ボルトアクション方式
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ボルトアクション
概要
[
ボルトアクション
しかし、
1890
またボルトアクション
分類
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ボルトアクション
回転 式 ボルトアクション方式 - ボルトに
直結 したボルトハンドル(槓桿)を起 こしてボルトを回転 させ薬 室 の閉鎖 を解 き、ボルトを後方 に引 き、排 莢 し、ボルトを前方 に押 し、弾薬 を薬 室 に装填 し、ボルトハンドルを倒 してボルトを回転 させ薬 室 を閉鎖 する。モーゼル式 小銃 など、この方式 がボルトアクションライフルの主流 である。 直 動 式 (ストレートプル)ボルトアクション方式 - ボルトハンドルをそのまま
後方 に引 き、また前方 に戻 すことで開放 ・排 莢 ・装填 ・閉鎖 の全 ての動作 が成立 する。よって回転 式 と比較 して動作 時間 が短 くなり、発射 速度 が向上 する利点 がある。しかし内部 構造 が複雑 になるという欠点 もある。この方式 はカナダのロス小銃 やオーストリアのマンリッヒャーM1895、スイスのシュミット・ルビンM1889などに採用 されていたが、この3者 は全 く異 なる構造 であり、軍用 銃 としてはシュミット・ルビン系 の末裔 であるen:K31の様 な成功 例 もあったものの、主 に強度 上 の問題 がありボルトアクションライフルとしては非 主流 である。 - しかし、
近年 では独 ブレイザー社 がブレイザーR93に代表 される独自 の直 動 式 ボルトアクションで、狩猟 ・スポーツ射撃 分野 での商業 的 な成功 を収 めており、バイアスロンではアンシュッツ社 の直 動 式 ボルトアクションが、トグルアクションを採用 するイズマッシュの競技 用 ライフルとワールドカップでの勢力 を二分 している。
コッキングの
- コックオン・クロージング
方式 - ボルトハンドルを
後方 に引 いた時 に撃 針 と逆 鈎 (シアー)が噛 み合 い、前方 に押 す(戻 す)過程 で撃 針 ばねにテンションが掛 かってコッキングされる。ボルトハンドルを起 こす力 がコックオン・オープニング方式 に比 べて小 さくて済 むが、閉鎖 時 にコッキングが行 われる分 、閉鎖 時 のボルトの動作 に若干 スムーズさが欠 ける傾向 がある。逆 鈎 と撃 針 の位置 関係 により、ボルトハンドルを起 こしてから後方 に引 く(薬 室 を開放 する)時 にコッキングが完了 する方式 と、(引 いた後 で)前方 に押 す(戻 す)時 にコッキングされる方式 に分類 される。ボルトアクションの元祖 であるドライゼ銃 は後者 の方式 で、近代 的 な軍用 銃 ではリー・エンフィールドが代表 例 である。 日本 の三 八 式 歩兵 銃 に代表 される有坂 銃 は、分類 上 はコックオン・クロージング方式 であるが、厳密 にはボルトハンドルを起 こす際 に撃 針 がハーフコックされ、ボルトを前後 動 する間 にフルコックとなる、コックオン・オープニング方式 と折衷 したような作動 方式 であった。- コックオン・オープニング
方式 - ボルトハンドルを
起 こす際 に、ボルト本体 と撃 針 の間 のカムが撃 針 を後方 に押 して撃 針 ばねにテンションを掛 け、逆 鈎 と噛 み合 わせることでコッキングが成立 、ボルトハンドルを倒 すと撃 発 可能 状態 になる方式 。そのためボルトハンドルを起 こす際 に力 が要 る。この力 はボルトハンドルを閉鎖 状態 から開放 位置 まで引 き起 こす角度 が鋭角 になる程 強 くなるため、一般 的 には90度 の開閉 角度 を取 る場合 が多 い。しかし、操作性 を重視 してウェザビー・マークVのように60度 以下 の開閉 角度 を取 ることもあり、この場合 は若干 操作 力 が犠牲 となる。ボルトハンドルを完全 に起 こした段階 でコッキングが完了 するために、その後 のボルトの前後 動 がスムーズであり、ボルトハンドルが開 いている時 はカムが撃 針 の前進 を阻止 するため、逆 鈎 が破損 した場合 も暴発 が起 きにくい。また、多 くの銃 ではボルトを起 こした状態 で引金 を引 きながらボルトをゆっくり閉鎖 することで、安全 なデコッキングが可能 である。 初期 のボルトアクションではグラース銃 や村田 銃 がこの方式 を採用 、モーゼルもこの方式 を採用 したため、現在 のボルトアクションのほとんどがこの方式 を用 いている。
- モーゼル
系 - ドイツのモーゼル(マウザー)が
開発 した系列 で、最 も著名 なものが1898年 に大成 したGew98を筆頭 とするモーゼル・M98アクションである。技術 的 特徴 はコッキングにはコックオン・オープニング方式 を採用 しており、ボルトハンドルとボルト本体 が全 て一体 となって回転 する。メインのロッキングラグがボルトの先端 (ボルトヘッド)に二 つ設 けられている設計 である。この方式 はボルト全体 を1ピースの部品 として製造 することが多 いために生産 コストが高 くなる反面 、強度 の高 い構造 となるため、より高 圧 のマグナム装弾 にも対応 することが出来 る。生産 コストの兼 ね合 いもあり、近年 の民生 品 では省略 されていることが多 いが、軍 用品 の場合 ボルトハンドルの付近 にもう一 つ小型 のラグ(セーフティーラグ)を備 えている。セーフティーラグはメインのラグが破損 した場合 になおも射撃 を続 けるためのものではなく、ボルトが後 ろへ脱落 して射手 に危害 が及 ぶのを防 ぐことが目的 である。今日 のボルトアクションはほとんどがこのモーゼル・M98アクションに則 って設計 されており、モーゼル自身 もGew98当時 と同 じ構造 のM98ライフルを現在 でも販売 している。欠点 はボルトの前方 にロッキングラグを持 つ構造 上 、薬 室 側 にラグの噛合部 を設 けられたボルトフェイスが深 く入 り込 む設計 となるため、必然 的 にボルトの移動 距離 が長 くなりやすいことである。 - モーゼル
系 でもM98の数 年 前 に開発 されたスウェディッシュ・マウザーと呼 ばれる系列 のM94やM96などは、コックオン・クロージング方式 を採用 しており、1897年 の日本 の三 十 年 式 歩兵 銃 に代表 される有坂 銃 は、この系列 のモーゼルを参考 として発展 したものであるが、こちらは現在 では軍用 ・民生 共 に系譜 が途絶 えている。 - リー・エンフィールド
系 リー・エンフィールドMk-IIIの 機関 部 。ボルトが引 かれており、ボルトヘッドが見 えているが、ヘッド自体 は開閉 に際 しては常 に同 じ方向 を向 いており、ヘッドを回転 させるとボルト本体 を機関 部 から抜 き取 ることが出来 る。- イギリスで
開発 された系列 で、1888年 のリー・メトフォードで初 採用 され、リー・エンフィールドが代表 例 として広 まった。技術 的 特徴 はコッキングにコックオン・クロージング方式 を採用 しており、ボルトハンドルとボルト本体 は一体化 されているが、ボルトヘッドのみが脱着 式 の別 部品 となっており、ボルトヘッドは開閉 操作 時 には常 に同 じ方向 を向 いたまま回転 しないことが特色 である。この方式 はロッキングラグをボルトフェイス側 に設 けることが出来 ず、ボルト本体 の後方 に配置 する必要 があるため、ボルトハンドル直前 に2つのロッキングラグを持 つ。可動 式 のボルトヘッドは射撃 を重 ねていく内 に少 しずつガタや隙間 が大 きくなってくるため、必要 に応 じてボルトヘッドのみを交換 して再 調整 を行 う必要 があるが、実包 の薬 量 変更 に伴 い薬莢 の長 さが短 くなった場合 も、ボルトヘッドのみを交換 することでヘッドスペースの変更 が比較的 簡単 に行 える利点 がある。また、薬 室 側 にラグの噛合部 を切 る必要 のあるモーゼル系 と比較 して製造 コストが安 く済 み、薬 室内 にボルトが入 り込 む設計 にしなくて良 い分 ボルトの移動 距離 も短 いため、マッドミニット(気 が狂 った1分 )とも形容 される程 の速射 性 を誇 っていた。この構造 はイギリス以外 ではフランスのMAS 36小銃 にも採用 されていた。 現在 ではマグナム装弾 などに対応 しにくいこともあり、民生 銃器 では主流 の構造 では無 くなっているが、一部 の速射 性 を重視 した.50BMG弾 の対物 ライフルに採用 例 が見 られる。また、モーゼル同様 に軍用 のSMLE小銃 に準 じた構造 のライフルがオーストラリアン・インターナショナル・アームズ社 から現在 も販売 されている。- モシン・ナガン
系 モシン・ナガンM1891のボルト。1=ボルトハンドル、2=ボルトヘッド、3=ボルト 本体 、4=コッキングピース。1と2は回転 するが、3と4は回転 しない。- ロシアにて1891
年 に開発 された系列 で、基本 はコックオン・オープニング方式 でボルトヘッド側 に2つのロッキングラグを持 つが、ボルト関連 の部品 が全 て一体 部品 として製造 されるモーゼル系 と異 なり、モシン・ナガン系 のボルトは2ピース構造 で、ボルト本体 部 は開閉 操作 時 には回転 せずに、ボルトハンドルとボルトヘッドのみが一体 となって回転 する構造 を採 っている。厳密 にはボルトハンドルとボルトヘッドは別 部品 となっているが、ボルトヘッドが静止 したままでボルト本体 が回転 するリー・エンフィールド系 とも異 なる構造 である。モーゼル系 が薬 室 に垂直 方向 に噛 み合 うメインラグを持 つのに対 して、モシン・ナガンは水平 方向 に噛 み合 うメインラグを持 ち、有坂 銃 などと同様 にボルトハンドル自体 がレシーバーと噛 み合 って緊急 用 ラグの役割 を果 たす。モシン・ナガン系 のボルトの構造 はモーゼル系 に比 べてやや複雑 ながらも、非常 に頑丈 で耐久 性 があり、元々 7.62x54mmR弾 が180グレイン弾頭 においては7mmレミントンマグナムに匹敵 する威力 を持 つことから、高 圧 の実包 の使用 にも十分 堪 えられると認知 されている。 - モシン・ナガン
系 の構造 はM1891/30等 の軍用 銃 や、ソビエト連邦 時代 のボストーク・射撃 用 ライフルなどにしか採用 されていないが、同国 のAK-47などと同様 に極 めて多 くの国 でライセンス生産 や模倣 品 の製造 が行 われたことから、市場 に出回 っている軍用 銃 経由 の銃 も非常 に多 く、軍用 銃 を狩猟 ・スポーツ射撃 銃 風 に改造 して使用 するスポーターモデルのベースとしても人気 がある。 - なお、フランスのシャスポー
銃 や日本 の村田 銃 がモシン・ナガン系 と類似 したボルト構造 を有 しているが、こちらはボルトヘッドがハンドルと完全 に一体化 しておりボルトハンドル以外 のロッキングラグを持 たない。後 にフランスで開発 されたルベルM1886、ベルティエ小銃 などはフロントラグと分離 型 のボルトヘッドを持 つモシン・ナガンと同様 の構造 となっており、厳密 には開発 時期 はこちらの方 が若干 先 である。
主 なボルトアクション方式 ライフル
[第 二 次 大戦 までの主 な一般 兵 用 小銃
[- プロイセン/ドイツ
- フランス
- シャスポー
銃 (Fusil modèle 1866) - グラース
銃 (Fusil Gras mle 1874) - ルベルM1886
小銃 - ベルティエM1916
小銃 - MAS 36
小銃
- シャスポー
- スイス
- ロシア/
旧 ソ連 - ベルダンⅡ
型 M1870歩兵 銃 - モシン・ナガンM1891
小銃 - モシン・ナガンM1891/30(
前者 の改良 型 )
- モシン・ナガンM1891/30(
- ベルダンⅡ
- イタリア
- ノルウェー
- オーストリア
- アメリカ
- レミントン・リーM1885
小銃 - ネービー・リーM1895
小銃 - スプリングフィールドM1892-99
小銃 (クラッグ・ヨルゲンセン小銃 の米国 版 ) - スプリングフィールドM1903
小銃
- レミントン・リーM1885
- イギリス
- リー・エンフィールド
小銃 - ジャングル・カービンNo.5(イギリス)
- デ・リーズル カービン(イギリス)
- リー・エンフィールド
日本
第 二 次 大戦 までの対戦 車 ライフル
[- マウザー M1918(ドイツ)
- デグチャレフPTRD1941(
旧 ソ連 ) - ボーイズ
対戦 車 ライフル (イギリス)
第 二 次 大戦 後 の主 な一般 兵 用 小銃
[第 二 次 大戦 後 の狙撃 用 ライフル
[- SIG BLASER R93(ドイツ)
- DSR-1(ドイツ)
- レミントンM700(アメリカ)
- M24 SWS(アメリカ)
- L96A1(イギリス)
- FR-F1(フランス)
- FR-F2(フランス)
- SV-98(ロシア)
- SAKO TRG-21(フィンランド)
豊和 ゴールデンベア(日本 )豊和 M1500(日本 )
主 なボルトアクション方式 散弾 銃
[日本
[- ミロク MSS-20(スラッグ
専用 銃 。滑 腔銃身 のみのモデルながらも高 い命中 精度 を誇 る) 村田 式 散弾 銃 (軍用 村田 銃 のライフリングを削 り民間 に払 い下 げた物 で、明治 末 から戦後 まもなくの時期 まで長 く日本 の狩猟 界 を支 え続 けた)
アメリカ
[- M26 MASS - ピストルグリップと
銃床 を装着 することで単独 での使用 が可能 、ボックスマガジン仕様 - ターハント SLUG-GUN(
高 精度 のサボット弾 専用 銃 。ハーフライフリング銃身 ) - ブローニング A-BOLT - ボックスマガジン
仕様 、ブローニング・アームズ・ミロク共 作 。 - マーリンファイアーアームズ
- Marlin Model 25MG - ボックスマガジン
仕様 、1996年 生産 終了 - Marlin Model 55 - ボックスマガジン
仕様 、2002年 生産 終了 - マーリンM512
- Marlin Model 780 - ボックスマガジン
仕様
- Marlin Model 25MG - ボックスマガジン
- シアーズ
- JCヒギンズ
- J.C Higgins model 153 - 12ゲージ
仕様 。 - J.C Higgins model 583
- J.C Higgins model 153 - 12ゲージ
- JCヒギンズ
- モスバーグ
カナダ
[ロシア
[その他
[イギリス
[関連 項目
[小銃 - ポンプアクション
自動 小銃 - ショートリコイル
- クマ
狩 り銃 -飯森 広一 が『月刊 少年 ジャンプ』で描 いた連続 読切 作品 『動物 漫画 シリーズ傑作 選 』の1エピソード。ストーリーのメインは動物 漫画 でなく、この物語 の時点 で時代遅 れとなっているボルトアクション銃 を扱 った、ウンチク漫画 となっている。2020年 現在 までジャンプ・コミックスの第 3巻 にしか出版 ・収録 されておらず、かつ絶版 状態 。