから12.7x99mm NATOだん.300ウィンチェスター・ショート・マグナムたま7.62x51mm NATOだん7.62x39mmだん5.56x45mm NATOだん.22ロングライフルだん

通常つうじょうじゅう威力いりょく検証けんしょうするさいには銃口じゅうこう威力いりょく(マズルエナジー)が測定そくていされる。だい世界せかい大戦たいせんにおいてアメリカぐん歩兵ほへい装備そうびであったM1ガーランド使用しようされ、現在げんざいにおいてもひろ狩猟しゅりょうようライフルじゅう使用しようされている30-06ライフルだんのマズルエナジーは2 000 - 3 000Feet・Pound(2711 - 4067 ジュール)という単位たんいあらわされる。

一方いっぽうほん銃弾じゅうだん威力いりょくは10 000 - 13 000Feet・Pound(13 558 - 17 625 ジュール)以上いじょうとされる。ただし、これは銃弾じゅうだんやそれをすライフルの種類しゅるいによっておおきくことなるてん注意ちゅうい必要ひつようである。なお、弾道だんどう特性とくせいとして弾道だんどう係数けいすう英語えいごばんおおきいため、しょう口径こうけい軽量けいりょうだんよりもふうながされることがすくない特徴とくちょうもある。

法的ほうてき問題もんだい

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威力いりょくこうにあるとおり、ほん銃弾じゅうだん普通ふつう狩猟しゅりょうライフル銃弾じゅうだんすうばい威力いりょくつ。そのためアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、ほん弾薬だんやくとそれを使用しようするじゅうは、後述こうじゅつ規制きせいかんする法的ほうてき論争ろんそう渦中かちゅうにある(アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく連邦れんぽう火器かきほうにおいて規制きせい対象たいしょうがいじゅうのうち、ほん弾薬だんやく使用しようするじゅうもっと威力いりょくたかい)が、依然いぜんとしてアメリカ国内こくないではその精度せいどたかさと射程しゃていながさから長距離ちょうきょり射撃しゃげき愛好あいこうする人々ひとびとあいだ人気にんきである。こう精度せいどのマッチグレード弾薬だんやく使用しようされた場合ばあい、1000ydやく914 m)さき標的ひょうてきにも有効ゆうこうだんおくめる数少かずすくない民間みんかんよう弾薬だんやくひとつにかぞえられている。

ほん銃弾じゅうだん使用しようするバレットM82がアメリカぐんなどの狙撃そげき部隊ぶたい採用さいようされて以降いこうカリフォルニアしゅうニューヨークしゅうマサチューセッツしゅうハワイしゅうそしてイリノイしゅうふくむいくつかのしゅうにおいて民間みんかんじんによる.50口径こうけいライフルの所持しょじ禁止きんししようとするじゅう規制きせい運動うんどうきている。2004ねんにカリフォルニアで承認しょうにんされたBill AB50という法案ほうあんでは、あらゆる作動さどう方式ほうしきの.50口径こうけいライフルを攻撃こうげき武器ぶきとして分類ぶんるいし、しゅう公安こうあん許可きょかけた販売はんばいしゃ以外いがいがライフルをしゅうんだり、しゅうしたりすることをきんじた。この法案ほうあん支持しじしゃであるカリフォルニアしゅう議会ぎかい議員ぎいんは「.50口径こうけいのライフルはテロ行為こうい最適さいてきじゅうだ」と主張しゅちょうしている。またその一方いっぽう実際じっさいにはアメリカで.50口径こうけいライフルじゅう使用しようした犯罪はんざいきていないという事実じじつもある。たとえば、通常つうじょう.50口径こうけい対物たいぶつライフルはながさが1.5 mほどかそれ以上いじょうあり、おもさも種類しゅるいによっては10 kg以上いじょうある。そのため個人こじんかくって犯罪はんざい使用しようすることはほとん不可能ふかのうかんがえられている。値段ねだんかんしても非常ひじょう高額こうがく単発たんぱつしきのもので最低さいてい2000ドル、バレットM82A1にいたっては一丁いっちょう8000ドルもする。

カリフォルニアしゅうにて上記じょうき法案ほうあん審議しんぎ通過つうかしたのち、M82などの.50口径こうけいライフルを製造せいぞうしているバレット・ファイアーアームズしゃはその法案ほうあん抗議こうぎする意味いみで、カリフォルニアしゅうほう執行しっこう機関きかん警察けいさつひとし)にたいする.50口径こうけいライフルの販売はんばいとサービスを一切いっさい停止ていしすると発表はっぴょう以下いかのコメントを自社じしゃウェブサイトにて発表はっぴょうした。

“The California legislature has banned the .50BMG from the good citizens of the state of California, violating their rights and the constitution of our republic. Therefore, Barret will not sell to or service any California government agencies.”

和訳わやく:カリフォルニアしゅうはその善良ぜんりょうなる市民しみんたちたいする.50口径こうけいライフルじゅう販売はんばい禁止きんしした。これはかれらの権利けんり侵害しんがいであり、共和きょうわこく憲法けんぽう違反いはんである。よってバレットしゃはカリフォルニアしゅう政府せいふ機関きかんへのじゅう販売はんばいおよびサービスをおこなわない。」

欧米おうべいではほん銃弾じゅうだん規制きせいつよまったことをけて、その代替だいたいとなる弾薬だんやく開発かいはつされた。バレットしゃでは.416バレットというほん銃弾じゅうだんをネックダウンさせた口径こうけい10.3mmのライフルだん開発かいはつしている。

メディアにおいてはしばしばその威力いりょく誇張こちょう気味ぎみつたえられる傾向けいこうにある。AP通信つうしんのあるニュースでは「.50BMGは1.6 kmさき戦車せんしゃ装甲そうこう貫徹かんてつする弾丸だんがんとして湾岸わんがん戦争せんそう使用しようされた」と報道ほうどうされのち修正しゅうせいされたことがある。またほん銃弾じゅうだんもちいたじゅうテロリスト民間みんかん撃墜げきついする可能かのうせいがあるということ主張しゅちょうされたが、実際じっさい地上ちじょうから飛行ひこうちゅう航空機こうくうき撃墜げきついすることは不可能ふかのうちかい。ぐんではバレットM82対物たいぶつ狙撃そげきじゅうとして利用りようし、航空機こうくうき破壊はかいする任務にんむ使用しようされることがあるが、この場合ばあいにおける航空機こうくうきちゅうしているものがターゲットであり、飛行ひこうちゅうのものではない。

12.7x99mm NATOだん採用さいようしているおも火器かき

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ソビエトでは12.7x108mmだん使用しようするDShKNSVといったよくたコンセプトにもとづく車両しゃりょう搭載とうさいがた機関きかんじゅう開発かいはつされたほか、より強力きょうりょくな14.5mm口径こうけいKPVじゅう機関きかんじゅう開発かいはつされた。
  2. ^ a b 開発かいはつ中止ちゅうし

出典しゅってん

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  1. ^ Chinn 1951, pp. 181–182
  2. ^ a b c Chinn 1951, p. 182
  3. ^ Chinn 1951, p. 186
  4. ^ 柳澤やなぎさわじゅん宮原みやはらやすしいく (2014). “だい9しょう 陸上りくじょう作戦さくせん観点かんてんからたフォークランド戦争せんそう”. フォークランド戦争せんそう. 防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ. pp. 299-318 
  5. ^ Nicholas van der Bijl (2014). Nine Battles to Stanley. Pen & Sword Military. p. 172-173. ASIN B00WQ4QSRW 
  6. ^ a b ゆか雅美まさみ『アンダーグラウンド・ウェポン 公然こうぜん兵器へいきのすべて』日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ、1993ねん、135ぺーじISBN 4-89048-320-9 
  7. ^ あかぎひろゆき『40文字もじでわかる じゅう常識じょうしき非常識ひじょうしき: 映画えいが主人公しゅじんこうじゅうかた本当ほんとうただしい?(Kindleばん)』Panda Publishing、2015ねんASIN B00TG26T6C オンラインばん、Google Books)
  8. ^ a b 大波おおなみ篤司あつし福地ふくち貴子たかこ「No.037 コンクリートのかべをも狙撃そげきじゅうとは?」『図解ずかい スナイパー』しん紀元きげんしゃ、2016ねん、83ぺーじISBN 978-4775314333 オンラインばん、Google Books)
  9. ^ a b Martin Pegler (2010). Sniper Rifles: From the 19th to the 21st Century. Osprey Publishing. p. 62. ISBN 9781849083980 オンラインばん、Google Books)
  10. ^ a b Martin J Dougherty (2012). Sniper: SAS and Elite Forces Guide: Sniping skills from the world's elite forces. Lyons Press. p. 70. ISBN 9780762782840 オンラインばん、Google Books)
  11. ^ a b ピーター・ブルックスミス(ちょ)、もり真人まさとわけ)『狙撃そげきしゅ(スナイパー)』2000ねん、15-18ぺーじISBN 978-4562033621 
  12. ^ a b パット・ファレイ、マーク・スパイサー(ちょ)、大槻おおつき敦子あつこわけ)「フォークランド戦争せんそう狙撃そげきしゅ」『図説ずせつ 狙撃そげきしゅ大全たいぜんはら書房しょぼう、2011ねん、262-271ぺーじISBN 978-4562046737 
  13. ^ Chris McNab (2016). The Barrett Rifle: Sniping and anti-materiel rifles in the War on Terror. Osprey Publishing. ISBN 978-1472811011 

参考さんこう文献ぶんけん参照さんしょうもと

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  • Chinn, George M. (1951), The Machine Gun: History, Evolution and Development of Manually Operated, Full Automatic, and Power Driven Aircraft Machine Guns, 1, Department of the Navy, Bureau of Ordnance 

関連かんれん項目こうもく

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近似きんじ性能せいのう実包じっぽう