出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
球状 きゅうじょう 多孔 たこう 質 しつ カップ蒸発 じょうはつ 計 けい
蒸発 じょうはつ 計 けい (英 えい :atmometer or evaporimeter, アトモメーター とも) は、湿 しめ 面 めん から大気 たいき への水 みず の蒸発 じょうはつ する速度 そくど を測定 そくてい するために使 つか われる科学 かがく 機器 きき 。主 おも に農家 のうか や栽培 さいばい 者 しゃ が、あらゆる場所 ばしょ での作物 さくもつ の蒸 ふけ 発散 はっさん (ET)速度 そくど を測定 そくてい するために使 つか う[1] 。蒸 ふけ 発散 はっさん は土 ど の表面 ひょうめん から蒸発 じょうはつ する水 みず に加 くわ え植物 しょくぶつ の表面 ひょうめん から蒸散 じょうさん する水 みず を全 すべ て測定 そくてい したものである[2] 。蒸発 じょうはつ ・蒸散 じょうさん する水 みず の量 りょう に基 もと づき、使用 しよう 者 しゃ はこれに相当 そうとう する水 みず を作物 さくもつ に与 あた えることができ、その結果 けっか 水 みず の使用 しよう 量 りょう が減 へ り収穫 しゅうかく 量 りょう が増 ふ える可能 かのう 性 せい がある。現在 げんざい 販売 はんばい している企業 きぎょう にはC&M Meteorological SupplyやCalsenseがある。
ガラス製 せい もしくはプラスチック製 せい の管 かん で貯水 ちょすい 器 き につながれた多孔 たこう 質 しつ のセラミック板 ばん から構成 こうせい される。高 たか さは約 やく 1.5–2フィート (0.46–0.61 m) で、直径 ちょっけい は3–4インチ (76–102 mm)である。水 みず が管 かん を通 とお して貯水 ちょすい 器 き から引 ひ き出 だ され、板 いた が濡 ぬ らされる。板 いた の上 うえ の水 みず が蒸発 じょうはつ するにつれ、さらに多 おお くの水 みず が貯水 ちょすい 器 き から引 ひ き出 だ され板 いた が再 ふたた び濡 ぬ れる。ゴアテックス で作 つく られたキャンバスのカバーが板 いた の上 うえ に置 お かれており、物 もの が入 はい るのを防 ふせ いでいる。キャンバスのカバーは特定 とくてい の気象 きしょう 条件下 じょうけんか で植物 しょくぶつ が吸収 きゅうしゅう する日射 にっしゃ 量 りょう をシミュレートし蒸発 じょうはつ 速度 そくど を制御 せいぎょ するために重要 じゅうよう である。様々 さまざま な植物 しょくぶつ の表面 ひょうめん が受 う ける蒸 ふけ 発散 はっさん 量 りょう をシミュレートするタイプのキャンバスカバーもある。例 たと えば、アルファルファ のET速度 そくど はNo. 54 グリーンキャンバスカバーを使 つか い推定 すいてい されるが、草 くさ のET速度 そくど はNo. 30 グリーンキャンバスカバーを使 つか い推定 すいてい される[3] 。板 いた とキャンバスカバーの間 あいだ の膜 まく は、雨水 あまみず がゲージを濡 ぬ らすのを防 ふせ ぎ水蒸気 すいじょうき を逃 に がす。側面 そくめん にあるゲージは貯水 ちょすい 器 き の水位 すいい (インチ単位 たんい )を測定 そくてい し、蒸発 じょうはつ した水量 すいりょう を示 しめ す[4] 。
電子 でんし モデルを利用 りよう 可能 かのう であり、データロガー が取 と り付 つ けられている。データロガーは蒸発 じょうはつ による変化 へんか が起 お こるたびに自動的 じどうてき に水位 すいい を記録 きろく する。データロガーが記録 きろく するデータは、コンピュータにダウンロードし結果 けっか を記録 きろく することができる。電子 でんし モデルはゲージの読 よ み取 と りから起 お こる可能 かのう 性 せい のある人的 じんてき エラーを排除 はいじょ できるが、手動 しゅどう のものが約 やく 300ドルかかるのに対 たい し約 やく 900ドルかかってしまう。
蒸発 じょうはつ 計 けい の設置 せっち と利用 りよう はかなり簡単 かんたん である。普通 ふつう は天候 てんこう と屋外 おくがい 条件 じょうけん を代表 だいひょう する場所 ばしょ で地面 じめん から約 やく 40 in (1,000 mm)上 じょう に木製 もくせい の支柱 しちゅう に取 と り付 つ けられる。蒸発 じょうはつ 速度 そくど に影響 えいきょう を与 あた えぬように蒸発 じょうはつ 計 けい の板 いた を直射 ちょくしゃ 日光 にっこう に当 あ てる必要 ひつよう がある。蒸発 じょうはつ 計 けい に影響 えいきょう する環境 かんきょう 因子 いんし に対 たい する曝露 ばくろ 量 りょう に影響 えいきょう を与 あた える可能 かのう 性 せい があるため、高 たか い木 き や建物 たてもの の近 ちか くに置 お くべきではない。蒸発 じょうはつ した水 みず の量 りょう を測定 そくてい するためには最初 さいしょ の水位 すいい から最終 さいしゅう 的 てき な水位 すいい を引 ひ き算 ざん することによりゲージ上 じょう の水位 すいい の変化 へんか を計算 けいさん する。
利点 りてん (測候所 そっこうじょ と比較 ひかく して)[ 編集 へんしゅう ]
2003年 ねん にカリフォルニア のセントラルコースト で行 おこな われた研究 けんきゅう において、蒸発 じょうはつ 計 けい の性能 せいのう がそれより高価 こうか な測候所 そっこうじょ のものと比較 ひかく された。蒸発 じょうはつ 計 けい が7つの測候所 そっこうじょ に隣接 りんせつ して設置 せっち され、それぞれの方法 ほうほう で週 しゅう ごとの値 ね が記録 きろく された。研究 けんきゅう 結果 けっか は、蒸発 じょうはつ 計 けい と測候所 そっこうじょ が非常 ひじょう に似 に た結果 けっか を生 う み、どちらも同等 どうとう の蒸 ふけ 発散 はっさん 量 りょう (ET)を生成 せいせい することを示 しめ した。蒸 ふけ 発散 はっさん 量 りょう が少 すく ない条件 じょうけん では、蒸発 じょうはつ 計 けい が測候所 そっこうじょ の値 ね よりもわずかに低 ひく いET値 ち を生成 せいせい した[5] 。フォートコリンズ のコロラド州立 しゅうりつ 大学 だいがく と米国 べいこく 農務 のうむ 省 しょう が実施 じっし した研究 けんきゅう でも同様 どうよう の結果 けっか が得 え られている。蒸発 じょうはつ 計 けい は測候所 そっこうじょ から計算 けいさん されたデータに非常 ひじょう に近 ちか い蒸 ふけ 発散 はっさん 値 ち を生成 せいせい した。これらの研究 けんきゅう において、蒸発 じょうはつ 計 けい が近 ちか くの測候所 そっこうじょ や蒸 ふけ 発散 はっさん 量 りょう データにアクセスできない地域 ちいき で特 とく に有用 ゆうよう であることが示 しめ されている[1] 。
低 てい コスト
運転 うんてん が簡単 かんたん
便利 べんり
コンピュータや電力 でんりょく がいらない
欠点 けってん (測候所 そっこうじょ と比較 ひかく して)[ 編集 へんしゅう ]
装置 そうち に潜在 せんざい 的 てき な天候 てんこう 損害 そんがい が発生 はっせい する可能 かのう 性 せい がある
常 つね に水 みず を補充 ほじゅう する必要 ひつよう がある
ゲージは手動 しゅどう で読 よ み取 と る必要 ひつよう がある(手動 しゅどう モデルのみ)[5]
気象 きしょう に関連 かんれん する機器 きき ・設備 せつび
気象 きしょう 観測 かんそく 機器 きき ・設備 せつび
気象 きしょう 観測 かんそく 機器 きき 気象 きしょう 観測 かんそく 設備 せつび
気象 きしょう 観測 かんそく 網 もう ・気象 きしょう 通報 つうほう
気象 きしょう 通報 つうほう 式 しき 気象 きしょう 観測 かんそく 網 もう