NEXRAD

NEXRAD (NEXt-Generation RADar) は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく商務省しょうむしょうの海洋かいよう大気たいき庁ちょう内うちの国立こくりつ気象きしょう局きょくが運用うんようする、159地点ちてんに設置せっちされたドップラー式しきの高こう解像度かいぞうど気象きしょうレーダー網あみである^[1]。技術ぎじゅつ的てきな正式せいしき名称めいしょうは"WSR-88D"で、Weather Surveillance Radar, 1988, Doppler（「1988年ねんのドップラー式しき気象きしょう監視かんしレーダー」）という意味いみが込こめられている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

NEXRADは降水こうすいと風ふうを検知けんちする。処理しょりされたデータはモザイク様さまの地図ちず上じょうに表示ひょうじされ、降水こうすいの傾向けいこうとその移うつり変かわりを確認かくにんできる。本ほんレーダーシステムは、オペレーターによって選択せんたく可能かのうな2つの基本きほんモードを備そなえている。1つは、クリアエアモード (clear-air mode) と呼よばれる低速ていそくスキャンモードで、対象たいしょう地域ちいきでほとんど大気たいきの動うごきが確認かくにんできない場合ばあいに大気たいき移動いどうの分析ぶんせきに用もちいられる。もう1つは、降水こうすいモード (precipitation mode) と呼よばれ、活発かっぱつな気象きしょう現象げんしょうを捉とらえるため、より高速こうそくなスキャンが実行じっこうされる。NEXRADはアルゴリズムと自動じどうボリュームスキャンの使用しよう等とう、自動じどう化かされたシステムである点てんが重要じゅうよう視しされる。